失策(しっさく)とは、野球やクリケットなどにおいて守備を行っている野手・投手、捕手が、ミス(ミステイク、失敗)により、打者の打撃の時間を延ばす、アウトにするはずの打者・走者をアウトにできない、余分な進塁を許すこと、またその回数を示す記録をいう。エラーとも呼ぶ。暴投、捕逸、野手選択は失策に含まれない。
各々のプレイの結果が失策であるかどうかは、公式記録員の判断によるため、失策数の多寡のみを基準にして守備の巧さを測ることはできない。広い守備範囲を持ち、多くの打球に対して積極的に捕球を試みる選手はたとえ守備の技術に優れていたとしても失策が増える可能性がある一方、逆に守備の技術が劣っていても際どい打球を積極的に追わない守備範囲の狭い選手は失策数が増えない可能性もある。
日本の高校野球では両軍が全く失策を記録しなかった、無失策試合も記録として残される(プロ野球では当たり前に発生するため記録には残されない)。
野手(投手自身を含む)の失策によりアウトを免れた走者が得点した場合、投手に失点を記録するが自責点は記録しない。
また、アウトの機会(実際のアウトの数と、失策により取り逃したアウトの数とを合計したもの)が3に達している状況、言い換えると無失策の守備ならば既に守備側チームが3つのアウトを取れていたという状況において発生した得点についても、投手に失点のみを記録して自責点を記録しない。
イニングの途中で投手が交代したときは、後任投手については上記「アウトの機会」は実際のアウトの数からの数え直しとなる(チーム自体および前任投手のアウトの機会については変更なし)。従って、失点がチームの自責点にはならないが後任投手の自責点にはなるという例も発生しうるため、チームの自責点と、チームの投手全員の自責点の合計とが異なる値になる場合もある。
詳細は当該項を参照のこと。
ポジション | 選手 | 失策数 |
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一塁手通算 | 王貞治 | 165 |
二塁手通算 | 高木守道 | 284 |
遊撃手通算 | 白石勝巳 | 636 |
三塁手通算 | 小玉明利 | 301 |
外野手通算 | 大下弘 | 79 |
捕手通算 | 野村克也 | 271 |
投手通算 | 別所毅彦 | 53 |
東尾修 |
ポジション | 選手 | 失策数 |
---|---|---|
一塁手通算 | キャップ・アンソン | 568 |
二塁手通算 | フレッド・フェファー | 857 |
遊撃手通算 | ハーマン・ロング | 1070 |
三塁手通算 | ジェリー・デニー | 533 |
外野手通算 | トム・ブラウン | 490 |
捕手通算 | アイビー・ウィンゴ | 234 |
投手通算 | ヒッポ・ボーン | 64 |
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