来歴
グラフィックデザインの専門学校を卒業後、アルバイト生活中に、モデルをしていた友人の勧めで事務所の面接を受けた。当初はモデル枠での応募だったが、他の志望者の顔を見てその場で俳優志望に変更したという。
2002年に映画『マッスルヒート』でデビュー。2006年、NHK土曜ドラマ『繋がれた明日』で初主演。この間、丸山智己、尚玄、相葉健次らとともに劇団REBOUND GLAMOURを結成し舞台公演も行っていたが2007年に解散。
2007年、NHK連続テレビ小説『ちりとてちん』に出演、ヒロインの兄弟子で結婚相手となる落語家・徒然亭草々役を演じ、幅広く名前を知られることになった。
2010年、『龍馬伝』で大河ドラマに初出演し土佐藩士後藤象二郎を演じた。ドラマの後半、藩の重役としての貫禄を付けるため徐々に体重を増やし、最終的には約15kg太ったという。 その後、約1ヶ月で急激な減量をして映画『一命』の撮影に臨んだ。
2011年1月から同年6月の間、ニューヨークに語学留学した。この間東日本大震災が発生した際、大きな布に現地の数百人の寄せ書きを集め、福山雅治のチャリティーラジオ番組に送った。
2011年頃より日本舞踊を三代目尾上菊之丞に師事。
2012年4月、河内家菊水丸、天童よしみ、三池崇史らとともに、八尾市長から市のPR活動を行う「八尾の魅力大使」に任命された。
私生活では、NHK木曜時代劇『ちかえもん』での共演を機に交際していたタレント・女優の優香と、半年の交際期間を経て優香の36歳の誕生日にあたる2016年6月27日に結婚、1か月後の7月27日に東京・明治神宮にて挙式した。2020年4月27日、第1子が誕生したことを妻・優香との連名で報告。
2023年に韓国で公開された人気シリーズ『犯罪都市』の第3作目『犯罪都市 NO WAY OUT』に出演。青木にとって、初の韓国映画出演となる。
人物・エピソード
- 『ちりとてちん』の草々役はオーディションで、「大きい」「強面」「純粋」に合致する俳優がおらず難航していたが、青木の登場で「やっと草々に会えた」と満場一致で決定した。先に決まっていたヒロインの貫地谷しほりは、台本を読んで青木をイメージしていたら、本当にその通りになって驚いたという。
- 『ちりとてちん』で師匠から殴られるシーンでは、渡瀬恒彦から本気で平手打ちされた。本番直前に「青木、いくからな!」と告げられ、本番のあと片目が見えにくくなり気がついたらコンタクトレンズが吹っ飛んでいたという。
- 『ちりとてちん』が南米の日系人社会でも視聴されていることや日系移民の苦難の歴史を友人から聞き、移民100周年にあたるこの2008年に、とにかく行かねばと単身自費で南米に渡り、約1か月間各地を旅して、ペルー、パラグアイ、ブラジルの数か所で落語「道具屋」を披露し、現地の日系人と交流した。
- ドラマ『本日も晴れ。異状なし』では、サトウキビ農家の青年を沖縄弁で演じた。共演者の坂口憲二によると、当初は全員標準語の予定だったが、方言での演技にこだわって現地の人から指導を受けた熱意が実り、一人だけ沖縄弁OKとなった。また、出番がなくても撮影に同行して離島へ渡り、住民と交流したり島を散策していたという。
- 映画『おっぱいバレー』では教師を演じたが、撮影合宿先の北九州では、男子バレー部員役の中学生らに名物のラーメンを食べさせて手懐け、早くから互いに打ち解けたという。また、撮影の合間に彼らとバレーボールでよく遊び、衣装を汗だくにして叱られた。
- 勉強熱心な役者としても知られ、『龍馬伝』では自分の撮影日の2倍は現場に見学に行って収録を見ていたという。
- 『龍馬伝』のとき、演じる土佐藩士後藤象二郎との接点を持ちたいと、彼がルイ・ヴィトンの顧客名簿に載った最初の日本人であることにちなみ、ルイ・ヴィトンの財布に自分で俵屋宗達の「白象図」を模写し、愛用していた。
- 『龍馬伝』の殺陣の稽古の際、役作りのために、対立する土佐勤王党役の俳優たちと距離を置いていたことから、実際に険悪な雰囲気で喧嘩になりかけたことがある。その後、酒の席で音尾琢真ら勤王党メンバーは「実はあの時わざとそうしていたんです、すいませんでした」と謝られたという。
- 『龍馬伝』では江戸時代の拷問の本を買って研究し、岡田以蔵役の佐藤健を本気で拷問した。佐藤いわく「本当に痛い。本当に竹刀が当たっていて、しばらく青あざが残っていた」
- 2011年5月、カンヌ国際映画祭に出演作の『一命』が出品された際、留学先のニューヨークから駆けつけて、三池崇史監督や瑛太ら日本からの一行に合流した。招待者でないため旅費は自腹で、途中で野宿もしたという。
- 『真珠湾からの帰還』では、同じ海軍の俳優たちとの距離を縮めようと、酒を飲み坊主頭を叩き合って結束を深めた。上官役の平岳大は、青木に頭を叩かれて一瞬イラッときたが、お互い叩き合って翌日から親友のようになった、と語っている。
- 『るろうに剣心』の相楽左之助役は、アクション監督の谷垣健治からドニー・イェンのDVDを渡され特訓した。 戌亥番神役の須藤元気とのバトルシーンの撮影は一昼夜に及んだが、元格闘家の須藤からタフだねと言われ嬉しかったという。
- 2013年1月、『エル・ムンド自転車探検部 タンザニアの旅』で、キリマンジャロを一周し標高3,400mの道路最高到達点に到る全長462kmを、自転車で完走した。番組ディレクターによると、道中、現地の老若男女すべてにモテたという。
- 2013年11月、『るろうに剣心』で共演した蒼井優が舞台『グッドバイ』で強烈な河内弁をまくし立てる女性を演じるにあたり、ボイスレコーダーに台詞を吹き込んで方言指導したという。
- 『るろうに剣心 京都大火編 / 伝説の最期編』では、撮影中に拳が当たって歯が折れた。フィリピンで行われたアジアプレミアで、ケガはしなかったか?という現地記者の質問に、「I lost the teeth by hitting.(原文ママ)」と答え、続けて「But I don’t mind because I am Sanosuke, right?」と役になりきって会場に呼びかけ観客を湧かせた。 また、技をかけられ何度か失神しかかったことがあり、インタビューで「僕、何度かアクションやってるときに落ちかけてるんで、落ちかけてるときの顔が面白いとよく言われて…」と答えている。
- 父親役を演じることも多く、子役とは撮影の合間も一緒に過ごし、よく遊ぶ。子役の撮影を楽しそうに見学するらしい。
- 特技は絵画で、絵手紙のようなブログで独自の感性を発揮している。また、趣味はバックパック1つで世界中を旅することで、2015年に五大陸を踏破したとのこと。専ら夜行列車や夜行バス、旅行者用の相部屋で寝るという。
- よしもとクリエイティブエージェンシー所属の芸人、span!の水本健一とは中学校の同級生。水本と共に上京した過去がある。
- 『ちりとてちん』をはじめ、藤本有紀が脚本を手掛けた数作のドラマに出演しており、青木自身「藤本有紀さんの脚本というのは本当に特別なものです」としている。2022年3月3日放送のNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(この作品も藤本の脚本)第86話にサプライズ出演し、青木は番組の公式Twitterに出演の喜びを綴ったメッセージを寄稿している。
- 子供時代は親が共働きだった為、祖母に面倒を見てもらっていて2023年6月17日放送「人生最高レストラン」でも「おばあちゃんが作ったサッポロ一番しょうゆラーメン」を挙げる程のおばあちゃん子だった。また、番組内ではある日、茄子がヒタヒタになっていたのを見て当時飼っていた愛犬の御飯かと思い、祖母に問うと「それ、ばあちゃんの御飯」と言われた事(祖母の食べる御飯を犬の御飯だと思ってしまった事)に申し訳なかったが、生前に謝れなかった後悔があり番組で謝罪し、やっと謝れたと涙している。またデビュー前はバックパッカーをしており、南極大陸以外は訪れていると話し、五大陸行ってた事も明かされた。
- 『千代の富士物語』を見て、相撲取りになろうとしたことがある。
- 『西郷どん』において、直情的かつ繊細な島津久光を演じきった。自らの進むべき道に迷った鈴木亮平演じる西郷隆盛に対して放った名ゼリフ「こん、やっせんぼ」は青木のアドリブである。
出演
テレビドラマ
携帯配信ドラマ
- いずみと僕と彼と俺(2009年10月5日 - 第1話配信、Lismo!チャンネル auオリジナルドラマ) - 宇野 役
- 5年後のラブレター(2010年5月 - 7月、BeeTV) - 大木 役
- 十角館の殺人(2024年3月22日 - 、Hulu) - 島田潔 役
映画
舞台
- ぼくに炎の戦車を(2012年11月 - 、赤坂アクトシアター 他) - 木下高史 役
- 幕末太陽傳(2015年9月、本多劇場) - 主演・居残り佐平次 役
- 劇団☆新感線 髑髏城の七人 season花(2017年3月 - 6月、IHIステージアラウンド東京) - 兵庫 役
テレビ番組
- にっぽん清流ワンダフル紀行(2006年7月、NHK)
- 瀬戸内海 清盛500キロクルーズ(2012年9月29日、NHKBSプレミアム) - MC
- エル・ムンド自転車探検部 タンザニアの旅(2013年2月25日 - 27日 / 完全版3月28日、NHKBS1)
- 日曜美術館 アートの旅スペシャル みつけよう、美(2015年4月12日、NHK ETV)
- にっぽんの芸能 私と和 日本舞踊(2016年4月15日、NHK ETV)
- セブンルール(2017年4月18日 - 2023年3月28日、関西テレビ)
- 異世界ホテル旅(2018年1月20日、NHKBSプレミアム)
- NHKスペシャル「運慶と快慶 新発見!幻の傑作」(2019年5月26日、NHK総合)
- SWITCHインタビュー 達人達「青木崇高×田島征三」(2021年12月25日、NHK Eテレ)
- ララLIFE( 2023年4月7日 - 、TBSテレビ) - MC
- 人生最高レストラン(2023年6月17日、TBSテレビ)
- アナザースカイ(2024年3月9日、日本テレビ) - ゲスト(訪問地:ブラジル・リオデジャネイロ/サンパウロ)
朗読・ナレーション
- クローズアップ現代「村上春樹 "物語"の力」(2009年7月14日、NHK) - 「1Q84」の朗読を担当
- BBC製作ドキュメンタリーDVD「グレート・バリア・リーフ」、「グレート・リフト」、「マダガスカル」日本語版ナレーター(2013年5月 - 6月発売)
- 100分de名著「坂口安吾著 堕落論」(2016年7月、全4回、NHK ETV) - 朗読を担当
- ウイスキペディア「ウイスキペディアSP ジャパニーズウイスキー2022」(2022年3月6日、BSフジ) - ナレーションを担当
PV
ラジオ
CM
- トヨタ自動車
- ダイハツ工業「タント」
- 『ママにタント』篇(2013年10月)
- 『メルヘンハウス』篇(2014年1月)
- 『抱っこ』篇(2014年5月)
- 『カフェごっこ』篇(2014年7月)
- 『おまじない』篇(2015年1月)
- 『うさぎ』篇(2015年4月)
- 『自転車』篇(2015年5月) - 菅野美穂、石倉三郎と共演
- 宝酒造「松竹梅白壁蔵 澪」WEB限定ムービー『澪と過ごす七夕』篇(2015年6月) - 杏と共演
- 日本政府観光局「恋恋九州 (lian lian jiu zhou)」(2015年8月)
- sunsun 名刺アプリEight(2017年12月 - ) - 成田凌と共演
- UCC上島珈琲 UCC BLACK COLD BREW PET500ml(2018年3月 - )
- 三井住友カード
- 『みんな同じだった』篇(2021年2月) - 心配性の人 三輪 役
- stera terminal(ステラ)『その時の気持ち』お客さん編(2021年10月 - )
作品
DVD
- FLY! メイキング オブ「フライ,ダディ,フライ」(2005年6月21日)
- フライ,ダディ,フライ(2005年12月9日) - 特別限定版(初回限定生産) / 通常版
脚注
外部リンク
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