『ザ・ベストハウス123』(ザ・ベストハウスワン・ツー・スリー)は、フジテレビ系列で放送されたバラエティ番組。単発特番として放送されてきたが、2006年11月1日から2012年3月14日まで水曜日に1時間枠でレギュラー放送されていた。
ザ・ベストハウス123 THE BEST HOUSE | |
---|---|
ジャンル | バラエティ番組 |
構成 | 海老克哉、そーたに 川島浩司、古井知克 櫻井昭宏、ほし知美 |
総監督 | 井上晃一(総合演出) |
演出 | 稲村健、五十嵐優人 笠原裕明、杉山和典 川平秀二、かげやま竜彦 若林倫也、宮森英生 他 |
出演者 | ロンドンブーツ1号2号 (田村淳・田村亮) 本上まなみ ほか |
ナレーター | 篠原まさのり |
オープニング | Pistol Valve「The Best House」 |
エンディング | Pistol Valve「My Voice」 |
製作 | |
プロデューサー | 神原孝、挾間英行 米山範彦、後藤喜男 朝倉千代子、西原伸治 他 |
編集 | オムニバス・ジャパン |
制作 | フジテレビ |
放送 | |
音声形式 | ステレオ放送 |
放送国・地域 | 日本 |
番組情報ページ | |
単発1回目 | |
放送期間 | 2006年1月2日 |
放送時間 | 23:55 - 24:55 |
放送分 | 60分 |
回数 | 1 |
単発2回目 | |
放送期間 | 2006年5月23日 |
放送時間 | 19:00 - 20:54 |
放送枠 | カスペ! |
放送分 | 114分 |
回数 | 1 |
レギュラー放送前期 | |
放送期間 | 2006年11月1日 - 2010年9月29日 |
放送時間 | 水曜日21:00 - 21:54 |
放送分 | 54分 |
回数 | 154 |
レギュラー放送後期 | |
放送期間 | 2010年10月27日 - 2012年3月14日 |
放送時間 | 水曜日22:00 - 22:54 |
放送分 | 54分 |
回数 | 73 |
特記事項: レギュラー放送回数は番組終了時点。 |
「一つの分野のベスト3を知れば大体のことは分かる」をコンセプトに、古今東西あらゆるランキングの「ベスト3」を網羅した架空の書籍「ベストハウス図鑑」に掲載する情報を集めるという設定の下、様々な趣向を凝らした「ベスト3」を披露していく番組。「トリビアの泉 〜素晴らしきムダ知識〜」を踏襲した情報・雑学バラエティであり、BSフジで放送されていた「無意味良品」と主要スタッフが共通している。
2006年1月2日未明に特別番組としてパイロット版が放送された後、2006年5月13日カスペ!枠で2時間SPを放送。これが好評だった事を受け、2006年9月27日に放送終了したトリビアの泉の後を継ぐ形でレギュラー番組化。2006年11月1日にレギュラー版第1回が放送された。審議長(ゲスト)は所ジョージ。
2007年9月19日には、番組史上初の4時間生放送『今夜は4時間史上最強生放送!!2007秋の大生プレゼン祭り』が放送された。2008年2月27日にも2回目の4時間SP「今夜決定!史上最強のベスト3アワード2008」(総集編)を放送した。
この番組で取り上げられたベスト3の中では折り紙アーティストの神谷哲史などのように、この番組が発掘したものもあり、それらがこの番組に取り上げられるようになったことで、注目を浴びたこともある。
レギュラー放送以降はスタジオ収録はハイビジョン制作でVTR部分は従来通り4:3のSD画質で『THE BEST HOUSE』と黄色い文字で書かれたサイドパネルが貼られているが2008年7月9日放送分以降はハイビジョン制作のVTRも増えてきている。なお、レターボックス化された2010年7月7日放送分よりVTR部分のサイドパネルは『THE BESTHOUSE 123』に変更されたが、ハイビジョン制作に変更されなかった。
最高視聴率は2009年1月14日の18%(数字は関東地区調べ)。また、参考記録として2011年2月9日に放送された『人気4番組緊急合体 ヘキサはねるホンマ!?123!』の当番組放送部分で19.8%を記録している。
2012年3月14日をもって、約6年間のレギュラー放送を終了し、不定期特番として継続されることとなった。以後、3回の特別番組が放送されていた。レギュラー放送最終回の視聴率は12.0%。パイロット時代を含め7年間の歴史に幕を閉じた。
ちなみにテロップでは、ロンブーは淳、亮ではなく「アツシ」「リョウ」、本上は「マナミ」という表記で統一されていた。
日本国内にある架空のマンション「ベストハウス」のオーナーが「あらゆるベスト3を載せた図鑑を作り、世間の常識をひっくり返す」という計画を首謀。オーナーの娘であるマナミとオーナーの志に惹かれた2人の男アツシ・リョウらが陣頭指揮をとり「ベストハウス図鑑編集会議」を毎週水曜夜9時に開催し、住民を集めて図鑑に掲載するベスト3を提案させる。番組で放送されているのはその会議の様子という設定である。
編纂会のメンバーがプレゼンした様々なランキングのベスト3(VTR)を視聴後、審議長を始めとする審議官(角帽を被っているスタジオの観客49名とゲストのタレント1名の計50名)が手元の本で判定し、41名以上が本を閉じて認めれば採用、ベストハウス図鑑に掲載される。番組内では図鑑への掲載が決定したことを「押さえる」と言い、掲載された場合は、出演者・審議官が全員で「押さえました!」と唱和し手元の本を同時に閉じる。通算で10回掲載されたメンバーには「ご褒美」が貰え、逆にボツ(不採用)が10回溜まってしまうと罰ゲームとなる。
2007年3月14日放送分から審議官50人での判定制度が廃止され、番組の最後に審議長が最優秀プレゼンとワーストプレゼンを発表する形に変更された。最優秀プレゼン5回で「ご褒美」、ワーストプレゼン5回は「罰ゲームロケ」となる。2007年3月14日放送分では判定をせずに今まで同樣角帽を被った観客が50名ほど審議官の席に座っていたが、2007年4月25日放送分では観客の席自体が廃止され壁のセットに変更、審議長の席だけが残った。判定の廃止に伴い「押さえました!」は番組のエンディングのみになり、淳と本上の「Take a Book.」の掛け声で出演者全員が手持ちの本を開き、淳の「本日も押さえました!」の後に続いて、亮・ゲスト出演者・審議官全員が「押さえました!」と唱和しながら本を閉じる。そして亮による締めの一言で番組が終了となる(2011年4月以降は殆ど行われなくなった)。
2008年10月15日放送分からはルールが変更になり、最優秀プレゼン7回で「ご褒美獲得」、最優秀プレゼンを7回連続して逃すと「罰ゲームロケ」となる。
2010年頃からは「ベスト3」としてのプレゼンがなくなり、毎週1つのテーマに沿った複数のエピソードをプレゼンする形になったが、最優秀プレゼン決めは継続された。しかし2011年2月に入ると1週で1本の長編エピソードを紹介するようになったため最優秀プレゼンを選ぶ余地がなくなり自然消滅した。
以上のような特徴があったが、判定システムが変更された2007年3月頃から徐々に省略されベスト3のVTRを淡々と流すシーンが増加した。オープニングはアツシが「ベストハウス図鑑編纂会議へようこそ!」と言う簡素なものに変更され、プレゼンターが油絵調になる演出も省略され、Tank!(カウボーイビバップOP曲)をBGMに「リョウがプレゼン!ものスゴいシリーズ」といったナレーションがされた後に直接VTRに入るように変更された。
番組の公式サイトなどにある英字表記のロゴの下には小さく『ENCYCLOPEDIA』(エンサイクロペディア)と書かれている。
放送当初は約1時間の放送で5~6本のVTRが流されていた。最初に取り上げられたベスト3はパイロット版が「日本の高い山ベスト3」、レギュラー版が「日本の美しい花火ベスト3」。また演出面では前述のような凝ったものがされていたが、次第に省略されVTRの比重が増した。メインコーナーとして「ものスゴいシリーズ」が毎回放送されるようになり、コーナーは「THE BEST HOUSE」がほとんどになり他は「THE WORST HOUSE」が時々流れる程度になった。2008年11月からはレオナルド・ダ・ヴィンチの弟子が描いたと思われる絵画「ラロックの聖母」を調査するシリーズが断続的に放送された。
その後は開始早々にプレゼンを行った後にCMを挟んで放送するようになったため、出演者の紹介が番組後半になってやっと表示されるようになり、ピストルバルブの紹介に至っては終了間際にしか登場しなくなった。2009年8月からは1週で放送されるベスト3のVTRは2~3本に減少した。
2010年に入るとプレゼンの内容も「奇跡の脳」「神業ドクター」「余命数ヶ月の子供」などの感動物や、海外の事件を題材に再現映像を織り交ぜたものが増加。感動物に加えて女性とセレブ、ダイエットなどを題材にしたものが主流となり、1週でのプレゼン数を1~2つほどに削減、「ベスト3」として紹介されないものが大半になった。
2010年6月からセットを一新。図書館を模したセットからカラフルなものへ変更された。ピストルバルブはメンバー6人が脱退したことから出演が4人(後に3人)となり、スペースもセットの片隅になった。
2010年秋の番組改編で『ホンマでっか!?TV』が月曜23時『バラパラ』枠から本枠へ移動・時間拡大となるため、同年10月27日からは1時間繰り下げ、水曜日の22:00 - 22:54枠に移動して『爆笑レッドシアター』の後継番組として放送。
2011年に入るとベスト3としての紹介が完全になくなったほか、1つのプレゼンで1週放送する事も増え、必然的に最大の特徴であった最優秀プレゼン決めも消滅した。プレゼンの内容によっては1週では完結出来ないものが稀にあり、その場合は2週完結になることもある(その時は予め、次週予告を流している)。
2012年3月14日にレギュラー版最終回を放送。最後のプレゼンとして「荒俣宏厳選!ツタンカーメンのものスゴい秘宝ベスト3!」が放送され、久々に登場したベスト3のVTRで約6年間の歴史に幕を閉じた。
オープニングやVTR中など多くの場面で「ワン、ツー、スリー!」という特徴的なコールが使用されていた。
毎回スペシャルゲストが審議長になっていた。
普段は「ベストハウス」内の各部屋にそれぞれ暮らす住民という設定。名前とともに部屋番号も紹介されるが、準レギュラー出演の住民には、他の住民の部屋番号が割り当てられることがあった。
このうち池上彰・荒俣宏・茂木健一郎の3人が一時期「ベストハウス三賢人」と呼ばれたが、池上が2010年4月からの『そうだったのか!池上彰の学べるニュース』(テレビ朝日)の出演に伴い降板したため、それ以降「ベストハウス三賢人」の呼び名は自然消滅となった。2011年に入ってからは、荒俣と茂木に菊池健彦を加えた3人がベストハウスの住民の賢人とされていた。
この他にも以下のゲストが登場している。
番組の舞台となる架空のマンション。外観は洋館を3つ積んだようなアンバランスな構造になっており、会議は3階で行われている。上記の住民は提案した情報が採用される限り住み続ける事ができるという設定がある。レギュラー版初回およびDVD版のオープニングでは前身とも言える番組「無意味良品」のキャラクターであるキム社長・ファンキー・リンダが後ろ姿だが登場していた。
本番組のメインコーナー。古今東西のあらゆるランキングをベスト3形式のVTRで紹介する。プレゼンターとなる編纂会メンバーはVTR前に見どころを紹介し盛り上げるほかVTR終了後に補足情報を語る、フリップを用いるなどして評価を高める。野久保直樹などプレゼンがあまりに拙い場合はVTRの質が良くてもワーストプレゼンになるケースがあった。楽器奏者やパフォーマーなどを取り上げたベスト3場合は本人がスタジオに登場することもある。食べ物・動物の場合も同様。
番組初期から毎回のように放送されていた人気シリーズ。主にリョウが担当するが、アンタッチャブルが担当することもあった。 ばねやねじなど、身近にある物の中で、最先端の技術が駆使されているベスト3を紹介することが多い。後にこのシリーズを特集したDVDが発売された。
従来のベスト3とは逆に、 ワースト3を発表する。最初は主にリョウが担当していたが、後にYOUやアンガールズなどが担当することが増えた。事故映像やハプニング、犯罪、毒をテーマにしたものなど、マイナスイメージを持つ事柄を扱ったものが多い。ワースト3は「そのランクの中で最も低いもの」ではなく「最もその分野で最悪・凶悪なもの」という意味で用いられており、特定の基準に沿ったトップ3を紹介するというコンセプトは踏襲している。ただしパイロット版ではコーナー自体が存在しなかった事から「日本の最強毒キノコベスト3」として取り上げられた。書籍版や2008年放送の総集編SPではワースト3扱いになっている。
特定の分野に精通したゲストがBGMと共に登場して、自らが選定したベスト3をプレゼンする。
日本(世界)を代表する三つの有名なもの(三大○○)を発表する。審議官による判定は行われない。
「世界の高い山」「画数の多い漢字」など雑学的なベスト3をピストルバルブの演奏とナレーションで簡潔に紹介する。放送尺も1分程度と短く、審議官の判定はされない。後述のエンディングでも省かれた。
スタッフロールが流れる中で今週放送されたランキングのタイトルと1位になった物を順番に紹介する。ボツになったランキングも紹介されたがDATA BEST HOUSEは省略された。THREE MAJOR HOUSEで紹介された三大○○は3つ全てが紹介された。2007年2月14日放送分で廃止。
放送対象地域 | 放送局 | 系列 | 放送日時 | ネット状況 | 脚注 |
---|---|---|---|---|---|
関東広域圏 | フジテレビ(CX) | フジテレビ系列 | 水曜 22:00 - 22:54 | 製作局 | |
北海道 | 北海道文化放送(uhb) | 同時ネット | |||
岩手県 | 岩手めんこいテレビ(mit) | ||||
宮城県 | 仙台放送(OX) | ||||
秋田県 | 秋田テレビ(AKT) | ||||
山形県 | さくらんぼテレビ(SAY) | ||||
福島県 | 福島テレビ(FTV) | ||||
新潟県 | 新潟総合テレビ(NST) | ||||
長野県 | 長野放送(NBS) | ||||
静岡県 | テレビ静岡(SUT) | ||||
富山県 | 富山テレビ(BBT) | ||||
石川県 | 石川テレビ(ITC) | ||||
福井県 | 福井テレビ(FTB) | ||||
中京広域圏 | 東海テレビ(THK) | ||||
近畿広域圏 | 関西テレビ(KTV) | ||||
島根県・鳥取県 | 山陰中央テレビ(TSK) | ||||
岡山県・香川県 | 岡山放送(OHK) | ||||
広島県 | テレビ新広島(TSS) | ||||
愛媛県 | テレビ愛媛(EBC) | ||||
高知県 | 高知さんさんテレビ(KSS) | ||||
福岡県 | テレビ西日本(TNC) | ||||
佐賀県 | サガテレビ(STS) | ||||
長崎県 | テレビ長崎(KTN) | ||||
熊本県 | テレビくまもと(TKU) | ||||
宮崎県 | テレビ宮崎(UMK) | フジテレビ系列 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 | |||
鹿児島県 | 鹿児島テレビ(KTS) | フジテレビ系列 | |||
沖縄県 | 沖縄テレビ(OTV) | ||||
大分県 | テレビ大分(TOS) | 日本テレビ系列 フジテレビ系列 | 木曜 14:05 - 14:59 | 遅れネット | |
青森県 | 青森放送(RAB) | 日本テレビ系列 | 土曜 13:00 - 13:55 | ||
山梨県 | 山梨放送(YBS) | 金曜(木曜深夜) 0:38 - 1:33 | |||
山口県 | テレビ山口(tys) | TBS系列 | 日曜 13:54 - 14:54 |
回数 | 放送日 | 放送曜日 | 放送時間(JST) | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 2006年1月2日 | 月曜日 | 23:55 - 24:55 | |
2 | 2006年5月23日 | 火曜日 | 19:00 - 20:54 | 『カスペ!』枠 |
放送期間 | 放送曜日 | 放送時間(JST) |
---|---|---|
2006年11月1日 - 2010年9月29日 | 水曜日 | 21:00 - 21:54 |
2010年10月27日 - 2012年3月14日 | 22:00 - 22:54 |
回数 | 放送日 | 放送曜日 | 放送時間(JST) | 視聴率 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 2012年5月8日 | 火曜日 | 19:00 - 20:54 | 12.1% | 『カスペ!』枠 |
2 | 2012年7月4日 | 水曜日 | 19:00 - 23:18 | 13.9% | |
3 | 2012年10月23日 | 火曜日 | 19:00 - 20:54 | 8.7% | 『カスペ!』枠 |
番組で紹介したベスト3を網羅したビジュアル図鑑が扶桑社から発売されている。
レギュラー放送終了後の2012年6月19日から23日まで、番組初の舞台化作品として「ザ・ベストハウス123 on Stage!! 〜おかしなおかしな探偵物語!・・・は、コレだ!!〜」が渋谷区文化総合センター大和田「伝承ホール」にて上演された。出演は崎本大海、清水良太郎、和田正人、鎌苅健太、松井絵里奈、緑友利恵、小池里奈、山根良顕、ピストルバルブ、魚建、本上まなみのほか、スペシャルゲストとしてベストハウス住人も日替わりで登場した。なお、演出は井上晃一、脚本は穴吹一朗が手がけた。
フジテレビ系列 水曜21:00 - 21:54 | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
ザ・ベストハウス123 (2006年11月 - 2010年9月) | ||
フジテレビ系列 水曜22:00 - 22:54 | ||
爆笑レッドシアター (2009年4月 - 2010年9月) | ザ・ベストハウス123 (2010年10月 - 2012年3月) |
This article uses material from the Wikipedia 日本語 article ザ・ベストハウス123, which is released under the Creative Commons Attribution-ShareAlike 3.0 license ("CC BY-SA 3.0"); additional terms may apply (view authors). コンテンツは、特に記載されていない限り、CC BY-SA 4.0のもとで利用可能です。 Images, videos and audio are available under their respective licenses.
®Wikipedia is a registered trademark of the Wiki Foundation, Inc. Wiki 日本語 (DUHOCTRUNGQUOC.VN) is an independent company and has no affiliation with Wiki Foundation.