山口大学(やまぐちだいがく、英語: Yamaguchi University)は、山口県山口市吉田1677-1に本部を置く日本の国立大学。1815年創立、1949年大学設置。大学の略称は山大(やまだい)。
山口大学 | |
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大学設置 | 1949年 |
創立 | 1815年 |
学校種別 | 国立 |
設置者 | 国立大学法人山口大学 |
本部所在地 | 山口県山口市吉田1677-1 北緯34度8分51.5秒 東経131度28分5.2秒 / 北緯34.147639度 東経131.468111度 東経131度28分5.2秒 / 北緯34.147639度 東経131.468111度 |
キャンパス | 吉田(山口市吉田1677-1) 常盤(宇部市常盤台2丁目16-1) 小串(宇部市南小串1丁目1-1) |
学部 | 人文学部 教育学部 経済学部 理学部 医学部 工学部 農学部 国際総合科学部 共同獣医学部 |
研究科 | 人文科学研究科 教育学研究科 経済学研究科 医学系研究科 創成科学研究科 農学研究科 東アジア研究科 技術経営研究科 連合獣医学研究科 共同獣医学研究科 連合農学研究科 |
ウェブサイト | http://www.yamaguchi-u.ac.jp/ |
山口大学は1815年(文化12年)に長州藩士の儒学者上田鳳陽によって創設された私塾山口講堂を淵源とする。第二次世界大戦後の学制改革で旧制山口高等学校(山口講堂の後身)、山口経済専門学校、山口師範学校、山口青年師範学校、宇部工業専門学校、山口獣医畜産専門学校を統合して1949年(昭和24年)、新制大学として設立された。これに1964年(昭和39年)に山口県立医科大学を移管・統合して、現在に至る。2015年(平成27年)には、創基200周年を迎えている。
9学部9研究科を有している。人文学部、教育学部、経済学部、理学部、農学部、工学部、医学部、共同獣医学部、国際総合科学部で構成され社会科学(経済、経営、法、政策、教育等)、人文学(文学、外国語、哲学、心理学等)、自然科学(理学、工学、農学等)を欠けなく揃える。学生数は学部生8,546名、大学院生1,473名(鳥取大学連合農学研究科を含む。2022年5月1日時点)となっている。新制総合5大学。
学内に大原学園グループとの連携による就職支援施設「O-HARA山口大学就職支援施設」が置かれ、キャンパス内に民間の就職支援施設を設置する唯一の国立大学である。経済学部には経済学科職業会計人コースが設置され別途88万円程度の負担で大原簿記専門学校と連携する1年生後期から4年生8月までのカリキュラムで公認会計士試験、税理士試験に挑戦する。
3つのキャンパスから成り、山口市には人文学部、教育学部、経済学部、理学部、農学部、共同獣医学部、国際総合科学部、共通教育棟および山口大学の主要な研究施設がある吉田キャンパス、宇部市には工学部がある常盤キャンパスと、医学部・山口大学医学部附属病院がある小串キャンパスがある。吉田キャンパスは中心部からの距離は5km程あるものの県庁所在地山口市にあり、山坂を超えることなく中心市街までアクセスが可能である。また湯田温泉街から2kmほどの距離にあり、大学最寄り駅の湯田温泉駅は非電化単線のローカル線ながら特急スーパーおきを含む上り下り毎時各1~2本の列車が停車し新幹線駅の新山口駅まで30分程度で連絡している。
山口県内出身者が全学生の3割に留まりキャンパスのアクセスの都合から県内出身者も含め大半の学生が大学近辺で一人暮らしをしている。2割の学生が広島県出身、1割強が福岡県出身と3県出身の学生が6割を占める。
山口大学に入学した全ての1年生は最初に大学の共通教育を学ぶために、共通教育棟がある吉田キャンパスに通う。2年生以降は専門教育を学ぶために各学部のあるキャンパスに通学する。
(2023年5月1日時点)9会が設置されている。
旧制〜学制改革にかけて数多く作曲創作されている。(一部記載)
2007年(平成19年)2月15日に制定された「山口大学憲章」では、広中平祐学長(1996年(平成8年) - 2002年(平成14年))によって提唱された「発見し・はぐくみ・かたちにする 知の広場」の創造(Creation of a “Place of Wisdom:Discover it, Nourish it, and Realize it” )、ともに力を合わせ、ともに育みあい、ともに喜びを分かち合う(Fostering the Spirit of Cooperation,Interactive Education,and Sharing) 「共同・共育・共有精神の涵養」、他者への配慮と自らを律する倫理観のもとで、あらゆる偏見と差別を排する「公正・平等・友愛の尊重」 (Respect for Fairness,Equality,and Fraternity)の3つが基本理念として掲げられている。特に、「共同・共育・共有の精神」は「山大スピリット」(Yamaguchi University Spirit)と名づけられている。
山口大学において他の大学とは違う特色ある教育としては、山口大学生の自主性を高めることを目的とした、いわゆるゼミや卒業論文とは別の、学生グループによる独自の自主研究活動に大学側が資金面での支援を行う「山口大学おもしろプロジェクト」実施が挙げられる。2005年度、文部科学省によって「特色ある大学教育支援プログラム」に採択されている)。1996年(平成8年)に当時着任したばかりであった学長の広中平祐の発案で始まったものであり、選考会を通して年間に十数件ほどが採用されている。最大で3年間のプロジェクトを計画することが可能であり、1年あたり最高100万円の資金を獲得することができる(長期プロジェクトのみ)。応募要件としては
の7つが挙げられており、中・長期プロジェクトは前期の1回、短期プロジェクトは前・後期の2回募集をしている。
また、おもしろプロジェクトの開始初年度は学内予算配分が決定した後にこのプロジェクトの発足が決まったために、実施予算の大半が広中学長のポケットマネーから支出されたというエピソードも残されている。
山口大学における学園祭としては次の5つが挙げられる。
毎年11月上旬に、大学祭実行委員会が主体となって吉田キャンパスにて行われる学園祭である。山口大学の学園祭の中心的な存在となっていて、有名芸人のライブや、有名アーティストのライブが行われている。また共通教育棟前の広場では、大学祭実行委員会が企画した小規模なイベントが連続して開催されており賑わいを見せている。姫山祭恒例の河豚鍋奉行も振る舞われる。また、大学のマスコットであるヤマミィの誕生日が11月12日であることから、誕生日会の企画も行われている。
毎年11月中旬に、医学祭実行委員会が主体となって小串キャンパスにて行われる学園祭である。姫山祭と同様に有名芸人のライブや有名アーティストのライブが行われているほか、著名人による講演が一般開放され行われる。医学部の各部活による模擬店や医療系サークルによるブース企画、ドクターヘリ展示など医学系の企画を中心として、敷地は広くないもののかなりの賑わいをみせている。
毎年11月下旬に、常盤祭実行委員会が主体となって常盤キャンパスにて行われる学園祭である。こちらは有名アーティストのライブが主なプログラムとなっている。
毎年7月に、山口大学の学生寮である吉田寮および椹野寮の寮生によって結成された、七夕祭実行委員会が主体となって行われる学園祭である。上記の3つの学園祭のように有名芸能人やアーティストによるライブはないものの、山口大学の公認サークルおよび非公認サークルがこぞってステージ発表を行ったり模擬店を出店したりしていて、模擬店の数は120店を超える。また七夕祭実行委員会の部署の1つである備品部によって手作りの神輿が練り歩くほか、旅行などが当たる大ビンゴ大会が開かれるなど、他の山口大学の学園祭にはないほどの活況を呈している。この祭りに対する寮生の意識は非常に高く、七夕祭の開催3ヶ月前にもかかわらず七夕祭実行委員会のしるしである法被を着て、学生生活を送っている。なお、寮生は原則として全員が七夕祭実行委員会に所属することが求められる。
毎年10月に、山口大学のサークルの1つである山口大学よさこいやっさん!!が主体となって行われる学園祭である。この祭りの背景として、吉田寮の全面改築工事によって2010年度の新入寮生が減少してしまったために、2010年度の七夕祭が開催できなくなってしまった経緯があった。その七夕祭の代替としてその年から始まったのがこの祭りである。主によさこいライブや演舞指導が行われるが、模擬店も出店している。またテーマにあるように地域に根付いた祭りであるため、産直販売も行われている。好評であったために2011年以降も継続して開催されている。ちなみに、2023年第25回 『Y O S A KOIさせぼ祭り』学生王者決定戦「青春グランプリ」にて、「山口大よさこいやっさん!!」が大賞を受賞している。
各学部の成り立ちの違い(上部の沿革参照)などから、現在は山口市内(吉田キャンパス)と宇部市内の2ヶ所(小串キャンパス・常盤キャンパス)の計3ヶ所に分散してキャンパスが置かれている。吉田キャンパスと小串・常盤キャンパス間は35km前後(公共交通機関で2時間ほど、自動車で約40分)の距離にあるのに対し、小串キャンパスと常盤キャンパスの間は自動車・自転車で10分程度の距離であり、図書館の利用やサークルの活動などにおいて日常的に相互に学生の行き来がある。「大学基本情報 2015」(大学改革支援・学位授与機構)によると本学の各キャンパス総面積は全国の国立大学で第17位の49haとなっている。
山口大学本部 (吉田キャンパス) | |
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正門 | |
情報 | |
敷地面積 | 712,896 m² |
所在地 | 〒753-8511 山口県山口市吉田1677-1 |
座標 | 北緯34度8分51.5秒 東経131度28分5.2秒 / 北緯34.147639度 東経131.468111度 |
山口大学医学部附属病院 (小串キャンパス内) | |
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医学部附属病院 | |
情報 | |
敷地面積 | 123,490 m² |
所在地 | 〒755-8505 山口県宇部市南小串1丁目1-1 |
座標 | 北緯33度57分29.2秒 東経131度14分54.9秒 / 北緯33.958111度 東経131.248583度 |
日本庭園のわきには建築家岸和郎によりデザインされた霜仁会館があり、小規模なイベントの開催もできる。
山口大学工学部 (常盤キャンパス) | |
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ビジネス・インキュベーション棟 | |
情報 | |
敷地面積 | 144,282 m² |
所在地 | 〒755-8611 山口県宇部市常盤台2丁目16-1 |
座標 | 北緯33度57分24.9秒 東経131度16分14.8秒 / 北緯33.956917度 東経131.270778度 |
山口大学には、学生の自主的な課外活動を行う団体として「体育会」、「文化会」、「大学祭実行委員会」の3つが存在している。また小串キャンパス内にも「医学部学生自治会」、常盤キャンパス内にも「工学部学友会」が組織されている。
吉田キャンパスで毎年11月に開かれる「姫山祭」の企画・運営、および毎年4月に新入生を対象として開かれる「新入生歓迎フェスティバル」の企画・運営を行っている。
1949年(昭和24年)5月1日に山口大学附属図書館として開館し、2004年(平成16年)4月1日に山口大学の国立大学法人化によって名称を「図書館」に改めた。吉田キャンパスにある「総合図書館」、小串キャンパスにある「医学部図書館」、常盤キャンパスにある「工学部図書館」の3館で構成されていて、山口大学生の学習・教育・研究を支援する施設として活用されている。
地域に開かれた大学の図書館として、蔵書目録のWebによる検索システムの導入、一般市民への貸し出し、また総合図書館は山口県立山口図書館および山口県立大学附属図書館と、医学部・工学部図書館は宇部市立図書館との連携・相互協力を行っている。
図書館全体の蔵書数は約163万冊を数え、県内では最大規模を誇る図書館になっている。
山口大学のすべてのキャンパスに設置されており、ウェブサーバ、メールサーバなどの各種のサーバや教育用のコンピュータおよび利用アカウントを管理しており、学生は演習室などに設置されているコンピュータを開放時間中に関しては自由に使用することができる。またオンデマンドプリンターを使用して、設置されているノートパソコンからネットワークを経由して印刷をすることができる。その際には学生は生協ショップで販売されてあるプリンター専用カード(50度数および150度数)を使用しなくてはならない。以下は2011年(平成23年)4月1日現在において山口大学の各キャンパスに設置されているパソコンの台数である。
2022年(令和4年)6月10日時点。
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