radiko(ラジコ)は、株式会社radiko(英: radiko Co., Ltd.)が運営する日本のIPサイマルラジオサービス。2010年3月にサービスを開始した。キャッチコピーは「世界を広げる、音がある。」。
URL | radiko |
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言語 | 日本語 |
タイプ | インターネットラジオ インターネットサイマル配信 |
運営者 | 株式会社radiko |
設立者 | IPサイマルラジオ協議会 |
収益 | 有料会員サービス(radikoプレミアム)、広告(ラジコオーディオアド) |
スローガン | 世界を広げる、音がある。 |
営利性 | あり |
開始 | 2010年3月15日 |
現在の状態 | 運営継続中 |
本社が入居するPMO銀座八丁目ビル | |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
本社所在地 | 日本 〒104-0061 東京都中央区銀座8-12-8 PMO銀座八丁目 2F |
設立 | 2010年(平成22年)12月1日 |
業種 | 情報・通信業 |
法人番号 | 9010401091174 |
事業内容 | ラジオ放送のIPサイマル配信サービスの運営 |
代表者 | 青木貴博(代表取締役社長) |
資本金 | 1億6840万円 |
純利益 | 1078万5000円 (2023年3月期) |
総資産 | 27億6420万6000円 (2023年3月期) |
主要株主 | 電通 12.40% TBSラジオ、文化放送、ニッポン放送など 各5.84% MBSメディアホールディングス、朝日放送グループホールディングス、大阪放送など 各3.27% アール・エフ・ラジオ日本、ベイエフエム、エフエムナックファイブ、横浜エフエム放送 各3.25% アサツー ディ・ケイ、博報堂DYメディアパートナーズ 各2.79% など |
外部リンク | radiko |
ラジオ放送をインターネットで同時にサイマル配信(ライブストリーミング)するインターネットラジオの一種。
などラジオ業界の諸問題に対応する打開策として、インターネットのIP通信を利用して地上波ラジオ放送と原則同じ内容をサイマル配信するサービスが考案され、「IPサイマルラジオ協議会」として2010年3月15日から実用化試験配信を行い、同年12月1日に在京・在阪民間放送局と電通の計14社で「株式会社radiko」を設立し本格運用を開始した。
サービスを開始した当初は、在京・在阪の一部局のみの参加であり、radikoサービス自体に否定的な局や、経費上の都合から配信不参加の放送局も存在した。しかし、参加局は年々増加していき、サービス開始10年目となる2020年9月1日にFM徳島が参加したことでradiko本体が目指した民放ラジオ全局参加を達成した。
県域局以外については、2012年4月にラジオNIKKEI・放送大学が全国配信を開始し、聴取エリアが全都道府県に拡大。2017年10月2日からNHKと民放連との共同ラジオキャンペーンの一環として、関東広域圏など一部地域を対象に、radikoによるNHKラジオの配信を実験的に開始。後に配信地域を全国に拡大し、2019年4月よりNHKラジオの配信もradikoの正式サービスに格上げされた。
基本サービスは、ユーザーのIP情報やGPS情報を基に地域判定を行い、地域ごとの放送局を無料配信している。基本サービスの地域制限は、ラジオ放送の広告形態の問題からかけられているが、2014年4月からは加盟局を全国で聴取可能とする有料サービス「radiko.jpプレミアム(エリアフリー聴取)」も開始され(以下「radikoプレミアム」と記す)、フリーミアムサービスに移行している。電波によってリアルタイムで受信出来る地域でも放送対象地域外の場合はプレミアム会員となってエリアフリーを申し込む必要がある。
AM放送は、ラジオ受信環境の問題点としてあった雑音問題が解消されており、HE-AAC v2 48kbpsステレオを採用して着うたフルと同等レベルのクリアな音質で聴取できる。
非会員・プレミアム会員を問わず、録音機能サービスは現在まで公式アプリ上では提供されていない。radikoで放送される番組音源の録音は、ライン出力により別機器で録音を行うか録音のためのソフトを別途用意する必要がある(非公式の互換アプリではradikoを録音できる機能が存在する。後述)。radiko公式では2016年10月11日から放送番組を最大7日前の番組から再生出来る「タイムフリー聴取」機能を実証実験として追加している。
本サービスは日本国内限定としている事から、日本国外ではプレミアム会員でも聴取出来ず、公式サイトの会員設定ページにもアクセス出来ない仕組みとなっている。radikoでオリンピック中継がライブ・タイムフリー・エリアフリーの制限を問わずに問題なく配信されているのはこの措置になっているためによるもの。
都道府県境付近では、双方のエリアの表示がされる場合があるが、聴取できるのはGPSにより判定されたエリアの放送のみである。屋内でGPS衛星が受信できない場合は、受信できる携帯電話の基地局で判定する。一方、本来はエリア外で聴取出来ないラジオ局(主に在京局)が、サーバの関係で聴取できるケースも存在する。
2024年4月1日以降は、98社・100局により配信されている。地域・放送局名の表記はradikoで表記されるものに可能な限り合わせている。
放送局記号はラテン文字の大文字で統一されており、放送局の略称や、通称のローマ字表記やそれを省略したもの、コールサインなどが流用されている。2010年から配信している「古参」の局は文字数も3文字で統一されており、一部の局で文字数調整の工夫が発生している。
地上波放送 対象地域 | 放送局名 | 放送局記号 | 通常配信 地域 | 実用化試験 配信開始日 | 本配信開始日 | プレミアム 配信開始日 | 備考 |
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北海道 | HBCラジオ | HBC | 北海道 | 2011年4月20日 | 2011年10月20日 | 2014年4月1日 | |
STVラジオ | STV | ||||||
AIR-G'(FM北海道) | AIR-G | ||||||
FM NORTH WAVE | NORTHWAVE | - | 2015年7月30日 | ||||
青森県 | RAB青森放送 | RAB | 青森県 | 2014年10月1日 | |||
エフエム青森 | AFB | 2017年4月3日 | |||||
岩手県 | IBCラジオ | IBC | 岩手県 | 2012年4月2日 | 2012年10月 | 2014年4月1日 | |
エフエム岩手 | FMI | - | 2015年9月30日 | ||||
秋田県 | ABS秋田放送 | ABS | 秋田県 | 2017年6月1日 | |||
エフエム秋田 | AFM | 2020年4月1日 | |||||
宮城県 | TBCラジオ | TBC | 宮城県 | 2012年4月2日 | 2012年10月 | 2014年4月1日 | |
Date fm(エフエム仙台) | DATEFM | - | 2016年9月29日 | ||||
山形県 | YBC山形放送 | YBC | 山形県 | 2015年9月18日 | |||
Rhythm Station エフエム山形 | RFM | 2020年4月1日 | |||||
福島県 | RFCラジオ福島 | RFC | 福島県 | 2012年4月2日 | 2012年10月 | 2014年8月1日 | |
ふくしまFM | FMF | - | 2014年5月9日 | ||||
関東広域圏 | TBSラジオ | TBS | 東京都 神奈川県 埼玉県 千葉県 茨城県 栃木県 群馬県 | 2010年3月15日 | 2010年12月1日 | 2014年4月1日 | |
文化放送 | QRR | ||||||
ニッポン放送 | LFR | ||||||
interfm | INT | ||||||
東京都 | TOKYO FM | FMT | |||||
J-WAVE | FMJ | ||||||
神奈川県 | ラジオ日本 | JORF | 2011年4月12日 | 2011年10月12日 | |||
FMヨコハマ | YFM | ||||||
埼玉県 | NACK5 | NACK5 | |||||
千葉県 | BAYFM78 | BAYFM78 | |||||
茨城県 | LuckyFM 茨城放送 | IBS | 2011年10月12日 | ||||
栃木県 | RADIO BERRY | RADIOBERRY | 栃木県 | 2011年10月12日 | |||
CRT栃木放送 | CRT | - | 2014年12月1日 | ||||
群馬県 | FM GUNMA | FMGUNMA | 群馬県 | 2011年4月12日 | 2011年10月12日 | 2014年4月1日 | |
長野県 | SBCラジオ | SBC | 長野県 | 2011年10月3日 | 2012年4月2日 | 2015年3月30日 | |
FM長野 | FMN | 2014年4月1日 | |||||
山梨県 | YBSラジオ | YBS | 山梨県 | - | 2017年10月10日 | ||
FM FUJI | FM-FUJI | 2016年5月9日 | |||||
新潟県 | BSNラジオ | BSN | 新潟県 | 2012年4月2日 | 2012年10月 | 2014年11月4日 | |
FM NIIGATA | FMNIIGATA | 2014年4月1日 | |||||
富山県 | KNBラジオ | KNB | 富山県 | 2017年3月31日 | |||
FMとやま | FMTOYAMA | 2014年4月1日 | |||||
石川県 | MROラジオ | MRO | 石川県 | 2011年10月3日 | 2012年4月2日 | ||
エフエム石川 | HELLOFIVE | - | |||||
福井県 | FBCラジオ | FBC | 福井県 | 2012年1月30日 | 2012年7月 | 2015年7月1日 | |
FM福井 | FMFUKUI | - | 2018年7月2日 | ||||
静岡県 | SBSラジオ | SBS | 静岡県 | 2011年10月3日 | 2012年4月2日 | 2015年3月30日 | |
K-MIX | K-MIX | 2014年4月1日 | |||||
中京広域圏 | CBCラジオ | CBC | 愛知県 岐阜県 三重県 | 2011年3月25日 | 2011年9月26日 | ||
TOKAI RADIO | TOKAIRADIO | ||||||
愛知県 | ZIP-FM | ZIP-FM | |||||
FM AICHI | FMAICHI | ||||||
岐阜県 | ぎふチャン | GBS | 2011年3月25日 | 2011年9月26日 | 2014年4月1日 | ||
FM GIFU | FMGIFU | 岐阜県 | - | 2016年4月1日 | |||
三重県 | レディオキューブ FM三重 | FMMIE | 三重県 | 2011年3月25日 | 2011年9月26日 | 2014年4月1日 | |
近畿広域圏 | MBSラジオ | MBS | 大阪府 兵庫県 京都府 滋賀県 奈良県 和歌山県 | 2010年3月15日 | 2010年12月1日 | 2014年9月1日 | |
ABCラジオ | ABC | 2014年4月1日 | |||||
OBCラジオ大阪 | OBC | ||||||
FM COCOLO | CCL | ||||||
大阪府 | FM大阪 | FMO | |||||
FM802 | 802 | ||||||
兵庫県 | Kiss FM KOBE | KISSFMKOBE | 2011年4月12日 | 2011年10月12日 | |||
ラジオ関西 | CRK | 2011年10月12日 | |||||
京都府 滋賀県 | KBS京都ラジオ | KBS | 京都府 滋賀県 大阪府 | 2011年10月12日 | |||
京都府 | α-STATION FM | ALPHA-STATION | 京都府 大阪府 滋賀県 奈良県 | 2011年7月1日 | 2012年1月1日 | ||
滋賀県 | e-radio FM滋賀 | E-RADIO | 滋賀県 | 2012年1月1日 | |||
和歌山県 | wbs和歌山放送 | WBS | 和歌山県 | 2011年4月12日 | 2011年10月12日 | ||
鳥取県 島根県 | BSSラジオ | BSS | 鳥取県 島根県 | 2012年1月30日 | 2012年7月 | ||
エフエム山陰 | FM-SANIN | - | 2020年4月1日 | ||||
岡山県 | RSKラジオ | RSK | 岡山県 | 2014年12月1日 | |||
FM岡山 | FM-OKAYAMA | 2020年4月1日 | |||||
広島県 | RCCラジオ | RCC | 広島県 | 2011年7月20日 | 2012年1月23日 | 2014年4月1日 | |
広島FM | HFM | ||||||
山口県 | KRY山口放送 | KRY | 山口県 | - | 2016年5月9日 | ||
エフエム山口 | FMY | 2018年4月2日 | |||||
愛媛県 | RNB南海放送 | RNB | 愛媛県 | 2012年11月1日 | 2013年5月1日 | 2014年4月1日 | |
FM愛媛 | JOEU-FM | - | 2017年4月3日 | ||||
高知県 | RKC高知放送 | RKC | 高知県 | 2015年4月1日 | |||
エフエム高知 | HI-SIX | 2020年3月2日 | |||||
徳島県 | JRT四国放送 | JRT | 徳島県 | 2015年4月1日 | 2017年3月31日 | ||
FM徳島 | FM807 | 2020年9月1日 | |||||
香川県 | RNC西日本放送 | RNC | 香川県 | 2017年11月1日 | |||
エフエム香川 | FMKAGAWA | 2018年2月1日 | |||||
福岡県 | RKBラジオ | RKB | 福岡県 佐賀県 | 2011年4月22日 | 2011年10月24日 | 2014年4月1日 | |
KBCラジオ | KBC | ||||||
FM FUKUOKA | FMFUKUOKA | 福岡県 | 2011年10月24日 | ||||
cross fm | CROSSFM | - | 2014年4月30日 | ||||
福岡県 佐賀県 | LOVE FM | LOVEFM | 2011年4月22日 | 2011年10月24日 | 2014年4月1日 | ||
佐賀県 | エフエム佐賀 | FMS | 佐賀県 | - | 2020年4月15日 | ||
長崎県 佐賀県 | NBCラジオ | NBC | 長崎県 佐賀県 | 2012年1月30日 | 2012年7月 | 2014年4月1日 | 佐賀県の事情は 後述 |
長崎県 | FM長崎 | FMNAGASAKI | 長崎県 | 2012年7月 | |||
熊本県 | RKKラジオ | RKK | 熊本県 | ||||
FMKエフエム熊本 | FMK | ||||||
大分県 | OBSラジオ | OBS | 大分県 | 2012年4月2日 | 2012年10月 | ||
エフエム大分 | FM_OITA | ||||||
宮崎県 | 宮崎放送 | MRT | 宮崎県 | ||||
エフエム宮崎 | JOYFM | - | 2020年4月1日 | ||||
鹿児島県 | MBCラジオ | MBC | 鹿児島県 | 2011年10月3日 | 2012年4月2日 | 2014年12月1日 | |
μFM | MYUFM | - | 2017年4月3日 | ||||
沖縄県 | RBCiラジオ | RBC | 沖縄県 | 2013年1月11日 | 2014年4月1日 | ||
ラジオ沖縄 | ROK | 2017年10月2日 | |||||
FM沖縄 | FM_OKINAWA | ||||||
日本全国 | ラジオNIKKEI第1 | RN1 | 日本全国 | 2010年3月15日 | 2010年12月1日 | 2014年4月1日 (配信システム上) | |
ラジオNIKKEI第2 | RN2 | - | 2012年7月27日 |
都道府県別の配信局一覧は公式サイトの配信エリアのページを参照。
佐賀県は、地元局(本社があるエフエム佐賀、県内に支局を持ちNBCラジオ佐賀として県内向け放送もしていたNBCラジオ(長崎放送)、放送対象地域に佐賀市を含む福岡のLOVE FM)や周辺局による県内向け基本サービス配信開始まで時間がかかったため、基本サービスだけではNHK・ラジオNIKKEI・放送大学の3局5波しか聴取できない、いわば「民放radiko空白地帯」の期間が長かった。
2020年4月にエフエム佐賀が参加したことでこの状況は解消し、2021年10月にはNBCラジオの配信対象地域が佐賀県に拡大(radikoでの局名がNBC長崎放送からNBCラジオに変更されたと同時に長崎エリアと佐賀エリアの番組編成が統一されたため、佐賀ローカルの番組がradikoで配信されることはなかった)。さらに2021年12月より福岡県のRKBラジオとKBCラジオの配信対象地域も佐賀県に拡大されたことで、今度は三大都市圏や電波相互乗り入れ地域(山陰)以外では珍しい、複数県(佐賀・福岡・長崎)の放送を聴取できるエリアとなった。
一方で、LOVE FMの基本サービスによる配信対象地域は一貫して福岡県のみであり、NBCラジオが佐賀エリアで配信を開始して以降、放送対象地域内に配信対象外地域を含むのは同局が唯一である。全国一律に利用可能な別のサービス(2020年6月30日まで配信していたWIZ RADIOなど)を用いない限り、ネット配信サービスによる無料聴取はできない。
2017年10月2日正午頃から「NHK・民放連共同ラジオキャンペーン」の一環としてNHKラジオの実験配信を開始。当初は2018年3月30日までの予定だったが、一旦終了後同年4月12日正午に再開して2019年3月31日まで行い、2019年4月1日より第1・FM放送をradikoの正式サービスとして配信している。
NHKが直接運営するNHKラジオの配信サービス「NHKネットラジオ らじる★らじる」も、radikoによる配信と並行して引き続き提供されており、こちらは拠点8局17波の放送が日本国内エリア制限なしで配信されている他、一部番組の聴き逃し配信も行われている。それらの兼ね合いもあり、radikoでは通常の配信エリア内での無料配信のみで提供され、エリアフリーによるラジオ第1の地域外配信やタイムフリーによる全番組の聞き逃し配信はサービス対象外。外部団体による広告放送を実施されていないため、NHKラジオの聴取中に表示される広告バナーも、「らじる★らじる」のもののみを常時表示されている。
配信内容は以下の通りとなる。放送局記号はコールサイン(呼出符号)そのまま。
配信対象地域 | R1 (ラジオ第1) | R2 (ラジオ第2) | FM (NHK-FM) | 備考 |
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(関東広域圏) 東京都 神奈川県 埼玉県 千葉県 茨城県 栃木県 群馬県 | JOAK 関東広域放送 | JOAB (終日全国放送) | JOAK-FM 東京都域放送 | |
宮城県 | JOHK 宮城県域放送 | JOHK-FM 宮城県域放送 | ||
広島県 | JOFK 広島県域放送 | JOFK-FM 広島県域放送 | ||
愛媛県 | JOZK 愛媛県域放送 | JOZK-FM 愛媛県域放送 | ||
福岡県 | JOLK 福岡県域放送 ※ | JOLK-FM 福岡県域放送 ※1 |
配信対象地域 | R1 (ラジオ第1) | R2 (ラジオ第2) | FM (NHK-FM) | 備考 |
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(関東甲信越) 東京都 神奈川県 埼玉県 千葉県 茨城県 栃木県 群馬県 新潟県 長野県 山梨県 | JOAK 関東広域放送 | JOAB (終日全国放送) | JOAK-FM 東京都域放送 | R1に一部曜日・時間帯で関東・甲信越(新潟、長野、山梨を含む地域)向けローカル番組あり。 |
(近畿) 大阪府 兵庫県 京都府 奈良県 滋賀県 和歌山県 | JOBK 近畿広域放送 | |||
(東海北陸) 愛知県 岐阜県 三重県 静岡県 富山県 石川県 福井県 | JOCK 中京広域放送 | R1に一部曜日・時間帯で東海・北陸(富山、石川、福井、静岡を含む地域)向けローカル番組あり。 | ||
北海道 | JOIK 北海道域放送 ※2 | R1に一部曜日・時間帯で札幌地域向けローカル番組あり。 | ||
(東北) 青森県 岩手県 秋田県 宮城県 山形県 福島県 | JOHK 宮城県域放送 | R1に一部曜日・時間帯で東北地方(青森、岩手、秋田、山形、福島を含む地域)向けローカル番組あり。 | ||
(中国) 鳥取県 島根県 広島県 岡山県 山口県 | JOFK 広島県域放送 | R1に一部曜日・時間帯で中国地方(岡山、鳥取、島根、山口を含む地域)向けローカル番組あり。 | ||
(四国) 香川県 徳島県 愛媛県 高知県 | JOZK 愛媛県域放送 | FMともに一部曜日・時間帯で四国地方(徳島、香川、高知を含む地域)向けローカル番組あり。 | ||
(九州沖縄) 福岡県 長崎県 佐賀県 大分県 熊本県 宮崎県 鹿児島県 沖縄県 | JOLK 福岡県域放送 ※1 | R1に一部曜日・時間帯で九州地方(佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島を含む地域)・沖縄向けローカル番組あり。 |
配信対象地域 | R1 (ラジオ第1) | FM (NHK-FM) | 備考 |
---|---|---|---|
(関東甲信越) 東京都 神奈川県 埼玉県 千葉県 茨城県 栃木県 群馬県 新潟県 長野県 山梨県 | JOAK 関東広域放送 | JOAK-FM 東京都域放送 | R1に一部曜日・時間帯で関東・甲信越(新潟、長野、山梨を含む地域)向けローカル番組あり。 |
(近畿) 大阪府 兵庫県 京都府 奈良県 滋賀県 和歌山県 | JOBK 近畿広域放送 | ||
(東海北陸) 愛知県 岐阜県 三重県 静岡県 富山県 石川県 福井県 | JOCK 中京広域放送 | R1に一部曜日・時間帯で東海・北陸(富山、石川、福井、静岡を含む地域)向けローカル番組あり。 | |
北海道 | JOIK 北海道域放送 ※2 | R1に一部曜日・時間帯で札幌地域向けローカル番組あり。 | |
(東北) 青森県 岩手県 秋田県 宮城県 山形県 福島県 | JOHK 宮城県域放送 | R1に一部曜日・時間帯で東北地方(青森、岩手、秋田、山形、福島を含む地域)向けローカル番組あり。 | |
(中国) 鳥取県 島根県 広島県 岡山県 山口県 | JOFK 広島県域放送 | R1に一部曜日・時間帯で中国地方(岡山、鳥取、島根、山口を含む地域)向けローカル番組あり。 | |
(四国) 香川県 徳島県 愛媛県 高知県 | JOZK 愛媛県域放送 | FMともに一部曜日・時間帯で四国地方(徳島、香川、高知を含む地域)向けローカル番組あり。 | |
(九州沖縄) 福岡県 長崎県 佐賀県 大分県 熊本県 宮崎県 鹿児島県 沖縄県 | JOLK 福岡県域放送 ※1 | R1に一部曜日・時間帯で九州地方(佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島を含む地域)・沖縄向けローカル番組あり。 |
地上波放送 対象地域 | 放送局名 | 放送局記号 | 通常配信地域 | 実用化試験 配信開始日 | 本配信開始日 | プレミアム 配信開始日 | 配信終了日 | 終了理由 | 備考 |
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宮城県 | NHK-FM (仙台) | JOHK-FM | 宮城県 | 2017年10月2日 | - | (対象外) | 2018年3月30日 | 配信元をNHK-FM(東京)に変更 | ネット配信は「らじる★らじる」で継続中 詳細は前述 |
広島県 | NHK-FM (広島) | JOFK-FM | 広島県 | ||||||
愛媛県 | NHK-FM (松山) | JOZK-FM | 愛媛県 | ||||||
福岡県 | NHK-FM (福岡) | JOLK-FM | 福岡県 | ||||||
全国 | NHKラジオ第2 | JOAB | 全国 | 2018年4月12日 | 2019年3月29日 | NHKラジオ実験配信の終了 | |||
中京広域圏 | RADIO NEO | RADIONEO | 愛知県 岐阜県 三重県 | - | 2015年7月30日 | 2020年6月30日 | 閉局による停波 | ||
新潟県 | FM PORT | FMPORT | 新潟県 | 2012年4月2日 | 2012年10月 | 2014年4月1日 | |||
関東広域圏 ↓ (衛星ラジオ放送) | 放送大学 | HOUSOU-DAIGAKU | 日本全国 | - | 2012年4月2日 | 2014年4月1日 (配信システム上) | 2024年3月31日 | 独自のインターネット配信の操作性向上と運営経費の効率化 |
対象地域でパソコンかスマートフォン・タブレットが使用可能であれば、登録なしにradiko.jpの公式ウェブサイト・公式アプリ・radikoに参加している各放送局の公式ウェブサイトより即座に利用できる。
配信の対象は、主なものとしてパソコンやスマートフォンがある。聴取は、公式ウェブサイトにウェブブラウザからアクセスするか、「radikoアプリ」など公式の対応アプリケーションソフトウェアを利用する。専用サイトに各局の番組表が1週間分あり、確認することができる。実用化試験配信期からユーザー登録は不要(プレミアム利用時は除く)、さらにOSやブラウザソフトによる制約も少ない。これ以外にも各種対応機器が順次発売されている(後述)。
専用サイトはインターネットへの接続地域によって表示される内容が異なる。対象地域外や対象機器以外からアクセスすると、「サービス地域外のためラジオを聴くことができません」と表示され、聴取できない。地域の判断はIPアドレス(スマートフォン・タブレットはGPSと併用)で行うが、環境によって実際の住所と異なる地域が表示されることがある。そのため、対象地域内でも利用できない場合もある一方、対象外でも対象地域と判別され利用できる場合や、別の対象地域と判別されることから本来の対象地域のラジオ局が聴取できない場合もある。後者の例として企業内LANや携帯電話などのモバイルブロードバンド、広域でインターネット事業を行っているプロバイダ(接続元情報に地域名を含まないプロバイダ)などでこの現象が発生している。このようなエリア制限は「実質的な放送エリアに沿った対象地域内での配信を前提として、権利者や広告主から合意を得ている」という事情がある。試験配信中から「エリア外聴取環境の提供」や「収益を得るもの」などradikoの存続を危うくする行為が一般化すると実用化が困難になる可能性もあるため、それらに対し、かつて運営側だったIPサイマルラジオ協議会はしかるべき措置や適切な対応を行う方針としていた。その一方で、ユーザーに対するアンケート調査では「エリアの枠を越えて聴取を行いたい」という要望があった。これを受ける形で2014年4月1日より、エリアフリー聴取が可能となる有料サービス「radiko.jpプレミアム」を開始。radikoプレミアムでも地域判定は行われており、基本サービスを提供する地域の判定に使用されている。
radikoのサイマル配信による遅れ時間(タイムラグ)は地上波放送と比べた際、パソコン・スマートフォンではHTTP Live Streaming(HLS)を使用しており20秒程度の遅れだが、「ラジコオーディオアド」の実証実験を行っている局は2分程の遅れとなる。パソコンの場合FlashPlayerを使用していた頃は、当初の試験配信中は20秒程遅れていたが本配信開始と同時に改善され、AM局でおおよそ5秒程度、FM局ではおおよそ2秒程度の遅れとなっていた。時報や緊急地震速報は地上波よりも遅れる事象が発生する。対策については、マスター設備にそれらを含まない音声系統がない局も多いため、各局で時報前後の処理対応が異なり、時報音をカットする放送局がほとんどで、ニッポン放送などはradiko専用の時報音に差し替えたり、RKBラジオや地方FM局の多くなどは経済的な関係上時報音ごとそのまま配信されたりされることもある。緊急地震速報も前述の理由により、地上波と比較して必ず遅れを生じることから、ほとんどの局で速報音をカットして対応しているが、J-WAVEなど一部の局ではそのまま配信している。
radikoで掲載される番組表や番組紹介は、配信を行う放送局が個別に作成している。特に、各局へのネット番組は局によって作成具合が大きく異なり、番組名と放送時間のみの場合もあれば、番組説明まで詳細に記載したり、パーソナリティの写真を掲載している場合もある。なお、PCで聴く場合、PCやタブレット端末内の時計が進んでいる場合は、番組名と放送時間の表示は、PCやタブレット端末内の時計に添って表示される。
システムメンテナンスなどの事情により、試験サイマル配信を一部停止することがある。
radikoの聴取傾向は、試験配信初期において「夕方から深夜帯」「週末」に聴取者が多いデータが出ており、地上波ラジオの聴取傾向と一部異なる部分がある。北海道の傾向として難聴取地域が多かったAIR-G'を聴くため、中継局整備が追いついていない道北や道東沿岸部で使われることが多い。
また、radikoは番組編成にも影響を与えており、TBSラジオは2018年12月から従来行っていた聴取率調査週間における「スペシャルウィーク」の呼称、および期間内における特別編成を廃止している(特別編成自体は改編期を中心に継続)。この背景に、radikoを通してリアルタイムの聴取者数が把握できるようになったことを理由に挙げている。
2014年4月1日開始の定額有料会員制サービス。radikoの基本サービスは無料で利用できるが、月額385円(10%消費税込、税抜き350円)(アプリ内課金の場合は月額480円(10%税込))を支払うことで、放送対象地域以外の放送を聴取できるサービスである。株式会社radikoではこのサービスの開始を、「radiko.jpにおける『第1フェーズ』(新規参加局の増加・サービスエリアの拡大・配信システムの充実)から『第2フェーズ』(新しいラジオの楽しみ方の提供・ユーザーサービスの向上)への移行」と位置付けている。なお、ラジオNIKKEIは基本サービスで日本全国へと無料配信しているため、radikoで聴取するためにプレミアム加入を必要とする地域は存在しないものの、配信システム上はプレミアム配信が行われている。
月額350円(税別)という価格設定について、radikoでは配信システムサーバーへの初期費用と運用費に充てるとしている。しかし伊集院光はアプリや有料サイトの月額料金と比較しても破格に高いと分析しており、radikoに「それ(初期投資と運営費に充てる)ならば初期投資分を回収できた時点で値下げしなくてはならない」と苦言を呈している。
月額利用料の支払い方法は、クレジットカード決済のほか、携帯電話会社による合算決済、「フレッツ・まとめて支払い」、PayPal決済、アプリ内課金がある。
運用開始の時点では、ユーザーの所在地域を対象にしていないCMや情報も放送と同時に配信されるが、配信局によっては一部クライアントのCMをフィラーに差し替えるケースがある。地上波放送や基本サービスで配信している番組の一部はプレミアムでは配信されない(#配信に制限のある番組参照)。公式サイトやアプリからの聴取では、エリア内での聴取と比べて約20秒程遅れての配信となる。他の同様のラジオアプリケーションとは異なり、CMも番組と同様にほとんどそのまま流れるのが特徴。
一方で、プレミアムに対応しない配信局(非対応局)のサービスエリア内で大規模な災害が発生した場合は、「時限措置」として非対応局からプレミアム会員に向けて情報を配信することがある。以下にRCCラジオでの例を挙げる。
RCCラジオは、radikoプレミアムにサービス開始当初から参加していたが、プロ野球広島東洋カープ戦中継(関連番組含む)と『RadiPrism』の番組のみを配信していた。しかし、2014年(平成26年)8月豪雨による広島市の土砂災害が発生した際、通常はプレミアムで配信しない番組も同日早朝から「時限措置」扱いで全国に配信を行った。その後「時限措置」扱いを外した形の運用に移行し、自社制作のワイド番組を中心に配信対応番組を拡大。2015年4月改編時点では「月曜・金曜7:00 - 23:55、火曜・水曜・木曜7:00 - 21:50、土曜7:00 - 16:00、日曜9:00 - 15:00」というルールの下、運用を行った。ただし、配信終了時間を過ぎてもカープ戦野球中継が続いている場合、中継終了まで配信された。2015年7月頃からは、月曜 - 日曜7:00 - 24:00まで配信が行われるようになり、2015年度ナイターオフ編成がスタートした2015年9月28日より、権利処理の難しい一部の番組を除き、正式に他局同様の終日配信体制となった。
2016年(平成28年)10月11日正午に開始したサービスで、実証実験と位置付けられていて過去1週間の番組を無料聴取可能にした。
聴取する番組に再生開始後3時間の「聴取可能時間」が設けられており、その時間内であれば早送り・早戻し・一時停止なども可能となる。聴取可能局は基本サービスと同様で、無料ユーザーは自分のいる地域で利用可能な放送局、プレミアム会員はエリアフリー聴取同様に全国の放送局となる。
1つの番組につき聴取可能時間は最初の再生開始から3時間以内(分割聴取可能・最大24時間以内)であるため、番組表上で放送時間が3時間超の番組はタイムフリーで全編を聴取することができない。このため、放送局によっては番組を1〜2時間ごとに分けたりして、タイムフリー聴取で番組全編を聴取できるように配慮していることもある。聴取時間はエリアごとに管理されているため、エリアフリーに入っていて別エリアの局で同じ番組を配信している場合、その局で聞き直すことも可能である。
番組の「放送後1週間」の期限は「翌週の同じ曜日の29時00分(次の曜日の5時00分)」までであり、上記の「聴取可能時間」が残っていても、この最終期限をもって聴取不可となる。朝5時をまたぐ番組の場合、前半(5時以前)と後半(5時以降)で最終期限が異なり、後半のみ1日長く聴取できることとなる。
/#!/ts(タイムシフトの略)/(局名)/の後に続く“放送年月日・時刻(24時制表記、秒単位まで指定可能)”のURLで、番組内コーナーであっても直接アクセスして聴ける。
気に入った番組をソーシャルメディアを通じて知らせて共有し、タイムフリーで聴取可能にする「シェアラジオ」機能も同時に開始しており、Webやアプリ上にある「シェアボタン」を押すことで、ソーシャルメディアにその番組の聴かせたいところ(指定開始時点)が、定められたURLとともに通知でき、URLをクリックすることでその時点からの再生が可能となっている。
特定のタレントが出演する番組やスポーツ中継など、権利上の問題で一部聴取できない番組があるほか、放送局ごとの編成判断で当該番組の配信が停止される場合もある。このため、エリアフリーで聴取可能でもタイムフリーでは聴取できない番組が発生することもある。
番組放送中に放送事故が起こった場合は、タイムフリーでは本来当該時間に放送されている番組に差し替え措置を行う場合がある。
2017年10月2日に聴取可能時間が再生開始時刻から24時間に増えたが聴取可能な番組の長さは合計3時間までと従来と変更はない。
2024年2月14日から、radikoは段階的な公開ながら、ネットラジオの一種であるポッドキャスティングのサービスを開始した。これは上記のタイムフリー配信の期間制限がない録音された番組を指し、実際に放送された番組の再編集版や、そこからのスピンオフ企画、オリジナルコンテンツを提供する。また上記の他、全ての内容が過去のアーカイブ分も含め無料で聴取できること、倍速再生が可能なこと、ラジオのリアルタイム・タイムフリー配信とポッドキャストを自由に行き来しながら楽しめる機能などの特徴がある。
この節に雑多な内容が羅列されています。 |
放送対象となる番組や楽曲等について、放送局が地上波での放送権を持っていてもインターネット配信の権利を有していないなどの理由で、radikoによる配信に制限が行われることがある。特記が無いものは、以下のコンテンツが放送される場合、BGMにのせて「大変申し訳ありませんが、現在お聴き頂いているこの時間は、番組の配信を停止しております。ご了承ください」というコメントが放送枠いっぱい流れる(ナレーション:一丸志帆)。
IPv4のユニキャストを採用。試験配信開始時の採用コーデック・ビットレートは全局統一でHE-AAC v2 48kbpsのステレオで、着うたフルと同等レベルとしていた。
パソコン向け配信システムにHTML5を採用し、HE-AAC v2 48kbpsでエンコードされ、HTML5 audio形式で配信されている。音声レベルは規定レベル-20dBfsでは音が小さくなりすぎるため、平均-6dBfs、ピーク時-3dBfsに調整されている。スマートフォン・タブレット向けの配信システムはこれとは異なる内容で構築されている。
音声については、ほとんどの局でステレオ音声を採用。AMステレオ放送の運用を終了した局や、AMステレオ放送を実施しなかった局も地上波のモノラル放送とは異なり、radikoではステレオ音声で配信している。局舎の移転やマスター設備の更新などを機にモノラルからステレオに切り替えた局もある(CRT栃木放送、MRO北陸放送ラジオ、宮崎放送、ラジオNIKKEI、IBCラジオ、高知放送など)。ただし、AM局を中心にキー局発のラインネット番組や一部中継放送番組(プロ野球中継など)はモノラル音声となる場合があった。2019年12月から、ラインネット回線がステレオ化されたため、ラインネット設備のステレオ対応を完了した局から順次移行している。
聴取方法はHTML5を利用したサイト上のプレーヤー、もしくは対応アプリケーション・ソフト(後述)で再生を行う。パソコンからの音声出力はアナログ出力、USBオーディオ、Bluetooth、光デジタル出力などで聴くことが可能であり、そこから私的録音することも可能である。
出典:
IPラジオ研究協議会が運営する有線ラジオ放送として運営。送信所に設置されているモニター用受信機で受信した音声を、各社が自社内で音声をエンコードして再配信した。NTT西日本フレッツ光の地域IP網(大阪府内限定)を通じて、IPv6マルチキャストで配信。利用はモニター登録が必要で、1000人限定・大阪府内在住・フレッツ光プレミアムに加入・Windows Vistaが動作するパソコンを使用していることが条件であった。
朝日放送(ABC)にメディアセンターを設置し、在阪6社は光回線(ダークファイバー)を使い非圧縮ベースバンド伝送 、在京7社は各局任意のインターネット回線でVPNを構築し各局所有のIPコーデックを使ってAES/EBU信号(PCM 1.6Mbps)を伝送。メディアセンターが音声をエンコードし、コンテンツデリバリネットワークを通じてユニキャストで配信した。
メディアセンターまでの伝送は3系統あり、在阪6社の光回線・在京7社のA系(本線)のインターネット回線は従来通り。新規参加局と在京7社のB系(バックアップ)はradiko独自開発のIP音声伝送専用機器を使って、NTT東日本・NTT西日本のフレッツVPNワイドでAES/EBU信号をメディアセンターに伝送。2011年4月から、東日本地域の放送局は東京都内のradiko本社への伝送に順次変更され、本社からメディアセンターまではradikoが所有する局間伝送装置によって伝送されている。そしてメディアセンターでAES/EBU信号をエンコードし、NTTスマートコネクトのデータセンタの配信システムを経由し、アカマイ・テクノロジーズのコンテンツデリバリネットワークを通じて配信[要出典]。
実用化試験配信開始当初の公式周辺サービスは「番組表」「choose your favorite(サイトの色変更)」程度だったが、のちに以下のようなサービスがリリースされた。
非公式アプリケーション・ソフト・サービスについて、かつてradikoの運営側だったIPサイマルラジオ協議会では「黙認するつもりはない」としているが「ラジオの楽しみを広げるためのさまざまなアプリを排除することが目的ではない」と見解を示し「権利者に不利益が、当協議会と権利者との向き合いに支障を来たすものに関しては、対応策を検討中」「リスナーの皆様が聴取不能になるような配信障害を引き起こす恐れのあるサービスに関して、アクセスの制限かけさせていただきます」としており、当時の協議会では公式アプリケーション・ソフトの公開や各種サービスの実施など公式サービスの充実、セキュリティ強化のようなシステム面などの対応策を随時実施する方針としていた。
非公式な周辺サービスはAPI未公開にも関わらず、個人開発者などによって開始から数日後にradikoを便利に使うための各種ソフト「Webブラウザ起動不要でradiko聴取可能なソフト」「radiko予約録音対応ソフト」「radikoと匿名掲示板やTwitterを連携・連動させて利用可能なソフト」などが続々とリリースされ盛り上がっている。
2010年4月6日にiPhone用アプリケーションとして非公式(個人ユーザー開発)の無料アプリ2本が同時に公開され使用可能となっていたが同年4月7日16:00に実施されたセキュリティ強化によりエリア外聴取機能が制限されたため、その影響を受ける無料アプリは使用制限・困難・不可状態となった。
2010年4月20日未明(4月19日深夜)の『伊集院光 深夜の馬鹿力』(TBSラジオ)サイマル配信時にアクセスが集中してサービスに接続不可となる不具合が発生、当時radikoの運営側だったIPサイマルラジオ協議会で調査した結果「配信システムの増強を行ったにも関わらず、このような事象が起きた原因を調査した結果、特定の録音アプリケーションからの過大なアクセス集中(ループ状態)が原因」と判明したことで不具合発生の恐れがあるサービスに対してアクセス制限が行われた。
また、パソコンのデスクトップガジェットや、スマートフォン向けの非公式アプリも存在しており、これらもradikoとNHKネットラジオ らじる★らじる、およびコミュニティ放送やインターネットラジオ局などがシームレスで選局・かつ録音も可能な互換アプリもある。
2016年8月4日に非公式アプリの「raziko」に対し、同アプリの配信中止を求める文書を送付しており、2019年9月4日にはradikoから非公式アプリについて改めて声明を出している。
「 | 迂回的・潜脱的な方法で当社番組の録音やエリア外聴取等を可能にする無許諾のアプリ(その中には、広告収入を得ているものさえあります)が放置されなければ、現行の「radiko」正規サービスの存続自体が困難となりかねず、ひいてはユーザーの皆様の聴取機会が奪われてしまいかねません。このような事情に鑑み、当社としては、このような無許諾アプリを容認することはできないものと考えております。 | 」 |
Razikoでは、radikoプレミアム・エリアフリー会員の制度が導入される以前から、radikoで配信される全国のラジオ放送局の番組を無料で聴取できるシステムを取り入れていたが、本家radikoからの配信停止要請を受けて、android向けのサービス提供を停止されたという。このため、上記のradiko非公認の互換アプリにおいても、エリアフリー聴取の場合はradikoプレミアム会員の認証が必要となるアプリも多く存在する。
radikoの試験配信開始時点においても、他のシステムを利用したサイマル配信やサイマル放送が既に行われている。
※ラジオCMは、各局ごとに独自のCMを制作・放送している。
東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の被災者への情報を提供するため、2011年3月13日17:00からエリア制限を解除。当時radikoに参加していた全13局が全国で聴取可能となった。2011年3月25日から当初の予定通り中京地区各局でも本配信が開始されたが、これについても全国に配信された。この制限解除は近畿・中京地区各局は同年3月31日まで、関東地区各局については同年4月11日まで続けられた。
同年4月28日12:00より順次、被災地の全7局のラジオ放送をエリア制限なしで全国に配信した。この7局については通常のradiko.jpとは異なり、「radiko.jp復興支援プロジェクト」で、番組情報・楽曲情報表示がない状態で配信していた。開始当初は被災局からメディアセンターまでのIP回線が引けなかったため、既設の中継回線を使用してデータセンターに音声を送っていた。対応機種はPCとスマートフォン以外にも、復興支援プロジェクトの配信に対応した機種やアプリでも聴取可能であった。対象局のうち茨城放送は、4月12日から通常のradikoでも茨城県域にて配信を開始したことにより、両サービスで配信された。
地上波で放送される番組のうち、『天使のモーニングコール』など一部番組は配信されなかった。FM3局ではCMを流さずフィラーに差し替え、ラジオ福島ではいわき局のCMが配信されていた。プロ野球中継については、IBC岩手放送・ラジオ福島はすべて配信休止、東北放送はKスタ宮城などで行われる東北楽天ゴールデンイーグルスの主催試合に限り配信、茨城放送は地上波と同内容を配信した。配信は同年10月末までの6ヶ月程度を予定していたが、2012年3月31日まで延長して配信された。
地上波放送対象地域 | 放送局名 | 配信期間 | 備考 |
---|---|---|---|
岩手県 | IBC岩手放送 | 2011年5月16日 - 2012年3月31日 | モノラル |
FM岩手 | 2011年4月28日 - 2012年3月31日 | ||
宮城県 | 東北放送 | 2011年5月16日 - 2012年3月31日 | |
Date fm | 2011年4月28日 - 2012年3月31日 | ||
福島県 | ラジオ福島 | ||
ふくしまFM | |||
茨城県 | 茨城放送 | 2011年5月16日 - 2012年3月31日 |
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