Xbox One(エックスボックス ワン)は、マイクロソフトが発売した家庭用ゲーム機。略記にはXONE、XB-ONEなど。
Xbox One | |
開発元 | マイクロソフト |
---|---|
種別 | 据置型ゲーム機 |
世代 | 第8世代 |
発売日 | 2013年11月22日 2014年9月4日 「各国の発売日」も参照 |
売上台数 | 5,800万台(2023年6月時点) 11万台(2020年12月時点) |
対応メディア | Blu-ray Disc (ゲームディスクや動画) |
OS | Xbox One & Xbox Series X/S System Software(Windows 11 Based) 2013年〜2015年:Windows 8 Based 2015年〜2021年:Windows 10 Based |
CPU | AMD 8コア APU |
ストレージ | HDD |
グラフィック | AMD Radeon Variant (APUに内蔵) |
コントローラ入力 | Kinect Xbox コントローラー |
外部接続 | USB 3.0×3 ギガビット・イーサネット Wi-Fi Direct HDMI (入力・出力) IEEE 802.11n 2.4GHz/5GHz IEEE 802.11ac (Xbox One S、Xbox One X) S/PDIF IR 出力端子 ロック端子 |
オンラインサービス | Xbox Live |
最高売上ソフト | グランド・セフト・オートV /872万本[出典無効] |
後方互換 | Xbox 360(一部のソフトのみ) Xbox(一部のソフトのみ) |
前世代ハード | Xbox 360 |
次世代ハード | Xbox Series X Xbox Series S |
ウェブサイト | Xbox公式ウェブサイト Xbox One S製品サイト Xbox One X製品サイト |
2013年5月22日(日本時間)、北米シアトルにてXbox 360の後継機種として発表。コードネームはDurango。次世代のオールインワンのゲーム & エンターテイメントシステムを謳い、Xbox Oneと名付けられたとされる。本体のデザインは前世代の『Xbox 360 E』に近いものとなっている。
CPUにはAMD製Jaguarを採用するなどハードウェアは比較的オーソドックスな作りでありながら、OSについては基盤となるホストOS上で2つのWindows 8(2015年以降はWindows 10)ベースの仮想OSが同時に動作し、合計3つのOSが連携して動作する特異な設計となった。極めて複雑な構造のOSとなったため単純にハードウェアの性能を引き出す面においては不利となるが、開発環境の進化やメディア規格、過去世代のハード(Xbox 360など)との高い互換性の確保を実現した。
当初はKINECTを標準で同梱すると発表するもライバル機種に比べて価格面での不利と評され、DRMに関する取扱いについてもユーザー、大手小売店などの反発により変更を余儀なくされた。こうしたコンセプトのブレは販売面において不利となった。そのため、2014年3月にはドン・マトリック氏、マーク・ホイッテン氏などと交代でフィル・スペンサー氏がXbox全般のチーフに就任した。
北米をはじめとする13か国において2013年11月22日に発売。日本においては実に9ヶ月以上の遅れとなる2014年9月4日まで待たされる結果となった。
2016年6月に行われた Electronic Entertainment Expo(E3)にてマイナーチェンジ機種となるXbox One S、加えてハイエンド版であるコードネーム「Project Scorpio」(プロジェクト・スコーピオ:後のXbox One X)を発表。両者からはKinect専用端子が削除されるなどKinectとの決別、純粋なゲーム機としての強化が図られた。特にXbox One Xは日本においても遅延なく発売され、Xbox史上初めて日本がTier1に加わる事例となった。
この年以降はハピネットが流通から撤退したため、最新の日本向けディスク版のソフトを入手する場合はヨドバシカメラ、通販、駿河屋、ブックオフなどの数少ない店舗・購入通路でしか入手できなくなった。マイクロソフトから直接供給されるほとんどの作品がXbox Game Studios製となる。
映像出力はOneS登場前の初期型Xbox One が最大1080pで、Dolby Digital,DTSに対応。Xbox One S、Xbox One Xでは最大2160p(4K UHD 3840×2160)の解像度、Dolby Atmos、DTS:X、Auro-3Dに対応する。初期型のXbox Oneもドルビーアトモス、DTS:Xに後に対応した。
IGNはEurogamerの記事を情報源にして「Xbox One Sはパフォーマンスが11%向上している」と報じたが、あらゆる面で11%のパフォーマンス向上が確認されたわけではなく、この数字は「Project CARS」をプレイした際、3人称視点の追跡カメラのリプレイ映像を分析することで確認されたものだと注意点を書いている。一方で、元の記事ではFallout 4のように性能差がほぼ見られないものもあることが明記されており、パフォーマンス向上はタイトルと描画される場面に大きく依存する。
Xbox One X専用のゲームはないが、専用アセット類やグラフィックス以外の拡張も許容されている(ロゴとしてXbox One X対応「Xbox One X Enhanced」、4K対応「4K ULTRA HD」、HDR10対応「HDR」がある)。
Xbox One(初代)ではXboxマークのタッチで、それ以降の機種では本体のボタンを直接押すことで本体が起動する。電源オプションとしては「スリープ」「シャットダウン」が存在し、シャットダウンを選択した場合でも本体の自動更新を行うことが可能である。
Xbox 360ではコントローラーを独自の無線規格で接続していたが、Xbox One以降のコントローラーはwifi通信で接続する。有線接続によるコントローラーのペアリング・接続も可能となった。そのため、Xbox本体に電源コードを差し込んだ直後は、本体が自動的に起動するのを待つ必要があり、電源を入れた直後はコントローラーのXboxボタンで起動できない。また、コントローラーのバージョンアップも有線接続で可能になった。すべてのXbox 360製コントローラーをXbox Oneに接続することはできず、Xboxにライセンス品のコントローラー(ジョイスティックなど)を接続したい場合もXbox One以降の規格に対応したものを使用する必要がある。キーボード、ヘッドセット、AVチャット用のカメラなどはそのまま接続可能。Xbox 360同様、シャットダウン時もUSB給電が可能。Kinect端子は初期モデルのみ存在し、Xbox Series X/S以降は光デジタル端子、赤外線端子、HDMIIN端子が削除された代わりに専用SSDの拡張カードが追加。光デジタル端子の音声規格はすべての場面で固定することが可能だが、HDMI出力をヘッドホン用フォーマット(2chLPCM)にした場合は光端子出力も強制的に2chLPCM出力になる。Oneguideはどのモデルでも最高画質が1080pになり、入力可能な音源は2ch LPCMとドルビーデジタルのみで、AACやその他サラウンド音源は非対応。
Xbox One S以降はさらに以下に対応。
Xbox One Xはスペックが向上している。主な点は以下の通り。
500GBまたは1TBのHDDを標準搭載。本体に内蔵されており、ユーザーによる交換は不可だが、追加で容量が必要な場合は256GB以上でUSB 3.0に対応した外付けHDDを接続して利用することが出来る。アップデートにより合計16TBまでのデータ保存機器を2台までの接続に対応。非公式でHDDを交換する場合は、500GB、1TB、2TB以外は対応していない。
セーブデータを含むデータはHDDとクラウドの両方に同時に保存される(無料会員でもクラウドに自動で同期される)。このシステムはXbox 360の名残でもある。
初代Xbox Oneは、CD,DVD,Bluray,およびXbox用、Xbox 360用DVD-ROM、Xbox One用BD-ROMに対応している。また、Blu-ray 3Dにも対応。Xbox One S以降はこれに加えてさらにUltra HD Blu-ray、Xbox Series X以降はXbox Series X用BD-ROMも対応した。Xbox One用BD-ROMは極めてセキュリティが頑強となっており、市販で販売されているPCのドライブでリッピングすることがほぼ不可能となっているため、エミュレーターの対策にも貢献している。ディスクケースは2021年までは表面上部に「XBOX ONE」(2020~2021年は「XBOX」ロゴ、およびSeries X対応作品は「X」の文字も表面の右上に追記)のロゴが刻まれていたが、それ以降はその上部ロゴが削除され、ジャケットの部分が大きくなったデザインが採用されている。この新デザインは三種類のXbox One用、Xbox Series X用の作品、あるいは両方に対応した作品の区別をしにくくするという問題点も存在。Xbox Oneは全てのゲームディスク(Xbox 360、Xboxの後方互換に対応した全作品含む)がリージョンフリーとなる。また、日本ではハピネットがXbox Oneのディスク販売の流通を承っていたが、2016年ごろに撤退しているため、それ以降に発売されたXbox One用ディスクは入手が極めて困難となっている。
オンラインに一度も接続したことのないXbox One本体は、2022年9月以降にアップデートされたOSでのみXbox One用ディスクのダウンロード・起動が可能であり、それ以前のバージョンのオンラインに接続したことがない本体ではほとんど何もすることができない。
Xbox One Kinect センサーはビデオカメラ・マイクがそれぞれ複数搭載されており、ジェスチャー・音声認識や顔認識、指の動きや皮膚の状態をもトラッキングする。Kinectのシステムは、常にデータを集めアルゴリズムを向上させている。
Xbox 360用Kinectとの互換性が無いため、Xbox Oneで使用することはできず、Xbox One Kinect センサーをXbox 360で使用することもできない。Kinectに対応したXbox 360作品はそもそもXbox Oneで遊ぶことができない。
赤外線パターンを人体に照射して赤外線カメラで撮影する機能が搭載され、通常のカメラの情報と組み合わせることで人体の心拍数を測定できるようになった。暗闇でも認識できるようになり、奥行きを高精度に認識できるようになった。奥行き認識は変調された赤外線が照射され物体に反射して撮影されるまでの時差を利用したTime of Flight法で従来のドットパターンの赤外線とは異なる。通常のカメラも解像度1080pと性能がアップしており、従来比6割アップの広角化となったことで、6名までの同時認識が可能となった。スタンバイ状態でも24時間会話を認識しており、話しかけるだけで本体を起動させることができる。発売当初はKinectへ強制的にリソースが割り当てられていたが、現在はそのリソースをゲーム開発に割り当てることが可能となっているためKinectの全機能を必要としないゲームタイトルのパフォーマンスが向上した。この場合も音声認識等は使用可能である。さらに、顔のスキャンによるXbox Networkへのサインイン、赤外線リモコン(IRブラスター)の代用も可能である。
Xbox One S、Xbox One Xでは、Kinect専用の端子が省かれているが、"Kinect アダプター"を経由したUSB噛ませ接続を使うことで接続は可能。Xbox Series X/SはUSBで接続しても非対応であり、Series以降でKinect専用ゲームをプレイすることはできない。
また、2017年をもってKinectの生産をすべて終了し、2010年から始まったXbox周辺機器としてのKinectシリーズの歴史に幕を下ろした。ただし、開発者および法人向けに発売されている開発用Kinectが存在している。
Xbox One用のKinectを使用する作品のうち、ボディトラッキング、またはヘッドトラッキングに対応した作品は極めて少ないため、まとめて下記に記載する。
第一世代「Xbox One ワイヤレス コントローラー」
第二世代「Xbox One ワイヤレス コントローラー」
第三世代「Xbox ワイヤレス コントローラー」
第四世代「Xbox ワイヤレス コントローラー」
マイクロソフト社以外から発売されるコントローラーをXbox One以降のXbox本体に接続する場合は、必ず「DESIGNED FOR XBOX」ロゴのある公認品を購入・使用する必要がある。ほとんどのライセンスコントローラーは有線接続である。ただのPC向けコントローラーや、PS用・Switch用コントローラーは接続しても反応しない。また、コントローラー内部にフォームウェアが存在しない場合がほとんどである。
基本的にこれらの機器は第1~4世代のコントローラー全てで互換性がある。拡張端子に接続できる周辺機器はチャットパッド、ヘッドホン用アダプターのみであり、背面パッドの非公式品はコントローラーのUSB端子にケーブルをつなぐ必要がある。
プレイ&チャージ キット
ヘッドセット アダプター
Xbox One ボイスチャット ヘッドセット(2014)
Xbox ボイスチャット ヘッドセット(2018)
Xbox Oneステレオ ヘッドセット(2014)
チャットパッド(2015)
「Xbox Elite ワイヤレス コントローラー」はプロレベルを追求し、パーツ交換やカスタマイズ機能が追加されている。
「Xbox Elite ワイヤレス コントローラー シリーズ 2」は2019年11月5日に発売されたEliteコントローラーの第二世代。コントローラーのアップデートにより、Wi-Fi Direct、Bluetoothと接続方法を切り替えることが出来るようになり、Dynamic Latency Inputにも対応した。
背面パドルなどの付属品を失くし価格を下げた「Xbox Elite ワイヤレス コントローラー シリーズ 2 - Core」が2022年9月21日に発売された。
シリーズ2 | オリジナル (無印、第一世代) | |
---|---|---|
電源 | 専用仕様 | 共通仕様 |
内蔵バッテリー | 単3形乾電池x2 着脱式バッテリーパック | |
USB接続端子 | Type-C | Micro B |
Bluetooth接続 | 対応 | 非対応 |
プロフィールスロット | 3 + "既定"1 | 2 |
トリガーロック機能 稼働域設定 プロフィール連動 | 3段階 最大・半分・無し | 2段階 最大・半分 |
連動する | 連動しない | |
パドルサイズ | 小 | ー (基準) |
パドルロック機能 (無効化・誤動作防止) | プロフィールボタン長押し | 接続ボタン二回押し |
付属サムスティック | 標準x2 クラシックx2 トールx1 ワイドドームx1 ※Coreには付属しない | 標準x2 ドームx2 トールx2 |
割当機能 | シフト割当 アクション割当 サムスティック方向割当 他 | ー (基準) |
その他機能等 | サムスティックのテンション調整 | ー (基準) |
キャリングケースに着脱可能な充電ドック ※Coreには付属しない | ||
より広い範囲をカバーするラバーグリップ | ||
配色 | 黒基調 暗い銀 【Core】 白基調 | 黒基調 明るい銀 蛍光緑 【限定ホワイト】 白基調 明るい銀 蛍光緑 |
Xboxワイヤレスコントローラーを自分でデザイン・購入できるサービス。
米国では2016年にスタートし、米国より5年遅れで日本では2022年6月9日よりサービス開始された。現在は第四世代の通常版コントローラーのカスタマイズをすることができるが、2022年10月18日にはXbox Elite ワイヤレスコントローラシーズン2もカスタマイズができるようになった。
こちらで購入可能。
肢体に障碍があるユーザーを補助し、自由にゲームを操作する為に設計されたゲームコントローラー。対応ハードはXbox OneおよびMicrosoft Windows 10搭載PC。日本国内では2020年1月9日より数量限定でマイクロソフトのオンラインストアにて発売された。アクセシブルゲーミングを推進するマイクロソフトが開発した。巨大な黒い二つのボタンがメインキーとして配置され、僅かな圧力で反応する。19個の3.5mmジャックを搭載し、別売りの外付けスイッチ/ボタン/マウント/ジョイスティック等のユーザーに合ったデバイスを接続し、機能を拡張を行う。従来の「コントローラーを手を握る」という動作は必要なく、プレイヤーの体勢を問わずプレイ可能となっている。デバイスをマウントし、ベッドや壁に固定させることも可能。底面には車椅子用アタッチメントの標準仕様である3つのネジ穴がある。
ワイヤレス コントローラー
#コントローラー を参照
コントローラーシリーズは有線・無線どちらでも接続・ペアリングが可能。Xbox 360シリーズのコントローラーとは一切の互換性を持たない。ライセンス品のコントローラーはXboxボタンの存在などといったように特定の規格に沿っていなければならず、こちらもXbox 360との互換性を持たない。2023年時点で、ほとんどのライセンス品コントローラーは有線仕様となっている。ライセンスコントローラーの規格は極めて厳しく、非純正品のコントローラー用アダプターなどは本体側で接続できなくなる場合がある。
Kinect センサー
赤外線端子を内蔵し、マイク入力による本体のリモート起動などが可能になる。
Xbox Adaptive Controller
Xboxワイヤレスヘッドセット(2021)
Xboxステレオヘッドセット(2021)
ワイヤレス アダプター for Windows 10
縦置きスタンド
Xbox One メディア リモコン
Windows 10 PC 用 Kinect アダプター
Xbox One S、Xbox One XまたはWindows 10以降のPCでXbox One Kinectを使用できるようにUSB接続するアダプター。
名称 | 概要 | 発売時期 ()内は日本 |
---|---|---|
Xbox One (初期型) | 初期型 | 2013年11月 (2014年9月) |
Xbox One S | 普及型、初期型から小型化し一部性能向上、4K初対応 | 2016年8月 (2016年11月) |
Xbox One X | 高性能型、最上位機種 | 2017年11月 |
Xbox One S All Digital Edition | 廉価型、Xbox One Sから光ディスクドライブを廃した。 | 2019年5月 |
アメリカ大陸、ヨーロッパ、オセアニアの13か国では2013年11月22日に発売された。日本では2014年9月4日に発売された。
従来のKinectシステムから新たに再設計された「Xbox One Kinect センサー」が同梱されていたが、2014年6月からは同梱しない本体セットの販売も始まり、その後Kinectセンサーは生産終了となった。
初期型Xbox Oneの他に、小型化・電源内蔵・4K/HDRビデオや「Ultra HD Blu-ray」の再生・HDRゲームに対応したXbox One S、4K解像度世代 (True 4K) のゲームに対応したXbox One X、Xbox One Sから光学ディスクドライブを廃したXbox One S All Digital Editionがある。
Xbox One X | Xbox One S | Xbox One S All Digital Edition | Xbox One | |
---|---|---|---|---|
電源内蔵・小型化 (初期型比) | 電源内蔵 小型 | 電源内蔵 小型 | 電源内蔵 小型 | 電源別体 初期型 |
HDRゲーム、 4K/HDR10/Dolby Visionビデオ再生 | ○ | ○ | ○ | × |
Ultra HD Blu-ray再生 | ○ | ○ | × | × |
ディスク版ゲーム、 Blu-ray Disc /DVD/CD再生 | ○ | ○ | × | ○ |
Xbox One X Enhanced (ゲーム内のHDR10出力など) | ○ | × | × | × |
ドルビーアトモス、DTS:X、Auro 3D、非圧縮5ch,7chの音源出力 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
コントローラーからの3.5mm端子による音声出力・ボイスチャット | 〇 | 〇 | 〇 | △ |
Xbox OneにおけるBlu-ray Discのビットストリーム出力は2017年以降の本体アップデートで対応。Dolby Atmos for Headphones,DTS Headphone:Xは全モデルで配信されているアプリケーションである「DOLBY ACCESS」、または「DTS SOUND UNBOUND」のダウンロード・課金で対応。ドルビーアトモス・DTS:Xの下位規格であるドルビーデジタルプラス、ドルビーTrueHD、DTS-HDはブルーレイディスクやストリーミングアプリでビットストリーム出力を設定することで再生できる。
ドルビーアトモス、DTS:Xを有効化した場合はS/PDIF出力が強制的にできなくなる。
Xbox Series X/Sはスペックが大幅に向上しているが、互換性の都合上OSは共通のものとなっている。Xbox Series X専用BD-ROMはXbox Oneに挿入してもエラーが発生して起動できないが、スマートデリバリー対応作品は双方のハードで別のエディションが起動可能。シリーズX/SではXbox Oneフォーマットの全てのゲームを起動できるが、Xbox One向けKinectを必ず使用しないといけない作品とEA Play Hub、BBC iPlayer、Oneguideのみ起動が不可能。
3つのOSが用意され、ゲーム用のXbox OS、Windowsのカスタムカーネル(標準Windowsアプリケーションとの互換性は持たないが、ユニバーサルWindowsプラットフォームに対応)、およびそれらを切り替えるためのOS(ハイパーバイザ)が稼動する。このシステムにより、2023年時点ではTwitchを使用したライブストリーミングも可能。
現状、アプリケーション用OSはOneguide、Apple Music、Spotify、設定などの一部例外のアプリを除くほぼすべてのアプリケーションで使用される。ただし、メモリを圧迫する場合、メディア用アプリケーションの起動時にゲームが強制終了する、またはその逆がある。
Xbox One以降は本体の電源ボタンが「Xboxボタン」に変更され、本体に付属するボタンはXboxボタンとコントローラーのペアリング用ボタン、ディスクイジェクトボタンのみとなった。ただし、初代Xbox Oneのみボタンが静電気式タッチパネルである。本体に通電すると、スリープモードを有効にしているかどうかに関わらず必ず本体は一度起動する。その後、本体のボタンを押す、コントローラーかメディアリモコンのXboxボタンを押すか、ライセンスコントローラーを有線で接続してXboxボタンを押すと本体は起動する。
OSの改良は2013年の発売後、2015年(Windows 10ベースに変更)、2017年、2020年、2021年、2023年に行われている。そのうち、2023年の改良はトップメニュー画面とWindows Media Playerの変更にとどまった。
Microsoft Azureと一体化され、30万台のサーバが用意される。セグメントごとのダウンロードやバックグラウンドでの更新ができる。クラウドに処理を一部負担させることもできる。
Xbox版とWindows PC版のどちらかのダウンロード版を購入すれば、どちらのプラットフォームでもプレイできるサービスである(クロスバイ・クロスセーブに近い)。XboxとWindows PCの境界線のない未来を目指している。
対応タイトルは「https://www.xbox.com/ja-JP/games/xbox-play-anywhere」で確認出来る。
Xbox 360とのハードウェア的な後方互換はなく、発売時点ではXbox 360用ゲームディスクをそのまま使用することはできなかったが、アバターや実績などを持ち越せる。Xbox 360版アバターはXbox One内のアプリから姿を編集できるが、アバター用追加パーツの購入は不可能。
2015年のアップデートにて、エミュレーター上で調整されたXbox 360のOS、およびエミュレーター側に内蔵されたゲームをそのまま起動する形で、後方互換機能が実現した。ただし、すべてのゲームが動作するわけではなく、人気作を中心とした一部のゲーム(特に海外製のゲーム)のみの対応となり、Xbox Oneの機能追加(2015年)から随時、互換対応タイトルの追加がなされてきたが2021年11月16日をもってタイトルの追加は終了した。これにより、最終的に全Xbox 360作品のうち約29%が後方互換に対応することになった。 Xbox(初代)のごく一部の作品も2017年から互換に対応しているが、ダウンロード版の初代Xboxソフトは別途購入が必要。ディスク版で後方互換タイトルを起動する場合、ディスクのリージョンロックはすべて無効化され、事実上リージョンフリーとなる。ただし、すべての後方互換タイトルはオンライン認証がプレイするたびに必須である。また、コンソール上からリモートプレイで後方互換タイトルを起動することは不可能である。
Xbox Oneタイトルに高解像度、より速いフレームレート、改善されたテクスチャなどのアップデートを行ったタイトルのことでXbox One X対応作品では最大16倍、それ以外の作品では最大4倍の解像度に高解像度化されて動作する。グラフィックの飛躍的な向上が行われるが、通常のXbox Oneで起動する場合のゲームデータと同一である。こちらから対応タイトル一覧が見れる。
Xbox One S以降はHDR10,Dolby Visionに対応。HDRは「設定」アプリからHDR10,Dolby Visionを許可した後、HDR調整用の専用アプリケーションから明度の調整を行う。Series X/S以降はゲームごとに個別にHDR設定を適用させる「オートHDR」機能が追加された。Xbox One X Enhancedを使用する場合、ゲームで使用されるHDRフォーマットはHDR10になる。
Xbox Oneでは、Xbox 360から引き続きCD,DVD,Blu-rayの読み込みに対応。ただし、8cmディスクは非対応となった。メディアディスクはすべてディスク挿入後に「Blu-ray Disc」アプリを起動しなければ再生できない。また、メニュー画面のUIはBボタンを押してから詳細メニューを押すことですべての項目を確認できる。また、DVDのアップコンバート機能も存在しないが、スクイーズやNTSC/PALの相互映像変換には対応。このほか、USBメモリなどからメディアファイルを再生できる「メディアプレイヤー」のアプリもダウンロードでき、そのアプリ上から外付けUSB上の映像・写真・音楽、DLNA再生が可能だが、DTCP-IPは非対応。Ultra HD Blu-rayは4k映像出力が可能なXbox One S以降のモデルで可能。2023年9月以降のアップデートでDVDのレジューム再生機能が強化された。CDを挿入した場合は「Windows Media Player」が起動し、CD情報のインデックスも自動的に取得される。
Xbox One用ソフト | Xbox 360用ソフト | Xbox用ソフト | |
---|---|---|---|
左右スティック | 左右スティック | 左右スティック | 左右スティック |
十字ボタン | 十字ボタン | 十字ボタン | 十字ボタン |
B | B | B | B |
A | A | A | A |
Y | Y | Y | Y |
X | X | X | X |
LT | LT | LT | L |
LB | LB | LB | DUKE |
RT | RT | RT | R |
RB | RB | RB | SELECT |
VIEW | VIEW | START | START |
MENU | MENU | BACK | BACK |
アメリカにおいては、ケーブルテレビチューナー→テレビと接続されているが、これをケーブルテレビチューナー→Xbox One→テレビと接続することでテレビ放送に関連した情報などをオーバーレイ表示できる機能があり、「OneGuide」という名のアプリでXbox Oneシリーズ上に存在する。これはNFLの中継で試合の情報を提供したり、連動ゲームをプレイできるサービスで利用される見込みである。またテレビの電源からケーブルテレビのチャンネルの切替まですべて音声で操作できる。チャンネルの変更には専用のテレビガイド(EPG)サービスも利用できる。Xbox Oneにはゲームと並行してSkypeによる複数間のビデオチャットを同時に行える「Snap」機能があるが、この接続方法によりテレビ放送とゲームも同時に楽しめる。ただし、oneguide内の画面をキャプチャ・ストリーミングすることは2019年末にできなくなり、放送とoneguideが連動する機能は2021年5月に終了した。入力可能な音源は2ch LPCMおよびドルビーデジタルのみである。
日本国内においては発売時点では対応せず、将来的に実現するものと公表されている。ソリューションとしてピクセラのPIX-BR310W/PIX-BR310W-Xがある。
2013年7月、マイクロソフトはインディーズなどが市販のXbox One本体を開発機器として使用し、制作した作品を公開できる(セルフパブリッシング)ようにする計画を発表、Xbox Live、Kinect、クラウド、実績にも対応するとした。「全ての人がクリエーターに」というマイクロソフトのビジョンによる一環であった。約1年後の2014年7月、マイクロソフトの技術部門担当者の発言として、市販のXbox One本体を開発機器として利用できるようにする計画の撤回が報じられたが、マイクロソフトの広報担当者はこれを否定した。他社のゲーム機版でも同一タイトルを供給する場合(Xbox One・PS4・Wii U版などのクロスプラットフォームで発売する場合)、「Xbox One版が後回しになってはならない」という制約(同時発売条項)が存在し、インディー開発者から制約の撤廃を求める声が挙がっている。逆に、PS版が先に発売されるケースは主に日本で頻繁に発生している。
ゲームアプリに関してはID@Xboxに参加する必要があるが、それ以外のアプリではUWPアプリと同様で一般の個人開発者でも配信が可能となっている。
Xbox OneのDRM(デジタル著作権管理)は反発が相次いだことから発表当初から変更が施されたが、本来は以下の通りで進める予定だった。
ところが仕様発表後、ユーザーや業界からクレームが相次ぎ、PlayStation 4の仕様発表時には「ゲームは今まで通り遊べる」と発言しただけで会場から大歓声が起こっただけでなく、「PlayStation 4でゲームを貸し借りする方法」という動画を製作し、Xbox Oneとの違いを強調してきたことを受け、6月19日付のXbox One公式ブログ「Xbox Wire」で仕様の一部を以下に変更することを明らかにしている。
このため、工場出荷時の最初期のXbox Oneのみ旧DRMのシステムとなっているが、一度でも本体OSのアップデートをすることでそのDRMシステムは削除されてしまう。上記から9年後の2022年9月20日、更に仕様を変更しパッケージ版でソフトを起動する際、初回起動時のオンライン確認も不要になった。これにより、遠い将来Xboxサーバーが閉鎖された場合でもゲームを起動できる状態になった。ただし、ダウンロード版やXbox Game Pass、後方互換機能でのXbox 360、初代Xboxタイトルは今まで通り必要である。
また、リージョンコードによる制限もなくなったため、日本国内のハードで海外版ソフトをプレイすることが可能であるし、日本語版があればオンラインアップデートで日本語環境をインストールできる。その逆も可能で、海外のハードでも日本語環境をインストールできるし、すべての日本製ソフトをまったく問題なく遊ぶことができる。なお、ソフトはリージョンコードがなくなったが、DVDやブルーレイには本体側に引き続きリージョンが記録されているため、日本国内のハードで海外版DVDなどを観るときには制限がある。ただし、PAL規格のDVDはどの本体でもリージョンコードさえ合えば再生できる。メディアディスクのリージョンコード、およびOne S以降で本体内蔵の電源装置の電圧規格は本体の設計が地域ごとに変更された唯一の箇所でもある。
また、近年はゲームを購入せずに、ダウンロードのみを先にリモート上で実行することも可能になった。スマートフォン上の「Xbox」アプリケーションにゲーム機本体を登録し、本体をスリープモードにした後、アプリ上からゲームを検索することでダウンロードが可能となる。Xbox作品のDRMはほとんどがダウンロード版とディスク版の暗号化解除キー、およびゲームデータそのものを統一させる傾向にあるため、先にダウンロードしたデータをディスク版ゲームの挿入で起動することも可能である。よって、Xbox One/Series X用BD-ROMはディスクに傷がついて最後までゲームデータをダウンロードできなくなった場合でも、最低限のデータさえ読み出しできれば引き続きゲームをダウンロードしてプレイすることが可能であり、Wii U、PS3、PS4、PS5のように「中古ディスクに傷がついていたため、購入したにもかかわらずゲームをプレイできない」という問題を回避することが可能である。
2022年9月14日の本体アップデートによりXbox Series X/S、Xbox One本体でDiscordのボイスチャット機能が利用可能になった。この機能はDiscordアカウントとXboxアカウントを連携させDiscordを使い、スマホ等からXbox本体に転送することで実現された。また2022年11月16日の本体アップデートでXbox Series X/S、Xbox One本体から直接利用できるようになった。
Xbox One以降はWindows 8(2015年以降はWindows 10基準のバージョン)がOSに採用されたことで、システムアップデートもWindowsと同じメカニズムで行われるようになった。基本的に本体の起動時に更新データを受信すると警告画面が表示され、それ以前のバージョンをそのまま使う場合はオフラインでしか遊べない状態になる。従来のWindowsと同じ更新であるため、更新は「ダウンロード」、「検証(Vertify)」「適用(Apply)」、の三段階に分けて行われる。「適用」のステップに入る直前に必ずXbox Oneが再起動する。HDDを非公式に交換した場合などはOSのデータが消し飛んでしまうため、BIOS上でエラー画面が表示されるが、USBメモリなどを経由した「オフラインシステムアップデート(OSU)」を経由し、OSを再インストールすれば再びXbox Oneが使えるようになる。ただし、初期型Xbox Oneで2023年現在のOSに更新する場合、初期型の本体のバージョンによっては二回異なるデータでオフラインシステムアップデートを行う必要がある。これはOSのWindowsバージョンを8から10にしてからでないと最新のアップデートデータをインストールできない場合があるためである。通常のアップデートでは「OSU1」のファイルのみを使う必要があるが、この状況の場合、Xbox Oneの本体のバージョンが「6.2.9781.0」だった場合のみOSU3、それ以外でOSのバージョンが「6.2.11791.0」より前のOSだった場合はOSU2のデータを、OSU1のアップデート前にインストールさせる必要がある。アップデート時にUSBメモリからOSUが吸い出され、そのOSUのデータが本体に適合したものであった場合は本体の起動音が二回連続で鳴り、失敗した場合は起動音が一回だけ鳴る。2023年現在はXbox Series X/SとXbox OneのOSデータは完全に同一のものとなっており、UIも全く同じものが使いまわされているが、使用できる機能に大幅な差がある。
詳細は「Xbox Oneのゲームタイトル一覧」を参照。また、Xbox 360及び初代Xboxの後方互換対応タイトルも動作する。
さらにXbox One、次世代機であるXbox Series X/S、Xbox Oneともにリージョンフリーなため、地域設定を変えると海外ストアに入り海外版を簡単に買うことができる。ただし、ギフトコードの入力による作品の購入はリージョン制限(VPNによる制限)が存在する。2017年以降に製造されたXbox One、Xbox Series X用ディスクは入手が困難となっており、現状新規で流通しているディスクもほとんどがマイクロソフトの管轄内で作られた作品か、一部の有名な作品(スカーレットネクサスなど)にとどまっている。
発売日 | 国または地域 |
---|---|
2013年11月22日 | |
2014年9月2日 | |
2014年9月4日 | |
2014年9月5日 | |
2014年9月15日 | |
2014年9月23日 | |
2014年9月26日 | |
2014年9月29日 |
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