『Quick Japan』(クイック・ジャパン)は、太田出版から発行されているサブカルチャー系雑誌(隔月刊。ただし雑誌コードが付与されていないため、流通上は定期的に刊行されている書籍である)。1994年9月創刊。
Quick Japan | |
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愛称・略称 | QJ |
ジャンル | サブカルチャー |
刊行頻度 | 隔月刊(偶数月23日) |
発売国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
定価 | 1,320円 |
出版社 | 太田出版 |
発行人 | 岡聡 |
編集長 | 続木順平 |
雑誌名コード | (書籍扱いのためなし) |
刊行期間 | 1994年9月 - |
発行部数 | 公称60,000部(2021年1月現在自社調べ) |
レーベル | QJマンガ選書・別冊QuickJapan |
ウェブサイト | https://www.ohtabooks.com/quickjapan/ |
1993年、初代編集長の赤田祐一が飛鳥新社を退社後に創刊準備号を自費出版。翌1994年に太田プロダクション系列の太田出版から正式に創刊された。初期は一般誌が取り上げないマイナーな題材が中心だったが、現在はお笑い、テレビ番組、音楽、映画などサブカルチャー全般を扱っている。特集記事では芸人やタレント、アーティスト、文化人など、様々な分野で活躍する人物の長文インタビューと、アーカイブや辞典、年表などの膨大な関連データを掲載するのが特徴である。
方向転換して非サブカル誌となった『宝島』(宝島社)と入れ替わりで登場したこともあり、1990年代中盤から2000年代前半に至るまで、サブカル誌の雄として名を馳せた。ただし、赤田編集長(当時)が「サブカルチャー」「サブカル」という言葉を嫌っていたため、サブカル雑誌と自称したことは一度もない。北尾編集長時代から雑誌名の上に「News magazine for youth culture」というコピーが付いており、自称は一貫してユースカルチャー誌である。近年は、テレビ番組や人気お笑い芸人、グループアイドルといったメジャーなものを特集することも多く、以前に比べてサブカル色は薄くなっている。また、「政治」など硬派な題材を取り上げたこともある。
101号でリニューアル新装刊して以来、藤井編集長時代は26号(増刊含む)中13号の表紙・巻頭特集がももいろクローバーZとそのメンバーで、ほぼももクロの専門誌状態だった。
雑誌名は、創刊から一貫して「Quick Japan」だが、編集長が森山裕之に交代した51号から表紙のタイトルロゴが「QJ」に変更された。その後、藤井直樹の編集長就任で73号より「Quick Japan」、続木純平の編集長就任の124号より「QJ」ロゴへ変更となり、ロゴデザインの変更は定期的に行われている。また、雑誌名とは別に、編集方針を示唆したキャッチコピーが付けられている。遍歴は以下の通り。
サブカル誌としては異例の早さで『新世紀エヴァンゲリオン』に注目した(1996年)。全国メディアではほとんど知られていなかった『水曜どうでしょう』を50ページ以上に渡って特集(2004年)。ブレイク前のクレイジーケンバンド(2002年)、菊地成孔(2001年)、Perfume(2007年)、ももいろクローバー(2011年)を表紙・巻頭特集で大々的に取り上げるといったように、ネタ選びの嗅覚があった。かつては、相方の死について語ったカンニング竹山のインタビューや、千原ジュニアの入院写真を独占公開するなど、メジャーな対象に独自のテーマで深く切り込んだ特集が目立っていた。
2020年1月15日、ウェブ媒体として「QJWeb」が開始。ただし、QJWebの運営は本誌編集部ではなく、『クイック・ジャパン』発行元の株式会社太田出版との業務提携により株式会社とうこう・あいが行っている。
2021年7月15日、第3号の「いじめ紀行」という連載企画での小山田圭吾インタビューの内容がインターネット上で問題視される。小山田は小学生時代から高校まで多年にわたり障害者の児童生徒に対していじめを行ったことを告白しており、またそのことを雑誌上で面白おかしく語っていることに対する批判が相次いだ。7月19日、太田出版は、岡聡社長名の謝罪文をホームページで公表した。また「編集体制全面見直しのため」、2021年8月発売予定の第157号を発売休止すると発表した。
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