田中 秀幸(たなか ひでゆき、1950年〈昭和25年〉11月12日 - )は、日本の声優、俳優、ナレーター。東京都大田区南馬込出身。青二プロダクション所属。
たなか ひでゆき 田中 秀幸 | |
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プロフィール | |
本名 | 田中 秀幸 |
性別 | 男性 |
出身地 | 日本・東京都大田区南馬込 |
生年月日 | 1950年11月12日(73歳) |
血液型 | B型 |
職業 | 声優、俳優、ナレーター |
事務所 | 青二プロダクション |
配偶者 | あり |
著名な家族 | 息子:田中健太(TBSテレビドラマディレクター) |
公式サイト | 田中 秀幸|株式会社青二プロダクション |
公称サイズ(時期不明) | |
身長 / 体重 | 172 cm / 71 kg |
声優活動 | |
活動期間 | 1974年 - |
ジャンル | アニメ、ゲーム、吹き替え、ナレーション |
デビュー作 | 『南海のテリー』 ヘムラー(『科学忍者隊ガッチャマン』) |
俳優活動 | |
活動期間 | 1955年 - |
ジャンル | テレビドラマ、映画 |
火災保険会社に勤務しており、映画監督になりたかったというくらい映画が好きだったサラリーマンの父親の方針で幼稚園には通わず、家庭で教育を受けたという。
5歳の頃、ニッポン放送の児童向け連続ラジオドラマ『アッちゃん』のアッちゃん役一般公募オーディションに合格。原作者で審査員だった岡部冬彦いわく「とにかく面白い声を持ち、アッちゃんのイメージにぴったりだった」とのことで、児童劇団に入っているセミプロの子役を後目に、全くの素人であった田中が600人(400人とも)の中から抜擢された。以来、小学校在学の6年間収録に参加。声変わりのため降板後は、共演した真木恭介に自分の劇団に入るよう誘われ劇団葦へ入団。中学、高校に通いながら演技の仕事を続ける。中学、高校時代は演劇部に所属しておらず、通っていた高校は男子校で演劇部自体がなかったという。高校卒業後、短大で4年間演劇を勉強した。
桐朋学園芸術短期大学演劇専攻卒業。以前は劇団青年座、西郷エンタープライズ、江崎プロダクション(現・マウスプロモーション)に所属していた。
1963年、NHKで放送された『南海のテリー』にて吹き替えデビュー。アニメは、青年座所属時代の1974年に『科学忍者隊ガッチャマン』のヘムラー役でデビューし、翌1976年には『ドカベン』の山田太郎役で初主演を果たすなど、声の仕事を中心に携わるようになり、アニメ・洋画吹き替え・ナレーションなどで活躍を続ける。
1980年代から1990年代にかけては『伝説巨神イデオン』(ジョーダン・ベス 役)、『キャプテン翼』(ロベルト本郷 役)、『CITY HUNTER』(槇村秀幸 役)、『キン肉マン』(テリーマン 役)、『タッチ』(柏葉英二郎 役)、『ハイスクール!奇面組』(事代作吾 役)、『魁!!男塾』(大豪院邪鬼 役)、『SLAM DUNK』(木暮公延 役)など多数の少年アニメに出演する。また、神谷明や堀秀行と同じく『週刊少年ジャンプ』の連載漫画のアニメ作品における常連の1人でもある。
2016年5月29日より東京都出身であるが妻が新潟県燕市出身で自身も毎月のように燕市を訪れていることが縁で、5人目の燕市PR大使に任命された。翌年2017年8月26日には神宮球場の横浜DeNA戦にて大使として始球式を務めた。
2019年8月25日放送回より、『サザエさん』にてフグ田マスオ役を41年間担当した増岡弘の後任として引き継いだ。なお、マスオ役を引き継ぐ前にも、2016年から登場した早川さんのお父さん役を2回にわたり担当していたが、マスオ役を引き継いでからは、早川さんのお父さん役は坂巻学に変更された。
弟は同じ桐朋学園出身で元俳優、CMのキャスティング・ディレクター。
幼少時代は非常に口数が少なく、インタビューなどの質問に対しても、「はい」「うん」と答える程度だった。「演技の勉強を重ねる内に変わってきた」と本人は話している。
『アッちゃん』出演のきっかけは作家・映画監督志望だった父親がどうしても公募に行きたかったからという理由であり、出演が決まった後は田中に簡単な演技をつけてくれたという。
洋画吹き替えでの代表的な持ち役としてはピアース・ブロスナンやマイケル・ビーン、ケヴィン・スペイシーなどが挙げられる。
好きな役のタイプには、二枚目よりもとても内向的で弱い人間で繊細でというキャラクターがあり、「自分が演じやすいんじゃないか」とも話しており、これまで吹き替えを担当した俳優の中では、本人は「マイケル・ビーンが大変気に入っている」と話している。
アニメ、洋画吹き替え、ナレーションの違いに付いては、「異なると言えば異なるし、同じと言えば同じだし」という。また演じ方については「割と見たまま、感じたままにやるほうなんです」と答えている。ナレーションと吹き替えでの息の出し方について本人は、「自分では変えてるつもりはないんだけど、きっと変わってるんでしょうね」と話している。また演技をする上では、常に自分の感性を豊かにしておくということに気をつけているという。
自身の演じた俳優について「ピアース・ブロスナンは彼のカッコつけた感じは、声を作らなくちゃいけない。ケヴィン・スペイシーは好きな役者だが、クセのある芝居をし、作品ごとに役を作り込んでくるから、こちらも役や声を作らなくてはいけない。彼らに比べるとマイケル・ビーンは声を作らなくてもいい感じだし生理的にも合ってる感じでなんとなく呼吸が合い、本当に自然体で入っていける俳優」と述べている。また事前に役を作り込む方で、洋画ではなるべく原語の芝居に合わせ、アニメの場合でもあまり声を作らないタイプだが、『ONE PIECE』のドフラミンゴくらいの過剰なキャラクターだとどうしても声を作らざるを得ないとのこと。
ピアース・ブロスナンは『バーチャル・ウォーズ』(VHS版)で初担当。『007 ゴールデンアイ』のテレビ朝日版のジェームズ・ボンド役を担当してからは、専属(フィックス)で吹き替えており、アニメ『ザ・シンプソンズ』にブロスナン本人が自身を模したキャラクターとして声の出演を果たした際にも吹き替えを務めている。
当初ブロスナンについて田中は上述の通り、「彼のカッコつけた感じに対応して、こちらも役や声を作らなくてはいけない」と演じる上での苦労を述べ、特にジェームズ・ボンドの場合は「(ボンドは)日常的なキャラクターじゃないでしょう。『こんなキザなこと言わんでしょう…』ってせりふばっかりだし」とその苦労は尚更であるとしていたが、キャリアを重ねてからは「歳を重ねる程に円熟味が増している」と俳優として高く評価している。後年『長く熱い週末』に新たに吹替が作られることになった際には「やあ」の一言のみという非常に短い出番にもかかわらず若き日のブロスナンとしての出演(別の役と兼任)を快く快諾した。また、吹替版が存在しない『第四の核』についても「(吹替収録の)機会があれば、ブロスナン役をぜひ」と意欲的である。
太字はメインキャラクター。
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