Cortana(コルタナ)はマイクロソフトによって開発されたAIアシスタントで、Windows 10(Pro EducationとEnterprise LTSBは除く)、Windows 10 Mobile、Windows Phone 8.1(後継はBing Mobile(英語版))、Microsoft Band、Xbox One、iOSおよびAndroid用が存在する。CortanaはサンフランシスコのMicrosoft BUILD Developer Conference(2015年4月2日から4日まで)で最初のデモンストレーションが行われた。
開発元 | マイクロソフト |
---|---|
初版 | 2014年4月2日 |
プログラミング 言語 | C# / C++ |
対応OS | Windows, iOS, Android, Xbox OS |
プラットフォーム | |
対応言語 | |
種別 | AIアシスタント |
ライセンス | プロプライエタリ |
公式サイト | www |
Cortanaは2016年6月現在、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、中国語、および日本語版で利用可能であり、また使用する地域やソフトウェアプラットフォームにより異なる。Cortanaの競合技術にはAppleのSiri、グーグルのGoogle アシスタントなどが存在する。
「Cortana」の名称は、マイクロソフトのファーストパーソン・シューティングゲーム(FPS)のシリーズ「HALO」に登場する女性型人工知能(AI)の名前から付けられている。
Cortanaの開発は2009年にMicrosoft Speech製品チームのゼネラルマネージャーであるジグ・セラフィン (Zig Serafin) と主任研究員であるレイリー・ヘック (Larry Heck) によって始められた。ヘックとセラフィンはマイクロソフトのデジタルパーソナルアシスタント技術のための構想、目標および長期計画を立てて、Cortanaの初期プロトタイプを作るために専門知識を持つチームを立ち上げた。Cortanaデジタルアシスタントの開発のため、チームは本物のパーソナルアシスタント(秘書)にインタビューを行った。これらのインタビューはノート (notebook) 機能に含まれるようなCortanaの数多くのユニークな機能に影響を与えている。オリジナルの Cortana はコードネームでしかなかったが、Windows PhoneのUserVoiceサイト上での嘆願によってコードネームが公式のものとして知られるようになった。
Cortanaはリマインダーをセットしたり、キーボード入力を行うことなく生の声を認識したり、Bing検索エンジンからの情報を使って質問(現在の天気や道路状況、スポーツのスコア、経歴など)に答えたりできる。
検索機能はBing検索エンジンのみで、全てのリンクはMicrosoft Edgeで開かれる。Windows 10リリース当初は既定のWebブラウザー(Microsoft Edge以外でも可)に検索語句が渡され、そのWebブラウザーの既定の検索エンジンで検索されていたが、「Windows 10での検索体験を保護するため」として、2016年4月からBing検索エンジンとMicrosoft Edgeの組み合わせに固定された。
Windows 8.1のユニバーサルBingスマート検索機能はCortanaに統合され、ユーザーが検索ボタンを押したときに有効になる旧来のBing検索アプリはCortanaに置き換えられた。Cortanaは音楽認識サービスを含む。また、サイコロを転がしたり、コイントスをシミュレートすることもできる。CortanaのConcert WatchはBing検索からユーザーがどのバンドまたはミュージシャンに興味があるかを調べる。
Cortanaはユーザー情報をインデックス化して保持している。これは無効にできる(Windowsサーチはローカルのコンピューターやウェブを検索するようになるが、これをオフにすることもできる)。Cortanaをオフに設定するだけではマイクロソフトのサーバーに保持されているデータは削除されないが、ユーザーの指示で削除することができる。Windows 10においてCortanaを無効にしていてもなお、スタートメニューを通した検索によってCortanaの情報を含むthreshold.appcache
というファイルがBingのウェブサイトに送信されることについて、マイクロソフトは批判を受けている。
Cortanaは地域特化であり、発音をユーザーが居住する国の日常言語、文化、会話パターンに合わせるようになっている。例えば、イギリス版のCortanaはイギリス英語のアクセントと単語で話す。シャオ・ナ(小娜)として知られる中国語版では官話で話し、アイコンは顔と2つの目で表現されている(他の地域では使われていない)。また、Cortanaはユーザーの要求に合わせるためにローカライズされ、地元のスポーツチーム、ビジネス、テレビシリーズや証券取引所などの対象地域に関連する情報を表示する。
次の対応表は2016年10月時点の情報である。
言語 | 地域 | 方言 | 対応状況 | プラットフォーム |
---|---|---|---|---|
英語 | アメリカ合衆国 | アメリカ英語 | 利用可能 | Windows、Android、iOS |
イギリス | イギリス英語 | 利用可能 | Windows | |
カナダ | カナダ英語 | 利用可能 | Windows | |
オーストラリア | オーストラリア英語 | 利用可能 | Windows | |
インド | インド英語 | 利用可能 | Windows | |
ドイツ語 | ドイツ | 標準ドイツ語 | 利用可能 | Windows |
イタリア語 | イタリア | 標準イタリア語 | 利用可能 | Windows |
スペイン語 | スペイン | カスティーリャスペイン語 | 利用可能 | Windows |
メキシコ | メキシコスペイン語 | 利用可能 | Windows | |
フランス語 | フランス | フランス語、フランス方言 | 利用可能 | Windows |
カナダ | フランス語、カナダ方言 | 利用可能 | Windows | |
繁体字中国語 | 中華民国(台湾) | 国語 | 利用不可 | |
香港 | 粵語 | 利用不可 | ||
マカオ | 粵語 | 利用不可 | ||
簡体字中国語 | 中華人民共和国 | 官話 | 利用可能 | Windows、Android、iOS |
ポルトガル語 | ブラジル | ブラジルポルトガル語 | 利用可能 | Windows |
日本語 | 日本 | 日本語、標準語 | 利用可能 | Windows, iOS |
Cortanaの自然言語処理能力はTellme Networks(2007年にマイクロソフトが買収)より提供され、Satoriと名付けられたセマンティック検索データベースと結びつけられる。Cortanaの処理能力はマイクロソフトの大規模なクラウドコンピューティング資源によって供給され、Microsoft Azureの技術が使われている。
This article uses material from the Wikipedia 日本語 article Cortana, which is released under the Creative Commons Attribution-ShareAlike 3.0 license ("CC BY-SA 3.0"); additional terms may apply (view authors). コンテンツは、特に記載されていない限り、CC BY-SA 4.0のもとで利用可能です。 Images, videos and audio are available under their respective licenses.
®Wikipedia is a registered trademark of the Wiki Foundation, Inc. Wiki 日本語 (DUHOCTRUNGQUOC.VN) is an independent company and has no affiliation with Wiki Foundation.