株式会社フジテレビジョン(英: Fuji Television Network, Inc.、通称:フジテレビ)は、フジ・メディア・ホールディングスの連結子会社で、関東広域圏を放送対象地域としたテレビジョン放送事業を行う日本の特定地上基幹放送事業者。
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
略称 | フジテレビ フジ CX 8ch |
本社所在地 | 日本 〒137-8088 東京都港区台場二丁目4番8号 |
設立 | 2008年(平成20年)10月1日 |
業種 | 情報・通信業 |
法人番号 | 5010401078381 |
事業内容 | テレビジョン放送 |
代表者 | 代表取締役会長 宮内正喜 代表取締役社長 港浩一 |
資本金 | 88億円(2020年3月31日現在) |
発行済株式総数 | 2,000株 (2020年6月27日効力発生) |
売上高 | 2374億0000万円(2022年度) |
営業利益 | 76億7700万円(2022年度) |
経常利益 | 79億5900万円(2022年度) |
純利益 | 57億2600万円(2022年度) |
純資産 | 1715億1800万円 (2023年3月31日現在) |
総資産 | 2242億1400万円 (2023年3月31日現在) |
従業員数 | 1,166名 (2023年3月31日現在) |
決算期 | 3月末日 |
主要株主 | フジ・メディア・ホールディングス 100% |
外部リンク | www |
特記事項:旧法人(株式会社富士テレビジョン)の設立は、1957年(昭和32年)11月18日。 FCGビル設計、丹下健三・都市・建築研究所 |
フジニュースネットワーク(FNN)、フジネットワーク(FNS、フジテレビ系列)のキー局であり、リモコンキーIDは「8」。
フジテレビジョン | |
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英名 | Fuji Television Network, Inc. |
放送対象地域 | 関東広域圏 |
ニュース系列 | FNNキー局 |
番組供給系列 | FNSキー局 |
略称 | CX |
愛称 | フジ、フジテレビ |
呼出符号 | JOCX-DTV |
呼出名称 | フジ デジタルテレビジョン |
開局日 | 1959年3月1日 |
本社 | 〒137-8088 東京都港区台場 2丁目4番8号 北緯35度37分36.04秒 東経139度46分27.47秒 / 北緯35.6266778度 東経139.7742972度 東経139度46分27.47秒 / 北緯35.6266778度 東経139.7742972度 |
演奏所 | #スタジオを参照 |
リモコンキーID | 8 |
デジタル親局 | 東京 21ch |
アナログ親局 | 東京 8ch |
ガイドチャンネル | 8ch |
主なデジタル中継局 | 主な中継局(デジタル)参照 |
主なアナログ中継局 | 主な中継局(アナログ)参照 |
公式サイト | www |
特記事項: 開局は在京キー局としては4番目で、毎日放送(大阪・JOOR-TV)、九州朝日放送(福岡・JOIF-TV)と同日。 また、大東諸島も、アナログ時代は放送区域に含まれていた。 2008年10月1日、フジ・メディア・ホールディングスからテレビジョン放送免許を承継。 |
フジテレビ | |
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お台場のテレビ局フジテレビ | |
基本情報 | |
略称(愛称) | CX、フジ |
運営(番組供給)事業者 | 株式会社 フジテレビジョン |
ジャンル | 地デジ難視対策 衛星放送 |
放送内容 | 地上デジタル放送 のサイマル放送 (マルチ編成の場合は主番組のみ) |
衛星基幹放送(BSデジタル放送) | |
放送事業者 | 社団法人 デジタル放送 推進協会 |
チャンネル番号 | Ch.298 |
物理チャンネル | BS-17ch |
放送開始 | 2010年3月11日 |
放送終了 | 2015年3月31日終了 |
公式サイト | |
特記事項: 地デジ難視対策衛星放送対象リスト(ホワイトリスト)に掲載された地区のみ視聴可能。 |
在京キー局としては4番目に開局したテレビ局で、産経新聞社、ニッポン放送などにより構成されるフジサンケイグループの一員である。旧法人(現・フジ・メディア・ホールディングス)はフジサンケイグループの中核企業であり、事業持株会社となっていたが、現行会社はフジテレビグループの中核企業として扱われている。
各地域の系列局28社で、番組の供給・ネットを目的とするフジネットワーク (FNS:Fuji Network System) と、ニュース素材の供給・ネットを目的とするフジニュースネットワーク (FNN:Fuji News Network) を組織している。FNN(ニュース)の取材対象地域には、青森県・山梨県が含まれる。
地上波放送の他にスカパー!プレミアムサービス(東経124・128度CS放送)、および衛星基幹放送事業者であるサテライト・サービスを通じてスカパー!(旧・スカパー!e2)(東経110度CS放送)で、フジテレビONE・フジテレビTWO・フジテレビNEXTの3つのチャンネル(フジテレビワンツーネクスト)を放送していて、一部のケーブルテレビ事業者へもこれらのチャンネルの供給を行っている。
2008年10月1日に株式会社フジテレビジョン(旧会社)は、株式会社フジ・メディア・ホールディングスに商号変更、テレビジョン放送関連事業を同日設立した新会社たる「株式会社フジテレビジョン」(現行会社)に事業譲渡および放送免許を承継し、純粋持株会社また、認定放送持株会社となった。
略称は、開局から現在に至るまで正式に定められたことがなく、後述の通りコールサイン「JOCX-DTV」(東京 21ch)から一般的に用いられるCX(シーエックス)が用いられている。
略称は開局当初、「FTV」が用いられた。しかし正式な略称として定めておらず、後に開局した系列局の福島テレビが「FTV」を正式な略称として使用するようになった。以後、コールサインから「CX」の略称が用いられている。これも正式な略称として定められたものではないが、次第にその略称を頻用するようになり、現在に至る。
社名の由来は諸説あるが、代表的なものとして、開局にあたり創業者の1人で当時専務取締役だった鹿内信隆が、「庶民に愛されなくてはならない。ポピュラーなものでなくてはならない。日本でポピュラーと言えば、桜と富士だから、仮に富士テレビでどうだろうか」と提案の上で、社名を当初予定していた「(仮称)中央テレビジョン」から「富士テレビジョン」に改めた。しかし、漢字の「富士」は画数が多く、「フジテレビジョン」に変更された、というものがある。
フジテレビジョンでは以下9冊の社史・記念誌を刊行している(2020年10月時点)。但し、何れの社史・記念誌とも所蔵している図書館は極めて少ない。
河田町社屋のタワービルは1969年完成である。
1968年から翌年にかけて、日本におけるカラーテレビ台数は、150万台から350万台という驚異的な伸びを見せた。このような急速なカラー化の動きに対応して、フジテレビでは1968年1月にマンモススタジオ(のちの第6スタジオ)の起工式を行うなど積極的な対策に乗り出し、他局も同じように、カラー対策に設備投資など膨大な費用を計上をせざるを得ない状況であった。しかもこの1968年には、各系列ともUHF局の開局が相次いだため、東京のキー局の懐具合は、いずれも厳しいものだった。そこで各局はそれぞれの現況に合った経営の合理化を推進することになった。
1970年1月、TBSでは従来から番組面で交流の深かった木下恵介監督を中心にして「木下恵介プロダクション」を設立してドラマを外注することになり、2月にはスタジオドラマの草分け的存在の石川甫プロデューサーを社長にドラマ制作集団「テレパック」が結成された。また同月には、局内制作に限界を感じた現場スタッフが機を同じくしてTBSを退社し、その退職金を資本にして「テレビマンユニオン」も誕生した。この折に、それら動きをじっと見ていたのが、フジの鹿内信隆社長だった。TBS同様にカラー問題などで経営合理化を考えていた鹿内は、この制作プロダクション問題にすぐに飛びついて早速総務に原案の作成を命じた。鹿内の狙いは、報道部門と『小川宏ショー』などスタジオ生放送を除いて、すべてのドラマ・芸能番組を制作プロダクションに移行するという破天荒なものだった。これについて編成出身の福田英雄副社長や常務の村上七郎などは、「フジの制作部門の社員は、老練なTBSのスタッフと異なり、いずれも若く、しかも独立など毛頭考えてもいない。考え方としてはともかく、時期尚早である」と反対意見を申し立てた。だが、鹿内は「早いからこそ今できるのだよ」とのことで、この流れは変わらなかった。
1970年2月、「フジポニー」(石田達郎社長・坊城俊周専務)が、7月には音楽番組を中心として「ワイドプロモーション」(伊藤昭社長)がそれぞれ設立され、この両社に対してフジから約40名が第一陣として出向した。12月になるとドラマその他一般芸能番組を制作する「フジプロダクション」(河野義徳社長、岡田太郎専務)の大部隊が、年を明けてドラマの「新制作」(嶋田親一社長)が相次いで設立され、この4社に約150人の社員が出向、退社、転属などの形で移動することになり、河田町制作局はついに廃止となった。
経営合理化の発想としては、競争の原理に基づいて、この4つのプロダクションを競わせ、それを通じて番組の活性化を図ろうとしたのだが、事実は思い通りには動かなかった。ことに昨日までの仲間であった編成と制作プロの間には、受注、発注という厳しい関係が突如生じて、人間関係にギクシャクしたものが現れ、何とも気まずい事態が度々起こるようになった。この結果、1970年代のフジテレビは低迷に苦しみ、視聴率の面で悪戦苦闘を続けた。1960年代はフジでも、レギュラー番組では『スター千一夜』『鉄腕アトム』『三匹の侍』などが気をはいていたが、1970年代に到ると、『サザエさん』くらいしかなる。これによって、かつては三強一弱(弱は日本教育テレビ。現在のテレビ朝日)といわれていた勢力図が二強二弱(弱はフジと日本教育テレビ)といわれるようになった。
視聴率ばかりでなく、営業成績もキー局中最低となったことを受け、1980年5月1日の取締役会で鹿内フジ会長は、「フジサンケイグループの今年のスローガンは<80年を飛躍の年に 失敗を恐れずに挑戦しよう>に決めた。これを実践遂行するために、3つの目標を立て、思い切って社内改革を行う。私は会長のまま社長代行を兼務し第一線の指揮をとる。浅野(浅野賢澄)社長は、民放連会長、電波企画室、ネット各社の電波行政上必要な業務を統括する。会長不在の場合を考え、鹿内春雄を代表取締役副社長に任命し、社長代行の権限を代理統括させる。」と発言して、全員の了承を得た。翌日開催の大改革についての全体会議では、鹿内会長の大演説後、役員担務や局長人事の発表があり、専務(編成・制作担当)には村上七郎が系列局のテレビ新広島から戻って就任し、常務(営業・事業担当)には吉川英司、さらに編成局長には日枝久が就くことになった。この改革計画は、4月の初めから、片岡政則フジ制作社長と坂本哲郎スポーツ局長とが鹿内春雄副社長のブレーンとなって種々の計画を立てていたのだが、4月の半ば過ぎに制作プロダクションの問題にブチ当たった。片岡、坂本の両人は、難しいとは思ったが、制作の一元化を春雄副社長に提案したところ、この案は副社長の決断で実現に至った。社内大改革によって、制作局の復元が決まり、5月27日にはプロダクションプロパーの人たち百数十名の社員化の内示があった。出向していた150名の社員と合わせて、河田町は一気に300人を超える増員(制作のほか総務、技術、営業に分散)となった。
この大改革に伴う編成改編の目標は、当時絶好調の視聴率を誇るTBSを、どうやって攻め上げるかであった。その頃のTBSは『全員集合』、『クイズダービー』、『日本昔ばなし』など30%を超す番組5本をはじめ、20%台のものが11本というすさまじさであった。そこで村上専務は日枝編成局長と話して、解決が長期化する『スター千一夜』問題はさておいて、ゴールデンタイムに20%を超える番組を3、4本制作することを当面の目標とした。そして40歳前後の若いスタッフによる編成局によって、1981年4月の『Dr.スランプ』、『欽ドン!』、『時代劇スペシャル』などを皮切りに、『スタ千』後の10月改編では、『なるほど!ザ・ワールド』、『いじわるばあさん』、『オレたちひょうきん族』、『北の国から』、『うる星やつら』など軒並み20~30%のヒット作が繰り出された。これによって、同年11月の月間視聴率でフジは、14年ぶりに月間三冠王を達成。また翌年には、年間三冠王になり、この勢いは止まることなく、遂に12年間にわたり三冠王を続けることになった。
2011年以降の深刻な視聴率低迷はフジテレビのみならず、親会社のフジ・メディア・ホールディングスの業績や株価にも悪影響を及ぼしている。ただし、これはフジテレビだけに限らずテレビメディア市場全体が「テレビ離れ」の影響で厳しい状況に置かれていることを考慮する必要がある。
アニメ以外の番組は一部を除いて低迷していたフジテレビは、1980年代初頭に横澤彪を中心とするスタッフらが「楽しくなければテレビじゃない」のスローガンを立て、『THE MANZAI』を筆頭に、「母と子のフジテレビ」から「軽チャー路線」へと移行していき、『オレたちひょうきん族』『笑っていいとも!』『なるほど!ザ・ワールド』『オールナイトフジ』『夕やけニャンニャン』『欽ドン!良い子悪い子普通の子』『とんねるずのみなさんのおかげです』『ねるとん紅鯨団』『志村けんのだいじょうぶだぁ』など80年代を代表する人気番組を量産していった。1982年に視聴率で「民放の雄」といわれたTBSテレビを抜き去り、1993年まで3冠王をキープした。さらにドラマでもシリーズ化され2002年まで続いた『北の国から』や、80年代後半に『抱きしめたい!』『愛しあってるかい!』『同・級・生』などのトレンディドラマが多く作られた。アニメでは『Dr.スランプ アラレちゃん』『うる星やつら』『北斗の拳』『ハイスクール!奇面組』などが人気を集めた。また、1987年に他局のチャリティー番組をヒントに放送された『FNSスーパースペシャル 一億人のテレビ夢列島』が平均視聴率19.9%、瞬間最高視聴率38.1%を記録し、以降夏の風物詩として毎年放送されるようになった。
『とんねるずのみなさんのおかげです』『ねるとん紅鯨団』『なるほど!ザ・ワールド』『笑っていいとも!』といった80年代からの人気番組に加え、『夢で逢えたら』『たけし・逸見の平成教育委員会』『料理の鉄人』『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』『ダウンタウンのごっつええ感じ』『HEY!HEY!HEY!』などダウンタウンを筆頭にお笑い第3世代を中心とする番組が若い世代から人気を集め、高視聴率を記録。1994年に日本テレビに視聴率を逆転され、トップの座から陥落したが、90年代後半に『SMAP×SMAP』『めちゃ2イケてるッ!』『奇跡体験!アンビリバボー』『発掘!あるある大辞典』『愛する二人別れる二人』『笑う犬』シリーズがスタートし、いずれも高視聴率を記録しフジテレビの看板番組となった。ドラマは好調で、『東京ラブストーリー』を皮切りに視聴率30%を超えるドラマが1999年までの10年間で12本制作された。さらに『踊る大捜査線』シリーズは映画化されるなど人気を誇った。また、アニメでは『こちら葛飾区亀有公園前派出所』『幽☆遊☆白書』『ONE PIECE』『デジモンアドベンチャー』『頭文字D』が人気を博す。
『HERO』『人にやさしく』『空から降る一億の星』などSMAPのメンバーが出演するドラマがいずれも高視聴率を記録し、バラエティも比較的好調だったが、巨人戦や強力コンテンツを持つ日テレの壁は厚く、民放2位になっていたが、2003年に日本テレビ視聴率買収事件が発生し、視聴率が下落したことにより形勢逆転。2004年に日テレを抜き10年ぶりにトップに返り咲いた。これまでの人気番組に加えて、『トリビアの泉』『はねるのトびら』『爆笑レッドカーペット』『ペケ×ポン』『熱血!平成教育学院』『ネプリーグ』『VS嵐』『ホンマでっか!?TV』などがスタートし、高視聴率を獲得した。さらにドラマも、『電車男』『のだめカンタービレ』『プロポーズ大作戦』『ラスト・フレンズ』『花ざかりの君たちへ』『BOSS』といった作品が高視聴率を記録し、ドラマ部門では2012年まで民放トップをキープした。
しかし、順風満帆な功績とは裏腹に、2003年に「王シュレット事件」、2007年に「『発掘!あるある大事典II』納豆捏造事件」という重大なトラブルを起こし、これらを受けて放送基準ガイドラインの改定や勉強会の実施により、番組制作のルールを現場に周知徹底するよう上層部から指示があった。そのため、フジテレビは"一流企業化"する中、少しずつ社内で管理主義が強まってきたという実感があり、社内の空気が以前のように自由ではなくなったことは確かでその傾向は2000年代後半あたりから顕著になったという。事実、元フジテレビアナウンサーの長谷川豊も「フジテレビは2007年から2008年ぐらいには全く話が通じなくなった」と自身のYouTubeチャンネルで解説している。
2010年度こそは民放トップの視聴率をキープしたが、その後は『はねるのトびら』『爆笑レッドカーペット』『熱血!平成教育学院』などの主力番組の視聴率が軒並み低迷。2011年度で日本テレビにゴールデン帯、プライム帯で視聴率を逆転され、全日帯で同率1位となりトップから陥落した。さらに強力な他局の裏番組や度重なる不祥事、韓流批判の騒動に起因するバッシングを受け、視聴率は低下の一途をたどった。2012年以降は視聴率の低迷が続いていた『HEY!HEY!HEY!』『はねるのトびら』『笑っていいとも!』『ペケ×ポン』『とんねるずのみなさんのおかげでした』『めちゃ2イケてるッ!』などの人気番組を打ち切り、深夜枠で好調だった『世界は言葉でできている』『ピカルの定理』などの番組をゴールデン帯に昇格させたり、『世界!極タウンに住んでみる』『フルタチさん』『バイキング』『水曜歌謡祭』『直撃!シンソウ坂上』などといった新番組を制作するなどテコ入れを行ったが、80年代〜00年代の勢いを取り戻すことはできなかった。
ドラマでは『リーガル・ハイ』『家族ゲーム』『鍵のかかった部屋』『昼顔』『信長協奏曲』といった作品が高視聴率を記録。2014年までは毎年10作品以上の平均視聴率2桁のドラマを輩出するなど、バラエティ番組に比べると善戦していたものの、2015年に入ると平均2桁のドラマが5作品に激減。さらに2016年になると関西テレビ制作作品含め、全作品の平均視聴率が1桁になるなど低迷を極めた。その後ドラマは2017年の『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』を契機に、バラエティ番組についても前述の視聴率調査のリニューアルを前提とした改編を次々と実施し、復調傾向がみられる。
先述の通り、2016年10月3日からはビデオリサーチの関東地区における視聴率調査で、従前のリアルタイム視聴率に加え、新たにタイムシフト視聴率および個人視聴率の調査が開始された(2020年からは対象を全国に拡張)。これ以降広告の取引指標を世帯視聴率から個人視聴率に変更し、13~49歳を“コアターゲット”とした番組改編を行うようになった。この改編が功を奏し、2020年度には個人視聴率で日本テレビに次ぐ2位につけている。『千鳥の鬼レンチャン』や『新しいカギ』といった番組はコア視聴率が高い傾向にある。
1978年から2022年までの各年ごとの最高視聴率番組を掲載(数値はビデオリサーチ調べ、関東地区のもの)。
年 | 最高視聴率番組 | 最高視聴率ドラマ・映画 | ||||
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1978 | '78新春スターかくし芸大会 | 1月2日 放送 | 43.3% | ゴールデン洋画劇場特別企画 | 10月6日 放送 | 35.7% |
1979 | サザエさん | 9月16日 放送 | 39.4% | ゴールデン洋画劇場特別企画 | 8月10日 放送 | 44.7% |
1980 | '80スターかくし芸大会 | 1月1日 放送 | 48.6% | 不明 | ||
1981 | '81スターかくし芸大会 | 1月1日 放送 | 38.5% | 意地悪ばあさん | 11月9日 放送 | 29.9% |
1982 | 欽ドン!良い子悪い子普通の子 | 7月26日 放送 | 38.8% | 北の国から 最終回 | 3月26日 放送 | 21.0% |
1983 | なるほど!ザ・ワールド | 12月27日 放送 | 36.4% | ゴールデン洋画劇場 ミラクル・ワールド ブッシュマン | 4月2日 放送 | 40.4% |
1984 | なるほど!ザ・ワールド 新春スペシャル | 1月2日 放送 | 36.2% | 愛と感動のスペシャル 南極物語 特別編 (後編) | 10月6日 放送 | 35.2% |
1985 | なるほど!ザ・ワールドスペシャル | 3月27日 放送 | 32.7% | 映画特別企画 追悼夏目雅子 鬼龍院花子の生涯 | 9月13日 放送 | 34.8% |
1986 | 第23回 '86新春スターかくし芸大会 第1部 | 1月1日 放送 | 32.3% | ゴールデン洋画劇場特別企画 お葬式 | 4月5日 放送 | 33.9% |
1987 | おめでとう 郷ひろみ・二谷友里恵結婚披露宴 | 6月12日 放送 | 47.6% | 不明 | ||
1988 | 夜のヒットスタジオDELUXE 放送1000回記念スペシャル | 2月10日 放送 | 36.0% | 教師びんびん物語 第1話 | 4月4日 放送 | 24.9% |
1989 | 第6回爆笑!スターものまね王座決定戦 | 12月5日 放送 | 33.2% | ドラマスペシャル 北の国から'89 帰郷 | 3月31日 放送 | 33.3% |
1990 | ちびまる子ちゃん | 10月28日放送 | 39.9% | 不明 | ||
1991 | 第10回爆笑!スターものまね王座決定戦 | 12月3日 放送 | 34.1% | 101回目のプロポーズ 最終回 | 9月16日 放送 | 36.7% |
1992 | 第11回爆笑!スターものまね王座決定戦 | 3月31日 放送 | 31.9% | 木曜劇場 愛という名のもとに 最終回 | 3月26日 放送 | 32.6% |
1993 | クイズ!年の差なんて アンビバスペシャル | 1月7日 放送 | 28.4% | ひとつ屋根の下 第11話 | 6月21日 放送 | 37.8% |
1994 | ナイター中継 中日×巨人(10.8決戦) | 10月8日 放送 | 48.8% | 妹よ 最終回 | 12月19日 放送 | 30.7% |
1995 | 平成教育委員会 | 3月4日 放送 | 35.6% | ドラマスペシャル 北の国から'95 秘密 | 6月9日 放送 | 30.8% |
1996 | SMAP×SMAP | 6月24日 放送 | 29.5% | ロングバケーション 最終回 | 6月24日 放送 | 36.7% |
1997 | SMAP×SMAP 秋まで待てない15分拡大スペシャル | 9月15日 放送 | 29.4% | ひとつ屋根の下2 最終回 | 6月30日 放送 | 34.1% |
1998 | ナイター中継 ヤクルト×巨人 | 4月3日 放送 | 30.1% | GTO 第1シリーズ 最終回 | 9月22日 放送 | 35.7% |
1999 | SMAP×SMAP | 7月12日 放送 | 33.5% | 新春ドラマスペシャル 古畑任三郎 vs SMAP | 1月3日 放送 | 32.3% |
2000 | SMAP×SMAP | 11月27日 放送 | 30.0% | やまとなでしこ 最終回 | 12月18日 放送 | 34.2% |
2001 | SMAP×SMAP | 3月19日 放送 | 29.6% | HERO 第1期 最終回 | 3月19日 放送 | 36.8% |
2002 | 2002 FIFAワールドカップグループリーグ 日本×ロシア | 6月9日 放送 | 66.1% | ドラマスペシャル 北の国から'02 遺言・前編 | 9月6日 放送 | 38.4% |
2003 | トリビアの泉 〜素晴らしきムダ知識〜 | 8月20日 放送 | 27.7% | 木曜劇場 Dr.コトー診療所 最終回 | 9月11日 放送 | 22.3% |
2004 | めちゃ2イケてるッ! オールスター夢の激突 8周年大感謝祭スペシャル!! | 10月9日 放送 | 33.2% | フジテレビ開局45周年記念ドラマ 木曜劇場 白い巨塔 最終回 | 3月18日 放送 | 32.1% |
2005 | 奇跡体験!アンビリバボー | 5月5日 放送 | 24.8% | 木曜劇場 電車男 最終回 | 9月22日 放送 | 25.5% |
2006 | SMAP×SMAP | 3月13日 放送 | 26.6% | HERO 特別編 | 7月3日 放送 | 30.9% |
2007 | SMAP×SMAP | 1月22日 放送 | 23.5% | ガリレオ 第1シーズン 第1話 | 10月15日 放送 | 24.7% |
2008 | はねるのトびら | 1月23日 放送 | 24.1% | CHANGE 最終回 | 7月14日 放送 | 27.4% |
2009 | ネプリーグ | 10月26日 放送 | 24.5% | コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命- 新春スペシャル | 1月10日 放送 | 23.1% |
2010 | ネプリーグ | 1月25日 放送 | 22.4% | 月の恋人〜Moon Lovers〜 第1話 | 5月10日 放送 | 22.4% |
2011 | サザエさん | 1月16日 放送 | 24.3% | マルモのおきて 最終回 | 7月3日 放送 | 23.9% |
2012 | めちゃ2イケてるッ! もうデブザイルなんて言わないで スペシャル!! | 1月7日 放送 | 22.3% | 土曜プレミアム 踊る大捜査線 THE LAST TV サラリーマン刑事と最後の難事件 | 9月1日 放送 | 21.3% |
2013 | めちゃ2イケてるッ! 矢部が急に結婚しちゃったので 今週も2時間半スペシャル!! | 4月20日 放送 | 20.9% | ガリレオ 第2シーズン 第1話 | 4月15日 放送 | 22.6% |
2014 | 笑っていいとも! グランドフィナーレ 感謝の超特大号 | 3月31日 放送 | 28.1% | HERO 第2期 第1話 | 7月14日 放送 | 26.5% |
2015 | 全日本フィギュアスケート選手権2015女子フリー | 12月27日 放送 | 20.6% | 銭の戦争 最終回 | 3月17日 放送 | 15.4% |
2016 | SMAP×SMAP | 1月18日 放送 | 31.2% | いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう 第1話 | 1月18日 放送 | 11.6% |
2017 | WBAミドル級タイトルマッチ 村田諒太×エンダム・アッサム | 10月22日 放送 | 20.5% | 土曜プレミアム アナと雪の女王 | 3月4日 放送 | 19.7% |
2018 | 2018 FIFAワールドカップグループリーグ 日本 × ポーランド | 6月28日 放送 | 44.2% | SUITS/スーツ 第1話 | 10月8日 放送 | 14.2% |
2019 | 世界フィギュアスケート選手権2019 男子フリー | 3月23日 放送 | 24.3% | ラジエーションハウス〜放射線科の診断レポート〜 「特別編」〜旅立ち〜 | 6月24日 放送 | 15.6% |
2020 | 志村けんさん追悼特別番組 46年間笑いをありがとう | 4月1日 放送 | 21.9% | 土曜プレミアム 翔んで埼玉 | 2月8日 放送 | 16.7% |
2021 | 東京オリンピック 卓球 混合ダブルス 決勝 | 7月26日 放送 | 24.6% | 土曜プレミアム 劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 | 9月25日 放送 | 21.4% |
2022 | 2022 FIFAワールドカップベスト16・日本×クロアチア | 12月5日 放送 | 34.6% | ミステリと言う勿れ 第1話 | 1月10日 放送 | 13.6% |
従前の「母と子のフジテレビ」に替わり1980年に掲げた「軽チャー」路線がようやく波に乗り出し、1984年には年間売上高も開局以来初めて在京キー局でトップに躍り出た。局舎の台場移転構想が持ち上がったのはこの頃である。
当時のフジサンケイグループ議長であった鹿内春雄が、所用で当時はまだ更地だったお台場を訪れ「テレビ局を運営するならビルの林立した都心よりも、その都心を広々と見渡すことのできるお台場のような場所がいい」と考え、後のフジテレビ役員会議で提唱した。当時の東京都知事・鈴木俊一も「情報の集まる所に人は集まる」と考えており、「臨海副都心計画を成功させるためにはお台場エリアに一大エンターテインメントも必要」という方針を打ち出していた。そのようなこともあり、かねてから親交が深かった鹿内春雄にフジテレビの誘致を積極的に行っていたことが、この移転構想へつながったと見られている。FCGビルの設計には鈴木や鹿内と繋がりが深かった丹下健三が選ばれた。台場は当時未開発の地であり、都心と比較しても地価が安く、用地も都から安価で貸与してもらえたことも大きく影響した(後の2018年4月に東京都から約140億円で買収した)。
当時はレインボーブリッジやゆりかもめ線はおろか、りんかい線さえ開通していなかったことや、都心からも遠いこともありほとんどの役員は台場移転案に消極的であったが、前述のように将来における民放の衛星放送への参画や、それに伴うスタジオの増設、局内のデジタル回線への変更などで当時の河田町の局舎では限界があったため、新局舎の建設が必要であることは役員の誰もが理解していた。このため、再三にわたる議論の末、
の3つに絞られた。フジテレビの現場サイドも局舎そのものを観光名所にして、そこから新たな収益構造を作りたいという目的があったため、住宅地に囲まれた河田町では地理的に集客力に限界があり、この目的は達成できないとして1.の移転不要案は却下された。また、2.と3.を比べても、お台場は海沿いで眺めも良く、開発されつくした大崎エリアと比べても未開発で集客面でも将来性が大きかったことと、前述の地価の面でも大きく有利に動いた。これに加えて鈴木都知事の協力が得られたことにより、3.のお台場移転案が決定的になった。
これを受け、局内に当時取締役編成局長だった日枝久を初代室長とする総合開発室が設置された。将来の台場新局舎の建設計画や用地取得、および衛星放送開始に備え、10年越しでの大プロジェクトを敢行し、「お台場のフジテレビ」を築き上げた。また、これらのプロジェクトで費やした費用は10年間で数千億円に上ったという。
2022年2月現在、河田町時代からレギュラー放送されている番組は『MUSIC FAIR』、『サザエさん』、『ちびまる子ちゃん』、『めざましテレビ』、『くいしん坊!万才』、『皇室ご一家』などがある。2018年3月に『とんねるずのみなさんのおかげでした』と『めちゃ2イケてるッ!』が放送終了した事により、これで河田町時代から放送を開始したレギュラー放送のバラエティ番組は全て終了した。
ニュースや情報番組で使用されているテロップのフォントは、フォント制作会社のニィスと共同開発したもので、これが先駆となって、他局や色々な印刷物にもこのフォントが使用されるようになった。
メインバンクはみずほ銀行(旧富士銀行→旧みずほコーポレート銀行)で、FNSチャリティーキャンペーンにおけるフジテレビの振込先もみずほ銀行東京中央支店(旧富士銀行本店)であり、以前には芙蓉グループ提供の番組『感動エクスプレス』『満足!迷い旅』を放送していた。さらに、フジサンケイグループ傘下の広告会社3社と合併した広告会社クオラスがある。また、三菱グループとも関係が深く、以前には三菱電機一社提供の『メントレG』を放送していたほか、FNS系列局で毎年5月に放送している『ダイヤモンドカップゴルフ』(関西テレビ制作)は三菱自動車工業などの三菱グループ数社が協賛している。元フジテレビ常務取締役の飯島一暢(現・サンケイビル代表取締役社長)は三菱商事の出身である。また、三和グループのメンバーの東宝との資本提携も行っているほか、営業目的にシャープ製が使われていることがある。この縁で、フジテレビ本社内にはみずほ銀行(旧富士銀行→旧みずほコーポレート銀行)と三菱UFJ銀行(旧三菱銀行→旧東京三菱銀行→旧三菱東京UFJ銀行)(旧三和銀行→旧UFJ銀行→旧三菱東京UFJ銀行)のATMが2箇所に設置されている。
1980年代に入ると、バラエティ番組を中心に同局の女性アナウンサーをタレント同然に扱う様子が見受けられるようになった。他の民放局でも同様の傾向は見られるが、フジテレビはそれが顕著で、入社以前に何らかの芸能活動を経験しているアナウンサーも多数在籍している(日本のアナウンサー#女子アナウンサーとその背景も合わせて参照)さらには、『ラヴシーン』と題した同局アナウンサーによる朗読劇を企画するなど、いち早く「タレント化」とも言える事業展開を行ってきた。
『NONFIX』や『ザ・ノンフィクション』など質の高いドキュメンタリー番組を多く手掛け、放送関係の受賞歴も多い。
在京キー局中、労働組合の活動状況や対経営側への影響力は最も弱いとされている(民放労連会報・会員コメントより)。これは日経連出身の鹿内信隆の影響が多分にあるとみられる。
社員にはテレビ局の中でも特に政治家、芸能人、財界人、スポーツ選手、文化人等のの子弟が多い事で知られている。元社長で副会長の遠藤龍之介は遠藤周作の子弟であり、安倍晋三元首相の甥で衆議院議員岸信千世も元社員である。入社式には近年は芸能人が来賓で登場するのが恒例である。伝統的に新入社員の親族が出席する事でも知られていた(同書の中で横澤は鹿内信隆の挨拶に立腹し退席しようとしたが、両親が見ているのを思い出して思い留まった事を述べている)。またスポーツ業界から積極的に採用をしていた時期があり、坂井義則、上田昭夫、藤井辰哉、里谷多英らが社員として在籍していた他、東京六大学野球連盟のOB等も在籍した事があった。
芸能事務所では渡辺プロダクションとその系列のイザワオフィスとの結びつきが非常に強く、『ザ・ヒットパレード』や『新春かくし芸大会』、『ドリフ大爆笑』および志村けんレーベルの番組、日曜昼12時台の番組(『クイズ・ドレミファドン!』『ウチくる⁉』『なりゆき街道旅』など)を長く制作していることで知られる。これら番組エンドロールの企画・制作元は「フジテレビ」ではなく、それぞれ「渡辺プロダクション」「イザワオフィス」となっている。また、系列局のテレビ西日本も同様に渡辺プロダクションの九州支社との結びつきが強く、特に『ゴリパラ見聞録』は全国のFNS系列局やフジテレビのCSで放送され人気を博している。タレント単体では明石家さんまとの結びつきが強く、1978年以来、同局でのレギュラー番組が途絶えたことがない。
また、系列局制作のローカル番組でも在阪準キー局の関西テレビから何本か関西ローカル向けのバラエティー番組(『おかべろ』など)を番組購入し、深夜枠で放送している。
制作セクションは2024年現在ドラマ・映画制作センター(旧・ドラマ制作センター→編成制作局制作センター第1制作室、第一制作部。英語ではディビジョン1)バラエティ制作センター((旧バラエティ制作センター→バラエティ制作部→制作局第二制作センター→編成局制作センター第2制作室→編成制作局制作センター第2制作室、第二制作部))、アニメ制作センター、ニュース総局(報道局、情報制作局、スポーツ部)が存在する。名称は組織改編で幾度か変わっている。なお、情報番組センター(旧第3制作部→生活情報局→情報番組センター)はかつて編成制作局の部署で、ドキュメンタリー・情報番組などを作っているが、現在はニュース総局・情報制作局の部署に移管している。また、報道特番についてはFNN系報道特別番組を参照。
基本的に自社制作(第一制作部、第二制作部、情報番組センター)については「制作著作・フジテレビ」でクレジットされている。
フジテレビ系の制作プロダクションである共同テレビジョン、フジ・メディア・テクノロジー(旧社名:八峯テレビ)、FCCを含む外部のプロダクションと共同制作する場合、2010年9月までは「制作・フジテレビ、(プロダクション会社名)」でクレジットされており、プロダクションとフジテレビが著作権を共有するような書き方であったが、同10月以後、フジテレビは「制作」のクレジットのみとなり、外部プロダクションが「制作著作」として表示されるようになった。
ただし一部「制作著作:フジテレビ、制作協力:(外部プロダクション)」とする場合もあるほか、上記フジテレビ系プロダクション各社との共同制作(プロダクション側が制作協力扱いとなるもの含む)については目玉マーク1つを共有する形で2社を並列表記させる場合もある。
ニュース総局が全て担当しており、『FNNニュース』、『FNN Live News days』、『Live News イット!』、『FNN Live News α』、『日曜報道 THE PRIME』といったニュース番組を同局内の報道局が制作。『めざましテレビ』、『めざまし8』、『Mr.サンデー(関西テレビと共同制作)』、『ノンストップ!』といった情報番組やワイドショー番組や『教えてMr.ニュース』から現在の『池上彰緊急スペシャル!』に続いている池上彰司会のニュースバラエティ番組は、情報制作局の情報制作センター(旧・第三制作部)が制作している。
フジテレビ以外の系列局の映像には当該系列局名ロゴのテロップが入ったが、2005年4月に廃止された。現在は画面左下に『FNN NEWS』と入り、その横にそのニュースの取材場所などが表示されるようになっている。これはフジテレビ、それ以外の系列局の取材に関係なく表示される。また『とくダネ!』など情報制作センターの番組では、系列局が取材した映像にクレジットが表示されている。
1965年5月1日、NET(現:テレビ朝日)系列の朝のワイドショー、『モーニングショー』に対抗し、NHKの看板アナウンサーだった小川宏を招聘して、『小川宏ショー』をスタート。初代司会陣は小川宏と元TBSアナウンサーの木元教子、当時同局アナウンサーだった露木茂の二人。1968年4月1日、不毛の時間帯とされた平日午後3時枠を開拓したワイドショー『3時のあなた』が放送開始。1984年10月に『FNNスーパータイム』を開始。夕方ニュース戦争の幕開けとなる。
1985年8月12日の日本航空123便墜落事故では、翌日にテレビで最も早く事故現場の地上からの映像を伝えた。2003年12月14日のイラク大統領サッダーム・フセイン拘束のニュース速報を他局に先駆けて伝え、民放で唯一報道特番を組んだ。
2008年より、毎年大晦日の朝に『大みそか列島縦断LIVE 景気満開テレビ』が放送されている。
『S-PARK』(過去には『すぽると!』、『スポーツLIFE HERO'S』など)といったスポーツニュース番組や中継番組全般をニュース総局 スポーツ局が制作している。他局と比較して元アスリートがスポーツキャスターを務める場合も多く幾多のプロ野球OBや森末慎二、陣内貴美子、舞の海秀平、永島昭浩らがキャスターを務めている。
プロ野球では、親会社のフジ・メディア・ホールディングスが出資している東京ヤクルトスワローズの放映権を獲得しており、2005年からはCSチャンネルのフジテレビONEでヤクルト主催試合全試合を完全生中継で放送している。2016年以降はゴールデンタイムのレギュラー番組および後述する国際大会の中継を優先する編成方針から、地上波全国ネット中継はヤクルト対巨人戦と日本シリーズのみに限られている。
1961年4月1日、プロ野球に特化したスポーツニュースのはしりである『きょうのプロ野球から』が放映開始。翌1962年に『プロ野球ニュース』に改題(この当時はいずれもプロ野球シーズン期間中のみ放送)。その後、1976年に第2期として復活した。第2期はその日行われたプロ野球の全試合を映像と共に解説するという当時としては画期的なスタイルで、当時深夜の裏番組だった『11PM』と互角の人気を博した。
国際大会の放映権獲得にも古くから積極的で、1987年からモータースポーツの最高峰であるF1世界選手権の放送を開始。同年から10年ぶりの復活となった「日本グランプリ」の冠スポンサー(2009年まで)と、国際映像の制作(2011年まで)を務めた。その他、『バレーボールワールドカップ』、『世界柔道選手権』(2003年・大阪大会以後)、『体操世界選手権』(2009年-2016年まで)もフジテレビ系列の地上波独占中継となった。また、2003-2004シーズンより、『全日本スピードスケート選手権』、『世界スピードスケート選手権』、『全日本フィギュアスケート選手権』、『世界フィギュアスケート選手権』がフジテレビ系列の独占放送となった(2003年まではTBSテレビ系列の独占放送だった)。1992年から2004年までは『ツール・ド・フランス』も放送していた。
『FIFAコンフェデレーションズカップ』など国際サッカー連盟(FIFA)公認のナショナルチーム同士による国際大会(『W杯』は除く)は、フジテレビ系列およびTBSテレビ系列が共同放送制作している(2004年『アテネオリンピック』以降のバレーボール最終予選もフジテレビ・TBSテレビの共同制作となった)。2007年以降の大会はフジテレビ系列独占放送となる。かつては『Jリーグ中継』は清水エスパルスや鹿島アントラーズなどのホームゲームを中継していたが、2002年以降は『YBCルヴァンカップ(旧・ヤマザキナビスコカップ)』決勝のみの中継となっている(『YBCルヴァンカップ』のグループステージから準決勝まではフジテレビONE・NEXTで生中継もしくは録画中継している)。2002年6月9日に生中継された『2002 FIFAワールドカップ 日本×ロシア』では、民放歴代最高視聴率となる66.1%を獲得している。
開局の1959年以来、日本中央競馬会(JRA)主催の『中央競馬』の日曜東京・中山および夏季ローカル開催のメインレース中継を放送している(現在は『みんなのKEIBA』)。また、「フジテレビ賞スプリングステークス」の冠スポンサーにもなっている。なお、2005年の菊花賞では初めて関西テレビとの共同制作で中継された(従来の京都・阪神の中継は関西テレビが担当している)。
格闘技は、前述の世界柔道選手権の独占中継をはじめ、『日本大相撲トーナメント』の主催・中継を行っている。ボクシング中継ではファイティング原田、輪島功一らの国民的スターを輩出し、現在では『ダイヤモンドグローブ』で月1回の放送に加え、2013年よりアマチュア7冠・井上尚弥やロンドンオリンピック金メダリスト・村田諒太の試合を『FUJI BOXING』としてゴールデンタイム中継を復活させた(窓口となるプロモーターは三迫プロモーション)。プロレスでは過去に『全日本女子プロレス中継』や、WWEの日本語版放送を実施したことがある。
総合格闘技の中継に力を入れており、かつてはPRIDEやK-1も放送し、大晦日興行は『NHK紅白歌合戦』の裏番組として高視聴率を誇ったが、前者は2006年6月に主催側に契約違反があったとして、後者も2010年に主催側のファイトマネー未払い問題があったとして、放送が打ち切られている。2014年よりPRIDEとも関わりを持っていたアントニオ猪木が主催する『IGF』の放送を実施している。また、2015年より『RIZIN FIGHTING FEDERATION』の中継も実施しており、大晦日の夜に地上波で中継される唯一の格闘技興行となっていたが、同興行が主催する『THE MATCH 2022』の放映権を巡り、主催者側との契約に至らず、以降は放送が打ち切られている。
ゴルフは、1973年に埼玉県東松山市の高坂カントリークラブで第1回「BVD杯フジサンケイトーナメント」として行われて以降、『フジサンケイクラシック』として年1回行われている。産経新聞・フジテレビなどで構成するフジサンケイグループが主催している。
なお、バレーボールでは全国高等学校バレーボール選抜優勝大会の立ち上げに関与しており、後継の全日本バレーボール高等学校選手権大会も含め大会期間中は独占放送を行っている。この他、『プロ野球珍プレー・好プレー大賞』、『ジャンクSPORTS』、『World Baseballエンタテイメント たまッチ!』、『村上信五のスポーツ奇跡の瞬間アワード』などのスポーツバラエティ番組も制作している。
また『eラボ』などのeスポーツの番組も制作している。
バラエティ番組は編成制作局制作センター第二制作部(旧バラエティ制作センター→バラエティ制作部→制作局第二制作センター→編成局制作センター第二制作室)が担当している。
主に『奇跡体験!アンビリバボー』、『ネプリーグ』、『ホンマでっか!?TV』、『今夜はナゾトレ』、『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』、『千鳥のクセスゴ!』、『VS魂』、『人志松本の酒のツマミになる話』、『千鳥の鬼レンチャン』などのバラエティ番組を制作をしている。情報番組の『ワイドナショー』もニュース総局ではなく第二制作部が担当している。過去には、『森田一義アワー 笑っていいとも!』、『ライオンのごきげんよう』、『バイキング』などのトーク番組もバラエティ制作センターで制作していた。
バラエティ番組最大の特徴は、地域・芸能事務所を問わず実力のある若手のお笑いタレントを5〜6組集合させて番組を製作し、関東ローカルの深夜番組からゴールデン・プライムタイムの全国ネットへと番組を育ててゆく手法を取ることである。この手法をとった番組を中心に軒並み高視聴率を獲得し、数多くの人気番組を輩出した。また売れっ子タレントを見限る異色の番組としては、若手芸人発掘のために8年周期で放送される『新しい波』シリーズがある。また、ディレクターやプロデューサーといった裏方スタッフを番組に出演させることにも積極的で、ひょうきんディレクターズや野猿のように歌手デビューした者もいるほか、スタッフをモチーフにしたキャラクターが番組内に登場することも多い。
他のテレビ局と比較して売れっ子タレントの人気が下火になり始めると見切るタイミングが早い事で知られており、いい時だけのフジテレビ、等と評された事もあった。ジャニーズ・アイドルグループをレギュラー番組で起用する事が最も多く、2022年現在、ゴールデンタイム・プライムタイム帯に『VS魂』、深夜帯に『関ジャニ∞の あとはご自由に』、『TOKIOカケル』、『キスマイ超BUSAIKU!?』の3番組、朝帯に『KinKi Kidsのブンブブーン』、『いただきハイジャンプ』の2番組、合計6番組のレギュラー番組が放送されている。その他、個々でそれぞれのレギュラー番組も放送されている。過去には『SMAP×SMAP』、『メントレG』、『VivaVivaV6』、『VS嵐』などの番組が放送されていた。また、『夕やけニャンニャン』やおニャン子クラブから秋元康との関わりも深く、同プロデュースのAKB48の2012年の『AKB48第4回選抜総選挙』から『AKB48選抜総選挙』の地上波独占放送の放映権を持っており、『ミライ☆モンスター』など数多くの番組でAKB48グループのメンバーがフジテレビの番組に多数出演している。他に秋元プロデュースのAKB48グループや坂道シリーズが出演する番組を多数制作している。ただしライブドアの敵対買収事件の際には秋元はライブドアの社外取締役を務めていた。
スポンサー料の安い深夜・早朝枠は、逆に「視聴率を稼がなくても良い」と解釈され、実験的な番組が多数作られた。1987年10月改編で正式に「24時間放送」を開始、『プロ野球ニュース』終了後以降の深夜枠に『JOCX-TV2』という「ゾーンタイトル」を付加、社内組織的にも編成局内に「深夜の編成部」なる深夜編成担当チームが組まれた。これらの枠から人気を博した番組に『カノッサの屈辱』、『ウゴウゴルーガ』、『Flyer TV』等があった。その後、編成方針の変更により「ゾーンタイトル」や「深夜の編成部」も廃止されたが、現在も深夜に実験的な番組を制作する枠が設けられている。
レギュラー番組に留まらず、『FNS27時間テレビ』、『明石家サンタの史上最大のクリスマスプレゼントショー』、『逮捕の瞬間!密着24時』(旧:『犯罪パニック24時!!逮捕の瞬間100連発』、『踊る!大警察24時』)、『R-1グランプリ(関西テレビと共同制作)』、『さんタク』、『人志松本のすべらない話』、『IPPONグランプリ』、『芸能界特技王決定戦 TEPPEN』、『日清食品 THE MANZAI』→『Cygames THE MANZAI マスターズ』、『ENGEIグランドスラム』、『FNSラフ&ミュージック〜歌と笑いの祭典〜』などの単発特番も多数制作している。元日には毎年、『初詣!爆笑ヒットパレード』が朝から昼まで放送されており、2010年までは毎年正月番組として『新春かくし芸大会』が放送されていた。さらに、レギュラーで放送終了した番組でも不定期放送のスペシャル番組として継続している番組もある。
1970年代以降からは、個人戦のトーナメントで優勝を競う番組構成やものまね四天王の一世風靡により、『ものまね王座決定戦』が高視聴率を連発して、ものまね番組も不動の人気を獲得し、『ものまね王座決定戦』は年4回放送された。その後、四天王の一人であるコロッケなど主力タレントが他局のものまね番組に移籍した影響から勢いは衰え、『ものまね王座決定戦』が一旦放送を終了し、2000年代からは『爆笑そっくりものまね紅白歌合戦スペシャル』が年3回放送されるようになる。そして、2012年には12年ぶりに『ものまね王座決定戦』が放送を再開し、『爆笑そっくりものまね紅白歌合戦スペシャル』と並行しながら放送を継続している。また、兄弟番組である『お笑い芸人歌がうまい王座決定戦スペシャル』も不定期放送されている。ものまね四天王が全盛期の頃は、ものまね番組では異例となるレギュラー番組として『ものまねくらぶ』や『ものまね珍坊』が放送されていた。
『森田一義アワー 笑っていいとも!』、『ライオンのごきげんよう』(旧:『ライオンのいただきます』)、『とんねるずのみなさんのおかげでした』(旧:『とんねるずのみなさんのおかげです』)、『SMAP×SMAP』、『めちゃ2イケてるッ!』はかつてフジテレビを代表する看板の長寿番組として放送されており、いずれの番組も放送が20年以上続いた。2019年3月には『フジテレビ開局60周年記念企画 グレイティストTVショー〜ブラウン管が生んだスターたち〜』が、メディアミックスα枠で日ごとにMCを変えて生放送された。
音楽番組はバラエティ同様、編成制作局制作センター第二制作部(旧バラエティ制作センター→バラエティ制作部→制作局第二制作センター→編成局制作センター第二制作室)が担当。
『Love music』など、音楽番組は現在、主に三浦淳チーフプロデューサーが担当している。2014年まではきくち伸チーフプロデューサー率いる音組が音楽番組全般を担当していた。また、50年以上の歴史を誇り日本でレギュラー放送されている全ての週間番組の中で最長寿番組である『MUSIC FAIR』は、石田弘(現在はエグゼクティブプロデューサー役員待遇)が長く担当(2007年-2014年まできくちもチーフプロデューサーとして番組に関与)し、当初よりシオノギ製薬(シオノギヘルスケア)の一社提供番組で、現在も引き続き放送されている。
1968年11月4日、新感覚の歌謡番組と銘打ち『夜のヒットスタジオ』放送開始。幅広い出演者と歌手の素顔を映し出してゆくという番組構成が視聴者に浸透し、格上の音楽番組として後に評価されるようになる。1974年7月、第1回『FNS歌謡祭』を放送。初代司会は小川宏と吉永小百合。当初は賞レース番組であったが、1991年の第20回からはコンサート形式の番組に変更され、出演アーティスト同士のコラボレーション(共演)がメインとして継続している。歌謡祭は2015年より第1夜・第2夜と2回にわたり生放送が行われており、2022年時点では夏に『FNS歌謡祭 夏』、春に『FNS歌謡祭 春』、秋に『FNS歌謡祭 秋』、関連番組である『FNSラフ&ミュージック〜歌と笑いの祭典〜』と同様の特番を年5回放送している。
他のテレビ局に比べてジャニーズ・アイドルを番組で取り上げる事が最も多く、かつてジャニーズ事務所に所属していた郷ひろみを、フジテレビを象徴するタレントとして音楽番組においてメインで起用している。1996年度より実施されているジャニーズ事務所所属アーティストが総出演する『ジャニーズカウントダウンライブ』が、1998年度からフジテレビの年越し番組として毎年放送されるのが恒例となっている(2014年度は未放送)。
1993年には、ダウンタウンが司会の『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』が放送開始。お笑い芸人が音楽番組のMCという当時としては異例のキャスティングであったが、人気を博し民放各局で低迷気味だった音楽番組が復活するなど多大な影響を与えた。また、深夜にはKinKi Kidsが司会を務める『LOVE LOVE あいしてる』や『堂本兄弟』が放送されていた。いずれの番組も高視聴率を記録したり、多くのファンを獲得した人気番組へと成長した。
また、他局と比較して、大物アーティストを司会者として起用して音楽番組を制作することが多く、過去の例では、小室哲哉が『TK MUSIC CLAMP』、つんく♂が『つんくタウン』、DREAMS COME TRUEが『うれしたのし大好き』、桑田佳祐が『桑田佳祐の音楽寅さん 〜MUSIC TIGER〜』、浜崎あゆみが『ayu ready?』などがあり、主に深夜にレギュラー放送されていた。異色の音楽番組としては、VOCALOIDを専門として『ボーカロイド歌謡祭』やアニメソングを専門とした『オダイバ!!超次元音楽祭』がある。
さらに、『SMAP×SMAP』の音楽コーナー「S-Live」を筆頭に、『FNS歌謡祭』『夜のヒットスタジオ』『HEY!HEY!HEY!』などの音楽番組には、海外アーティストが多数出演しており、1985年には『ライヴエイド』の放映権を獲得し、当時としては珍しい長時間の衛星中継を実現している。尾崎豊やマイケル・ジャクソンなど、他局には出演せずフジテレビの番組のみ出演しているアーティストもいるのも同局の特徴の一つである。
フジテレビでは、上記のバラエティ番組や音楽番組の企画がきっかけで、さまざまな音楽ユニットや歌手が誕生している。誕生した音楽ユニット・歌手は、イモ欽トリオ、おニャン子クラブ、やまだかつてないWink、H Jungle with t、野猿、はっぱ隊、くず、浜田雅功と槇原敬之、羞恥心、矢島美容室、悲愴感、舞祭組などがあり、NHKや民放他局の音楽番組にも出演している。
フジテレビはドラマ主題歌をはじめ、エイベックスやポニーキャニオンなどとのつながりが強く、同局の番組や作品にまつわる楽曲のサウンドトラックは両社から発売されることが多い。
編成制作局制作センター第一制作部(旧ドラマ制作センター)が制作している。
テレビドラマを放送している時間帯(以下JST)は月曜午後9時、月曜午後10時、火曜午後11時、水曜午後10時、木曜午後10時、金曜午後9時、土曜午後11時40分の枠(2023年10月より)。このうち、月曜午後10時枠と火曜午後11時枠は関西テレビ、土曜午後11時40分枠は東海テレビがそれぞれ制作を担当している。
1981年10月、後に単発特別番組としてシリーズ化される『北の国から』がスタート。脚本は倉本聰、主演は田中邦衛。当初は連続ドラマで視聴率は高くなかったが、単発化以降人気を博し、20年以上にわたる長期ヒット作となった。
1987年4月、1981年4月より続いた萩本欽一による『欽ドン!』シリーズに代わって、新たにドラマ枠(通称:"月9")を新設。『アナウンサーぷっつん物語』を最初に、『ラジオびんびん物語』、『東京ラブストーリー』、『101回目のプロポーズ』、『ロングバケーション』などの大ヒット作を生み出し、業界ドラマやトレンディドラマブームの火付け役となる。それに伴い、“月9”は日本を代表するテレビドラマ枠として高い知名度を得ることとなった。2003年10月には、フジテレビ開局45周年記念番組として、1978年に田宮二郎と山本學の主演で放送された社会派ドラマ『白い巨塔』のリメイク版(唐沢寿明主演)を半年間(2クール)にわたり放送した。『HERO』『ガリレオ』『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』『コンフィデンスマンJP』など放送後の反響に応じ、映画作品として続編が制作されたものも多い。
連続ドラマや特別番組に留まらず、『世にも奇妙な物語』や『ほんとにあった怖い話』といったオムニバス形式のテレビドラマも不定期放送されている。過去には『月曜ドラマランド』や『ボクたちのドラマシリーズ』など、ティーンズ向けの枠が存在していた。またこの流れを汲む作品として、『お台場探偵羞恥心 ヘキサゴン殺人事件』や『ふなっしー探偵』など、異色のドラマ作品も放送されている。
フジテレビは、日本初の本格的な連続テレビアニメでもある『鉄腕アトム』を放送したことで知られている。1970年代以降は、『世界名作劇場』や『タイムボカンシリーズ』等のタツノコプロ製作の作品を制作・放送していた。
1981年に放送開始した『Dr.スランプ アラレちゃん』もこれまた爆発的な大人気となり、フジテレビと本作で手を組んだ集英社(週刊少年ジャンプ)、東映アニメーション(東映の子会社)の関係は、『ドラゴンボール』・『ドラゴンボールZ』・『ドラゴンボールGT』・『ドラゴンボール改』・『ドラゴンボール超』といった『ドラゴンボール』シリーズ、『ONE PIECE』シリーズなどのように途切れることなく継続している。
一時期は全曜日の19時台にアニメ枠を設置。『アタックNo.1』、『銀河鉄道999』、『タッチ』などの名作を世に送り出した。2000年代に入ってからは視聴習慣の変化や裏番組に押され視聴率が低迷し、2006年10月の改編で当時日曜19時枠で放送されていた『ONE PIECE』が日曜朝に移動したことによりフジテレビのGP帯からアニメ枠が完全消滅することなった。
親会社のフジ・メディア・ホールディングスと東映アニメーションは互いに株式を持ち合うなど資本関係もあり、ジャンプ作品以外では『デジモンアドベンチャー』シリーズや、『ゲゲゲの鬼太郎』シリーズなどがある。なお、これらのアニメ作品は年に数回劇場作品や特別版が『土曜プレミアム』などの単発番組枠でも放送されている。
深夜アニメは2005年4月14日から『ノイタミナ』枠を設置、話題作や人気作品を数多く輩出し、2020年には15周年を迎えた。この他にも2020年には『鬼滅の刃』の放映権を獲得、劇場作品は前述の単発枠で地上波放送を実施したほか、テレビシリーズをローカル枠および23時台で放送している。
なお、同局の連動データ放送は2013年6月より海外制作アニメ『チャギントン』で初めて実施(フジテレビのみ)。2014年8月より国内制作アニメ『ちびまる子ちゃん』で初めて実施。これにより関東キー局全てでテレビアニメが連動データ放送実施の実績を持つこととなった。
歴代テレビアニメ視聴率ベスト3はフジテレビのアニメがほぼ独占しており、1位は2023年現在でも放送している『ちびまる子ちゃん』の39.9%、2位は「世界で最も長く放映されているテレビアニメ番組」としてギネス世界記録になっている『サザエさん』の39.4%、3位は鳥山明の漫画が原作のアニメで、爆発的人気となった『Dr.スランプ アラレちゃん』の36.9%。東海テレビでは40%超えを記録している。
他系列とは異なり、系列局(関西テレビなど)の製作によるアニメのレギュラー放送枠は存在せず、過去に遡っても関西テレビ製作のアニメは3本放送されたのみである。ただし、一時期の『ノイタミナ』枠作品は関西テレビもフジテレビと共に製作委員会に入っていた。
かつて「母と子のフジテレビ」をキャッチフレーズとしていた通り、子供向け番組には黎明期から力を入れていた。主に『ママとあそぼう!ピンポンパン』や『ひらけ!ポンキッキ』→『ポンキッキーズ』などを制作し、両番組とも長年に渡り高い支持を得てきた。
1966年10月3日、子供向けバラエティ番組『ママとあそぼう!ピンポンパン』放送開始。初代お姉さん役は渡辺直子アナウンサー。以来、若手の女子アナがお姉さん役を務め、アイドルアナウンサーの登竜門でもあった。1973年4月2日、子供向け幼児教育番組『ひらけ!ポンキッキ』放送開始。しかし、少子化や裏番組などの影響から視聴率が低迷するようになり、1994年春・1999年春各改編で平日朝の子供向け番組放送枠が消滅、2007年3月の『ポンキッキ』終了以降は、地上波でのレギュラー子供向け番組は消滅・復活を繰り返しており、2023年4月現在は『開け!キャラクターのとびら きゃらトビ!』が放送されている。また、BSフジではポンキッキシリーズを継続制作しており、2021年現在は『ガチャムク』が放送されている。
在京キー局の中では地上波以外でのオリジナル番組の制作にも積極的で、衛星放送では異例の長寿番組になっているものも多い。『所さんの世田谷ベース』(BSフジ)や『ゲームセンターCX』(CS番組)が特に知られている。これらの番組は特別番組や関東ローカルなどの形式で地上波で放送されることもある。また、『プロ野球ニュース』のように地上波から衛星放送に移管した番組も存在する。
2011年7月24日廃局。2010年6月までは放送区域は、本来は沖縄県の放送対象地域である大東諸島が含まれたが、セーフティネット導入に伴いそちらへ移行した。これは系列局の沖縄テレビが、大東諸島に中継局を設けていなかったため。沖縄県内他局も同様。
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埼玉県
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全96中継局 |
関東広域圏と隣接し、かつ系列局がない山梨県のCATV事業者に限り、デジタル放送移行後も期限を定めず区域外再放送を認めている。山梨県のCATV・共聴設備加入率は9割を超えているため、山梨県も事実上の視聴エリアとなっている。
長野県・静岡県の各一部地域のCATV事業者は各県に系列局はあるものの激変緩和措置として、区域外再放送をアナログ放送終了後3年間(2014年7月24日まで)を限度として実施していた。 緩和措置の期間満了後は個別協議により次の通り継続実施した。
静岡県
フジテレビは、放送事業者であると同時に日本最大級の映画製作集団でもあり、編成局映画事業センターが映画製作とテレビでの映画放送を行っている。2003年7月に編成部門から独立して映画事業局(2004年2月19日時点のアーカイブ)となったが、2017年7月の組織再編で再び編成局の傘下に入ることになった。
映画事業センターは、劇場用映画を製作する「映画制作部」と、『土曜プレミアム』などテレビ等で放送する映画放映権の獲得交渉・宣伝を行う「映画調整部」の2セクションに分かれる。規模で言えば、既存の映画製作会社を凌ぎ日本でも最大級である。製作する映画のほとんどは映画制作部が主体となる。映画事業局時代は初代局長の亀山千広や石原隆らが中心となり、企画から制作・配給契約・宣伝・DVD化・テレビ放送・海外セールスまでを同局が一括して管理していた。映画配給は東宝及び阪急阪神ホールディングスがそれぞれフジ・メディア・ホールディングス、関西テレビ放送の大株主であることからか、東宝系で行われる例が殆どで、東宝、大映と共に設立に関与した松竹系や、東映系、ワーナー系で行われる作品もそれなりにある。
『踊る大捜査線』をはじめとして高い興行収入が見込める作品は、通常の番組への映画キャストの出演や関連特集番組の放送など、通常の番組を徹底して映画の宣伝に利用し、ドラマの視聴者を映画館に誘導して高い興行収入に結びつけるビジネスモデルを開拓。2000年代に多くのテレビ局映画を産む契機ともなった。
現在、フジテレビは同局が中心となり、株式会社GDH(アニメーション制作会社であるGONZOの持株会社)の株を第三者割当により10%取得して資本関係を結び、アニメ映画の共同製作(第一作は宮部みゆき原作、2006年夏公開の『ブレイブ・ストーリー』)を行っている。その一方で、『攻殻機動隊』シリーズで名高いアニメーションおよびCG制作スタジオProduction I.Gと共同で、有限責任事業組合フジ・IG・ラボ・フォー・ムービーズ(FILM。現 FILM有限責任事業組合)を設立。同組合専用のデジタルスタジオ「FIX STUDIO」を立ち上げ、同スタジオと米国の音楽制作プロダクションスカイウォーカー・サウンドのスタジオ間に専用の大容量ネットワーク回線「スカイ・リンク」を敷設し、日米で同時並行作業が可能な体制を整えるなど、劇場用実写・アニメーション映画の製作力向上に対して積極的な姿勢を取っている。
なお、2008年4月よりフジテレビ製作の映画はWOWOWが先行放映している。
シリーズ物
1969年
1971年
1977年
1982年
1983年
1984年
1985年
1986年
1987年
1988年
1989年
1990年
1991年
1992年
1993年
1994年
1995年
1996年
1997年
1998年
1999年
2000年
2001年
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
2015年
2016年
2017年
2018年
2019年
2020年
2021年
2022年
2023年
2024年
イベントは現在、総合事業局イベント事業局が主催している。
このほか、河田町時代には毎年8月8日"フジテレビの日"に河田町本社の一部と駐車場を会場に『フジテレビまつり』が開催されていた。内容は本社内部見学ツアーや、駐車場に当時の番組のブースが設けられ物販が販売されたり、駐車場の仮設ステージ上で所属アナウンサー進行によるクイズ大会や、若手芸人・タレントが参加してのステージなど。なおこの日は、本社地下のレストランで一般の人でも食事をすることができた。
1992年より、FNS系列局との共催によって行われている。東京・原宿のビッグトップをはじめ、全国の各都市で開催されている。
なお、2008年 - 2011年に東京ディズニーリゾート(千葉県浦安市)内にあった常設劇場「シルク・ドゥ・ソレイユ シアター東京」(現・舞浜アンフィシアター)および同劇場で開催されていた常設公演「ZED」は、オリエンタルランド (OLC) がシルク・ドゥ・ソレイユ社、ディズニー社との業務提携により主催するものであり、フジテレビは直接関わっていない。
代 | 氏名 | 在任期間 | 主な経歴・役職 |
---|---|---|---|
1 | 水野成夫 | 1957年〜1964年 | 赤旗初代編集長、サンケイ新聞社長・会長、文化放送社長 |
2 | 鹿内信隆 | 1964年〜1974年 | フジサンケイグループ議長、ニッポン放送社長、サンケイ新聞社長 |
3 | 浅野賢澄 | 1974年〜1982年 | 郵政省事務次官 |
4 | 石田達郎 | 1982年〜1985年 | ニッポン放送社長、ポニーキャニオン創業者 |
5 | 羽佐間重彰 | 1985年〜1988年 | フジサンケイグループ代表、ニッポン放送社長、産経新聞社長・会長 |
6 | 日枝久 | 1988年〜2001年 | フジサンケイグループ代表、フジ・メディアHD会長兼CEO |
7 | 村上光一 | 2001年〜2007年 | 日本映画衛星放送社長、東京外国語大学理事 |
8 | 豊田皓 | 2007年〜 | |
2008年10月1日 | 認定放送持株会社体制に移行 | ||
8 | 豊田皓 | 〜2013年 | フジ・メディア・ホールディングス社長兼COO・副会長 |
9 | 亀山千広 | 2013年〜2017年 | ビーエスフジ社長 |
10 | 宮内正喜 | 2017年〜2019年 | 岡山放送社長、ビーエスフジ社長、フジ・メディアHD社長・会長 |
11 | 遠藤龍之介 | 2019年〜2021年 | フジ・メディア・ホールディングス副会長、民放連会長 |
12 | 金光修 | 2021年〜2022年 | フジ・メディア・ホールディングス社長 |
13 | 港浩一 | 2022年〜現任 | 共同テレビ社長、とんねるずのみなさんのおかげです初代演出 |
代 | 氏名 | 在任期間 | 主な経歴・役職 |
---|---|---|---|
1 | 植村甲午郎 | 1957年〜1964年 | 経団連会長、ニッポン放送社長、サンケイ新聞会長 |
2 | 水野成夫 | 1964年〜1968年 | 赤旗初代編集長、サンケイ新聞社長・会長、文化放送社長 |
3 | 鹿内信隆 | 1974年〜1982年 | フジサンケイグループ議長、ニッポン放送社長、サンケイ新聞社長 |
4 | 浅野賢澄 | 1982年〜1985年 | 郵政省事務次官 |
5 | 鹿内春雄 | 1985年〜1988年 | フジサンケイグループ議長、ニッポン放送会長、産経新聞会長 |
6 | 鹿内信隆 | 1988年〜1989年 | フジサンケイグループ議長、ニッポン放送社長、産経新聞会長 |
7 | 鹿内宏明 | 1989年〜1992年 | フジサンケイグループ議長、ニッポン放送会長、産経新聞会長 |
8 | 日枝久 | 2001年〜 | 最高経営責任者、フジサンケイグループ代表 |
2008年10月1日 | 認定放送持株会社体制に移行 | ||
8 | 日枝久 | 〜2017年 | フジサンケイグループ代表、フジ・メディアHD会長兼CEO |
9 | 嘉納修治 | 2017年〜2019年 | フジ・メディアHD社長兼COO・会長、関西テレビ会長 |
10 | 宮内正喜 | 2019年〜現任 | 岡山放送社長、ビーエスフジ社長、フジ・メディアHD社長・会長 |
※詳細なプロフィールはリンク先を参照。
系列放送局各社に関しては「FNN」および「FNS」の項目を参照。
以下、並びは発生順。所属・役職については特記の無い限り、発生当時のものである。なおスポーツ中継などのCM入りのタイミングや演出など番組の細部への批判や一時的にSNSサイトなどで炎上した案件も含めた場合は極めて膨大な量となるため、ここでは公に問題となった事例のみ示す。
発生順。所属については特記のない限り、発生当時のものである。
フジテレビは自社でコンピュータゲームを販売していた時期があったほか、自社番組を題材としたゲームが多いことも特徴である。
フジテレビが自社販売したテレビゲーム。
以下はフジ以外のメーカーが販売した、自社のバラエティ番組やスポーツ番組を題材としたテレビゲーム。
以下はフジテレビジョン ゲーム事業部が企画または開発したコンピューターゲーム。
※フジテレビ系アニメのゲーム作品、ポニーキャニオンやFuji&gumi Games、フジゲームス(2016年4月設立)など関連会社が販売したゲームは割愛。
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