山陰中央テレビジョン放送株式会社(さんいんちゅうおうテレビジョンほうそう、San-in Chuo Television Broadcasting Co., Ltd.)は、島根県の松江市に本社を置き、島根県と鳥取県(山陰地方)を放送対象地域とするテレビジョン放送の特定地上基幹放送事業者。登記上の商号は「陰」が異体字かつ「ョ」が大文字の山隂中央テレビジヨン放送株式会社であるが、対外的には上記の表記で通している。
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
略称 | TSK、さんいん中央テレビ |
本社所在地 | 日本 〒690-8666 島根県松江市向島町140-1 |
設立 | 1969年1月17日(島根放送株式会社) |
業種 | 情報・通信業 |
法人番号 | 8280001000253 |
事業内容 | 放送法に基づくテレビジョン放送その他一般放送事業 |
代表者 | 代表取締役会長 有澤寛 代表取締役社長 25代目田部長右衛門 |
資本金 | 4億円 |
売上高 | 45億0243万5334円(2022年度) |
営業利益 | 1986万5831円(2022年度) |
経常利益 | 2億1240万8825円(2022年度) |
純利益 | 1512万4147円(2022年度) |
純資産 | 98億6891万6771円(2022年度) |
総資産 | 175億8793万8365円(2022年度) |
主要株主 | フジ・メディア・ホールディングス (19.8%) 田部美術館 (19%) |
主要子会社 | TSKエンタープライズ ティーエスケイ情報システム |
関係する人物 | 24代目田部長右衛門 |
外部リンク | https://tsk-tv.com/ |
山陰中央テレビジョン放送 | |
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英名 | San-in Chuo Television Broadcasting Co., Ltd. |
放送対象地域 | 島根県・鳥取県 |
ニュース系列 | FNN |
番組供給系列 | FNS |
略称 | TSK |
愛称 | TSK 山陰中央 さんいん中央テレビ |
呼出符号 | JOMI-DTV |
呼出名称 | TSKまつえ デジタルテレビジョン |
開局日 | 1970年4月1日 |
本社 | 〒690-8666 島根県松江市向島町140-1 |
演奏所 | 本社と同じ |
リモコンキーID | 8 |
デジタル親局 | 松江 43ch |
アナログ親局 | 松江 34ch |
ガイドチャンネル | 34ch |
主なデジタル中継局 | 浜田22ch 西郷49ch 鳥取36chほか主なテレビ放送局を参照。 |
主なアナログ中継局 | 浜田58ch 西郷47ch 鳥取24chほか主なテレビ放送局を参照。 |
公式サイト | https://tsk-tv.com/ |
特記事項: 開局当初の商号は、島根県域のテレビ局として「島根放送」(通称・テレビしまね)と呼んでいたが、鳥取県との相互乗り入れに伴い現商号に変更された。 |
通称はさんいん中央テレビ。略称は島根放送株式会社(しまねほうそう)としての開局当時の通称「テレビしまね」からTSK(Television Shimane K.K.)で、ホームページや制作クレジット等ではTSKさんいん中央テレビと記載されている。
開局から一貫してFNN・FNSに所属しているフジテレビ系列のフルネット局である。
コールサインはJOMI-DTV(松江 43ch / 1kW)、リモコンキーIDはキー局のフジテレビ・準キー局の関西テレビ等と同じ「8」(山口県における越境受信の際も同じ)。
2020年4月からのステーションキャッチコピーは「ハズムチャンネル」。
山陰両県の民放テレビとしては日本海テレビジョン放送 (NKT)、山陰放送 (BSS) に次ぐ第3局であり、かつ最も新しい民放テレビ局である。NKTは鳥取県鳥取市、BSSは鳥取県米子市に本社・親局を置いており、島根県に本社・親局を置くテレビ局としては唯一である。なお、島根県に本社・親局を置く民放局は他にエフエム山陰 (V-air) のみである。
設立時の経緯から田部グループの関与が強く、関連会社の山陰中央新報社と公益財団法人田部美術館の両者で25%超の株式を保有し、キー局の持株会社であるフジ・メディア・ホールディングスの持ち分を上回る(ただし、グループの統括会社である株式会社田部は株式の保有が確認されない)。初代社長は田部智久(就任後に24代田部長右衛門を襲名)。2016年には田部家25代当主で元フジテレビ社員・株式会社田部社長の田部真孝(就任後に25代田部長右衛門を襲名)が社長に就任した。
両県最後発かついわゆる「(アナログ)UHF局大量免許」に乗じた開局であったゆえ、両県の民放テレビ局では唯一アナログ放送の時点で中継局も含めた全局がUHFで、VHFを使用した局は皆無であった。
毎年、スポーツの日に行われる出雲全日本大学選抜駅伝競走(出雲駅伝)にはグループの山陰中央新報及びエフエム山陰共々後援として大会運営に参画しており、全国中継にも製作協力の形で関与している。
松江市西川津町721番地の初代社屋の老朽化が進んでいる事を受けて、2010年に松江市向島町にある松江地方合同庁舎横の空地(松江市ガス局跡地)を購入。2015年の竣工を目標に新社屋(2代目社屋)を建設し、2016年8月29日に全面移転した。
空地購入後、空地には自由の女神風のえいっとくんのパネルが設置され、2011年から社屋工事開始までの間「TSKエリア8」(ティーエスケーエリアはち、通称:エリハチ)という名称でイベント広場として活用された。
西川津町の旧社屋からの放送は2016年8月29日 1:00(8月28日 25:00)に終了し、向島町の新社屋からの放送は8月29日 5:24:30のオープニングから開始された。テレビ放送の完全デジタル化後では、初の民放本社移転であった。
「エリ8」の名称は、移転完了後も引き続き向島町の本社敷地の名称として使われており、移転後初の週末となる9月3日の移転記念特番『ヤッホー!SPECIAL 宮根誠司のNEXT SAN-IN』の生放送を兼ねて同日・翌日にかけて開催された新社屋披露イベント「エリ8祭り」を皮切りに、不定期に本社敷地内でイベントが開催されている。また社屋が松江駅北口から見えることもあり、夜間は日没から22:00までSTL鉄塔のライトアップが行われている(光源はLED照明)。
西川津町の初代社屋は解体された後、跡地には2019年7月28日に住宅展示場「TSK住マイルスクエア」が開業した。西川津町が文教地区であることから分譲売却型を採用しており、2020年9月27日に運営を終了した後はそのまま住宅地に移行しているが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2020年4月28日から5月17日まで臨時休業を余儀なくされた。
企業・団体の名称、個人の肩書は当時のもの。出典:
資本金 | 発行済株式総数 | 株主数 |
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4億円 | 800,000株 | 108 |
株主 | 株式数 | 比率 |
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フジ・メディア・ホールディングス | 158,000株 | 19.75% |
田部美術館 | 152,000株 | 19.00% |
一畑電気鉄道 | 62,000株 | 7.75% |
関西テレビ放送 | 54,000株 | 6.75% |
山陰中央新報社 | 50,000株 | 6.25% |
島根県信用農業協同組合連合会 | 48,000株 | 6.00% |
山陰合同銀行 | 40,000株 | 5.00% |
TSKは山陰中央新報(当時:島根新聞)等によって設立された放送局であるが、同紙は元々読売新聞と親密であったため(なお、経緯については山陰中央新報の項を参照。)、本局開局時は日本テレビ (NTV) 系列を希望していた。しかしながら将来的に鳥取県との相互乗り入れを行うことを考慮した。ことに加え、当時フジテレビがUHF局大量免許によりネットワーク拡大に積極的であったこともあり、フジテレビ系列 (FNN・FNS) に加盟した。
一方の日本海テレビジョン放送(NKT)は、元々産経新聞・日本海新聞旧社が主体となって開局したテレビ局でもある。しかしながらNTVはフジテレビよりも先発局で、スポーツ中継などの実績があり対抗局と言われたラジオ東京(現在のTBSテレビ)よりも営業成績が良かった。ニュースネットワークもTBS系のJNNを短期間で脱退した後は自然に日本テレビ系へと組み込まれていった。TSK開局時には既にNKTはNTVとの関係が深くなっていたのである。
こうして、相互乗り入れ後はこの山陰地区がいわば「腸捻転」状態となっていたが、後に読売・フジサンケイ陣営で相互の資本を交換。TSKはフジサンケイグループと親密になり、二代目の村木浩社長をフジテレビから迎えた。現在は、出雲駅伝を共催している。
2011年7月24日停波時点。
2023年4月現在。
太字は同時ネット。制作局の表記のない番組はフジテレビ制作。
制作局の表記のない番組はテレビ朝日制作。
制作局の表記のない番組はテレビ東京制作。
※2023年4月現在はなし。
※は、番組自体は継続中。
ほか
現在のマスコットキャラクターは『えいっとくん』である。2003年頃に登場し、産まれたときはまだ名前がなく名前を一般募集したところ、600通もの応募が来た。当時から2006年10月1日の地上デジタル放送開始を控え、TSKに割り当てられたリモコンキーID「8」の英語「エイト」と「えい!と目標に向かって元気に発するかけ声」をイメージし「えいっとくん」と名付けられた。公式ウェブサイトのfaviconにも用いられている。誕生日は8月8日で、2018年4月にはキャラクターデザインが変更された。変更後のデザインは、松陽デザインラボが担当している [1]。
2000年頃には、ローカルヒーローブームを狙って『地上波戦隊TSK』というキャラクターを導入したこともある。
「TSK」のロゴは現行のもので4代目になる。
2016年から日本海テレビジョン放送 (NKT) および山陰放送 (BSS) と3局合同で「山陰地区民放テレビ3局共同キャンペーン」を実施しており、2019年6月に総務省中国総合通信局長からNKTおよびBSSとともに「電波の日」中国総合通信局長表彰を受けた。
男性
女性
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