親族
- 夫は消化器内科医の武本憲重。
- 父は浪曲師の廣澤龍造(江口鉱三郎)。
- 継母は浪曲師の三門お染。
- 叔母(広沢竜造の実妹)は声帯・形態模写・漫談家の翠みち代。義理のおじ(みち代の夫)は落語家の4代目桂福團治。従弟(福團治とみち代の長男)は落語家の桂福若。
来歴
人物
- 歌謡漫談家時代
- 歌謡漫談家のネタの中にコント55号が作成したものもある。ある日、街角でキャバレーの呼び込みに「うちで働かない?」と声をかけられたが、「はばかりながら、こっちはもっといい商売やってんだよ!」と一蹴した。キャバレーの呼び込みは、「いけね。トルコ嬢に声かけちまった」と言った。
- 芸名について
- 「泉ピン子」の芸名は芸能人であることをずっと反対した父親が「芸人にはピンからキリまであるのだから、志しの一番なピンの芸人になれ」と、泉に話したことから。本人によると、他の理由として「顔が丸くて麻雀牌のイーピンみたいだから」「泉の部分は『過去に泉という名前で売れた芸能人がいないので、お前で試す』と言われた」とのことで牧伸二に名付けられたとも語っている。これ以前に駈け出しの前座歌手時代に泉 小百合(いずみ さゆり)の芸名を名乗っていたことがあり、『泉』を芸名にしていたのはこの時が初めてである。
- 元芸人として
- 元来は(コメディエンヌ)で、歌謡漫談家時代を基にした本人主演の自伝的ドラマ「おんなは一生懸命」が制作されたこともあったが、一時期『ウィークエンダー』に出演した過去をなかった事にして自身を「女優」と公言する姿にレギュラーとして共演した桂ざこばなどから「生意気だ」と批判された。泉とざこばは不仲で関係が修復せず、彼女のドラマ以外の発言では否定的である。一方では、元々漫談家としてデビューした当時の先輩芸人とのエピソードを嬉々として語るなど、後に自身がお笑い出身であることを全く隠さなくなった。
エピソード
- 橋田ファミリー関連
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- 「橋田ファミリー」の一人として有名だが、自身は「“ファミリー”って嫌いなんですよね。(マスコミや視聴者など)皆がつけちゃったんで、ファミリーじゃないわよ」と発言している。
- 橋田とはプライベートでも一緒に旅行に行くなどの交友があり、橋田の熱海の家を何度も訪れるうちに泉も熱海にマンションを購入し移住することとなった。しかし、橋田は泉に対して「全然友達じゃありません」と『ビートたけしのTVタックル』出演時のインタビューにて語っている。
- 『橋田壽賀子ドラマスペシャル 妻が夫をおくるとき』で演じた和田利子は、橋田邸で手伝いをしていた人物で、泉自身が橋田邸で本人と会った事がある。
- 橋田が2021年4月4日に急性リンパ腫のため死去した際は、同じ熱海に居を構えていたことから自宅に駆け付けて、橋田の臨終を看取る。
- 対人エピソード
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- 2005年、TBS系列特別ドラマ『美空ひばり物語 - おでことおでこがぶつかって』で美空ひばりの母親役を演じるために16kg体重を減らすダイエットに成功。生前のひばり本人からとても可愛がられ、岸本加世子とともにカラオケに行った時は多くの歌を岸本とリクエストしたという。それについて『ひばりさんにカラオケでリクエストして生で歌ってもらったのは私たちだけだった』とひばりの23回忌法要出席時に岸本と語っていた。ひばりの形見でもある大切な着物も息子の加藤和也から進呈されてTV番組内で紹介している。生前に可愛がられていた杉村春子の形見の着物も所有している。
- 矢沢永吉の熱狂的なファンで、矢沢と『アリよさらば』で特別出演として共演し、嬉しさのあまり感極まった。現在でも矢沢のライブへは毎回出かける。
- ドラマ共演が縁で宮沢りえや仲間由紀恵、上戸彩をプライベートでも実の娘の様に可愛がり、親交が深い。松本めぐみは高校時代からの旧友で、夫の加山雄三と共にプライベートで親交が深く互いに「小夜」「キャプテン」と呼んでいる。小林幸子は「三門マリ子」時代から一緒にキャバレー廻りをして、互いの低迷期の苦労を知る旧知の仲で親友の一人である。
- 森喜朗とは古くからの友人で、森のパーティーに参加し挨拶したり、森が会長を務める東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の顧問を務めたりしている。聖火リレー検討委員会の一員でもあり、2018年1月15日、ソウルで行われた平昌オリンピックの聖火リレーに参加した。ピン子曰く「あっという間でした」。
- 西田敏行も1976年のドラマ『いごこち満点』での初共演から長きに渡る親友の一人である。村田雄浩や坂本冬美を公私共に弟や妹のように可愛がり、村田は妻子と一緒に熱海にある泉の自宅に飲食へ招待されるなど家族ぐるみで交流があり、2022年7月18日の『徹子の部屋』へ一緒に出演したり、坂本とは泉の大切な着物や洋服などをプレゼントしたり、彼女の座長公演や2019年、2020年『徹子の部屋』などの番組で2人仲良く出演している。神田正輝は40年以上の交流がある友達で「小夜ちゃん」と呼んでいる。梅沢富美男とも40年に渡る仲良しの一人で2021年12月21日の『徹子の部屋』に一緒に出演している。
- 番組エピソード
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- 『ウィークエンダー』は水の江瀧子の代役としての三面記事を紹介するプレゼンターとして抜擢された際、「どうせ一回だけだろ」と思っていたという。だが取り扱うニュースは事件になるような話ではなかったという だがイノブタがツノがあるのに太ももを刺されて死んだという話に、「面白くできない」とあきらめていたところ、「イノブタの交尾のシーンを見ますか?」とスタッフに言われて、そのシーンを鑑賞。本番でその交尾の様子を詳細に語ったところ「一夜にしてスターになった」と、2021年10月23放送日『ゴッドアフタヌーン アッコのいいかげんに1000回』で語っている。今では炎上していただろうと述べている。実際、苦情の電話が鳴りやまなかったらしい。それまでは時代劇の舞台にスリッパで出たり生放送も最後まで出ないなどトラブル続きのタレントだったという。
- 『ぴったんこカン・カン』ではぴったん子さん(ピン子扮する派手な化粧のバスガイド)で登場時に、店員から無料で出来合いの商品を貰って食べていた。だがテレビの批評で散々に叩かれると、2010年10月22日放送回から自分の財布を持って払うようになった。
- 値切り交渉や人を持ち上げるのも得意である。『紳助社長のプロデュース大作戦!』(TBS系)で宮古島の民宿「夢来人」に行った際も、値切って買い物をした。民宿のエントランスが殺風景だったので民宿造りに協力した建設会社へ行き、エントランスに使う石と花の手配を依頼し、即エントランスの改造作業に取り掛からせた。一方で、値切った店をPRする等の気遣いも見せている。
- フジテレビ系列の『ペケ×ポン』の2012年4月6日放送回に出演した際、番組司会者の上田晋也(くりぃむしちゅー)の入院に伴う代役として熊本から来た上田の兄・上田啓介に対して「素人」呼ばわりして暴言を吐き続けた。これを観た視聴者からは非難が相次いだが、それに対して啓介はブログにて「ピン子さんは素人の自分を面白くイジってくれた」と、泉に感謝を表している。
- 夫とのエピソード
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- 入籍日は1989年7月29日。結婚はしても結婚式は挙げなかった。
- 夫と結婚できた理由について、「(美味しい食べ物を作って)胃袋をつかむのが大事」と述べている。
- 夫が泉と結婚した理由は、「この人に花嫁衣裳を着せてやりたいと思ったから」。
- 夫は消化器内科医の武本憲重で朝日放送制作・テレビ朝日系列『最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学』にゲスト医師として出演したり、泉主演のTBS系列ドラマ『女子刑務所東三号棟』の医療監修を行ったりしている。夫と出会ったのは40歳くらいの頃で、結婚を後押ししたのは友人である西田敏行だった。
- 夫との間に子供はいない。
- すぐ怒りやすい自分に対して、夫は理論的で頑固な性格で、自分とは反対な性格だと本人は述べている。
- 1990年代に持ち上がった夫の愛人・隠し子騒動では、「許します」と寛容な態度を見せた。
- 料理は自信があり、夫に1度もインスタント食品を食べさせたことがない。
- その他
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- 元々は愛煙家で、たばこだけでなく酒も好きだったが、50歳の時に禁煙・禁酒した。
- 野球は阪神ファン。元々は巨人ファンだったが、1985年に阪神タイガースが日本シリーズを制覇した時に阪神ファンになった。
- 実母とは泉が2歳の時に死別。その後父は継母と再婚。母が実母ではないと知ったのは小学校4年生の時だった。
- 父は命名する時、『小夜』と書いて『いざよ』と読ませる名前にしたかったが、区役所に受け付けてもらえず断念した。泉は後になって自分の名前について「画数が結婚出来なさそうな後家の相が出てる」と父に話したところ、父に「そのために名付けたんだ」と言われたという。
- 20代半ばの頃、結婚は一度諦めていたと言う。1983年11月18日放送の『徹子の部屋』(テレビ朝日)において「幸せは両方の手に乗りませんから、女優は結婚しなくていいんです」とも発言している。「結婚はしないと思う。するとしていたらとっくにしていたと思う。独り身が寂しいのは当たり前だし、私は孤独に耐えて生きる」と言ったことも述べていたことがある。
- 後輩で“芸能界の女番長”和田アキ子の事を「アッコちゃん」と“ちゃんづけ”で呼んでおり、互いに芸能生活が長かったが面識がなかったそうで泉がドラマで和田の母親役を演じたことが縁となり、2000年代に入ってから仲良しの間柄になったと2019年『徹子の部屋』へ加山雄三と3人で出演時に語っている。
- 役者仲間の電話番号をほとんど知らない。
所属事務所経歴
出演
テレビドラマ
NHK
日本テレビ
TBS
フジテレビ
テレビ朝日
テレビ東京
映画
舞台
- 泉ピン子ショー 〜 テレビ局は花ざかり (1978年11月24日 - 27日、日本劇場)
- 泉ピン子ショー 〜 ふるさとの歌声 (1979年11月8日 - 12日、日本劇場)
- おんな太閤記 (2007年)
- 渡る世間は鬼ばかり
劇場アニメ
以下のアニメ・人形劇は声優としての出演。
海外アニメ
人形劇
ラジオ
- 歌謡大行進(1976年4月 - 1977年10月、文化放送) - 湯原昌幸と共演
- ピン子の笑う世間に福来たる!(2012年2月4日 - 、毎日放送)
- ピン子の今日も元気に123(2012年12月2日 - 、毎日放送)
バラエティ
他、多数
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音楽
シングル
発売日 | 規格 | 規格品番 | 面 | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 |
フィリップス・レコード |
1977年6月5日 | EP | FS-2058 | A | 哀恋蝶(あいれんちょう) | 藤公之介 | 小林亜星 | 竹村次郎 |
B | まさか | 高田弘 |
1978年2月5日 | EP | FS-2078 | A | ひとり寝化粧 | たかたかし | 川口真 | あかのたちお |
B | どうぞお先に | なかにし礼 |
エルボンレコード |
1978年5月25日 | EP | BON-1001 | A | 岬恋唄 | 藤公之介 | 猪俣公章 | 竹村次郎 |
B | 誘い水 |
1978年9月25日 | EP | BON-1009 | A | チョット見のいい女 | 紫牟田健二 | 竹村次郎 |
B | 夜汽車 | 田中哲一 | 上原昇 |
フィリップス・レコード |
1979年10月5日 | EP | 6PL-31 | A | 抱擁 | | | |
B | 哀恋蝶 | 藤公之介 | 小林亜星 | 竹村次郎 |
1980年9月5日 | EP | 7PL-3 | A | おばかさん | ちあき哲也 | 浜圭介 | |
B | 東京心中地図 | |
1981年10月25日 | EP | 7PL-53 | A | 一番星みつけた | 千坊さかえ | 平尾昌晃 | 薗広昭 |
B | 夢の中でも |
日本クラウン |
1990年6月21日 | 8cmCD | CRSN-20 | A | 駄目な時ゃダメさ | 三浦弘 | |
B | 幸せたずね人 | | | |
アルバム
発売日 | 規格 | 規格品番 | アルバム |
フィリップス・レコード |
1977年 | LP | S-7026 | 哀恋蝶 Side:A - 哀恋蝶
- 命かれても
- 新宿の女
- 思い出ぼろぼろ
- 怨み節
- 昔の名前で出ています
Side:B - まさか
- 恋歌
- おんな道
- メランコリー
- 抱擁
- 酔いどれ女流れ歌
|
著書
- 『ここだけのおしゃべり 男と女に関する報告書』(立風書房・1976年)
- 『四年目のラブレター』(スコラ・1992年)
- 『みんな悩んでる ピン子のツンデレ人生相談』(光文社・2012年)
脚注
関連項目
外部リンク
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