『小さな旅』(ちいさなたび)は、1983年4月8日からNHK総合テレビジョンで放送されている紀行番組である。2018年12月からNHK BS4K、2020年4月からNHK BS1、2021年4月からNHK BSプレミアムでも放送されている。
小さな旅 | |
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ジャンル | 紀行番組 |
出演者 | 山本哲也 中川緑 (隔週出演) |
ナレーター | 同上 |
オープニング | 大野雄二「光と風の四季」 |
エンディング | 同上 |
国・地域 | 日本 |
製作 | |
製作 | NHK(各地域放送局) |
放送 | |
放送チャンネル | NHK総合テレビジョン NHK BS1 NHK BSプレミアム NHK BS4K |
映像形式 | 文字多重放送 4K放送 |
音声形式 | ステレオ放送 解説放送(副音声) |
放送期間 | 1983年4月8日 - 放送中 |
放送時間 | 放送時間を参照 |
放送分 | 25分 |
公式サイト |
観光スポットや飲食店紹介などがほとんどないため、「旅番組」ではなく「紀行番組」の範疇に入るが、番組進行としては、冒頭で当該地域の概要を紹介した後は、その地域に住む人々や生活風景に焦点を当てている。
元々は、NHK首都圏放送センター(2020年度にNHK首都圏局に改組)が、1983年から関東地方1都6県向けに放送を開始した首都圏向け紀行番組であり、『いっと6けん小さな旅』として放送を開始した。翌1984年には取材・放送エリアを甲信越地方に広げて『関東甲信越小さな旅』となり、1991年に取材対象の拡大に合わせて現在の番組名となっている。2010年3月まではあくまでも首都圏放送センター制作の関東甲信越および静岡県向け地域情報番組の一つという位置づけであったため、2020年にNHKオンラインがリニューアルされるまでは番組公式サイトが首都圏放送センターのディレクトリ内に置かれていた(現在もNHK首都圏局のサイト「ちかさとナビ」からほかの地域情報番組同様に番組公式サイトへのリンクが貼られている)。
基本的な取材対象エリアは、2010年3月までは首都圏(関東地方・新潟県および中日本東部(甲信・静岡))および放送エリア外の福島県であったが、首都圏から比較的訪れやすい富山県や石川県も取材対象となる場合があった。また山形県も山形新幹線の開通もあり2004年あたりから取材範囲に含まれ、2006年には『ゆうどきネットワーク』を飛び降りた後の穴埋め枠で放送されていた。しかし2007年度は『ゆうどき』完全放送に移行したため、夕方での放送は打ち切られている。
番組名が『小さな旅』になって以降、本来の放送エリアである本部直轄管外も取材対象にするケースがたびたびあり、特集の全国放送(下記参照)、再放送枠やBS hiでの定期的な放送、加えてNHKワールド・プレミアムのノンスクランブル放送を利用して日本国内に限らず、海外でも視聴できるなど、実質的に全国放送となっていたが、2010年4月3日より正式に全国放送に移行した。全国展開以後は、関東甲信越およびその周辺地域と、それ以外の地域がほぼ半数ずつ取材対象となっている。また、制作クレジット上は取材地域の放送局が制作著作扱いとなっている場合がある(大阪府=NHK・大阪、広島県=NHK・広島 など)。
2011年1月から、『週刊こどもニュース』の終了、『ニュース 深読み』のスタートに伴い、放送時間が土曜日から2010年3月までの放送時間であった日曜の朝に再移動した。
基本的には番組自体が放送休止になることはほとんどないが、2012年12月23日は『天皇誕生日 皇室この1年』の放送のため別番組差し替えの地域を含めて休止となっている(NHKワールド・プレミアムも『天皇誕生日 皇室この1年』をそのままノンスクランブルで放送された。平日と重なる祝日ではスクランブル配信となっているが、この日は天皇誕生日が日曜日と重なったため事実上、本番組休止の代替番組扱いでのノンスクランブル放送となった)。
下記の地域では、日曜日の本放送は次の別番組に差し替えとなるが、いずれも『小さな旅』で当該地域が取り上げられる場合は同時放送となる。
いずれも2021年4月以降。
2023年10月に放送された銚子電気鉄道沿線を取材した「百年電車と この先も ~千葉県 銚子市~」が、2024年2月18日(日本時間)9:35-10:00に、英訳された内容がNHKワールドTV(日本国外の放送機関、並びに国内ケーブルテレビ・アプリ向け)に放送された。これはNHKワールドが随時実施する「地域特集キャンペーン」で2024年2月に行われた「千葉月間」の一環として企画したもの。
下記のレポーター・ナレーターは放送当時いずれもNHK放送センター、または日本語センター所属(一部嘱託職員含む)のアナウンサーである。
この節の加筆が望まれています。 |
毎年夏・冬の取材には『特集 夏 小さな旅』、『特集 冬 小さな旅』として全国放送され、取材対象エリアも日本全国となっている。
近年は対象エリア外の放送局が独自に制作した旅番組を再編集して放送されることもある。例えば、2006年12月17日に放送された「オダサクが愛した坂の町〜大阪・夕陽丘〜」は同年12月15日に関西ローカルで放送された大阪放送局制作『関西もっといい旅』の再編集版である。この番組は翌年3月28日夕方に『特集 冬 小さな旅』として関東・山梨・静岡以外で放送された。
1993年には放送10周年を記念して視聴者から寄せられた旅の思い出を綴る「手紙シリーズ 忘れられない私の旅」が企画・放送され、以降2006年までは毎年11月から12月にかけて3 - 4週連続で、2007年からは春・夏・秋の年3回、番組に届いた手紙の中から1回につき3 - 4通ずつ選び放送されている。
年1回、その総集編が『特集 小さな旅 忘れ得ぬ山河』として総合テレビとBS hiで全国放送されている。
2007年度は総合テレビでは2008年1月14日(成人の日)に放送され、1993年11月6日の放送で紹介された記念すべき1通目の手紙も再放送された。総集編は2004年度以前は毎年12月31日(大晦日)に、2005年度と2006年度は1月1日(元日)の朝に放送された(いずれも総合テレビの場合)。
放送30年を記念としてかつて出演していた旅人が以前訪れた地を再訪するというものである(初放送は2012年5月)。
1997年度からほぼ毎年9月に、シリーズ「山の歌」が3回程放送されている。NHKの各々のアナウンサーが山を訪れ、魅力ある山と関わりのある人々を紹介している。
年 | 放送日 | 山名 | タイトル | 案内人 | 概要 |
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1997年 | 9月13日 | 上高地 | 青春の徳本峠 | 桜井洋子 | 7時間の峠道に開ける穂高連峰の感動 |
9月27日 | 北八ヶ岳 | 森の調べ | 森を愛し、森と語り、森に歌う北八ヶ岳に生きる人々 | ||
9月30日 | 唐松岳 | 雲上の庭園 | 名取将 | 高山植物の彩りや八方池のある展望の八方尾根 | |
1998年 | 9月5日 | 中央アルプス | 花の稜線ヘ | 山小屋と花咲く木曽駒ヶ岳から空木岳への稜線の風景 | |
9月12日 | 常念山脈 | ふるさとは雲の上に | 石井かおる | 父親の遺志を娘が継いだ蝶ヶ岳ヒュッテと雲上の道 | |
1999年 | 9月4日 | 飯豊山 | 雪と緑と花の尾根 | 明石勇 | 残雪と高山植物に彩られた飯豊の夏 |
9月11日 | 火打山 | 雲上の庭園 | 石井かおる | 高谷池ヒュッテと湿原に魅せられた人々の思い | |
9月18日 | 仙丈ヶ岳 | わが心岩峰に | 明石勇 | 仙丈小屋に立ち会う山岳救助隊長など山に思いをはせる人々 | |
2000年 | 9月3日 | 槍ヶ岳 | 青春の頂へ | 槍ヶ岳の姿に様々な思いを寄せる人々 | |
9月10日 | 白馬岳 | 雪渓の向こうに | 石井かおる | 白馬に関わる人々を通した白馬連峰の魅力 | |
9月17日 | 北穂高岳 | わが心岩峰に | 明石勇 | 親から子へ受け継がれる北穂高への思い | |
2001年 | 9月2日 | 北岳 | 嶺 悠々と | 山を愛する人々の姿 | |
9月9日 | 鹿島槍ヶ岳 | 稜線の家族 | 秋野由美子 | 山小屋の生活が生み出す絆 | |
9月23日 | 甲武信岳 | 潤いの森へ | 明石勇 | 木々に覆われた甲武信岳の風景と山に生きる人々の暮らし | |
2002年 | 9月1日 | 八ヶ岳 | いのち輝く | 八ヶ岳で奏でられる夏のシンフォニー | |
9月8日 | 木曽駒ヶ岳 | 14の夏に | 宮本愛子 | 脈々と続いてきた中学生の集団登山 | |
9月15日 | 谷川岳 | 岩壁に抱かれ | 明石勇 | 谷川岳の厳しさを愛する山岳警備隊員 | |
2003年 | 9月7日 | 七倉岳 | 再会の山小屋 | 船窪小屋の山が深めていく家族の絆 | |
9月14日 | 穂高岳 | 頂へ | 宮本愛子 | 高を目指す人々の思いを見つめた涸沢の夏 | |
9月21日 | 鳳凰山 | 峰 和む | 明石勇 | 鳳凰三山の魅力とそこに惹かれ通い続ける人たちの姿 | |
2004年 | 9月5日 | 薬師岳 | 峰の十字路で | 薬草の専門家の出会いを刻んできた薬師岳 | |
9月12日 | 燕岳 | 天上に響き合う | 山本美希 | 燕山荘のコンサートなど燕岳に魅せられた人々の夏 | |
9月19日 | 朝日岳 | 一本道 海へ | 明石勇 | 変化に富んだ自然の中で栂海新道を作り守り続ける人たち | |
2005年 | 9月4日 | 蔵王連峰 | 峰は学舎 | 変化に富んだ蔵王登山の技と心を受け継ぐ青春群像 | |
9月11日 | 常念岳 | 百楽に出会う | 山本美希 | 田淵行男を知る常念小屋の主人や遺志を継ごうとする人々と常念岳の魅力 | |
9月18日 | 聖岳 | 深山 誘う | 明石勇 | 変化に富んだ景観と未知の世界が人々をひきつける深山・聖岳 | |
2006年 | 9月3日 | 朝日連峰 | 友情の山小屋 | 村上由利子 | 二人の友情が山小屋を支えている朝日連峰の大朝日小屋 |
9月10日 | 早池峰山 | 懐深く 見守られ | 国井雅比古 | 心の拠所、早池峰山とその麓の暮らし | |
2007年 | 9月2日 | 五竜岳 | 気高くやさしく | 五竜岳の気高さと山岳救助隊長と訪れる人を包み込む優しさに触れる | |
9月9日 | 越百山 | わが道 深く誇らしく | 愛着をもって山を守りつづける人々と山の織りなす物語 | ||
9月16日 | 塩見岳 | にぎわいと静寂 | しみじみ暖かい塩見小屋と小河内岳避難小屋 | ||
2008年 | 6月1日 | 白馬岳 | 春雪へ | 宮本愛子 | 厳しさの中、山の優しさを感じる春の白馬岳 |
9月21日 | 金峰山 | 修験の山 わたしの空 | 国井雅比古 | 険しい山に集う人々とふれあい、山頂からの絶景 | |
10月26日 | 白馬鑓ヶ岳 | 空高く 秋へのかけ橋 | 白馬鑓温泉小屋の解体直前、登山者の安全を受け継ぐ人々の思い | ||
2009年 | 8月2日 | 甲斐駒ヶ岳 | 願い待つ 白き貴公子 | 信仰と修行の道として人々の願いを受け止める急峻な黒戸尾根 | |
9月6日 | 苗場山 | ぽっかりと 楽園 | 荒木美和 | 人々の笑顔が集う湿原の楽園の夏 | |
9月13日 | 乗鞍岳 | 日帰り 3,026メートル | 国井雅比古 | 夏でも残る雪渓にモーグルスキーのコースを作り続けてきた男性 | |
2010年 | 8月28日 | 御嶽山 | 祈りの峰 いまも | 信者を背負う強力と60年の歴史を持つ学校登山に挑む中学生 | |
9月4日 | 栗駒山 | ふるさとの山 希望の頂 | 森田美由紀 | 震災を乗り越え、ふるさとの山、栗駒山の復興を目指す人 | |
9月11日 | 利尻山 | いつも見守っている | 国井雅比古 | ふるさとの山に誇りを持ち、利尻島で登山道を守る人 | |
10月23日 | 尾瀬 | 秋 はるかな尾瀬へ | 森田美由紀 | 秋の尾瀬の魅力 | |
2011年 | 8月28日 | 八甲田山 | 緑輝く やさしき峰よ | 国井雅比古 | 仙人岱ヒュッテと八甲田山を愛し、守り続けようとする人々 |
9月18日 | 石鎚山 | 祈りの道 頂へ | 一柳亜矢子 | 修験の山である険しい山道と頂上の神社で奉仕する神主 | |
10月23日 | 黒岳 | 神々の庭は 染まりゆく | 国井雅比古 | 大雪山系の紅葉と黒岳石室の人々 | |
10月30日 | 霞沢岳 | 穂高 その峰と語る | ランプの灯をともす徳本峠小屋 | ||
2012年 | 9月2日 | 屋久島 | 雨の森 | 縄文杉と宮之浦岳の展望台へ | |
9月9日 | 瑞牆山 | 輝く岩峰 | 一柳亜矢子 | アサギマダラが舞う奇石を巡る | |
9月16日 | 大山 | いつも心にそびえて | 国井雅比古 | 一木一石運動が行われている「伯耆富士」 | |
2013年 | 8月25日 | 夕張岳 | 花の道 きらめいて | 高山植物の花の山旅 | |
9月1日 | 六甲山 | はじまりの峰 | 山田敦子 | 夏の花やナイトハイキングの模様も織り交ぜた山旅 | |
11月10日 | 越後駒ヶ岳 | こころ澄む稜線 | 国井雅比古 | 秋の滝雲の風景と管理人夫婦の固い絆の物語 | |
11月17日 | 安達太良山 | ほら、空が近くに | 山田敦子 | 故郷の山に抱かれた人々の思いに触れる山旅 |
「光と風の四季」(作曲:大野雄二 / 演奏:アンサンブル・デ・ヴォワィヤージュ)
チコちゃんに叱られる! - 以下の解説VTRにて「チコっと小さな旅」ともじり、原田龍二出演で紹介された。
NHK総合テレビジョン 日曜日 8:00 - 8:25 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
NHKニュース (1985.4.7 - 1990.4.1) ※8:00 - 8:05 サンデーけいざい (1985.4.7 - 1988.4.3) 日曜インタビュー (1988.4.10 - 1990.4.1) ※共に8:05 - 8:30 | 小さな旅 (1990.4.8 - 2010.3.28) ※2000.3.26までは再放送 | 連続人形活劇 新・三銃士(再放送) (2010.4.4 - 12.26) ※7:45 - 8:05 週刊こどもニュース (2010.4.4 - 12.19) ※8:05 - 8:35 【土曜日 18:10 - 18:42から 移動。2分縮小】 |
連続人形活劇 新・三銃士(再放送) (2010.4.4 - 12.26) ※7:45 - 8:05 週刊こどもニュース (2010.4.4 - 12.19) ※8:05 - 8:35 | 小さな旅 (2011.1.9 - ) | - |
NHK総合テレビジョン 日曜日 8:25 - 8:28 | ||
サンデーけいざい (1985.4.7 - 1988.4.3) 日曜インタビュー (1988.4.10 - 1990.4.1) ※共に8:05 - 8:30 | 小さな旅 (1990.4.8 - 2001.3.25) ※2000.3.26までは再放送 【3分縮小】 | |
NHK総合テレビジョン 土曜日 9:00 - 9:25 | ||
小さな旅 (2010.4.3 - 12.25) |
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