脚注

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ウィキペディア脚注機能を用いると、記事本文の内容に関する参考文献注釈といった短い補足コメントを、記事の末尾など本文と別の場所にまとめて表示することができます(バンクーバー方式)。本文中に置いた専用のリンクをクリックすることで、対応するコメントを参照します。

具体的にはこの文末にあるものです。

ここでは編集・執筆者向けに脚注の作成方法の技術的な説明をします。読者向けの脚注の使用法についてはHelp:脚注/読者向けをご覧ください。

Wiki: 出典を明記するでは、編集・執筆者向けに、なぜ出典を明記しなければならないかや、出典にどのような内容を記述するべきかについて説明されています。Wiki: スタイルマニュアル (レイアウト)では、編集・執筆者向けに、配置について説明されています。また、Wiki: 出典テンプレート#短縮脚注参照では、同一文書を何度も参照する際に記述を簡易化する方法を説明しています(ハーバード方式)。

脚注の作成方法

半角文字の <ref>ref> で通常の文を囲みます。すると、囲まれた文は文章中のその場所には表示されない脚注コメントとなり、代わりに通し番号が割り振られたリンク記号がその場所に表示されます。<ref>の代わりに<ref name="○○">と書くこともできます。○○の部分には簡潔に脚注を区別して表す文字列を入れます。これによって、同じコメントを異なる場所から脚注として参照できるようになります(方法は後述)。一定の条件のもとでは引用符を省略することができます。なお、文字列に係る条件などについては「name属性とgroup属性に用いる文字列の詳しい仕様」節で詳説します。

この記事での本の名前などの一部の記載は、例示用の実際ではない架空のものです。

この下に記述例と表示結果があります。

記述例 表示結果
このように本文中に脚注コメントを記述すると、実際には通し番号の脚注リンク記号が表示されますここは脚注コメントです。本文と別の場所にリンク表示されます。。  脚注機能を利用すると、記事の出典や参考文献をスマートに参照することができますウィキ田ペディ夫『俺は百科事典』明美書房刊、2007年O月X日発行(46-49ページ)
このように本文中に脚注コメントを記述すると、実際には通し番号の脚注リンク記号が表示されます。

脚注機能を利用すると、記事の出典や参考文献をスマートに参照することができます。

こうして作成された脚注コメントは、半角文字で<references />または{{Reflist}}と記述した場所に一覧表示され、対応する本文中の脚注リンクをクリックして参照することができるようになります。ここには、作成した場所より上に作成されたすべての脚注コメントが一括表示されますので、基本的に<references />または{{Reflist}}は1つのページにいずれか1つのみ作成します。{{Reflist}}も参照のこと。

記述例 表示結果
{{Reflist}} 

以上が、脚注リンクの作成方法です。実際の記事の執筆・編集に取りかかる前に、下記の「スタイルと用法」節にあるアドバイスも併せてお読みください。

複数箇所に同じ脚注を付ける

記事中の他の場所から同じ脚注を参照させたい場合は、脚注リンクの識別名を同じにします。このとき2つ目以降の脚注コメントは無視されるため、省略が可能です。その場合、<ref name="○○" />とだけ記述してもかまいません。

記述例 表示結果
通常はそれぞれの脚注リンクに個別の番号が順に割り振られますが各脚注コメント横の^マークをクリックすると対応する番号の位置に戻ります。複数の箇所から参照される場合はアルファベット記号が表示されます。、同じ識別名の脚注リンクには同じ番号が表示されます同じ識別名の脚注リンクのうち、2つ目以降のここのコメントは表示されないため省略可能です。。  後者の場合、上で紹介した略記法が使用できます。  == 脚注 == {{Reflist}}  
通常はそれぞれの脚注リンクに個別の番号が順に割り振られますが、同じ識別名の脚注リンクには同じ番号が表示されます。

後者の場合、上で紹介した略記法が使用できます。

脚注

{{Sfn}}タグを用いて、同一の脚注を自動で集約することもできます(ハーバード方式)。これについては別項「Wiki: 出典テンプレート#短縮脚注参照」で詳説しています。

基礎情報テンプレートなど、テンプレートの仕様変更により、引数が出力されなくなることもあります。その際、脚注コメントをテンプレートの引数に記述していると、エラーが表示されてしまいます。できる限り本文中に脚注コメント本体を記述したほうが良いでしょう。

脚注をグループ化する

    使用法
    • <ref>
    • <references />
    の中で、group属性を
    • <ref group="グループ名">
    • <references group="グループ名" />
    のように指定してください("グループ名"には"注釈"などを使います)。なお、ref>タグの使用法は変わりません。
    用例
    ヴィクトリア (イギリス女王)#脚注」を挙げておきますので、実際の記事でお確かめください。

さらなる使用説明については、すぐ下の「注釈リストと出典リストを分離したいとき」節が応用編になっていますので、ご覧ください。

注釈リストと出典リストを分離したいとき

記事の構成上、脚注という形で示されるべき情報の多くは、「出典(典拠とする資料。情報の出どころ。書誌やウェブサイト上の情報)」と「注釈(補足情報、補足説明)」に大別できます。分類するための節(セクション)を脚注の下位に設定するか、「脚注」節を廃したうえで「注釈」節と「出典」節を設定するかしていなければ、これら属性の異なる情報は混在しています。

これらが混在した状態では、記事の文中に[1][2][3]などという形で脚注の表示があっても、それぞれの脚注が、出典を示すものなのか、注釈なのか、あるいはまた、補足説明のみで出典を要する状態にあるのか、はたまた、出典でも注釈でもない雑多な情報であったりするのかを、リンク先に移動してみるまで、あるいは内容を確かめるまで、判別できません。辞事典の理念として、これらは明確に分類して表示するのが本来です。「脚注がわずかしか表示されていない場合にまで、果たして必要か」という意見もありましょうが、「脚注がわずかしか表示されていない状態」は辞事典のあるべき体裁ではありませんので、「分類することに意味があるところまで出典を充実させることが肝心」、というのが、いわゆる正論です。

      [補説]そうは言っても、正論は正論として、例えば「野次馬」や「贋造」の記事で問題にすべきは出典の乏しさです。ここでは、検証可能性を高める方向で記事を育てて正論を通すことが望まれます。

出典と注釈を分別し、レイアウト上でも分離したほうが良いと考えるならば、その記事の文中で[1][2][3]などという形で表示するのをやめ、注釈を示す脚注に出典と区別するための名前、例えば「注釈」という名前を与えて、表示するべきです。作業手順は後で説明しますが、そのようにしますと、[1][2][3]のうちの[2]だけが注釈であった場合、[1][注釈 1][2]という表示に変わり、追加で何も記されない「出典」と文中で区別できるわけです。なお、先述しているとおり、この作業を行なう際は、「脚注」節の下位に「注釈」と「出典」それぞれの節を新設するか、「注釈」節と「出典」節を新設するかして、収まるべき節に表示されるようにすることを同時に行う必要があります。それをしなければどうなるかと言いますと、収まるべき場所が無いため、その情報は表示されません。

作業手順

  1. 注釈用の脚注タグはすべて次のように置き換える。脚注の再利用の箇所も同様に置き換えるのを忘れないようにしてください。
    • <ref>ほにゃらである。ref><ref group="注釈">ほにゃらである。ref>
    • <ref name="ほにゃらの説明" /><ref name="ほにゃらの説明" group="注釈" />
  2. 「脚注」節を廃止しない形では、下位に「注釈」節と「出典」節を新設する。
      == 脚注 == === 注釈 ===  === 出典 ===  
  3. 「脚注」節を廃止する形では、「注釈」節と「出典」節を新設する。
      == 注釈 ==   == 出典 ==  
具体例
記述例 表示結果
例示を兼ねた文章を使って「注釈」と「出典」の使用方法をご説明しましょうまずは右側の「表示結果」をご覧ください。注釈はご覧のような形で表示されます。refタグのgroup拡張を使用して作成されています。これは1つ目の注釈です。「出典」節と区別された「注釈」節に表示されていることをお確かめください。。1つ目の文は終わり、これが2つ目の文ですこれは2つ目の注釈です。この注釈は別の場所でも使うことになっていますので、そのためのname属性も設定してあります。。  段落が変わりました。ここには典拠の提示が必要な内容が記されていると仮定したうえで出典を表示しましょうほげ本ほげ太郎 『もっとほげほげ』、ほげら出版、1986年4月20日。。右側の「表示結果」では「出典」節に出典の詳細情報が表示されていることをお確かめください。  次に移りましょう。前の前の段で触れていた「2つ目の注釈」の2度目の表示をここで行いますが、「注釈」節に表示されている2つ目の注釈が引用されていることを、お分かりいただけるでしょうか。上付き添え字で a b と表示されていますが、a は「2つ目の注釈」と、b は2度目の表示場所と紐づけされているわけです。  それでは最後。注釈の内容に典拠の提示が必要な場合、出典はどのような方法で表示すればよいのでしょうか。答えは、[[Template:Refnest]]を使ったこの方法{{Refnest|group="注釈"|ここは注釈ですが、記事本文と同じように脚注を表示でき、必要な出典ぴよ宮ぴよ実 『ピヨってもうた』、ぴよ書房、2007年10月1日。を表示できます。}}です(他の方法もあります)。詳しくは「[[#脚注を入れ子にしたいとき|脚注を入れ子にしたいとき]]」をご参照ください。さらにその出典が「[[参考文献]]」節で詳細を記載されている資料であれば、「脚注」→「注釈」→「出典」→「参考文献」とリンクが張られることになります。  == 脚注 == === 注釈 ===  === 出典 ===   
例示を兼ねた文章を使って「注釈」と「出典」の使用方法をご説明しましょう。1つ目の文は終わり、これが2つ目の文です。

段落が変わりました。ここには典拠の提示が必要な内容が記されていると仮定したうえで出典を表示しましょう。右側の「表示結果」では「出典」節に出典の詳細情報が表示されていることをお確かめください。

次に移りましょう。前の前の段で触れていた「2つ目の注釈」の2度目の表示をここで行いますが、「注釈」節に表示されている2つ目の注釈が引用されていることを、お分かりいただけるでしょうか。上付き添え字で a b と表示されていますが、a は「2つ目の注釈」と、b は2度目の表示場所と紐づけされているわけです。

それでは最後。注釈の内容に典拠の提示が必要な場合、出典はどのような方法で表示すればよいのでしょうか。答えは、Template:Refnestを使ったこの方法です(他の方法もあります)。詳しくは「脚注を入れ子にしたいとき」をご参照ください。さらにその出典が「参考文献」節で詳細を記載されている資料であれば、「脚注」→「注釈」→「出典」→「参考文献」とリンクが張られることになります。

脚注
注釈
出典

出典用テンプレートの利用

上の作業で<references />ではなく{{Reflist}}を使用していて、2の「脚注」節を廃止しない形をとる場合は、以下のとおりです。

    == 脚注 == === 注釈 === {{Reflist|group="注釈"}} === 出典 === {{Reflist}} 

注釈用テンプレートの利用

上の作業で<ref group="注釈"><references group="注釈" />を使用する代わりに、

のテンプレートを使用することも可能です。

    == 脚注 == === 注釈 === {{Notelist}} === 出典 === {{Reflist}} 
    == 脚注 == === 注釈 === {{Notelist2}} === 出典 === {{Reflist}} 

グループ名の基準

<ref>タグの本来の目的は、出典(参照文章と参照箇所)の記述のためであり、その数も多くなりがちなので、出典用にはgroup="グループ名"を指定しないのが普通です。ただ、必要に応じて指定することもあります。

注釈(補足説明)用に使う場合は、<ref group="注釈">を使うのがルーズな規定ですが、完全統一はされていません。また、文中に[注釈 1]の表示があまりにも多く差し挟まれていると「分かり切ったことを何度も表示するな」「最低限の目立たない表示で済ませろ」と不満に思う人が多いのかも知れません。見た目をすっきりしたいなどの理由で、少ない文字や記号を使っている例が多くあるのです。実のところ、全角文字を2つも使う「注釈」はあまり使われていません。「注釈」も含めた代表的な例を以下に挙げておきます。

  • <ref group="注釈"> : 全角x2。
  • <ref group="注"> <ref group="†"> <ref group="※">: 全角x1。
  • <ref group="*">: 半角x1。

また、数字で付番されたくない場合には、group="lower-alpha"を使えばa b cgroup="lower-greek"を使えばα β γと表示させることもできます(Predefined groups参照グループ様式と使用例)。

脚注文記述箇所を本文から分離したいとき

脚注の表示([注釈 1][出典 1]など)と脚注文(脚注の記述内容)は、ソースコード(ウィキペディアでは編集画面)上の本文の中に挿入するのが基本ではありますが、以下に示すような場合には、本文に脚注文を挿入するのを避けて表示するに留め、「脚注」節に脚注文を置くのが良策です。

  • 脚注文が長大で、本文に直接挿入するとソースコードの見通しが悪い。
  • ある脚注文の脚注表示を、本文内の多くの箇所で引用しており、ソースコード内にいくつもある脚注表示のうちのどれが引用元なのか、分かりづらい。

これを行うための手順は次のとおり。

  • <ref>タグのname=拡張を使用したうえで、脚注文を含む<ref name="○○">...脚注の記述内容...。ref><references>タグとreferences>タグで挟み、これらを「脚注」節に置いてください。脚注の種類が注釈であれば「注釈」節を、出典であれば「出典」節を設けたうえでそこに置いてください。
  • 本文中の参照位置の表示には(単にname=拡張を使用した時と同様に)<ref name="○○"/>と記述してください。
記述例 表示結果
ここでは、脚注の記述内容をソースコードから「脚注」節へ移動させたほうが良いケースとはどういうものかを具体的に示しながら、移動させる方法を説明していきましょう。  まずは移動させていない形から。記述内容が非常に長い脚注をここホゲテリウム (''Hogetherium'') は、プレホゲテリウム (''Prehogetherium'') もしくはレプトホゲテリウム (''Leptohogetherium'') から進化したと考えられてきたが、以前から知られていながら進化的傍流と見なされてきたホゲロミムス (''Hogeromimus'') が真の祖先系である可能性が高くなってきた。これはひとえに2000年代以降発展著しい[[分子系統学]]による[[塩基配列]]の系統解析等による成果である。いずれにしてもホゲロドン (''Hogerodon'') が[[共通祖先]]であることに疑いの余地は無いが、新知見がもたらされたからにはホゲマイア形類 (Hogemaiaformes) の進化系統は再検証が急がれる。に書き込みます。右側の「記述例」と左側の「表示結果」を見比べてください。いかがでしょうか。閲覧する分には「表示結果」の画面だけを見るので何の問題もないのですが、編集するとなると「記述例」の画面を見ながらそれを行うことになります。文字の洪水のようになってしまっていて、どこで始まりどこで終わるのか、パッと見で分かる人はそうはいません。実際の記事ではこの例文の何倍もの字数があることも珍しくありません。そこで、です。そうであれば、本文に挿入するのはやめて「脚注」節のほうに脚注の内容を書き込んでおき、本文には引用という形で脚注のリンクを表示すれば良いではないか、という話です。実際にどう変わるのかは、段落を変えて示しましょう。  このようになります。左右を見比べてください。脚注の記述内容が同じでありながら、移動したことによってソースコードの視認性が大きく改善されているのがお分かりになると思います。  これは出典でも同じ。出典の場合、それ自体の情報をなるべく詳細に記載することが推奨されていますし、資料内の文章を引用することもありますので、注釈以上に字数が多くなりがちですから、この方法が有用なのです。もっとも、出典の場合、実際の記事ではここからさらに移動を重ね、詳細情報を記載するのに特化した「[[参考文献]]」節に情報の全てを収斂させ、「脚注」節ないし「出典」節も参照表示に留めるのが普通です。  == 注釈 ==  ホゲテリウム (''Hogetherium'') は、プレホゲテリウム (''Prehogetherium'') もしくはレプトホゲテリウム (''Leptohogetherium'') から進化したと考えられてきたが、以前から知られていながら進化的傍流と見なされてきたホゲロミムス (''Hogeromimus'') が真の祖先系である可能性が高くなってきた。これはひとえに2000年代以降発展著しい[[分子系統学]]による[[塩基配列]]の系統解析等による成果である。いずれにしてもホゲロドン (''Hogerodon'') が[[共通祖先]]であることに疑いの余地は無いが、新知見がもたらされたからにはホゲマイア形類 (Hogemaiaformes) の進化系統は再検証が急がれる。   == 出典 ==  いろは一朗 『ほへと物語』、あかさた文藝〈はまやら文庫 230〉、第3版、1985年11月27日。ISBN 978-4-AAAA-BBBB-C。   
ここでは、脚注の記述内容をソースコードから「脚注」節へ移動させたほうが良いケースとはどういうものかを具体的に示しながら、移動させる方法を説明していきましょう。

まずは移動させていない形から。記述内容が非常に長い脚注をここに書き込みます。右側の「記述例」と左側の「表示結果」を見比べてください。いかがでしょうか。閲覧する分には「表示結果」の画面だけを見るので何の問題もないのですが、編集するとなると「記述例」の画面を見ながらそれを行うことになります。文字の洪水のようになってしまっていて、どこで始まりどこで終わるのか、パッと見で分かる人はそうはいません。実際の記事ではこの例文の何倍もの字数があることも珍しくありません。そこで、です。そうであれば、本文に挿入するのはやめて「脚注」節のほうに脚注の内容を書き込んでおき、本文には引用という形で脚注のリンクを表示すれば良いではないか、という話です。実際にどう変わるのかは、段落を変えて示しましょう。

このようになります。左右を見比べてください。脚注の記述内容が同じでありながら、移動したことによってソースコードの視認性が大きく改善されているのがお分かりになると思います。

これは出典でも同じ。出典の場合、それ自体の情報をなるべく詳細に記載することが推奨されていますし、資料内の文章を引用することもありますので、注釈以上に字数が多くなりがちですから、この方法が有用なのです。もっとも、出典の場合、実際の記事ではここからさらに移動を重ね、詳細情報を記載するのに特化した「参考文献」節に情報の全てを収斂させ、「脚注」節ないし「出典」節も参照表示に留めるのが普通です。

注釈
出典

{{Reflist}}テンプレートを使用する場合は、|refs=引数を使用してください。

記述例 表示結果
これは記事本文で、ここに脚注の位置を表示します。  == 脚注 == {{Reflist|refs= これは「脚注」節に記述した脚注文です。 }}  
これは記事本文で、ここに脚注の位置を表示します。
脚注

脚注を入れ子にしたいとき

システムの都合により...タグは入れ子にすることができません。代わりに、{{Refnest}}テンプレートを用いることができます。

技術的には、単純な...の入れ子は、エラーになりますが、...の中でも、"#tag" マジックワードは使えますので、Refnestはこれを利用します。#tagはそのままではソースが読みにくいので、Refnestテンプレートを使って下さい。

記述例 表示結果
記事本文です{{Refnest|group="注"|注釈文です。ここの記述の出典を示したいときに、このようにして出典を参照することができます注釈文の出典。。}}{{Refnest|group="注"|name="note-example"|このようにname引数を指定することもできます注釈文2の出典。。}}。続く記事本文です。  == 注釈 == {{Reflist|group="注"}}  == 出典 == {{Reflist}} 
記事本文です。続く記事本文です。
注釈
出典

ただし現在のところ、入れ子にした脚注を、脚注表示位置に記述する(#脚注文記述箇所を本文から分離したいとき)ことはできません。この問題の詳細についてはphab:T22707を参照してください。

スタイルと用法

ウィキペディアでは記事の信頼性向上のために出典を明記することが推奨されていますが、逐一これらを本文中に記載しようとすると文章が煩雑になりがちです。そのような場合に脚注機能を使うと本文が読みやすくなります。記事全体の構成や編集方針を十分検討した上で効果的に活用してください。

  • 脚注欄は記事の末尾付近に作成します。冒頭に「脚注」、「注釈」などの表題を付けるのが一般的です。
  • ウィキペディアでは、二重の半角大括弧([[]])で任意の文字列を囲むと同名の記事へのリンクを作成することができます。また、二重の半角中括弧({{}})で囲まれたタグを記事に挿入するとテンプレートと呼ばれる特定の機能表示がページ上に呼び出されます。脚注部でも、これらの機能は本文と同様の要領で使用できます。
  • 脚注は多くの場合、一つの文を説明対象にします。この場合は、句点(。)の後でなく前に脚注リンクを置きます。
  • 見出しに脚注を使わないでください(参考:Wiki: スタイルマニュアル_(見出し)#見出しの中でリンクはしない)。脚注の番号が見出しの一部として扱われ、番号が変化するたびに見出しの名前が変化してしまいます。他のページから正しくリンク出来なくなります。
  • 一方で、一文に複数の脚注リンクを置く場合など、その説明対象の範囲が文というより節・句・単語などになることもあります。節対象の脚注リンクは読点(、)の前に、句・単語などを対象とする脚注リンクは各説明対象のすぐ後に置きます。
  • 段落全体など、比較的広い範囲の文章に対してひとつの脚注が対応することもあります。そのような場合でも本文と注釈の対応関係が読者や後の編集者にも平易に分かるよう、一文ごとに脚注リンクを挿入したり、本文や注釈文に注釈範囲を明示したりするなど配慮してください。段落全体に対する脚注の注番号が、段落の最後(段落を構成する最後の文の句点の後)に置かれていることもあります。加筆や修正、書式の統一の際には注意してください。
  • 文献の記述スタイルに関する詳細については「Wiki: 出典を明記する」も参照してください。脚注の記載位置などについては、文中に括弧書きを挿入する場合の表記ルールなどが参考になります(参考:Wiki: 表記ガイド)。
  • 参考文献の記載は記事本文と同様、読者にとって重要な資料となるものです。正確を期すよう心がけてください。また、本文と脚注コメントが正しく対応していることを確認してください。特に、文献などの本文を引用して記載する場合には著作者、著作物名など出典情報を明示する義務が法律で定められています。記載漏れや間違いの無いよう厳重に注意してください。
  • 参考文献の詳細を脚注に表示するための便利なテンプレートが用意されています<ref>タグとタグの間に以下のテンプレートを使って参考文献の詳細を記述するとそれらが一定のスタイルで表示されます。 記事執筆の一助として適宜利用してください。主に使うのは{{Cite web}} / {{Cite book}} / {{Cite journal}} / {{Cite news}}などです。詳しくはWiki: 出典テンプレートを参照してください。
  • 読者向け説明ページへのリンクを記事中に置くためのテンプレートとして{{脚注ヘルプ}}が用意されています。記事執筆の一助として適宜利用してください。
  • 脚注欄は、スクロール表示にしないことで合意されています(Wiki: スタイルマニュアル_(レイアウト)#注釈と出典参照)。脚注欄をスクロール表示させたい場合には、Help:脚注部分をスクロール化するをご覧ください。
  • 脚注リンクを使用している他の記事のスタイルも参考にしてください。例として、日本語 / チンドン屋 / GARNET CROWなどがあります。
  • 脚注の文字サイズはデフォルトで他の90%に設定されていますので、編集者はただ{{Reflist}}またはとだけ記述してください。そうすると自動的にフォントサイズが90%になります。これにさらになどを使用することは控えてください。もしそうするとデフォルトの90%との二回掛けで、フォントサイズが70%ぐらいになって小さすぎて読みづらくなってしまいます(以上の議論はHelp‐ノート:脚注/過去ログ2#脚注の文字サイズ統一でされました)。
  • 本文と脚注の文字サイズの割合を変更したい場合は、個人の設定でカスタムCSSを、日本語版ウィキペディア上に置く場合(Help:外装の詳細設定#カスタマイズ)はログインして個人設定→表示→カスタムCSSで、下記のようにを設定してください。指定した個人の環境でのみ脚注の文字サイズが変わって表示されます。
/*脚注の文字を小さくする*/ .references {     font-size: 80% !important; } 

システム上の制限

  • ...内では、テンプレートのsubst展開はできません。{{subst:テンプレートx}}と書くと、それがそのまま残ります。
  • タグは入れ子にできません。上記の#脚注を入れ子にしたいときを参照。
  • テンプレートの中で...を使う際は、...の中にあるパラメタを示す文字列{{{hoge}}}が文字列として解釈されてしまいます。これは、...の代わりに「{{#tag:ref|...}}」を用いることで避けられます。

name属性とgroup属性に用いる文字列の詳しい仕様

    大小の区別
    脚注で用いる名前について、大文字と小文字は区別されます。
      [例] NHKnhkHogehogehogehoge はそれぞれ別のものとして扱われます。ただし、大文字と小文字の違いだけで区別することは人間にとってまぎらわしいので避けたほうがよいでしょう。
    同名は不可
    異なるグループや注釈に同じ名前をつけることはできません。
      [補説]
      この条件に抵触した草稿には、重複を指摘するエラーメッセージ引用エラー: 無効なタグ; xxxx "xxxx"が異なる内容で複数回定義されています」が表示されます。警告をやり過ごして草稿を編集することとプレビュー差分を表示することはできますので、問題を解決して投稿を実行して下さい。なお、エラーメッセージは、これを無視して投稿することも"できてしまいます"。最後の確認をせずに作業を終えたということなのでしょう、重複エラーに限りませんが、エラーの出た状態で投稿しているケースが割とよく見られます。そのようなことがなるべく起こらないよう、お願いします。
    数字のみは不可
    名前を数字だけで構成することはできません。
      [例] 01は無効ですが、:01は有効です。
    囲うが原則
    脚注で用いる名前は、半角の二重引用符(直線形二重引用符" "で囲うのが原則です。出力されたHTML文章のエラーを回避するためにも、引用符で囲うという文法上の原則を守るべきでしょう。
      基本の文字と記号
    • 名前に使う文字・記号が以下に示すものだけで構成されている場合に限り、例外的に引用符を省略して“も”構いません。
    • 名前に使う文字に上記以外の文字(JIS X 0208 の文字)やスペースが含まれている場合、引用符" "は欠かせません。
        [例] 日経 2019は無効ですが、"日経 2019"は有効です。
    • 指定の引用符、すなわち「半角の二重引用符(直線形二重引用符)」以外の引用記号類は、名前の一部として扱われます。
    • 引用符に囲まれた名前の文字に、それと同じ「半角の二重引用符(直線形二重引用符)」" "や「小なり記号(右向きに開いている不等号Less-than sign)」<を使うことはできません。
        [例] "日経 2019 "ほげほげ""は(HTML文法エラーなので)無効です。
    簡潔に
    名前は簡潔にし、上記の文字・記号(#基本の文字と記号、および、JIS X 0208 の文字)・スペースのみを使うようにしてください。
      [特記]
        日本語文字を避ける必要なし
        一方で、標準的な半角英数字と特定の記号とスペースしか使えず、「半角の英語アルファベットでも大文字は使えない」「漢字や仮名は一切使えない」などと勘違いされているケースが少なくないようで、そのような無用の縛りを課した条件下で名前を付けようとするあまり、他の編集者にとって難解な(あるいは意味不明な)名前で編集されてしまっている例が散見されます。実際にあったケースを2つ挙げておきます。
        • <ref name=O-eight>2008年。ref> : 漢字の使用を避け、数字だけでは無効になることから 0(ゼロ)の代わりに英語アルファベットの O(オー)を使ったうえで数字の 8 を英単語の eight に換えるなど、幾重にも工夫されていますが、日本語版において名前は"2008年"で何の問題もありません。なお、英語版も:2008で構いません。
        • <ref name=koudannsha>講談社。ref> : ローマ字表記の表記揺れ不可避の kou と sha に、タイピング専用(ローマ字入力)の文字列 nn まで含んでおり、いろいろと面倒な文字列になってしまっています。これも日本語版において"講談社"で駄目な理由は見当たりません。
        ほとんどの漢字は使える
        実のところ、使えない漢字はほとんどありません。JIS X 0208 には珍しい漢字も含まれています。例えば、著者名で想定される画数の多い漢字を含む「齋藤/齎藤」や「渡邊/渡邉」もしっかり使えるようになっていますので、「こんな難読漢字は使えないのではないか」という心配は基本的に無用です。「極めてレアな方言字はさすがに含まれていないだろう」とお考えかも知れませんが、意外にも、方言字である「」も「」も「」も全て使えてしまうのです。確かに、沖縄方言字「𤘩」や極端に多画数の字は使えませんが、出典でそれらを使おうという機会は極めて稀でしょう。そうは言っても、全く無いということにはなりません。「𤘩宮城」さん(名字)の著作物を出典とする時は「ぐしみやぎ」もしくは「Gushimiyagi」などと表記するべきです。また、どのようなものがあるかも把握しきれない中国語圏の方言字は少々厄介です。「こんなの見たことない」というような漢字を使う場面になったのであれば、それはさすがにコード表にあるかどうかを確かめたうえで、無いとなれば使用を避けて下さい。その著者名のラテン翻字OCLC で調べるなどして、そちらを使う手があります。
    名付けの有用性
    システムとして名前が必要ない場合でも、付けることはできます。
      [特記]
        整理に役立つ
        複数個所で使うことのない出典に個別の名前を付ける必要は基本的にありませんが、付けることで便利になることはあります。例えば、多様な情報が寄せられていて出典が充実しているのはよいものの一見しただけでは把握し難いというようなケースでは、個々の出典の名付けが役に立ちます。他と区別するための名前を付けることで把握しやすくするのです。用例を2つ挙げます。
        • "朝日_20001201" : 「朝日新聞グループ(朝日新聞社とその系列グループ)が2000年12月1日に発信した情報」と分かり、他との区別が容易になります。
        • "市_20001201AM1015" : 「その事象の当事者たる集団(ここでは○○市)が2000年12月1日に発信した数多くの情報のうちの、午前10時15分に発信した分」と分かり、似たような出典がいくつあっても混乱することなく編集できます。
        • なお、上の2例で情報発信者名(朝日、市)の後にあるアンダースコア_は、半角スペース でも全く問題ありません。ただ、例えば「109 (商業施設)」の記事でブランド名「109」を情報発信者名にした時、109_20001201と記せる前者に対して、後者は引用符" "を省略できないという、若干の違いがあります。
        別名の使用
        あるいはまた、文献などを典拠とするにあたって著者や文献の名前が長すぎるうえに数多くの箇所で示す必要があるケースでは、その出典名を示すのは一つ目だけにしておき、その一つ目に:01など任意の短い文字列を別名として設定し、残りは別名を引用することで済ませるというやり方もあります。具体的には次のような文法を使った方法です({{Harvnb}}と{{R}}を併用)。
        • 一つ目の出典<ref name="C&A">{{Harvnb|キャヴェンディッシュ=レイヴンズクロフト & アッシュフィールド=グーテンソーン|2000|pp=123-125}}ref>、残りの出典<ref name="C&A" />もしくは{{R|C&A}} : この例の場合、基本的な文字と記号しか使っていないため、" "は省略可能です。ただ、引用するページが 1パターンではなくて区別する必要がある場合、この書式のままで区別するのには <ref name="C&A pp. 123-125"> などといったページ番号付きの別名にしなければなりません(※スペースを使っているので" "は必須)。なお、これには{{Rp}}を使った別の方法もあります。

このページの脚注

注釈

出典

関連項目