本項目では、フジテレビで毎週日曜9:00 - 9:30、および9:30 - 10:00(JST)に設けられている、テレビアニメの放送枠について取り扱う。
9時台全体のゾーンタイトルとして、以下の名称がこれまでに使用されている。
このうち『アドベンチャーサンデー』は、日曜8時台後半がアニメ枠でなくなった後も、9時台のアニメ枠の総称として使用されたケースもある。
本枠の開始以前、フジテレビの日曜9時台前半では1980年代から1990年代始めの10年余りにわたって、東映制作の特撮テレビドラマ『東映不思議コメディーシリーズ』が放送されてきたが、同シリーズの終了に伴って1993年11月に新たにテレビアニメ枠が新設される運びとなった。テレビアニメ枠への移行後も、本枠のアニメーション制作は系列会社である東映動画(1998年より東映アニメーションに商号変更)が担当しており、2021年現在に至るまで一貫して東映系制作のレギュラーテレビ番組枠と位置付けられている。また広告代理店についても、不思議コメディーシリーズより引き続き読売広告社が一貫して参加している。
本枠の代表作としては、『ゲゲゲの鬼太郎』、『デジタルモンスター』のアニメシリーズ、『金色のガッシュベル!!』、『トリコ』が挙げられる。各番組の放送期間は、基本的には1年以上の長期放送となっている作品が多い。放送される作品は、前身の不思議コメディーシリーズ後期では女児向け作品が主体となっていたが、本枠への移行に伴って男児向け作品が中心に据えられるようになった。また本枠と同じく、東映系制作のレギュラー枠である朝日放送テレビ・テレビ朝日系列の日曜8時台後半のテレビアニメ枠は、逆に本枠成立以降の1994年からは女児向け作品が主体となった。
基本的に、以下の番組の放送・中継が9時台前半に被る形で実施される場合、本枠の番組も休止とされる。
これら以外にも、FNN報道特別番組を急遽編成した場合や時差が大きい海外諸国で開催されるオリンピックや、サッカー・W杯などの中継・ハイライト番組が本時間帯で放送される場合も、同様に休止となる。
2023年4月時点
作品名 | 放送期間 | 話数 | アニメーション制作 | 備考 | |
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1990年代 | |||||
1 | 蒼き伝説 シュート! | 1993年11月7日 - 1994年12月25日 | 全58話 | 東映動画 | |
2 | 空想科学世界ガリバーボーイ | 1995年1月8日 - 12月24日 | 全50話 | ||
3 | ゲゲゲの鬼太郎(第4作) | 1996年1月7日 - 1998年3月29日 | 全114話 | 1997年4月6日放送分(第64話「激走!妖怪ラリー」)より、デジタル制作&ステレオ放送に移行。 | |
4 | ひみつのアッコちゃん(第3作) | 1998年4月5日 - 1999年2月28日 | 全44話 | 東映動画→東映アニメーション | 本枠における唯一の少女向け作品で、放送話数・期間ともに本枠では最短。 |
5 | デジモンアドベンチャー | 1999年3月7日 - 2000年3月26日 | 全54話 | 東映アニメーション | 同番組より、音楽制作をNECインターチャネルが担当。 |
2000年代 | |||||
6 | デジモンアドベンチャー02 | 2000年4月2日 - 2001年3月25日 | 全50話 | 東映アニメーション | 同番組以降3作連続で、放送期間が各作品とも1年間(4月の第1週開始・翌年3月の最終週終了)となる。 |
7 | デジモンテイマーズ | 2001年4月1日 - 2002年3月31日 | 全51話 | 2001年7月15日放送分(第16話「街の灯を守れ! デジモンたちの危険なキャンプ」)にて、不思議コメディーシリーズ時代から含めて通算1000回を達成。 | |
8 | デジモンフロンティア | 2002年4月7日 - 2003年3月30日 | 全50話 | ||
9 | 金色のガッシュベル!! | 2003年4月6日 - 2006年3月26日 | 全150話 | 制作上の都合や好評を受け、当初1年であった放送予定を3年に延長して放送され、単独の番組としての放送話数・期間は本枠最長。 2005年5月22日放送分(第108話「ホームシック!? 華と母上 さまよえるガッシュ」)より、「アバンタイトル→オープニング→CM→本編→CM→エンディング→次回予告」という放送フォーマットへ移行。 2003年10月26日放送分(第29話「激闘!遊園地バトル」で、通算放送回数500回を達成。 | |
10 | デジモンセイバーズ | 2006年4月2日 - 2007年3月25日 | 全48話 | 同番組より、音楽制作がインデックスミュージック(現:ティー ワイ エンタテインメント)へ移行。 | |
11 | ゲゲゲの鬼太郎(第5作) | 2007年4月1日 - 2009年3月29日 | 全100話 | 同番組よりハイビジョン放送へ移行。 同番組より、制作クレジットの表示が社名ロゴ表記ではなくなり、フジテレビの目玉マークも省略。 放送期間中の2008年4月より、音楽制作がワーナーミュージック・ジャパンへ移行。 | |
12 | ドラゴンボール改(第1期) | 2009年4月5日 - 2011年3月27日 | 全97話 | 『ドラゴンボールZ』(1989年 - 1996年)のデジタルリマスター版。同作品の放送20周年を記念して制作された。 同番組より、放送フォーマットがAパートとBパートの間にCMが放送される形態へ再度移行。 また同番組より、音楽制作が日本コロムビアへ移行。 | |
2010年代 | |||||
13 | トリコ | 2011年4月3日 - 2014年3月30日 | 全147話 | 東映アニメーション | 制作上の都合から、当初の2年の放送期間を1年延長し3年間放送。 2011年8月21日放送分(第20話「テリーの為に! 灼熱で弾けろ、BBコーン!」)にて、不思議コメディーシリーズ時代から含めて通算1500回を達成。 2013年12月15日放送分(第134話「野生の闘い! トリコ、最強攻撃!!」)にて、通算放送回数1000回を達成。 2011年10月放送分以降、エンディングテーマが1クールで変更されるようになり、以降の本枠の番組でもこのスタイルが踏襲された。また同番組よりED音楽制作にビクターエンタテイメントが加わる。 |
14 | ドラゴンボール改(第2期) | 2014年4月6日 - 2015年6月28日 | 全61話 | 第1期と同じく『ドラゴンボールZ』のデジタルリマスター版。同作品の放送25周年を記念して制作。 | |
15 | ドラゴンボール超 | 2015年7月5日 - 2018年3月25日 | 全131話 | 原作者である鳥山明が初めて、『ドラゴンボール』のテレビアニメシリーズのストーリー原案を務め、原作の空白期間を描く完全新作として制作。 制作上の都合のため、当初の予定を半年延長して2年9か月放送。 | |
16 | ゲゲゲの鬼太郎(第6作) | 2018年4月1日 - 2020年3月29日 | 全97話 | 『ゲゲゲの鬼太郎』アニメ放送開始50周年記念作品。 | |
2020年代 | |||||
17 | デジモンアドベンチャー: | 2020年4月5日 - 2021年9月26日 | 全67話 | 東映アニメーション | 上記『デジモンアドベンチャー』のリブート作品。 同番組より、番組フォーマットがAパート終了時にそのままCMに突入する形態へ変更され、それまでCM前後に配されていたアイキャッチもBパートスタート時のみとなった。 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行の影響のため、放送期間中の2020年4月末より2か月間にわたって新作の放送を休止。 |
18 | デジモンゴーストゲーム | 2021年10月3日 - 2023年3月26日 | 全68話 | 2022年2月6日放送分(第17話「極寒地獄」)にて、不思議コメディーシリーズ時代から含めて通算2000回を達成。東映アニメーションへの不正アクセスの影響のため、放送期間中の2022年3月下旬より1か月間にわたって新作の放送を休止。 | |
19 | 逃走中 グレートミッション | 2023年4月2日 - |
他のローカル枠と違い、多くの同時ネット局ではスポンサードネット扱いとなる。これらの地域ではキー局と同一のCMが放送される。
また、本枠は同時ネットかつスポンサードネットの局を除きローカルセールス枠扱いであるため、時差ネットとなっている地域もある。特に政令指定都市以外での同時ネット局が極端に少なく、セールス面でも局により時差スポンサードネットと番組販売が混在している。
本枠の成立以前にも、9時台前半に先駆けてテレビアニメの放送が本時間帯にて実施されており、当初は1983年4月に『ダッシュ勝平』(1981年 - 1982年)が再放送され、半年後の1983年10月には新作アニメとして『機甲創世記モスピーダ』が放送されている。
同番組の終了後、それまで10時台にて放送されていた『笑っていいとも!増刊号』が30分繰り上げとされ、これ以降も長らくバラエティ番組が連続していたが、2003年の春改編にて当時放送中であった『おそく起きた朝は…』が日曜13時台後半に移動したのに伴い、その後継番組として『アストロボーイ・鉄腕アトム』が開始され、日曜9時台後半は20年ぶりにテレビアニメ枠として位置付けられた。
次番組『レジェンズ 甦る竜王伝説』の終了に伴って1年半のブランクを挟んだ後、2006年の秋改編でそれまで日曜19時台前半に放送されていた『ONE PIECE』が本時間帯に移動。これにより直前の9時台前半と併せて、フジテレビの日曜9時台は東映アニメーション制作のテレビアニメが連続する形となった。また2009年4月から2018年3月の間、両枠とも少年ジャンプ系の作品が連続していた。
『ONE PIECE』が本枠に移動して以降、2009年4月より日曜9時台が「ドリーム9」として確立するまでの間、日曜19時台前半で放送されていた頃の前番組であった『こちら葛飾区亀有公園前派出所』が、本枠にて不定期ながら放送される場合もあった。2016年9月18日にも、『こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE FINAL 両津勘吉 最後の日』と題した同番組のスペシャル版の放送が、9:00 - 10:00の1時間枠にて実施されている。
作品名 | 放送期間 | 話数 | アニメーション制作 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|
1980年代 | |||||
1 | ダッシュ勝平(再放送) | 1983年4月 - 1983年9月 | タツノコプロ | 再放送番組。本放送は日曜18:00 - 18:30に放送。 | |
2 | 機甲創世記モスピーダ | 1983年10月2日 - 1984年3月25日 | 全25話 | ||
2000年代 | |||||
3 | アストロボーイ・鉄腕アトム | 2003年4月6日 - 2004年3月28日 | 全50話 | 手塚プロダクション | |
4 | レジェンズ 甦る竜王伝説 | 2004年4月4日 - 2005年3月27日 | 全50話 | ぎゃろっぷ | |
5 | ONE PIECE | 2006年10月1日 - | 東映アニメーション | 日曜19:00 - 19:30から移動。 |
直前の9時台前半と同様に、本枠もまたローカルセールス(地域限定スポンサードネット扱い)扱いである都合上、同枠以上に時差ネットとなっている地域が多いが、2011年以降は同時ネットを実施するネット局も増えてきている。
また、一部系列局では過去に本時間帯にて、9時台前半に放送されていた番組の時差ネットを行っていた局もある他、逆に関西テレビのように本時間帯のアニメを9時台前半にて同日先行放送していたケースも存在する(2003年4月 - 2004年9月)。
フジテレビ 日曜9:00 - 9:30 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
東映不思議コメディーシリーズ (1981年10月4日 - 1993年10月31日) | 日曜朝9時枠のアニメ (1993年11月7日 - ) | - |
フジテレビ 日曜9:30 - 10:00 | ||
ザ・ドキュメント (1982年10月 - 1983年3月)
| 日曜朝9時30分枠のアニメ (1983年4月 - 1984年3月) |
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おそく起きた朝は… (1994年4月3日 - 2003年3月30日)
| 日曜朝9時30分枠のアニメ (2003年4月6日 - 2005年3月27日) | おすピー&ロンブーの起きなさいよッ!! (2005年4月3日 - 2006年9月24日) |
おすピー&ロンブーの起きなさいよッ!! (2005年4月3日 - 2006年9月24日) | 日曜朝9時30分枠のアニメ (2006年10月1日 - ) | - |
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