関西テレビ放送株式会社(かんさいテレビほうそう、英: Kansai Television Co.
Ltd.)は、近畿広域圏を放送対象地域としてテレビジョン放送を行う特定地上基幹放送事業者。
本社社屋(カンテレ扇町スクエア) | |
種類 | 株式会社 |
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略称 | カンテレ、関西テレビ、KTV |
本社所在地 | 日本 〒530-8408 大阪府大阪市北区扇町2丁目1番7号 |
設立 | 1957年(昭和32年)2月1日 (大関西テレビ放送株式会社) |
業種 | 情報・通信業 |
法人番号 | 9120001059627 |
事業内容 | 放送法に基づくテレビジョン基幹放送 |
代表者 | 代表取締役会長 嘉納修治 代表取締役社長 羽牟正一 |
資本金 | 5億円 (2021年3月31日現在) |
売上高 | 連結:566億2500万円 単独:533億2700万円 (2022年度) |
営業利益 | 連結:11億4800万円 単独:9億7400万円 (2022年度) |
経常利益 | 連結:17億1300万円 単独:17億2500万円 (2022年度) |
純利益 | 連結:11億8200万円 単独:13億4100万円 (2022年度) |
純資産 | 単独:924億9500万円 (2023年3月31日現在) |
総資産 | 単独:1140億7100万円 (2023年3月31日現在) |
従業員数 | 563人(2023年5月22日現在) |
決算期 | 3月 |
主要株主 | 株式会社フジ・メディア・ホールディングス 24.9% 阪急阪神ホールディングス株式会社 19.2% (2020年4月1日時点) |
主要子会社 | #関連企業を参照 |
関係する人物 | 前田久吉(創業者) 横田雅文(元会長) 出馬迪男(元会長、社長、名誉顧問) 福井澄郎(相談役、元社長) |
外部リンク | https://www.ktv.jp/ |
特記事項:フジ・メディア・ホールディングスと阪急阪神ホールディングスの持分法適用会社 |
関西テレビ放送 | |
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英名 | Kansai Television Co. Ltd. |
放送対象地域 | 近畿広域圏 |
ニュース系列 | FNN |
番組供給系列 | FNS |
略称 | KTV |
愛称 | カンテレ 関西テレビ |
呼出符号 | JODX-DTV |
呼出名称 | かんさいテレビ デジタルテレビジョン |
開局日 | 1958年11月22日 |
本社 | 〒530-8408 大阪府大阪市北区扇町 2丁目1番7号 北緯34度42分16.91秒 東経135度30分36.96秒 / 北緯34.7046972度 東経135.5102667度 東経135度30分36.96秒 / 北緯34.7046972度 東経135.5102667度 |
演奏所 | 本社と同じ |
リモコンキーID | 8 |
デジタル親局 | 大阪 17ch |
アナログ親局 | 大阪 8ch |
ガイドチャンネル | 8ch |
主なデジタル中継局 | 姫路 17ch ほか |
主なアナログ中継局 | 中継局参照 |
公式サイト | https://www.ktv.jp/ |
特記事項: 設立当初の商号は「大関西テレビ放送」と称していたが、開局前に現商号に変更された。FNN・FNS系列局のない徳島県でも視聴者が多い。 |
通称は関西テレビ、略称はそれを縮めてKTV(Kansai TV)。愛称はかつての日本語略称「関テレ」をカタカナ表記にした『カンテレ』。コールサインはJODX-DTV(大阪 17ch)。フジテレビ系列(FNN・FNS)の準キー局で、リモコンキーIDはキー局・フジテレビ共々アナログ放送の親局8chから「8」。
フジ・メディア・ホールディングスと阪急阪神ホールディングスの持分法適用会社であり、阪急阪神東宝グループ及びフジ・メディア・ホールディングスの放送グループに属しているが、フジサンケイグループには属していない。
コーポレート・スローガンは「超えろ。カンテレ」(2020年2月より使用見合わせ)。ステーション・キャッチコピーは「8ppy(ハッピー)!?カンテレ」。
近畿2府4県で地上基幹放送を行っているが、親局送信所のある生駒山から大阪湾・紀伊水道を超えて徳島県へも電波が届いており、フジテレビ系列局の無い徳島県でも視聴者が多い。また、東海テレビ放送エリアの三重県の伊賀地方・東紀州地方南部、岡山放送エリアの香川県東かがわ市・小豆島町、岡山県備前市、高知さんさんテレビエリアの高知県東洋町・室戸市東部でも視聴者がいる。このほか、福井テレビエリアの福井県嶺南(若狭・敦賀)地方、山陰中央テレビエリアの鳥取県東部沿岸部にもごくわずかな直接受信波の視聴エリアもある。更に、東海テレビ放送エリアの、三重県の伊賀地方や東紀州地方(熊野市など)ではケーブルテレビを通じて視聴されている(一部を除く)。
スポーツとの関係については、陸上競技では毎年1月に開催される『大阪国際女子マラソン』は同局が制作局となり(1995年(平成7年)は大会前に阪神・淡路大震災があったため中止)全国放送を実施している。また、1996年(平成8年)からはインターネットによるライブ中継も実施している(国際的なマラソン大会でインターネットによるライブ中継を初めて取り入れたのがこの大会だった)。その一方、ゴルフでは1974年のくずは国際トーナメント(1978年放送終了し1990年に大会も終了)の中継が最初であり、日本のテレビ局ではゴルフ中継への進出が相当に遅かったが、1977年より三菱ギャラントーナメント(現・ダイヤモンドカップゴルフ)の中継権を得ている。なお、ゴルフ中継にラウンドリポーター制度を採用した日本で初めての放送局が関西テレビである。
イメージキャラクターについては、1995年(平成7年)から、「ハチエモン」というキャラを採用している。また導入したフルハイビジョン対応大型中継車(三菱ふそう・スーパーグレート)及び中型中継車、マラソン移動中継対応多目的車、音声中継車などにはハチエモンのイラストが描かれている。
2007年(平成19年)4月19日に情報番組『発掘!あるある大事典II』における捏造事件で日本民間放送連盟(民放連)から除名処分を受けていた(詳細は#『発掘!あるある大事典II』における捏造事件を参照)が、2008年(平成20年)4月17日に会員活動停止の制限付きで会員復帰し、同年10月27日に完全復帰を果たした。
同局でCMを放送している学校法人西沢学園経営の関西テレビ電気専門学校や、BS11などで放送されている『演歌百撰』を制作する番組制作会社の関西放送制作との関係は無い。関西テレビの設立母体の1社で、神戸市に本社を置くラジオ関西(CRK)は、後述の愛称統一までは新聞のテレビラジオ欄に共に「関西」と略して書かれた(愛称統一後はCRKだけ「関西」)が、現在は関係が薄い。
2015年(平成27年)3月30日以降に愛称が「カンテレ」に統一、社歌としてシンガーソングライターの槇原敬之の書き下ろしによる『超えろ。』が制定(カンテレにとっては開局以来初の社歌である)、またロゴも変更・統一された(詳細は後述)。『超えろ。』は『ゆうがたLIVE ワンダー』(制定日から2年間放送)や番組宣伝のスポットCMなどにも使われていたが、槇原が不祥事で逮捕された2020年(令和2年)2月13日以降は、放送での使用を見合わせている。
会員制サービス「カンテレfriends」 を展開している。かつては「フジテレビクラブ」と同様の有料会員制だったが、2008年(平成20年)4月から無料に移行した。
この他、上海市にも支局を設置していたり、パリやロサンゼルスに特派員を派遣していたりしており、公式サイトには掲載されていないが、京都府京都市と兵庫県神戸市に報道支局を置いている。京都・神戸ではかつては広告営業も行っていたが、現在は広告営業は本社に集約して報道事業のみの業務となっている。この他奈良県奈良市と和歌山県和歌山市、新宮市、滋賀県大津市、京都府福知山市、兵庫県豊岡市、姫路市、徳島県徳島市、関西空港に報道分室を置いている(滋賀県の報道業務は京都支局が担当)。また過去には岡山県岡山市、広島県広島市、福岡県福岡市にも支局を置いていた。
企業・団体は当時の名称。出典:
筆頭株主のフジ・メディア・ホールディングス(24.9%)と 第2位の阪急阪神ホールディングス (19.1%) の持分法適用会社である。
会社設立ならびに開局準備にあたっては、産業経済新聞社(産経新聞)が免許申請した「関西テレビジョン」と京都新聞社、神戸新聞社、京都放送(KBS京都)、神戸放送(現・ラジオ関西)などが免許申請した「近畿テレビ放送」の2社が統合し、京阪神急行電鉄(現・阪急阪神ホールディングス)が資本に加わって「大関西テレビ放送株式会社」(だいかんさいテレビほうそう)として設立された。開局前に「大」の字を取って「関西テレビ放送」と商号を変更した。
この経緯もあり、設立以来阪急電鉄と、産業経済新聞社創業者の前田久吉一族が大株主であった(久吉長男の前田富雄名義)。その後前田家の株式売却もあって、フジサンケイグループの影響が強まっている。なお、阪急阪神東宝グループの東宝は、フジ・メディア・ホールディングスの筆頭株主 (7.86%) でもあり、関西テレビ自身もフジ・メディア・ホールディングスの2.60%(第6位株主)を所有している。2012年にはフジ・メディア・ホールディングスが株式を追加取得し、持分法適用会社化した。
株主 | 比率 |
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フジ・メディア・ホールディングス | 24.9% |
阪急阪神ホールディングス | 19.1% |
株主 | 比率 |
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フジ・メディア・ホールディングス | 19.85% |
阪急阪神ホールディングス | 19.10% |
大和証券キャピタル・マーケッツ | 6.80% |
三井住友銀行 | 4.51% |
文化放送 | 4.00% |
三菱東京UFJ銀行 | 3.32% |
産業経済新聞社 | 3.10% |
りそな銀行 | 2.40% |
大和証券グループ本社 | 2.40% |
関西テレビ社員持株会 | 2.10% |
関西テレビでは、以下の4冊を発行している(2010年(平成22年)4月時点)。
FNSの準キー局として、定時の全国ネット番組を複数制作・放送している。現在は、月曜22時台『月曜22時枠の連続ドラマ』、火曜21時台『アンタッチャブルの早速行ってみた』、火曜22時台『火曜は全力!華大さんと千鳥くん』、火曜23時台前半『火ドラ★イレブン』、土曜8時台後半・9時台『土曜はナニする!?』の5つがあり、また日曜22時から23時15分『Mr.サンデー』(関西テレビはフジテレビと共同でスポンサーセールスを担当)をフジテレビとの共同制作で行っている。ほとんどの番組は東京支社が制作を担当しており、単独制作番組は主に東京メディアシティ内にあるレモンスタジオで収録が行われているが、『土曜はナニする!?』のみ大阪本社のスタジオから生放送されている。
2007年1月まで日曜21時枠にも全国ネットの枠を持っていたが、放送していた『発掘!あるある大事典II』における捏造事件が発覚し、番組が打ち切られたため、同年4月からはフジテレビに制作枠を返上している。
2015年4月の改編で火曜21時枠がフジテレビから移管され、火曜21時から23時半までの2時間半にわたり関西テレビ制作の全国ネット番組が並ぶことになった。特に、火曜日の関西ローカルでは、16時45分から23時半にかけてのほとんど を関西テレビ制作の番組が集中することとなる。更に、2016年10月の改編で、当局制作のドラマ枠(火10→火9)はバラエティ枠(火9→火10)と交換されていた。2021年10月の改編で後述にも記載しているが当局制作のドラマ枠(火9→月10)はバラエティ枠(月10→火9)と交換。また、2017年2月28日および2018年3月6日には『R-1ぐらんぷり』が放送され、その日の火曜ゴールデン・プライム帯は全て関西テレビ制作の全国ネット番組が独占したことになる。
日曜 16:05 - 17:20の特番枠でも関西テレビ制作・全国ネットの単発バラエティ番組が年数回に渡り放送されており、同局が主催するACNチャンピオンシップゴルフ最終日の中継もこの時間帯で行われている。特別番組は改編期中に自社が担当している火曜22時枠を中心に放送されるケースもある。 また、毎年1月2日22:00 - 23:30、1月3日14:30 - 16:00に関西テレビ制作・全国ネット単発バラエティ番組を放送している。
2017年1月から月曜22時台は、関西テレビ・フジテレビ共同制作の『SMAP×SMAP』の次番組として、『ちょっとザワつくイメージ調査 もしかしてズレてる?』が開始したため、関西テレビ東京支社の単独制作枠となった。
2022年10月からは、全国向けの番組に限り、「提供」文字の表示が無くなり、白いすかしの絨毯上で企業カラーの表示に移行した。
2023年9月に毎日放送の『推しといつまでも』が終了したことにより、唯一のプライム帯に3本の全国ネット番組を放送する準キー局となった。一方、準キー局で唯一全国ネットのアニメ枠が存在しない。
このドラマ枠は1965年(昭和40年)10月の『京の川』(中村玉緒主演)から始まり、1985年10月から10年半の中断を経て1996年4月に復活した関西テレビ伝統の枠である。主なヒット作は『GTO』、『僕の生きる道』、『僕と彼女と彼女の生きる道』、『アットホーム・ダッド』、『鬼嫁日記』、『アンフェア』、『結婚できない男』、『チーム・バチスタシリーズ』などがある。連続ドラマは東京支社制作部が企画し、外部の制作プロダクション(フジテレビを傘下に置くフジ・メディア・ホールディングスの子会社である共同テレビや、MMJ、ホリプロが制作する作品が大半を占めている)に委託して制作されているが、2005年(平成17年)夏季の『がんばっていきまっしょい』は監督・スタッフなどを関西テレビの従業員のみで構成し、26年ぶりに完全自社制作によって制作された。近畿圏の広域局では過去、プライムタイム枠で全国ネットの連続ドラマ枠があったが、21世紀以降は時期によって関西テレビだけとなることがある。前述の通り、2016年10月改編で火曜22時枠から火曜21時枠に移動し、その後2021年10月改編で月曜22時のバラエティ枠と交換する形で月曜22時台に移動した。月曜22時にドラマ枠が設置されるのは1996年3月以来25年半ぶりである。2023年4月改編からは、火曜23時台前半にドラマ枠が新設。同局の連続ドラマ枠は既存の『月10ドラマ』との2本体制となる。
火曜の19時台及び20時台にはそれぞれ『ちゃちゃ入れマンデー』、『やすとも・友近のキメツケ!※あくまで個人の感想です』などのローカルバラエティ番組を編成している。そのため、フジテレビ等一部地域で同時間帯に放送されている『今夜はナゾトレ』(19時台)と『突然ですが占ってもいいですか?』(20時台)のネットには消極的となっており、19時台と20時台に特番が放送される場合でも上述のローカルバラエティ番組を優先する都合上、未放送(実質上はネット返上扱い)となるケースがあるが、稀に視聴者保護の観点から数日後(最短でも4日後の土曜午後の時間帯)に遅れネットで放送される事例もある。この他、長時間番組(主に改編期の特番)が編成される場合でも21時からの短縮版(生放送の場合は途中飛び乗り)となる場合があり(一部例外あり)、また両方ともローカル枠のため2時間のローカルバラエティ番組を編成する場合がある。ただし、スポーツ中継が組まれる時はネットワークセールスとなることが多いため、ローカルバラエティ番組を休止してスポーツ中継を優先している。
1990年代以降、準キー局はやしきたかじんと上沼恵美子の冠番組を編成することが多くなったが、関西テレビは土曜日昼に『たかじん胸いっぱい』、金曜の19時台に『快傑えみちゃんねる』の2番組を放送しており、いずれも20年以上続く人気番組となった。しかし新型コロナウイルス感染症の流行に伴う収益悪化もあり、2021年3月までに両番組は終了し、長らく自社制作が続いていたローカル枠も返上した。後番組については前者は自社編成枠、後者は『坂上どうぶつ王国』(フジテレビ制作)としていたが、2021年11月より金曜19時台にて『ちまたのジョーシキちゃん』が放送されている。
また、木曜深夜(金曜未明)に、関西ローカルの自社制作ドラマを放送することもある。かつては火曜深夜(水曜未明)にも自社制作ドラマを放送していた。
なお、過去には関西テレビ側でも、クロスネット局の編成に対応するために月曜夜10時枠の連続ドラマの90分拡大版を1時間に編集したものを裏送りしたことがあった。
昭和末期までは、阪急ブレーブス主催試合の優先的中継、ミニ番組『ブレーブスリポート』、宝塚歌劇舞台中継、阪急グループ単独提供、宝塚映像制作のドラマ枠など、「阪急系のテレビ局」という色合いがそこかしこにうかがえたが、現在はそうした傾向はやや弱まっている。ただし、阪急・阪神経営統合以降は阪神タイガースの主催試合の中継が増える傾向にある。
テレビアニメに関しては、元々キー局であるフジテレビの制作本数が多かったため、積極的に制作に関与している毎日放送・朝日放送テレビ・読売テレビと比べると実績では大きく水を開けられており(テレビアニメの制作に参入したのは1973年で、在阪広域4局では最後発だった)、全日帯全国ネット枠を担当したのは1970年代の『ワンサくん』と『ゼロテスター』の2作品のみであり、在阪局で唯一継続的にテレビアニメの全国ネットレギュラー担当枠を受け持った経験が無い。しかも当時は民放が4局以上の地域が少なかったため、クロスネット局(日本テレビの番組の同時ネットを優先した広島テレビなど)や、同地域内の先発または後発の競合他系列局(『ゼロテスター』における山口放送やフジテレビ系離脱後の福島中央テレビなど)、系列局不在地域の他系列局などへの遅れネットや、系列内外を問わずの本放送終了後の再放送に準じた扱いの番販購入での初回放送(『ワンサくん』における福島テレビなど)も多く、同時ネット局が少なかった。
ただ深夜アニメに関しては、2003年に製作された『ギルガメッシュ』がFNS系列局全局ネットを果たした(2019年現在でもFNS系列深夜アニメとしては唯一の事例)ほか、その後も金曜未明(木曜深夜)に放送の『ノイタミナ』枠の『四月は君の嘘』『冴えない彼女の育てかた』シリーズ、および『暗殺教室』シリーズ(BSフジも参加)ではすべてフジテレビと共同で製作委員会に参加している。そのほか、UHFアニメに関しても2000年代半ばから後半にかけて週1枠ネットしていた時期があったが、2016年10月より本局としては7年ぶりとなる『刀剣乱舞-花丸-』のネットを皮切りに、2017年4月期には『覆面系ノイズ』(BSフジと共同)と『サクラダリセット』の製作委員会に参加しており、次第にテレビアニメの製作実績を増やしている。
「部屋を明るくしてテレビから離れて見る」テロップは2019年までは全日時間帯において表示していたが、2022年10月現在は表示していない(フジテレビのネット受けを除く)。
夜間から早朝にかけて緊急事態が発生することに備えて、宿直勤務制度を実施。ニュース担当のアナウンサー(1名)と、制作・技術・報道部門のスタッフ数名が、毎日交代で本社内へ泊まり込んでいる。深夜(22時台)から早朝(7時台)にかけて放送される近畿地方および三重・徳島・福井の3県向け天気予報(フジテレビ制作・全国ネット向け番組への内包分を含む)では、宿直勤務のアナウンサーが放送上顔を出さずに、字幕付き映像の放送と同時に原稿を読んでいる。
大災害等により東京・台場のフジテレビ本社『FCGビル』が機能不能になった場合において、当局より全国ネット放送及び関東ローカル放送を行う旨の合意が両社で行われており、過去に首都直下型地震や南海トラフ巨大地震を想定した訓練が行われている。詳細はフジニュースネットワーク#フジテレビ・関西テレビと共同での災害時の対応を参照のこと。
フジサンケイグループの関連会社であるフジテレビやラジオ大阪(OBC)との間で、アナウンサーの交流企画(レギュラー番組への出向など)を実施することがある。フジテレビとの間では、桑原征平が1985年4月から『おはよう!ナイスデイ』の司会を(東京支社からの出向扱いで)2年間担当したほか、KTV制作の番組でフジテレビのアナウンサーがアシスタントを務めることもあった。ラジオ単営局であるOBCとの間では、1976年度にアナウンサーの相互番組出向企画を実施(桑原がKTV・水本貴士がOBCから生放送番組へ出向)。2021年度(2021年4月 - 2022年3月)にOBCで月・火曜日の深夜に放送されていた『カンテら!』(事前収録の1時間番組)では、KTVの現職アナウンサーから基本として2名が日替わりでパーソナリティを務めているほか、一部の回でOBCの現職アナウンサー(藤川貴央など)をゲストやパーソナリティに迎えていた。ちなみに、『カンテら!』で頻繁にパーソナリティを務めていた堀田篤は、番組終了の半年後(藤川が夏季休暇を取得していた2022年9月)に「カンテレアナウンサー」としてOBCで3日間にわたって『藤川貴央のニュースでござる』(本来は藤川が単独で進行している平日早朝の生ワイド番組)のパーソナリティ代理を任された。
なお、京都放送(KBS京都)が「近畿放送」時代の1970年(昭和45年)にテレビの本放送を開始するまでは、同社と報道協定を結ぶ京都新聞のテレビ番組表で、関西テレビの番組表のスペースを他の在阪局よりも大きく取っていた。また、KBSとの資本関係を強化した直後には、KBS京都テレビで放送される番組にKTVのアナウンサーが出演する機会が強化前より増加していた。もっとも、KBS京都ラジオの番組へ出演した事例や、KBS京都のアナウンサーがKTVへの番組へ出演した事例はほとんどない。
扇町スクエア内に地上一般放送局1局を設置 しフルセグおよびワンセグ放送を実施していた。
チャンネル 番号 | 免許人 | 局名 | 呼出符号 | 周波数 | 空中線電力 | ERP | 業務区域 |
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29ch | 関西テレビ放送 株式会社 | KTV扇町エリア放送 | JOXZ7AB-AREA | 569.142857MHz | 10mW | 4.5mW | 関テレ扇町スクエアー1F アトリウム及び扇町公園内 |
毎日放送・朝日放送テレビを区域外再放送している福井県(若狭・嶺南地方)では、同一系列の福井テレビがあるため一切実施されていない。
開局当初は、ロゴは特に設定されておらず、社名表記、コールサイン、8の表記はゴシック体、ブーメランをモチーフにしたものにゴシックのイタリックで「KTV」のロゴ が組み込まれたものが表示されていた程度であった。
1964年8月より、同局のアナログ放送のチャンネル番号である「8」を図式化したロゴマーク(早川良雄の作)を使用。局の社章および社旗などに使用されている。
ちなみに、KTVのキー局であるフジテレビは、現在の目玉マーク登場(1986年)以前に「8」をモチーフとしたマーク(通称・8マーク。亀倉雄策の作)をシンボルマークとして社章・社旗などに使用していた。また、同じFNS系列で沖縄県の沖縄テレビでも、同じく8をモチーフとしたマークが使用されている。ただしフジは曲線基調、KTVは直線基調、OTVは直線ベースながら曲線も取り入れたデザインと各局差別化がなされていた。
2015年(平成27年)3月30日からは放送・広報向けのロゴは「8 カンテレ」に変更・統一された。「カンテレ」はシルバーのゴシック体を基調として、上下回転されたピンク色の「8」のロゴは動き出したKTV(カンテレ)の姿と、「カ」の「/」となっているピンク色のはらいの部分は、キャッチコピーにも使われている「超えろ。」を表現している。ただし、『情報プレゼンター とくダネ!』→『めざまし8』等の制作協力局のクレジットロゴは、2015年4月以降も企業の正式ロゴとして存置された「関西テレビ」の従来からのロゴが使用されている。また、「関西テレビ」・「KTV」ロゴは関西テレビの番組『よ〜いドン!』のコーナー「となりの人間国宝さん」にて人間国宝さん認定時に、現在でも使用されている。なお、就活生向け資料の表紙では2015年9月時点でも同様となっているが、愛称は変更後の「カンテレ」となっている。さらに一部の中継車の全面には現在も従来の8マークが書かれており、ベリカードは現在も従来の8マークと関西テレビのロゴが使われている。また、一部の子会社でも従来の8マークを使用したロゴが残されている。
2021年の日本シリーズはオリックス主管分もフジテレビ主導の制作(番組の著作・全国配信・スポンサーセールス・スコア表示などをフジテレビが担当)となり、関西テレビは制作協力団体の扱いとなったが、第1戦では制作協力のクレジットが地上波では「関西テレビ」の正式ロゴが、フジテレビONEでは「8 カンテレ」の愛称ロゴが使われた。
地上デジタル放送のピクトは開始当初から2015年のロゴ変更まで1964年制定の8マークと局のマスコットキャラクター・ハチエモンが表示された。8マークは水色のふちに8は白であった。ロゴ変更後のピクトは「カンテレ」が2段組となっており(「8」の右に、上段「カン」、下段「テレ」)、番宣ポスターでも頻繁に使われる。
※ 滋賀県のみお天気カメラが設置されていない。 梅田の情報カメラは、カメラアングルにより毎日放送本社が映る。『FNN Live News days』放送時、全国ニュースが終わり関西ローカルのニュースが始まる前に映るときがある(アイキャッチ動作丸ごと連動)。
現在の本社の正面玄関には2010年(平成22年)12月まで火曜10時枠連続ドラマの大型ポスターが掲示されていたが、2011年(平成23年)1月1日に番組宣伝の街頭ビジョンが設置された。
現社屋への移転後改装され、「デジタルエイトビル」(屋上の鉄塔には以前の名残として「8」マークが残されていたが後に撤去)と称して、旧社屋内の4つのテレビスタジオのうち第1、第2スタジオのみを貸しスタジオ(エイトスタジオ)として継続使用していた。建物自体の老朽化などを理由として2011年に閉鎖の後に解体され、2022年現在はtimesによる時間貸し駐車場となっている。
公式ホームページ上”8カンテレannouncers"において出身地や血液型 など簡略なプロフィールを記載。所属部署のコンテンツデザイン局アナウンス部では、わかぎゑふの演出・一部のアナウンサーの出演による「カンテレアナウンサー朗読会」を、「なんでもアリーナ」での有料(当初は一般向け→現在は「カンテレfriends」への登録者限定)イベントや関西テレビYouTube公式チャンネルからのライブ配信企画として年に1回のペースで開催している。
2018年からは、現職アナウンサー総出演の特別番組を、年に1回のペースで日曜日の深夜(2021年の第5弾では土曜日の午後)に編成(第1弾からカンニング竹山が「アナウンス局長」、第5弾からはぺこぱの松陰寺太勇・シュウペイもそれぞれ「局長秘書」「危機管理官」という架空の役職で登場)。谷元星奈の新卒採用が内定していた同年と、山本大貴・舘山聖奈の新卒採用が内定していた2020年には、正式入社前のお披露目を兼ねて2月に放送していた。
2021年度には、坂元龍斗・高橋真理恵を除く当時の現職アナウンサー21名から、基本として2名が『カンテら!』(事前収録によるラジオ大阪の深夜番組)のパーソナリティを日替わりで担当。谷元以降に入社したアナウンサーは、「習うより慣れろ」という方針の下で、入社式の直後(新人研修の期間中)から自社制作番組へのレギュラー出演を始めている。
入社年順に表記。
※はアナウンス部長経験者。●は故人。
一部の社名や団体名は2015年3月以前の"8"マークや"KTV"のロゴを引き続き使用している。
その他のグループ企業については「阪急阪神東宝グループ」の項目を参照。また、関係放送事業者については「FNN」又は「フジネットワーク」の項目を参照。
関西テレビの番組である『たかじん胸いっぱい』の2005年(平成17年)6月25日の放送で杉田かおるがゲスト出演し、面白可笑しく脚色し、結婚生活や離婚騒動について語った。このことに関し、元夫の鮎川純太が、人権侵害を受けたとして訂正放送や謝罪を要求。関西テレビは「取消し・謝罪放送を行う必要は無い」として鮎川の要求を拒否。鮎川はこれに対し、放送倫理・番組向上機構(BPO)の人権委員会に人権救済の申立てを行った。
委員会は検討の結果、2006年(平成18年)3月に、関西テレビが鮎川の名誉とプライバシーを侵害した事を認定し再発防止に向けて放送事業者としての制作体制の整備を行うよう、勧告する処分を下した。「勧告処分」は人権委員会決定の中で最も重いもので、重大な人権侵害事件が発生する時にのみ下される。
なお、バラエティ番組においてBPOから人権侵害と認定された放送局は、関西テレビが初めてであった。この認定を機に番組制作体制の立て直しが求められていたが、後継番組の『胸いっぱいサミット!』についても、2020年(令和2年)1月にBPOから放送倫理違反があったと認定された。
2007年(平成19年)1月7日に放送された情報番組『発掘!あるある大事典II』において実験データの捏造や効果の誇張等番組制作上「やらせ」があったと記者会見を行った。
同放送回では「納豆」を特集し「納豆にダイエット効果がある。」と放送した。放送直後から全国各地のスーパー等食料品店において一時全国的に「納豆」が品薄となる現象が相次ぎ「新聞記事」になる程の反響を引き起こした。 ライブドアのPJニュースは放送前に内容が大手スーパーに通知されていたことを報道した。放送内容における問題点として「血液検査の捏造(実際は行っていない検査を捏造し、虚偽データを公表)」や「外国人研究者の発言とは異なる日本語訳のコメント付与」「痩身の比較写真の捏造(実験前後で別人物の写真を使用)」等が挙がっている。
関西テレビは調査委員会を立ち上げて原因究明にあたると発表。また、翌日1月21日に通常通り放送予定だった同番組を放送休止、『スタ☆メン』を1時間繰り上げて21時からの2部構成の放送(21:00 - 21:54, 22:00 - 23:15)とし、冒頭の5分間、同局の毛利八郎アナウンサーが番組内での制作の経緯などを説明した。
このことを受けて、1月22日、『花王名人劇場』(1979年(昭和54年)10月7日開始)以来27年3か月2週間に渡って一社提供を続けてきた花王石鹸→花王が一社提供から降板することが決まった(ヒッチハイクのスポンサーも降板)。翌1月23日には同番組の打ち切りが決定し、同時に制作局長の解職、千草宗一郎社長の役員報酬カットなどの処分も発表された。しかし、この処分については「甘すぎる」という批判が各方面から出てきている。また、総務省の調査結果次第では千草の引責辞任、関西テレビの筆頭株主であるフジ・メディア・ホールディングスからの役員などの多人数の送り込みも考えられ、予断を許さない情勢になってきていたという。
2007年(平成19年)3月27日、民放連は関西テレビを除名する方針を固め、4月19日の民放連総会で正式に除名処分にした。民放連の除名は静岡第一テレビに次いで2例目で、準キー局では初めてとなった。除名により、関西テレビは民放連行事には一切参加できない、特に民放連加盟社とNHKで構成される「ジャパンコンソーシアムからも外れた事になるため、オリンピックやFIFAワールドカップの放送が一切できない(放送権がない)」など、経済的に大きな損失を伴うこととなった。関西テレビの民放連復帰には、関西テレビが再発防止を実行しているか、他の在阪民放局(毎日放送など)の判断によって決めるということとなった。フジテレビ制作の北京オリンピック中継をほかの在阪準キー局や独立テレビ放送局で振替放送することも検討したが、番組編成などの理由で関西の地上独立テレビ放送局を含む他の関西地区の放送局がフジテレビ制作の北京オリンピック中継を振替放送するのは難しいことから、関西の民放連加盟全18局は関西テレビの民放連一時復帰を提案し、捏造事件が発覚してから約1年後の2008年(平成20年)4月17日、民放連は緊急理事会で関西テレビの条件付き再入会を認める事を決定し、関西地方でのフジテレビ制作の北京オリンピック中継が見られなくなる事態が回避された。 2008年10月9日に開催された近畿地方の民放19社で構成する「近畿民放社長会」の会合で関西テレビの会員活動停止措置の解除を求めることを提案、同年10月27日に行われた民放連の理事会で会員活動停止措置の解除が正式に決定し、関西テレビは1年8か月振りに民放連に完全復帰した。なお放送倫理・番組向上機構も同時に除名されたが、2007年(平成19年)6月22日に再加盟を認められている。
総務省は3月30日、放送法に違反したとして総務大臣名で関西テレビに対して、行政指導としては最も重い「警告」を行なった。菅義偉総務大臣(当時)は、今後も放送法違反が見られたら電波停止もありうることも示唆した。なお、「あるある - 」を同時ネットしたフジテレビと系列26局(時差ネットで放送されていたテレビ大分も含む)に対する行政指導は見送った。同日、フジテレビの村上光一社長(当時)は定例会見で、全国放送番組での捏造だった経緯から、関西テレビが総務省から受けた警告処分をネット局全局で受けたものと認識させるため、「関西テレビの再生を系列局あげて支援すべき」方針を発表し、同時にFNSの関西テレビへの会員活動停止などの処分を見送る方針を明らかにした。
2007年(平成19年)4月3日、関西テレビは臨時の取締役会を開催し、千草宗一郎社長は正式に社長職を辞任し、取締役に降格した。後任の社長には関西テレビ常務取締役の片岡正志の就任が発表された。同日夜22:00 - 23:09に検証番組「私たちは何を間違えたのか 検証・発掘!あるある大事典」が毛利八郎・関純子アナの司会によりFNS27局ネット(番組をネットしていなかったテレビ宮崎は除く)で放映された。同年5月23日、同月30日の取締役会をもって千草宗一郎前社長他に一部の取締役が退任(千草は相談役に退く見込み)、また執行役員制度を導入し役員数を削減するとの報道があった。
この事件を受けて、BPOには放送倫理検証委員会が新設された。奇しくも同委員会では、『胸いっぱいサミット!』における出演者の発言の扱い(詳細後述)について、2020年(令和2年)1月に放送倫理違反があったと認定している。
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