名探偵コナンの登場人物: ウィキメディアの一覧記事

名探偵コナンの登場人物(めいたんていコナンのとうじょうじんぶつ)では、青山剛昌原作の漫画・テレビアニメ・アニメーション映画・テレビドラマ『名探偵コナン』に登場する人物の中で、青山剛昌原作由来(原作漫画および他メディア含む)のキャラクターおよびテレビアニメにおけるオリジナルキャラクターについて扱う。なお、本編第1話以降の時間軸上で属している区分を原則として記載する。個別記事のあるキャラクターの詳細と、劇場版およびテレビドラマ版のみのオリジナルキャラクターについては各リンク先を参照。

名探偵コナン > 名探偵コナンの登場人物

毛利探偵事務所

江戸川コナンの正体を知る協力者

    灰原 哀(はいばら あい) / 宮野 志保(みやの しほ)
    声 - 林原めぐみ、演 - 柴田杏花(灰原:声は林原めぐみ) / 香椎由宇(志保)
    幼児化した「黒ずくめの組織」の元女性幹部で、科学者
    服部 平次(はっとり へいじ)
    声 - 堀川りょう / 比嘉久美子(幼少時代)、演 - 松坂桃李
    大阪の高校生探偵
    阿笠 博士(あがさ ひろし)
    声 - 緒方賢一 / 田中一成(少年時代)、演 - 田山涼成
    工藤邸の隣人である科学者発明家
    声 - 田中秀幸
    コナン=新一の父。世界に名を響かせる推理小説家で、『闇の男爵(ナイトバロン)』シリーズなど世界的大ヒット作を多数生み出している。脚本家としてゲームシナリオの執筆や、アクション物『プレイ イット アゲイン』の書き下ろしも手掛けるなど、活躍ジャンルは幅広い。『緋色の捜査官』で初めて映画脚本を手掛け、マカデミー最優秀脚本賞を受賞。
    黒羽盗一は双子の兄であるが、妻の有希子にもそのことは長らく話していなかった。優作の両親が離婚した際、兄・盗一は父親に、優作は母親に引き取られたとのこと。
    仕事を多数抱え多忙の身であるが、時々原稿執筆中に無断で海外旅行に出かけることもある。茶目っ気がありイタズラ好きな面もある。
    コナン=新一以上の推理力の持ち主であり、関係者などから情報を集めた程度で被疑者を特定できることも多い。さらに、有希子を介してではあるが、黒羽盗一=初代怪盗キッドとの一文字会話で問いかけを見ることなく返事を用意していた。同様の気質を持つコナンに「推理のことしか頭にない男」と言わしめるほどの推理オタクで、自宅には世界各国の推理小説が所狭しと並んでいる他、様々な事件の新聞記事を自宅にスクラップしており、朝に新聞を読む際にも事件の内容を独り言で推理している。若い頃から目暮警部の捜査に協力しているほか、ニューヨーク市警警部のラディッシュ・レッドウッドスコットランドヤードインターポールなどの関係者たちとも友人関係を築いており、様々な場所に顔が利く。初代怪盗キッドとは小説家として駆け出しの頃から何度も対決しており、その正体にも気付いている。
    なお、コナン(新一)と比較すると人情味のある面が強く、犯人に対してアフターケアをしたり、良心に訴える形で自首を勧めたり、反省を促したりしている。
    飛行機モーターボートなど多数の免許を取得しており、拳銃も扱える。また、ポルトガル語を話せるなど語学も堪能であり、他分野においても高い実力を持っているが、ダジャレのセンスだけはコナンや有希子に「寒い」と呆れられるほど下手。
    妻の有希子との馴れ初めは、自身が執筆した小説のドラマ版のヒロインが彼女だったことである。コナンから「夫婦ゲンカは日常茶飯事」と言われているが、有希子との夫婦仲は今でも良好である。有希子に優作が浮気したと愚痴られたコナンから「推理の事しか頭にねーあの男にそんな甲斐性ねーよ」と言われもした。
    新一に対しては放任主義的な面もあるが、強い信頼関係で結ばれている。コナン=新一が蘭のそばを離れたくない気持ちを理解しており、新一の幼少期から彼と蘭がお互いに好意を抱いていることも見抜いていた。それを「離れたくない事情があるようだ」と評したうえで新一の探偵としての信念も尊重し、危険を伴うことは承知のうえで黒ずくめの組織壊滅のために活動することを認めている。
    作品の出版が日本国外にも広がったため、物語開始時の3年前から拠点をロサンゼルスに有希子とともに移し、日本の自宅は新一に管理を任せている。しかし、秀一が黒ずくめの組織の目を欺くために表向きは死んだように見せかけて姿を隠すこととなり、コナンの発案に応じて有希子の変装メイクで秀一を「昴」として自宅に住まわせている。
    新一が修学旅行に参加した際に起きた事件で関係者が芸能界で有名人だったことで世界的なニュースとなり、幼児化以降は消息不明となっていた新一の存在が世間に知られて組織の情報圏内にも入ってしまったため、有希子とともに帰国して策を用いて世間に漏れた新一の情報を何とかごまかすことに成功。さらに、秀一とともに推理して組織のボスの名前を見抜き、コナン=新一を守るために黒ずくめの組織との戦いに決着が着くまで有希子と日本に留まって手助けをすることにした。その後は黒ずくめの組織との対決に本腰を入れ、自身の立案した計画にFBIが協力したり、反対にFBIから立案した計画について助言を求められたりしているなど、FBIと協力関係を築いている。
    モデルはコナン・ドイルの小説『シャーロック・ホームズシリーズ』の登場人物であるマイクロフト・ホームズ。名前の由来は、ドラマ『探偵物語』で主役の工藤俊作を演じた俳優松田優作
    声 - 島本須美
    コナン=新一の母で元女優。旧姓は藤峰ふじみねで、女優時代も旧姓での本名・藤峰 有希子(ふじみね ゆきこ)として活躍していた。37歳。幼少期を群馬県で過ごしたことがあるが、出生地かは不詳。
    帝丹高校出身で、小五郎や英理とは同級生。ドラマ坂本龍馬の姉・坂本乙女を演じた際に「乙女役にしては可愛すぎる」と評判になり、人気に火がつく。その美貌と演技力をもって19歳で数々の賞を受賞する天才女優として伝説を残したが、優作との大恋愛の末に結婚して20歳であっさり芸能界を引退した。
    夫同様にややイタズラ好きであるうえ、情熱家かつ目立ちたがり屋。優しい性格かつ気さくで物事に寛容な女性だが、高校生時代に「帝丹のプリンセス」と称されていたプライドゆえか「おばさん」呼ばわりされることを非常に嫌い、実際コナンが親戚のおばさんだと少年探偵団やFBIに言った際は無言で睨みつけて「お姉さん」と訂正させた。10年振りに英理と再会した時には「プリンセスなんて言われたの高校の学園祭以来よ」と喜び、また、新一が幼児化したことを「自分まで若返った気分」と喜んでいる節がある。新一のことは基本的に「新ちゃん」と呼んでいる。
    乙女をはじめとする様々な女優経験から、土佐弁を含む日本各地の方言もマスターしている。乙女を演じて以来龍馬の大ファンでもあり、現在でも時々土佐弁を使うことがある。外国で暮らせるだけあって英語も堪能で、ピアノも弾ける。ニューヨークでの愛車は、ジャガー・Eタイプで、日本滞在時はレンタカーとしてアルファロメオ・アルファGTVに乗るほどの車好きであり、オートバイの免許も持ち、総じて運転技術は優れているが、平気でスピード違反を犯すこともある。
    女優時代に日本の有名マジシャン・黒羽盗一(くろば とういち)にシャロン・ヴィンヤード=ベルモットとともに弟子入りした経験があり、自身や他人を別の人物に変装させることができる技術を持つ。自身の声色を変えること自体はできるが、師匠やその息子の黒羽快斗、ベルモットなどのように誰の声でも自由自在に出せる域には達しておらず、変声機を使用している。
    優作との結婚後は女優業の第一線からは退いたが、時折エッセイを書いたり、アメリカで現地のテレビ番組に推理作家の妻として招かれて出演したりするなど、マスコミに関係する活動を完全に辞めたわけではない。アメリカでは「闇の男爵(ナイトバロン)」の作者・優作の妻であることから「闇の男爵夫人(ナイト・バロニス)」とも呼ばれており、前述のテレビ番組に出演した際に発表した推理で難事件を解決したことから、一躍有名になった。
    コナンとの関係は、真実を知らない者(蘭、英理、警察、FBI関係者)には遠い親戚ということにしてコナンが新一であることを隠している。
    阿笠からコナンの正体が新一であると聞かされた当初は、生命の危機にさらされた彼を心配して(表面の態度は普段の軽いノリで)連れ帰ることを望んだが、最終的には優作とともに聞いた新一の覚悟や意志を尊重することに決め、その後も度々帰国しては、新一の様子を確認していた。灰原とともに一度尾行を受けたことをきっかけに、以降はこっそり工藤邸に留まって様子をうかがっていた。そして、黒ずくめの組織に死んだはずの親友・シャロン=ベルモットが関わっているという推理をコナンから聞かされると、自らも組織との戦いに協力することを選択し、以後も時々帰国して工藤家を訪れては秀一=昴の変装具合などを確認しながら、必要があれば自身も変装してコナンのサポートに回っていた。ベルツリー急行の事件ではベルモットとも対峙たいじした。その後、秀一の変装に関してはほぼ自力で完璧にメイクできるまでに上達したため、その確認で帰国する必要は少なくなったが、優作同様に修学旅行の一件で帰国してからは、事態の解決までコナン=新一の手助けをすることにして再び日本に留まっている。
    親友の英理とは高校時代に学園祭でミスコン対決を繰り広げたライバルで、現在でも張り合うことはあるものの仲は良好で蘭を幼少時からかわいがっており、蘭が息子の新一とお互いに好意を抱いていることにも気付いている。さらに、修学旅行で新一が試作品の解毒薬を服用して一時的に元の姿に戻った際には、蘭から頬にキスされたことを聞いて2人の関係の進展を喜んでいる。
    モデルは『ルパン三世』シリーズの登場人物である峰不二子で、名前の由来はアニメ『ルパン三世(第1シリーズ)』で不二子の声優を務めた二階堂有希子で旧姓の藤峰も「峰不二」をひっくり返したもの。
    声 - 池田秀一(赤井) / 置鮎龍太郎(沖矢) / 梶裕貴(少年時代の赤井)
    FBI捜査官。

日本の警察機関

警察庁

警視庁

    声 - 加藤精三(第18話 - 第683話、劇場版13作、2022年TVSP〈ライブラリー出演〉)
    警視→警視正。54歳。
    終始厳しい面持ちで、顔に20年前の事件で負った傷がある。小五郎に事件を解決されるたびに肩身の狭い思いをしているらしく、彼からは「警視殿」と呼ばれている。また、目暮の帽子の秘密を知っていた人物でもある。本編で刑事部捜査一課所属時までは、管理官として目暮警部らの直属の上司でもあったが、後に人事異動により管理官を退任し、警視正へと昇格した。ただし、異動先の部署や役職は作中では明示されていない。
    ビートルズ世代で、「Let It Be」の曲に関して因縁のある事件によって顔に傷を負ったり、ビートルズに関係した暗号で助けを求めたりしている。
    妻には先立たれており、残る家族は帝丹中学校の音楽教師にして新一・蘭・園子の恩師である娘の松本小百合(まつもと さゆり)のみで、彼女が襲われた事件では、松本警視にとって犯人とのとある悲しい過去が明らかになっている。初登場時のラストにコナンのナレーションで、3年後に小百合が、この時に結婚するはずが誤解から犯行を企てた高杉俊彦(たかすぎ としひこ)と改めて結婚したことが語られ、松本も写った3年後の結婚式の写真が描かれている。
    名前の由来は松本清張
    声 - 岸野幸正
    警察庁長野県警刑事部捜査一課課長警視庁刑事部捜査一課管理官。階級は警視。50歳。
    初登場時は警察庁から長野県警に出向しており、その後警視庁に異動し、松本の後任として一課管理官に就任する。強面こわもてで大柄な体格。紅茶党。
    過去に何らかの大きな事故に遭い、10年近く意識不明で警察病院に入院していたため、本来はもっと若い頃に来るはずの地方警察への出向が遅れていた。顔の火傷痕と右目の義眼はその事故によるもので、本来黒かった髪は事故のストレスで白髪に変色し、意識が回復後も現在まで細かい記憶が抜け落ちているとのこと。左側が普通のレンズで、義眼のある右側が黒いレンズという眼鏡をかけている。
    コナンのことは、意外な着眼点で小五郎の推理に対してバックアップやフォローを行い、事件を解決へ導く「眠りの小五郎の知恵袋」として、実際に面識を持つ以前から存在を知っている。そのため、面識を持つようになってからもコナンの指示通りに部下を動かしたり、コナンの推理を補助するために事件現場を訪れた阿笠博士を通すよう許可したりするなど、信頼している。
    若狭留美の載ったニュースを見て反応を示し、独自に彼女のことも調べている。留美がコナンたちの付き添いで行ったキャンプ場を同時期に訪れて対面しており、その際ににらみ付けられるかのように凝視されてもいる。17年前に羽田浩司殺害事件が発生した際には、アマンダ・ヒューズと会議の前の顔合わせをするために、現場となったホテルに宿泊しており、留美のことはその際に会ったアマンダのボディーガードであることを見抜いている。
    清水寺の事件において工藤新一の目撃情報がネットで呟かれた際は、関心を示し、後に見間違いだと呟かれた時には何かしらの笑みを浮かべていた。安室のことは電話越しにバーボンと呼んでいる。警視庁への異動後もスコッチ=景光の兄である長野県警の諸伏高明や同じく大和敢助とは連絡を取ってもいる。また、大岡家の執事である伊織無我とは知り合いで、彼のことを「榊原」と呼んでおり、彼との会話を聞いたコナンは公安である可能性を推測している。
    名前の由来は、軍師の黒田官兵衛
    目暮 十三(めぐれ じゅうぞう)
    声 - 茶風林、演 - 西村雅彦(単発第1作)、伊武雅刀(単発第2作・第3作、連続ドラマ)
    刑事部捜査一課強行犯捜査三係の警部
    佐藤 美和子(さとう みわこ)
    声 - 湯屋敦子、演 - 上野なつひ
    刑事部捜査一課強行犯捜査三係の女性刑事で警部補
    高木 渉(たかぎ わたる)
    声 - 高木渉、演 - 土屋裕一
    刑事部捜査一課強行犯捜査三係の刑事で巡査部長
    白鳥 任三郎(しらとり にんざぶろう)
    声 - 塩沢兼人(第146話 - 第157話、劇場版第1作 - 第4作)→井上和彦(第205話 - 、劇場版第5作 - ) / 本田貴子(幼少時代)
    刑事部捜査一課強行犯捜査三係の警部補→警部。
    声 - 杉本ゆう
    交通部交通執行課の女性警察官。階級は警部補。刑事部の佐藤とは学生時代からの親友で、年齢は本編で明言されていないものの、佐藤や恋人の秀吉と同じ28歳前後と示唆されている。
    強行犯係から組織犯罪対策部に至るまで交友関係が広く、彼らとのコンパセッティングや徹夜麻雀などに明け暮れる破天荒な性格。佐藤の人気を利用し、ほぼ詐欺に等しい巧妙な手口でアクセサリーを入手することもある。一方で、自分が逮捕した元スリの常習犯に出所後の仕事を世話するなど、優しく面倒見の良い面もある。佐藤・高木両刑事の恋愛の発破をかける役割も担っていた。実家で2匹のスタハチ)を飼っている。最近まで自覚していなかったが、重度のアレルギー持ちである。
    周囲の男女に次々とロマンスが訪れていることに焦りを抱いていた時期もあったが、大学時代に羽田秀吉と交際しており、一度は彼の子供っぽい性格とけむに巻く言動に愛想を尽かして一方的にフッていた。しかし、自身が人質となった誘拐事件を解決した彼を名人戦に送り出す際に口づけを交わし、交際を再開しつつある。後に王将戦のニュースを偶然見たことでようやく秀吉が棋士であることを知り、タイトルを落として意気消沈する彼を叱咤激励しったげきれいしたうえで七冠制覇を待つことになった。六冠の状態にある秀吉を「叡王」を取れば七冠であると丸め込み、彼との同棲生活を始める。
    佐藤ほどではないがコナンの推理力を高く買っており、彼の推理に完全に頼っている面がある。
    女性警察官を狙った連続殺人が発生した際に秀吉から警護を頼まれた赤井には「警護が必要な女性には見えない」と評され、アニメでは佐藤直伝のジャーマン・スープレックスで犯人を倒す実力も見せている。秀吉の家族については全く知らず、赤井家について「のんきな家族」と勝手に想像したことがある。
    声 - 千葉一伸 / 愛河里花子(幼少時代)
    刑事部捜査一課強行犯捜査三係の刑事で巡査部長。24歳。
    短髪・童顔・肥満体型。目暮警部の部下の中では唯一スーツを着用せず職務に服している。高木の後輩で、彼に対しては敬語で話す。帝丹小学校の出身で、小林先生の2学年下。学生時代は柔道を選択。兄はレンタルビデオ店で働いていた。花粉症で薬を服用中。特撮マニアで、仮面ヤイバーの大ファン。美少女探偵マンガ『ラブリーミステリー』にもハマっている。部屋が汚かったり、よく遅刻したりするなど少々ずぼらで、家の時計は遅刻しないよう少し進めている。佐藤と高木の仲に関して当初から認めており、高木を積極的に応援していた。佐藤・高木両名以外の捜査一課メンバーで白鳥の言動に釘を刺せる存在であり、白鳥と小林の仲を冷やかすこともある。愛車は3代目フィアット・500だったが、日産・GT-Rへ変更している。
    交通部婦警の三池苗子とは帝丹小学校時代の同級生であり、当時は自分の片想いであると思っていたが、後にコナンたちの協力により両想いであったことを知った。しかし、事件現場などで何度か遭遇している婦警が苗子本人であることには長らく気づかず、女性警察官を狙った連続殺人犯に苗子が監禁された際、彼女を救出して病院に連れて行く途中の出来事を通してようやく気づいた。そこから苗子との交際が始まり、彼女に食事も作ってもらうほど親密な関係となるが、時には意見の食い違いからケンカもしており、それも含めて仲の良い恋人同士として付き合っている。
    メタボ気味の体型から庁内の婦警たちにまったくモテないが、苗子の影の策略でダイエットに成功してスリムな体型になったことがある。しかし、その結果としてモテることを懸念した苗子の対策にも乗せられてしまい、結局はすぐにリバウンドした。
    高木刑事と同様、アニメから原作にも登場するようになった。
    名前の由来と容姿のモデルは、声優を担当している千葉一伸から。
    声 - 田中理恵
    交通部交通執行課の婦警。階級は巡査部長。24歳だが、童顔で小学生の頃からしているツインテールの髪形もあって「中学生にも見える」と千葉から指摘を受けている。猫目も特徴。
    刑事部の千葉刑事とは帝丹小学校時代の同級生で両想いだったが、お互いに気持ちを伝え合うことのないまま小学6年の夏に転校した。その際、千葉から送られたラブレターの返事を学校内に隠していたが、彼がそれを確認したのは13年後の現在になってからだった。その直後に杯戸署から本庁へ転属となったが、千葉にはあえてそれを伝えておらず、捜査で顔を合わせても彼が気づかないため、しばらくは想いを伝えられない状態が続いたものの、自身が女性警察官を狙った連続殺人犯に監禁された際に現場に駆け付けた刑事が千葉だったため、救出後に彼に自身が幼馴染みの苗子であることを明かした。そこから千葉との交際が始まり、彼の夕食を作るほどの親密な関係となるが、時には苗子の料理を巡りケンカになることもあり、それも含めて仲の良い恋人同士として付き合っている。
    末っ子ゆえに甘やかされて育ち、両親から叱られたことがなかった。千葉に好意を持ったきっかけも、信号無視をしようとした自分のことを初めて本気で叱ってくれたからであった。警察官になった現在も実家住まい。
    初登場時の杯戸署から本庁へ転属した頃はコナンたちとの面識が無かったが、米原桜子の関わった事件以降はコナンたちのことを信頼するようになっている。
    自身が女性警察官を狙った連続殺人犯に監禁された際には、犯人からの要求である由美の呼び出しに頑として応じず、アニメでは「警察をナメないでください!」と、警察官らしく鍛えている言動を見せて背負投で犯人を簡単に投げ倒す実力も披露する。
    声 - 徳弘夏生
    刑事部捜査一課火災犯捜査係の警部。フルネームと年齢は不明。
    小五郎が火災犯係に所属していた当時の上司。無精ひげを生やし、たばこを愛好している。小五郎からは「一課の火事オヤジ」と呼ばれている。いかつい外見とは裏腹に頭が切れるうえ、子供にも落ち着いて接したり、ふざけた理由で放火した犯人を厳しく一喝したりするという、情に厚い人格者である。小五郎とは、火事を放火と決めつけては現場に踏み込み、遺留品を踏み荒らしてしまうため、何度も消防署から文句を言われた仲である。
    一度だけアニメオリジナルエピソードでやや短絡的な面も描かれたことがあり、その際には事件現場にて口を挟んでくるコナンを叱ってつまみ出そうとしていた(コナンの意見を全否定していたわけではない)。この時は果実酒に詳しい面も描かれている。
    声 - 石塚運昇(第76話 - 第888話、劇場版第3作 - 第19作)→石井康嗣(第983話 - 、劇場版第23作 - )
    刑事部捜査二課の警部。
    元は作者の別作品『まじっく快斗』の登場人物で、本作へはゲストとして登場。
    声 - 田中信夫(第76話 - 第747話)
    刑事部捜査二課の警視。49歳。
    怪盗キッドを追っており、彼からの予告状が届いた鈴木家に警備のため、警視庁から派遣された。二課に配属された部下の中森には手を焼いている。
    捜査一課の刑事だった頃から小五郎とは顔見知りだが、彼の見当はずれな推理を真に受けて信じ込むなど、コミカルな役回りが多い。
    『名探偵コナン』で初登場したキャラクターであるが、後に『まじっく快斗』本編にも登場。
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    声 - 飛田展男
    公安部の警部補。30歳。
    安室こと降谷の協力者で、彼を本名の「降谷さん」と呼ぶ、作品内では数少ない人物の1人。また、安室と一緒に居る所を自身を警察官と知らない人たちに見られた場合は、安室の探偵助手・「飛田男六」を名乗っている。
    劇場版第20作『純黒の悪夢』に初登場し、その後は原作にも登場するようになる。
    警察としての正義感は強いが、同時に公安としてのプライドも高いため、刑事部に対しては高飛車な態度で接することが多い。公安を通さない安室の私的な調査を命じられたり、理由も聞かされずにこき使われたりすることなども徐々に増えつつある。安室の指示により小五郎を調査していた過程で沖野ヨーコのファンになった。
    名前の由来は、アニメ『機動戦士Ζガンダム』に登場するカミーユ・ビダン
    2020年5月7日発売の雑誌『ダ・ヴィンチ』2020年6月号で実施された「読者にしあわせを与えてくれたキャラ」ランキングでは8位を獲得した。
    声 - 緑川光 / 金元寿子(幼少時代)
    公安部の警察官。階級は不明。長野県警の警部諸伏高明の実弟だが、少年時代に両親が死去して東京の親戚に引き取られたために疎遠(メールのやり取りはしていた)になっており、高明は後になって弟の公安への配属を知り、潜入中の落命も察した。
    警察官になってからは顎ひげを生やしていた。かつて降谷零(安室透)と共に黒ずくめの組織へ潜入捜査を行い、その際に組織ではスコッチというコードネームを与えられていた。降谷とは幼馴染かつ警察学校時代の同期であり、同期の仲間には松田陣平、萩原研二、伊達航がいる。
    ベースが得意であり、偶然出会った世良に弾き方を教えていた。降谷のことは「降谷」や「ゼロ」と呼んでいた。
    組織内では狙撃手として、降谷や同時期にFBIから潜入していた赤井も含めた3人で共に行動していた。物語開始の2、3年前の12月7日、正体が露見したことで赤井に追い詰められたが、最後は仲間の情報を知られないよう、赤井から奪った拳銃で胸ポケットに入った自身の携帯電話ごと心臓を撃ち抜き、自殺した。降谷はこの一件に関する誤解が原因で、赤井を殺したいほど憎んでいる。なお、赤井は降谷に電話口で「彼のことは、今でも悪かったと思っている」と謝罪しているほか、自らの回想シーンでも景光を逃がせずに自殺をみすみす許してしまい、降谷に恨まれる原因になったことについて景光に深い負い目を感じている描写がある。
    2020年5月7日発売の雑誌『ダ・ヴィンチ』2020年6月号で実施された「読者にしあわせを与えてくれたキャラ」ランキングでは12位を獲得した。
    声 - 神奈延年
    刑事部捜査一課強行犯三係の刑事。階級は巡査部長。
    物語開始の3年前に強行犯三係へ配属された孤高の刑事で、風貌は高木刑事に似ている。携帯電話でメールを素早く打てるほど手先は器用。
    強行犯三係への配属前は警備部機動隊爆発物処理班に所属していたが、物語開始の7年前に発生した爆弾事件で親友の萩原研二を亡くしたため、爆弾事件を担当する特殊犯係に転属を希望するも、頭を冷やしたほうがいいと判断した上層部によって強行犯三係へ回された。
    その荒っぽい言動と、周囲の言うことに耳を貸さない態度から、佐藤をはじめ一課の刑事たちからは反感を買われていたが、そんな中でも1人で必死に萩原を殺した爆弾犯Aを追い続けていた。転属から1週間後の11月7日、ようやく爆弾犯Aが仕掛けた爆発物の場所を突き止めるものの、人々を守るために萩原の無念を晴らすことなく爆発に巻き込まれて死亡した。その後は主に佐藤の回想に登場し、結果的に彼女を苦しめることとなっていたが、高木と佐藤の仲の進展に伴い、彼女が苦しむことはなくなった。
    劇場版第20作『純黒の悪夢』では、降谷零(安室透)の警察学校時代の友人だったことが明かされた。零が松田から学んだ爆弾解体の知識と技術が、終盤で重要な役割を担うことになる。
    2020年5月7日発売の雑誌『ダ・ヴィンチ』2020年6月号で実施された「読者にしあわせを与えてくれたキャラ」ランキングでは11位を獲得した。
    声 - 三木眞一郎
    警備部機動隊爆発物処理班隊員。階級は不明。神奈川県警の警部補萩原千速の実弟。
    松田の親友であり、同じ爆発物処理班に所属していた。物語開始の7年前の11月7日に発生した爆弾事件で、松田とともに別々の場所に仕掛けられた爆弾の処理を担当していたが、解体が間に合わず爆発に巻き込まれて死亡した。
    原作では当初、目暮警部の説明において苗字のみでの登場であり、容姿と下の名前についてはアニメ版で初めて描かれることになった。後に原作でも警察学校時代の容姿が描かれている。
    スピンオフ作品『ゼロの日常』第7話で降谷零(安室透)と警察学校の同期だったことが明かされる。また、劇場版第25作『ハロウィンの花嫁』では、新一と蘭が小学生だった頃に一度だけ会っていたことも判明した。
    声 - 藤原啓治(第682話 - 第683話)→東地宏樹(第1029話『警察学校編』 - 、劇場版第25作
    刑事部捜査一課強行犯三係の刑事。階級は不明。年齢は佐藤刑事の1つ上。
    由美から「殺しても死なない」と評されるほどタフで、巨漢の被疑者を瞬時に確保するなど身体能力も高かった。実年齢以上の老けた印象を同僚に感じさせる顔立ちだで、いつも爪楊枝をくわえていた。
    高木刑事の教育係を務めており、彼とは非常に仲が良く名前の読みも同じであることから、自分たちのことを「ワタル・ブラザーズ」と触れ回っていた。高木とは対照的に肉食系であり、恋人で英会話講師のナタリー・来間(ナタリー・くるま、声 - 茅野愛衣〈『警察学校編』〉)の自宅にも頻繁に泊まりに行っていた。
    物語開始の1年前の2月7日。詐欺師を逮捕した直後、高木の目の前で居眠り運転の車にはねられ、死亡する。死の直前には婚約指輪をナタリーに渡すよう高木に託したが、伊達の死を知ったナタリーもまもなく後追い自殺してしまったため、その思いは果たされなかった。高木が普段使っている黒い手帳は、伊達の遺品である。
    降谷零(安室透)とは警察学校時代の同期で、長らく音信不通ながらも互いに気にかける友人同士だった。当時の零については、「自分の成績はいつも2番」、「頭も体もアイツには一度も敵わなかった」と評しながらも、同時に零が自分の力を過信し、無茶をしがちであることを心配しており、高木にも「刑事といえど命は一つ、そいつの張り所を間違えるな」と忠告していた。
    声 - 中嶋聡彦(第48話 - 第654話)
    刑事部鑑識課鑑識官
    眼鏡をかけた中年男性で、「(鑑識課の)トメさん」と愛称で呼ばれているが、本名(フルネーム)や年齢は不明。事件現場でよく会うコナンを厄介者扱いにせず、優しく接する。好きなものは江戸川乱歩の『少年探偵団』シリーズで、事件現場での台詞からもコナンを小林少年と重ねて見ていることが示唆されている。
    アニメオリジナルキャラクターで、一時期は原作に存在するエピソードでもモブの鑑識官の該当シーンはアニメで全てトメさんが担当していた。原作には未登場だが作者公認で、のちに小説版にも登場するようになった。アニメ第654話「毒と幻のデザイン (Poison)」以降は登場していないが、「コナンと海老蔵 歌舞伎十八番ミステリー」(第804 - 805話・アニメオリジナル)では、白鳥警部の発言から事件現場に来ていたことが示されている。
    声 - 塩屋浩三
    刑事部捜査三課の警部。フルネームと年齢は不明。
    もじゃもじゃ頭に糸目、あごがしゃくれているのが特徴。温厚な性格で、子供であるコナンの意見も素直に取り入れる。情に厚い面もあり、犯人が自身の事情から起こした狂言強盗を「これを事件にしていたら署長に雷を落とされてしまう」と言って不問にしたことがある。
    声 - 布目貞雄 / 細井治(第177話のみ代役)、横尾博之(第181話のみ代役)、西村朋紘(第321話のみ代役)
    刑事部捜査一課強行犯捜査三係の刑事。フルネームと階級と年齢は不明。
    小柄な体型で、無精ひげを生やしている。初登場は劇場版第3作『世紀末の魔術師』で、被害報告をしていた。「本庁の刑事恋物語」シリーズなどで起きた事件の捜査時にも登場しているほか、アニメ第181話「赤い殺意の夜想曲(後編)」では、コナンに頼まれたトリックの演技などをしている。
    アニメオリジナルキャラクターで、原作には未登場。
    名前の由来と容姿のモデルは、東京ムービーのスタッフから。

神奈川県警

    声 - 大塚明夫
    刑事部捜査一課の警部。35歳。静岡県警の警部横溝参悟双子の実弟。兄との仲は良好である。
    参悟とは顔や声がうり二つだが、髪型は坊主で、兄と比較すると目付きは鋭い。また性格も正反対で、温厚な参悟とは対照的に口調も性格も荒っぽく直情的な部分が目立ち、取り調べに関しても(現実では違法に近いほど)非常に荒々しい。しかし、体調を崩して倒れた蘭を病院に運んだり、子供を爆発から身をていして守ったりと、根は弱い者を守り悪を憎む正義漢であり、地元のチンピラなどからは「横溝のダンナ」と呼ばれ、敬われている。推理力は高いほうではなく、真純が推理をミスリードした際に鵜吞みにして誤認逮捕しかけたことなどもあったが、この時は身勝手な動機で犯した殺人の罪を他人になすり付けようとした犯人に肘打ちで制裁を加えており、警察官としては過剰な行為ながらも持ち前の正義感の強さを見せていた。また、犯人が自殺を図った際には、当日の朝に5針を縫う怪我を負っているにもかかわらず、ラリアートで制圧している。
    探偵嫌いで、兄とは逆に小五郎のことは胡散うさん臭く思っており、「眠りの小五郎」を「煙の小五郎」と呼び間違えている。子供にも厳しく、少年探偵団のこともうるさい子供の集まり程度にしか見ていなかったが、何度かの事件を経て多少は見直すようになり、コナンに対しても無愛想ながら頭の良さは信頼している。また、話が進むごとに探偵を軽視する傾向は薄まっている。
    探偵団や園子との初対面は原作とアニメで異なるため、前者のエピソードは原作とアニメでキャラクターの台詞に一部差異がある。劇場版での登場は参悟よりも先である。
    自称・倹約家で、部下と飲みに行く時は常に割り勘とのこと。幼少時代は参悟と同様に水が苦手だったが、親友である井田巌(いだ いわお)の父に泳ぎを教えてもらったため、現在は克服済み。ブラックコーヒーを好む。
    部署は違うものの部下である萩原千速に気があるようで、彼女を「千速」と呼んでいる他、彼女と食事に行く恩を売るため、捜査中の彼女の交通違反を見逃している。
    名前の由来は、参悟の名前を数字に変えての掛け算の答え(3×5=15)から。その駄洒落だじゃれのようなネーミングを高木刑事に笑われたこともある。
    声 - 田中敦子
    交通部第三交通機動隊の女性白バイ隊員で、小隊長を務めている。階級は警部補。31歳。警視庁の警備部所属の警察官だった弟の萩原研二はすでに他界している。
    蘭からは「女神様みたいな綺麗な人」と評されている。定員外乗車といった交通違反や公道でのストッピーにウィリーなどを平然とやってのけ、それを部下や上司である横溝から咎められても「処分は受けるつもり」と言い切るなど、豪胆な性格。抵抗する被疑者の顔面をバイクの前輪で殴るなど、過激な一面も見せている。また、バイクのテクニックに関しては、上述のストッピーやウィリーの他に、コナンを助けるため彼のスケボーをジャンプ台にして飛び上がるなどかなりのものである。
    部署は違うが、横溝のことを「重悟」と呼んで親しくしている。また、コナンに関しては、弟の無念を晴らした恩人であることをニュース映像を通して知っており、コナンが阿笠の発明品によって知ったと言う詳しい事件の状況や推理を信頼している。更に、眠りの小五郎の推理ショーが終わった際には、コナンに向かって労をねぎらっている。

群馬県警

    声 - 古川登志夫
    刑事部捜査一課の警部補→警部。年齢は不明。
    初登場時は新米刑事で、後に警部に昇進。「〜しちゃったりしちゃう」、「〜しちゃってくれる」というような口調が口癖。重度のドジであることに加え、興味のない人の顔や名前は直接会っていても覚えていないなど、洞察力や推理力は「どうして刑事になれたのか?」とコナンや平次に疑問を持たれるほど低く、「ヘッポコ刑事警部)」と呼ばれている。自称のあだ名は「山さん」または「妖怪ハンター」。鳥取県八頭町在住の祖母・山村ミサエ(やまむら ミサエ)の話を頻繁に口に出す。
    捜査の基本はわきまえているが、品性を疑われる軽率な言動が目立つほか、幽霊妖怪の類いには青ざめて大慌てする描写が散見される。基本的には明るい性格だが、事件発生によって休暇が無くなってしまった際に不機嫌な表情を見せた他、光彦や元太から馬鹿にされた際は「あんまりうるさくすると現場からつまみ出す」とムキになって怒鳴りつけ、勝手に現場をうろつくコナンに対しても注意と拳骨を浴びせ「小五郎のオッチャンと変わんねぇな」と評されるなど、時折感情的になる一面もある。見当違いな推理だけでなく、周囲の足を引っ張り事態を余計に悪化させてしまう行動も目立つ。具体例として、不用意に警察手帳を放り投げた結果、動揺した被疑者によって無関係な人間が巻き添えにされてしまっただけでなく、被疑者の恋人にナイフで襲いかかられた上原をかばって目暮が刺されてしまったことがある。また、担当した密室変死事件を詳しく捜査せずに自殺と決め付けた結果、殺人と確信して犯人を憎む被害者遺族が真相究明のため、容疑者と小五郎たちを人質に毛利探偵事務所に立てこもる事件を起こしたこともある。走り屋の聖地・群馬県の冬名峠で検問した際には、伝説のドライバー「銀白の魔女」の存在が4年前から語り継がれていたため、容疑者全員に「あなた魔女ですか?」と職質して、小五郎からも「アホかこいつ」と呆れられている。同様にゾンビ映画の撮影で起きた事件の時も、ゾンビを犯人と思い込んでコナンと平次に「予想通りの反応」と呆れられるが、この時は「事件が起きた館に集まったゾンビメイクのエキストラの中に犯人のゾンビは紛れて逃げた。そのためにゾンビを大勢呼んだ。」とも言い、コナンには辻褄が合っている点を感心されてもいる。
    有希子の大ファンで、彼女が主演した刑事ドラマを見て刑事を目指したとのこと。
    コナンが推理ショーを行う際に適当な人物がいない場合、または無茶な理由で彼が事件の解明を妨害しようとした場合、仕方ないと判断したコナンに眠らされる役割となる。そのため、警察関係者で探偵役をさせられた唯一の存在となっている。小五郎のことを慕っており、「名コンビ」を自称しているが、当の小五郎からは「(山村以外の)群馬県警は他に居ないのか」と迷惑がられている。小五郎と組んで解決した事件の犯人検挙率が100パーセントであることを誇っているが、コナンには「それ以外はダメってことね」とも突っ込まれている。
    名前の由来は、推理作家の山村美紗から。作者がアニメで担当声優の古川登志夫の演技を気に入ったことから準レギュラーとなり、「高校時代の同級生に暗所閉所恐怖症がいた」など古川の演じたキャラクターと馴染みのあるキャラクター(毛利小五郎の初代担当である神谷明が演じた面堂終太郎)のネタも使われている。

長野県警

    声 - 高田裕司
    刑事部捜査一課の警部。35歳。
    大柄な身体をしている。ある事件の捜査中に雪崩に巻き込まれた際、目元を長く縦断する傷痕が残るほどの重傷で左目を失明したうえに足腰も痛めたため、現在は隻眼となりをついている。ただし、身体能力自体にそれほど低下は見られず、杖をつきながら歩行し捜査を行っている。その状態でも力仕事を行ったり、機動隊用のライオットシールドを用いたりすることができる。口調が乱暴なことに加え、物騒な意味合いの言葉を好んで使うことから誤解されることがあるため、阿笠と灰原には初対面時に黒ずくめの組織の一員と勘違いされた。敏腕で頭も切れ、県警の刑事の中では作中で「名探偵」と称されている人物とも遜色のない推理力の持ち主であり、諸伏と共に見習いの頃に関わっていた事件の捜査にて、現場の状況と報告書の記述内容の間に存在する細かい矛盾点に気付き、結果的に当時の警察関係者が犯した重大なミスの発覚に行き着いたこともある。「眠りの小五郎」について全てを牛耳っているのはコナンであると見抜いており、事件現場に彼が居合わせていることを知ると捜査に参加させる。難しい事件に直面した際もコナンの力を借りるために迎えに行くなど、彼の推理力や洞察力・観察力を深く信頼しており、小五郎のことは単に保護者と見なしている。
    上述のように、諸伏とは小学生時代からの同級生でライバル関係だが、対抗心が空回りして冷静さを欠いてしまい、ほとんど勝てたことがないとのこと。
    部下の上原由衣刑事は幼馴染で互いに特別な感情を抱く仲。その性格から敢助は素直になれない部分があるが、遠回しに優しい言葉をかけることも多い。また、捜査時も相棒として信頼し合い、息の合った活動を見せる。
    声 - 小清水亜美
    刑事部捜査一課の女性刑事。階級は不詳。29歳。
    初登場時は虎田 由衣(とらだ ゆい)と嫁ぎ先の姓を名乗っていた。大和や諸伏とは幼馴染。敢助のことは幼少時から「敢ちゃん」と呼び、お互いに特別な感情を抱いているが、現在は敢助が上司でもあるので仕事中は彼からたしなめられることが多い。結婚をきっかけに退職していた当時、嫁ぎ先である虎田家で起こった連続殺人事件によって夫の義郎を亡くして未亡人となり、事件解決後には大和の勧めに応じて旧姓の「上原」を再び名乗って復職した。
    大和と同様、現場や容疑者の人間関係や発言から細かいところを見逃さずに事件の真相に気付くなど頭脳明晰ではあるが、敢助や高明とは異なり資料の文面に頼った推理や捜査はやや不得意で、彼ら2人が深く関わっていた事件の報告書に存在した記述ミスが示す重大な意味には気付けなかった。蘭や和葉同様にホラー関係は苦手。愛車はホンダ・インスパイアでナンバーは「新野300 ま215」。
    劇場版第13作『漆黒の追跡者』では、地元の長野で広域連続殺人の容疑者の恋人をマークしていた。
    声 - 速水奨 / 岡本信彦(幼少時代)
    刑事部捜査一課の警部。35歳。両親と、東京の親戚に引き取られて後に警視庁公安部所属の警察官となった弟の景光ひろみつはすでに他界している。
    小学校時代から名前の「高明」を音読みにした「コウメイ」とあだ名され、警察官となった現在の通称は「所轄のコウメイ刑事」。同じ長野県警の大和敢助警部と上原由衣刑事とは幼馴染の間柄。
    東都大学法学部を首席で卒業した後、キャリア試験を受けずにノンキャリアで長野県警本部に配属。捜査中に行方不明となった大和を見つけようとして上司の命令を無視して、強引に事件を解決したことから所轄の新野署へ異動させられた が、後に自力で本部へ復帰した。大和と同様にコナンが高い推理力の持ち主であることを見抜いており、高明曰く「諸葛孔明のような軍師」とのことで、小五郎よりコナンの推理を真剣に聞き入れるほか、上原の疑問をよそにコナンを現場へ立ち入らせるなど、彼を捜査に参加させることも大和同様に積極的である。一方で、コナン(新一)や平次のように推理に集中すると周りが見えなくなる傾向があり、単独行動に出て犯人に殺されかけたこともある。
    穏やかな口調で話し、『三国志』で賢人たちが教訓として残した言葉や中国故事にちなんだ言葉をよく使う。立っている際に腕を後ろで組むのが癖。大和とは小学生以来のライバルであるが、諸伏が勝利することの方が多いとのこと。小学生時代の諸伏たちをモデルにした『2年A組の孔明君!』という本がある。愛車はシトロエン・CXでナンバーは「も 624」。
    東都大学の在学中に1度弟と会っており、その際に警察に入る前の学生時代の降谷とも会っているため、小五郎から送られてきた動画に写っている「金髪の男(=安室透)」が降谷であることと、弟の携帯電話を警視庁に届けたのも彼であることを見抜くが、再会した際には初対面を装っていた。
    2020年5月7日発売の雑誌『ダ・ヴィンチ』2020年6月号で実施された「読者にしあわせを与えてくれたキャラ」ランキングでは14位を獲得した。
    黒田 兵衛(くろだ ひょうえ)

静岡県警

    声 - 大塚明夫
    埼玉県警刑事部捜査一課の警部→静岡県警刑事部捜査一課の警部。35歳。神奈川県警の警部横溝重悟の双子の実兄で、階級も弟と同じ。
    登場してからしばらくの間、コナンたちからは「横溝刑事」と呼ばれることが多かった。
    初登場時は埼玉県警察所属だったが、異動して静岡県警察所属となった。小五郎を純粋に尊敬しており、毎回彼の名推理に期待を寄せている。推理力にも優れ、性格も温厚だが、やや早とちりな傾向があるほか、「眠りの小五郎」を信奉しすぎるため、普段の小五郎の的外れな推理も真に受けてしまうことがある。コナンの意見にも素直に耳を傾ける刑事の1人で、推理ショーでもコナンの推理を理解して補佐に回ることが多い。
    幽霊や妖怪の類が苦手なところがあり、それらが関わる事件になると途端に頼りなくなってしまい、トリックの可能性を想定せずに真に受けることもあって、妖怪に怯える様子しか見たことがない平次に「群馬県警のヘッポコ(山村)と変わらない」と呆れられている。また、事件の際に最初から顔なじみのコナンや蘭を相手に面と向かって会話していたにもかかわらず、事件解決時の段階まで当人たちと気づかないこともあるなど、登場初期に見せていた有能な部分より、少々間の抜けた面も目立つようになっている。
    髪型が名前どおりサンゴの形をしているが、まったく泳げないカナヅチであり、少年探偵団から指摘されたことがある。口調は丁寧だが、やたらと抑揚を付けて大声で話す。また、取り調べなどで人に話しかける際、鼻先まで顔を近付ける癖がある。悪筆であり、小五郎から警察手帳に書いてあるメモの文字が汚いことを指摘されていた。腕力は強く、コナンたち少年探偵団4人(合計約 93 kg)を持ち上げたことがある。
    道府県警で最初に本編に登場した刑事で、アニメオリジナルエピソードへの登場回数も多い。
    名前の由来は、横溝は推理作家の横溝正史から。

大阪府警

    声 - 小山武宏(第77話 - 第712話、劇場版第10作 - 第17作)→山路和弘(第966話 - 、劇場版第21作 - )
    本部長。階級は警視監。年齢は不明。服部平次の父。静華の夫。父親(平次の父方の祖父)も警察官であり、寅倉家執事の古賀 陸重(こが りくしげ、声 - 城山堅)が同期であった旨を語っている。
    国家公務員I種(以前は甲種)をパスしたキャリア組。大阪府寝屋川市在住。
    剣道の腕は一流で、平蔵の旧友で元警視庁捜査一課警視の鮫崎島治(さめざき とうじ)は、「剣道の試合ではとても歯が立たなかった」と評している。慎重で寡黙、冷静沈着な性格。幼馴染の遠山銀司郎とは違い、冗談がまったく通じない。ハードボイルド風の強面こわもてだが、妻の静華には頭が上がらない。
    推理力・観察力は息子をしのぎ、コナン(新一)と同様に平次も父にはまだ勝てない。
    普段は細目だが、激高して感情的になると片目を見開き、重要な要件を告げる場合にも開く。
    本部長室には老子の言葉である「天網恢恢疎にして漏らさず」の元の漢文「天網恢恢疎而不失」の額が飾ってある。
    名前の由来は時代小説鬼平犯科帳』の主人公である長谷川平蔵から。
    声 - 佐古正人(第118話)→小川真司(第263話、劇場版第10作 - 第17作)→てらそままさき(第966話 - 、劇場版第21作 - )
    刑事部長。階級は警視長。年齢は不明。遠山和葉の父。
    服部平蔵とは幼馴染の親友で、平蔵から右腕としても信頼を寄せられている。
    平蔵とは対照的に冗談好きで、大滝警部からは「遠山のおやっさん」と呼ばれ慕われている。部下が連続殺人事件の主犯で、殺人の標的となった人物がその部下を殴ろうとした際には、「今はまだ、私の部下です。手を出さんといてもらえますか。」と被疑者である部下を庇うなど、義理堅い一面を持つ人情家。平次の母の静華と同じく娘の和葉には甘い。愛車は日産・セドリック Y34型。
    名前の由来はテレビ時代劇『遠山の金さん』の主人公である遠山金四郎から。
    声 - 若本規夫 / 小野坂昌也(少年時代)
    刑事部捜査一課強行犯捜査係の警部。年齢は不明。
    服部平次と親しく、「平ちゃん」「大滝ハン」と呼び合う仲。坊主頭で右眉に古傷を持つ強面だが懐の広い気さくな人物で、府警幹部である服部平蔵や遠山銀司郎とも気心が知れている。頼まれると断れない性格で、たびたび平次やコナンに情報を流しており、平蔵からも大滝の知人から事件解決に平次を送るように頼まれることがある。出身校は長谷川商業高校で、野球部に所属して地区予選ベスト8まで勝ち進んだ。好きな物は野球たこ焼き

京都府警

    声 - 置鮎龍太郎
    刑事部捜査一課の警部。28歳。公家出身で、それを匂わせる顔立ちに上品な京都弁を使うことから、あだ名は「おじゃる警部」。白鳥警部とは同期(キャリア組)であり、周囲からライバル関係とみなされることもある。
    劇場版オリジナルキャラクターとして登場し、容疑者の1人として初登場した劇場版第7作『迷宮の十字路』など劇場版シリーズへの登場を経て白鳥警部同様に原作本編にも登場するようになった。また、テレビアニメには劇場版第17作『絶海の探偵』のプレストーリーとして放送された694話「消えた老舗の和菓子」で初登場している。
    「一番の親友」としてシマリスの「マロちゃん」を飼っており、散歩と称しては肩に乗せて連れ歩いているため、白鳥には前述の間柄からも「シマリスをいつも連れ歩くようなヤツと一緒にされたくない」と嫌がられている。また、頭脳明晰ずのうめいせきで行動力もあるが、捜査の最中でもシマリスを連れているので、佐藤刑事には「白鳥君以上の変人」と評され、常識にとらわれない世良真純も「殺人現場にペット持ち込む刑事ってどーなんだ?」と、初対面時に唖然としていた。
    『迷宮の十字路』で小五郎に犯人と疑われた際には、シマリスまでいい加減な推理の披露に付き合わされる羽目になったため、当初は小五郎のことを不快に思っていたが、後に再会した時には自分から声をかけ、小五郎(コナン)の推理を素直に賞賛して協力しているなど、険悪な関係ではない。また、劇場版第21作『から紅の恋歌』では事件現場へ駆けつけたコナンと平次による現場検証を快諾するなど、彼らには全幅の信頼を寄せるようになっている。

北海道警

日本国外の捜査・情報機関

FBI

MI6(SIS)

    (メアリー・せら)
    声 - 田中敦子
    女性エージェントで、赤井秀一羽田秀吉世良真純の三兄妹の母。実年齢は53歳前後。イギリス人。「世良」は旧姓であり、夫の赤井務武との結婚から真純が生まれるまでは夫の姓に改姓し、赤井 メアリー(あかい メアリー)としてイギリスに籍を置いていた。また、宮野エレーナの実姉であり、彼女の実子である宮野明美宮野志保(灰原哀)の伯母にあたる。
    黒ずくめの組織の抹殺対象となり、1人でロンドンのヴォクスホール・ブリッジへ務武に会いに行った際に、務武に変装して誤情報を流して誘い出していたベルモットによって、毒薬としてAPTX4869を飲まされるが、コナンや灰原同様に幼児化してしまう。この時、コナンや蘭たちがイギリスを訪れており、その際テレビ中継で偶然映ったコナンの姿を見て10年前に日本で出会った少年・工藤新一を思い出し、即座にMI6に調査させたことで新一の幼児化の可能性も半ば見抜く。組織に生存が知られると再び狙われる予測もあり、新一の幼児化の真相を確かめて幼児化対策を講じるために、自身の幼児化を知る娘の真純と共に日本へ来て、密かに「黒ずくめの組織」の陰謀を追っている。本人は幼児化させられたことを「不覚をとった」と悔やんでおり、真純から「体を元に戻す薬があるかもしれない」と伝えられた際には「体を元に戻したら逃げ回るのはもう止めだ」「反撃に転じる」と発言している。日本に帰国してからもベッドで横になっていたり、時折咳をしたりするなど、体調不良になりかけている部分もあるが、本人は「薬を飲まされたことの影響」と分析している。
    日本に帰国後も真純と行動をともにしており、コナンから素性を聞かれる場合を想定し、その際には「領域外の妹」と告げるよう真純に指示を出している。10年前の出来事を思い出したコナンは、「彼女は自分と同じようにAPTX4869で幼児化したのではないか」と推測し、さらに「領域外の妹」を、「妹」の英訳 "sister" から「領域」の英訳 "territory" の略称 "ter" を外して "SIS" と解釈することで、彼女がMI6であることに辿り着いた。コナン=新一や蘭や有希子とは10年前に会っているが、コナンがまだそのことに気づいていなかった頃は、真純が所持していたハンカチに "Mary" という名の刺繡ししゅうが施されていたことから、「メアリー」が「領域外の妹」の本名であると推測されている程度の認識であった。
    巻き毛とショートヘアと目の隈が特徴で、コナンには当初その存在を知られてから真純に顔立ちが似ていると思われていたが、マスカラを目の下に付けた灰原と顔立ちが似ていたため、灰原と血縁関係にあることが示唆されるようになる。娘の真純が他人から貧乳であることを指摘される度に「(胸は)母さんも巨乳だったから、これから大きくなる予定」と言い張っているが、10年前の新一や蘭と海で出会った時のメアリーは、真純の言及通りにビキニの水着姿でプロポーションの良さを露出していた。現在の外見は中学生程度で小柄だが、外見の年齢に相応な言動は取らず、高校生の真純に命令的な口調で話すなど、言動は元のまま。また、頭脳明晰かつ冷静な分析力を持ち、さらには身を隠すために命綱を付けながら自力でベランダの裏にしがみつくなどの身体能力や高度な格闘術も持ち合わせている他、簡単な爆弾なら不具合で起動しなかったように細工もできる。コナンが落とした蝶ネクタイ型変声機を使いこなし、コナンの代わりに小五郎の推理ショーを披露したこともある。
    真純からは「ママ」と呼ばれている。後に真純から「体を元に戻す薬があるかもしれない」と伝えられた際には、薬の開発者の特定と薬の入手を真純に指示しており、真純から「コナンが薬を持っている」と伝えられた際には「可能ならばかすめ取れ」と指示したが、状況を察したコナンの機転で失敗した。
    確証はないながらコナンの正体を新一と確信しているが、真純には「江戸川コナンに気を許すな…10年前に会ったボウヤとはまるで別人」と伝え、コナンを警戒している。真純がホテルの部屋でコナンに会わせようとした時には、彼に1人で来させることを条件として了承したが、蘭と園子も同行していることを確認すると真純に対して「バカモンが」と言い放ち、コナンに会うことはなかった。ただし、ホテルのプールで起きた事件の解決後、ホテルを出る時にたまたま領域外の妹=メアリーの姿を見かけた蘭に、「以前どこかで会ったことがある」と心の中でつぶやかれている。
    秀吉の棋士活動を応援しており、彼が将棋タイトル七冠を達成した際は笑顔を見せているが、連絡は絶っている。
    声 - 山寺宏一
    メアリーの夫で、妻同様に諜報捜査官。秀一秀吉真純の3兄妹の父。口癖は「50:50(フィフティ・フィフティ)」で、妻のメアリーや息子の秀一にもその口癖が移っている。
    現時点で詳細は明かされていないが、羽田浩司の父親が友人で、頼まれて謎の死を遂げた浩司の事件の真相を探っていたが、黒ずくめの組織が絡んでいることが判明し、危険性を察知して用心のために家族を日本に送り、自身は生死不明となる。その後も遺体が発見されていないことから、秀一は生存の可能性も考えている。
    なお、声優が山寺に決まったのは、原作者の指名によるものである。

CIA

    /
    声 - 三石琴乃
    本名は本堂瑛海。女性シークレット・エージェントで、「水無怜奈」と名乗って黒ずくめの組織への潜入諜報を行っており、その際に与えられたコードネームはキール。表の顔は日売テレビに勤務する人気女性アナウンサーだったが、後述のバイク事故で意識を失って昏睡状態が続いていたため、コナンが変声機を使って日売テレビへ連絡を取ったことで休職扱いとなり、意識の回復後に本人から退職の意向を伝えている。本堂瑛祐という実弟がいる。父親のイーサン本堂は既に他界しているが、同じくCIA諜報員で、やはり黒ずくめの組織への潜入諜報を行っていた。母親は10年前に亡くなるまで奥平角蔵(おくだいら かくぞう)という人物の家で住み込みの家政婦をしていた。
    黒ずくめの組織への潜入諜報活動中に自らのミスによって正体が発覚しかけるが、父のイーサン本堂が水無怜奈によって殺害されたと偽装して自殺したことによって危機を免れる。さらに、「CIAのスパイ(イーサン)を始末した」という功績を「あの方」に認められて組織からコードネームを与えられ、幹部のジンらと共に暗殺や取引を行える地位にまで昇進する。
    優秀なエージェントだが、衣服に発信機が取り付けられていることに気づかずイーサンが死亡する原因を作ってしまったり、ジンたちの前でCIAの常套句じょうとうくを呟いてしまったりと、詰めの甘い面もあり、ベルモットに「NOCではないか」と疑われ、組織の信用を得るために赤井秀一の射殺を偽装した後にジンからも疑われている。
    弟の瑛祐が自分への接触を図ったことから、毛利小五郎にその保護を要請しようと考え、他愛ないイタズラに巻き込まれたことを機に沖野ヨーコ経由でコナンたちと面識を持つ。黒ずくめの組織が企てた衆議院議員候補・土門康輝の暗殺計画を実行中にFBIに追い詰められ、運転していたオートバイごと転倒して全身を強打、意識不明の重体に陥りFBIの監視下にある病院に入院した。その後意識は回復するが、2、3日程瑛祐が病室を訪れるまで昏睡状態を装いながらコナンや赤井らと手を組み、瑛祐にFBIの証人保護プログラムを適用させる見返りとして情報をFBIに渡すという取引を交わして、組織に再び潜入した。スパイ疑惑を組織に持たれて赤井の抹殺を命じられるが、これを予測していたコナンの計画によって偽装工作を行い、組織からの信用回復に成功した。
    劇場版『純黒の悪夢』では、キュラソー警察庁から盗んだNOCリストによって諜報員であることが露見しかけ、降谷零と共にジンに殺されかけるが、コナンと赤井の機転によって一命を取り留める。その後、諜報員の嫌疑は誤認ということにされ、引き続き組織に残留することになった。
    水無怜奈の名の由来はMiss.007(水=Miss.、無=0、怜=0、奈=7)。
    声 - 小山力也
    諜報員。日系2世のアメリカ人で、本堂瑛海(水無怜奈)瑛祐の父。
    30年前にCIAへ入局して3年後に日本へ入国し、結婚した。同じくCIAの娘・瑛海や仲間のバーニィBarney)と共に組織への潜入諜報を行っていたが、4年前に瑛海の正体が組織に知られることを防ぐため、彼女に拳銃を握らせて「諦めるなよ、待ち続ければ必ず味方が現れる」という言葉を遺し、彼女によって殺害されたと偽装して自殺した。
    もしもの場合に備えた準備、とっさの機転など諜報員としての能力は高い。潜入中にはボスへ直接メールを送ることもあった。

法曹界

    声 - 松本梨香
    東京地方検察庁の女性検察官。33歳。
    「法曹界のクイーン」と呼ばれる妃英理に対し、「検察のマドンナ」と呼ばれているエリート。過去には検察庁特捜部に勤めていた。優れた頭脳と抜群の法廷戦術を駆使して勝利を重ね続けるため、弁護士の中には玲子との対決をえて避ける者も出ている。また、公判での連勝記録を更新し続ける英理にとっては理解者ともライバルとも呼べる存在であり、ときには隠し玉の用意も辞さない。その強烈なライバル意識から英理が窮地に追い込まれるなど、2人の間には激戦が繰り広げられている。調査や公判の際には常に毅然とした態度で振る舞うが、アニメ「法廷の対決」シリーズ3作目では被告人に偽装殺人の目撃者として利用されたこともあり、それを知らないまま辞職しようと思い詰めた際に英理の前で弱々しい表情を見せたこともある。
    アニメオリジナルキャラクターで、原作には未登場。「法廷の対決」シリーズ3作目では、それまでセミロングだった髪型がロングヘアになり口紅も付けていないなど、顔立ちがかなり若返った感じになって全体的な容姿も大きく印象が変わったが、4作目では再び2作目までと同様の容姿に戻っていた。
    大井 宏樹(おおい ひろき)
    声 - 乃村健次
    弁護士。36歳。
    実業家の遺産相続に関わる依頼で小五郎、蘭、コナンと知り合う。その際に発生した事件の解決にコナンが貢献したため、コナンに一目置いており、後に小五郎に窃盗事件の解決を依頼した際には、コナンに向かって依頼内容を説明し、捜査中の連絡もコナンと取っていた。
    アニメオリジナルキャラクターで、原作には未登場。

妃法律事務所

    妃 英理(きさき えり) / 毛利 英理(もうり えり)
    声 - 高島雅羅、演 - 大塚寧々
    蘭の母親で、小五郎の妻である女性弁護士
    声 - 百々麻子
    英理の秘書兼事務員を務める女性弁護士。
    劇場版第2作『14番目の標的』にオリジナルキャラクターとして初登場し、この時は「秘書」と紹介されただけで名前は不明だったが、劇場版第4作『瞳の中の暗殺者』で再登場した際に名前も判明し、その後は原作やアニメオリジナルエピソードにも登場するようになった。名前を呼ばれる際には「栗山さん」と呼ばれている。また、英理から洋服やアクセサリーのセンスを褒められることがある。

学校

帝丹高校

    工藤 新一(くどう しんいち)
    毛利 蘭(もうり らん)
    鈴木 園子(すずき そのこ)
    声 - 松井菜桜子、演 - 岩佐真悠子(単発第1作・第2作)、秋元才加(単発第3作、連続ドラマ)
    蘭や新一とは幼馴染の同級生で、鈴木財閥の令嬢でもある。
    声 - 日髙のり子
    蘭たちのクラスに転校してきた女子高生探偵赤井秀一羽田秀吉の妹で、彼らをそれぞれ「秀兄しゅうにい」「吉兄きちにい」と呼んでいる。日本人の父赤井務武イギリス人の母メアリー・世良をもつハーフ宮野エレーナがメアリーの妹であるため、エレーナの娘である宮野明美志保(灰原哀)姉妹とは母方の従妹に当たる。
    本編の3年前から一時期イギリスに住んでいて、当初はアメリカに住んでいたと偽るが、コナンには野球バットを「細っこい」と言ったことや食事の際のマナー、また「サッカー」を「フットボール」と言ったことなどにより見破られる。メアリーと共に帰国してホテルを転々とする生活を送っている。生死不明の父を除いた家族は母と2人の兄で、長兄・秀一については亡くなったと聞かされている。母のメアリーがロンドンで謎の組織毒薬を飲まされ幼児化し、同じタイミングでイギリスへ来ていたコナンがテレビ中継で偶然映った姿を見て、10年前に日本で出会った少年・工藤新一を思い出し、メアリーが即座にMI6に調査させたことで新一の幼児化の可能性に至り、新一幼児化の真相を確かめてメアリーの幼児化対策を講じるために共に日本へ帰国。次兄・秀吉とは連絡を取り合っているが、彼の職業については知らない。
    笑ったときに見せる八重歯目の隈が特徴。人当たりが良く社交的で、性格・容姿とも明るくボーイッシュであり、本人はこの性格を「昔、全然笑わなかった人をなんとか笑わせてやるために培われたもの」だと称している。一人称は「ボク」。基本的にタメ口で男言葉を使うことが多く女言葉や敬語を使うことは少ない。また、短気で喧嘩けんかっ早い部分や好戦的な面も目立ち、怒ると口調も荒っぽくなって二人称が「てめえ」になることもある。真と初対面した際に激闘を繰り広げそうになっている。自身がかけた電話を途中で成り行きから切ってしまった蘭に「どーして急に切ったりするんだよ!? ボクのこと嫌いなのか!?」と怒鳴りながら涙を見せるなどの傷付きやすい面もある。
    私服は基本的に男物を着用し、スカートなど着用せず、園子から「女の子っぽい格好をすれば良いのに」と提案された際にも下着だけを可愛らしいものに変えるなど、女性のファッションに興味を示していない。ただし、大胆なデザインのビキニや可愛らしいデザインのビキニを着用したり、果てはマイクロビキニに惹かれて「着てみたい」と発言したりするなど、女性用水着だけは好む。帽子をかぶることも多く、「死んだ兄が同じような帽子をかぶっていたのをまねした」と語る。中性的な顔立ちと細身の体格から何度も男性に間違えられ、本人も男子トイレを平然と使うなど男性として見られることに対する抵抗感は少ないが、貧乳であることだけは気にしており、平次や少年探偵団からそのことを指摘されるたびに「(胸は)母さんも巨乳だったから、これから大きくなる予定」と言い張っている。
    探偵としての推理力は、基本的にはコナン(新一)や平次など他の高校生探偵にも引けを取らないが、冷静さを欠く面も少なくないため、トリックの要点に気付かず犯人のミスリードに引っかかるなど、時折コナンや平次より劣る描写も見られる。戦闘力に関しては、長兄である秀一の影響でたしなんでいる截拳道の使い手で、強さは空手の達人である蘭ともほぼ互角。探偵としての調査や事件の推理について、やや遊び感覚で捉える面があり、幽霊ホテルでの一件では事件が起きて「ワクワクする」とはしゃいでいたのを目暮警部に咎められた他、勘違いから殺人を犯した犯人を憐れむことなく「安室さんやコナン君が協力してくれたからこのぐらい楽勝さ!」と笑いながら言うなど不謹慎な態度を取る。親しい間柄の人間を危険にさらす相手や犯罪者には容赦せず、場合によっては殺害も辞さない非情な面も持ち合わせており、毛利探偵事務所に籠城した犯人を警視庁特殊部隊 (SAT) に射殺させようと誘導したり、コナンを誘拐して逃走した犯人の顔面をバイクの後輪で殴り飛ばしたり、他人に罪をなすり付けようとした自分勝手で罪悪感もなかった犯人には蘭共々激昂したりするなど、過激な行動も見せる。
    イギリスからの帰国後にバス内で園子から痴漢と間違えられ、蘭との一悶着の末にコナンの証言に助けられて彼らと接点を持つことになり、その後に起きた事件を経て帝丹高校に編入する。当初は蘭や園子から「世良さん」と呼ばれており、園子の提案で「世良ちゃん」と呼ばれるようになった後、修学旅行に行く頃にはクラスの女子からも「世良ちゃん」と呼ばれるようになった。あまりにもコナンのことに興味を持っているため、園子にはショタコンだと思われている。
    10年前に新一と出会った際に彼のことを「魔法使い」と呼ぶようになり、イギリスから帰国後はコナンのことも「魔法使い」と心の中で呼び、コナンが新一であることを徐々に確信していく。さらに、修学旅行で新一が姿を現したのを見て幼児化した体を元に戻す薬の存在に気付いてメアリーに報告し、自身もコナンが新一であるという確証を得るために蘭に「新一が現れた時、必ずコナン君がそばにいなかったことはないか」と尋ねている。コナンの落とした蝶ネクタイ型変声機を偶然見つけたメアリーを介して、眠りの小五郎の推理もコナンによるものだと気付いており、園子が眠らされた際には小五郎の代役であると見抜き、隠れているコナンに呼びかけるように「推理クイーン君」と呼んでいた。また、灰原に対しては彼女が写っている動画を削除したり、その後も何度も会いたがっていたりするなど、初対面以前から高く関心を示している描写が見られ、ベルツリー急行で対面を果たしてからも、蘭と園子が「大人びてる子」として灰原の名を挙げた際には初対面時を思い出して反応しており、後に自身の前で難解な熟語を使用する彼女を問い詰めている。新一と一緒に蘭とも10年前に出会っており、真純は実質10年ぶりの再会となった当初は蘭にも強い関心を寄せて「君は思っていた以上に手強い」と評した。その後は蘭に関心を寄せる態度をことさらには見せなくなり、普段は園子と3人で行動するなど親友として接するようになるが、蘭に対しても意味深な発言をする描写はある。平次にも初対面時には関心を寄せ、修学旅行で共同の推理をした際には彼がコナンの正体を知って協力していることも、おおむね推測するまでに至った。秀一の変装である昴に対しては、工藤邸を訪れた際の初対面時に警戒心を持って接していたが、その正体に気付いた描写はなく、2度目に会った際には自分の性別を女性と見抜いた彼を問い詰め、ヒップラインを理由にかわされたが、その後の彼の言動から昴と秀一を重ねることとなった。
    秀一の死についての経緯は不明ながら知っており、彼に変装したバーボンやベルモットと遭遇した際には驚きを隠せず、ベルツリー急行での事件以降、その行方について情報を集めるようになる。ベルモットたちにも障害として警戒されており、シェリー奪還作戦においても真純の排除を待って作戦が遂行されている。シェリーの顔を見た際には思い当たるような表情を浮かべたが、その関係は不明。なお、秀一の仲間であるジョディは真純が誰かに似ていると考える描写があり、同じくキャメルは真純とどこかで会った覚えがあると感じているが、二人とも真純が秀一の妹とまでは思い至っていない。
    愛用のバイクはYAMAHA XT400E Artesiaで、ナンバーの「新宿・5-31」は担当声優の日髙のり子の誕生日に由来する。
    「探偵甲子園編」にゲストキャラクターとして登場した越水七槻(こしみず なつき)の反響が大きかったことから、「じゃあ究極のボクっこ出してやるよって」と考えた青山が新たに考案したキャラクターである。七槻は同編のラストで出頭して刑に服することとなったため、すぐに再登場させて探偵活動を描くのが難しかったことから、代わりのレギュラーキャラクターとして真純が新たに設定されるに至った。
    2020年5月7日発売の雑誌『ダ・ヴィンチ』2020年6月号で実施された「読者にしあわせを与えてくれたキャラ」ランキングでは18位を獲得した。
    中道(なかみち)
    声 - 山崎たくみ(第361話)→坪井智浩(第496話 - 第500話)→福島潤(OVA第9作)→松本健太(第927話 - )
    2年B組の生徒で、新一や蘭の同級生。フルネームは不明。
    サッカー部に所属している。つい調子に乗ってはオーバーヘッドキックを放とうとして頭を打つことも多いため、それが原因でコナンがFBIと作戦を展開した際には杯戸中央病院に入院しており、その時は水無怜奈の行方を追って病院に潜入した本堂瑛祐を自分の病室にかくまっていた。
    修学旅行では新一・蘭・園子・真純と同じ班のメンバーであり、天狗の面を着けて騒ぎを起こした連中を新一たちと一緒に取り押さえたり、現場にも立ち会ったりするなど事件にも関わっていた。
    2年B組担任
    声 - 辻親八(第304話)→菅原淳一(第343話 - )
    新一や蘭たちのクラスである2年B組の担任教師。本名は不明。
    眼鏡をかけた小太りの男性で、右眉の根元にイボがある。全国模試の試験監督中、私語をする蘭と園子を叱るが、自身もラジオを聴いていた。疲れた様子のジョディを気遣って相談を求めるなど、人当たりは良い。また、修学旅行の引率時には「訳あって事件に関わった事を伏せておきたい」という新一からの言伝ことづてを聞いて、生徒たちにSNSなどに投稿しないようにと指示して口止めをする配慮も見せていた。
    初登場時(単行本36巻File.11)はアシスタントによって描かれていたが、再登場(単行本42巻File.2)以降は作者によって描かれるようになった。
    ジョディ・サンテミリオン (Jodie Saintemillion)
    声 - 桑島法子(第361話 - 第362話)→倉田雅世(第592話 - )
    3年の女子高生。18歳。
    クールな目つきとショートヘアが特徴。空手部の前主将で、現主将である蘭のことは「毛利」と呼んでいる。得意技は胴廻し回転蹴り。来年に受験を控えているため学校の図書館に通う。
    声 - 野田順子
    水無怜奈(本堂瑛海)の実弟で、イーサン・本堂の息子。蘭・園子からは「瑛祐君」、コナンからは「瑛祐兄ちゃん」、瑛海からは「瑛ちゃん」とよばれている。
    母が10年前に亡くなるまで住み込みの家政婦をしていた奥平家で育ち、その後大阪で働いていた父に引き取られた。17歳。蘭たちのクラスに転校してきて一時期在籍していた。
    父と姉がCIA諜報員という事実は知らされておらず、失踪した姉を探し回り容姿が酷似していたアナウンサー・水無怜奈を追っていた。
    中性的な容姿で、丸眼鏡を着用している。瑛海はFBIとの協力関係を結ぶ条件として、瑛祐に証人保護プログラムを適用し、組織から守るように赤井に頼んでいたが、瑛祐本人はこれを拒否している。
    ドジな性格で、歩いていると不注意で人や物にぶつかることが多く、園子からは「ドジっ子」と呼ばれる。さらには自分でも「神様に嫌われているとしか思えない」と称するほどの不幸体質で、恒久的に不運に見舞われている。蘭や園子ら同級生の前では軽い敬語を使って話すが、怜奈の前では興奮していたため、口調も荒っぽくなっていた。
    幼少期に白血病を患い、骨髄移植HLAを移植した際に血液型がO型からAB型に変わった。このため、母子手帳などではO型とされているが、現在の血液型はAB型である。その後、交通事故でAB型の瑛海からの輸血が可能となったが、本人はこの事実を知らなかった。そのため、瑛海がCIA諜報員だということを知らなかったこともあり、彼女に対して疑惑を持つようになった。
    一見すると愚鈍な印象を受けるが、実際は頭が切れるため、小五郎を見張って怜奈に執着し、事件の真相を自分と同じように解明している素振りなどが原因で、コナンから警戒されていた。
    蘭には初対面時から一目惚れしていたらしく、コナンと2人きりになった際に告白するつもりと話したところ、彼から新一であることを逆に告白された。その後は父や姉と同じくCIAに入るためアメリカに留学すると告げて帝丹高を去った。
    声 - 堀秀行
    卒業生の校医で、新出医院の医師。25歳。実母・新出 千晶(あらいで ちあき)は4年前に事故死しており、父・新出義輝(あらいで よしてる)を義母・新出陽子(あらいで ようこ)に殺害されたため、母方の祖母・新出ミツ(あらいで ミツ)と家政婦の保本ひかる(やすもと ひかる)と暮らしていた。高校時代はバスケットボール部に所属。
    律義かつ面倒見の良い性格で、生徒たちからの信頼も厚い。父の殺害事件では自分の家族に疑惑の目を向ける目暮や小五郎に対し「疑うことに憑かれて、人に対する気遣いを忘れた悪魔」と反発するなど、芯の強さも併せ持つ。お人好しな一面も見られ、自分に変装していた間の犯罪者らしからぬベルモットの行動から、彼女を悪人と思えないでいる。事件現場に出くわした際に検死を担当することもあるが、本人は「医者の使命は遺体の検死ではなく、被害者を救命して殺人者を出さないこと」と考えているため、その際は複雑な表情を見せている。
    ベルモットには新出を殺害したうえでの変装を画策されていたため、FBIは彼を守るべく事故死を偽装し、証人保護プログラムの管理下に置いていた。学園祭の直後からベルモットに変装されていたが、彼女が正体を現して姿を消したため帝丹高校の校医に戻った。
    会沢 栄介(あいざわ えいすけ)
    声 - 関智一(第361話)→菅沼久義(OVA第9作)→外崎友亮(第927話 - )
    2年B組の生徒で、新一や蘭の同級生。
    サッカー部に所属している。コナンがFBIと作戦を展開した時には直接登場しないものの、入院していた中道を見舞いに杯戸中央病院を訪れていたことが語られており、このときの会話に漢字表記は違うが同じ「えいすけ」という名前で出てきたことから、コナンは瑛祐が杯戸中央病院に潜伏していることを見抜いた。
    修学旅行では新一・蘭・園子・真純・中道とは違う班のメンバーだったが、中道、新一との仲が良いため、新一と中道の部屋で同級生たちとトランプをして遊んでおり、そのまま自分たちの部屋に戻らず寝てしまう。中道のように新一たちと共に天狗絡みの事件に直接関わることはなかったが、新一と蘭の関係進展には強い関心を抱いていた。
    原作では、一貫してアシスタントによって描かれている。
    田代(たしろ)
    声 - ゆかな(第361話)→田澤茉純(第928話 - )
    2年B組の女子高生で、新一や蘭の同級生。フルネームは不明。
    眼鏡をかけている。新一のことは「推理バカ」と認識しており、蘭に連れられてきたコナンを見て彼の頭を撫でながら「推理バカになっちゃダメよ」とジト目で冗談交じりに言って、コナンから心中で「ほっとけ」と呟かれている。コナンについては蘭や園子からある程度聞かされていることが会話の中で示唆されている。
    その後の原作では未登場だが、アニメでは修学旅行編で姿が描かれており、新一・蘭・園子・真純・中道とは違う班のメンバーとして登場した。新一と蘭の関係もにこやかに見ており、新一が途中で旅行から抜けたことを知って事件解決についての詳細を真純から聞こうとしていた。
    日高(ひだか)
    声 - 愛河里花子(第361話)→川上彩(第928話 - )
    2年B組の女子高生で、新一や蘭の同級生。フルネームは不明。
    田代同様に新一のことを「推理バカ」と認識しており、蘭に連れられてきたコナンに「ホント、工藤君を小さくしたような生意気な顔をしているわね」と、冗談交じりに笑いながら言ってコナンを苦笑させている。コナンについては蘭や園子からある程度聞かされていることが、会話の中で示唆されている。
    その後の原作では未登場だが、アニメでは修学旅行編で姿が描かれており、新一・蘭・園子・真純・中道とは違う班のメンバーとして登場した。新一と蘭の関係もにこやかに見ており、新一に事件解決についての詳細を聞こうと思っていたが、用事により途中で旅行から抜けたと知ってがっかりしていた。

帝丹小学校

    江戸川 コナン(えどがわ コナン)
    灰原 哀(はいばら あい)
    吉田 歩美(よしだ あゆみ)
    声 - 岩居由希子
    1年B組の女子生徒で、少年探偵団の1人。
    円谷 光彦(つぶらや みつひこ)
    声 - 大谷育江折笠愛(第425話 - 第436話、劇場版第10作のみ代役)
    1年B組の生徒で、探偵団の1人。
    小嶋 元太(こじま げんた)
    声 - 高木渉
    1年B組の生徒で、探偵団の切り込み隊長的存在。
    声 - 平野文
    1年B組の女性副担任。37歳。
    普段はおっちょこちょいでドジを踏む仕草が目立ち、怖い話を聞くと怖がるなど頼りなさげに見せているが、3人がかりで襲ってきた強盗団を1人で蹴散らしたり、逆上して襲ってきたプロゴルファーを偶然を装って取り押さえたり、歩美を人質に取った犯人をメガネの右レンズを光らせながら険しい形相と言葉だけで威嚇したり、安室透を暗闇の中ながら気絶させるほどの格闘の腕を見せたり、振り込め詐欺グループ(半グレ集団)の5、6人を1人で制圧したりするなど、裏の顔を持っており、沖矢昴の武術を截拳道であると一目で見抜いている。また、前述の強盗団やプロゴルファーの事件において事前に事件を察知し、コナンを意図的にその事件に関わらせるように仕向けたり、事件解決のヒントを与えたりするなど、謎の行動も多い。一方、小林の天然の言動に際して目が点になるなど、コミカルな表情も見せている。
    右目が盲目であるような行動やプロゴルファーの事件における言動から、コナンに警戒されているが、灰原には好意を持たれている。また、「名前にからすの文字がつく人物」については「黒っぽくて狡猾で徒党を組んで行動する近寄り難い人」というイメージを持っている。
    黒田との初対面時には、彼を険しい形相で睨み付けるかのように凝視し、帝丹小学校に出前に来ていた脇田を見つけた時も、鬼のような形相で睨み付けていた。
    清水寺での事件後、インターネットで新一の名が呟かれた際は黒ずくめの組織に関わる死亡者リストの中に「工藤新一」の記述を発見し、微かに笑みを浮かべていた。また、新一の隣人である阿笠の家に住んでいる灰原にも、新一と会ったことがあるかを尋ねていた。
    血の臭いを嗅いだ際に羽田浩司の遺体を思い浮かべているほか、彼を「馬鹿な奴」と心中で評するなど彼の殺害に何らかの形で関与していることが示唆されており、彼の殺害現場から消えたと見られる傷のついた角行を所持している他、彼にAPTX4869が投与されたことを直接知っているような描写も見られる。一方で、身を挺して子供たちの安全を守る沖矢昴の姿を見て、彼の父親でもあるMI6赤井務武が自分をかばって闘う姿を思い浮かべている。
    APTX4869について、開発者が宮野エレーナであることを知っている他、彼女を「ヘルエンジェル」と呼び、彼女の娘が明美と志保であることも知っている。
    正体は17年前までアマンダ・ヒューズのボディガードをしていたレイチェル・浅香であった。17年前の羽田浩司殺害事件の際、チェスの大会に来ていた羽田浩司に会うためにホテルに宿泊していたアマンダに帯同していた。浅香がアマンダの部屋を離れている間に、アマンダのもとへやってきたラムが用意した毒薬をアマンダ自ら服用して死亡し、浅香は別の部屋で強引に羽田に匿われ、羽田からはお守りとして将棋の駒を渡される。羽田のもとへもラムをはじめとした黒ずくめの男たちがやってきて毒殺されるが、浅香は見つかることはなかった。その後羽田の部屋へやってきた黒田兵衛と対面し、羽田の遺体を目撃すると黒田が殺害したものと誤解して黒田を襲撃するが最終的に返り討ちに遭う。その後、黒田によって連れ出され、浅香を狙うラムをはじめとする黒ずくめの男の追跡を受けるが、交通事故に遭遇し、その間に逃亡する。
    現代では、小林澄子や少年探偵団らと外出した際に、ラムの指示でキャンティ、コルンに命を狙われた際には、銃砲店から銃を強奪し、囮として小林に自分の傘を使わせ、浅香と誤認させて狙撃させることで、黒ずくめの組織らの狙撃地点を特定することで、キャンティを銃で狙撃するなど、目的のためなら手段を選ばない側面がある。
    声 - 加藤有生子
    1年B組の女性担任。26歳。
    18期卒業生でもある。前任の戸矢とや先生が結婚に伴って退職したため、代わって赴任した教師。子供好きな優しい性格で児童たちからも慕われている。赴任当初は以前の学校での失敗から児童に厳しい表情のみで接したが、コナンや少年探偵団からの助言を得てからは本来の優しい教師に戻る。正義感も強く、ミステリー作品も好きで江戸川乱歩の大ファン。コナンら少年探偵団の活動を知ってからは「顧問」を自称している。しかし、探偵活動面では現場経験などの浅さもあり、さほど頼られてはいない。幼少期は女刑事に憧れていた。
    普段は眼鏡をかけているが、眼鏡を外して化粧を施した時の姿は佐藤刑事によく似た美人。花粉症の気がある。が苦手。白鳥が警察官になるきっかけとなった人物であり、彼の初恋の相手でもある。現在は彼に手作り弁当を渡したり、ホワイトデーに車内が埋まってしまうほどの量のプレゼントを返されたりするほど仲が進展している。
    東尾 マリア(ひがしお マリア)
    声 - 白鳥由里
    コナン、灰原の後に転校してきた1年B組の女子生徒。
    ツインテールと丸眼鏡が特徴。転校した直後は環境の変化に戸惑い、友達を作ることができずにいたが、小林先生の催した学級活動をきっかけにクラスに溶け込めた。関西弁で話すのが恥ずかしく、クラス内でほとんど話せずにいたが、灰原の助言を機に活動的になった。一人称は「ウチ」。後々に再登場した際には、登校してこなかったうえに連絡も無かったことから、少年探偵団が自宅の様子を見に訪れるほどの騒動に発展したものの、実際はある部屋で亡くなった祖父母の遺品を見ていた際にある事情で閉じ込められ、出られなくなったまま部屋で眠ってしまっただけであり、最終的には閉じられたドアを開けることに成功した灰原たちに発見されて救助された。
    植松 竜司郎(うえまつ りゅうじろう)
    声 - 清川元夢
    校長。59歳。
    アニメオリジナルエピソードや特別編にも姿を見せている。

改方学園

京都泉心高校

    声 - ゆきのさつき
    2年生。関西でトップクラスの財力を有する大岡家の令嬢。大岡家は鈴木財閥ほどではないが政財界にも権力を持ち、羽田秀吉が養子に行った東京の資産家である羽田家の主人とも深い縁がある。移動時は執事の伊織や大岡家使用人が運転する白のロールス・ロイスを使う。
    百人一首の高校生チャンピオン。タレ目の美少女で、茶髪と派手なネイルがトレードマークだが、ネイルは単なるオシャレではなく、競技かるたのために普段から指を傷めない配慮で着けている。また、蘭同様にかなりの巨乳でもある。典型的な京女で、誰に対しても常に京都訛りのおっとりとした敬語で話し、立ち居振る舞いも礼儀正しいが、自身の信条に反することや考え無しに調子に乗って浮かれる者には、にこやかな表情で遠慮せず嫌味を交えて毒付く気の強さを持ち合わせている。一人称は「ウチ」だが、平次に必死で頼み事をした際には「私」を使っている。百人一首の団体「皐月会(さつきかい)」に所属している。
    幼い頃にかるた大会で平次に負けた際、そのときになだめられたことがきっかけで彼に一途な恋心を抱くようになり、「未来の旦那さん」と呼ぶ。劇場版第21作『から紅の恋歌』の一件で再会を果たしてからは、平次を巡って和葉と恋のライバル関係になっている。自身の名前が紅葉であることから和葉のことを「葉っぱちゃん」と呼ぶが、和葉の居ない所では彼女のことを気に掛けているほか、御守りにしているパスケースを落とした際に届けてくれた蘭には恩義と親しみを感じるなど、根は真面目で優しい性格である。
    競技かるたに携わる者として耳が良く、伊織との電話越しに聞こえた小さな音を正確に認識し、それを根拠として推理を披露したこともあり、洞察力も持ち合わせている。
    競技かるたの高校生チャンピオンだけあって、集中力・精神力・記憶力・観察力・反射神経などどれも優れているが、武道の心得などは無く、木屋町通天狗の面を付けた男たちが走り回っていた際には、新一・平次・蘭・真純・中道と京都府警が取り押さえる中、園子と一緒に涙ぐみながら怯えていた。
    平安時代から首都は京都」と自負しており、蘭たちが修学旅行で来たことを伝えた際に「地方から、ようこそおいでやす」と微笑んで唖然とされており、新一や園子に心の中で「首都、東京からですけど」とツッコミを入れられている。また、信心深い面もあり、天狗に見立てた殺人を見た際には、「狐さんに化かされてんのとちゃうやろか」と不安な表情も見せている。
    アニメでは、テレビシリーズに先駆けて『から紅の恋歌』から登場する。
    声 - 遊佐浩二
    大岡紅葉の同級生で、剣道部員。
    元は作者の別作品『YAIBA』の登場人物で、本作へはゲストとして登場。

杯戸高校

    声 - 檜山修之 / 瀧本富士子(幼少時代)
    園子の彼氏。18歳。身長184 cm、体重79 kg
    3年生で空手部主将。現在は渡米中。通称「蹴撃の貴公子」、欧州空手道王者選手権の実況では「孤高の拳聖」、次郎吉にとっては「世界最強の防犯システム」。左眉横に絆創膏を常に貼って古傷跡を覆っているが、劇場版『紺青の拳』で絆創膏の別の秘密が明らかになる。
    空手の試合会場で蘭をひたすら応援する園子の純粋な姿を目にして、彼女に一目惚れする。園子とは直接の面識はなかったが、実家の旅館に宿泊していたため、園子が凶悪犯に狙われた際には、ストーカー扱いを受けることを覚悟の上で影ながら彼女を守っていた。犯人からナイフで殺害されそうになった園子を身を挺して救い、犯人を撃退した後には園子に対して女性として好意があることを告白している。
    園子と交流が始まった時点で、日本には自分以上に空手の強者がいないことに気付き、強者と戦うために園子を残して外国に行った。しかし、園子が危機にさらされていると予感したときには、試合すら放棄して帰国するなど陰から彼女を見守り、危険の排除に努める。園子には、「生傷だらけの侍」というイメージを持たれている。
    空手の真価は、日本国内の高校生選手権大会を含む空手の全世界公式戦で400戦連勝無敗を誇り、腕にナイフが刺さったままの状態で犯人を倒す、武器を持った50人以上のヤクザたちを素手で難なく全滅させるなど、蘭を上回る達人レベルの実力を持つ。
    ほぼ唯一の弱点としての視力の低さから、空手をしない普段は眼鏡を着用しているが、動体視力については空手の研鑽けんさんから銃口の向きと引き金の動きを見て至近距離で発射されたライフルの弾を避けられるなど、日々の鍛錬で常人離れするほど極端なまでに高めている。また、BB弾とはいえガスマスクを着けた状態で至近距離の周囲の発砲もすべて素手で受け止められるなど、反射神経や瞬発力、集中力も常人離れする域に達している。犯人が車で壁に突っ込んで自殺しようとした際には腕力だけで走行中の車を持ち上げて止めるなど、人間離れした業を見せたこともある。精神力も日々鍛えていて強靭だが、園子のことが絡むと多少冷静さを欠いて焦りを見せる部分がある。また、ミーハーな園子がキッドなど自分以外の男性を褒めると対抗心をむき出しにするなど、恋愛に関しては一途であり、園子を想っている。
    園子との男女交際を明確に意識し始めたのはバレンタインに彼女からチョコレートを贈られて以降であり、その際も「好きな人のためにチョコを作っている」との園子からの連絡を自分以外の男に贈るものだと勘違いした結果、相手が園子に本当にふさわしいかを見定めるために帰国し、吹雪の中を雪山のロッジまでやってくる。結果的にそれが功を奏して園子たちを危機から救い、彼女からチョコレートを受け取った。
    自身は強者を求めて世界を武者修行中だが、世界各地の試合でも特に苦戦を経て辛勝したような言及も無く、欧州空手道王者選手権の実況からも、試合内容はおおむね圧勝に近い勝利であったことが示唆されている。上述の試合放棄により、401戦目にして記録上は初めて「不戦敗」となってしまい、改めて各国の大会に出場と勝利を重ねていく。
    怪盗キッドとの対決では、格闘家ならではの磨き上げた洞察力や観察力でキッドが園子に変装していたことを見破り、超人的な戦闘力でコナン(新一)とキッドを驚愕させている。また、その功績から園子の家族の信頼を勝ち取り、交際には一族全員から公認かつ寛容な態度を取られるようになった。
    夏休みは静岡県で「瓦屋旅館」を経営する実家に戻って手伝う孝行息子。妹がおり、彼女に録画を頼まれたドラマ『赤いハンカチ』にはまっている。蘭によれば、女子のファンが多いとのこと。同じ高校の空手部の後輩である和田陽奈からも憧れられている。実力に今一つ自信が持てていない部分もあり、空手の大会があっても「負けるところを見られるくらいなら切腹する」と言い、現時点では園子に大会の場所や日時を教えないでいる(実際には誰も京極に勝てていない)。
    信条として武士道精神を尊んでいるため、普段の物腰や言葉遣いは非常に丁寧である。一人称は基本的には「私」で、誰に対しても敬語で話す。一方、ある事件では犯人が格闘のプロなのではとの推測を聞いて平静でいられなくなり捜し出すほど、旺盛な闘争心も持ち合わせている。また、かなり古風な価値観の持ち主でもあり、園子が肌を露出した衣服やミニスカートを身に着けていると、彼女に注意することが定番となっている。
    空手以外のスポーツは未経験。一度、園子に誘われる形でボーリングに挑戦した際には彼女の声援で集中が乱れ、ボーリングの球を投げて壁にぶつけてしまう結果になり、「自分には向いていない」と発言した。
    誤解から自分が怪我をさせてしまったスタントマンの代役を任された経験もあり、その際に監督や女優から見た目と強さを気に入られ、後にドラマの刑事役に抜擢されたものの、慣れていないことから台詞を噛んでしまい、何度もカットを入れられてしまった。
    2020年5月7日発売の雑誌『ダ・ヴィンチ』2020年6月号で実施された「読者にしあわせを与えてくれたキャラ」ランキングでは15位を獲得した。
    声 - 小松未可子
    2年生で、空手部所属の女子高生。17歳。
    同じ2年生で帝丹校の空手部の蘭とは大会でよく会うことから友人関係にある。空手の実力は蘭を唸らせるほどに高く、蘭が優勝した都大会における決勝の対戦相手(準優勝者)でもある。ただし、蘭には一度も勝ったことはないため、日々特訓に励んでいる。
    杯戸高校の先輩である京極真に憧れを抱いているため、彼が園子と付き合っていることはあまり良く思っていない節がある。
    名前の由来は、青山剛昌ふるさと館で行われた「青山先生と話そうDAY!! 2015」でのフィーリングゲームで優勝した一般人女性から。

杯戸小学校

    声 - 笠原留美
    1年C組の担任を務める女性教師。28歳。
    ジョディ・スターリングの親友で、アメリカ留学中に事件に巻き込まれたところを助けてもらった縁で知り合った。テストの採点をめぐる些細ささいな誤解から保護者とのトラブルに巻き込まれて重体となるものの、無事に意識を取り戻した。ジョディが英語教師として帝丹高校に潜入する際にサポートしていて、ジョディに日本語や訓令式ローマ字の表記なども教えている。

親族

工藤家

毛利家

赤井家

宮野家

服部家

    服部 平次(はっとり へいじ)
    服部 平蔵(はっとり へいぞう)
    声 - 勝生真沙子
    平次の母で、平蔵の妻。42歳。
    平蔵からは「しず」と呼ばれている。和服を好む色白の京美人。平蔵・平次同様に剣道の有段者。料理も縫い物も得意で、その中でもてっちりが得意料理。夫が大阪府警察本部長であることもあり、法律に関しての知識も豊富。肝が据わっており、時には平蔵を圧倒する活躍を見せる。普段は冷静で観察力にも優れているが、やや天然な性格。平次を溺愛しており、心配性でかなりの親バカ。平次が上京するたびに負傷して帰宅することから、一時は小五郎を「血も涙もない不人情な人間」だと勘違いし、本編初登場時に探偵としての実力を試すため依頼をでっちあげ、毛利探偵事務所を訪れた。その際に殺人事件が起き、最後に犯人が自殺しようとした時には日本刀を扇子で抑え、一喝して見せた。この小五郎と初対面した際は、上記の理由から東京式アクセントである標準語の敬語を使い、自身は平次ほど大阪弁にこだわっていない。平次が子供の頃から記録ビデオを撮り続けており、彼の中学時代の修学旅行にはこっそりついて行った。平次には探偵業より学業を優先させている。
    劇場版第21作『から紅の恋歌』で、競技かるたの元クイーンでもあることが判明した。
    名前の由来は銭形平次の妻、お静、旧姓の池波いけなみは『鬼平犯科帳』の作者池波正太郎から。

目暮家

    目暮 十三(めぐれ じゅうぞう)
    声 - 折笠愛
    十三の妻。
    化粧映えのする美人。かつては不良女子高生で、多発していた「女子高生引き逃げ連続殺人事件」の犠牲になった友人の恨みを晴らそうと囮役おとりやくを買って出た際、新人刑事当時の目暮が護衛についたことが馴れ初め(詳細は目暮十三#妻との馴れ初めを参照)となり、更生して結ばれた。現在では愛妻弁当を作ってあげるほどの熱愛ぶりを見せ、礼儀正しくなったが、キレた時だけは不良時代のヤンキー口調が出てしまう。
    なお、先述の事件の際には結果的に自身も標的にされて重傷を負い、一命は取り留めたものの目暮と同じく額には傷が残ってしまったが、犯人は目暮が車のナンバーを把握したことから逮捕されている。

円谷家

    円谷 光彦(つぶらや みつひこ)
    声 - 大谷育江
    光彦の姉。普段は光彦とは正反対の砕けた口調だが、教師をしている両親の前では丁寧な言葉遣いになる。
    帝丹中学在籍の中学生。好奇心旺盛で詮索好き。光彦が行方不明になったときに「ドラマみたい」とはしゃぐなど、かなり能天気な一面がある。ロックグループ「三途のIIIさんずのスリー」のボーカル・サタン鬼塚(サタンおにづか)のファン。
    名前の由来は内田康夫の推理小説「浅見光彦シリーズ」に登場するルポライターの浅見光彦で、光彦と合わせると浅見=朝美+光彦になる。

小嶋家

    小嶋 元太(こじま げんた)
    声 - 野島昭生
    元太の父。酒屋を経営。32歳。左利き。生粋の江戸っ子で、べらんめえ口調で話す。
    性格も江戸っ子らしく、息子と同じく言葉遣いが荒いうえに喧嘩けんかっ早いが、正義感は強い。
    体型は痩せ型で、元太とは似つかない容姿(元太いわく「(自分は)母親似」)。

財閥

大岡家関係者

    大岡 紅葉(おおおか もみじ)
    声 - 小野大輔
    大岡家の執事。30歳。
    紅葉に尽くすことを活動の基準としており、初登場時は和田 進一わだ しんいちという偽名で医療関係者に変装して平次の素行を調査するが、その際には気配をまったく感じさせずにコナン・平次・安室の3人の会話に介入するなどの鋭い行動を見せたため、彼らもその時に喫茶ポアロで起きた事件を推理しながら伊織の様子も観察していた。木屋町通で天狗の面を付けた男たちが走り回って騒いでいた際には、紅葉を脅かそうとした男を膝蹴りの一撃で仕留めるなど、格闘能力も高い。
    警視庁の黒田とは知り合いであり、彼からは「榊原」と呼ばれているが本人はその呼び名を嫌っている。2人の会話を聞いたコナンによって公安との関係が示唆されていたが、元公安であることが後に明かされた。
    アニメでは、紅葉と同じくテレビシリーズに先駆けて劇場版第21作『から紅の恋歌』から登場する。

鈴木財閥関係者

    鈴木 園子(すずき そのこ)
    声 - 永井一郎(第356話 - 第725話、劇場版第14作)→富田耕生(第746話 - 第984話、劇場版第19作)→佐藤正治(第1105話 -、『犯人の犯沢さん』)
    鈴木財閥相談役。会長である鈴木史郎の従兄弟で、園子からは「おじさま」と呼ばれている。72歳。誕生日は11月29日。
    原作では笑い方が独特で「アッアッアッ」と描かれている。東都大学法学部卒業。現在はほぼ隠居の身で、会社経営は史郎に任せて自身は道楽三昧どうらくざんまいをしている。ゴルフのヨーロッパオープン、ヨットのUSAカップ、世界ハンバーガー早食い選手権やサバンナラリーなどに出場してはそのすべてで優勝しており、それ以外にも最年長エベレスト登頂記録やフリーダイビング新記録保持者、人力飛行機世界一周などを行っている。コナン程ではないが勘も鋭く、自身の所有する博物館の展示会の主催者が何かを企んでいると察知したこともある。視力が弱くコンタクトレンズを使用している。
    「人力飛行機世界一周を成し遂げたのと同時期にキッドの事件が発生し、それを報じた記事に新聞の1・2面を取られ、自分の記事が3面の隅に追いやられた」という理由から、キッドにはただならぬ敵対心を抱いている。キッド捕縛を自身の伝記のラストに飾るべく幾度も勝負を挑み続けているが、キッドには逃げられて所有する宝石はコナンに守られるという痛み分けの結果が繰り返されている。仕掛ける罠については奇想天外なものが多く、コナンはキッドの変装よりも先に、その罠を看破してから彼の行方を追っていくようにしている。いつも宝石を取り戻してもらう関係のコナンに対しては、手柄を横取りされてしまうこともあるが、その実力は認めている。
    劇場版第14作『天空の難破船』では、テロ組織「赤いシャムネコ」壊滅に協力したことがきっかけで、キッドとの対決のために用意した飛行船ハイジャックされる被害に遭った。なお、この時には阿笠博士のクイズをいとも簡単に解いている。
    ルパン
    声 - 松岡文雄(第76話 - 第747話、劇場版第3、24作)
    園子と鈴木綾子の父で、鈴木財閥会長。51歳。国内でも有名な資産家で、政財界にも影響を与える程の財力と権力を有している。
    綾子からは「お父さん」、園子からは「パパ」と呼ばれる。小太りで眼鏡を掛け、口髭を生やしている。
    穏やかで紳士的な性格だが、怪盗キッドの予告状が届いた際に激昂して破り捨てたこともある。趣味で日本画を描いている(園子談)。格闘技観戦も好きで、当初から園子と京極の交際には賛成していた。
    声 - 一柳みる
    綾子・園子姉妹の母。史郎の妻。43歳。
    園子からは「ママ」と呼ばれる。年齢をあまり感じさせない若々しい美女で、左目の下のホクロが特徴。
    「鈴木財閥会長の妻」としての気位が非常に高く、やや保守的。一方、園子の友人である蘭や新一には気前良く接する。怪盗キッドを挑発するような余興を企画し、挑戦的な発言をする大胆不敵さも持っている。
    長女の綾子が他家財閥に嫁ぐため、次女の園子の夫として優秀な男性を婿入りさせて鈴木財閥を継がせようと考えており、当初は京極との交際に断固反対の立場をとっていたが、キッドから宝石を守り通した京極の真剣さを見て、「いじめ甲斐がある」とやや危ない発言もしつつ考えを改めて京極を認める。
    声 - 元井須美子(第34話 - 第35話)→鈴鹿千春(第72話 - )
    園子の姉。24歳。
    大学院生。妹の園子からは「姉貴」と呼ばれる。園子と違って落ち着いた性格。大学時代は映研に所属してメイク・衣装を担当していた。富沢財閥会長の三男で画家富沢 雄三(とみざわ ゆうぞう)と婚約している。
    声 - 楠大典
    次郎吉のボディガードを務める男性。38歳。
    非常に無口で、次郎吉から信頼されている。
    劇場版第19作『業火の向日葵』では日本における「ひまわり」の警備隊のリーダーを務めたが、実は本人ではなく怪盗キッドのアシスタントの寺井黄之助(じい こうのすけ)が変装した姿だった。

毛利探偵事務所周辺の飲食店

喫茶ポアロ

    安室 透(あむろ とおる)
    声 - 榎本充希子
    毛利探偵事務所のあるビルの1階喫茶店の女性店員。23歳。兄の榎本杉人(えのもと すぎひと)は神奈川県の証券会社に勤務している。
    おでこが目立つ感じな髪型が特徴。年齢の割に童顔気味で、園子に「ロリ顔」と評される。三毛猫の「大尉」の飼い主で、雑誌の取材時に「美人店員」と紹介されたが、その記事を見た光彦やコナンからは「大げさだ」と評されてもいる。明るい性格で、多少うっかり屋な面もある。「ポアロ」の常連である小五郎に事件の依頼を度々持ちかけているが、私立探偵を名乗る安室が店員となってからは頻度が減っている。
    ベルモットに変装されたことがある。
    元々はアニメオリジナルキャラクターで、後に原作にも登場するようになった。当初はアシスタントが描いていたモブキャラクター。
    名前の由来は担当声優の榎本充希子から。
    2020年5月7日発売の雑誌『ダ・ヴィンチ』2020年6月号で実施された「読者にしあわせを与えてくれたキャラ」ランキングでは4位を獲得した。
    大尉(たいい)
    ポアロのマスター
    声 - 金丸淳一
    本名は不明。自分の喫茶店エルキュール・ポアロにちなんで「ポアロ」と名付けるほどの推理好き。
    小五郎や梓が何度かその名を口にしているが、原作には直接登場したことがなく、アニメ350話にて、アニメオリジナルのキャラクターデザインが設定されて登場した。

米花いろは寿司

    脇田 兼則(わきた かねのり)
    いろは寿司の大将
    声 - なし
    本名は不明。毛利探偵事務所のあるビルの隣に庶民的な寿司屋としてのれんを掲げている。いろは寿司の大将。寿司の味は確かだが、店内の描写では客足は少なめで小五郎も競馬で当てた時しか来店しない。寿司は「並」「上」「特上」の三段階で、他に海鮮ちらしサンマ塩焼きもあり、魚介類以外ではあんみつなども取り扱っている。桶での出前も受け付けている。
    流れ板を名乗る脇田兼則を店員として雇う。小五郎や脇田が何度かその名を口にしているが、原作・アニメ共に登場シーンでは板場で黙って寿司を握る姿が描写されているのみ。
    原作では、一貫してアシスタントによって描かれている。

ラーメン小倉

    声 - 平松晶子
    毛利探偵事務所の近所にあるラーメン店の女性店員。28歳。父は弁護士で同店の常連客だったが、店内での揉め事を仲裁しようとした際、持病の高血圧が原因で脳出血を起こし他界している。
    一度店で殺人事件が起きた際に、「眠りの小五郎」の推理の横で行動するコナンを見て、小五郎を色々手伝って大活躍していたと認識し、以来コナンたちとは親しい間柄である。
    子供の頃に「ラーメン小倉」でラーメンを食べたことをきっかけに将来はラーメン屋で働くと決め、数年後に小倉に「アルバイトでいいから雇ってほしい」とねだって働くことになった。
    声 - 魚建
    店主。49歳。
    気さくでタメ口交じりの敬語で接客する。 かつて杯戸町の商店街で経営していた頃の名物・「閻魔大王(えんまだいおう)ラーメン」は、コナンたちに「ものすごく美味しい」と認められるほどで、ラーメンを作る腕は超一流だが、店は20年間で一度も改装しておらず、コナンたちが来店した時には1日に数人しか客が来ないほど寂れた状態であったため、店で殺人事件が起こったことを機に米花町に移転した。その際には、キャッチフレーズを元の「死ぬほど美味い」から、小倉自身が思う「今風」なものとして「死ぬほどヤバイ」に変更した。その後、店は真純の行きつけにもなっていて、他のコナンの周囲の人々も常連客になっている。
    英語は得意でなく、真純が持っていた母・メアリーのハンカチにある名前刺繍「Mary」のつづりを、「メアリー」ではなく「マリ」と読んでいた。
    なお、「ラーメン小倉」は、犯人に監禁された秀吉を助けるために秀一がコナンを車でピックアップする際の待ち合わせ場所に使用されるなど、店とは無関係なエピソードでも登場することがある。

将棋界

    声 - 森川智之甲斐田ゆき(少年時代)
    プロ棋士で宮本由美の彼氏。28歳。赤井秀一の弟にして世良真純の次兄。日本人の父赤井務武イギリス人の母メアリー・世良の次男で、血筋としてはイギリス人のハーフ。また、宮野エレーナがメアリーの妹でもあるため、エレーナの娘である宮野明美志保(灰原哀)姉妹は母方の従妹に当たる。
    名前が羽柴秀吉に似ていることから、「太閤名人」の愛称で親しまれている。真純からは吉兄きちにいと呼ばれている。真純によれば、外見は父似であり、秀一や真純とは似ていない。美男子だが身なりには関心がなく、平時は寝癖に無精髭ぶしょうひげ、丸メガネにジャージという風貌をしている。由美には「顔はかなりのイケメンだが性格が子供すぎる」と評されており、一見すると冴えない印象を受けるが、棋士だけあって優れた記憶力と洞察力を持ち、コナンが普通の小学生ではないことも一目で見抜き、彼の推理をサポートした。コナンの顔や推理力については先述の通り知っており、真純は彼から送られたメールを見てその理由に納得している。高層マンション在住で高収入だが、食事はラーメン屋に通うなどジャンクフードが主。
    高校時代にはクラスで起きた事件を次々に解決するなど探偵の真似事をしており、高校卒業後に父親の赤井務武とも交流のあった東京の資産家である羽田家に、自身の将棋好きもあって羽田浩司の夢を継ぐべく養子に入った。養父は羽田康晴、養母は羽田市代である。養子に入る前の姓名は赤井 秀吉(あかい しゅうきち)。義兄である羽田浩司を尊敬しており、座右の銘の「初志貫徹」も元々は彼のものであった。
    初登場時点では将棋タイトル四冠までの獲得だったものの、その後は順調にタイトルを増やし、名人位に復位して史上2人目の七冠王となった。しかし、勝又力との王将戦に敗れて六冠王となる。
    由美とは彼女の学生時代に、順位戦の帰りに電車で出会ったことをきっかけに、自分が棋士であることを明かさないまま交際を開始する。交際中に最初のタイトルである名人位を獲得した直後のデートにて、由美が何気なく横綱の六場所制覇を賞賛したことをきっかけに対抗心を燃やして七冠制覇を決意し、由美が警察官になる以前の時期に「7つ揃うまで開けないで」と予告したうえで、婚姻届の入った封筒を由美に渡している。その後は封筒に関して何の進展もなかったことから愛想を尽かされたものの、隣室で起こった殺人事件を由美が担当したことで偶然再会し、それ以後も交際時と同様「由美タン」、「チュウ吉」と呼び合う腐れ縁が続き、復縁を果たして結婚へ秒読み状態である。後に本編中で制覇を成し遂げたが、王将戦では由美との約束に集中力を奪われて敗北してしまい、自身の座右の銘である「初志貫徹」を貫くため、彼女に封筒の処分を頼む。しかし、すべての事情を知った由美から「言いたいことがあれば7つ揃えて天下を取ってから直接言え」と激励されたことで再起し、再び七冠王を目指す。
    現在は「大事な仕事の真っ最中」と言葉を濁して真純にも居場所を教えていないが、たまに電話やメールで推理の相談に乗ることがある。その一方、何も知らない真純とは違って兄弟専用のスマホを保有し、秀一の偽装死をはじめ情報をほぼ共有しており、女性警察官を狙った連続殺人が発生した際には、由美を守るよう秀一にメールを送っている。それからしばらくして由美と同棲を始める。
    名前の由来は先述の羽柴秀吉で、設定と容姿のモデルである羽生善治からも「羽」の字が取られている。
    羽田 浩司(はねだ こうじ)
    声 - 安元洋貴
    「七冠に最も近い」とされたプロ棋士で、羽田秀吉の義兄。
    声 - 稲葉実
    壮年のプロ棋士。
    元名人位保持者だが、羽田秀吉にその座を奪われる。その後、対局中に由美のことで悩んでいた秀吉に勝利し、王将位を勝ち取る。
    対戦相手が対局中に遠出してしまおうと、投了するまでは待ち続ける豪放な面と、帰ってきた相手の持ち時間を心配する優しい性格を持ち合わせている。
    実娘の勝又水菜(かつまた みな)も女流棋士で、力は秀吉に頼んで水菜が棋士仲間と定期的に行っている勉強会に参加してもらっている。

芸能界

    声 - 天野由梨(第3話 - 第122話)→長沢美樹(第249話 - )、演 - ベッキー
    小五郎が大ファンのアイドル歌手で、女優。22歳。気取らない優しく控えめな性格。大阪府生まれ。
    港南こうなん高校の出身で、高校時代、泉新社発行の雑誌『週刊ヤングKOBA』の「女子高生制服コレクション」でグランプリを獲得したことをきっかけに芸能界デビューした。以前は女優の草野薫(くさの かおる)、マルチタレントの岳野ユキ(たけの ユキ)、女優の星野輝美(ほしの てるみ)と共にアイドル歌手グループ「地球的淑女隊(アース・レディース)」として活動していたが、薫と輝美の仲違いによってグループが解散したことをきっかけに、歌手としてソロデビューした。現在は歌手活動だけでなく、料理番組のコーナーや映画に出演するなど、幅広く活動している。代表曲は「ムーン・レディ」、「真夜中の蜃気楼」、「ダンディライオン」。女優としては『Kiss Note(キスノート)』の主役を演じている。
    無名だった当時の小五郎にストーカー事件の調査を依頼したことからコナンたちとも知人になり、小五郎が有名になった現在でも何度か自身や友人に関する依頼を持ってきている。そういった理由もあり、ヨーコに無関係なエピソードや彼女が登場しないエピソードでも、小五郎がヨーコの名前を挙げることは珍しくない。
    サッカー選手の比護隆佑は高校時代の先輩で、同校出身の有名人同士として交流があり、熱愛疑惑が報じられたこともある。
    名前の由来は、漫画家の沖野ヨーコから。
    クリス・ヴィンヤード (Chris Vineyard) / シャロン・ヴィンヤード (Sharon Vineyard)
    工藤 有希子(くどう ゆきこ) / 藤峰 有希子(ふじみね ゆきこ)
    水無 怜奈(みずなし れな) / 本堂 瑛海(ほんどう ひでみ)
    声 - 江川央生
    俳優。
    人気小説「探偵左文字」シリーズのドラマ版で主人公の松田左文字役を担当。沖野ヨーコの紹介で小五郎やコナンたちと知り合う。ヨーコの親友で女優の草野薫と偽装婚約して薫に気があるマネージャーの間熊篤(まくま あつし)の恋心に火をつけようとしたことがある。
    俳優業だけでなくバラエティ番組の司会も担当している。
    声 - 高山みなみ
    人気のダンスミュージック系アーティストTWO-MIXトゥーミックスのメンバーで、ヴォーカリストの女性声優。
    相棒の永野椎菜(ながの しいな)共々「人気アーティスト誘拐事件」の被害者となる。年末にインスピレーションを得て作った新曲「LIVING DAYLIGHTS」のデモテープをめぐり、日本武道館でのライブ当日に誘拐事件の被害者となるが、コナンたち少年探偵団の活躍によって救出された後は無事にライブを敢行して彼らをステージ上へ招き、原作では「WHITE REFLECTION」、アニメでは「BREAK」を披露している。
    実在のアニメにおけるコナンの声優である高山みなみ本人。コナンと声が似ていることを光彦に指摘されるが、音痴なコナンと違って歌は上手である。事件解決後も人気ミュージシャンとして、「大阪"3つのK"事件」で倉木麻衣小松未歩(両者ともTWO-MIX同様に『コナン』のアニメ主題歌を幾度も担当していた)らと共にカメオ出演している。

サッカー選手

    声 - 櫻井孝宏
    プロチーム・ビッグ大阪の選手。ポジションはFW、背番号は9。
    港南高校出身。高校時代は主将として高校サッカー選手権で準優勝へ導く。その後、年の離れた異母兄・遠藤 陸央(えんどう りくお)が所属していたプロチーム・ノワール東京に所属するが、ノワール東京は比護を釣るためのエサとして遠藤を利用した挙句、2年後に戦力外通告をする。それを察した比護は、遠藤をトレーナーとして拾ってくれたビッグ大阪へ移籍した。現在はビッグ大阪のポイントゲッターとして活躍している。
    携帯電話を頻繁に置き忘れるなど、天然ボケな傾向がある。
    遠藤と試合を見学中に中学時代の新一をスカウトしたことがある。また、沖野ヨーコは高校の後輩で、同校出身の有名人同士として交流があり、熱愛疑惑が報じられたこともある。ヨーコの新曲「ダンディライオン」がお気に入り。
    灰原は「兄弟のことを理由に、黒のチームを出て行った裏切り者」という点で境遇が似ている比護のファンとなった。
    声 - 辻谷耕史(第10話 - 第907話、劇場版14作)
    プロチーム・東京スピリッツの選手。19歳。ポジションはFW、背番号は11。2年前に両親を亡くし、現在は小学3年生の弟・(まもる、声 - まるたまり)と2人で米花町の高層マンションに住んでいる。
    愛称はヒデ。米花高校出身で、ライバルで親友の上村直樹(ナオキ)と共にサッカー部を全国制覇に導き、「黄金のツートップ」と呼ばれた。高校時代から天才と評され、ナオキとともに東京スピリッツに入団した。
    試合で家を空ける際には、友人で米花高校に通う女子高生の量子(りょうこ)に守の世話を頼んでいる。
    ワールドカップの日本代表入りは確実と言われていたが、ケガのために代表入りはならなかった。しかし、天皇杯決勝では開始4分に先制ゴールを挙げるなど、活躍を見せた。その後は海外チームへの移籍話もあったが、断っている。元太と光彦はヒデのファン。
    声 - 矢尾一樹
    プロチーム・東京スピリッツの選手。ポジションはFW。
    愛称はナオキ。米花高校出身で、ライバルで親友の赤木英雄と共にサッカー部を全国制覇に導き、「黄金のツートップ」と呼ばれ、ヒデと共に東京スピリッツに入団した。高校時代の得点数などはヒデと大差がないが、人気や契約金に大差がある。練習試合でのヒデとの接触による負傷で一時期ヒデを逆恨みし、彼の弟の守を誘拐してサンデーカップの決勝戦での八百長を強いたことがある。しかし失敗に終わり、試合後テレビを通じてヒデからエールを受け、自身の行いを悔いて改心してヒデへの友情を取り戻した。その後東京スピリッツに復帰し、ヒデと共に活躍している。ゲームが得意で守からも慕われている。歩美はヒデよりナオキのファン。
    声 - 吉野裕行
    プロチーム・ビッグ大阪の選手。18歳。ポジションはFW。比護の控えとして期待され、ユースから昇格した。
    関西弁で話す。自身を比護のスーパーサブだと公言しているほか、ヒデにライバル宣言するなど軽い性格で自信家な面もあるが、サッカーの技術は一流。
    初登場の劇場版第16作『11人目のストライカー』では、監督の松崎幸司(まつざき こうじ)から爆弾の解除装置を狙ってサッカーボールを当てる大役を任された。その後、比護が関係する原作のエピソードや、『11人目のストライカー』の後日談となるテレビアニメ742話「Jリーガーとの約束」(アニメオリジナル)にも登場している。

黒ずくめの組織

その他の人物

    声 - 山口勝平
    神出鬼没の泥棒で、正体はマジックが得意な高校生。
    元は作者の別作品『まじっく快斗』の主人公で、本作へはゲストとして登場。
    声 - 石田彰
    怪盗キッドとライバル関係にある高校生探偵で、快斗の同級生。
    元は作者の別作品『まじっく快斗』の登場人物で、本作へはゲストとして登場。
    声 - 丹下桜
    苗子の幼馴染で、千葉の小学校時代の後輩。23歳。家政婦として様々な家庭で働いている。母子家庭で育ち、母はデザイン会社社長の若松 耕平わかまつ こうへいの自宅で家政婦として勤めていたが、学生時代に他界したために路頭に迷っていたところを若松社長に拾われ、家政婦になった。
    千葉のことは「千葉っち」と呼んでいる。優しい性格で、家政婦として仕事先の家では礼儀正しく振る舞うが、殺人の被害者の悪口を平気で言う一族の面々に毅然とした態度を取ったこともある。コナンの態度が平次に対してだけまったく違うことに気付くなど、観察力もある。
    勤務先ではたびたび殺人事件が発生するため、目暮警部に「毛利君のような死を呼ぶ人間にはならんようにな」と忠告されている。そそっかしい一面もあり、遺体を発見した際に警察へ通報するはずが、苗子の携帯電話にかけてしまったことがある。
    )
    声 - ルミコ・バーンス
    コナンたちがロンドンで知り合った世界ランクNo.1のプロテニス選手で、通称「芝の女王」。
    声 - 増山江威子 / 本多知恵子(少女時代)
    ファッションブランド「フサエブランド」の女性社長。2歳年上の阿笠とはお互いに初恋の相手。外国人(国は不明)とのハーフ。母の再婚相手の友人でもあるビリーBirī)という人物が運転手を務めている。
    40年前は阿笠と同じ小学校で、秋の間だけ一緒に登下校していた。引っ越す際に「10年後に思い出の場所で会おう」という内容の手紙を阿笠に渡していたが、彼は「思い出の場所」が思い出せなかったため、再会できたのは40年後だった。阿笠に対する想いは40年間変わらず、一時は自分の片想いかと諦めかけるも阿笠も40年間想いが変わっていなかったことを確信して次の再会を信じることにした。
    40年前の小学生当時は自分の金髪を気にして常に帽子を目深にかぶっていたが、偶然知り合った阿笠の「イチョウの葉っぱみたいで、綺麗じゃない」という一言でコンプレックスを解消した。小さい頃に飼い犬にかまれたトラウマから生じた動物嫌いについても、阿笠のおかげで克服できた。
    蘭が小学生だった頃に一度だけ会っており、「大きくなったら、おばさんがデザインしたアクセサリーかバッグを買う」という約束を交わしていた。
    「フサエブランド」の品は事件に関わる人物の小物としても割合描写され、その都度灰原などがブランドのファンとして言及している。
    声 - 折笠愛(第11話)→沢城みゆき(第1000話 - )
    東京都の孤島・月影島の診療所に勤務する医師で、女性のような容姿をした男性。ピアニスト麻生 圭二(あそう けいじ)の息子で本名は麻生成実(「なるみ」ではなく「せいじ」)。「浅井」は12年前の家族の死後に引き取られた先の姓で、素性を隠して女医に成りすますため、「なるみ」と名乗った。年齢は26歳。
    ピアノソナタ『月光』殺人事件」の犯人。幼少の頃は大病を患ったため、本土の病院に入院していた。父は麻薬密輸のメンバー4人によって麻薬密輸に利用されており、父の口を封じようと家に放火して家族もろとも殺害した4人に復讐するため、自分の容姿と職業を利用した殺人計画を実行する。最終的にはコナンに犯行を暴かれるが、逃亡して自ら放火した公民館の音楽室に立てこもり、自殺しようとする。その阻止に駆けつけたコナンを窓から外に放り投げると、父の汚名を返上してくれた彼への感謝の言葉を暗号化したメロディをピアノで弾き、焼身自殺した。
    作中でコナン(新一)が自殺を止められなかった唯一の犯人で、コナンは推理で成実を追い詰めて自殺させたことを酷く後悔しており、「この時もっと色々な可能性を考えて慎重に行動していたら成実の自殺を止められたかもしれない」との忸怩じくじたる思いを抱かせ、この事件以降は「推理で犯人を追い詰めて自殺させるような探偵は殺人犯と変わらない」という強い信念を持つようになった。後に平次は、この件についての自身の想いを込めたコナンの言葉を覚えており、その気持ちから自殺しようとする犯人を銃撃されながらも守るなど、成実が自殺した一件はコナン経由で間接的に平次の探偵としての矜持にも影響をおよぼすことになった。コナン役を演じている高山みなみは、「成実の一件はずっと心の中にあり、これからも心に留めて演じていきます」と語っている。
    声 - 矢島晶子(第343話 - 第344話)→倉田雅世(第491話 - )
    新一・蘭・園子と帝丹中学時代の同級だった女子高生で、友人。17歳。
    几帳面な性格で、コンビニでアルバイトをしていて、その時は段ボール箱の積荷の整理なども進んで行っている。甘い物が好物。また、ゲームにもハマッている。
    コンビニの閉店後に店の商品が盗まれてしまう事件が起き、店の商品を盗んでいるのではないかと店長から疑われたことがあるが、その場に居合わせた蘭に頼まれたコナン(新一)の活躍により、助けられた。
    声 - なし
    140年前の江戸時代末期に名を響かせた絡繰人形師
    あだ名は「カラクリ吉右衛門」。佐幕派浪人たちに資金援助をしていた。作り出す絡繰人形が大名や商人に「まるで生きているようだ」と気に入られたことにより、一代で財を成す。幕末には財を巨大なダイヤモンドに替え、自分の屋敷の前にあるに沈めた。
    日本各地に絡繰屋敷を作ったことでも知られ、その中には絡繰を利用した泥棒に隠れ家として住み着かれた屋敷もある。鈴木財閥所有の「鉄狸てつたぬき」も吉右衛門の作品で、様々な泥棒退治の仕掛けが施されているが、キッドによって開けられた。仕掛けの中には命中すれば殺傷におよぶ過激なものもある。
    原作者によると性格は「気はいいがイタズラ好き」とのこと(単行本68巻カバーより)。
    声 - 中田譲治
    本名は不明。面長で眼鏡を掛けた長髪の男性で、年齢は40歳代前半と推定されている。
    7年前に大金欲しさから帽子を被った無精ひげの爆弾犯の男性Bと共謀して爆弾事件を起こし、その際に高級マンションで萩原研二を殉職させた。逃走中の爆弾犯Bの事故死を警察の罠と思い込んで逆恨みし、3年前にはその復讐として再び爆弾事件を起こした結果、大観覧車で松田陣平を殉職させた。そして、今年には三度目の爆弾事件を起こそうとして高木を殉職の危機に陥れたが、コナンたちの活躍で東都タワーに仕掛けた爆弾を止められ、佐藤と高木によって逮捕された。
    投獄された後、劇場版第25作『ハロウィンの花嫁』で「プラーミャ」と名乗る世界的な謎の殺し屋による手引きで脱獄するが、プラーミャのおとりとして利用され首輪爆弾を仕掛けられており、追跡してきた安室と風見の目の前で爆死させられた。
    爆弾犯Aの引き起こした犯行と騒動は作中でも年数を跨いで複数回画策された大規模な事件の1つであり、萩原研二と松田の殉職も含めてコナンや彼の周辺の人々である佐藤、高木、安室、萩原千速など多数の警察関係者の人生にも大きな影響をもたらしている。なお、佐藤は爆弾犯Aを逮捕したことから高木と急接近して恋人同士となったが、フラッシュバックで時々松田の最期を思い出して苦しむこともある。
    アメリカ合衆国の資産家。17年前、羽田浩司が死亡していたホテルの別の部屋で死亡していた。
    老人
    正体不明の老人。髭を生やした老人であることが判別できるだけでシルエットになっており素顔は不明。呼吸器をつけている。初登場時は、自動車の後部座席で、運転手であるサングラスの男との会話の中で警察について「愚鈍な輩が群れてるだけ」と発言していた。また、サングラスの男がメアリーと真純が宿泊しているホテルの火災報知器を鳴らして騒ぎを起こした際には、メアリーを含む避難した群衆を見て「夢を見ているようじゃわい」と発言している。
    サングラスの男
    正体不明の男。サングラスをして髭を生やし、呼吸器をつけた老人の運転手をしている。世良真純を追跡し、彼女がメアリーと宿泊しているホテルの火災報知器を鳴らして騒ぎを起こした。
    謎の老人
    呼吸器をつけておらず、髭を生やしたシルエットの正体不明の老人。コナンが怪盗キッドから王冠を死守したと報じられた際に、コナンが映ったスマートフォンの画面を杖で叩き割った。

関係者たちのペット

    ゴロ
    声 - 高山みなみ(テレビシリーズ)、青山カイト(劇場版第10作)
    英理が飼っている猫。
    名前の由来は「ゴロゴロしているから」と英理は蘭に語っているが、小五郎への「同じゴロでも大違い」との発言から、コナンは「小五郎のゴロ」ではないかと推察している。最初に「ゴロ」という名前で飼っていたのはスノーシューだが、老齢で亡くなったため、知人から譲り受けた現在のロシアンブルーに同名を付けて飼っている。そのため、英理が飼っている「『ゴロ』という名前の猫」としては、現在は2代目となる。
    現在飼っているロシアンブルーは、コナン役・高山みなみの飼い猫・カイトがモデル。劇場版第10作『探偵たちの鎮魂歌』ではカイト自ら声を当てている。テレビシリーズのゴロの鳴き声は、高山がコナンと兼務して担当。
    大尉(たいい)
    声 - 藤田彩
    喫茶店「ポアロ」によくやって来るオスの三毛猫
    名前は「ポアロ」のマスターが付けたもので、探偵ポアロの友人であるアーサー・ヘイスティングズ大尉が由来となっている。歩美には「大ちゃんたいちゃん」と呼ばれている。
    元々は漱石そうせきという名前で、IT企業社長の益子貞司(ますこ ていし)に飼われていたが、猫アレルギー持ちの彼が手放すことにしたため、結局は梓が飼うことになった。
    ルパン
    声 - 高木渉
    次郎吉がいつも連れている愛犬。
    人懐っこく、次郎吉の愛車・ハーレーダビッドソンサイドカーに乗ることもあるほか、三水吉右衛門の金庫「鉄狸てつたぬき」へ閉じ込められた窮地を怪盗キッドによって救われたことがある。
    名前の由来はアルセーヌ・ルパンからで、名前的にはライバルであるためコナンは懐かれても内心複雑な気持ちを抱くことがある。

劇中劇のキャラクター

    声 - なし
    蘭が携帯電話に付けているストラップのキャラクター。
    元は作者の別作品『YAIBA』の登場人物で、本作へはスター・システムとして登場。
    声 - 高木渉
    人気の子供向け特撮番組のヒーロー。
    人形カードダスガシャポンTシャツガソリンスタンドとの提携キャンペーンなど商品展開も数多い。かなり昔からバージョンを変えながら放送されている週1回の番組(月曜日19時30分から30分間の放送で、2008年までの『名探偵コナン』のアニメ放送時間と同じ)のほか、映画も2本製作されている。主題歌をTWO-MIXが歌ったこともあると設定されている。
    少年探偵団が買ってくる菓子は、大抵は仮面ヤイバーの食玩目当てのものである。
    光彦によれば「初代の仮面ヤイバーは仮面がグロテスクで、そこがまたいいんです」とのこと。必殺技はヤイバー雷神拳。
    アニメ『名探偵コナン』内のオリジナルの設定では、本名が白金 雷刃しろがね らいはとされている青年で、普段は幼なじみの夏目 玲なつめ れいと共にホットドッグ屋を営んでいる。事件が起きると変身してオートバイに乗り込み、悪事を働く怪人や異星人を倒すという、勧善懲悪もののストーリーが展開される。
    声 - なし
    映画が何作も作られている人気怪獣
    コナンたちが撮影現場を見に行った際、主演俳優(スーツアクター)の松井秀豪(まつい しゅうご)が番組プロデューサーの亀井修(かめい おさむ)を殺害したことで逮捕され、さらにその時のトリックが原因で1着しかない着ぐるみが焼失してしまう。打ち切りになるかと思われたが、ファンからのたっての願いにより昔のフィルムをつなぎ合わせての製作により続行された。その後も毎回最終回らしきタイトルを付けつつも撮影が続けられ、現在もシリーズは継続中。
    単独の作品である『大怪獣ゴメラ』『ゴメラの逆襲』『ゴメラVSメカゴメラ』『ゴメラ最期の決戦』『ゴメラよ永遠に』『さらばゴメラ』『大怪獣ゴメラ ファイナル』などのほか、上記の仮面ヤイバーとのクロスオーバー作品『大怪獣ゴメラvs仮面ヤイバー』がある。
    声 - 鈴木英一郎(第116話)→江川央生(第662話 - )
    ミステリー作家・新名任太朗(しんめい にんたろう)の書いた小説の主人公。
    作中のドラマでは俳優の剣崎修が演じる。居合い抜き探偵で、犯人を暴いた後には抜刀して犯人に一句詠ずる。世良真純からは「笑える探偵」と評されている。
    代表作に『二分の一の頂点』(由来は『1/2の頂点』)、『死仮面(デスマスク)の嘲笑』、『悪魔が仕組んだ遺言状』、『真夜中の首実検』などがある。任太朗ががんで亡くなってからは娘・香保里(かおり)が執筆を引き継ぎ、現在も雑誌『文芸時代』で連載中。香保里が執筆する小説では左文字の助手としてヘッポコ探偵とオテンバ娘、生意気な眼鏡の少年の3人が登場する(モデルはそれぞれ小五郎、蘭、コナン)。
    声 - 田中秀幸
    優作の小説に登場する神出鬼没の怪人。正体は不明。
    怪盗でもあり殺人鬼でもある。シルクハット・仮面・マント・黒いスーツを身に着けている。髪型はショートボブ
    その神出鬼没という設定から、発見や制止の不可能なコンピュータウイルスに、その名前が冠されている。黒ずくめの組織もその「闇の男爵ウイルス」を所持しており、組織内で用いられているプログラムなどが入った記憶媒体(フロッピーディスクなど)を外部のコンピュータで立ち上げると、自動的にウイルスが作動してデータを削除するように仕掛けている。

脚注

注釈

出典

参考文献

書籍

雑誌

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