マルメロ(榲桲・木瓜、葡: marmelo、学名: Cydonia oblonga)は、バラ目バラ科マルメロ属に分類される落葉高木の1種。マルメロ属はマルメロの1属1種で構成されている。
マルメロ Cydonia oblonga | ||||||||||||||||||||||||||||||
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木になったマルメロ | ||||||||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Cydonia oblonga Mill. (1768) | ||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
マルメロ セイヨウカリン | ||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
quince |
ポルトガル語本来ではマルメロは果実の名で、樹はマルメレイロ (marmeleiro) という。英語名はクインス (quince)。別名「セイヨウカリン」。果実はバラ科のカリンによく似ており、栽培が盛んな長野県諏訪市など一部の地域では「かりん」と呼ばれる。また、「木瓜」の字を当てられることもある。しかし、セイヨウカリン、カリン、ボケ(木瓜)はいずれも別属である。なお、マルメロはヨーロッパ原産でもない。
ただしカリン属 (Pseudocydonia) とは、カナメモチ属 (Photinia) と共に非常に近縁である。そのほか、セイヨウカリン属 (Mespilius)、ボケ属 (Chaenomeles)、リンゴ属 (Malus)、ナシ属 (Pyrus) などとも、詳細な系統関係は不明ではあるがバラ科の中では比較的近く、同じナシ亜連に含まれる。
花言葉は「幸福」「魅惑」。
中央アジア原産。日本へは、江戸時代にポルトガル船によって長崎へ伝来した。マルメロは、カリンよりもやや涼しい場所が栽培適地である。
葉は互生、長さは7 - 12 cm、幅6 - 9 cmで白い細かな毛で覆われている。
花期は春でカリンよりも遅く、葉が出た後に花が咲き、大きさは5 cm、色は白っぽいピンクで5枚の花弁がある。
果実は偽果で、熟した果実は明るい黄橙色で洋ナシ型をしており、長さ7 - 12センチメートル (cm) 、幅6 - 9 cmである。未熟な果実は緑色で、灰色から白色の軟毛(大部分は熟す前に取れる)で覆われている。
果実は芳香があるが強い酸味があり、硬い繊維質と石細胞のため生食はできないが、カリンより果肉はやわらかく、同じ要領で果実酒、蜂蜜漬けや砂糖漬け、ジャムなどが作れる。成熟果の表面には軟毛が少し残っている場合があるので、よく落としてから切って調理する。
マーマレードは、マルメロの砂糖漬けが語源であるという(ただし他に諸説あり)。江戸時代、南蛮伝来のマルメロから作られたジャムを使った南蛮菓子「加勢以多」は、熊本藩主細川家御用達となり、朝廷や幕府にも献上された。
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