『ハロー!サンディベル』は、1981年3月6日から1982年2月26日まで、テレビ朝日系列で全47話が放送された、東映動画制作のテレビアニメ。
ハロー!サンディベル | |
---|---|
アニメ | |
原作 | 神保史郎 |
脚本 | 城山昇、曽田博久 |
キャラクターデザイン | 柳瀬譲二 |
アニメーション制作 | 東映動画 |
製作 | テレビ朝日、旭通信社、東映動画 |
放送局 | テレビ朝日系列他 |
放送期間 | 1981年3月6日 - 1982年2月26日 |
話数 | 全47話 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | アニメ |
ポータル | アニメ |
放送時間は、番組開始から1981年9月18日放送分(第27話)までは毎週金曜19:00 - 19:30、同年10月2日放送分(第28話)以降は同19:30 - 20:00(いずれもJST)。
少女サンディベルの成長を描いた、少女向けアニメーションである。
『キャンディ・キャンディ』に端を発する前3番組にて、チーフアニメーターを務めていた進藤満尾に代わり、本作品ではOHプロダクション出身の柳瀬譲二が起用され、後述の通りキャラクターデザインも行っている。前2作のような魔法を使う設定ではなく、純粋にひとりの少女の成長を描いた作品となっている。
サンディベル役の山本百合子は本作品が声優デビュー作であり、挿入歌の歌唱も手がけた。山本は最初は主題歌及び副主題歌のオーディションを受けていたが不合格となり、声の出演として合格している。
ストーリーの構成上、スコットランドを主な舞台とした「スコットランド編」、ロンドンを主な舞台にした「ロンドン編」、新聞記者となりヨーロッパを回る「記者編」の3つのパートに分けることが出来る。
本作品のキャラクターは、挿絵作家として知られる桜井誠の原案を元にしており、番組放送前に発表されたアニメ用のキャラクターデザインは原案により近いものとなっている。その後放映開始直前に、よりアニメ的なアレンジを加えたものが決定稿として再度作成されているが、すでに初期のキャラクターデザインに基づいて作画に入っていた数話については、あとから修正作業を行ったため、初期デザインの面影が見られる。また、番宣ポスターやキャラクター商品のパッケージ用に作成されたイラストも変更が間に合わず、いずれも初期デザインに準拠したものとなっている。
サンディベルの作品世界の中では、12歳から16歳への4年間が描かれている。そのためストーリーの進行と時間の経過に伴っての、サンディベルと周囲のキャラクターの成長を反映する形で、柳瀬によって何度もキャラクターデザインが改訂されている。
サンディベルが作中で実際にサンディベル号に乗って旅をするのは、番組後半の記者編になってからである。
ロンドン編でも数回登場するが、その時点ではまだ内外装が完成しておらず、カンカンの開発した「アイデアカー」という名前で呼ばれていた。デザインはスポンサーのポピー側で行われたようで、ポピーは放映当初から主力商品として「サンディベルカー」という名前で商品を発売していた。商品としては大小2つのサイズがあり、大サイズはボディを展開してサンディベル人形と一緒に遊べる大きなサイズのものであり、また小サイズは「ポピニカ」の名称こそないがボディがダイキャスト製だった。またポピーではプロモーション用にトヨタ・ハイエースを改造した実車の「サンディベル号」も製作され、CMにも登場している。
この事からもわかるように、ポピーは『ハロー!サンディベル』という作品を放映前にはかなり重視していたようである。しかし、ほぼ同時期にスタートした『Dr.スランプ アラレちゃん』が予想外のヒットとなり、ポピーのキャラクター商品の開発がそちらにシフトしたため、本作品関連の商品展開は縮小されることとなり、後半の記者編に至っては放映当初から発売されていた「サンディベルカー」を除き、全くアイテムが発売されなかった。
なお松島みのりは本編のナレーションも担当していた。
話 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 演出 | 作画監督 | 美術 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1981年 3月6日 | あの子は緑の風の中 | 城山昇 | 設楽博 | 石黒育 | 伊藤英治 |
2 | 3月13日 | ママの花園 | 福島和美 | 木場田実 | 伊藤英治 辻忠直 | |
3 | 3月20日 | 白水仙の待つ丘 | 古沢日出夫 | 永木龍博 | 山口俊和 | |
4 | 3月27日 | 花園のプリンス | 曽田博久 | 山本寛己 | 鹿島恒保 | 中野一朗 |
5 | 4月3日 | 逃げ出したプリンス | 生頼昭憲 | アベ正己 | 山本善之 | |
6 | 4月10日 | ときめきのデートは水の中 | 城山昇 | 遠藤勇二 | 大鹿日出明 | 山口俊和 |
7 | 4月17日 | スケッチ旅行の罠 | 曽田博久 | 古沢日出夫 | 石黒育 | 中野一朗 |
8 | 5月1日 | 誕生パーティーの夜 | 福島和美 | 伊東誠 | 山本善之 | |
9 | 5月8日 | 別れは突然に | 城山昇 | 遠藤勇二 | 木場田実 | |
10 | 5月15日 | 雨の夜の出来事 | 山本寛己 | 永木龍博 | 山口俊和 | |
11 | 5月29日 | 秋風に揺れる花 | 生頼昭憲 | 鹿島恒保 | 山本善之 | |
12 | 6月5日 | 激流に叫ぶ声 | 古沢日出夫 | 松本清 | 中野一朗 | |
13 | 6月12日 | 生命ひとつ雪の夜空に | 遠藤勇二 | 大鹿日出明 | 山口俊和 | |
14 | 6月19日 | さようなら森と湖の故郷 | 案納正美 | 川端宏 | 山本善之 | |
15 | 6月26日 | ロンドンの第一夜 | 曽田博久 | 福島和美 | 伊東誠 | 伊藤英治 山口俊和 |
16 | 7月3日 | つらい涙は屋根裏部屋で | 生頼昭憲 | 木場田実 | 山口俊和 | |
17 | 7月10日 | 荒海がのんだ両親の秘密 | 設楽博 | 永木龍博 | 伊藤英治 丸森俊昭 | |
18 | 7月17日 | 引き裂かれた思い出の絵 | 遠藤勇二 | 柳瀬譲二 | 山口俊和 | |
19 | 7月24日 | 活字をぬすんだ怪盗 | 古沢日出夫 | 松本清 | 影山仁 | |
20 | 7月31日 | 波間に消えた憎しみ | 城山昇 | 福島和美 | 大鹿日出明 | 山口俊和 |
21 | 8月7日 | 再会の故郷に雪が降る | 生頼昭憲 | 木場田実 | 影山仁 | |
22 | 8月14日 | 犬が運んだマークの手紙 | 遠藤勇二 | 永木龍博 | 山口俊和 | |
23 | 8月21日 | 小さな記事の大きな波紋 | 曽田博久 | 古沢日出夫 | 木場田実 | 影山仁 |
24 | 8月28日 | 巣立ち行く夏の娘たち | 福島和美 | 伊東誠 | 山口俊和 | |
25 | 9月4日 | レッツゴー! 花の少女記者 | 古沢日出夫 | 松本清 | 影山仁 | |
26 | 9月11日 | ハチに追われて突撃取材 | 遠藤勇二 | 大鹿日出明 | 山口俊和 | |
27 | 9月18日 | 鉄格子の中の特ダネ記者 | 城山昇 | 生頼昭憲 | 大塚多恵子 | 影山仁 |
28 | 10月2日 | うちあけられない父の正体 | 福島和美 | 永木龍博 | 伊藤英治 | |
29 | 10月9日 | 港に捨てられた赤ちゃんのゆくえ | 古沢日出夫 | 木場田実 | 影山仁 | |
30 | 10月16日 | パリに生きる少女 | 勝間田具治 高垣幸蔵 | 伊東誠 | 秦秀信 | |
31 | 10月23日 | ロマンスの終りを告げる鐘 | 曽田博久 | 遠藤勇二 | アベ正己 | 影山仁 |
32 | 11月6日 | パリの地下水道は愛の迷路 | 古沢日出夫 | 松本清 | 丸森俊昭 | |
33 | 11月13日 | マークを狙うシアラー家の陰謀 | 生頼昭憲 | 大塚多恵子 | 影山仁 | |
34 | 11月20日 | ブドウ畑に帰って来た娘 | 遠藤勇二 | 大鹿日出明 | 秦秀信 | |
35 | 11月27日 | あの人をママと呼べなくても | 城山昇 | 古沢日出夫 | 木場田実 | 影山仁 |
36 | 12月4日 | アテネへの危険な同乗者 | 遠藤勇二 | 永木龍博 | 秦秀信 | |
37 | 12月11日 | 舟小屋に残されたマークの絵 | 曽田博久 | 生頼昭憲 | アベ正己 | 山口俊和 |
38 | 12月18日 | 盗まれたサンディベル号 | 城山昇 | 古沢日出夫 | 松本清 | 影山仁 |
39 | 12月25日 | マルセイユの危険な母さがし | 曽田博久 | 設楽博 | 伊東誠 | 山口俊和 |
40 | 1982年 1月8日 | 港のボスの意外な告白 | 生頼昭憲 | 大塚多恵子 | 影山仁 | |
41 | 1月15日 | 拾われた子犬と脅迫状 | 城山昇 | 遠藤勇二 | 大鹿日出明 | 山口俊和 |
42 | 1月22日 | ピレネー山麓にゆれるマークの心 | 曽田博久 | 古沢日出夫 | 永木龍博 | 影山仁 |
43 | 1月29日 | 嵐の中に立つマークの決意 | 生頼昭憲 | 木場田実 | 山口俊和 | |
44 | 2月5日 | 再びつかんだ母のてがかり | 遠藤勇二 | 松本清 | 影山仁 | |
45 | 2月12日 | 母の手がかりを握る男 | 城山昇 | 古沢日出夫 | 内川文広 | |
46 | 2月19日 | 今、めぐり逢えた母は | 遠藤勇二 | 大鹿日出明 | 影山仁 | |
47 | 2月26日 | さようならサンディベル 幸せを永遠に! | 設楽博 | 柳瀬譲二 | 内川文広 |
※放送日時は特筆の無い限り1981年11月中旬から12月上旬時点(福島中央テレビとテレビ愛媛については1981年9月中旬から10月上旬に放映された日時)、放送系列は放送当時のものとする。
放送地域 | 放送局 | 放送日時 | 放送系列 | 備考 |
---|---|---|---|---|
関東広域圏 | テレビ朝日 | 金曜 19:00 - 19:30 → 金曜 19:30 - 20:00 | テレビ朝日系列 | 制作局 |
北海道 | 北海道テレビ | |||
宮城県 | 東日本放送 | |||
長野県 | テレビ信州 | 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 | ||
静岡県 | 静岡けんみんテレビ | テレビ朝日系列 | 現:静岡朝日テレビ。 | |
中京広域圏 | 名古屋テレビ | |||
近畿広域圏 | 朝日放送 | 現:朝日放送テレビ。 | ||
広島県 | 広島ホームテレビ | |||
香川県・岡山県 | 瀬戸内海放送 | |||
福岡県 | 九州朝日放送 | |||
岩手県 | 岩手放送 | 金曜 17:30 - 18:00 | TBS系列 | 現:IBC岩手放送。 |
秋田県 | 秋田放送 | 金曜 17:00 - 17:30 | 日本テレビ系列 | 1981年4月3日から放送 |
山形県 | 山形放送 | 火曜 17:30 - 18:00 | 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 | |
福島県 | 福島中央テレビ | 金曜 19:00 - 19:30 | 第27話まで放映。1981年10月に福島放送の開局に伴い、ANNを脱退。 | |
福島放送 | 金曜 19:30 - 20:00 | テレビ朝日系列 | 第28話から放映。 | |
山梨県 | テレビ山梨 | 火曜 17:20 - 17:50 | TBS系列 | |
新潟県 | 新潟総合テレビ | 月曜19:00-19:30→火曜 16:55 - 17:25 | フジテレビ系列 テレビ朝日系列 | |
石川県 | 北陸放送 | 水曜 17:00 - 17:30 | TBS系列 | |
福井県 | 福井放送 | 水曜 17:20 - 17:50 | 日本テレビ系列 | |
島根県・鳥取県 | 山陰放送 | 金曜 17:30 - 18:00 | TBS系列 | |
徳島県 | 四国放送 | 火曜 17:30 - 18:00 | 日本テレビ系列 | |
愛媛県 | テレビ愛媛 | 水曜 17:25 - 17:55 | フジテレビ系列 | 途中で放映打ち切り。次番組は『アニメ親子劇場』(テレビ東京制作)。 |
高知県 | テレビ高知 | 木曜 17:00 - 17:30 | TBS系列 | |
長崎県 | 長崎放送 | 水曜 16:50 - 17:20 | ||
熊本県 | テレビ熊本 | 金曜 19:00 - 19:30 | フジテレビ系列 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 | 第27話までは同時ネット。 |
大分県 | テレビ大分 | 木曜 17:30 - 18:00 | ||
鹿児島県 | 鹿児島テレビ | 金曜 17:45 - 18:15 | ||
沖縄県 | 沖縄テレビ | 水曜 17:30 - 18:00 | フジテレビ系列 |
テレビ朝日系列 金曜19:00 - 19:30 | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
魔法少女ララベル (1980年2月15日 - 1981年2月27日) | ハロー!サンディベル (1981年3月6日 - 9月18日) | ドラえもん (1981年10月2日 - 1987年10月9日)
|
テレビ朝日系列 金曜19:30 - 20:00 | ||
それゆけ!レッドビッキーズ (1980年8月29日 - 1981年9月18日)
| ハロー!サンディベル (1981年10月2日 - 1982年2月26日) | 宇宙刑事ギャバン (1982年3月5日 - 1983年2月25日)
|
This article uses material from the Wikipedia 日本語 article ハロー!サンディベル, which is released under the Creative Commons Attribution-ShareAlike 3.0 license ("CC BY-SA 3.0"); additional terms may apply (view authors). コンテンツは、特に記載されていない限り、CC BY-SA 4.0のもとで利用可能です。 Images, videos and audio are available under their respective licenses.
®Wikipedia is a registered trademark of the Wiki Foundation, Inc. Wiki 日本語 (DUHOCTRUNGQUOC.VN) is an independent company and has no affiliation with Wiki Foundation.