有安 杏果(ありやす ももか、1995年3月15日 - )は、日本のシンガーソングライター、写真家である。ももいろクローバーZの元メンバーで、2018年に卒業。在籍中のイメージカラーは緑色で、ソロ活動ではドラム・ギター・キーボード演奏を行い、作詞作曲にも取り組んでいた(卒業の詳しい経緯に関しては「経歴・エピソード」の2018年を参照)。
有安 杏果 | |
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生誕 | 1995年3月15日(29歳) 日本 京都府 |
出身地 | 日本 埼玉県富士見市 |
学歴 | 日本大学藝術学部写真学科卒業 |
ジャンル | J-POP |
担当楽器 | ボーカル ギター ドラムス キーボード サクソフォーン |
活動期間 | 1995年 - 2008年(キッズタレント・ダンサー) 2009年 - 2018年(ももいろクローバーZ) 2019年 -(フリーランス) |
事務所 | キャロット(1995年 - 2008年) スターダストプロモーション(2008年 - 2018年) アプリコット(2019年 - ) |
約1年間に及ぶ活動休止期間を経て、2019年1月15日に活動を再開。以後、ソロ歌手や写真家として活動している。埼玉県富士見市出身、日本大学藝術学部写真学科卒業。既婚。
148cmと小柄ながらダイナミックなダンスと高い歌唱力が特徴であり、ももクロ時代は「小さな巨人」のキャッチフレーズで活動していた。
幼少期にはEXILE系列の育成所であるEXPGに所属していたことがあり、ムーンウォーク、パントマイムなどの高度な動きも得意とする(EXILEの全国ツアーにもキッズダンサーとして帯同)。また、NTTレゾナントのアンケート調査にて、「歌の上手いアイドル」ランキング2位になったことがある(1位はPerfumeの西脇綾香)。
歌唱時に深く感情移入する傾向があり、曲の途中で涙が止まらなくなってしまった経験がある。ももクロのマネージメントを行ってきた川上アキラは有安の性格を「直情的で、なによりも人間臭いところが面白い」と評していた。
小さなことで悩んでしまう傾向があるが、自身の様々なコンプレックスを個性として活かしメンバーやファンに受け入れられていた。
滑舌に難があることをネタとした持ち歌がレパートリーとなっていたほか、自撮りの写真における頬のエラを目立たせない独特のアングルは「ももかくど」として親しまれ、へんてこな絵を描くことから「画伯」の愛称もついていた。
努力家としても知られ、ライブやイベントなどの仕事に対し周到な準備を行うのが特徴であった。喉の治療のため声が出せなかった時期には、質問や合いの手が書かれたスケッチブックを数冊用意し、1週間のトークライブ企画に参加し続けたこともある。
自身に対する感想や批評をインターネットで調べる、いわゆるエゴサーチを行い改善点を探るというスタイルを重用。「厳しい意見があっても、それを自分で納得できたらいい」と述べており、「見てくれている人がいて、その人たちに向けてやっているものだから、見てくれている人たちがリアルタイムで求めているものに関しては、出来る限り応えたい」としていた。自身のブログでファンに質問を投げかけ、1000件近いコメントを分析し集計結果を発表したことも何度かある。
ももクロでの活動期間中も、様々なアーティストのCDやライブ映像を日々鑑賞しており、プライベートでaiko・Mr.Children・Superflyなどのライブに訪れていた。
「私にとって歌や音楽は本当に特別なもの」と述べており、練習を兼ねてヒトカラ(1人カラオケ)に行くことも多かった。
グループ在籍中の2016年に、横浜アリーナで開催した単独ライブでは1万人を動員。2017年にはメンバー初となるソロアルバム『ココロノオト』をリリースし、東名阪ツアーや日本武道館でのライブも実現した。2018年1月21日のライブを最後に、ももクロを卒業(詳しくは後述)。2019年1月15日に「音楽活動や写真活動などを通して表現し伝えていく活動を始めます」と発表し、以後、ソロ歌手や写真家として活動している。
両親が関西出身で、京都府内の病院で生まれた(そのため家族と話す時などは関西弁になる)。名前の由来は、母親がドラマ『ダブル・キッチン』のワンシーンに憧れて、お腹の中の本人に「ももちゃん」と呼びかけていたことから。一人っ子である。
1995年(0歳の時)、雑誌の赤ちゃんモデルで芸能活動を始め、まもなくキャロットに所属。
小学生時代の2004年4月から2005年3月の1年間、フジテレビの人気番組『ポンキッキーズ21』に「シスターラビッツ」としてレギュラー出演。さらに、習いごととしてやっていたバレエやジャズダンスを本格化させたいと、特待生としてEXPGに入学。EXILEの松本利夫(MATSU)から指導を受けたこともある。
経験の無いヒップホップダンスに苦戦するも努力を重ね、キッズダンサーとして『EXILE LIVE TOUR 2005 〜PERFECT LIVE "ASIA"〜』に帯同するまでになった。「Kiss you」の曲中、MAKIDAIとのペアでステージに立っており(DVDには未収録)、有安は「何度聴いても鳥肌が立って泣ける思い出の曲」と述べている。
「Choo Choo TRAIN」のミュージックビデオにも出演。また、EXILEと岡村隆史(ナインティナイン)のコラボユニット「オカザイル」のキッズメンバーにも選ばれ、『めちゃイケ』(フジテレビ)への出演、『EXILE LIVE TOUR 2007 EXILE EVOLUTION』への帯同も果たした。
なお、小学6年生の時には、喉の声帯結節の手術を受けている。幼い頃から歌う際に、無理な発声法で大声を出し続けていたことが原因であった(ハスキーボイスの記事も参照)。
中学生になるとキッズダンサーの扱いではなくなったことも相まって、仕事のオファーは激減。プロのダンサーへの道もあったものの、クールなパフォーマンスを求められることを好まず、「笑顔で踊りながら歌いたい」との想いから、別の道を探ることとなった。
なお、2008年にスターダストプロモーションにスカウトされている。
2009年にダンスボーカルグループのPower Ageへ加入。しかし3か月後にグループは解散してしまう。
2009年7月26日、『スタ☆フェス Vol.006』にて、ももいろクローバーに加入した。キャッチフレーズは「ちょっぴりおバカな、小さな巨人」(勉強には一生懸命取り組むものの、一般常識に疎かったことから)。
カメなど緑色の生き物が嫌いなこともあり、自身のイメージカラーは苦手な色であったが、ももクロの活動を通じて愛着がわくまでになった。イメージカラーも相まってカエルに似ていると言われることがあり、自分でもネタにする。
ももクロへの加入が最後であったことや、キッズダンサー時代から表舞台での“オン”と楽屋での“オフ”を意識してきたことなどが影響し、ももクロの自由奔放な雰囲気に対しては距離を置くことが多かった。
しかし2012年の鳥取県米子市でのライブ終了後、「もっと輪の中に入ってきてほしい」と思っていた他のメンバーたちは有安と2時間ほど話し合いの時間を持ち、互いの気持ちをぶつけ合った。これがきっかけで、お互いがパーソナリティーを深く理解し合えるようになり、有安も自分のペースで自然とももクロの雰囲気に溶け込んでいった。この出来事は「米子の夜」としてファンに知られている。
2013年、喉の治療のため2か月近く声を出せない状態となった。この間、ライブにはダンスパフォーマンスのみ行う形で出演し続けた。
同年に発売されたアルバム『5TH DIMENSION』からは発声方法をそれまでと大きく変えているが、同時に個性も残した歌い方となるよう、ボイストレーニングでは指導されたという(なお、この2年後には扁桃腺の除去手術も行っている)。
2014年には『有安杏果プレゼンツ チビッ子祭り』を開催。女性は身長155cm以下、男性は身長159cm以下のみ入場可とする参加資格が設けられたライブであった。
2015年には、和田アキ子とのコラボを複数回披露しており、和田本人から実力を高く評価されている。
同年の定期ライブでは、各地の映画館において有安1人だけを絶えず映し出す特別ライブビューイング「ありやスクリーン」を実施。有安のライブ中に見せる涙や豊かな表情、小動物のような動きなどがメンバーから「面白い」と評されており、有安の姿だけを見てみたいという高城れにの発案を形にしたものとなった。
映像外部リンク | |
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横浜アリーナでの単独ライブの模様 - YouTube |
2016年には自身初となるソロライブ『ココロノセンリツ 〜Feel a heartbeat〜 Vol.0』を横浜アリーナにて1万人規模で開催。併せて、自身が楽曲制作に携わったミニアルバム『ココロノセンリツ♪ feel a heartbeat』をリリースした。
自ら企画や演出を担当したが、やりたいと思ったことを自由にやらせてもらえた訳ではなく、スタッフと議論の上で予算などの折衝を行い、実現にこぎ着けている。
タイトルの由来について本人は、「自分も誰かのライブに行ったとき、はじまる前からライブ中もずっと、心臓が高鳴って鼓動と脈が速くなるんだけど、その鼓動が脈打つ感じを、ライブでみんなと一緒に感じたい、私の心の旋律をみんなの五感で感じてほしい」想いからだとしている。
同じ年には、大分県で追加公演となる『ココロノセンリツ 〜Feel a heartbeat〜 Vol.0.5』を開催。大分県は半年前に起こった熊本地震で大きな被害が及んだが、そのことがあまり知られていない地域であることも踏まえ、以下のように述べた。
どこかに、私がみんなのところに会いに行きたいなって思ったときに、やっぱり日本のね、大変で困ってたり、そういうところに私が行けたら良いなって。大袈裟に言うとあれだけど、生きている意味じゃないけど、歌で何かを伝えるために私はいると思っているので、それができるってなった時に、今私が行くべきなのは九州なのかなと思い、九州で、大分ビーコンプラザでやらせてもらうことになりました。 — USTREAM 2016年9月26日配信 より
チャリティーソングとして「小さな勇気」を自ら作詞作曲し、このライブで披露。期間限定配信され、収益金は日本赤十字社を通じて被災地に寄付された。
他にもソロ活動が活発になり、新日本プロレス『WRESTLE KINGDOM 10 in 東京ドーム』で、有安のファンを公言する邪道とともにリングに上がったりもした。
大学に進んだことを明らかにしていなかったが、日本大学に通い、篠山紀信らを輩出した藝術学部写真学科を卒業したと、2017年3月に公表(浅井譲ゼミ所属)。趣味として一眼レフカメラを持ち歩くことは、公表前にも知られていた。
片道2時間通学で学業とももクロの活動を両立し、一度も単位を落とさず4年で修了したこともあり、藝術学部長特別表彰(同大学の100年近い歴史で初)を受賞。卒業作品も高く評価され写真学科奨励賞(写真学科卒業生96人中4人のみ)も受賞した。ももクロでのキャッチフレーズは「ちょっぴり“おバカな”小さな巨人」だが、メンバーの中で唯一の大卒者となった。
同年春には、小学校時代に在住していた埼玉県富士見市で『ももクロ春の一大事2017 in 富士見市 〜笑顔のチカラ つなげるオモイ〜』が開催された。これは、前年より市のPR大使に就任していた縁で実現したものである。有安は同市にある東武東上本線・ふじみ野駅の一日駅長も務めた。
同年夏には、それまでのロングヘアをばっさり切り、ショートボブに。ソロでの東名阪ツアー『ココロノセンリツ 〜Feel a heartbeat〜 Vol.1』を開催し、新たなヘアスタイルとともにキーボード演奏をサプライズ披露した。
同年秋には、きゃりーぱみゅぱみゅや和楽器バンドらも出演の『宗像フェス』にソロで参加し、7曲を披露。
さらに、日本武道館での単独公演『ココロノセンリツ 〜feel a heartbeat〜 Vol.1.5』も実現し、歌声と共にエレキギター・アコースティック・ギター・キーボード・ドラムの演奏を披露した。
また、ほぼ全ての持ち歌を収録した1stアルバム『ココロノオト』を発売し、オリコン週間3位を獲得。ミュージックマガジン「2017年間ベストアルバム Jポップ/歌謡曲」6位に入選するなど、高く評価された。
1月15日、同月21日のライブを最後にももクロを卒業することを、自身のブログで以下のように発表した。
いつも応援ありがとうございます。
突然のお知らせになっちゃってごめんなさい。私、有安杏果は
2018年1月21日のライブをもって
ももいろクローバーZを卒業します。ありがたい環境でやらせていただきましたが、
子役時代から22年間やってきた世界から一度距離を置いて、
普通の女の子の生活を送りたいという想いが強くなり、わがままを受け入れてもらいました。これから私は何をするか
具体的には何も決まってません。
逆に何も予定のない日々を
人生で一度くらい過ごしてみたいなと思ってます。まずは規則正しい生活をして
ゆっくりとした日々を過ごしたいと思います。
今までの22年間で出来なかった普通のことを、少しずついろいろやってみたいです。そして落ち着いたら、
普通の日常の生活を送りながら
22歳の女の子としての教養や知識をしっかりと身につけられるように励みたいと思います。ももいろクローバーZとしての8年間を振り返ると
走馬灯のようにいろんなことが溢れてきます。
すごく長かったような、あっという間だったような気もするけど
幸せなアイドル生活を送らせていただきました。れに、夏菜子、詩織、あーりんというかけがえのない素晴らしいメンバーに恵まれたこと。
スターダストやキングレコードはじめ、とても熱意ある優秀なスタッフに恵まれたこと。
たくさんの素晴らしい楽曲に恵まれたこと。そして何より、いつでもどんな時でも一生懸命に応援をしてくれたファンの皆さんがいてくれたこと。
本当に本当に誰よりも幸せな8年間でした。みなさんにはどれだけ『ありがとう』と言っても、感謝の想いを伝えきれません。
今回の私のわがままに対してはいろんな意見があると思いますが、
8年間一緒に歩いてきたみなさんの中に「お疲れ様」と言ってくれる人が一人でもいたら嬉しく思います。
8年間、本当にありがとうございました。遠くの空からだけど、ずっとみんなのこと応援してます。
2018年1月15日 有安杏果
卒業に関しては一部のネットニュースを発端にTikTokなどで、「他のメンバーからのいじめが原因」とするデマが流れた。専属ライターや専門誌の検証によると、加入当初に他のメンバーと距離感があった際の映像が意図的に切り取られただけであり、“不仲による卒業”は事実と異なる。卒業後に発売の雑誌『BUBKA 2018年3月号』には、有安と各メンバーが1対1で本音を語り合う対談記事などが35ページに渡って掲載され、有安は卒業の理由について以下の様に述べている。
具体的に卒業を考えはじめたのは1年ぐらい前ですかね。ちょうど大学卒業のタイミングですよ。[中略]周りの同級生はみんな、大学を卒業するタイミングで就職とか、新しいスタートを切るわけですよ。それぞれが勇気を持って新しいスタートに向かう姿を間近で見ていて、私ももっと成長したいな、自立したいなって。もちろん勇気はいるんですけど、私にとって新しいスタートを切ることが、ももクロからの卒業ってことになっていったんです。 明日はどんな仕事が入ってくるかわからない。とにかく、この世界のお仕事っていうのは、予定通りにはいかないじゃないですか? 私は何をするときにもしっかり準備をするタイプなので……こういう生活を22年間も続けてきて、これをずっと続けていくのはもう限界かなって思いはあります。だから一旦、この世界とは距離を置いて、ゆっくり過ごしたいなって。 — p.28より引用
これを「芸能界引退」と報じるメディアも少なくなかったが、本人はインタビューに対して「“引退”っていうよりは、あくまで“卒業”」と述べ、いずれ何らかの表現活動をする可能性に言及した。
1月21日、最後となるライブ『ももいろクローバーZ 2018 OPENING 〜新しい青空へ〜』はインターネットテレビ「AbemaTV」が全編を緊急生中継し、同局音楽部門で史上最多視聴数を記録した。
3月15日、23歳の誕生日を迎えると同時にTwitterアカウントとInstagramアカウントを開設。愛器のギターを抱えた写真と共に最初の投稿がなされた。以降、自身が創作した作品の他、自身の映像作品をPRした店舗への御礼参りの模様などの投稿がされている。
同月末には、ももクロ在籍中に最後のソロライブとなった、日本武道館での公演がBlu-ray/DVDでリリースされた。
6月には、アロマテラピー検定1級(公益社団法人日本アロマ環境協会)に合格したことを上記SNS上で報告。大晦日には1年を振り返り、ももいろクローバーZについて言及した。
改めて熱い心のこもった応援をいつもしてくれた『奇跡のファン』のみなさんをはじめ、関わってくださったすべてのみなさん…そして誰よりももクロのメンバーである、れに、夏菜子、詩織、あーりんに心から感謝の気持ちでいっぱいです
明日からの2019年も感謝と謙虚な気持ちを決して忘れずに、過去にとらわれる事なく未来を向いて自分の歩幅で一歩ずつ全力で生きていきたいと思います
本当にありがとうございました
これからも、ももクロのことそして4人のことをどうかよろしくお願い致します
1月15日、SNS上でファンに向けて「音楽活動や写真活動などを通して表現し伝えていく活動を始めます」と発表。個人事務所を設立し自分のペースで活動する予定と報告した。
これを受け同日、ももいろクローバーZのメンバーは公式サイトに「仕事じゃないお知らせ」というタイトルでコメントを掲載。「これからのストーリー お互い頑張ろうね」と一文を記した。
2月6日、医師である一般男性と結婚を前提に交際していることを明らかにした。男性は現事務所の代表も務めている。
出会いは以前から通っていた山王病院のボイスセンター医師からの紹介。2016年7月開催のソロライブにスタッフとしてサポート、体調管理、ボイスケアをはじめ、セットリスト、MCの相談を受けていた。グループを卒業後、共通の趣味のカメラを通じて一緒に行動することが多くなり、2018年3月から交際していた。
3月24日、EX THEATER ROPPONGIで、また同月27日になんばHatchで、復帰後初のライブとなる「有安杏果 サクライブ 2019 ~Another story~」を開催した。なお、24日の公演では、同日付で公式ファンクラブ「スマイルーム315」が設立されることが公演の中で告知され、同時にファンクラブサイトでの会員募集を開始した。
6月19日から24日にかけて阪急百貨店うめだ本店9Fアートステージで、また、7月26日から8月8日にかけては銀座プレイス6Fで「有安杏果 写真展 a song of Hope ~ヒカリの声~」を開催し、写真家としての活動も本格的にスタート。以後、写真集の出版や写真コンテストの審査員など、活動の幅を徐々に広げている(詳細は「写真家としての活動」の項目を参照)。
7月15日から8月14日にかけて、全国6都市をまわる「有安杏果 Pop Step Zeppツアー」(全13公演)を開催した(ツアー日程及び会場は「ライブ」の項目を参照)。
11月23日、交際中だった医師と結婚。24日に報告した。
3月4日、翌5日からの春のライブツアーに先立ち、ソロ歌手として活動再開後初となるデジタルシングル「サクラトーン」と「虹む涙」の2曲を同時リリース。3月5日から27日にかけて、全国8都市(全8公演)を回る「サクライブ Tour 2020」を開催予定だったが、 2019新型コロナウイルス感染症の全国的な感染拡大を受けた政府のイベント自粛要請などを勘案し、全公演が6月以降に延期・振替となった(その後、感染症の動向などを踏まえ、延期・振替としていた全公演の中止を発表。なお、11月12日に「サクライブ Tour 2020」とは別の「リベンジ公演」をLINE CUBE SHIBUYA (渋谷公会堂)で開催し、その模様を有料生配信することを合わせて発表した)。当初、LINE CUBE SHIBUYA (渋谷公会堂)でのツアー最終公演が予定されていた3月27日のライブ開始時刻に合わせ、YouTube上で「有安杏果 サクライブ 2019 ~Another story~」東京公演を収録した映像のディレクターズカット版をプレミア公開。終了後に公式HP上で、有安個人のインディーズレーベルの設立と、6月に新曲「ナツオモイ」「Runaway」が収録されたシングルCDと「有安杏果 Pop Step Zeppツアー」のライブ映像をリリースすることを合わせて発表した(その後の感染症拡大の影響で、途中制作作業が中断したことなどの影響を受け、実際の発売日は7月ないし8月にそれぞれずれ込んでいる(発売日の詳細についてはそれぞれの作品の項目を参照)。また、当初シングルCDとして発売予定だった新曲「ナツオモイ」と「Runaway」の2曲については、シングルCDから配信へと発売形態が変更されている)。
11月12日、LINE CUBE SHIBUYA (渋谷公会堂)で「有安杏果 サクライブTour 2020)」を開催。上述のとおり新型肺炎感染拡大の影響で中止となったサクライブTour 2020の「リベンジ公演」として位置づけられるライブで、東京1会場1公演のみの開催、有安にとっては当該公演がこの年開催できた唯一のライブとなった。また、当該ライブでは、新型肺炎感染拡大の状況下で多くの人の移動に制約があることなどを考慮の上、初の試みとしてライブの様子が全国に有料配信された。さらに、公演中に本人から、翌2021年1月に開催される東名阪ツアーの正式名称(「有安杏果 Live Tour 2021 "雫ノ音")と、同年4月に有安自身が単独で全国8都市を回るライブツアー「有安杏果 サクライブ 弾き語りツアー2021」の開催が発表された(以上、ライブについての詳細は「ライブ」の項目を参照)。
なお、本来「サクライブ Tour 2020」がスタートするはずだった3月5日に合わせて自身の楽曲「feel a heartbeat」のスタジオ生演奏動画をYouTubeにアップするなど、ライブの本公演や代替公演が中止となってしまった春先から夏頃にかけて、YouTubeやTwitterなど、SNS上での自身のチャンネルを通じ、自身の作品やカバー曲の動画をアップするといった試みも散発的に行われている。
緊急事態宣言や数次に及ぶ感染拡大の状況を受けた外出自粛などにより、音楽活動同様、写真活動の方でも大きな制約を受けた。そのような中、2月から連載が開始されたAERA dot.の「ももかアイズ-有安杏果が撮る東京の文化財-」、11月から12月にかけての毎日新聞(東京夕刊)の連載記事「美とあそぶ」といった企画記事や、写真雑誌「Cameraholics」といったいくつかの媒体で自身の手による作品を何点か公開している。なお、「Cameraholics」では、「曇りのち時々晴れ」というタイトルで、自身の手による初のフォトエッセイを連載で手がけることとなった。
2021年1月5日、新型肺炎の感染再拡大を受けた政府の緊急事態宣言発令の可能性を考慮し、年明けに東名阪地区で開催予定だった有安杏果ライブツアー2021 "雫ノ音"全公演の延期を発表、その後当該公演の振替公演を同年11月に行うことを改めて発表した。
4月3日から25日にかけて全国6都市を巡る「有安杏果サクライブ弾き語りツアー2021」を開催(大阪公演のみ9月に延期)。全編にわたりバンド編成を入れずに有安自身の歌とギター、ピアノによる弾き語りのみというシンプルな構成ながら、これまでの持ち歌も含めた大部分の曲をアコースティック演奏用にアレンジし直した上で各公演約2時間半、20曲あまりの演目を一人でこなし、有安自身のパフォーマンスに本人のみでの弾き語りライブという新たなレパートリーを加えるきっかけとなった。
9月3日から11日にかけて、延期となっていた「有安杏果サクライブ弾き語りツアー2021」の大阪公演(振替)と名古屋・東京での追加公演を開催。合わせて、9月4日の大阪公演の最後に、同じく11月に延期となっていた「有安杏果ライブツアー2021 "雫ノ音"」の公演中止を発表した。
2022年3月19日から4月3日にかけて、ボーカル&アコースティックギター(有安)とグランドピアノ(宮崎裕介)の2人編成で、全国5都市を巡る「有安杏果 サクライブ Acoustic Tour 2022」を開催。新型肺炎の感染状況を踏まえ、極力リスクを減らすための少人数編成というコンセプトは、前年に開催された「有安杏果サクライブ弾き語りツアー2021」を基本的に踏襲したものだが、アコースティックギターにピアノが加わることで表現の幅と深みがさらに増したことに加え、ガットギターでボサノバ調にアレンジした既存曲を披露するなど、有安のソロパートでも新たな試みがいくつか取り入れられた。各公演のセットリストに、このライブに合わせて自身が作詞作曲した新曲『夢の途中』と『オレンジ』を入れ、公演で初披露した。(以上、ライブについての詳細は「ライブ」の項目も参照)。
他の多くのアーティスト同様、有安にとっては2021年及び2022年も、2020年に引き続いて新型肺炎の感染拡大に翻弄され、当初計画していた複数の公演が中止や延期を余儀なくされるなど、活動自体が著しく制限された年となった。そのような中、演者やスタッフの数を絞ることで催行できると考えついて実現した「有安杏果サクライブ弾き語りツアー2021」及び「有安杏果 サクライブ Acoustic Tour 2022」だったが、 結果的にはこれまでのバンド編成でのライブに加え、有安一人での弾き語りもしくは出演メンバーを最小限に絞った公演というスタイルを新たに手に入れることで、これまで以上に表現の幅を拡げ、以後の活動の多様化にもつなげるきっかけを作ることができた年になった。
3月24日、前年の「有安杏果 サクライブ Acoustic Tour 2022」で初披露した新曲『夢の途中』のデジタルシングルを配信。それまで自身の手による写真を使うことが多かったジャケットにイラストレーターの革蝉氏の手によるイラストが用いられ、また、4月28日に公開された「夢の途中」Music Videoでも、曲の世界観を独特な形で表現した同氏のアニメーションが用いられた作品となっている。
5月17日、ももいろクローバーZ結成15周年に合わせて、以下のようなメッセージをツイッターやインスタグラムに投稿。2018年1月のももクロ卒業後、公の場でももクロのメンバーへ発した初のメッセージとなったことから、マスコミなどにも取り上げられ、ツイートが1万件以上リツイートされるなどの反響が寄せられた。
私にとって昔も今もこれからもずっと変わらない大切なももクロが15周年を迎えました✨本当に本当におめでとう!
いつまでも夏菜子、詩織、れに、あーりん、みんなを応援してます!
有安杏果
そして一緒にメンバーだったことを誇りに想い感謝してます。本当にありがとう。
これからもお互い頑張ろうね♪
6月16日、前年に開催された「有安杏果 サクライブ Acoustic Tour 2022」の各公演で採録された音源の中から4月2日・3日の東京公演と4月8日の仙台公演から曲目をピックアップし、ライブのセットリスト順に編成したアルバム『有安杏果 サクライブ Acoustic Tour 2022』を配信。
7月9日から30日にかけて、名古屋、大阪、東京の3都市で、弾き語り形式のワンマンライブ「有安杏果 弾き語りツアー "A Little Harmony Live" (2023 SUMMER)」を開催。公演中のマスク着用の義務付けはあったが、感染症対策に関する規制が大幅に緩和されて観客の声出しが解禁となり、公演最終日に次回公演の告知がなされるなど、新型コロナウィルス感染症拡大以後では初の、旧来形式に近いスタイルでの公演となった。
10月22日から12月22日にかけて、上記「有安杏果 弾き語りツアー "A Little Harmony Live" (2023 SUMMER)」から続く弾き語り形式のワンマンライブの秋冬版で、全国12都市を巡る「有安杏果 弾き語りツアー "A Little Harmony Live"(2023 AUTUMN WINTER)」を開催。岐阜市、神戸市など4都市で、ソロ活動開始後としては初めてとなる公演を行ったほか、大阪公演の際に、年明けの2月に「新たなジャズプロジェクト」として、東京など3都市のビルボードライブで「有安杏果 Jazz Note」を開催することを告知した。
有安にとって2023年は、新型コロナ感染症収束後本格的に活動を再開し、特に後半の7月以降、弾き語りのワンマンスタイルでのライブを比較的ハイペースで開催できた年となった。また、新型コロナウィルス感染症拡大期のステイホームの時期から習熟に励んできた楽器の演奏技術や英語を、弾き語りでのパフォーマンスのさらなる向上や、ソロ活動としてのあらたな軸となるジャズへの挑戦へとつなげ、有安自身がソロ活動でやりたかった「バンド、弾き語り、ジャズ」という3つの柱をそろえつつ、2024年に向けて活動の幅をさらに拡げ「新たな扉」を開いていくための、あらたな準備の年ともなった。
2月13日から16日にかけて、横浜、東京、大阪の3都市で、初のジャズライブ「有安杏果 Jazz Note 2024」を開催。ジャズというあらたなジャンルへの挑戦であることに加え、2部入れ替え制、「スマートカジュアル」のドレスコードが設定されたディナーショー形式のライブで、全ての演目が英語で披露されるなど、これまでのバンドライブや弾き語りとはまた違った趣のライブとなった。
ももいろクローバーZに在籍していたときの活動については、ももいろクローバーZのページを参照。
ももいろクローバーZ時代に、グループ内の各メンバーとは、以下のユニットを組んでいた。
あーりんやす(佐々木彩夏+有安杏果)
ももかなこ(有安杏果+百田夏菜子)
ありたまい(有安杏果+玉井詩織)
事務所に推され隊(有安杏果+高城れに)
てんかすトリオ
有安自身で制作した楽曲の音源を配信する際に、アートワークの素材となる写真を自ら撮影することがある。これまでに有安本人が手がけたアートワーク素材の作品として以下のようなものがある。
子役として、火曜サスペンス劇場やはぐれ刑事純情派などのドラマやCMへの出演歴がある。
映像外部リンク | |
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『幕が上がる』映画予告編 - YouTube |
2015年には、踊る大捜査線シリーズで知られる本広克行監督の指名で、ももクロメンバー4人とともに青春映画『幕が上がる』での主演を果たした。
第40回報知映画賞ではメンバー5人の演技が認められ、特別賞が贈られた。さらに第39回日本アカデミー賞の話題賞(同じくももクロに対して)、TSUTAYA映画ファン賞(作品に対して)なども受賞した。
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