マツコ・デラックス: 日本のコラムニスト、タレント、司会者 (1972-)

マツコ・デラックス(1972年〈昭和47年〉10月26日 - )は、日本のコラムニスト、タレント、司会者。千葉県千葉市稲毛区出身。ナチュラルエイト所属。

マツコ・デラックス
マツコ・デラックス: 来歴, 人物, 受賞歴
東京モーターフェス2018にて(2018年10月6日)
誕生 (1972-10-26) 1972年10月26日(51歳)
日本の旗 日本 千葉県千葉市稲毛区
職業 コラムニスト
エッセイスト
タレント
言語 日本語
活動期間 2002年 -
ジャンル コラム
エッセイ
デビュー作 『アタシデラックス!』
親族 松井成行(従兄弟)
公式サイト 公式プロフィール
所属事務所 ナチュラルエイト
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マツコ・デラックス
生年月日 (1972-10-26) 1972年10月26日(51歳)
出身地 千葉県千葉市稲毛区
血液型 A型
身長 175 cm
言語 日本語
方言 標準語、関東方言
事務所 ナチュラルエイト
活動時期 2006年(女装タレントとして)-
同期 ミッツ・マングローブ
現在の代表番組 5時に夢中!
月曜から夜ふかし
マツコの知らない世界
マツコ&有吉 かりそめ天国
など
出演を参照。
過去の代表番組 マツコの部屋
有田とマツコと男と女
マツコ&有吉の怒り新党
マツコ会議
など
他の活動 コラムニスト
エッセイスト
親族 松井成行(従兄弟)
公式サイト 公式プロフィール
受賞歴
Tokyo SuperStar Awardsブレイクスルー賞(2010年)
ギャラクシー賞(マツコとマツコにて)
TSUKEMAクイーン(2015年、D.UP)
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出版会社の編集部で働いていたが、人間関係がうまくいかなくなり退職、28歳から30歳まで引きこもりだった。 テレビについては「本来テレビに出るべき人は、平坦で中庸な人ではなく、異形の人、特殊な存在の人間であるべきだ」という持論を持っている。

来歴

文筆業

高校卒業後は美容専門学校に入学し、卒業後は美容業の仕事をしていたが、「何か違う」と感じていた時にアクティビストな同性愛者の姿を見て奮起し、『薔薇族』『SAMSON』『G-men』に並ぶゲイ雑誌Badi』の編集部に転職し、同誌の記者編集者などを務めた。編集長代行(スーパーバイザー)であり、ドラァグクイーンの大家でもあったマーガレットや、社長の平井孝からは、熱心な仕事ぶりが高く評価されていた。

28歳で退職、千葉の実家で引き篭もり生活を送っていたが、編集者時代の記事を読んでいた小説家中村うさぎがホストを務める対談集『人生張ってます』のゲストに抜擢され、『マツコ・デラックス』の芸名と個性的なビジュアルやトークスキルが注目された事が世に出るきっかけとなった。更に中村から「あんたは書くべき人間」とその文才が高く評価されるなどを経て、2000年頃から、 身長180cm、体重140kg、スリーサイズ全てが140という体形と、女装といういでたちでタレント活動とコラムなどの執筆活動を開始した。2002年ソニー・マガジンズ社から『アタシがマツコ・デラックス』を発表、以降も定期的に著作を発表している。また、毒舌と体型で比較されることの多いナンシー関とは、「デブ」についてのテーマで対談している。

テレビ、ラジオへの進出とその後

2000年フジテレビワンナイR&R』の前身番組『エブナイ』にて、テレビ初出演を果たす。2005年TOKYO MXの情報番組『5時に夢中!』のコメンテーターで登場した(2022年現在、月曜レギュラーで出演中)。2005年当時番組MCだった徳光正行が従弟のミッツ・マングローブからマツコについての話を聞いたことがあり、早急に代役を探していた番組スタッフに推薦したことでオファーに至った。

2009年、フジテレビで初の冠番組マツコの部屋』が開始される。それまでは、マネジメントとタレント活動を一人で兼任していたが、ミッツの伯父である徳光和夫から「事務所には入った方がいい」との助言を受け、ナチュラルエイトに所属した。

以降、『マツコ&有吉の怒り新党』、『月曜から夜ふかし』、『アウト×デラックス』などのレギュラー番組が放送を開始。

2010年12月9日放送の米倉涼子主演のテレビ朝日系ドラマ「ナサケの女〜国税局査察官〜」でドラマ初出演。

2011年ラジオ文化放送で冠番組『井筒とマツコ 禁断のラジオ』が開始した。

2012年4月、日本テレビ『三毛猫ホームズの推理』で連続ドラマ初出演を果たした。

2017年4月より、「怒り新党」に代わり『マツコ&有吉 かりそめ天国』がスタート。出演はマツコ、有吉弘行久保田直子テレビ朝日アナウンサー)。

2017年11月10日、体調不良により入院。三半規管ウイルスが入り、めまいやふらつきなどが発症。一人暮らしのため、大事を取って入院したとされる。同月13日の『5時に夢中!』の出演は欠席。16日、所属事務所が公式サイトを通じて回復を報告した。20日の『5時に夢中!』で、復帰後初の生放送出演。

2020年9月には10年間レギュラー出演してきたフジテレビ系『ホンマでっか!?TV』を卒業し、芸能界引退の準備である等の報道も一部でなされたが、本人は同年の時点ではテレビ出演について、「長居するつもりはないけれど、いまテレビがアタシに辞められたら収入的に厳しいというのならば、世話になったところが滅びる日まで付き合おうと思っています」と答えている。

なお、2021年4月からはTBS系列でホンマでっか!?TV以来となる明石家さんまとタッグを組んだバラエティ番組『週刊さんまとマツコ』が放送されている。

人物

芸名

  • 「マツコ・デラックス」という芸名について、テレビやラジオにてブレイクする前、それまでニックネームで「マツコ」と呼ばれていたものの、シンプルすぎると思い、少しだけ豪華にしようと「デラックス」を付けたことを『マツコ&有吉 かりそめ天国』にて語っている。因みに他の候補として、「マツコ・ロワイヤル」「マツコ・インターナショナル」「マツコ・ユニバーサル」も挙がっていたが、文字数が多すぎることなどの理由で不採用となった。そのため、消去法で「デラックス」が残った経緯もあり、「マツコ」には愛着があるが「デラックス」には何の愛着もないとしている。

趣味・嗜好

人物に対して

  • 徹子の部屋』出演時に、女装するゲイであることを面と向かって両親に告白できていないと明かしていた。自分がゲイであることを「知ってくれているとは思う」と両親への複雑な思いを抱いている。
  • 尊敬する人物として、元NHKアナウンサーの加賀美幸子を挙げており、彼女がホステス役を務めた2013年6月17日放送の『ハートネットTV』にゲスト出演した。同様に美輪明宏の名を挙げている。番組の収録などでテレビ局やスタジオに出向いた際、美輪も偶然同じ社屋にいると伝え聞いた時は、必ず楽屋を訪ねて挨拶をするという。
  • 小泉今日子YOUの2人とは付き合いが長く仲が良い。
  • 満島ひかりとは2004年頃から仕事を通じて知り合い、2022年に満島が『マツコ会議』(日本テレビ)にゲストで出演した際は2010年頃の同時期から2人とも仕事が忙しくなり始めるなど、色々な人から周知してもらえるようになるタイミングも2人は同じであったことで、お互いに気にかけあっていたと当時を振り返った。
  • 元プロ野球選手の高橋慶彦の大ファンであり、テレビ番組などで度々公言している。『マツコ&有吉の怒り新党』で「私のイケるプロ野球選手、不動の1位」とコメントした。しかし、一方で「(名門野球部出身者が)よくいるけど、十中八九、クソ野郎だから」と言い切り、「野球やっていても、あんな人間しか育たないんだって良くわかるわ」と野球部出身者を批判していることも公言している。
  • 東映製作の映画『女囚さそり』に強い影響を受けており、20代の頃には主演である梶芽衣子の黒ずくめスタイルを真似て、女装仲間らと寸劇に興じるほどであった。
  • 同性愛者を公表している民主党所属の元大阪府議会議員の尾辻かな子を支持、支援し 、2007年の参議院選挙に彼女が出馬を表明した際、支持者集会で応援ビデオメッセージを送っている。因みに、同性愛者について「足りない感じがする」などネガティブな発言をした石原慎太郎東京都知事(当時)に対しては批判している。

その他

  • 株式会社アーキテクトが実施している「タレントパワーランキング」では、全タレントや俳優を含めた総合ランキングTOP10の常連であり、2023年2月調査では、2023年のWBCでMVPを獲得した大谷翔平選手を抑え2位に輝いている。
  • 大相撲力士宝富士大輔が「マツコ・デラックス似の力士」と評判で、師匠の伊勢ヶ濱親方(元横綱旭富士)からも「似てる。マツコ富士に改名しようか」と言われたことがある。その後、2012年4月23日放送分の『月曜から夜ふかし』に宝富士がゲスト出演し、初共演した。
  • 2017年5月2日放送のマツコの知らない世界「相撲メシの世界」で、左差し右上手の型である左四つであることが判明した。
  • たまにウィキメディア財団の要請に応じ寄付しているという。
  • SMAP木村拓哉とは同じ高校であり、同級生である。なお、その後木村は他の高校へと転校している。
  • 親交のある豊田章男のレーシングチーム「ROOKIE Racing」に個人スポンサーとして出資しており、スポンサー企業一覧には企業ロゴの代わりにマツコの似顔絵が描かれている。また、トヨタが設立したトヨタ・モビリティ基金の評議員を務めている。
  • 『マツコ会議』の企画で腸内細菌を調べたところ、一般人の平均が80~90種類という腸内菌がマツコには100種類見つかり、腸内環境は「良い」が、その中に100人に1人程度しか保有しておらず「ある論文によると、養鶏場の鳥とか畜産のエサに混ぜると食欲が増した」とされるミツオケラ菌が発見され、かつその菌は持っている人でも1~2%に対して、マツコは7%程の割合を占めていることが判明した。
  • 2022年4月25日放送の月曜から夜ふかしにて、一時期は180cm近くあった身長が加齢とともに縮み、現在は175cmを切ったという発言をしている。
  • ブレイク前はバスガイド、人工スキー場「ザウス」の従業員など様々なアルバイトを経験した。
  • 生まれつき心臓が悪く、10歳のときに心臓の手術を受けている。

ミスコンについての見解

  • 2019年5月20日時点で、「大学生時代にミスコンを主催していた奴は私の周りには絶対近づかせない。」「一番信用できない連中なので。学生でミスコンやってる奴はろくな奴いません」と述べた。

受賞歴

書籍

単著

  • 『アタシがマツコ・デラックス!』(2002年7月、ソニー・マガジンズISBN 4-7897-1807-7
  • 『週刊女装リターンズ「女の業」号』主婦と生活社東京都中央区京橋、2005年5月。ISBN 978-4391130812 
  • 『世迷いごと』(2010年10月、双葉社ISBN 978-4-575-30253-0、2012年4月、双葉文庫 ISBN 978-4-575-71385-5
  • 『あまから人生相談』(2011年2月、ぶんか社ISBN 978-4-8211-4306-1
  • 『続・世迷いごと』(2012年2月、双葉社、ISBN 978-4-575-30389-6、2013年5月、双葉文庫、ISBN 978-4-575-71398-5
  • 『デラックスじゃない』(2014年6月21日、双葉社) ISBN 978-4-575-30690-3
  • 『あまから人生相談 続』(2016年9月、ぶんか社)

共著

  • 『うさぎとマツコの往復書簡』(2010年11月、毎日新聞社中村うさぎとの共著) ISBN 978-4-620-32028-1
    • 改題『うさぎとマツコの往復書簡 全身ジレンマ』(2014年9月、双葉文庫) ISBN 978-4-575-71420-3
  • 『マツ☆キヨ』(2011年8月、新潮社池田清彦との共著) ISBN 978-4-10-330831-7
    • 改題『マツ☆キヨ:「ヘンな人」で生きる技術』 (2014年4月28日、新潮文庫) ISBN 978-4-10-103527-7
  • 『続・うさぎとマツコの往復書簡 愚の骨頂』(2011年11月8日、毎日新聞社、中村うさぎとの共著) ISBN 978-4-620-32091-5
    • 改題『うさぎとマツコの往復書簡 自虐ドキュメント』(2014年11月、双葉文庫) ISBN 978-4-575-71423-4
  • 『喧嘩上等 うさぎとマツコの往復書簡3』(2012年11月10日、毎日新聞社、中村うさぎとの共著) ISBN 978-4-620-32159-2
  • 『同行二人 うさぎとマツコの往復書簡4』(2014年1月29日、毎日新聞社、中村うさぎとの共著) ISBN 978-4-620-32236-0
  • 『信じる者はダマされる うさぎとマツコの人生相談』(2016年11月、毎日新聞出版、中村うさぎとの共著)

連載雑誌

インタビュー掲載

  • カリスマ探訪記(2006年7月4日、白泉社、雁須磨子) ISBN 4-592-14266-7
  • クィック・ジャパン vol.88(2010年2月13日、太田出版) ISBN 978-4-7783-1207-7
  • 99人の小さな転機のつくりかた(2010年12月25日、大和書房、『ビッグイシュー日本版』編集部・編) ISBN 978-4-479-79306-9
  • 週刊東洋経済 2012年7/14号(2012年7月9日、東洋経済新報社)
  • 婦人公論 2012 9/7(2012年8月22日、中央公論新社)
  • GALAC 2012-9月号(2012年9月16日、角川グループパブリッシング、NPO法人放送批評懇談会)
  • 評伝 ナンシー関 「心に一人のナンシーを」(2014年6月30日、朝日文庫、横田増生) ISBN 978-4-02-261798-9

対談掲載

鼎談掲載

  • クィア・ジャパン VOL.3(2000年10月20日、勁草書房、ナンシー関・伏見憲明と鼎談)ISBN 4-326-65232-2

出演

テレビ番組

出演番組

特別番組

過去の出演

    レギュラー・準レギュラー
    特別番組

テレビドラマ

  • ナサケの女〜国税局査察官〜 最終話(2010年12月9日、テレビ朝日系列) - マツコ・デラックス 役(本人役)
    • ナサケの女Special 〜国税局査察官〜(2012年2月4日、テレビ朝日系列) - マツコ・デラックス 役(本人役)
  • 三毛猫ホームズの推理(2012年4月 - 6月、日本テレビ系列) - ホームズ(猫の化身) 役
  • パパドル! 第3話(2012年5月10日、TBS系列) - 司会者 役
  • 天才バカボン(日本テレビ系列) - バカボン家の隣人 役
    • 天才バカボン〜家族の絆(2016年3月11日)
    • 天才バカボン2(2017年1月6日)
    • 天才バカボン3〜愛と青春のバカ田大学(2018年5月4日)

劇場アニメ

ラジオ

CM

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ミュージックビデオ

映像外部リンク
マツコ・デラックス: 来歴, 人物, 受賞歴  喜びの唄 - 斉藤和義の23rdシングル(2003年3月発売)

映像作品

    DVD
  • マツコの部屋 アンタがいるから素直に笑えないのよ 編 (2011年2月16日 PCBC-51912)
  • マツコの部屋 アタシ、誰のために生きてるの? 編 (2011年3月16日 PCBC-51911)
  • マツコの知らない世界 -極めすぎた男たち 篇- (2013年8月30日 PCBE-54286)
  • マツコの知らない世界 -極めすぎた女たち 篇- (2013年8月30日 PCBE-54287)
      以上、発売:TBS 販売:ポニーキャニオン
    DVD(ゲスト出演)
  • 劇場 スジナシ2015春 in 赤坂BLITZ 第三夜 お蔵入りのキッス 笑福亭鶴瓶(2015年9月9日 ANSB-56276) 発売:TBS 販売:Aniplex

商品

脚注

注釈

出典

外部リンク

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