『日立 世界・ふしぎ発見!』(ひたち せかい・ふしぎはっけん、英語: Discovery of the World's Mysteries)は、1986年(昭和61年)4月19日から2024年(令和6年)3月30日までTBS系列で放送され、以降はスペシャル番組として放送される予定のクイズ番組。略称は『ふしぎ発見!』。TBSとテレビマンユニオンの共同製作で、日立製作所または日立グループの単独提供であった。
日立 世界・ふしぎ発見! | |
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ジャンル | バラエティ番組 / クイズ番組 / 教養番組 |
構成 | 野村安史、稲原誠、石田章洋、山名宏和 ほか |
演出 | 宮岡義徳、齋藤龍太(統括) |
司会者 | 草野仁 石井亮次 |
出演者 | 黒柳徹子 板東英二 野々村真 竹内海南江 ほか、出演者を参照 |
テーマ曲作者 | 作曲:越部信義 編曲:tofubeats |
エンディング | #エンディングを参照 |
製作 | |
制作統括 | 國分禎雄(CP) |
プロデューサー | 大塚修一 高木昇、飯笹雅之、藤田慎一 |
制作プロデューサー | 五十井菊 |
製作 | TBS テレビマンユニオン |
放送 | |
放送局 | TBS系列 |
映像形式 | 文字多重放送 |
音声形式 | ステレオ放送 |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 1986年4月19日 - 2024年3月30日 |
回数 | 1702回(スペシャル回除く) |
公式ウェブサイト | |
放送開始から1987年9月まで | |
放送期間 | 1986年4月19日 - 1987年9月26日 |
放送時間 | 土曜 22:00 - 22:54 |
放送分 | 54分 |
回数 | 76回 |
1987年10月から放送終了まで | |
放送期間 | 1987年10月3日 - 2024年3月30日 |
放送時間 | 土曜 21:00 - 21:54 |
放送分 | 54分 |
回数 | 1626回 |
特記事項: 日立の一社提供→日立グループの単独提供で放送。 |
世界各地の歴史、風土、文化などの不思議、謎、ミステリーについて、現地取材のレポートをスタジオで総合司会者と解答者がクイズやトーク形式で紹介する。この形式のクイズ番組は前例が無かった事から初期の番組宣伝や第1回放送冒頭の草野仁の挨拶では「トーク&クイズショー」と銘打っていた。1986年4月19日より放送開始され、38年に渡って放送が続いた長寿番組である。
各国の遺跡や自然遺産などをテレビ番組として初取材することも多く、日本のテレビメディアでは初めて2007年にエジプトのミイラ発掘現場で棺引き上げ作業を取材している。取材対象国は、日本、アメリカ(177回)、中国(124回)、フランス(122回)、イギリス(106回)、イタリア(104回)、エジプト(84回)、インド(45回)、ペルー(40回)、メキシコ(39回)、ドイツ(34回)の順で各国に亘る。2000年代以降は、直近の公開予定映画とタイアップした企画が放送されることも多い。
2020年から2022年にかけては新型コロナウイルスの世界的流行の影響で海外でのロケに制約が発生していることに伴い、日本国内を題材にした回を例年より多くしたり、国外を取り上げる際も現地在住者をリポーターに起用するなどして対応した。2022年7月ごろから徐々に従来の海外ロケを再開していった。
番組趣旨は当初から一貫しているが、番組構成やルールは時代ごとに変えながら続けている。また演出面でもシンキングタイムの割愛や画面上部の状況説明・番組ロゴのテロップ、VTR中のワイプの導入、開始当初から行われていた冒頭の司会者挨拶の撤廃、問題の間のCM挿入タイミング変更、ボッシュートの廃止など、その時代ごとの主流演出が取り入れられている。
JNN28局で放送する日立グループの単独スポンサー番組で、1997年9月以前は日立製作所の一社提供番組だが、10月以後は「日立グループ」各社の提供である。番組枠を越える企業名宣伝を回避するため、前番組『日立テレビシティ』時代と同様に番組表への記載とCMや前番組終了後のジャンクションでは「日立」を省き「世界・ふしぎ発見!」をタイトルに用いている(詳細は後述)。『世界遺産』とは異なり、日本国内が取材対象の場合も地元系列は制作協力に加わらない(ただし地元系列局向けに当該回の番宣CMを制作することはある)。
2006年4月8日からはハイビジョン化されており、2005年10月よりステレオとなる。
2011年3月12日は前日に発生した東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)に関するJNN報道特別番組のため休止となった。
2020年5月9日は、コロナ禍によって海外でのロケが困難であることを理由に、『新・情報7days ニュースキャスター』(本番組の直後にTBS放送センターAスタジオから放送される生放送番組)の拡大版を急遽編成したため、休止となった。
2022年7月9日は前日に発生した安倍晋三銃撃事件関連のニュースのため、こちらも同様に『Nキャス』の拡大版を放送するため放送休止となった。
2023年4月15日より、草野仁に代わり石井亮次(中京地区のネット局である中部日本放送→CBCテレビ出身のフリーアナウンサー)が2代目の総合司会に就任。番組開始時から司会を務めてきた草野仁は「クイズマスター」という肩書きで石井のアシスタントに移り、引き続き番組に出演。さらに、スタジオでアシスタントを務めてきた出水麻衣は「ミステリーハンター」に移動し、VTRで不定期に出演。
2023年10月6日、当番組が2024年3月にレギュラー放送を終了することを発表し、予定通り同年3月30日の放映をもって38年間、放送回数1702回の歴史に幕を下ろし、以降はスペシャル番組として放送する予定。そして、後番組として『世の中なんでもHOWマッチ いくらかわかる金?』が2024年4月からスタートする予定。
最終回前の2024年3月16日、過去38年分の映像を集めた「ピラミッド・スフィンクス・ツタンカーメン古代エジプト三大ミステリースペシャル」を放送。3月30日に最終回「40000時間から厳選ふしぎ発見!ベストワン映像一挙大公開スペシャル」3時間番組で、名シーンを豪華ゲストと振り返ってレギュラー最後となった。最終回の新聞のラテ欄をL字読みすると「38年ありがとう今後は皆さんがミステリーハンターだ」と記されていた。
なおHoliday以来続くTBS系日立一社提供枠の扱いは未定。
2005年度から2022年度まで設けられていた。当初はTBSの女性アナウンサーが単独で担当していたが、2019年6月15日放送分から2022年度までは岡田圭右(ますだおかだ)との2人体制となっていた。
初回放送時の回答席は左から黒柳徹子・野々村真・和田アキ子・井上順・板東英二となっていた。しばらくして席順が見直され、レギュラーである板東・野々村・黒柳が左から1・3・5枠席となり、2枠席と4枠席にはゲストや準レギュラーが入る形で長年定着していた。
1997年8月9日と8月16日、1998年7月25日と8月1日の4回は、一般公募による視聴者(いずれも社会科教師)が参加した。
出題者。番組独自のリポーターが「ミステリーハンター」として、海外取材および出題を担当する。スタジオで進行する草野との対比で、主に劇団などに所属する女優やタレント、モデル、アナウンサーなどの女性が務めているが、内容によっては男性が務めるケースもある。初代ミステリーハンターは黒田福美で、最多出演は竹内海南江である。
カッコ内は2024年3月までの出演回数。
年末年始や毎年春・秋に放送される特別番組『オールスター感謝祭』及び2011年より毎年7月頃に放送される大型音楽番組『音楽の日』の放送日と重なる場合は休止となる。また、これ以外にも稀にオリンピックやサッカー・FIFAワールドカップ、世界陸上などといった国際的なスポーツ中継により休止することもある。
問題数は4問。金貨の入っている砂金袋(ガリンペイロと呼ばれていた)10個を予め持ち、解答時にこの中から解答への自信に応じてガリンペイロを賭け、正解の場合は賭けたガリンペイロが倍になり、不正解の場合は賭けたガリンペイロが没収(ボッシュート)される。正解者が賭けた分は倍になったガリンペイロと一緒に戻す。20個以上獲得すると「10」と書かれた10個相当を表すオブジェが解答席に立てられる。また、途中から草野が指定した問題(主に最終問題)に正解すれば賭け分に加えて10個相当の「大ガリンペイロ」がボーナスとして与えられるようになった。所持個数は次回の出演時に持ち越し、引き継がれる。
獲得数が50個に到達すると、「ミステリーグランプリ」として海外旅行(世界七不思議旅行)を獲得出来る。逆に全て失った場合は10個借りることが可能で、その分も尽きて「マイナス10個」になってしまうと失格となり、「ヘビだらけの中に放り込まれる」、「刑務所に入れられる」、「ビーチで風鈴売りをさせられる」などといった海外でのロケによる過酷な罰ゲームを受けなければならない。50個に達した場合は次の問題から、マイナス10個で罰ゲームを受けた解答者は次回の出演時にいずれもリセットされて10個から再スタートとなる。
問題数は同じく4問。砂金袋に替わり、司会の草野仁をモデルにしたマスコット「ヒトシ君人形」が登場。解答者は、「ヒトシ君人形」3個と、正解すると貰える「ヒトシ君」3個分を表す「スーパーヒトシ君人形」1個の計4個を予め持っていた。
解答時に「ヒトシ君」(3個)「スーパーヒトシ君」(1個)のうち1個を賭け、正答(正解)だと賭け分の「ヒトシ君」が得点分となる。「ヒトシ君」は通常のヒトシ君1個、「スーパーヒトシ君」は通常のヒトシ君人形3個に交換。その際、コンパニオンによって「ヒトシ君」人形に砂金袋が付けられ、解答席前部のスペースに移される。誤答(不正解)の場合は、賭け分の「ヒトシ君」は没収(ボッシュート)された。
一度得点分となっている「ヒトシ君」は、再び賭けに使うことは出来ない。
クイズ終了時のヒトシ君人形の獲得個数でトップ賞が決定する。4問全問正解の場合、ヒトシ君人形は6個となり、「パーフェクト賞」を獲得できる(解答者はトップ賞の賞品のみで、視聴者が海外旅行に抽選で招待される)。ただし、スーパーヒトシ君の1問のみ(=ヒトシ君3個)でトップとなる事を避けるため、トップ賞獲得の条件や基準がヒトシ君人形6個中4個以上獲得の最高成績者(トップの解答者)と設定されていた。トップ賞はクイズのテーマにちなんだもの、取材国のブランド品や工芸品・民芸品が贈られた。また、スポンサーである日立の電化製品の場合もあった。全員が4個未満に終わった場合でもトップ賞の賞品は視聴者プレゼントが行われていた。
問題数が4問から3問に減少し、「スーパーヒトシ君」の換算も通常の「ヒトシ君人形」2個分に変更された。この変更に伴い、パーフェクトは人形4個となった。トップ賞獲得の条件(上記のスーパーヒトシ君のみの正解でトップにならないための条件)は撤廃され、同じ数のトップ賞が2人以上出た場合は当該者全員にトップ賞が与えられる形式に変更された。クイズ演出の大幅変更に伴って、それまであった20秒間のシンキングタイムがカットされるようになり、解答者達の草野へのヒントの質問後、SE音と同時にすぐに解答をオープンをする形式に変更された。
放送開始20周年突入に当たり、解答者がクイズに挑戦してトップ賞を目指す番組形式から、解答者が書いた解答の中から正答と思われるものに視聴者が投票し、視聴者へ賞品を授与する(視聴者参加型番組)テレゴング形式へ変更。トップ賞が廃止され、アシスタントとしてTBSアナウンサーの小林麻耶が進行役に加わった。
司会者の草野仁はこの年から「スーパークイズマスター」と名乗り、6名の解答が4種類以上に分かれた場合はその中から3個を選び出し、それをテレゴング1・2・3の選択肢とする。草野が行うこのテレゴングの選択肢を選び出す(あまりにも正解からかけ離れた解答を除外する)行為を「マスターズ・チョイス」と呼ぶ。ただし、解答者の答えが3種類以内の場合は「マスターズ・チョイス」の選出はなし。「マスターズ・チョイス」後、選ばれた選択肢を書いた解答者は、解答への自信に応じて「金」「銀」「銅」のヒトシ君人形からひとつ選ぶ。ただし、これが得点や賞品に影響を及ぼす事はなく、テレゴングで投票する際の参考にするだけである。解答者が全員不正解のケースもあるため、4「正解なし」という選択肢も用意されている。文字フォントの色もデジタル放送受信機のリモコンの色に準じて1に「青色」、2に「赤色」、3に「緑色」、4に「黄」の文字フォントがそれぞれ使われている。2006年4月現在、デジタル放送で解答を選べる双方向サービスは実施されていない。
3択で出される問題も出題されるが、その場合は4「正解なし」がない。また、「視聴者限定!ラスト・クエスチョン」で出される問題も同様である。2006年6月3日放送分からは、テレドームにサービスを切り替えたため、NTT東日本・NTT西日本の加入電話だけではなく、携帯電話などでも参加できるようになった。この時期のルール以前の、ヒトシ君人形・スーパーヒトシ君人形を賭けて得点を競うルールの時は、不正解者は、賭けた人形を‘没収’する意味で、‘ボッシュート’されていたが、ヒトシ君人形が得点に関係が無くなり解答の自信度を示すのみとなったものの、不正解者のヒトシ君人形は、変わらず‘ボッシュート’と言って元に戻していた。正解者のヒトシ君人形は、次の問題のVTRに入る前までは、元に戻さず出続けていた。
なお、トップ賞は前述のとおり廃止されていたもののパーフェクト賞は継続されており、全問正解時には賞品を獲得できた。また、海外旅行のプレゼントもそのまま行われていた。
2008年4月からはそれまでの電話投票形式に加えて、3年ぶりにトップ賞を争う形式が復活した。解答者は答えの自信度に合わせ、金、銀、銅のヒトシ君人形を賭け、正解すればそれぞれ金3ポイント、銀2ポイント、銅1ポイントを獲得できる。すなわち2005年3月以前の『ヒトシ君人形』『スーパーヒトシ君人形』を賭けたルールに近い形になった。不正解での減点は今までどおりない。正解、不正解にかかわらず一度賭けた色の人形は使えない。つまり3問正解パーフェクトなら6ポイントとなる。そして、上記のスーパーヒトシ君のみの正解でトップにならないための条件の様なルールも無いため、例えば、金を賭けた問題のみを1問正解した解答者と銀、銅をそれぞれ賭けた問題を2問のみ正解した解答者が、同点トップ賞の様になっていた。またマスターズチョイスが廃止された(すなわちテレゴングでは、解答者が出した全種類の解答に、全員不正解の「正解なし」を加えた最大7択(8択)から選ぶことになる。また、不正解の解答は2005年3月以前同様全てボッシュートされる)。なお、点数状況の表示は2005年3月以前のヒトシ君人形を置く形式とは違い、モニターで点数を数字で表示する形式になったが、現在はこれに加え、クイズ終了毎(途中経過の得点状況)及びトップ賞の発表時(最終結果の発表)に画面の右下に小画面で点数状況を表示する形式を採っている(正解数1 - 3問(パーフェクト)がトップ賞)。
2008年12月20日放送分からはクイズのルールはそのままに、2005年4月から導入された各問題での電話投票形式が廃止された。金・銀・銅のヒトシ君人形の頭に3・2・1と獲得できるポイントの数字が付けられ、各解答者の獲得ポイントがひと目で分かるようになった。不正解者が賭けた人形は、ボッシュートとして元に戻していたが、正解者が正解した問題に賭けた人形は元に戻さず番組終了まで出した状態にしていた。そのため、ボッシュ-トの意味合いが復活している。正解すると賭けたヒトシ君人形の頭についている数字部分の電飾が点滅し、後に点灯状態になるほか、クイズ終了後の最終結果を発表直後、トップ賞及びパーフェクトを達成した解答者のみ獲得したヒトシ君人形の頭についている数字部分が点滅する。また以前のスタジオセットの床下にあったモニター画面がなくなったため、クイズ終了毎(途中経過の得点状況)及びトップ賞の発表時(最終結果の発表)にモニター画面や画面の右下に子画面で点数状況を表示する形式はなくなり、アシスタントが口頭で途中経過の得点状況や最終結果を発表する。番組最後の予告前に電話投票形式での視聴者プレゼントクイズ(視聴者限定ラストクエスチョン)がある。
2011年3月26日放送分からは金・銀・銅のヒトシ君人形を賭けるのは同じだが、点数表示はヒトシ君人形でなく、その前面に設置された数字パネルで表示されるようになった。また、アンサー制度が導入され、各問題ごとにアンサーVTR、アンサーウーマン、アンサーマンなどがスタジオに登場し、問題を詳しく解説する制度が登場した。なお、これに伴い問題の正解を発表(表示)される際の「正解」が「アンサー」に変更された。
2010年10月には番組開始25周年を記念して3週にわたる特別企画を放送。10月9日、10月16日は問題が全問三択となり、その全てが電話投票形式での視聴者プレゼントクイズとなった。
10月23日には2時間スペシャル(19:56 - 21:54)を放送。当時の番組出演者一同がハワイへ上陸し、解答者2チームと司会者に分かれて取材を行いながら、視聴者向けに電話投票クイズを出題した。その後、取材の成果をもとに日立の樹の前に特設セットを設け、解答者チームが対抗で電話投票形式のクイズ対決を行った。また、ミステリーハンターの日記も現地の小学校を取材。小学生と共に特設セットに飾るための絵を描き、電話投票クイズの出題を行っていた。
2012年1月28日放送分のスペシャル回からは原点回帰として、2005年度より一旦廃止した「スーパーヒトシ君人形」が復活、更に得点表示もヒトシ君人形による表示が復活し、2004年度以前に近いルールに再度変更された。
ノーマルの場合は1ポイント、スーパーヒトシ君の場合は3ポイント。すなわち、3問全問正解・5ポイント(2012年のスペシャル版は、4問全問正解・6ポイント)獲得するとパーフェクト賞獲得者と抽選により視聴者が海外旅行に招待される。また、2020年6月以降は、新型コロナウイルスの影響により、JTB旅行券に変更された。2012年のスペシャル版は問題が1問増えるため、使用可能なノーマルヒトシ君人形の数が1つ増える。概ね2000年度中盤までのルールに戻っているがトップ賞獲得の条件は復活しておらず、スーパーヒトシ君の1問のみ(=ヒトシ君3個)の正解のみならず、ノーマルヒトシ君1問の正解だけでトップ賞を獲得することもある。
未使用のヒトシ君人形は解答者席横のボックスに収納されている。正解すると獲得できるヒトシ君人形は解答者席前面のスペースにあらかじめセットされており、獲得ポイント分のヒトシ君人形が出てくる仕組みになっている。以前のヒトシ君・スーパーヒトシ君を使ったルールの時は、解答者が賭けた人形をそのまま得点表示の場所へ移動させていたが、このルールからは、あらかじめセットされた人形が出て来るため正解者が賭けた人形は、そのまま出た状態になっていて、次の問題のVTRに入った後か入る前の途中にボッシュートと同じ要領で下に消えていく。パーフェクト賞の解答者にはトップ賞の賞品に加え、クリスタルスーパーヒトシ君が贈呈される。
これまでのクイズ形式から大幅リニューアル。以前同様にクエスチョンが出題されるものの、筆記解答から、挙手か草野からの指名者が答えを言ってパネラー全員で口答で答えを出し合うディスカッション方式に変更された。それに伴い、トップ賞を競う形式が2008年3月以来再度廃止となった。ヒトシ君人形・スーパーヒトシ君人形は各パネラーのテーブルに1個ずつ置きものとして置かれるだけとなった。放送最後の電話を用いた視聴者プレゼントは二択問題方式に変更となった。
この放送回のみ「ペア戦」となった。解答者が2人ずつの4チームに分かれ、全員での合議は行わずに各チームが回答する。1問目はポーズを問う問題であったため、身振りで解答。2・3問目はフリップに答えを書いて解答する方式となった。正解数を競うルールは設けられず、ヒトシ君人形は直近のリニューアル後と同様に置きものであり、トップ賞やパーフェクト賞はない。dボタンによるデータ放送では、誰がクイズに正解するかを当てる視聴者クイズが行われた。
およそ1年と2ヶ月ぶりにヒトシ君人形を使ったルールが復活。2023年のリニューアル以前と同じルールに戻り、クイズは全3問、ヒトシ君人形はノーマルを2個、スーパーを1個持ち、ノーマルで正解すると1点、スーパーで正解すると3点、得点表示も従来通り、解答席の手前にヒトシ君人形を並べて行う。解答者は3人で1チーム、問題はすべて書き問題で、4チームで点数を競う。ボッシュート、シンキングタイムの音楽も復活し、トップ賞には商品として「クリスタルヒトシ君」が進呈された(同点で2チームがトップ賞となり、両チームに進呈)。パーフェクトのチームはおらず、パーフェクト賞には言及されなかった。
ヒトシ君人形は番組初期~中期の頭身が低いデザインに戻され、当時と同様に手に持つと頭が揺れるものが使われた。歴代デザインのヒトシ君人形は司会者席の前に並べられ、オープニング、シンキングタイム、正解やボッシュート、トップ賞、エンディングの各ジングルや音楽も番組初期~中期のものが使用された。
不正解の場合は、BGMが流れてガリンペイロ→ヒトシ君人形が解答席に吸い込まれる形で没収される。この没収を草野はボッシュートと呼んでおり、草野のニックネームである「HBK(Hitoshi Bosshoot Kusano)」の由来にもなっている(本来はプロレス団体WWEのプロレスラー、ショーン・マイケルズのニックネーム「ハートブレイク・キッド(Heart Break Kid)」)。
ガリンペイロ→ヒトシ君人形が吸い込まれる様子がダストシュートに似ているということで、「没収」と「ダスト・シュート」を掛け合わせた造語である。視聴者からの問い合わせがあった際に、「『没収』と『シュート』を合わせた言葉」だと説明した。
本来、正解した場合に得点になる(ヒトシ君人形使用前の)ガリンペイロやヒトシ君人形を、不正解者の賭けたものを没収する意味合いがあった。しかし、ヒトシ君人形が得点に関係なくなったルールの時期や、賭けた人形を得点表示の場所に移動しなくなった後も、ボッシュートは継続されてきたが、先述の番組大幅リニューアルにより、2022年12月17日をもって得点ルールとしてのボッシュートは廃止され、出演者が誤った結論を出した場合にBGMが流れるのみとなった。
最初にこの人形の企画およびデザインは、モンチッチの作者でもあるワシの良春が担当した。非常に精巧な制服と小道具、頭が揺れるデザイン、ボッシュートの際にある程度の高さから落ちても大丈夫な耐久性、といった条件を満たすために非常に高価であり、製作はひとつひとつが手作りだった。2008年には放送1000回を記念して、各ヒトシ君人形の貯金箱や首振りフィギュア、首振りマスコット、マスコットストラップなどが商品化された。
番組の長期化につれ時代時代で大幅に変更されている。
2012年6月30日放送分までエンディングテーマに様々な版権曲が使用されており、2か月 - 3か月おきに変更されていた。
なお、1986年10月11日放送分はエンディングトークに用いる曲を使用していた。
(注記に記した回は次回予告とエンドロールもエンディングトークに用いる曲をそのまま使用していたため、通常の回よりも長めに流れた)
この節の加筆が望まれています。 |
「日立 世界・ふしぎ発見!」歴代エンディングテーマ曲 | ||
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曲名 | 歌手 | 使用期間 |
1.愛はエナジー | 小林明子 | 1986.4.19 - 1986.10.4 |
2.響きはtutu | 石井明美 | 1986.10.18 - 1986.12.27 |
3.ONE HEART | 中村あゆみ | 1987.1.10 - 1987.4.25 |
4.恋・不思議 | 吉野千代乃 | 1987.5.2 - 1987.7.11 |
5.十六夜物語 | 河合奈保子 | 1987.7.18 - 1987.9.26 |
6.Blue Rain | チェッカーズ | 1987.10.3 - 1987.12.26 |
7.抱きしめたい | C-C-B | 1988.1.9 - 1988.3.26 |
8.Price Of Love | ボン・ジョヴィ | 1988.4.9 - 1988.6.25 |
9.SEASON | 織田哲郎 | 1988.7.2 - 1988.9.24 |
10.君の弱さ | 渡辺美里 | 1988.10.1 - 1988.12.24 |
11.抱きしめたい | 松山千春 | 1989.4.8 - 1989.6.24 |
12.どうして好きといってくれないの | カルロス・トシキ&オメガトライブ | 1989.7.1 - 1989.8.26 |
13.オリーブの首飾り | 石井明美 | 1989.10.14 - 1989.12.23 |
14.俺を許してくれ | 吉田拓郎 | 1990.1.6 - 1990.3.31 |
15.手をつないでいて | 薬師丸ひろ子 | 1990.4.14 - 1990.6.30 |
16.DORIANNA | PAUL LANE | 1990.7.7 - 1990.9.29 |
17.Be wanabee | 久保田利伸 | 1990.10.13 - 1990.12.22 |
18.I don't want to say goodnight | PLANET3 | 1991.1.5 - 1991.3.30 |
19.La La La | SING LIKE TALKING | 1991.6.1 - 1991.7.27 |
20.東京ラテン系セニョリータ | 爆風スランプ | 1991.8.3 - 1991.9.28 |
21.BIG BEAT | 矢沢永吉 | 1991.10.12 - 1991.12.28 |
22.THE LOST LOVE | 角松敏生 | 1992.1.11 - 1992.3.28 |
23.ときめきをBelieve | 谷村有美 | 1992.4.11 - 1992.6.27 |
24.ガラスのメモリーズ | TUBE | 1992.7.4 - 1992.9.26 |
25.Give it up | ウィルソン・フィリップス | 1992.10.10 - 1992.12.26 |
26.LADY BOOGIE | 中村あゆみ | 1993.1.9 - 1993.3.27 |
27.ALIVE | 黒沢光義 | 1993.4.3 - 1993.6.26 |
28.Bluebird | 今井美樹 | 1993.7.3 - 1993.9.25 |
29.MAYBE | 久松史奈 | 1993.10.16 - 1993.12.25 |
30.壊したい現実 | ZYYG | 1994.1.8 - 1994.3.26 |
31.あの空をもう一度 | CHASE | 1994.4.9 - 1994.6.25 |
32.たかが恋よされど恋ね | 平松まゆき | 1994.7.2 - 1994.9.24 |
33.一粒のダイヤを探して | 松阪晶子 | 1994.10.8 - 1994.12.24 |
34.星のかけらを探しに行こう | 杏子 | 1995.1.7 - 1995.3.25 |
35.Everyday is Sunnyday | 諸岡なほ子 | 1995.4.8 - 1995.5.27 |
36.真夏の路上 〜午前3時のWILD BOY〜 | 吉田栄作 | 1995.6.3 - 1995.7.29 |
37.幸せのまえぶれ | 中西保志 | 1995.8.5 - 1995.9.23 |
38.Last Good-bye | FIELD OF VIEW | 1995.10.7 - 1995.12.23 |
39.ずっとさよなら | 斉藤祐紀 | 1996.1.6 - 1996.3.23 |
40.地球(ほし)の上で | Letit go | 1996.4.6 - 1996.5.25 |
41.Call my name | THE BOOM | 1996.6.1 - 1996.7.27 |
42.僕をさがしに | 石川よしひろ | 1996.8.3 - 1996.9.28 |
43.WideShow | 山咲千里 | 1996.11.23 - 1996.12.21 |
44. FREE ~自由への翼~ | 小嶋希代子 | 1997.1.11-1997.3.22 |
45.愛する星で | 西脇唯 | 1997.4.5 - 1997.7.5 |
46.夏の歌 | 渡辺美里 | 1997.7.12 - 1997.8.30 |
47.涙が水に変わるまで | Can*You | 1997.9.6 - 1997.11.1 |
48.Love is... | 河村隆一 | 1997.11.8 - 1997.12.20 |
49.銀座 | 古内東子 | 1998.1.10 - 1998.3.21 |
50.光に流されて | 杏里 | 1998.4.4 - 1998.5.30 |
51.Sister of the Rainbow | THE ALFEE | 1998.6.6 - 1998.7.25 |
52.PRIDE | 1998.8.1 - 1998.9.26 | |
53.THUNDERBIRD | T.M.Revolution | 1998.10.10 - 1998.12.26 |
54.SMILING GIRLS | 今井美樹 | 1999.1.9 - 1999.4.3 |
55.十六夜〜IZAYOI〜 | 小林恵 | 1999.4.10 - 1999.7.3 |
56.ギラギラ | 吉川晃司 | 1999.7.10 - 1999.8.14 |
57.十三夜の月 | 佐藤竹善 | 1999.8.21 - 1999.9.25 |
58.小さな奇蹟 | 稲垣潤一 | 1999.10.9 - 1999.12.11 |
59.追憶 | 德永英明 | 2000.1.8 - 2000.3.25 |
60.Do You Believe In Magic? | Cymbals | 2000.4.8 - 2000.5.27 |
61.放浪カモメはどこまでも | スピッツ | 2000.6.3 - 2000.7.29 |
62.SPIRIT | スガシカオ | 2000.8.5 - 2000.9.30 |
63.長い秘密 | ホフディラン | 2000.10.14 - 2000.12.2 |
64.24/7 -TWENTY FOUR/SEVEN- | DREAMS COME TRUE | 2000.12.9 - 2001.2.17 |
65.孤独な太陽 | エレファントカシマシ | 2001.2.24 - 2001.4.21 |
66.リバー | くるり | 2001.4.28 - 2001.7.7 |
67.愛を少し語ろう | 花*花 | 2001.7.14 - 2001.9.29 |
68.ライヴ | 唐沢美帆 | 2001.10.6 - 2001.11.24 |
69.約束 | ふれあい | 2001.12.1 - 2002.1.26 |
70.Natural Beauty | CORE OF SOUL | 2002.2.2 - 2002.3.23 |
71.In Motion | hide | 2002.4.6 - 2002.6.29 |
72.キ・セ・キ | Tina | 2002.7.6 - 2002.8.3 |
73.シアワセの陽射し | 清貴 | 2002.8.10 - 2002.11.9 |
74.eternal white | MAX | 2002.11.16 - 2003.1.18 |
75.桜の木の下で | つじあやの | 2003.1.25 - 2003.3.22 |
76.同じ空の下で | キンモクセイ | 2003.4.5 - 2003.7.19 |
77.キミノミカタ | Baby Boo | 2003.7.26 - 2003.12.13 |
78.穏やかな風 | 未来-MIKU- | 2003.12.20 - 2004.6.19 |
79.夢 | SOPHIA | 2004.6.26 - 2005.2.26 |
80.ふれて未来を | スキマスイッチ | 2005.3.5 - 2005.5.7 |
81.Melodea | 星村麻衣 | 2005.5.14 - 2005.7.9 |
82.Girlfriend | K | 2005.7.16 - 2005.9.17 |
83.このまま | 矢野真紀 | 2005.9.24 - 2005.11.26 |
84.I'm in Love | 真心ブラザーズ | 2005.12.3 - 2006.2.4 |
85.ほんの少しだけ | 槇原敬之 feat.KURO from HOME MADE 家族 | 2006.2.11 - 2006.4.22 |
86.右手に夕焼け 左手に朝焼け | 広沢タダシ | 2006.4.29 - 2006.7.1 |
87.another day | MONKEY MAJIK | 2006.7.8 - 2006.8.12 |
88.YOUR STORY | 風味堂 | 2006.8.19 - 2006.10.14 |
89.ファーストブレス | bird | 2006.10.21 - 2006.12.9 |
90.白い街 | TheSoul | 2006.12.16 - 2007.2.10 |
91.道 | GReeeeN | 2007.2.17 - 2007.4.21 |
92.Morena | Rockamenco | 2007.4.28 - 2007.6.16 |
93.皆Summer | Metis | 2007.6.23 - 2007.8.11 |
94.Heart Flower | しおり | 2007.8.18 - 2007.10.27 |
95.ONE ON ONE | B'z | 2007.11.3 - 2007.12.22 |
96.虹のパノラマ | 中山うり | 2007.12.29 - 2008.2.23 |
97.MY FRIEND | SKELT 8 BAMBINO | 2008.3.8 - 2008.5.3 |
98.シャリラリラ | 竹仲絵里 | 2008.5.10 - 2008.6.28 |
99.WE LOVE YOU. | 槇原敬之 | 2008.7.5 - 2008.8.30 |
100.ルネサンス | PUSHIM | 2008.9.6 - 2008.11.1 |
101.新しい歌 | 秦基博 | 2008.11.8 - 2009.1.31 |
102.雲の上の君と(epilogue) | 九州男 | 2009.2.7 - 2009.3.28 |
103.夢から醒めて | THE BOOM | 2009.4.11 - 2009.6.13 |
104.時の空 | 多和田えみ | 2009.6.20 - 2009.8.29 |
105.weather | 持田香織 | 2009.9.5 - 2009.10.31 |
106.ムゲンノカナタヘ〜To infinity and beyond〜 | 槇原敬之 | 2009.11.7 - 2010.1.16 |
107.It's My Life | 菅原紗由理 | 2010.1.23 - 2010.3.13 |
108.Phantom Girl's First Love | 坂本美雨 | 2010.3.20- 2010.5.22 |
109.また陽はのぼる | ハイジ | 2010.5.29 - 2010.8.21 |
110.ラフ | たむらぱん | 2010.8.28 - 2010.12.4 |
111.東京組曲 | ほたる日和 | 2010.12.11 - 2011.2.12 |
112.桜の歌 | 藤澤ノリマサ | 2011.2.19 - 2011.4.23 |
113.その手を伸ばして | 稲垣潤一 | 2011.4.30 - 2011.6.25 |
114.7COLORS | 水樹奈々 | 2011.7.2 - 2011.9.10 |
115.青空 | 若旦那 | 2011.9.17 - 2011.11.12 |
116.River | 弓木英梨乃 | 2011.11.19 - 2012.1.14 |
117.Magic 〜手をつなごう〜 | スターダストレビュー | 2012.1.21 - 2012.3.10 |
118.ハルアラシ | Crystal Kay | 2012.3.17 - 2012.5.19 |
119.アーミ・アミーコ!アーミ・アムージ! | カラーボトル | 2012.5.26 - 2012.6.30 |
放送対象地域 | 放送局 | 系列 | 放送時間 | ネット状況 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
関東広域圏 | TBSテレビ(TBS) | TBS系列 | 土曜 21:00 - 21:54 | 制作局 | |
北海道 | 北海道放送(HBC) | 同時ネット | |||
青森県 | 青森テレビ(ATV) | ||||
岩手県 | IBC岩手放送(IBC) | ||||
宮城県 | 東北放送(tbc) | ||||
山形県 | テレビユー山形(TUY) | ||||
福島県 | テレビユー福島(TUF) | ||||
新潟県 | 新潟放送(BSN) | ||||
長野県 | 信越放送(SBC) | ||||
山梨県 | テレビ山梨(UTY) | ||||
静岡県 | 静岡放送(SBS) | ||||
富山県 | チューリップテレビ(TUT) | ||||
石川県 | 北陸放送(MRO) | ||||
中京広域圏 | CBCテレビ(CBC) | ||||
近畿広域圏 | 毎日放送(MBS) | ||||
島根県・鳥取県 | 山陰放送(BSS) | ||||
岡山県・香川県 | RSK山陽放送(RSK) | ||||
広島県 | 中国放送(RCC) | ||||
山口県 | テレビ山口(tys) | ||||
愛媛県 | あいテレビ(itv) | ||||
高知県 | テレビ高知(KUTV) | ||||
福岡県 | RKB毎日放送(rkb) | ||||
長崎県 | 長崎放送(NBC) | ||||
熊本県 | 熊本放送(RKK) | ||||
大分県 | 大分放送(OBS) | ||||
宮崎県 | 宮崎放送(mrt) | ||||
鹿児島県 | 南日本放送(MBC) | ||||
沖縄県 | 琉球放送(RBC) |
※いずれの局も遅れネット。
放送対象地域 | 放送局 | 系列 | 放送日時 | 備考 |
---|---|---|---|---|
秋田県 | 秋田放送(ABS) | 日本テレビ系列 | 木曜 19:00 - 19:54 ↓ 土曜 12:00 - 12:55 | 1995年4月20日 - 2020年6月27日 |
福井県 | 福井放送(FBC) | 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 | 1995年10月19日 - 2020年6月27日 | |
徳島県 | 四国放送(JRT) | 日本テレビ系列 | 木曜 19:00 - 19:54 ↓ 土曜 13:00 - 13:54 | 1995年4月20日 - 2020年6月27日 |
当初は土曜 22:00 - 22:54の放送であったが、1987年10月3日より土曜 21:00 - 21:54に移動した。移動後の初回は編成の都合上、基本放送時間より30分遅れでの放送となった。また、スポーツ中継の影響により30分以上遅れる回もあった。
CS放送のTBSチャンネルでは、2004年に、同年のアテネオリンピック開催に合わせ、アテネやオリンピック関連のテーマを取り扱った回の再放送が行われた。
日本テレビ系列の秋田放送・四国放送は1995年4月に、福井放送は同年10月からネット開始。いずれの局もネット開始当初は木曜 19:00 - 19:54(当時、ローカル枠として放送していた『嗚呼!バラ色の珍生!!』を差し替え)での放送であったが、日本テレビ系列では1999年3月をもって、ゴールデンタイムのローカルが廃止となったため、現在の放送時間となる。なお、番組名に特定の企業名が入っていることから、秋田放送・福井放送・四国放送による放送でもスポンサーの変更は無かった(いわゆる、系列外スポンサードネット)。しかしスポンサーである日立グループの経営環境・事業展開の変化による家電製品をはじめとする個人向け商品の広告・宣伝活動の縮小などもありこれら系列外3局での放送は2020年6月27日(TBS系列における6月20日放送分)を以って打ち切られた。
第1回から日立製作所(以下「日立」)の一社提供だったが、1997年10月からは日立と日立グループにスポンサーが変更となり、番組の後半に『日立の樹』をBGMにしてグループ参加企業一覧を流すCMが放送され始めた。これは、日立グループ提供だった日本テレビの日曜19:30枠とスポンサーを交換したためである。
提供テロップのフォントは石井ゴシックを使用している。
日立グループ各社の名義となっても、日立の樹以外のCMは基本的に日立製作所または日立グローバルライフソリューションズ、日立ビルシステム、日立ハイテクだけであり、グループ各社の協賛はこの『日立の樹』のCMでのロール字幕表示のみとなっている。
当初の提供クレジット画面は、オープニングの司会者挨拶時に右下に縮小表示した後、一問目終わりのCM前に改めてブルーバックを表示していたが、1997年10月からは白背景に黒字で書かれた静止画を提供クレジットとして使用し、程なくCG映像(オープニングはレンガにレーザーで「HITACHI」ロゴが描かれるCG、エンディングはヒトシくん人形が乗った飛行機が通過すると草原に提供クレジットが描かれているCG)に変更された。2000年5月末からは世界風景の映像を背景に提供テロップがアニメーションする形式に変更された。7月8日放送分以降はOP映像が終わったあとスタジオ画面が映し出されたと同時に、提供画面が表示される形式に変更された。EDについてはこれまでと同様。これに伴いCMは、答えの発表後から答えの発表前に流れる形式に変更された。提供アニメーションは、2005年4月(テレゴング形式への変更時)にパターンが変更されている。
初期の提供CMは6分だったが、2005年10月から2014年3月末までは本編終了後のジャンクション明けにヒッチハイクCMが放送されていたため、提供CMは5分30秒(『日立の樹』の1分間を含む)となっていた。
2014年4月12日放送分より提供CMが4分30秒に短縮され、後クレは右下表示されるようになったため(ラストクエスチョンのVTRが終わり、スタジオに切り替わった時点で『提供 HITACHI Inspire the Next』と出る)提供読みは前クレのみとなった。これに伴いヒッチハイクCMが拡大され、CM1 - CM3が日立のCMが90秒ずつ、CM4が90秒ヒッチハイク(いわゆる複数社提供)として本編中に内包して流れるようになった。これに従い、これまで番組の最後に放送されていた『日立の樹』のCM放送が番組の中盤に移動した。また、後クレが表示された後は次回予告などでの番組タイトル表示が「日立 世界ふしぎ発見」ではなく「世界ふしぎ発見」と、企業名が外れている。また2019年ごろは、日立の樹のCMは番組中2回流れていた。2018年度以前と2020年ごろからは1回で、2バージョンを交代で放送している。
また、2007年3月17日放送分の1000回突破記念3時間スペシャルなど、放送時間枠が大幅に拡大した場合でも日立グループの一社提供となり、他社のスポンサー及びスポットCMは一切入らなかった。2024年3月30日放送分の最終回「40000時間から厳選ふしぎ発見!ベストワン映像一挙大公開スペシャル」3時間スペシャル時は、日立グループの一社提供ではなく、同社筆頭で他社の複数社スポンサーだった。
視聴者へプレゼントされる海外旅行は「ルックJTB」(ジェイティービー。現在はJTBワールドバケーションズの提供)である。以前は司会の草野仁が「いつも、いちばん新しい旅を。ルックJTB」と紹介していたが、TBSアナウンサーの小林麻耶がアシスタントとなったことで交代した。現在は、「海外旅行のルックJTB」と紹介されており、草野自身が「ルックJTB」のCMキャラクターである。番組開始当初は、近畿日本ツーリストが海外旅行を担当していた。
先述した通り、この番組の放送時間中のCMは日立グループだけであるが、この番組の放送時間中にしか放映されないCMがいくつかある。2007年3月17日放送分のスペシャルでは、日立に勤める父親とその息子が『世界 ふしぎ発見!』を見ながら会話するという、3分間のミニドラマ仕立ての特別CMが放映された。2017年1月21日放送分のスペシャルでは、放送開始30周年を記念してレギュラー出演者の黒柳と野々村の名場面を織り交ぜた、特別CMが放送された。
1996年に野々村真が日本経済新聞のキャンペーンキャラクターに起用された。野々村の本番組でのできが悪いというイメージを逆に利用し、日経で勉強するというものである。広告は、新聞を読む野々村に「草野さん、見てなさい」「黒柳さん、待ってなさい」「板東さん、笑ってなさい」という3種類のコピーがついていた。
2013年からは日立の企業CM(『日立はすべてを 地球のために』シリーズ)に限り、字幕台詞が付けられたCMが放送されるようになった。
当番組は重延浩(当番組の企画・プロデュースを担当)が電通の番組企画募集に応じた企画書から始まり、『セブンミステリー』という仮題が付いた。内容は「歴史に関するミステリーをクイズ形式で紹介するもの」であり、重延が書いた企画書は電通からTBSを経て、日立に流れた。
番組スポンサーが日立製作所に決まった後、重延と日立の宣伝部長との間で議論が行われた。この時、当時の日立の宣伝部長は重延に「クイズ番組の数が16番組あること」・「歴史をテーマとしたクイズを毎週放送することによって、番組そのものが続かないのではないか?」と指摘した。それを聞いた重延は「日本史だけでもテーマは100以上あり、世界には数多くの国があること」・「人がいるところには必ず歴史がある」と答えた。重延は日立の宣伝部長と議論した翌日に歴史テーマ案を100個書き加えた企画書を日立に提出した。この企画書に日立が関心を持ち、1986年4月19日に『世界・ふしぎ発見!』としてスタートした。なお、同番組の初回は草野がタキシードを着て番組を進行した。
番組開始時には「アタマもはしゃぐサタデーナイト」というキャッチコピーが存在した。
当番組のレギュラー出演者、黒柳は当初、クイズ番組には出ないことを決めていたが、重延が「これはクイズというよりも、歴史の勉強です」と説得し、出演の決断を待つための期間(1週間)を設けた。この当時のエピソードを草野は、「『音楽』・『お芝居』・『パンダ』・『ユニセフ』に関しては他の人には絶対に負けない。でも、科学やスポーツをひも解くと自分自身で愕然としたこともあった」と振り返り、「このまま黒柳の人生を終わらせてはならない」と語っている。
黒柳が提示した条件は「出題テーマを事前に教えて欲しい」であった。番組側はそれを了承し、黒柳は当番組への出演を決断した。黒柳が出演を決断した理由は「1時間の番組の中で歴史の勉強ができる」と言われたことが、その理由となった。なお、当番組で着物を着る理由は「たぶんクイズに正解はできないだろう。でも、着物を着ていたら、(黒柳が出演していることが)分からないかもしれない」と語っている。ちなみに、黒柳の学生時代は教科書を墨で塗る時代(詳細は「墨塗り教科書」を参照)であったため、歴史の勉強をする機会はほぼ無かった。当番組に出演することになった黒柳は出題テーマに沿った本を図書館で借りている。過去には図書館内で問題を出題するスタッフと鉢合わせになったことがあった。
草野は2019年に受けたインタビューで、「すべての出演者に(収録の)1週間前にテーマだけを教えることを一貫して行ったが、あの忙しい黒柳さんが(中略)33年余りの間、1回もパスせずに自分で選んだ本で勉強するということを続けておられる」と語った。ちなみに、黒柳は放送1500回目(2018年12月20日収録、2019年1月19日放送)の収録時に行われた記者会見で「100歳まで仕事を続けていくつもりなので、この番組も続いていただければ、よろしくお願いします」とアピールしている。
当番組の開始当初はピラミッドなどの有名な世界遺産ばかりを追っていたが、その当時の視聴率(関東地区)は1回目(エジプト)が6.6%、2回目(メキシコ)は5.6%、3回目(インドネシア)は3.5%だった。
当番組の転機となったのは8回目でタイの村を紹介したとき、納豆のようなもの(「トゥアナオ」のこと。どちらも大豆の発酵食品)を取り上げたことがその切っ掛けとなった。当時は「有名な世界遺産ばかりを追い、それをミステリーハンターがすべて理解しているように語る」という内容であったが、それが災いして注目度や視聴率の低迷にあえいだ。この当時のクイズは「ガリンペイロを賭ける」というルールを採用していたが、最初期のレギュラー解答者、和田がそれを多く賭けてしまうことが度々発生したため、エンターテイメントではなく賭けの要素が強くなってしまったこともその一因となった。なお、クイズのルールは放送開始後、わずか半年で変更が行われた(クイズのルールに関する詳細は先述)。
当時の日立の宣伝部長は「正しいと思っているなら、君たちの考えているようにやれ」と重延を励まし、打開策を考えた重延は「歴史と遊ぶ」という原点に立ち返ることを決断し、ミステリーハンターの立場の見直しも行った。重延は後年、ミステリーハンターの件に関して以下のコメントを残している。
ミステリーハンターがまるで全てわかったような顔で語るのは、古い作り方じゃないかと。自分たちが知っていることを上から目線で教えるような番組はダメなんだ、ミステリーハンターが視聴者と同じ目線で旅をして、発見し、反応する姿に視聴者は共感してくれるんだなと、方向を切り替えたんです。 — 重延浩、「37年愛された理由は、現代のSNSに通じる“共感”」(ORICON NEWS「37年目『世界ふしぎ発見』、たった3問で1時間番組が成立するワケ『ライバルはクイズ番組ではなくNHKの教養番組』より)
重延が考えた打開策は成功し、「ミステリーハンターが視聴者と同じ目線で旅をして発見・反応する姿」を放送したことで注目度や視聴率が上がった。視聴者と同じ目線で旅をするクイズ番組はこの当時、他のクイズ番組には無く、その内容を民放のレギュラー番組で続けることは非常にまれなことであった。
2023年7月-9月(夏季編成)の『日曜劇場・VIVANT』と、双方の番組の事実を伏せて、事実上の間接コラボレーションとして、当番組に『VIVANT』の医師・薫役で出演した二階堂ふみと、警視庁サイバー犯罪対策課の捜査官・東条翔太役の濱田岳がミステリーハンターとして、モンゴルを取材、その模様が2023年9月16日に生放送された番組で紹介された。
当番組がドラマとコラボするのは38年の歴史で初めてのことで、『VIVANT』の制作班側から「モンゴルに対して恩返しをしたい」と同年4月に申し出があって、それをスタッフが承認、6月からドラマの収録の合間を縫って、二階堂のレポート・取材が行われた。
スタジオセットなどを展示する巡回展が開催されることになり、愛知県犬山市の野外民族博物館リトルワールドが初回会場(2024年3月9日 - 6月30日)に決定した。 。
TBS 土曜22時台 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
TBS 土曜21時台 | ||
日立 世界・ふしぎ発見! (1987年10月3日 - 2024年3月30日) 【当番組は日立製作所→日立グループの一社提供】 | 世の中なんでもHOWマッチ いくらかわかる金? ※21:00 - 21:56 | |
TBS系列 日立製作所→日立グループ一社提供枠 | ||
日立テレビシティ (1982年4月21日 - 1986年4月12日) | 日立 世界・ふしぎ発見! (1986年4月19日 - 2024年3月30日) | 未定 |
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