『竜馬がゆく』(りょうまがゆく)は、1968年1月7日から12月29日まで放送されたNHK大河ドラマ第6作。主演は北大路欣也。
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竜馬がゆく | |
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ジャンル | ドラマ |
原作 | 司馬遼太郎『竜馬がゆく』 |
脚本 | 水木洋子 |
演出 | 和田勉 |
出演者 | 北大路欣也 (以下五十音順) 浅丘ルリ子 新克利 井川比佐志 石田太郎 市川男女蔵 江守徹 尾上辰之助 加東大介 金子信雄 小林桂樹 下川辰平 高橋英樹 高橋昌也 津川雅彦 土屋嘉男 坪内ミキ子 東野孝彦 中尾彬 中村敦夫 夏八木勲 蜷川幸雄 橋爪功 長谷川明男 左幸子 前田吟 三木のり平 三田佳子 水谷良重 森雅之 森光子 若柳菊 |
ナレーター | 滝沢修 |
音楽 | 間宮芳生 |
製作 | |
製作総指揮 | 森理一郎 |
制作 | 日本放送協会 |
放送 | |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 1968年1月7日 - 12月29日 |
放送時間 | 日曜 20:15 - 21:00 |
放送枠 | 大河ドラマ |
放送分 | 45分 |
回数 | 全52 |
番組年表 | |
前作 | 三姉妹 |
次作 | 天と地と |
明治百周年を記念して制作された。司馬遼太郎の同名小説を原作とし、近代日本の扉を大きく開いた青年・坂本龍馬の生涯を描いた作品(本作では原作と同様「竜馬」の表記が用いられる)。大河ドラマとしては、最後のモノクロ作品である。また大河ドラマでは初の司馬遼太郎原作作品となった。
前年の『三姉妹』に続く幕末ものであり、『独眼竜政宗』『武田信玄』以前では、同じ時代の作品が2年続いた唯一の例であった。また、前年の大河ドラマ本編での登場人物が主人公になった例としては、2023年現在も唯一である。大河ドラマで初めて、短期ながら当地(高知)ロケが行われた作品でもある(1968年3月)。
このときの模様は『NHKグラフ』[要文献特定詳細情報]に掲載された北大路欣也の日記によると、次のとおりである。
「○月○日 先発のロケ隊とは別行動をとって大阪回りで松山へ。午後二時からデパートの屋上でサイン会。(中略) 夜十二時まで、演出の和田勉さんとロケのことや竜馬のことなどじっくり話し合う。和田さんの言うように、これからの竜馬は、もっと輝きを持った太陽のような存在にしたいと思った」
映画出身の水木洋子が書く脚本は、本人は45分の想定でも、「間」や情感を盛り込んだことで実際には1話分の尺に収まらず、当初の演出担当である辻元一朗は編集カットでの対応を余儀なくされた。また、辻元が所属していたNHK大阪放送局では演出は現場作業、脚本との打ち合わせ等の現場以外はプロデューサーという分担が定着しており、辻元は水木とは一度しか打ち合わせをせずに撮影に臨んでいた。この結果水木と辻元の関係が悪化し、プロデューサーも調整に入らない状況だった。NHKは辻元を降板させ、和田勉に交替させた。和田が選ばれたのは、そのスピーディな演出手法が買われたためだった。和田は担当初回、出演者に「今まで辻元がやってきた二倍のスピードでセリフを言ってくれ」と求めたという。これにより、水木の脚本を45分の尺に収めることはできたが、視聴者には急に番組のテンポが変わった印象を与えることになった。
主役の北大路欣也は役作りのため、杉野義男の道場に通い北辰一刀流を学んだほか、三味線、一弦琴を習得した。
原作の司馬遼太郎は、役作りに没頭する北大路欣也を気に入り、ある対談の席で北大路本人に次のように言っている[要出典]。
「ぼくが竜馬を書いたのは、生き生きとした青春を竜馬に感じたからなんです。とにかく竜馬は男も女もほれる男ですよ。その点あなたはどことなく竜馬に似ているし成功まちがいなしだ」
北大路が演じた坂本竜馬は、大河ドラマで初めて地元の方言を話す(これは原作も同様)主人公だった。北大路は土佐弁を覚えるために自宅での会話も土佐弁を使ったという。
武市半平太役の高橋英樹は、この作品で初めて本格的な時代劇を経験、日活出身の高橋は当時、石原裕次郎などの同社所属スターが長脚揃いであったのにくらべて、「高橋君、きみは違うねえ」といわれたため時代劇に転向したという(本人談)[要出典]。
オープニング映像は上空の雲海を撮影したもので、主題曲は間宮芳生のマーチ調のものである。ただ、現在CDなどで聴くことができるテーマ曲と実際に放送されたものとでは、編曲が異なる[要出典]。また、オープニングの人物クレジットはゴシック体のみで表記されている(他の作品では手書きの文字か教科書体・明朝体などそれに近い字体が使われている)。
本作では前作に引き続き放送回に副題がない。
初回視聴率22.9%、最高視聴率22.9%、平均視聴率14.5%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)と、視聴率は低迷し、1994年の『花の乱』が最低記録を更新するまでの大河ドラマでは歴代最低であった。
太字は現存する第16話に登場。
特記がない限りウェブサイト「NHKクロニクル」の「NHK番組表ヒストリー」で確認。
ただし、5月5日放送分は映画「ジャックと豆の木」放送のため5分繰り下げ、10月13日から27日放送分は1968年メキシコシティーオリンピック関連番組放送のため45分繰り下げて放送。
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現存する映像は第16話のみで、その他の映像は通常放送回、総集編ともNHKには現存していないとされるが、NHKより発売されているビデオ「想い出の大河ドラマ」には竜馬の江戸での剣術修行のシーンなどの16話以外とみられる映像が入っており、当該以外の映像が現存する可能性がある。当時は放送局用ビデオテープ(2インチVTR)が非常に高価で大型だったために、テープは放送終了後に消去されて他の番組に利用されていた。第16話は『NHK想い出倶楽部2 - 黎明期の大河ドラマ編 - (4)竜馬がゆく』としてDVDで販売されており、また近年[いつ?]『NHKアーカイブス』でも放送されたことがある。なお、DVD化に際して『脱藩』というタイトルがつけられている。
NHK 大河ドラマ | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
竜馬がゆく | ||
NHK 日曜20:15 - 21:00枠 | ||
三姉妹 | 竜馬がゆく |
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