中川 颯(なかがわ はやて、1998年10月10日 - )は、神奈川県横浜市戸塚区出身のプロ野球選手(投手)。右投左打。横浜DeNAベイスターズ所属。
横浜DeNAベイスターズ #53 | |
---|---|
2024年3月6日 横浜スタジアム | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 神奈川県横浜市戸塚区小雀町 |
生年月日 | 1998年10月10日(25歳) |
身長 体重 | 184 cm 80 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投左打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2020年 ドラフト4位 |
初出場 | 2021年7月14日 |
年俸 | 650万円(2024年) |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
| |
この表について |
横浜市立小雀小学校1年生の時に小雀少年野球部で野球を始める。幼少期から地元球団である横浜ベイスターズに憧れを抱き、グラブは石井琢朗モデルを使用していた。また、小学生時代にベイスターズジュニアの試験を受けたこともあるが、落選している。横浜市立大正中学校時代に所属していた横浜泉シニアでは投手兼遊撃手を務め、投手としてはアンダースローに転向し、全国大会出場に貢献した。
中学校卒業後は桐光学園高校に進学。高校時代は1年生から主力投手として活躍。エースで四番としてチームを牽引し、1年秋、2年秋に関東大会を経験するも、甲子園出場経験はない。
立教大学からは投手に専念。1年時に全日本大学野球選手権で最優秀投手賞を受賞。2年の秋季リーグでは3勝を挙げるが、その後は成績が向上せず、4年の秋季リーグではベンチ外も経験した。大学時代の通算成績は61試合に登板し10勝8敗、防御率3.42。
2020年10月26日に行われたドラフト会議では、オリックス・バファローズから4位指名を受け、11月26日に契約金5000万円、年俸900万円(金額は推定)で契約合意。12月19日に入団発表会見が行われた。同じ苗字の中川拓真がドラフト5位で入団し、さらには中川圭太もいるため、報道上の表記およびスコアボード上の表記はフルネームの「中川颯」となる。背番号は37。
2021年は、ルーキーながら開幕一軍入りを果たしたが、登板機会のないまま3月30日に登録抹消となった。その後、7月10日に再び一軍昇格し、同14日の北海道日本ハムファイターズ戦(帯広の森野球場)で、7回裏に4番手としてプロ初登板を果たした。一軍での登板はこの1試合のみに終わったが、ウエスタン・リーグでは41試合に登板し、防御率1.13の成績を残した。12月2日、50万円減となる推定年俸850万円で契約を更改した。
2022年は春季キャンプから肩の不調を抱え、中川本人は大きな故障ではないと判断して二軍公式戦に登板していたが、ウエスタン・リーグ6試合の登板で防御率5.87に終わり、6月9日以降は公式戦のマウンドに上がることができなかった。一軍での登板機会はなく、10月5日に戦力外通告を受け、12月4日に育成選手として再契約した。背番号は123。推定年俸は、200万円減となる650万円となった。
2023年の春季キャンプには参加せず、肩と不調を治すために大阪市内の球団施設「舞洲」に残り、球団スカウトとキャッチボールを行った。3月からリハビリを始め、痛みがなくなった5月には投球を再開した。肩の不安がなくなり、7月29日までに12試合で17回1/3、奪三振21、四死球1、防御率0.51と好成績を残したが、登録期限の31日までに支配下復帰はならなかった。最終的な二軍成績は21試合の登板で32回2/3を投げ、34奪三振、防御率1.38の成績で、WHIPは0.67、tRA(守備から独立した投手の失点率を推定、評価する指標)は1.90の数値になるなど、各指標も高数値であったが、10月5日に球団より2度目の戦力外通告を受けた。
2023年11月17日、中川の地元球団でもある横浜DeNAベイスターズが支配下選手としての獲得を発表した。背番号は53。推定年俸はオリックス時代と同じく650万円。11月29日に行われた入団会見では「地元が横浜ということで、ベイスターズのユニホームを着てプレーすることが幼いときからの夢でした」と地元球団への入団を喜んだ。なお、DeNAには同じ苗字の投手である中川虎大が在籍しているため、スコアボード上の表示および報道上の表記はオリックス時代から引き続きフルネームの「中川颯」を、背ネーム表記は「HAYATE」をそれぞれ使用する。また、高校時代にバッテリーを組んだ大坪亮介がブルペン捕手として在籍している。
2024年は春季キャンプをA班で迎える。先発投手として期待されると、練習試合やオープン戦で好投を見せ、オープン戦には3試合の登板で13回を投げて無失点に抑えた。開幕ローテーション入りをつかみ、4月4日の対阪神タイガース戦(京セラドーム大阪)でプロ入り初先発登板した(5回を投げ切れず、勝ち負けつかず)。その後は、状況や点差に関係なく待機するロングリリーフに配置転換され、10日の対中日ドラゴンズ戦ではリリーフで第二先発の役割を担い、自身最長の5回を1失点で投げ切る力投を見せた。
投球フォームは184cmの長身を折り曲げるアンダースローで、地表約10cmから浮き上がる最速136km/hのストレートに、カーブ、スライダー、シンカー(ツーシームとも)などといった変化球を投じる。中川自身は、変化球でかわすイメージより「真っすぐの強さを武器にしていきたい」と語っている。2023年の二軍での投球では、奪三振割合 (K%) が29.1%と高めだが、フライ割合も59.7%と高いフライボールピッチャーでもあり、広い球場と相性が良いと推測される。
高校時代の通算本塁打は26本を記録し、長打力だけでなくバットコントロールに優れた野手としてもプロから注目されていた。オリックス時代は二軍含めて打席に立つ機会はなかったが、DeNA移籍後は二軍で打席に立った際に初打席初安打を記録している。
DeNAの常務取締役チーム統括本部長の萩原龍大によれば、「プロスカウトの戦力外になる可能性のある選手のリストの中でも上位に入ってくる選手」という評価だったと言い、オリックス戦力外後にはすぐさまDeNAのスカウト部スカウティングディレクター(当時)の河原隆一から連絡が入った。
年 度 | 球 団 | 登 板 | 先 発 | 完 投 | 完 封 | 無 四 球 | 勝 利 | 敗 戦 | セ 丨 ブ | ホ 丨 ル ド | 勝 率 | 打 者 | 投 球 回 | 被 安 打 | 被 本 塁 打 | 与 四 球 | 敬 遠 | 与 死 球 | 奪 三 振 | 暴 投 | ボ 丨 ク | 失 点 | 自 責 点 | 防 御 率 | W H I P |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2021 | オリックス | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 5 | 1.0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.00 | 2.00 |
通算:1年 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 5 | 1.0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.00 | 2.00 |
年 度 | 球 団 | 投手 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 | 刺 殺 | 補 殺 | 失 策 | 併 殺 | 守 備 率 | ||
2021 | オリックス | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- |
通算 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- |
This article uses material from the Wikipedia 日本語 article 中川颯, which is released under the Creative Commons Attribution-ShareAlike 3.0 license ("CC BY-SA 3.0"); additional terms may apply (view authors). コンテンツは、特に記載されていない限り、CC BY-SA 4.0のもとで利用可能です。 Images, videos and audio are available under their respective licenses.
®Wikipedia is a registered trademark of the Wiki Foundation, Inc. Wiki 日本語 (DUHOCTRUNGQUOC.VN) is an independent company and has no affiliation with Wiki Foundation.