十王自動車 十王自動車株式会社(じゅうおうじどうしゃ)は、群馬県伊勢崎市と埼玉県本庄市を中心に営業しているバス・タクシー事業者である。
概要
群馬県 伊勢崎市 に本社を置き、群馬県南部を中心にバス(貸切・特定・路線・コミュニティバス受託)・タクシー事業を中心として営業している。
大正時代に石倉松丸が十王自動車を設立し、伊勢崎〜赤堀間において乗合運行を開始したことに端を発する。十王自動車(初代)は、観光バス・旅行業を中心に「十王観光」と称していた。
その後、東武グループ に傘下入りし、グループ内の再編で、東武傘下の朝日自動車グループ の一社として位置づけられた。
2004年 (平成16年)に同じ朝日自動車グループの国際ハイヤーと対等合併し、国際十王交通 株式会社を設立、「国際十王交通伊勢崎営業所 」となった(法手続上は国際ハイヤーが存続会社となり、初代十王自動車はこの時点で解散)。合併当初は本社跡地(伊勢崎営業所)に「十王事業本部」を置き、タクシー専門の営業所の整理(合併時点で伊勢崎、前橋、大胡、境の営業所が所在。各営業所の閉鎖もしくは「のりば」への格下げ、伊勢崎営業所を会社・バスの伊勢崎営業所への施設統合)や旅行案内所の閉鎖、観光バス車両の廃車・譲渡を実施。整理完了後。十王事業本部としての役割を終え、旧十王自動車の事業は伊勢崎営業所のみとなった。
2021年 (令和3年)11月1日 に十王自動車(初代)の社長が主体となって「十王自動車株式会社 」(2代目)が独立資本で設立される。2022年 (令和4年)4月1日 付で国際十王交通伊勢崎営業所の全事業を吸収分割により2代目の十王自動車が継承する形で、国際十王交通から分離独立した。
ブランドのアルファベット表記は「JUO」または「JUO BUS」。
なお、公式Webサイトのドメイン「juo.co.jp」は旧法人時代から使用しているものである。国際十王交通設立時に旧国際ハイヤーの公式サイトが存在していなかったこともあり、十王自動車の公式サイトがドメインごと国際十王交通の公式サイトへ流用された(その後ページ内容は全面リニューアル)。2代目法人の独立に先駆けて、国際十王交通としての新ドメインを別途取得、独立までは2ドメインによるミラーサイト となっていた。独立当日の0時に「juo.co.jp」は新十王自動車のドメインとして返還され、現在の国際十王交通の公式サイトのデザインをベースに色などスタイルシートを変更した新しい十王自動車の公式サイトが開設された。
沿革
十王自動車(初代)時代 国際十王交通伊勢崎営業所時代 2004年 (平成16年) 1月1日 - (旧)十王自動車株式会社が国際ハイヤー株式会社に合併され、社名を国際十王交通株式会社に変更、国際十王交通十王事業本部の営業所となる。 2月16日 - 高速バスフォレスト号(成田空港行き)の受付を熊谷営業所に移管する。 3月13日 - 上越新幹線 本庄早稲田駅 開業に伴い、伊勢崎駅〜本庄駅線の一部便を本庄早稲田駅まで延長(2006年 3月31日 中止)。 この年、太田営業所が廃止され、車両の移管を受ける。タクシー前橋営業所も廃止。 2007年 (平成19年) 3月31日 - お台場直行バスを廃止。 5月1日 - タクシー前橋営業所跡地に駐車場を開設。 11月1日 - 伊勢崎駅〜本庄駅線を再編。前日をもって茂呂島経由・上武大学 乗入れを廃止、堀口経由に一本化。 12月14日 - 高速バスフォレスト号を再編する。 2008年 (平成20年) 2014年 (平成26年)11月17日 - 前日の運行を持って、フォレスト号を全面休止。 2015年(平成27年) 4月1日 - 伊勢崎駅〜本庄駅線を再編。東京福祉大学伊勢崎キャンパスのスクールバスと統合し、一般・通学併用路線に移行。これにより、本庄早稲田駅への乗り入れを9年振りに再開すると共に、平日に3駅と東京福祉大学間の区間便を設定開始。 2016年 (平成28年)10月16日 - 伊勢崎駅〜本庄駅線の時刻表体系を「月〜土」「日・祝日」から「平日(月〜金)」「土・日・祝日」の区分けに変更。 2020年(令和2年)4月1日 - 伊勢崎駅〜本庄駅・本庄早稲田駅線のうち、本庄側からの東京福祉大学発着区間便を廃止、伊勢崎駅〜本庄早稲田駅の通し運行を土休日の1往復のみに減便。 2021年(令和3年)9月1日 - 伊勢崎駅〜本庄駅・本庄早稲田駅線のうち、本庄駅〜本庄早稲田駅間を廃止し、伊勢崎駅〜本庄駅線となる。 十王自動車(2代目)発足以後 2021年 (令和3年)11月1日 - 「十王自動車株式会社 (2代目)」設立。 2022年 (令和4年) 1月26日 - 同日付の官報に、国際十王交通伊勢崎営業所の事業を十王自動車株式会社に吸収分割で承継する公告を掲出。 4月1日 - 国際十王交通が伊勢崎営業所を会社分割し、十王自動車が承継し独立する。 営業所
群馬県 伊勢崎市 末広町173番地 伊勢崎営業所には伊勢崎車庫が併設されている。全て回送運転で伊勢崎駅などとの間を行き来している。 現在の社屋は、初代法人時代に建てられたもので、整備工場側(敷地入口側)と車庫側(建屋入口)2面の壁面に「JUO」の文字が象られている。なお、かつては車庫側には「TOBU GROUP 」の文字が合わせて象けられていたが、現法人を設立して国際十王交通から独立した後に撤去された。 本社(伊勢崎営業所) 本庄市インフォメーションセンター(本庄駅内) 廃止・休止営業所 伊勢崎営業所 境のりば←境営業所 群馬県伊勢崎市境百々432 国際十王交通設立当初まで存在。境町駅 南口横に事務所があり、自転車預かりも行っていた。 営業所として廃止されて伊勢崎営業所管轄のタクシーのりばに転換されたのち完全閉鎖(いずれも時期不明)。2024年現在は事務所も解体されており、かつてのタクシーのりばは受託しているコミュニティバスあおぞらのりばとして使用されている。 前橋営業所 群馬県前橋市 南町四丁目46番1 営業終了後、更地の後2007年5月1日-翌年3月末日まで前橋南町定期貸駐車場として使用。 現在はレオパレスインフィニティ前橋南が建つ。 成田高速バス予約センター(本社内) 国際十王交通時代は「高速バス予約センター伊勢崎」として伊勢崎営業所に併設されていた。 十王観光 境案内所 十王観光 東案内所 十王観光 桐生案内所 十王観光 尾島案内所 バス事業
十王バス (国際十王交通時代・国際十王バス) 群馬県伊勢崎市を軸に埼玉県 本庄市 にも足を伸ばしている。 本庄駅を境に朝日自動車本庄営業所 とエリアが接しているほか、群馬中央バス とは伊勢崎駅〜スマーク伊勢崎 (東部モール)間で受託しているあおぞらと競合しており、またかつて伊勢崎駅〜本庄駅間でも競合していたが群馬中央バスによる二度の進出と撤退を経て同区間では現在競合していない。なお、当社管内の路線バスにおいては、PASMO /Suica 、地域連携Suicaの「nolbe」などのICカード、群馬県共通バスカードぐんネット は一切導入されておらず、現金や紙の回数券・定期券等での利用となる。国際十王時代に熊谷営業所にはPASMOを導入したが、こちらには導入されなかった。 現行路線 一般路線 伊勢崎駅 - 本庄駅 北口 線 伊勢崎駅 - 堀口 - 東京福祉大学 - 本庄駅北口(主系統) 伊勢崎駅 - 堀口 - 東京福祉大学(平日1往復のみ) 以前は、群馬中央バス が馬見塚経由や美茂呂町経由 を走らせており、当路線と競合関係にあったものの、撤退して当路線のみ存続となった(当営業所でも茂呂島経由や上武大学経由を運行していた )。 2015年4月1日より、受託していた東京福祉大学伊勢崎キャンパスのスクールバスを統合し、一般・通学併用路線に移行する形(大学関係者は証明書提示で運賃不要、一般乗客は従来通り運賃支払い)で、本庄早稲田駅への乗り入れと、伊勢崎駅・本庄駅・本庄早稲田駅と東京福祉大学間の区間便の運行を開始した。 2021年8月末をもって、本庄早稲田駅への乗り入れを廃止した。 コミュニティバス 受託運行 廃止路線 新伊勢崎駅 - 伊勢崎駅 - 連取町 - 堀口 - (上武大学) - 本庄駅 東武バスから移管された際には、運行を担当していた東武バス前橋営業所伊勢崎出張所が新伊勢崎駅前に所在していた名残で、同駅発着も存在していたが、国際十王交通発足前に区間廃止となっている(時期不明)。 2008年まで運行されていた「ふれあい」 (伊勢崎駅前) お台場線(旅行企画扱い) 伊勢崎駅 ‐ 本庄駅北口線の関連系統 伊勢崎駅 - 茂呂島 - 本庄駅北口 伊勢崎駅 - 茂呂島 ‐ 上武大学 - 本庄駅北口 伊勢崎駅 - 堀口 ‐ 上武大学 - 本庄駅北口 2007年10月31日 廃止。代替として、上武大学のスクールバスを受託している。 東京福祉大学 - 本庄駅北口 東京福祉大学 - 本庄駅北口 - 本庄早稲田駅 伊勢崎駅 - 堀口 - 東京福祉大学 - 本庄駅北口 - 本庄早稲田駅 2021年9月1日廃止(最終運行日は2021年8月29日) 本庄早稲田駅乗り入れは、2004年 3月13日 の上越新幹線 本庄早稲田駅 開業に合わせ、朝日自動車本庄駅南口発着路線及び当時存在して競合していた群馬中央バスの本庄駅北口-伊勢崎駅線と足並みをそろえて実施、利用者が伸び悩んだことから、2006年 3月31日 に、3社揃って廃止された。その後、2015年4月1日に、東京福祉大学のスクールバスと統合する形で、再度本庄早稲田駅へ乗り入れしたが、元々より近い本庄駅の南口から本庄早稲田駅を本庄市コミュニティバスのシャトルが走っており、更に後に本庄駅南口からの武蔵観光バス の寄居行きが本庄早稲田駅に乗り入れるようになっており、通学需要も伸びず、大幅減便かつ土日祝運行化を経て、6年半で再び廃止となった。 伊勢崎市内循環バス「ふれあい」(北循環/南循環/殖蓮・三郷循環/茂呂・豊受循環/名和・宮郷循環) 桐生競艇送迎バス 伊勢崎オート送迎バス 2007年度をもって運行終了(伊勢崎市ホームページの入札記録などによると、群馬中央バスが落札している)。 スクールバス 東京福祉大学 - 本庄駅・伊勢崎駅・本庄早稲田駅 2015年3月31日をもって受託終了、翌4月1日より一般・通学併用路線に移行した(#一般路線 を参照)。 深谷駅 - 籠原駅 - 熊谷駅 - 森林公園駅 - 成田空港 (フォレスト号 ) 受付担当は熊谷営業所が担う(元々は初代十王自動車による伊勢崎駅起点の路線だった)。東京空港交通 (後に撤退)・千葉交通 との共同運行。 2014年11月16日をもって休止扱いとなった後、2017年10月19日より、新島車庫(熊谷営業所) - 熊谷駅 - 鴻巣駅 - 久喜市 菖蒲バスターミナル - 成田空港の経路に変更し、熊谷営業所が千葉交通と共同運行開始、伊勢崎営業所は直接関与していなかった(2020年3月で運行終了している)。 タクシー事業
十王自動車のタクシー 十王タクシー (国際十王交通時代・国際十王タクシー) 伊勢崎市内のみをエリアとしている。以前は、前橋市 に営業所・のりばを設けて営業エリアとし、関越交通 タクシーの営業区域と重複していたが、規模を縮小した。公式サイトではのりばとして、2019年現在伊勢崎駅南北ロータリー、新伊勢崎駅、及び末広町(車庫・営業所)、昭和町待機所(かつてタクシー事業の営業所として案内されていた住所も昭和町だが、詳細不明)を案内している。 2022年現在、バスでは利用できないICカードとクレジットカードを、運賃の支払いに使用することができる。 車両
脚注 参考書籍 関連項目 外部リンク
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