社名の通り、菓子 類を中心とした各種食品 の製造 販売 業者として一般に広く認知されていた一方、現行事業である薬品部門についても有数の規模を持つという特色のある企業であり、薬品部門が売上高で全体の28%、営業利益ベースでは59%(2010年3月期)を占めるまでになっていた。
2009年 4月1日 には、グループ企業ではなかったものの、同根(同門)企業である明治乳業 と共同持株会社「明治ホールディングス株式会社 」を設立し、明治製菓は明治ホールディングスの完全子会社となった。経営統合後はブランドマークも変更され、2009年7月から明治グループ共通スローガン「明日をもっとおいしく 」が導入された。
さらに2011年 4月1日 より明治乳業との間で事業再編を行い、菓子・食品・一般用医薬品(主にイソジン うがい薬など)事業については、明治乳業から商号変更した株式会社明治 へ移管され、明治製菓は医療用医薬品事業に特化した、Meiji Seika ファルマ 株式会社 へ商号変更した。この一連の経営統合・事業再編によって、明治グループの食品事業は株式会社 明治に一本化されることになった。
特色
2009年3月まで使用されたロゴ。亀倉雄策 デザイン。 大正年間 から販売されている「明治ミルクチョコレート」は、長年親しまれている。また、社名に「製菓」とついているが、薬品事業にも進出。「イソジン 」ブランドのうがい薬や医療用抗生物質、殺菌剤 や除草剤 などの農薬 も製造、販売する。またスポーツクラブの経営にも携わっている。
経営統合前の企業キャッチコピー は"Open! "(食品部門は『おいしさOpen!』、医薬部門は『健康Open!』)。テレビのCMではこのキャッチコピーのナレーションとともに箱のジッパー部を開ける音が入る。30秒版ではそのCMの最後に「Meiji 」のサウンドロゴ が流れる。
2009年7月から放映の「マカの元気」の新CM以降、新ブランドロゴを導入した新仕様に変更。"Open! "のナレーションとお菓子を開ける音に変更はないが、15秒版では冒頭のキャッチコピー、30秒版では最後のキャッチコピーがグループスローガンである『明日をもっとおいしく』に変更(30秒版の冒頭のキャッチコピーは『Open! 』のまま)。また、30秒版CMの最後に流れるサウンドロゴも新しくなった。
また、ブランドロゴマーク(CI )の統一に伴い、2009年の「meijiチョコレートカップ 」から、スポンサークレジットが従来の「Meiji 」から「meiji 明治製菓 」に変更された(キリンビール ・キリンビバレッジ と同じケースである)。新ロゴマーク「meiji」のmは生クリームがかかりおいしそう、eは笑顔、ijiは母が子を抱えるように見えるというイメージより由来する。
新ロゴマーク導入の第1号商品は2009年7月発売の「マカの元気」である。
沿革
発売されていた製品
※2017年3月時点。太字 は新法人明治 で継続して発売。
菓子 終売になった製品 明治チョコバー - 1967年発売、石坂浩二 の『痛快まるかじり』のCMが一世を風靡した。 チョコバーテキサス エクセル デュエット トラッド トルテ ショコラオーレ フーア デラ リミット カメタン クローバー 明治キャンデースナック「白い花」と「木の葉」 明治クリームチョコレート 明治チョコボウ 明治ツイニー 明治ショコラクール - 冷凍庫で冷やして食べるチョコレート アクア - 上記商品の後継品 明治チョコレートやわらか 明治チョコバーbody 明治ピックアップ スーパーマンシリーズチョコレート なんきんまね ぼくらの先生 おばけランド 天ぷらやさん ギュッテ こいも もろこし村 いも作くん おやちゃい ハイスコア すぎのこ村 ショパン - チョコ菓子。意味は「ショ コラ(チョコレート)を乗せたパン (CHO-PAN)」であり、作曲家のショパン が語源ではない。 北海道チョコポテト オレンジアップ イチゴアップ KAON -果音-(結晶グミ) ナチュレット ラッキー 明治アメリカンチップス カールスティック 明治スピリッツヨーグルトガム チップチョップ ザ・コーン カルミン ポポロン かるかったウエハー ほか
食品 キンケイ印 銀座カリー / ハヤシ / シチュウシリーズ マジックスパイス ココプレッソ 当社のココア事業とポッカコーポレーションのコーヒー事業のノウハウを生かしてつくった「コーヒー・ココア飲料」。 朝のとろ〜りスムージー 明治コーヒー DON ブレンドコーヒー ファミリーナ(1970年代後期に発売されたココア で、普通の粉末のココアパウダーの他に付随される「ミルクの玉」なる物があってそれも一緒に入れるのが特徴。 合格君ココア(DHA配合牛乳用調整ココア) シュライト オレンジ・グレープ・サイダー(炭酸飲料) 金鶏印 銀座カリーの素(カレールゥ) 銀座洋食 ハッスルチキンカレー ハッスルポークカレー 健康・美容 ほか
明治ののど飴 カラダナビ(高齢者向けサプリメント) 自作自慢 新品のジーンズを1晩浸すだけでオリジナルヴィンテージジーンズが出来る、ジーンズ洗浄加工剤。販売店限定品。 ほか
スポーツ 右側がウィダー、左側はザバス 医薬品 ほか
バイエルアスピリン(解熱鎮痛剤) 日本薬局方アセチルサリチル酸錠(単味剤)。(製造販売元:バイエル薬品 ) アルカセルツァー バイエルアスピリンの発泡錠。水に溶かして服用。(製造販売元:バイエル薬品) バイクリアプラス(水虫薬)(製造販売元:バイエル薬品) スコービオ(水虫薬)(製造販売元:バイエル薬品) 水虫薬ポリック 明治Sトローチ ほか
ビクシリン(一般名:アンピシリン ) メイアクト(一般名:セフジトレンピボキシル 略号:CDTR-PI) セフェム系 経口抗生物質。イメージキャラクターはくじらのエール君、メイちゃん。 デプロメール(一般名:フルボキサミン ) 日本初のSSRI (選択的セロトニン再取り込み阻害薬)として発売された。イメージキャラクターはマンボウ。 メイラックス (一般名:ロフラゼプ酸エチル ) ホスミシン(一般名:ホスホマイシン 略号:FOM) ホスホマイシン系抗生物質。イメージキャラクターはキリン。 ハベカシン(一般名:硫酸アルベカシン 略号:ABK) アミノグリコシド系抗生物質。イメージキャラクターは象。 オメガシン(一般名:ビアペネム 略号:BIPM) カルバペネム系抗生物質。イメージキャラクターはゴリラのビアコング スオード(一般名:プルリフロキサシン 略号:PUFX) ニューキノロン系抗生物質。英語の刀【sword】から命名されている。イメージキャラクターは侍。 エバステル(一般名:エバスチン ) イソジン(一般名:ポビドンヨード) 外用殺菌消毒薬。液、ゲル、手術用液の他、含嗽剤としてイソジンガーグル、床ずれ治療薬として精製白糖との混合剤であるイソジンシュガーパスタがある。1985年 以来、イメージキャラクターとしてカバ の「カバくん 」を使用している。 ペニシリン 明治 カナマイシン 軟膏・眼軟膏明治 SPトローチ ほか
農業資材 オリゼメート(一般名:プロベナゾール 【農薬】 Dr.オリゼ【農薬】 「オリゼメート」の育苗箱施用専用剤(箱粒剤)。害虫も同時防除できる、殺虫剤との混合剤もある。 ハービー液剤(一般名:ビアラホス)【農薬】 土から生まれたバイオ除草剤。ハダニ防除効果もある。 ハーモメイト水溶剤(一般名:炭酸水素ナトリウム )【農薬】 有機栽培に使用できる農業用殺菌剤。明治乳業 からの導入品。 インプレッション水和剤(一般名:バチルス ズブチリス)【農薬】 生物殺菌剤。有機栽培に使用可。エス・ディー・エス バイオテックからの導入品。 アグレプト水和剤(一般名:ストレプトマイシン )【農薬】 ジベレリン 明治【農薬】 ほか
明治ハービエース水溶剤・液剤(一般名:ビアラホス)【農薬】 土から生まれたバイオ除草剤。液剤は医薬用外劇物に指定されている。 ほか
兄弟・主要系列会社
旧明治製糖グループ かつてはグループ全社、2008年度までの明治製菓のロゴを使用していた。
明治製糖(現在の大日本明治製糖 ) かつての親会社(母体企業)。現在はほとんど関係はない(大日本明治製糖が三菱グループ なのに対し明治製菓は第一勧銀グループ →みずほグループ )。三菱商事 全額出資子会社。 明治乳業 明治製菓と同じく明治製糖の一事業部が独立した企業、いわゆる兄弟企業。乳業界最大手。明治製菓と旧・明治商事(後に明治製菓へ統合)の乳業部門を引き継ぐ。しばらく独立した企業として運営されつつも業務提携会社であった。株式の約4%を保有していた。離乳食なども製造している。1986年に独自のCIを導入するまでは、明治製菓のロゴを使用していた。 明治乳業と明治製菓は、両社の食材が活かされた明治乳業のアイスクリーム、明治乳業のヨーグルトを生かしたキャンディーというように、協力し合った商品開発を行ってきた。明治ケンコーハム は乳業の子会社(製菓とは無関係)。 2009年4月1日をもって両社は株式移転 による共同持株会社 「明治ホールディングス 」を設立し、経営統合を実施した。さらに2011年4月1日には事業統合・再編が行われ、「株式会社明治 」(食品事業:旧明治乳業)と「Meiji seika ファルマ株式会社 」(医薬品事業:旧明治製菓)の2社が設立された。 旧明治製糖との関係は、分離した企業という歴史的経緯はあるが、はるか昔のことであり、経営統合が発表される以前までは、いわゆるグループといわれるような関係はほとんどなかった。 日本甜菜製糖 明治製糖の子会社として設立。いくつかの再編を経て現在の法人となる。現在は明治製菓が筆頭株主で、明治乳業の資本も入っている。しかし、事業面では大日本明治製糖との提携関係は継続している。 なお、明治屋 ・明治安田生命 ・明治大学 ・明治学院大学 ・明治薬品 ・明治図書出版 ・明治時計などとは何の関係も無い。
主な製造・研究拠点
フード&ヘルスケア事業 関東工場(埼玉県 坂戸市 ) 食料健康総合研究所を併設 チョコレート、カールをはじめ、フラン、ブラックプレシャスカカオ等の新製品も製造する。 東海工場(静岡県 藤枝市 ) 主にアーモンドチョコレートやチェルシーを製造する。 大阪工場(大阪府 高槻市 ) チョコレート・ビスケット・スナックなど約50品目ほどの製品を生産する。2011年2月にミルクチョコレート型巨大看板が登場し話題となった。 薬品事業 北上工場(岩手県 北上市 ) 抗生物質、抗不安剤、鎮痛消炎剤等の原薬を生産し、小田原工場に供給する。 小田原工場(神奈川県 小田原市 ) 注射剤、経口剤、外用剤(イソジン液、イソジンガーグル)を製造する。 岐阜工場(岐阜県 本巣郡 北方町 ) 抗生物質や酵素などを生産する。 横浜研究所(横浜市 港北区 ) 創薬研究部門、医薬開発部門、生物産業研究所がある。 閉鎖された拠点 川崎工場 (神奈川県 川崎市 ) 1919年に開業した歴史のある工場であったが1989年に閉鎖。現在はソリッドスクエア が建つ。 足柄工場(神奈川県小田原市 ) 原薬製造工場であったが、1998年 (平成10年)に閉鎖。 藤枝工場(静岡県藤枝市) 1936年、藤枝駅 南口に開設され、缶詰の製造から始まり、製菓の生産に移行したが、1969年、東海工場の操業開始と同時に閉鎖された。 戸畑工場(福岡県 北九州市 戸畑区 ) 菓子製造の生産拠点であったが、2003年 (平成15年)9月をもって閉鎖され、東海工場に統合された。 淀川工場(大阪市 西淀川区 ) 経口製剤製造の生産拠点であったが、2004年 (平成16年)12月をもって閉鎖され、小田原工場に統合された。 広島工場(広島市 佐伯区 ) 五日市駅 近くにあったが、小規模だったためか数年前に閉鎖。跡地は大型マンション が建つ。 分社化された拠点 CMソング
関連人物 スポンサー番組 いずれも過去。2011年 3月11日 に東日本大震災 が発生したため、民放各局が数日ほど報道特別番組 をCMなしで放送し、一時CM放映なし(ACジャパン の公共CMなどに差し替え)及び番組での提供クレジット 自粛に伴い、また明治グループの再編で商号消滅するのに伴い、全番組とも同年3月31日で一旦提供終了となった(※一部番組は『明治』に提供が移行)。
★は番組自体現在も継続中。太字 は一社提供。
テレビ など
ほか
ほか
ほか
山本耕史“スイートJAM” (BSジャパン)
ほか
CS 放送
カール 時報 (毎日7:00、10:00、15:00、17:00の4回、キッズステーション ・アニマックス ・カートゥーンネットワーク ) 曜日や編成により放送しないものがあった。時報は7:00、15:00、17:00の旧バージョンと10:00、15:00、17:00の現在のバージョンの合計6バージョンあり、そのうち3つ(平日7:00、15:00、17:00。土・日・祝日は10:00、15:00、17:00)が流れていた。 ラジオ 協賛イベント DVD「明治製菓CMコレクション」 新法人(明治 、Meiji Seika ファルマ )移行から5ヶ月後の2011年 9月7日 、明治製菓のテレビCMを集めたコレクションDVD 「明治製菓CMコレクション 」が、キングレコード から発売された。「板チョコ篇」(73本収録・KIBF-903)、「チョコ・キャラメル・キャンディ篇」(82本収録・KIBF-904)、「スナック篇」(99本収録・KIBF-905)の3枚をリリース。また、この3枚を1つのセットにしたDVD-BOX(KIBF-9903/5)も発売された。
また前作より半年経って、新法人発足1周年を経た2012年 4月11日 には続編として「続・明治製菓CMコレクション 」が前作同様キングレコードから発売。「小粒チョコ・キッズ・ガム篇」(103本収録・KIBF-973)、「ビスケット・ドリンク・食品・医薬品篇」(98本収録・KIBF-974)、「チョコ・キャラメル・キャンディ篇PART2」(103番収録・KIBF-975)の3枚をリリース。また、この3枚を1つのセットにしたDVD-BOX(KIBF-9973/5)も発売されている。
脚注 関連項目 ウィキメディア・コモンズには、
明治製菓 に関連するカテゴリがあります。
外部リンク
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