『スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説』(スケバンデカツー しょうじょてつかめんでんせつ)は、1985年11月7日から1986年10月23日まで毎週木曜日19:30 - 20:00に、フジテレビ系で放送された日本の学園ドラマ。主演は南野陽子。
スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説 | |
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ジャンル | 刑事ドラマ 学園ドラマ |
原作 | 和田慎二 |
企画 | 岡正(フジテレビ) 植田泰治 |
脚本 | 土屋斗紀雄 橋本以蔵 杉村のぼる 戸田博史 山中伊知郎 |
監督 | 坂本太郎 田中秀夫 小西通雄 前嶋守男 小野原和宏 |
出演者 | 南野陽子 吉沢秋絵 相楽ハル子 蟹江敬三 長門裕之 |
ナレーター | 来宮良子 |
音楽 | 新田一郎 |
エンディング | 吉沢秋絵 with おニャン子クラブ「なぜ?の嵐」 南野陽子「悲しみモニュメント」 南野陽子「風のマドリガル」 |
国・地域 | 日本 |
言語 | 日本語 |
話数 | 42 |
製作 | |
プロデュース | 前田和也(フジテレビ) 中曽根千治 手塚治 |
編集 | 只野信也 |
製作 | フジテレビ 東映 |
放送 | |
放送チャンネル | フジテレビ系 |
音声形式 | モノラル放送 シネテープ |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 1985年11月7日 - 1986年10月23日 |
放送時間 | 木曜 19:30 - 20:00 |
放送枠 | フジテレビ木曜7時30分枠の連続ドラマ |
放送分 | 30分 |
回数 | 42 |
番組年表 | |
前作 | スケバン刑事 |
次作 | スケバン刑事III 少女忍法帖伝奇 |
和田慎二の漫画『スケバン刑事』を原作としたテレビドラマの第2作である。翌1987年には株式会社セガ・エンタープライゼス(後のセガ)からセガ・マークIII用の同名ゲームソフトも発売された。
本稿ではこのゲームソフトに加え、後日談となる1987年公開の劇場映画『スケバン刑事』についても併せてここで扱う。
「鉄仮面」「梁山高校」「青狼会」「信楽老」のキーワードから分かるように、原作第2部がベースとなっている。このシリーズ以降、「麻宮サキ」はコードネームとして引き継がれている。「おまんら、許さんぜよ」など、主人公の使う土佐弁での決めセリフは有名となった 。また本作品ではサキに二人の仲間が加わって三人組となり、その設定は次作『III』でも引き継がれることとなり、次作では三人組という設定がさらに発展し、主人公が三姉妹となっている。劇中ナレーションは来宮良子が担当。放送開始前の予告編では来宮のナレーションで「今、セーラー服は学園の戦闘服だ!」というコピーが用いられ、関連書籍のタイトルでも使用されている。
和田によると、番組制作サイドからは原作を離れるという通知があったものの、実際にできあがった作品としては「常に孤独でありながら、自分のためでなく他人のために戦う」サキ本来の生き様や、敵と戦って友や仲間を得ていく部分など、このシリーズが原作のイメージに一番近いという。「陽子のイメージはサキそのもの」「自分がいち視聴者として学生時代に観ていたら、夢中になっていた」と絶賛している。
プロデューサーの岡正は、『水戸黄門』の助さん・格さんを登場させたいと語っており、前作には登場しなかった仲間たちが登場することとなった。
出演レギュラーに当時の現役おニャン子クラブ在籍者がいたことから、他の現役メンバーも2本のサブタイトル回をはじめとして多数ゲスト出演した。
各話 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 監督 | 視聴率 |
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第1話 | 1985年11月 | 7日登場! 謎のスケバン鉄仮面 | 土屋斗紀雄 | 田中秀夫 | 14.5% |
第2話 | 11月14日 | カンフー学園を叩け! | 橋本以蔵 | 13.4% | |
第3話 | 11月21日 | 参上! ビー玉のお京 | 土屋斗紀雄 | 大井利夫 | 13.8% |
第4話 | 11月28日 | 戦いの鐘は12時に鳴る | 橋本以蔵 | 12.0% | |
第5話 | 12月 | 5日秀才ドラフト会議をつぶせ! | 土屋斗紀雄 | 田中秀夫 | 13.5% |
第6話 | 12月12日 | なぜ? の嵐! 鉄仮面の謎 | 橋本以蔵 | 14.3% | |
第7話 | 12月19日 | 二代目サキはクリスチャン!? | 大井利夫 | 12.4% | |
第8話 | 12月26日 | おニャン子vs謎のDJ | 戸田博史 | 8.4% | |
第9話 | 1986年 | 1月 9日おニャン子クラブ全員集合!! | 土屋斗紀雄 | 15.3% | |
第10話 | 1月16日 | 雪乃、涙の純愛物語です | 田中秀夫 | 14.1% | |
第11話 | 1月23日 | ベールをぬいだ影の総統 | 14.0% | ||
第12話 | 1月30日 | ビー玉お京の子守歌 | 戸田博史 | 坂本太郎 | 14.0% |
第13話 | 2月 | 6日白銀の決闘! スキー場は大パニック | 杉村のぼる | 13.6% | |
第14話 | 2月13日 | 危うしサキ! 恐怖の刺客七人衆 | 土屋斗紀雄 | 大井利夫 | 14.5% |
第15話 | 2月20日 | 雪乃重傷!? サキ怒りの逆襲 | 16.0% | ||
第16話 | 2月27日 | 悲しみの弾丸! サキ撃たれる | 橋本以蔵 | 田中秀夫 | 16.7% |
第17話 | 3月 | 6日迷走! 暗殺カー! 影の総統を消せ | 土屋斗紀雄 | 15.8% | |
第18話 | 3月13日 | サキ、男子校入学!? ツッパリ・ハイスクール!! | 戸田博史 | 前嶋守男 | 15.1% |
第19話 | 3月20日 | 海辺の死闘! サキvsサーファー軍団 | 橋本以蔵 | 田中秀夫 | 16.6% |
第20話 | 3月27日 | 愛と悲しみのビー玉勝負 | 土屋斗紀雄 | 前嶋守男 | 14.3% |
第21話 | 4月 | 3日おニャン子クラブが危機一発 | 田中秀夫 | 16.7% | |
第22話 | 4月10日 | ああ! 怪力サキの花の応援団長 | 橋本以蔵 | 大井利夫 | 13.7% |
第23話 | 4月17日 | サキ命です! ツッパリコンビの大熱愛 | 15.4% | ||
第24話 | 5月 | 8日疑惑のサキ! お前は人を殺したのか | 田中秀夫 | 14.2% | |
第25話 | 5月15日 | 恐怖からの脱出! サキは二度死ぬ | 14.8% | ||
第26話 | 5月29日 | お京vsお京!? 闇に出没! 謎の仮面女 | 大井利夫 | 16.2% | |
第27話 | 6月 | 5日雪乃復活! 暗くなるまで待てない | 土屋斗紀雄 | 11.1% | |
第28話 | 6月12日 | 打倒サキ! 女子中学生ツッパリ組 | 土屋斗紀雄 山中伊知郎 | 田中秀夫 | 13.6% |
第29話 | 6月26日 | 特別編 戦いの日々に愛を見た | 橋本以蔵 | 大井利夫 | 13.7% |
第30話 | 7月10日 | 第二部 激動編! 帰って来た影の総統 | 田中秀夫 | 12.7% | |
第31話 | 7月17日 | サキ失神! 秘孔を突かれる | 土屋斗紀雄 | 大井利夫 | 12.1% |
第32話 | 7月24日 | 決死の戦い! ウラ秘孔を突け | 15.4% | ||
第33話 | 7月31日 | 変身! 邪悪の少女サキ | 橋本以蔵 | 田中秀夫 | 11.6% |
第34話 | 8月 | 7日キバ少女サキ! 雪乃・京子を襲う | 12.4% | ||
第35話 | 8月14日 | 今明かされる!! 恐るべき鉄仮面の謎 | 土屋斗紀雄 | 大井利夫 | 12.9% |
第36話 | 8月21日 | 奪われた鉄仮面! サキに明日はあるか | 14.5% | ||
第37話 | 8月28日 | 黒バラ館の男・父上は生きていた!? | 橋本以蔵 | 14.6% | |
第38話 | 9月 | 4日暴かれたサキと総統の出生の秘密 | 19.0% | ||
第39話 | 9月11日 | 天と地が鳴り合う時 鉄仮面が動き出す | 土屋斗紀雄 | 田中秀夫 | 13.3% |
第40話 | 9月25日 | 悲しみのサキ 総統、愛のために死す | 16.7% | ||
第41話 | 10月16日 | 壮烈! サキ、雪乃、お京 最後の戦い | 橋本以蔵 | 14.4% | |
最終話 | 10月23日 | 少女鉄仮面伝説・完 さらば2代目サキ | 19.1% | ||
平均視聴率 14.3%(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯) |
この節の加筆が望まれています。 |
系列は当時のもの
対象地域 | 放送局 | 系列 | 放送日時 | 備考 |
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関東広域圏 | フジテレビ | フジテレビ系列 | 木曜 19:30 - 20:00 | 制作局 |
北海道 | 北海道文化放送 | |||
青森県 | 青森テレビ | TBS系列 | 月曜 - 木曜 16:00 - 16:30 | |
岩手県 | 岩手放送 | 月曜 - 木曜 16:07 - 16:35 | ||
秋田県 | 秋田テレビ | フジテレビ系列 テレビ朝日系列 | ||
山形県 | 山形テレビ | フジテレビ系列 | ||
宮城県 | 仙台放送 | 木曜 19:30 - 20:00 | ||
福島県 | 福島テレビ | |||
山梨県 | 山梨放送 | 日本テレビ系列 | ||
新潟県 | 新潟総合テレビ | フジテレビ系列 | ||
長野県 | 長野放送 | |||
静岡県 | テレビ静岡 | |||
富山県 | 富山テレビ | 木曜 19:30 - 20:00 | ||
石川県 | 石川テレビ | |||
福井県 | 福井テレビ | |||
中京広域圏 | 東海テレビ | |||
近畿広域圏 | 関西テレビ | |||
島根県・鳥取県 | 山陰中央テレビ | |||
岡山県・香川県 | 岡山放送 | 木曜 19:30 - 20:00 | ||
広島県 | テレビ新広島 | |||
徳島県 | 四国放送 | 日本テレビ系列 | ||
愛媛県 | テレビ愛媛 | フジテレビ系列 | ||
高知県 | テレビ高知 | TBS系列 | ||
福岡県 | テレビ西日本 | フジテレビ系列 | ||
佐賀県 | サガテレビ | |||
長崎県 | テレビ長崎 | フジテレビ系列 日本テレビ系列 | ||
熊本県 | テレビ熊本 | フジテレビ系列 テレビ朝日系列 | ||
大分県 | テレビ大分 | フジテレビ系列 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 | ||
宮崎県 | テレビ宮崎 | フジテレビ系列 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 | ||
鹿児島県 | 鹿児島テレビ | フジテレビ系列 日本テレビ系列 | ||
沖縄県 | 沖縄テレビ | フジテレビ系列 |
高知県では当初ネットされていなかったため、「ずいぶん古い高知弁が使われているのは当地でネットされていないからだ」と高知県出身者からの批判が絶えなかったという。
山口県ではテレビシリーズ3作中、本作品のみ放送されず、第1作と『III』をネットしていたテレビ山口はもとより、地元競合局である山口放送でも放送されなかった。
フジテレビ系 木曜19時台後半枠 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
スケバン刑事 (1985年4月11日 - 10月31日) | スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説 (1985年11月7日 - 1986年10月23日) | スケバン刑事III 少女忍法帖伝奇 (1986年10月30日 - 1987年10月29日) |
スケバン刑事 | |
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監督 | 田中秀夫 |
脚本 | 橋本以蔵 土屋斗紀雄 |
製作 | 中曽根千治 稲生達郎 手塚治 |
出演者 | 南野陽子 吉沢秋絵 相楽ハル子 浅香唯 小林亜也子 坂上忍 杉本哲太 大西結花 中村由真 蟹江敬三 長門裕之 |
音楽 | 新田一郎 |
主題歌 | 南野陽子「楽園のDoor」 |
撮影 | 大町進 |
編集 | 只野信也 |
製作会社 | 東映 |
配給 | 東映 |
公開 | 1987年2月14日 |
上映時間 | 93分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
配給収入 | 6.3億円 |
次作 | スケバン刑事 風間三姉妹の逆襲 |
『スケバン刑事』のタイトルで、テレビシリーズ終了後にその後日談という形で製作された。1987年2月14日、東映系にて公開。『スケバン刑事』シリーズとしては初の映画化作品となる。放映中のテレビシリーズ第3作『スケバン刑事III 少女忍法帖伝奇』のキャラクターも登場し、2代目サキ(陽子)と3代目サキ(風間唯)の共演などが話題となった。劇中後半では2代目サキが4倍の重量、16倍の破壊力を持つ「究極のヨーヨー(新超密度合金製ヨーヨー)」を使用する。この武器は使用者にも大きな負担が伴うという諸刃の剣となっており、2代目サキが自らも傷つきながら強大な敵と戦うシーンが見せ場となっている。BGMはこの作品のために新たに作曲されたもののほか、歴代テレビシリーズからのものも使用されている。同時上映は台湾映画『カンフーキッド/好小子』。
主要人物は#登場人物を参照。
※作者の和田慎二も「ヨーヨー売りのおじさん」役で冒頭にカメオ出演している。
南野陽子の人気が急上昇していた1986年12月21日に、本作品のテレホンカード付きの前売り券一万枚を売り出すと即日完売。これに驚いた岡田茂東映社長が、南野の映画デビューはまだ一ヵ月半も先だったが、東映で南野の二作目、三作目の映画製作を決めた。加東康一は「大スターになるには一度映れば消えるテレビでなく、持続性のある映画でヒットを出さなければいけません。吉永小百合や薬師丸ひろ子は一作目で資質が認められ二作目で主演した。南野の場合、東映の社長自身によって、二作目三作目の指令が出ているわけです。吉永や薬師丸とそっくりの道を歩き出したんです。しかも彼女は一作目から主役なんです」と評し、当時の映画の影響力がそこまであったか分からないが、本作品は大ヒットした。封切り初日の朝、丸の内東映には男の子95%、ほとんど男子中高校生が押し寄せ、急遽、洋画系の地下の東映パラスを『スケバン刑事』に切り換えた。東映はテレビと映画の「スケバン刑事」で南野の売り出しに貢献した。南野の映画二作目として製作された『はいからさんが通る』も併映が『ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎狂騒曲』だったこともあって大ヒットした。三作目として林葉直子原作の『とんでもポリスは恋泥棒』を決定したが、イメージの違いから南野が拒否。また、これととどちらが先か分からないが1988年の春先に『魔法使いサリー』を実写化して、南野に合わせてサリーを20歳前後に設定を変える2012年の松竹『映画 ひみつのアッコちゃん』に似たプロットを持つ映画が1988年夏のお盆作品として公開が決定と報じられたが、これも製作されなかった。結局『菩提樹 リンデンバウム』が製作され9億円のヒットを記録し企画変更の影響はなかった。アイドルと女優をしっかり両立させたという意味で、『BOMB』は南野を「アイドル女優路線の先駆的存在」と評価している。しかし超売れっ子で仕方のない部分はあるが、あまりに南野中心のスケジュールに他の役者が共演を嫌がり、また病気を理由に南野が撮影を休んだりし、東映のスタッフが南野との仕事を嫌がるようになった。東映のドル箱スターを手離すのは惜しかったが、やむなく東映は南野の映画はしばらく作らないことを決めた。これを受け、松竹が南野の映画を企画したがこれも製作されなかった。いろいろあったが、人気が落ち着いた1990年代に東映は再び南野の映画を作った。特に1992年の『私を抱いてそしてキスして』は南野の持ち込み企画とされ、アイドルの持ち込み企画が映画化とされるというレアケースであった。南野は思い出の場所として大泉の東映東京撮影所を時折訪れる。撮影が立て込むはときは家に帰らず、東京撮影所に寝泊りしていたという。
ジャンル | アクションアドベンチャーゲーム |
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対応機種 | セガ・マークIII |
開発元 | セガ |
発売元 | セガ |
人数 | 1人 |
メディア | 1M+64Kbitロムカセット |
発売日 | 1987年4月19日 |
青狼会との戦いをゲーム化したアクションアドベンチャーゲーム。会話や謎解きを行うアドベンチャーゲームパートに、横スクロールアクションを絡めて展開される。終盤は3Dダンジョンをクリアして信楽老とのラストバトル、という流れである。またこの3Dダンジョンでは、初代サキが敵キャラクターとして登場する。
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