Ucc上島珈琲: 日本の兵庫県神戸市にある飲料・食品メーカー

ユーシーシー上島珈琲株式会社(ユーシーシーうえしまコーヒー、英: UCC UESHIMA COFFEE CO., LTD.)は、兵庫県神戸市中央区に本社を置く、コーヒーを中心とした飲料・食品メーカー。みどり会の会員企業であり三和グループに属している。

ユーシーシーホールディングス株式会社
UCC HOLDINGS CO.,LTD.
Ucc上島珈琲: 概要, 主力製品, 色彩のみからなる商標
Ucc上島珈琲: 概要, 主力製品, 色彩のみからなる商標
本社
種類 株式会社
略称 UCC、UCCホールディングス
本社所在地 日本の旗 日本
650-8577
兵庫県神戸市中央区港島中町7丁目7番7
北緯34度39分55.8秒 東経135度13分4.6秒 / 北緯34.665500度 東経135.217944度 / 34.665500; 135.217944 東経135度13分4.6秒 / 北緯34.665500度 東経135.217944度 / 34.665500; 135.217944
本店所在地 650-0015
兵庫県神戸市中央区多聞通5丁目1番6号
北緯34度40分46.9秒 東経135度10分28.1秒 / 北緯34.679694度 東経135.174472度 / 34.679694; 135.174472
設立 1951年(昭和26年)5月28日
業種 食料品
法人番号 7140001012362 ウィキデータを編集
事業内容 グループ全体の経営方針の策定および経営管理 他
代表者 グループ代表代表取締役会長
上島達司
グループCEO兼代表取締役社長
上島豪太
グループCOO兼代表取締役副社長
志村康昌
資本金 1億円(2021年12月31日現在)
売上高 連結:2,724億4,700万円
単体:87億7,500万円
(2021年12月期)
営業利益 連結:67億8,700万円
単体:33億9,100万円
(2021年12月期)
経常利益 連結:58億6,200万円
単体:38億300万円
(2021年12月期)
純利益 連結:32億700万円
単体:24億8,200万円
(2021年12月期)
純資産 連結:541億1,600万円
単体:428億8,900万円
(2021年12月31日現在)
総資産 連結:2,264億5,600万円
単体:1,122億7,200万円
(2021年12月31日現在)
従業員数 連結:5,256名
(2021年12月末現在)
決算期 12月31日
主要子会社 ユーシーシー上島珈琲株式会社 100%
サッポロウエシマコーヒー株式会社100%
株式会社ユニカフェ 62.79%
関係する人物 上島忠雄(創業者)
外部リンク www.ucc.co.jp ウィキデータを編集
特記事項:創業日:1933年5月1日(上島忠雄商店。1940年、合名会社上島忠雄商店を設立)。
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Ucc上島珈琲: 概要, 主力製品, 色彩のみからなる商標
上島珈琲店 京都河原町店
UCCグループが運営するチェーンの上島珈琲店では、全店で、マイカップやマイタンブラーを持参すると、ドリンクが50円引きとなる。
Ucc上島珈琲: 概要, 主力製品, 色彩のみからなる商標
UCCコーヒー博物館
Ucc上島珈琲: 概要, 主力製品, 色彩のみからなる商標
Ueshima Coffee (UCC Hawaii) Corp.

コーポレートメッセージは、“Good Coffee Smile”。

概要

上島商店(現在のウエシマコーヒーフーズ、上島治忠が創業)を源流に、上島忠雄1933年(昭和8年)に個人商店として創業。現在でもほぼ同族経営である。呼称のUCCは"Ueshima Coffee Co.,Ltd."の頭文字に由来している。レギュラーコーヒー豆はもちろんだが、1969年(昭和44年)に世界初のミルク入り缶コーヒー、「UCCコーヒーミルク入り」(現在の「UCCミルクコーヒー」。別名「UCCオリジナル」)を発売したことでもその名を知られている。

自社のコーヒー農園を展開しており、1981年(昭和56年)にジャマイカブルーマウンテンの農園を開設。1989年(平成元年)にはアメリカ合衆国ハワイ州ハワイ島コナコーヒー農園を開設させた。他にも1995年(平成7年)にはインドネシアスマトラ島マンデリンの農園を開設している。なおブルーマウンテンコーヒーの直営農園は同社が初めてである。

兄の上島治忠が創業し、同じく神戸市中央区に本社を置くウエシマコーヒーフーズ(U.COFFEE)との関連は長年ほぼ無関係であったが、2018年に発行済株式の全てを取得し傘下に収めた。また、北海道で広く展開しているサッポロウエシマコーヒー(ユーコーヒーウエシマ)も、2008年に傘下に収めている。そのほか、東京都目黒区に本社があるウエシマコーヒーも100%子会社である。なお、大阪府堺市上島珈琲貿易(通称:マックコーヒー)や、神戸市兵庫区の上島珈琲問屋はグループ会社ではないが、当社同様に上島商店をその源流とする(上島珈琲貿易は上島忠雄の兄である上島勝が創業、上島珈琲問屋は弟の上島啓三が創業。ただしいずれも当社との資本関係はない)。

東京ディズニーリゾート東京ディズニーランド東京ディズニーシー)・ユニバーサル・スタジオ・ジャパン倉敷チボリ公園(2008年閉園)・ハウステンボス宝塚歌劇のオフィシャルスポンサーである。

2010年(平成22年)4月1日付で持株会社制に移行し、社名をUCCホールディングス(登記上は、UCCではなくユーシーシー)へと変更、事業部門を新設のUCC上島珈琲に分割し、シャディ、ユーシーシーフーヅ、ユニカフェなどともに傘下に収めた。

2012年(平成24年)3月30日、シャディの全株をニッセンホールディングスに譲渡するとともに、第三者割当増資により、ニッセンホールディングスの筆頭株主になる。

2019年(令和元年)11月29日、UCCミルクコーヒー缶に使われる茶色(25%)、白色(30%)、赤色(45%)の3色柄について、色彩を対象とする商標として特許庁から登録を受けた。食品業界では初の登録。

2021年(令和3年)3月8日より家庭用製品の主力ブランド「UCC 職人の珈琲」をブランドリニューアル。これに伴い同ブランド初のWEB-CMを公開。イメージキャラクターに及川光博を起用。

主力製品

限定商品

缶コーヒーでは不定期に(主に冬季から早春にかけて)期間限定のプレミアム無糖を発売している。当初はデフレ脱却に対する試みとしておこなわれ、その後趣旨を「普通のブラック缶コーヒー」に飽きた男性を主なるターゲットにして販売。値段も10円 - 30円増であり、内容量も少ない。2010年には、缶コーヒーとしては珍しい無糖のエスプレッソや無糖、および微糖のミルク入りブレンドコーヒー「UCC THE CLEAR」(旧:UCCカフェブルーノ・無糖)なども発売されている。2010年11月期間限定生チョココーヒー発売。

その他

旧来からの人気商品が主力だが、『BARISTA』(バリスタ)シリーズ、『ブルーマウンテン』シリーズ、『職人の珈琲』シリーズ、『珈琲専門店のこだわりコーヒー』など新シリーズも増えてきている。これらは缶より紙パックペットボトルが主流である。

  • UCC ミルクコーヒー
  • UCC BARISTAキャラメルラテ
  • UCC BARISTA濃厚カフェラテ
  • 珈琲専門店のこだわりコーヒー
  • 職人の珈琲(ボトルコーヒー。全て「コーヒー飲料」規格)
  • 水出し珈琲 - 機能性表示食品も開発
  • ブルーマウンテンブレンド
  • UCC ブレンドコーヒー
  • フルスロットル(コーヒー入り炭酸飲料

プライベートブランド商品

  • セブンプレミアムシリーズ - セブン&アイ・ホールディングスとの共同開発商品。
  • ローソンセレクト - インスタントコーヒーの製造元がUCC上島珈琲である。
  • ファミリーマートコレクション - チルド商品のボトルコーヒー900ml(深炒りコーヒー)の製造元。
  • トップバリュ ベストプライス - レギュラーコーヒーの製造元。

色彩のみからなる商標

2019年11月、主力商品であるUCCミルクコーヒーの缶の3色パッケージが食品業界初の「色彩のみからなる商標」として特許庁に登録された。色彩の組み合わせは、茶色(PANTONE:471)、白色(RGBの組み合わせ:R255、G255、B255)、赤色(PANTONE:485 2X)であり、配色は、上から順に茶色が商標の25パーセント、白色30パーセント、赤色45パーセント。なお、茶色は「焙煎したコーヒー豆」、白色は「コーヒーの花」、赤色は「熟したコーヒーの実」を表現している。

関連企業

※全て株式会社である。

  • 沖縄ユーシーシーコーヒー - 沖縄県浦添市
  • 日本パーソネルセンター - 神戸市中央区。
  • 日本ヒルスコーヒー - 神戸市中央区。
  • ホーマーコーポレーション - 滋賀県東近江市
  • ユーシーシーフーヅ - 東京都港区。
  • 多聞フーヅ - 神戸市中央区。
  • ユニカフェ - 東京都港区。
  • サッポロウエシマコーヒー - 札幌市厚別区
  • ユーシーシーフードサービスシステムズ(神戸市中央区) - 欧米発の「カフェ文化」に対抗する形で、かつて存在していた「日本独自の喫茶文化」を見直すという意味合いを込め、レトロモダンを基調にした珈琲店「上島珈琲店」を関東・関西圏で店舗展開している。
  • ラッキーアイクレマス - 神戸市東灘区
  • ユーコット・インフォテクノ - 神戸市中央区。UCCホールディングスと富士通の共同出資による情報処理サービス業。
  • ユーシーシーキャピタル
  • Garden - 東京都渋谷区。UCCホールディングスとLUCY ALTER DESIGNの共同出資によるオフィスカフェ事業。

過去の関連企業

  • シャディ - 2012年4月にニッセングループ入りした。
  • もっとぎゅっと少額短期保険(現:楽天少額短期保険) - 元シャディ子会社。シャディのグループ離脱に伴い直接子会社化したが、2014年11月にキャス・キャピタルグループに全株式を譲渡した。
  • 珈琲館(東京都千代田区) - 2009年10月にユーシーシーフードサービスと合弁し子会社化したが、2018年5月に分離独立した。
  • 菊水總本店 - 2006年に子会社化したが、2010年1月に清算した(その後従業員の出資で復活するも、2022年に廃業)。

企業博物館

自販機事業

缶コーヒー「UCCミルクコーヒー」(「UCCオリジナル」)を開発し、本業のレギュラーコーヒーのみならず、自販機事業でも1980年代後期頃までは業績も好調であった。しかし1990年代に入ると、サントリーが「BOSS」を投入したことを契機として、缶コーヒーのブランディング競争が激化した。また、自販機でも缶コーヒーを含め、缶紅茶、缶入り日本茶、炭酸飲料水など、選択肢が増えたことで、コーヒー飲料以外の飲料に顧客が流れた。

缶コーヒーでは1988年(昭和63年)頃に「モカブレンド」「キリマンジャロブレンド」などを発売。

缶入り日本茶の類では、地味なブランドイメージから売れ行きが悪く、2年以上続かないブランドが相次いだ。1994年(平成6年)には“完全無糖なのに、おいしい”のキャッチコピーで知られた「パラダイスティー」を発売するも失敗に終わった。また缶紅茶でも1990年代に「霧の紅茶」を送り出すも売れ行きは低迷し、1995年(平成7年)に「レイスビーホール」へとブランドを変えるも僅か1 - 2年で低迷し、再度「霧の紅茶」に戻すなど安定しない状況が続いた。

主力の缶コーヒーでも1990年代に「メジャー MAJOR」を発売するが、ブランド力の低さから1990年代中期には「UCCスーパーオリジナル」「UCCスーパー2」「グアルジャー」などへと変遷した。1994年(平成6年)に「UCCブラック・無糖」を発売し、そこそこの知名度を得て販売量も改善したものの、それ以外は他のメーカーに大きく水を開けられ、ブランドイメージ競争に完全に負けた格好となった。結果、2000年(平成12年)にネスレマニュファクチャリング(2011年にネスレ日本に吸収合併)に売却することになった。

沖縄県では沖縄ユーシーシーコーヒーやその関連企業でボトラーの沖縄ボトラーズが引き続き事業を継続しており、日本コカ・コーラ沖縄コカ・コーラボトリング)に匹敵する台数の自販機がある。コーヒー中心の本土と異なり、「霧の紅茶」・「レモンティー」・「シークワサー」・「さんぴん茶」など(後者2品は沖縄ボトラーズの独自ブランドでUCCブランドと合わせて販売)が売れ筋である。一方、沖縄県以外では「UCCオリジナル」「UCCスーパー2」などの缶コーヒーは複数のメーカーが共同で入っている自動販売機でしか買うことができない。なお、「ブラック・無糖」はローソンセブンイレブンなどのコンビニエンスストアで販売されている。また、「UCCオリジナル」は一部スーパーでも販売されている。

広告・CM

前述のように、自販機事業を持っていた1999年頃まではテレビを中心に多数CM放映されていたが、ここ数年の間にロングセラーとなったのは「ブラック・無糖」のみで、それ以外にCMは制作されておらず、主に印刷メディア(雑誌、新聞など)やに張られた看板等の広告が多くなっている。

東京の八重洲口ビルに長きにわたってネオンサインを設置している。他には横浜関内駅近くと神戸三ノ宮駅近く、札幌大通公園前などにも同社のネオンサインがある。かつて東京・渋谷の駅前ビルの屋上にも、1993年(平成5年)から1998年(平成10年)頃まで、巨大ネオンサインを設置していた事があった。

歴代CM出演者

    企業CM
    UCCインスタントコーヒー
    UCC 職人の珈琲ブランド
    UCCレギュラーコーヒー
    UCC缶コーヒー
    ペットボトルコーヒー
    その他

歴代キャンペーンソング

その他

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スポンサー番組

2022年4月現在

※提供テロップは「UCC COFFEE」であり、以前は「UCCコーヒー」や「UCC」とテロップされていた。

過去

ほか

※このほか三井物産食品グループの1社として、番組提供していた時期も過去にあった。

関連項目

脚注

注釈

出典

外部リンク

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