桜井 和寿(さくらい かずとし、1970年〈昭和45年〉3月8日 - )は、日本のミュージシャン、シンガーソングライター。バンド・Mr.Childrenのボーカリスト兼ギタリスト。本名および別名義は櫻井 和寿(読みは同じ)。
桜井 和寿 | |
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出生名 | 櫻井 和寿 |
別名 | 櫻井 和寿 |
生誕 | 1970年3月8日(54歳) |
出身地 | 日本 東京都練馬区 |
ジャンル | ポップ・ロック |
職業 | |
担当楽器 | |
活動期間 | 1985年 - |
レーベル | トイズファクトリー |
著名な家族 | 櫻井海音 |
事務所 | エンジン |
共同作業者 | |
公式サイト | Mr.Children official site |
東京都練馬区出身。身長172 cm。アマチュア時代からMr.Childrenの楽曲のほぼ全ての作詞、作曲を手掛ける。Bank Band(本名名義)のボーカル・ギターを担当しているほか、2017年からはコンセプトを変更したReborn-Art Session(本名名義)のボーカルとしても活動する。GAKU-MCとのユニット・ウカスカジーのボーカルも務める。
サッカー愛好家として有名で、「ジュビロ磐田研究会」という草サッカーチームに所属しており、元ジュビロの名波浩の引退試合では国歌独唱を担当したほか、ジュビロチームとして試合に出場した。また、同じくサッカー仲間であるラッパーのGAKU-MCと共に楽曲『手を出すな!』を発表し、2013年からは音楽ユニット『ウカスカジー』を結成。さらに「怖蹴球」(サッカーコワイ)というチームに所属し、「MIFA FC」というチームでも活動している。2008年から2009年にかけてMr.Childrenのサポートメンバーを務めていたナオト・インティライミとの出会いもサッカーがきっかけである。
譜面が読めない。
1998年当時の雑誌のインタビューによれば、好きな曲ベスト10(順不同)は、KANの「MAN」、中島みゆきの「二隻の舟」、the pillowsの「ストレンジカメレオン」、スガシカオの「黄金の月」、浜田省吾の「家路」、UNICORNの「雪が降る街」、ECHOESの「SOME ONE LIKE YOU」、Mr.Childrenの「【es】 〜Theme of es〜」、玉置浩二の「MR.LONELY」、志賀正浩の「わんぱく宣言」。
初めて読んだ本は「ドラえもん」、初めて聴いた音楽は「宇宙戦艦ヤマトのサウンドトラック」。
生まれ変わるとしたら「サル」で、それは「人間から理性を引いて野生をプラスしたようなそんな動物だから」だという。
ツアー中の体調管理について、次の日程まで大きく間が空く際はメンバーと食事に行くこともあるが、そうでない場合はケータリングで夕食をとり、そのままホテルに帰ることがほとんどであるという。
ダボス会議(世界経済フォーラム)2009年度ヤング・グローバル・リーダーの一人。
楽曲は詞よりも先に曲が生まれることが殆どであるという。2010年のインタビューでは「そのメロディが頭の中で出来て、なんとなくキーを決めて、で、自分の口で適当なラララであったり適当な英語であったり・・叫んでるその口の開き方とかその声のかすれ方でこれは怒りなのか優しさなのか、その音から自分はもらうんですね」、2020年のインタビューでは「僕の曲の作り方としては、まずメロディが頭の中で鳴って、それがどういう感じで声を発しているかをイメージするんです。声のイメージが優しければ優しい言葉が付くし、叫ぶ感じであれば、怒りなのか苦しみなのか、そういう感情を表現する言葉になっていく。メロディだけではなく、そのメロディを歌っている自分の声が鳴っていて、その中にある感情を通訳するような感じで歌詞を書いている。」と語っている。
楽曲制作について、2004年のインタビューでは「音楽を作ってるというのはちょっと違って『自分を通して音楽が降りてくる』と言う感覚」、2015年のインタビューでは「歌詞書く作業は乗ってくると凄い、自分でも思いもよらなかったことを書いてる瞬間があって。自分は本当に天才なんじゃないかと思う瞬間がある。」と語っている。また、映画『バケモノの子』の監督の細田守との対談では「できるだけ作るということから遠いところに自分の意識を置くほうがよくて。自転車乗っているときとかお風呂に入っているとき、まったく何も余計なことを考えていないときに、ふとメロディーが流れ出すんですよね。」「夢占いってあるじゃないですか。見た夢が人間の潜在意識のなかでどういう意味を持つのかがわかる占い。あれとすごく似ているかもしれないです。」と述べた。
歌詞について、「そもそも1番というのは、聴いてくれる人の耳に飛び込んでいく表現が必要で、そこで手を差しのべて、もし自分の手を握り返して好きになってくれたのなら、今度は2番で、より深く伝えたいことを書くようにしている」と語っている。また、2004年に『WHAT's IN?』の創刊200号記念特別企画で行われた宇多田ヒカルとの対談では「自身が書いた歌詞が予言めいたものになる経験が結構ある」と互いに共感していた。
自身にとって音楽は「宗教みたいなもの」であるといい、反戦などのメッセージ性を込めた楽曲も制作しているが、自身がMCなどでそうしたメッセージを表明をすることには否定的で、「ミュージシャンがライヴ会場などでメッセージを発信する、みたいなのも、自分が信頼されてんのは、自分に降ってきた音楽があってこその信頼なのに、それを勘違いして、自分が信頼されてると思って、自分の言葉を発信するみたいなことが謙虚じゃないなって気がして。だから音楽に向き合って、音楽に誠実にいたい」と理由を述べている。
基本的にボーカル、ギターを担当することが殆どだが、Mr.Childrenの楽曲「Reflection」ではピアノを演奏している。また、2000年ごろからピアノで作曲をすることも増え、インタビューでは「とにかくもう、何にも考えないで良い曲を作ろうと。で、ピアノ買って。ギターだとどうしてもコードがあって、コードの上にのっかるみたいな、これは1つのバンドなんですよね。まずピアノで曲を書くようにしようと思って。そこから全てが始まりましたね。」と語っている。さらに、ウカスカジーの楽曲「でも、手を出すな!」や「勝利の笑みを 君と」ではベースを、「My Home」ではオルガンを担当。その他にもドラムスを演奏する様子が映像作品『regress or progress '96-'97 DOCUMENT』内で確認できる。
社会現象になり大ブレイクを果たした1994年から1997年までの時期は「ミスチル現象」とも呼ばれ、桜井は自身に対するアイドル視を悩んでいた。当時、そのような"現象"についてどう思うか聞かれ「どんなに売れようがギャーギャー言われようが、そのことが嬉しいとか、そのことに対して何を思うとか、それはないですね。こうした『現象』を、けっこう僕らって、冷静に見てるもんなんですよね。人気もセールスも、やがて落ちていくもの。今が『異常』なんだという考え方だって、できるかもしれない。」とコメントしている。また、2001年のインタビューでは「プロでやると『スター稼業』というのがあるじゃないですか。それがホントにイヤでしょうがなかったというか。」「ファンからキャーキャー言われて自分が天狗になるのが嫌だった」「成功を収めたことですごく何かが、自分の中での物事に対する考え方が変わって」とも振り返っている。
2015年のインタビューで今の音楽についてどんな印象を抱いているのかを聞かれ、自身の子どもが「カゲロウプロジェクト」が好きなためPVを見る機会があり、VOCALOIDについて「それらは情報量や刺激が多くて違うプロレス団体を見ている感じがするが、自分の中で取り込めない分野ではない」と話し、昨今のランキング上位をアイドルが占める現状について「それまでブロマイドを売っていた職種の人たちがCDを売ったというだけの話であり、音楽界の話ではない」とコメントし、話題となった。なお、アイドルに関しては「どう捉えていいのかよく分からない」とも語っている。
2015年から2016年にかけて自らのボーカルの好不調の波を実感することが多く、「それまでの僕は、テクニックで歌うタイプではなく、心に寄り添う歌を大切にしてきた。でも、気分が乗らずに声も出ない、ということも経験した。」といい、ボイス・トレーニングを行うようになった。2020年11月30日放送の日本テレビ系『news zero』で嵐の櫻井翔と対談した際には、「僕、20年ぐらい前までは結構調子に乗っていて『シンガーとして日本代表というものがもし選考されるとしたら、絶対選ばれるだろうな』と思っていたんですよ。ところがここ最近のうまいシンガーを目の当たりにして『俺、絶対に無理』って5年ぐらい前に思ったのかな。そこからボイストレーニングの先生について歌を習って。『スタメンじゃないけど、入れてもらえるんじゃないかな』ぐらいな自信にやっと戻ってきました。」と明らかにした。
影響を受けたミュージシャンは浜田省吾、甲斐バンド、サザンオールスターズ、岡村靖幸、ECHOES、ユニコーン、長渕剛、尾崎豊、KAN、玉置浩二、レディオヘッドなど。なかでも浜田への憧憬は相当なもので、子供の頃からコンサートに通って部屋にスポットライトを作って真似をしたエピソードを紹介したり、浜田との対談で「世界でいちばん浜田さんの物真似が上手いミュージシャン」を自称したりした。音楽イベント『ap bank fes '05』でゲスト出演した浜田を「僕が中学の時から憧れてた人です」と紹介した。サザンオールスターズ(桑田佳祐)に関しては、「サビへの盛り上げ方は桑田さんから」と、音楽性に多大な影響を受けたことを公言している。また、桑田のソロアルバムの中では『孤独の太陽』が好きであり、その中でも「漫画ドリーム」を特に気に入っている。一方の桑田も桜井のことを「個人的に日本で一番才能があるライターでありシンガーです」と高く評価している。ECHOESに関しては初期の曲をほとんどコピーし、THE WALLS時代の楽曲はその影響を色濃く受けている。ユニコーンはアマチュア時代に出場したオーディションのゲストで観て「ユニコーンの"華"を自分なりに研究した」「アレンジ面で大きな影響を受けた」などと話している。KANに関してはライブのMCで「メロディに関して物凄く影響を受けている部分がある」と語ったことがある。
BUMP OF CHICKENとスガシカオは熱心に聴いたり歌ったりするほど好きで、特に(レーベルメイトでもある)BUMP OF CHICKENに関しては「人生で最も好きになったバンド」などと発言しているほか、2000年代の自らを最も象徴する曲として「ロストマン」を挙げ、「いっつも、ことあるごとに歌ってる」と告白している。「ファスナー」はスガの作風を意識して作曲されており、スガのアルバム『SugarlessII』内にも共演したものが収録されている。
西野カナに関して、2010年のインタビューで「声がいい。声量がありすぎないからバランスがいい。」「ラジオで流れていいなと思うと、やっぱりこの子かと耳に止まる」と絶賛していた。また、2014年のインタビューでは「好きを通り越して尊敬の念を抱いている」「本番でつい余計な力が入り、不安定になることが多い自分と比べ、彼女はCDクオリティでライブやテレビで歌えるという凄さを持っている」と語った。
アイドルグループである乃木坂46のアルバム収録曲「きっかけ」について、2016年のインタビューで「小林武史プロデュースのミスチル的なアレンジを感じる」と語っている。
Mr.Children・Bank Band・ウカスカジー・Reborn-Art Sessionの作品は該当ページ参照。
発売日 | 曲名 | アーティスト名 | 収録 | 備考 |
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1994年4月1日 | 女神(エロス) | 藤井フミヤ | シングル「女神(エロス)」 | 作曲。 |
1995年11月1日 | 12月のメリーゴーランド | 寺岡呼人 | シングル「12月のメリーゴーランド」 | 寺岡と共に作曲。 |
1995年12月1日 | これが僕の愉快なヒューマンライフ | アルバム『GOLDEN CIRCLE』 | 作詞。翌年「これが僕の愉快なヒューマンライフ」としてシングルカットされた。 | |
1998年3月5日 | Oxanne −愛しのオクサーヌ− | KAN | アルバム『TIGERSONGWRITER』 | コーラス、ギター(キヌガサマサト名義)で参加。 |
2001年4月25日 | ZERO LANDMINE | N.M.L. | シングル「ZERO LANDMINE」 | ボーカルで参加。 |
2001年11月28日 | Bless you, Thank you | SUNNY | シングル「Bless you, Thank you」 | 作詞。 |
2001年12月14日 | Mother | Acid Test | 配信限定 | 田原健一・小林武史とのユニット・Acid Testとしてジョン・レノンの「Mother」をカバー。 |
2002年2月16日 | はじめの一歩 | SUNNY | シングル「はじめの一歩」 | SUNNYと共に作詞。 |
2003年11月17日 | 寺岡呼人 | シングル「競争る為にだけ生まれてきた訳じゃねぇ」 | 作詞、寺岡と共に編曲。 | |
2005年9月30日 | Mother | Acid Test | ジョン・レノンのトリビュート・アルバム『HAPPY BIRTHDAY, JOHN』 | 前述の「Mother」の初CD化となる。 |
2006年5月31日 | 手を出すな! | GAKU-MC / 桜井和寿(Mr.Children) | シングル「手を出すな!」 | GAKU-MCとのコラボレーション。 |
2006年12月1日 | 生まれ来る子供たちのために | TERU (GLAY)、桜井和寿 (Mr.Children)、絢香、加藤ミリヤ | 配信限定 | RED RIBBON LIVE 2006スピリチュアルソング「生まれ来る子供たちのために」にボーカルで参加。 |
2007年2月7日 | くるみ | 甲斐よしひろ | アルバム『10 Stories』 | コーラスで参加。 |
2007年7月11日 | ミュージック | Golden Circle feat. 寺岡呼人・松任谷由実・ゆず | シングル「ミュージック」 | 松任谷・寺岡・ゆずと共に作詞。 |
2007年9月12日 | 君が降りてきた夏 | 三宅伸治 & 桜井和寿(Mr.Children) | 三宅伸治のアルバム『つづく』 | ボーカルで参加。 |
2007年11月28日 | RED RIBBON Spiritual Song 〜生まれ来る子供たちのために〜 | AIDS チャリティ Project | シングル「RED RIBBON Spiritual Song 〜生まれ来る子供たちのために〜」 | 小田和正・RYO(ケツメイシ)・若旦那(湘南乃風)と共に作詞。 |
2010年10月20日 | フォーエバーヤング | 桜井和寿 (Mr.Children)・寺岡呼人・ゆず | コンピレーション・アルバム『Golden Circle』 | 寺岡と共に作詞・作曲、ボーカルで参加。 |
2011年2月23日 | 月夜のハイウェイドライブ | 桜井和寿 (Mr.Children) | 仲井戸麗市のトリビュート・アルバム『OK!!! C'MON CHABO!!!』 | ボーカルで参加。 |
2011年7月13日 | 青空 | Salyu | シングル「青空/magic」 | 作詞・作曲、アコースティック・ギターも演奏している。 |
2011年8月10日 | ファスナー | スガシカオ | アルバム『SugarlessII』 | ボーカル、ギターで参加。 |
2012年3月7日 | All You Need Is Love | JAPAN UNITED with MUSIC | シングル「All You Need Is Love」 | ボーカルで参加。ミュージック・ビデオにも出演している。 |
2014年5月10日 | バトン | 寺岡呼人 | シングル「バトン」 | 寺岡と共に作詞。 |
2014年7月15日 | 忘れられぬミュージック | ゆず / ももいろクローバーZ / back number / 大原櫻子 & 松任谷由実 | 配信限定 | 松任谷・寺岡・ゆずと共に作詞。 |
2014年12月10日 | STAND BY ME | Quattro Formaggi | TRICERATOPSのアルバム『SONGS FOR THE STARLIGHT』 | TRICERATOPSとのユニット・Quattro Formaggiによる楽曲。 |
2016年2月3日 | 安息 | KAN | アルバム『6×9=53』 | 作詞。 |
2016年8月3日 | バトン feat. 桜井和寿 | 寺岡呼人 | アルバム『COLOR』 | 寺岡と共に作詞、ボーカルで参加。 |
2017年12月20日 | ソングライター | 桜井和寿 (Mr.Children) | 三宅伸治のトリビュート・アルバム『ソングライター』 | ボーカルで参加。 |
JUMP | 21voices & NICE MIDDLE with NEW BLUE DAY HORNS | ボーカルで参加。 | ||
2018年2月7日 | 秘密戦隊☆ゴジュウレンジャー feat. 桜井和寿 | 寺岡呼人 | アルバム『LOVE=UNLIMITED』 | ボーカル、コーラスで参加。 |
2018年12月12日 | ナオト・インティライミ | アルバム『「7」』 | ナオトと共に作詞し、ボーカル、コーラスで参加。ミュージック・ビデオにも出演している。 | |
2019年8月7日 | リボン feat. 桜井和寿 | 東京スカパラダイスオーケストラ | シングル「リボン feat. 桜井和寿」 | ゲストボーカルとして参加。ミュージック・ビデオにも出演している。 |
2020年4月29日 | あなたへ | スガシカオ | YouTube限定 | スガが新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) に関わる医療従事者のために制作した楽曲で、岡野昭仁(ポルノグラフィティ)と共にボーカルで参加。 |
2020年8月12日 | smile | Twenty★Twenty | シングル「smile」 | 作詞・作曲(櫻井和寿名義)。 |
2020年12月30日 | ラストバラード | Quattro Formaggi | TRICERATOPSのトリビュート・アルバム『TRIBUTE TO TRICERATOPS』 | TRICERATOPSとのユニット・Quattro Formaggiによるカバー。 |
2021年10月13日 | 東京協奏曲 | 宮本浩次 × 櫻井和寿 organized by ap bank | 宮本浩次のアルバム『縦横無尽』 | 宮本とのコラボレーション。Bank Bandのベスト・アルバム『沿志奏逢4』に収録。ミュージック・ビデオにも出演している。 |
2021年11月10日 | リボン feat. 桜井和寿 | 東京スカパラダイスオーケストラ | ミニアルバム『S.O.S. [Share One Sorrow]』 | 2021年7月2日に開催されたツアー『東京スカパラダイスオーケストラ TOUR 2021 「Together Again!」』東京ガーデンシアター公演での音源。CD+Blu-ray盤、CD+DVD盤には本楽曲のライブ映像も収録されている。 |
innocent world with 桜井和寿 | ||||
- | 雨が止んだら | - | 未音源化 | 「日比谷音楽祭」のために書き下ろした楽曲。日比谷ブロードウェイによる歌唱で初披露された。 |
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