剛田 武(ごうだ たけし)は藤子・F・不二雄の漫画作品『ドラえもん』に登場する架空の人物。通称「ジャイアン」。6月15日生まれ。野比のび太のクラスメイト(ガキ大将)。ジャイ子の兄。
注意事項:
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このフィクションに関する記事は、全体として物語世界内の観点に立って記述されています。 |
剛田 武 | |
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『ドラえもん』のキャラクター | |
作者 | 藤子不二雄 (のちに藤子・F・不二雄名義) |
声優 | 肝付兼太(1973年) たてかべ和也(1979年 - 2005年) 木村昴(2005年 - ) |
プロフィール | |
愛称 | ジャイアン |
性別 | 男性 |
種類 | 人間 |
国籍 | 日本 |
肩書き | 小学生 |
親戚 | ジャイ子(妹) 剛田ヤサシ(長男)★アニメのみ |
誕生日 | 1964年6月15日 |
同級生に暴行したり漫画・オモチャなどを奪ったりするなど乱暴な人物。作中では特にのび太をいじめることが多い一方で、義理固く涙もろい一面の持ち主であり、特に映画版では後者の性格が強調される。ガキ大将と言われているが、腕力でのび太・スネ夫を従わせているだけである。
ほかの主要キャラより大柄な体格と高い運動能力を持つ。それに対し勉強は苦手である。
主な趣味は歌であるが聞くに堪えないレベルの音痴。それにもかかわらず自身の歌を空き地で披露する「ジャイアンリサイタル」に同級生を強制参加させ、周囲に嫌がられている。
実家は個人商店の「剛田商店」。時折実家は八百屋という設定で書かれている書籍などもあるが、原作では卵や缶詰を売ったり、カボチャなどの野菜を売ったりする描写があり、アニメでは食品や調味料以外に金物やティッシュなども扱っている商店となっている。そのため八百屋だという明確な描写は無い。家族は母ちゃん、妹のジャイ子、およびほとんど登場しない父ちゃん。母ちゃんには頭が上がらず、いじめやリサイタルなどの騒動を起こしては母ちゃんから「たけし!」と怒られる描写が目立つ。ジャイ子を溺愛しており、彼女に手を出す者は容赦しないほど、妹思いな一面もある。
将来の夢は歌手であるが、『ドラミちゃん ミニドラSOS!!!』ではスーパーマーケットの経営者になっている。
はじめは「ジャイアン」という名前だけだったが、読者から「なぜ名前がないのか」という問い合わせが相次ぎ、名と誕生日が当時アシスタントだったえびはら武司からとられた。
登場キャラクター中、子供では最も長身。右目が大きく左目が小さい“ガチャ目”がち(表情によって強調されて描かれる程度)で団子鼻。常に茶色のセーターと黒の長ズボン姿(映画「のび太の創世日記」序盤では半ズボン姿。その他、夏である事が描かれている話などでは半袖姿であったりする)。
前髪は1979年から1985年まではアニメオリジナルの丸まった感じだったが、1986年以降現在まで、原作に準じたとがっている感じになった。
目についても、1979年以来、原作と違って白目があり、黒目が小さかったが、2005年の声優リニューアルを機に、原作に準じた、中央が白い黒目がちの目に改められた。2010年代以降は怒った時に黒目が小さくなることがある。2017年に再度キャラクターデザインが改められてマイナーチェンジされてからは、最初は黒目で描かれることがあったが、途中から白目で描かれることが多くなった。
肌の色は漫画ではのび太達と同じ肌色であるが、アニメでは褐色になっている(なお、父親も肌の色が褐色)。
とても短気で喧嘩っ早い言動が多く、「お前の物はオレの物、オレの物もオレの物」というセリフ(ウィリアム・シェイクスピアの戯曲「尺には尺を」に似たものがある)に代表されるように、きわめて自己中心的・自分勝手である(これに由来した「ジャイアニズム」という言葉が存在する)。一方で義理固く涙もろい一面の持ち主であり、「心の友よ!」と泣きながら叫んで抱きつく事もある(ただしドラえもんの道具の利益を期待している時などにも「心の友よ!」とすがりつくなど押し付けがましい面を見せることもある)。また、大長編シリーズでは義侠心に富んだ性格が強調される。
「ムシャクシャしている」という理由だけでよくのび太やスネ夫に八つ当たりしている。「この野郎」などの罵詈雑言を浴びせながらクラスメイト(特にのび太やスネ夫)に暴力を振るう、相手が怪我をするまで容赦なく痛めつける、バットで十数発も殴りつけるなどの暴力を平然とふるうという容赦ない一面も持っている。ジャイアンひとりでドラえもんやのび太たち4人に殴りかかることもある。また、「のび太を1日1回殴らないと飯が不味い」と言ったこともある。格闘技や武術の真似事を始めると「腕試し」と称して、技を使わずとも楽勝なのび太を強制的に相手に選ぶ等、現代では暴行罪や傷害罪になる警察沙汰になる行為を平気で日常茶飯事として行う。
なお、暴力の対象はのび太達同級生だけでなく、小さい子供や動物も含まれており、頭に包帯を巻くほどの怪我を負わせたり、子犬を蹴飛ばしたり、猫をゴミバケツに閉じ込めるといった行動を取る。ジャイアンが悪さをした後、その子供の親や動物の飼い主に怒られたり、親犬に袋叩きにされる事もあった等。
これらの行為をしている所を母ちゃんに見つかって母ちゃんからお仕置きを受け、強制的に退場させられるパターンが多い。逆に叱らなくなると、それをいいことにして乱暴をさらにエスカレートさせていた。
登場人物の中ではスネ夫が被害にあうことが最も多い。その手口は強引に他人の漫画やおもちゃ、おやつなどを取り上げ、「お前のものはオレのもの、オレのものもオレのもの」と叫んで自分のものにする、というものである。執念深く、欲しい物があると持ち主にしつこくくれるよう頼む。借りた物が壊れたりしない限り自分から返すことはほとんどなく、催促されると開き直って怒るので友人たちはひみつ道具に頼って取り戻すことになる。当人曰く「返さないのではなく永久に借りておくだけ」「いつ返すか決めてないだけ」。
場合によっては奪った物や借りた物を返す事もあるが、物が壊されたり、汚された状態で戻ってくる為、ちゃんとした状態で返す事は少ない。
普段はとても短気で喧嘩っ早い程の粗暴な性格であるが、ドラえもんやのび太など主要キャラがピンチに陥ったときには心配したり、助けたり、涙ぐんだりするなどし、内面では彼らを親しい友人とみなしている事がわかる。
たとえば風邪をひいたのび太を本気で心配したり、ドラえもんの力を借りられず追い詰められたのび太を助けるために共闘したこともある。もしもボックスの効力でのび太がアメリカへ引越しをすることになった際には、誰よりも早くのび太の家へ駆けつけ涙を流して、今まで虐めてきたことを謝罪し、今までの分、自分を殴らせた。
大長編シリーズでは特にその体格ゆえに男気溢れる性格が顕著で、命を賭して友達を守ろうとするなど仁侠的な印象が強い。
連載初期にはこうした性格が固まりきっておらず、ドラえもんとの別れを嘆くのび太をからかっていじめたこともあるが、映画『帰ってきたドラえもん』ではドラえもんが未来から帰って来た直後、のび太の心を傷付けた事を謝ろうとどら焼きを持ってしずかとスネ夫と共に野比家に来ていた。
またこうした性格が行き過ぎてかえって迷惑になることもあり、のび太が家出した時にはそれを支援するためスネ夫に強制的に協力を求め、おじさんの話に感動しのび太の押しかけボディーガードとしてつきまとった。
他者を思いやる行為に弱く、涙もろい面もある。学業こそ怠るものの強くなりたいという意思もあり、自身で身体を鍛える努力家の一面も併せ持っている。
非常に妹思いであり、妹のジャイ子に対しても優しく、彼女を泣かしたり、傷付ける者は友人であろうと怒りを見せる。ジャイ子が漫画のスランプで落ち込んでしまった際は、ドラえもんやのび太に頭を下げて助けを求めた事もある(ただし言うことを聞かない時にその都度脅しをかけてくる)。アニメ第2作第1期の後期では、ドラミという妹を持つドラえもんとは同じく妹を持つ兄として共感し合う場面もあり、アニメ第2作第2期ではジャイ子とドラミがスネ夫とスネ吉に会っている場面をドラえもんと共に知った際は同じ妹を持つ兄としてドラえもんと手を組んで一緒に様子を探ったり、勘違いでジャイ子とドラミが泣かされたと思い込んだ時もドラえもん共々激昂してスネ夫とスネ吉を痛い目に遭わせている。子守りロボットのドラえもんよりも子守りも上手く、面倒見のいい所もある。
のび太やスネ夫、しずかなどがそれなりに親に反抗しているシーンがあるのに対し、ジャイアンは親への反抗心を抑えている所もあり、店番をさぼろうとしたり陰で悪口を言うなどして、ストレスを発散したこともある。
泣き上戸の気があり、酔っ払うと女口調のおとなしい性格になり、酔っ払うと酒癖が悪くなるスネ夫に散々殴られ、これまで奪ってきたおもちゃや漫画を返させられた。
前述のような性格から、のび太と同じ立場に立たされた際はのび太を支援していることがわかる。普段はスネ夫とコンビでのび太をいじめることが多いが、スネ夫の態度に怒りのび太と組んで仕返しをしたこともある。
映画『のび太の結婚前夜』ではジャイアンの家でのび太、スネ夫、出木杉とバチェラーパーティー(男友達が新郎を送り出す女人禁制の、独身時代最後の飲み会)をした際、「なんでしずかちゃんがお前を選んだのかわかった気がする」と語るなど、心のどこかではのび太を認めていた節がある。また、テレビアニメ第2作第1期の「本音ロボット」では、内心ではのび太のことを友達だと思っているが、なかなか素直になれずに暴力を振ってしまうと本音ロボットを介して語っている。
入学式の日、のび太が失くしてしまった自分のランドセルをずぶ濡れになりながら探し、ランドセルがあったトラックを必死で追いかけた。
レギュラーメンバーの中ではスネ夫と行動を共にすることが多く、スネ夫との友情を感じさせる描写も少なくない。しかしスネ夫は内心ジャイアンに対してかなり鬱憤が溜まっているようで、のび太やドラえもんと一緒に仕返しをすることも多い。ジャイアンはおべっかを使うスネ夫に気を良くし、スネ夫はジャイアンの腕力を笠に着てのび太をいじめ、といった一種の利害関係が形成されている。ジャイアンはスネ夫に利用価値が無いと判断した際は一転してスネ夫をいじめることが多い。
クラスメイトには横暴な振る舞いが多いが、出木杉には個人的な相談に乗ってもらうなど、一目置いている。ただし回によっては暴力を振るったり、漫画を奪ったりするなど、出木杉自身はジャイアンを恐れている様子。
のび太を野球に誘う場面が多いが、それはチームメンバーが足りない時だけ入れるのみで、(実際、チームに入れると負ける事は承知しながらも数が足りないと野球が出来ないという止むを得ない状況からきている)で、逆に足りている時や入れるとチームが負けるという戦力外通告的な考えで誘わない事もある。また、のび太からしずかと遊ぶ約束などを理由に断られても尚むりやり野球に連れて行くこともあるが、逆にある事情で地球の危機にそんなことをしてる場合じゃないと強く言い返されたり、のび太がママの事を泣き叫んだ時には可哀想になって離してあげたり、外に出たくないのび太から怒鳴られて「二度と誘ってやるか」と怒りながら去って行くなど、場合によっては押し切られることもある。
恋愛面に関しては苦手な所がある。女の子と仲良くなるための方法を相談するときは普段の頼みごとのときより声が小さくもじもじしていて笑われたりする(もっとも、その後はいつもどおり怒り狂ったり脅しを掛ける)。また、イヌを連れた女の子に一目ぼれしたときは、ムクを散歩に駆り出して会話するも終始どぎまぎしていた。さらに、野球ボールを拾ってくれた女の子に一目惚れした際、のび太とスネ夫に秘密道具の「人間調味料」を使って自分を都合の良い性格にするよう命令するが、スネ夫に邪魔され失敗する。なお、誰彼かまわず暴力を振るうジャイアンだが、女の子には乱暴なマネはしないようである(ただし「横取り」はしていたような描写がある)。しずかに好意を寄せている節もあり、のび太としずかが仲良くしていると嫉妬する一面がある。
最大の趣味は歌であり、度々クラスメイトをリサイタルに強制参加させているが、破壊的なまでの音痴ゆえにジャイアンが歌うことを周囲は恐れている。
また料理をしている描写があり、これも歌に劣らず破滅的である。
秘密の趣味としてままごとがありひみつ道具で偶然見つかったドラえもんにからかわれると「どら焼きやるから内緒にして」と必死に顔を真っ赤にしながら頼んでいたが、幼少期にはスネ夫とつるみ、のび太がままごとをしているのをからかっている。少女マンガを読んで号泣する場面もある。
その他の嗜好として大きなテディベアが挙げられる。毎週見ている動物番組に800枚の応募はがきを送って当選。それがテディベアであった。また、ゴリラのぬいぐるみを抱いて寝ていることも。書籍『ドラえもんのまんがで覚える英語辞典』では少女漫画のキャラクターが描かれた下敷きを持っていたこともあった。
他にはローラースケートもしており、車に轢かれそうになったところをのび太に突き飛ばされて助けられている。また、プロ野球観戦も趣味としており「めしより好き」と語るほど。
スネ夫からは「これ以上下手な歌を聴きたくなかったから」という理由で絵を描くことを趣味にするようおだてて勧めたが、当のスネ夫はジャイアンの絵を「むちゃくちゃ」と表していた。ただ作中後半になると「いい色出しているね」と評論家から褒められたり、絵が得意なスネ夫の書いた絵に劣らぬキャラクター原案を描いたり、意外と実力を秘めている。
かなりの大食漢かつ早食いで、好物は豆、たい焼き、饅頭、ラーメン、カツ丼、冷やし中華などで、大長編ではラーメンやカツ丼を食べているシーンが多い。のび太やスネ夫が食べ物の好き嫌いが多いのに対して、基本的に食べ物の好き嫌いは無く何でも美味しく食べている。テレビアニメ第2作第1期ではピーマンが好物という設定。
尊敬する人物は宮本武蔵と柔道十段のおじさん(後述)。アクションスターの千葉県一も尊敬しており、ケンカの方法を伝授してもらったり(実際はロケのアクションシーンの収録に巻き込まれただけ)、サイン色紙を宝物として持っていたりしている。
アイドル・星野スミレ、青空ゆかり、川合可愛、伊藤翼、氷川きよしのファン。でも基本的には歌手としては自分が一番好きで翼らに嫉妬することもある。また、レッド・ツェッペリンとおぼしきプリントのシャツを着ていることがある。「LED ZEEPLIN」、「Led ZeepLin」、「L・Zeep」、「L・Z」と書かれたシャツを着ていることがあった。
温泉が大好きという設定もある。
両親には全く頭が上がらないが、特に母ちゃんが大の苦手。姿を見なくても「武!」という怒鳴り声を聞いただけで震え上がって逃げ出すほど。また、ドラえもんのひみつ道具による母ちゃんのロボット(「身代わりテレビ」や「反応テストロボット」)でも恐れており、腫れたのび太の顔を母ちゃんと誤認して逃げ出した事もある。親戚で苦手なおばさん(母ちゃんの妹)もいる。先生(後述)や神成さん、不良の上級生といった目上の人物も苦手にしている。
本人は「(母ちゃんを含む大人を除いて)怖いものはない」と語っており、ドラえもんとのび太が考えつく限り出した怖いものに対して、全く怖がらなかった。しかし大男やお化けを怖がっている描写もあり、のび太同様に虫などは基本的に平気だが本物のお化けや怪物は怖がることがある。
なお、テレビアニメ第2作第1期「思いでボックス」(1997年12月22日放送)では、のび太が「思いでボックス」で「ジャイアンの一番怖い思い出」と言った際、ヒーローのイラストがプリントされたパンツが出てきた。ジャイアンは幼い頃、このパンツを履くと必ずおねしょをしてしまい、母ちゃんに怒られて物置に閉じ込められるという罰を受けた。ジャイアンは小学生になった今でもこの出来事を覚えており、この思い出を見た時は冷や汗をかいていた。
しかし苦手とする一方、母ちゃんに気を使う、ピンチの時には母ちゃんに助けを求めるなどの愛情は持ち合わせている(店番を一人でやるから映画を見に行かせる等)。
また、上述のように母ちゃんと同じく先生に対しても全く頭が上がらない。例えば級友に言いがかりをつけたり暴力をふるっているところを先生に見つかり説教されると、ひたすらペコペコして謝ることしかできなくなる。
歌手(正確にはシンガーソングライター)になることが夢で、「おれ、絶対に歌手になって、大賞をとって、紅白にでます」と張りきっており、ノビタレコードからレコード「乙女の愛の夢」をリリースしたこともある。さらに、ドラえもんに頼んでサイン入り特大パネルを作ってもらったこともある。そのパネルはファンレターをくれた人の中から抽選で当たるという物だったが、応募してきた手紙はどれもジャイアンの歌を酷評するものだったため、のび太が仕方なくもはん手紙ペンで適度なファンレターを書き、のび太にプレゼントされることとなった。
また、ファッションモデルになるという夢も持っている。
将来、世界各地に支店を置く大型百貨店「ジャイアンデパート」を経営し、チェーン会長になることを夢見ている。しかし、ジャイアンは独立して「スーパー・ジャイアンズ」という名の総合スーパーを経営することになる。一方母ちゃんは、元気に剛田商店の経営を続けている。また、「のび太のおよめさん」(2014年8月9日放送)では、25年後も剛田商店の配達をしていた。
主要キャラの中では突出した高い運動能力を誇る。ひみつ道具「正確グラフ」による計測結果によると、力はスネ夫の約1.4倍、しずかの約1.7から2倍、のび太の約3.3倍。
草野球
のび太やスネ夫などと草野球をよく行い、その際「ジャイアンズ」というチーム名をつけ、そのキャプテン兼ピッチャーで、4番を務める。
スイングは凄まじく、自分のステージ衣装を紛失されたとしてドラえもんに木製バットで襲いかかる途中、軽々と電柱を両断するほどのパワーを見せている(『のび太と竜の騎士』)。
ピッチャーとしてはヒットを打たれている描写が多い。のび太のエラーで走者を出している描写もあるが、ほとんどが誰も取れないようなホームランも多く、のび太の守備位置であるライトまで軽々とフライを打たれることもしばしば。打者としてはホームランを幾度か打つなど、それなりに活躍している。ジャイアンズが試合に負けると大抵「のび太のせい」として怒る。
大長編では彼のバッティングの腕や、コントロールが勝利の決め手になったこともある。『宇宙開拓史』では、作品舞台であり重力の軽いコーヤコーヤ星の岩石をスネ夫と静香がトスしてジャイアンがそれをバットで打ち、敵の飛行戦艦に次々と命中させて撃沈させている。『ブリキの迷宮』では、空を飛んでいるブリキの飛行機をジャイアンのバッティングで打ち落としたこともある。
前述の草野球チームの特訓で行った町内十周マラソン(のび太、スネ夫、安雄、はる夫が参加)で一位になるなど高い持久力を持つ。「天気決定表」では、1キロメートル泳げると言っている。
親からは柔道を習っており、まねごとながら多少は空手の心得もあるようである。アニメ第2作では相撲の大会で実績を残した描写もある。また、腕立て伏せを100回もしたり、学校の鉄棒で鉄棒技の大車輪をやってのける。大長編『太陽王伝説』ではイシュマルから自分から進んで棒術を習い、作中ではかなりの上達を見せていたり、ティオと互角に殴り合いをするなどもしていた。
だがこれらと逆に、ボール、ピストルなどの命中率は低く、ノビスケのサブミッションには弱くそのまま電柱に叩き付けられるという一面もあった。
運動は得意だが反対に勉強は大の苦手で、テストの点数も悪い。「正確グラフ」での計測結果によると、頭の良さはのび太の2倍だが、のび太が低すぎるため結局大差はない(なお、しずかの 1/3 、スネ夫の 4/7 でもある)。
普段の点数は15点などで、のび太と大して変わらず、0点も取っている。100点の答案を父ちゃんに見せても、父ちゃん(アニメでは2回父ちゃん、その他は母ちゃん)には不正行為をしたことを簡単に悟られるほど。その他にひみつ道具「アンサーグラス」でも100点を取っているが(この時、出木杉でも難しくて100点を逃している)、両親に怒られたのかは不明。
ただ、何もかもがあべこべの世界で宿題をやってこなかったり、他にも宿題を気にするシーンが見られることから、のび太と違い宿題はしているようではある。ただし、宿題をしてこなくて、先生に叱られた描写もある。
磁石の原理を知らなかったことが原作で判明する。後で自分で発見し、その際にのび太に笑われている。
自分はなぞなぞが得意であるというだけはあって、「のび太に50円のアイスを50円払ってもらった後、やっぱり100円のアイスが欲しいと言って、のび太にあと50円よこせと言われると、『最初に50円玉渡して次に50円のアイスを渡して50円+50円は100円になる』」という巧みな台詞でのび太を騙したり、「東京タワーよりも高くとぶ方法」のなぞなぞ(答えは「その場でジャンプするだけ」。東京タワーは飛べない)など、ずる賢い一面もある。
歌うことがなによりも好きだが、信じられないような悪声で、絶望的にあまりにも酷い音痴である。本人はそのことに自覚がなく、自分の歌のひどさを指摘されると激怒する。彼の歌声は「ボエ~」と表現され、(たまに「ホゲー」)アニメでは大音響にエコーがかかったような表現になる(アニメではよく「北国の春」が使われる)。よく。ジャイアンが音痴であるという設定の初出は「ドラえもんの歌」。一方でラップが上手く、これは声を担当した木村の特技の一つで、作中でも披露している。
その歌を聞いた周囲の人間は体調が直ちに悪化する(ドラえもんやのび太ら曰く「命にかかわる」)。生声だけでは無く拡声や録音された音声でも同様の害がある。このため偶然テレビを通して歌を聴いてしまった先生はたちまち気を失い、次の日学校に出てこられなかったことがある。のび太によれば「音痴の怪獣が化けて出たような声」。その破壊的な歌唱力は「公害の一種」と表現されたり、「フグ毒」や「核兵器」と比較されることもある。
人間のみならず窓ガラスや壁を破壊するほどのエネルギーを持ち、テレビやラジオなどのAV機器に音を入力すると破損してしまう。有害な部分を強めて害虫駆除に利用されたこともある。
歌詞もセンスがなく、歌詞の中には「胸の心の頭も濡れる」「あの子は二度と帰るぞ」「おいらのハートの心」「きみのひとみのまなこ」「お空の月の星のなみだ」といった意味がわからない、または日本語としておかしい言葉があった。
ドラえもんから借りたヒットソングコングに歌詞に入れたいものを決める際、「コオロギ」「たくあん」「しおから」と書いた紙を入れたが、ヒットソングコングから「相応しくない」と拒否された。
その一方で作曲センスはあり、ジャイアンの作曲した曲を聞いたのび太とドラえもんが褒めたことがある。ただし楽譜は読めない。
自身の悪声・音痴にまったく気づいておらず、自分の歌に絶対の自信を持っており(自分の歌を「芸術」などと自賛し、聞いている)、自分の歌のひどさを指摘されると激怒する。但し、自分の歌がまわりから煙たがられている事は薄々だが自覚している。その一方で、寝ぼけて聞いた自分の歌を「誰だ!! 夜中に下手クソな歌を……」と激怒、酷評したこともある。また、のび太に音楽指導をし、のび太が自分とそっくりに歌うと「オンチ!」と酷評し、自分の指導で上達しないことを不思議がる。
しばしば「ジャイアンリサイタル」などと銘打って独演会を開催し、手製のチケットを脅して売りつけ、スネ夫を中心とした町の子供たちがリサイタルを中止にする会議をするもそれを暴力でやめさせたり、強引に集めて実際に歌を聞かせては皆を困らせている。空き地にお手製の看板と空き箱を並べて舞台を作り、何時間も熱唱する(連載後期になるとドラえもんの道具を用いて派手な衣装に身を包み、豪華なステージセットを組むようになる)。母ちゃんはジャイアンリサイタルのことを知っており、「近所迷惑な歌はやめろ」と訴えている。大人が剛田家やリサイタル中の会場に抗議に来る場面はないが、ドラえもんのひみつ道具を使っても所詮一時凌ぎに過ぎず歌を止めたり本人の声が綺麗になるわけではなく、道具の想定外効果で夜中に歌声が響いて住人たちがジャイアンを怒る場面がある。
作者の藤子・F・不二雄は落語を愛好していたため、このリサイタルの話は落語の演目「寝床」から着想を得たと思われる。
その悪声を逆用して、ジャイアンの歌が音響兵器扱いされる描写が散見される。
過去に漫画・テレビアニメ・劇場用映画・特番放送などを通した歴代登場キャラクターの中で、ドラえもんのひみつ道具の効果なしでジャイアンの素の歌声に聴き惚れたキャラクターが2人だけ存在する。
また、次のような例も存在する。
ドラえもんの道具によって聞きほれた例も存在する。
逆に道具などを使わない状態でかつ普通の状態でジャイアンの歌を聴いて面と向かって罵倒した登場キャラクターは大長編『ドラえもん のび太の太陽王伝説』に登場したティオ王子(ただし映画ではティオがジャイアンの歌を聞く描写はない)と映画『ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜』に登場したピッポであり、「下手くそ」「こんなひどい歌聞いたことない」「うるさいだけの騒音公害」とまで言われた。
ジャイアンの作った料理で、歌唱力同様に壊滅的。ただよった臭いでイヌや鳥や虫が気絶する(2019年1月18日に放送された「ジャイアンシチュー」ではそばにあった花壇の花もしおれる描写がなされている)ほどで、たくあんやセミの抜け殻、大福を使ったりするなど食材や味の面でも、この世のものとは思えないようなものだという。
原作では料理を楽しんでいる描写が2回あるが、その一回目に作ったものがジャイアンシチューである(のび太たちの話では、それ以前にハイキングで料理を振舞ったが、やはり後で吐き出すほど不味かったと言う)。二回目の料理は試食したジャイアン自身が倒れてしまい、開催予定だったディナーショーが中止になった。なお二回目のものは「ジャイアンシチュー」だとは明記されていないが、藤子・F・不二雄ミュージアム内で食べられる「ジャイアンシチュー」にはこちらの料理に使われた材料(をかたどった煎餅)がいれられるなど、作品外ではジャイアンシチューと同一視されている。
テレビ版では「ジャイアンピザ」というものを作り、世界中の人間がほしがらなかったが、宇宙人に好まれた事がある。
代表的な創作料理「ジャイアンシチュー」はひき肉、たくあん(10年もの)、塩辛(10年もの)、ジャム、煮干、大福、セミの抜け殻、得体の知れない葉や骨(2019年1月18日に放送された「ジャイアンシチュー」におけるジャイアンの発言)などの材料の組み合わせによるシチューであり(「その他いろいろ」と多くは語られない)、「プウン」や「モワ〜」など不気味な臭いを漂わせ「ドロ〜リ」という怪しい効果音を出すなどする。その臭いは飛ぶ鳥を落とすほど。味は舌を出して泣きたくなるほど最悪だという。
また別の回では、味噌やジャム、たくあんにさらにセミの抜け殻の入った料理を作り、自ら味見してひっくり返った。なお、セミの抜け殻は、センタイ(蝉蛻)という漢方生薬として専門店で取り扱われ、薬膳料理などにも用いられるものでもある。
木村祐一がテレビ番組の企画の中でジャイアンシチューを再現してみたところ、このときは計画的に煮詰めたのでビーフシチュー風味の美味しい料理になったという。
また、2011年5月11日放送のシルシルミシルでは「実際に作るとどんな味なのか?」という視聴者からの質問を受けてこの料理を再現。調理は子役の長与航己(番組曰く「ジャイアンぽい子」)が担当。子供が適当に調理したこともあって、外見は原作通りドロリとした凄まじいものに仕上がった。試食した土井善晴は「食材のバランスが最悪、暗闇のような味」と酷評していたが、その後に試食した出川哲朗は「美味しい。見た目を気にしなければ普通に食べられる」と評価しており、長与自身も「美味い」と述べている。そのため、味は意見が分かれるようである。
藤子・F・不二雄ミュージアム内の飲食施設であるミュージアムカフェには、「ジャイアンシチュー」がメニューにある。こちらは普通のシチューであり、薬味として塩辛、たくあん、ジャム、煮干し、大福、蝉の抜け殻が描かれた煎餅が付いてくる。
また、2013年にジャイアンと木村昴の誕生日を祝してYouTubeで配信された特番にて、木村がジャイアンの指導のもとジャイアンシチューの調理に挑戦したところ、試食の感想は「塩辛が効いてますね」だった。
てんとう虫コミックス第36巻収録「きこりの泉」に登場する。
きこりの泉とはイソップ寓話「金の斧」に登場する泉をモチーフにしたひみつ道具で、泉に物を投げ落とすと女神型のロボットが現れ、彼女の出す問いに正直に答えると落とした物の上位品や素晴らしい物を授けてくれる。そこへ古くなった大量のおもちゃを落とし、新しい物と取り替えてもらおうとしたジャイアンが誤って泉に落下してしまった際、女神ロボットと共に現れたのが「きれいなジャイアン」である。
きれいなジャイアンはオリジナルのジャイアンよりも太い眉と凛々しい目が特徴で、性格は品行方正。一人称は「ぼく」でドラえもんやのび太やスネ夫を「くん」付けで呼ぶ。なお、このひみつ道具の元となったイソップ寓話とは異なり泉に投げ込んだ物はどう答えようと返してもらえず、オリジナルのジャイアンは「助けてくれー」と叫びながら女神ロボットにシャツを捕まれて強引に引きずり込まれていた(アニメでは力ずくに頭を押さえ込まれている)。なお、テレビアニメ第2作第2期「顔か力かIQか」では、のび太がジャイアンの体力を減らしルックスやIQを上げた際、きれいなジャイアンのような顔付きになった。声は爽やかで「覚えてろよ野比くん」と捨て台詞を吐いた。
このきれいなジャイアンは天田印刷加工の「ドラえもんカードゲームコレクション」でレアカード (R0005) として登場し、ロッテの「ドラえもんクッキーボールチョコ」のおまけとしてフィギュア化もされた。さらに、2008年にはワンダーフェスティバル限定商品としてフィギュア化されている。また、藤子・F・不二雄ミュージアムにはきこりの泉が置かれ、そこからきれいなジャイアンが現れるようになっている。
前述のように通称はジャイアン。巨体を持つのでこの通称がついたが、(作中世界において)誰が最初にこの通称を提案したか、ジャイアン本人が呼ぶよう促したのかは不明。同級生からはのび太やスネ夫をはじめとして男子はジャイアンと呼んでいるが、しずかなどの女子からはたけしさん、出木杉からはたけしくんなどと呼ばれることが多い。両親からは「たけし」、ジャイ子からは「お兄ちゃん」と呼ばれており、名字で呼ばれることは先生程度だが、アニメ版では出木杉から「剛田くん」と呼ばれることがある。
えびはら武司作「藤子スタジオアシスタント日記 まいっちんぐマンガ道」によると「たけし」の名は自身の名より、誕生日6月15日もやはり自身の誕生日6月5日からとある。同著によれば、藤子は当初「ジャイアンの本名を決めると同じ名前の子がいじめられないか」を心配していたが、本名を教えてほしいというファンレターの数の多さから遂に折れ、「身近な人からとったと言えば愛される対象になるのではないか」とアシスタントのえびはらの名前を使ったという。なお、同様の理由から妹のジャイ子は、現在も本名が決められていない(後述)。
「ジャイアン」という呼称について、健部伸明編『幻獣大全』は、「語尾の子音を発音しない、フランス語風に『Giant』を言ったもの」という説を提唱している(ただしフランス語読みに準じれば「ジアン」と読むべきで、さらに「巨人」の英語「Giant」に相当するフランス語は「Géant」(ジェアン)である。フランス語版の漫画『ドラえもん』では「Giant」と綴られており、ジャイ子は「Gianette」である。この場合のGiaはイタリア語風であり、通常のフランス語のJeannetteとは微妙に綴りを替えてある)。なお、川崎市の藤子・F・不二雄ミュージアムで販売されているジャイアングッズには「GIAN」という綴りが充てられている。
中国語圏ではジャイアンは「胖虎」(太った虎)で親しまれている。2017年7月に政府がインターネットを検閲・規制している中国で「胖虎」が検索不可能になった際は同時期にクマのプーさんの中国語表記も規制されていたことから、最高指導者の習近平中国共産党総書記と容姿が似ているとネットで指摘されたために規制対象になったと一部メディアは推測している。韓国語版では「マン・トゥントゥン(만퉁퉁)」と呼ばれ、同じく太ったという意味。
アメリカ版では「Big G(ビッグ・ジー)」の愛称で呼ばれている。アメリカ合衆国での放送時、英語の「Giant」には「ぼんやりした」「遅い」といったイメージが存在することから、新たに「Big G」という愛称が設定された。また、ジャイ子は「Little G(リトル・ジー)」の愛称で呼ばれている。
実家は個人商店を営んでおり、父親、母親、妹のジャイ子と同居。その他にペットの犬のムクが登場することもある。
原作では、卵や缶詰を売ったり、カボチャなどの野菜を売ったりする描写があるのみで、店名などは不明。ジャイアンいわく「ボロ屋」であり、家のトイレはボットン便所である。
アニメでは「剛田雑貨店」、あるいは「剛田商店」という雑貨屋。ジャイアンも「雑貨屋」と発言している。また、時事を反映してオンラインフード配達サービスを行ったこともある。
母ちゃんによく店番を頼まれているが、サボってどこかへ遊びに行ってしまうことも多い。アニメでは、のび太がもしもボックスを使ったためにアメリカに引っ越すことになりかけたとき、ジャイアンの母ちゃんがのび太のママに「剛田雑貨店のホームページ、アクセスしてね」と言ったことから、ウェブサイトを公開しているらしい。
TOYOTAのCMでは、雑貨店だった店が地元スーパーマーケットになっている。店名は、自分がキャプテンを務めた少年野球チームから付けた。
以下の設定は、基本的に藤本による漫画のものである。アニメのみの登場人物やアニメのみの設定、藤本以外の作者による漫画作品の人物の場合はその旨を記載する。 以下、★印はアニメのみの人物。
剛田家
曾祖父 | |||||||||||||||||||||
○ | |||||||||||||||||||||
父 | 母 | 叔母 | |||||||||||||||||||
武 (ジャイアン) | ジャイ子 | ||||||||||||||||||||
息子 | |||||||||||||||||||||
この他は血筋不明。
子孫(または子孫と目される人物)を以下に記す。
慈愛庵坊 ★
ジャイアンによく似て、大柄で力の強い人物が多い。のび太曰く、「あいつの一族は怖い人が多いよ」。
肝付は生前、アニメ第1作でジャイアンの声を演じたことはあまり記憶に残っておらず、また同作を白黒作品であったと勘違いしていた。
1994年放送の『ドラえもん15周年記念SP』で、たてかべ和也はよくジャイアンの声で結婚式のスピーチを頼まれ、バカ受けするものの間違えて変なことを言ったりすると「今のすべてジャイアンでーす」とジャイアンのせいにしていると言い、アニメのジャイアンが「ひどいよ~」と困る場面が見られた。
2003年2月18日放送の『タモリのグッジョブ!胸張ってこの仕事』にスタジオ出演し、たてかべはジャイアンの声でアムロ・レイを吹き替えた際、アムロ・レイの「親父にもぶたれたことないのに!」のセリフを「母ちゃんにもぶたれたことないのに!」とアドリブでセリフを変え、周囲を大爆笑させた。
アニメの全面リニューアルでたてかべから木村へジャイアン役を交代した際、たてかべは「次のジャイアンとお酒を飲み交わしたい」と話していたが、木村は当時中学生だったため、5年後に木村が20歳になるまで叶わなかった。
テーマソングとして「おれはジャイアンさまだ!」(作詞・歌:たてかべ和也、作曲・編曲:菊池俊輔)と「そこのけ!ジャイアンさまだ」(作詞:マイクスギヤマ、作曲・編曲:沢田完、歌:木村昴)と「ジャイアンにボエボエ」(作詞:マイクスギヤマ、作曲・編曲:沢田完、歌:木村昴)がある。前者はテレビアニメ第2作1期、後者2曲はテレビアニメ第2作2期の曲となっている。
2021年3月22日、国連が定めた「世界水の日」より展開している「素晴らしい過去になろう」プロジェクトの一環に賛同しているサントリーのステートメントCMに起用される。同日、Twitterに「ジャイアン、父になる(@Gian_papa2021)」アカウントを取得。30歳間近となったジャイアンに第一子となる子どもが生まれたという設定で展開している。同年5月5日よりテレビCM放映開始。
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