『リコリス・リコイル』(Lycoris Recoil) は、A-1 Pictures制作による日本のアニメーション作品。アサウラのストーリー原案によるオリジナル作品である。2022年7月から9月にかけてBS11、TOKYO MXほかにて放送されたテレビアニメ。また、新作アニメの制作が決定している。公式略称は「リコリコ」。
リコリス・リコイル | |
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ジャンル | ガンアクション |
アニメ | |
原作 | Spider Lily |
原案 | アサウラ |
監督 | 足立慎吾 |
シリーズ構成 | 足立慎吾 |
キャラクターデザイン | いみぎむる |
音楽 | 睦月周平 |
アニメーション制作 | A-1 Pictures |
製作 | アニプレックス ABCアニメーション、BS11 |
放送局 | BS11、TOKYO MXほか |
放送期間 | 2022年7月2日 - 9月24日 |
話数 | 全13話 |
錦木千束 井ノ上たきな | 安済知佳 若山詩音 |
漫画 | |
原作・原案など | Spider Lily |
作画 | 備前やすのり |
出版社 | KADOKAWA |
掲載誌 | コミックフラッパー |
レーベル | MFコミックス フラッパーシリーズ |
発表号 | 2022年10月号 - |
発表期間 | 2022年9月5日 - |
巻数 | 既刊4巻(2024年3月現在) |
漫画:リコリス・リコイル リコレクト | |
原作・原案など | Spider Lily |
作画 | 阿部かなり |
出版社 | KADOKAWA |
掲載サイト | カドコミ ニコニコ漫画 |
レーベル | MFコミックス |
発表期間 | 2022年10月28日 - |
巻数 | 既刊1巻(2023年3月現在) |
その他 | 第2、4金曜更新 |
小説:リコリス・リコイル Ordinary days | |
原作・原案など | Spider Lily |
著者 | アサウラ |
イラスト | いみぎむる |
出版社 | KADOKAWA |
レーベル | 電撃文庫 |
発売日 | 2022年9月9日 |
巻数 | 全1巻 |
小説:リコリス・リコイル Recovery days | |
原作・原案など | Spider Lily |
著者 | アサウラ |
イラスト | いみぎむる |
出版社 | KADOKAWA |
レーベル | 電撃文庫 |
発売日 | 2024年3月8日 |
巻数 | 全1巻 |
インターネットラジオ:リコリコラジオ | |
愛称 | リコラジ |
配信期間 | 2022年7月8日 - 2023年3月24日 |
配信サイト | アニプレックス公式 YouTubeチャンネルほか |
配信日 | 金曜日 |
配信回数 | 全27回 |
配信形式 | ストリーミング |
パーソナリティ | 安済知佳、若山詩音 |
構成作家 | 長田宏 |
ディレクター | 長田宏 |
舞台「リコリス・リコイル」 | |
アニプレックス、Office ENDLESSによる演劇 | |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | アニメ・ライトノベル・漫画 |
ポータル | アニメ・ライトノベル・漫画 |
犯罪を未然に防ぎ、人知れず平穏な日々をもたらす秘密組織の支部である和カフェ喫茶リコリコの店員で、その秘密組織のエージェントであるリコリスとしての顔を持つ二人の少女が様々な事件に立ち向かう姿を描く。
『WORKING!!』や『ソードアート・オンライン』シリーズなど数々の作品でキャラクターデザイン・総作画監督として知られる足立慎吾の初監督作であり、ストーリー原案は『ベン・トー』のアサウラ、キャラクターデザインは『この美術部には問題がある!』のいみぎむるが担当する。
世界一の治安の良さで定評のある国、日本。その治安の良さの裏側には、犯罪者を極秘裏に抹殺・消去する極秘の治安維持組織「DA」の存在があった。DAは孤児を養成して殺人技術を身に付けさせた少女暗殺者「リコリス」を数多く擁し、普段は女子高生に偽装した姿で市中に潜伏させ、有事の際に任務を与えて犯罪者を暗殺することで日本の治安を守っていた。
東京都内にある一軒の喫茶店「喫茶リコリコ」は、DAの支部としての裏の顔を持っており、そこには歴代最強と称されたリコリスで、看板娘として親しまれる底抜けに明るい少女・錦木千束が所属していた。そんなある日、DA本部からリコリスの井ノ上たきなが異動してくる。彼女は銃器密売の犯人を仲間とともに追い詰めていたが、人質に取られた仲間を救うべく、犯人を殺すなという命令に背いたため、本部から左遷されてきたのだった。
たきなは当初「リコリスとして一刻も早く実績を上げて本部に戻る」ことにこだわっていたが、千束との交流の中でリコリスとしてではない一人の少女としての生き方を学んだことでそれまでのこだわりを捨て、千束との絆を深めていく。
同じ頃、日本の異常なまでの治安の良さに不審を抱くテロリスト・真島が、その原因を探るべくテロ活動を開始する。また、病に苦しんでいた幼い千束を救った慈善団体「アラン機関」のメンバーである紳士・吉松シンジも、「千束を最強の殺し屋として覚醒させる」という自分の願望を達成するため、真島などの裏社会の人間と手を組み、千束とたきなを戦いの場へと誘う。
そんな中でも千束は、幼い頃に誓った不殺の信念を貫き、あらゆる困りごとを解決するトラブルシューターとして東京を駆け巡る。
原作 | Spider Lily |
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監督・シリーズ構成 | 足立慎吾 |
副監督 | 丸山裕介 |
ストーリー原案 | アサウラ |
キャラクターデザイン | いみぎむる |
サブキャラクター デザイン | 山本由美子 |
衣装デザイン | 鈴木豪、浮き足 |
リコリス制服 デザイン原案 | 尾内貴美香 |
プロップデザイン | 朱原デーナ |
銃器デザイン | 寺岡賢司 |
銃器作画監督 | 江間一隆 |
メインアニメーター 銃器・アクション監修 | 沢田犬二 |
美術監督 | 池田真依子 |
美術設定 | 六七質 綱頭瑛子(協力) |
背景 | 草薙 |
色彩設計 | 佐々木梓 |
CGディレクター | 森岡俊宇 |
撮影監督 | 青嶋俊明 |
編集 | 須藤瞳 |
音響監督 | 吉田光平 |
音響効果 | 上野励 |
音楽 | 睦月周平 |
音楽プロデューサー | 山内真治 |
音楽制作 | アニプレックス |
チーフ プロデューサー | 三宅将典 |
プロデューサー | 神宮司学、吉田佳弘 大和田智之 |
宣伝プロデューサー | 高橋里美 |
制作統括 | 柏田真一郎、加藤淳 |
アニメーション プロデューサー | 中柄裕二 |
制作 | A-1 Pictures |
製作 | アニプレックス ABCアニメーション BS11 |
企画のきっかけについてストーリー原案のアサウラは、アニメ『冴えない彼女の育てかた』の打ち合わせで自身が話題に上ったことだとしている。当初はミリタリー色の強いシビアで空気感が暗い作品であったが、後に作品へ参加した足立慎吾の「見て暗い気分になるアニメは、今はあまり求められておらず、そのフィールドでは『GUNSLINGER GIRL』に勝てない」との考えにより、千束とたきなの関係を軸にした明るい作品となった。足立は共感しやすい作品にするよう心がけたと述べ、ターゲットが狭まらないよう心がけたとしている。
キャラクターデザインのいみぎむるは、足立が熱量のあるデザイナーを探していた折の冬コミでの偶然の出会いが契機で起用された。いみぎむるのデザインをできる限り再現するため、異例ながらキャラクター原案だけではなく、キャラクター設定画まで一貫していみぎむるが担当することとなった。なおリコリス制服のデザイン原案は、足立の発案により乃木坂46など実在するアイドルの衣装を手がけた尾内貴美香が担当した。
本作では監督に加えて副監督がクレジットされており、監督はシナリオと絵コンテなどの演出面を、副監督は中間成果物のチェックなどの映像面を担当している。足立はこれを、アニメーターとして活動するのではなく監督として作品の方向性を示すためだとしている。
なお、本作10話にて絵コンテを足立と共同で務めた伊藤智彦は、本作の放送時期について「当初の予定から3クール分くらい後ろに行っているはず」と述べている。
アサウラの従来の作品にも見られた特徴として、キャラクターの名前には花の名前が用いられている。錦木千束の名前の由来は錦木塚の伝説に登場する千束の錦木であり、千束のキャラクター性は錦木の花言葉である「あなたの魅力を心に刻む」「危険な遊び」から構想された。たきなはギボウシの西日本での呼称であり、花言葉である「静かな人」を体現したような性格に設定された。
いみぎむるによると、たきなのデザインは当初から黒髪ロングにすることが決まっていて、ストレートで飾り気のない性格であることから王道を意識したため、早期に完成したという。たきなのデザインがシンプルであったため、千束のデザインははっきりと特徴を出すために、シルエットだけでも判別できるようにリボンと巻き髪が設定され、髪色についても当初は青みがかった影のある白髪だったが、王道から少し変えるために黄色がかった白髪に設定された。
ミズキのデザインは、美人ではあるが「残念なお姉さん」キャラとして表情で遊んでもらうことを意識して設定された。クルミのデザインは、当初は『この美術部には問題がある!』のコレットに似ていたためにもう少し区別化するよう足立からリテイクを出され、いみぎむるのこだわりであるデコ出しは残し、黒いリボンやダボダボのパーカーを追加してぐうたら感を出すように作られた。ミカのデザインは、足立からアフリカ系とオーダーされていたため、海外のサッカー選手を参考にしたという。また、ギャップを出すために和服を着用させることになり、喫茶リコリコの制服も和装テイストとなった。
フキとサクラなどの他のリコリスのデザインについては、千束とたきなを立てたいため、足立からはベタな美少女にしないようオーダーされたという。ロボ太は、名前が「0.5秒で考えた」もので、当初は紙袋をかぶる設定だった。
真島は、本作がアクションエンタメであることから千束の戦闘力と張り合うことができる悪役が必要だったため、肉弾戦もこなすバイキンマンのようなキャラクターとして設定された。当初はいい画を撮るためにテロを起こすサイコな映画監督という設定だったため、映画好きの設定がその名残となっている。デザインについては「アロハを着たサイコ野郎」とオーダーされた。
たきな役を務める若山は「たきながクールで不愛想に見えるのは、目的完遂のためにずっと真面目に生きてきたからだ」と解釈しており、クールにし過ぎないこと意識して演じている。
クルミ役を務める久野は、アフレコ前にクルミの年齢を尋ねたところ具体的な年齢ではなく「喫茶リコリコの中で唯一、ミカと対等に話せる大人」と返答された経緯もあり、40代くらいの精神年齢として同役を演じている。また久野は、クルミがハッカーゆえに他人とは違う思考回路を持っている、との考えから常に冷静でいることを心掛けているという。
2021年12月31日22時37分ごろにTOKYO MXほかにて情報解禁CMが放送され、製作が発表された。
2022年3月26日にはAnimeJapan 2022にて足立慎吾、アサウラ、柏田真一郎(アニプレックス、A-1 Pictures)らによるトークショーが行われた。
6月12日にはTOHOシネマズ錦糸町 楽天地にて第1話から第3話までの先行上映会が実施され、6月26日にはテレビアニメ『Engage Kiss』と合同で第1話先行上映会が行われた。
作中の「喫茶リコリコ」を再現したTwitterアカウントが3月26日に開設され、放送と連動した投稿が行われている。また、放送中の7月6日には公式pixivアカウントが開設され、原画や設定画などの設定資料が公開されている。
本作のSNS運用について宣伝プロデューサーの高橋里美は、キャラクター同士の関係性や日常をファンの日常に届けることで、物語性が生まれ作品をより楽しめると考え、公式アカウントとは別に喫茶リコリコのアカウントを運用していると述べた。
2022年8月21日には第5話に登場した隅田川を運航する水上バスにちなみ、墨田区観光協会により東京水辺ラインを「リコリコ特別便」として貸し切り千束・たきなによる録り下ろしナレーションでの観光案内を行う、「リコリコプロヂュース 水上バスで大観光!」と題したクルージングイベントが行われた。第一回の応募倍率が10倍以上となるほどの好評を受け、10月23日には同イベントの第二回が実施された。
2023年2月11日に「リコリス・リコイル」スペシャルイベント「喫茶リコリコプレゼンツ アフターパーリィ! Tomorrow is another day.」がすみだトリフォニーホールにて開催され、イベント内で新作アニメーションの制作が発表された。
オリコンの調査によれば、Blu-ray第1巻の発売一週間での売上は2.1万枚に達し、2022年におけるテレビアニメシリーズ作品としては最高記録となっている。また、メディアミックスの累計発行部数はライトノベルが25万部、コミックスが41万部を記録している。
ライター・のざわよしのりは、本作の魅力としてスタッフの人選がユニークだった点を挙げている。本作のキャラクターデザインは漫画家・いみぎむるが起用されているが、漫画家はキャラクター原案としてアニメ制作に携わり、アニメ用の設定清書はアニメーターが担当することが殆どのケースを占める中、今回のいみぎむるの起用は大抜擢だとしている。リコリス制服デザイン原案はアイドルの衣装デザインを手がけた尾内貴美香が起用されているが、服飾専門の人間がアニメの衣装デザインに起用されるのは珍しいとしている。監督にはキャラクターデザイン・総作画監督を務めた経験を持つ足立慎吾が起用されているが、足立は本作が初監督作品ではあるものの、「キャラクターたちのエモーショナルな動きと心情」をアニメーター経験の視点で見事に設計したと称賛している。
ライター・倉嘉リュウは、本作は女性W主人公であり対照的な性格である二人が互いに影響を与え成長していく物語だとしている。また、本作は日常シーンやギャグシーンが多いものの、人の命を扱う題材であることから重めのストーリーとなっているが、性格が明るい千束の存在によってストーリーがシリアスになりすぎずに絶妙なバランスを保てていると評している。
年 | 賞 | 部門 | 候補 | 結果 |
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2023年 | 第9回 Anime Trending Awards | Anime of the Year | リコリス・リコイル | 3 |
Girl of the Year | 錦木千束 | 3 | ||
井ノ上たきな | 7 | |||
Couple or Ship of the Year | 千束×たきな | 4 | ||
Supporting Girl of the Year | クルミ | 8 | ||
Best in Animation | リコリス・リコイル | 6 | ||
Best in Character Design | リコリス・リコイル | 受賞 | ||
Best in Episode Directing and Storybord | 第4話『Nothing seek, nothing find』 | 8 | ||
Best in Original Screenplay | リコリス・リコイル | 2 | ||
Ending Theme Song of the Year | 花の塔 | 6 | ||
Action or Adventure Anime of the Year | リコリス・リコイル | 2 | ||
Drama Anime of the Year | リコリス・リコイル | 受賞 | ||
Best Voice Acting Performance - Female | 安済知佳 | 2 | ||
Crunchyroll Anime Award 2023 | Anime of the Year | リコリス・リコイル | ノミネート | |
Best Original Anime | リコリス・リコイル | 受賞 | ||
Best Director | 足立慎吾 | ノミネート | ||
BEST VOICE ACTOR PERFORMANCE (JAPANESE) | 安済知佳 | ノミネート | ||
BEST ACTION | リコリス・リコイル | ノミネート | ||
BEST MAIN CHARACTER | リコリス・リコイル | ノミネート | ||
BEST NEW SERIES | リコリス・リコイル | ノミネート | ||
第十七回 声優アワード | 主演声優賞 | 安済知佳 | 受賞 | |
新人声優賞 | 若山詩音 | 受賞 | ||
第45回 アニメグランプリ | グランプリ作品部門 | リコリス・リコイル | 12 | |
キャラクター部門 | 錦木千束 | 19 | ||
アニメソング部門 | 花の塔 | 16 |
第11話のアイキャッチでは彼岸花に火をつけて吸う姿が描かれていたが、彼岸花は猛毒を含むため、作画を担当した浮き足から「絶対に真似しないで」との注意喚起が出された。その後、2022年9月30日には配信版における同話のアイキャッチを差し替えることが発表された。
また、公式サイト上では「リコリス筆記試験」と称し、アイキャッチ用のイラストを元にしたTwitter用のヘッダーバナーが配布されているが、そちらもアイキャッチの差し替えに合わせて変更されたほか、第11話以降のイラスト配布が延期された。
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | アクション 作画監督 | 総作画監督 | 初放送日 |
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#01 | Easy does it | 足立慎吾 | 柴田裕介 |
| - | 山本由美子 | 2022年 7月2日 | |
井ノ上たきなは銃取引現場での命令違反を理由にDAから「喫茶リコリコ」に左遷され、優秀なリコリスとされる錦木千束と組むこととなる。千束は仕事に乗り気でないたきなにDAに戻れるよう協力すると約束。二人はストーカーに悩む篠原沙保里(声 - 島田愛野)から相談を受けた際、偶然にも篠原のSNSの写真にたきなが関係した銃取引現場が映り込んでいるのを発見。たきなは篠原をわざと誘拐させ犯人グループを射殺しようとするが、千束はそれを制止し犯人全員を生け捕りにする。 | ||||||||
#02 | The more the merrier | 足立慎吾 | 三浦貴博 | 尾之上知久 |
| 平山貴章 | 竹内由香里 | 7月9日 |
千束とたきなは、ハッカーのウォールナットから護衛の依頼を受ける。着ぐるみを着たウォールナットと合流したものの、アラン機関に雇われたハッカー・ロボ太の支援を受ける武装集団との戦闘中、ウォールナットは銃撃に倒れる。実は撃たれたのはウォールナットに扮したミズキであり、これはウォールナットが死亡したと偽装することで追っ手から逃れるという作戦の一環だった。喫茶リコリコに身を隠しクルミと名乗るようになったウォールナットに、千束は銃取引事件の証拠を解析するよう依頼する。 | ||||||||
#03 | More haste, less speed | 枦山大 |
| 丸山裕介 |
|
|
| 7月16日 |
千束がライセンス更新に行くと聞いたたきなはDA本部に同行。司令の楠木にリコリコでの成果を訴えるが、DAへの復帰は叶わないことを知る。千束は愕然とするたきなを励まし、たきなを嘲笑するフキ・サクラと公開模擬戦を行う。途中たきなも加勢し、二人は勝利を挙げリコリコに帰還する。 | ||||||||
#04 | Nothing seek, nothing find | 神林裕介 | 竹内哲也 |
| - |
| 7月23日 | |
たきなが男物の下着を身に着けていると知った千束は、たきなを連れて女物の下着を買いに出掛ける。その後に立ち寄った水族館で、たきなは千束に犯人を殺さない理由とDAを離れた理由を聞く。同日、1話で銃取引を成功させた真島は、地下鉄駅で銃乱射テロを起こすが、DAのサードリコリスたちから返り討ちに遭う。真島は地下鉄を爆破して逃走したが、翌日の報道では脱線事故と報じられ真実は隠蔽された。 | ||||||||
#05 | So far, so good | 鹿間貴裕 | 関暁子 |
| - | 竹内由香里 | 7月30日 | |
千束とたきなは東京観光を目的に帰国したALSを患う老人・松下(声 - 関輝雄)の案内兼護衛に付く。一行は途中、殺し屋のジンによる襲撃を受けるが、クルミたちの助けで二人はジンを確保。松下は千束に妻子の仇であるジンを殺してくれと懇願するが、千束がこれを断ると反応がなくなる。その後、松下は寝たきりの入院患者を何者かが利用した架空の人物だったと判明する。一方、真島はリコリス掃討に向けて動き出す。 | ||||||||
#06 | Opposites attract | 鹿間貴裕 | 佐久間貴史 |
| - | 山本由美子 | 8月6日 | |
サードリコリス4人が真島らに立て続けに襲撃されたことを受け、たきなは安全のため千束と同居を始める。サードリコリスを襲撃してもDA本部が見つからないことで腹を立てた真島は、ロボ太に3日以内にDA本部を見つけるよう強要。切羽詰まったロボ太は、ドローンで撮影した千束をトップのリコリスだと教える。千束は真島一味に襲撃されるが、たきなたちリコリコのメンバーが駆け付け救出。一連の事件の発端がクルミのDAハッキングであることが判明し、クルミはたきなに謝罪する。現場から逃れた真島はさらに憎悪をつのらせ、アランチルドレンでありながらリコリスである千束に興味を向ける。 | ||||||||
#07 | Time will tell | 枦山大 | 柴田裕介 |
| - |
| 8月13日 | |
ミカのメールが偶然見えてしまった千束は、楠木からの呼び出しでリコリコ存続の危機と邪推する。真島一味はロボ太にDAを攪乱させ、警察署を襲撃するが、容疑者は暴力団員と報道されまたも真実は隠蔽される。千束とたきなはミカが呼び出された会員制バーに潜入。そこに現れた吉松は千束の殺しの才能を生かすため人工心臓を与えミカに託したが千束が殺しをしていないことを責め、ミカは苦悩する。吉松の素っ気ない態度に千束は戸惑うが翌日元気に出勤する。 | ||||||||
#08 | Another day, another dollar | 神林裕介 | 相澤伽月 | 伊福覚志 |
| - | 鈴木豪 | 8月20日 |
たきなは赤字が続くリコリコの経営改革に着手し、見事黒字転換させる。千束は自宅に侵入した真島と対峙。真島は、自らが電波塔事件を起こしたテロリストの一人で、その当時に幼い千束に制圧されたことや自分も殺しの才能を見込まれたアランチルドレンであること、アラン機関は決して慈善団体ではないことを告白して立ち去る。その後、定期健診を受けに行った千束は看護師になりすました姫蒲に拘束され、人工心臓に細工をされる。 | ||||||||
#09 | What’s done is done | 神林裕介 | 大槻敦史 | 丸山裕介 |
| - | 山本由美子 | 8月27日 |
千束の人工心臓は姫蒲に過充電されて修復不能となり、余命2ヶ月と宣告される。千束はDA司令の楠木から真島掃討作戦への参加を要請される。千束はたきなのDA復帰を交換条件に引き受け、たきなに正式に辞令が出る。クルミはミカを問いただし、吉松が千束に人工心臓の移植手術をした10年前のいきさつを聞き、真島と吉松が裏で手を結んでいると推測。それを知ったたきなは、千束を救うため本部への復帰を決意し、復帰前日、千束とのデートを企画し楽しみ別れる。その夜、真島は吉松に接触する。 | ||||||||
#10 | Repay evil with evil | 枦山大 |
| 尾之上知久 |
| 平山貴章 | 竹内由香里 | 9月3日 |
死期を悟った千束は喫茶リコリコ閉店を決定。ミズキとクルミは海外へ旅立つべく空港へ。真島は吉松を誘拐し千束の事情や銃取引の黒幕がアランであることを聞き出す。DAは真島のアジトにたきなたちを踏み込ませるが、真島は別の場所からモニターで嘲笑する。延空木完成セレモニーの日、リコリコでミカは千束に振袖を着せ、吉松の真意を黙っていたことを涙ながらに詫びる。ロボ太は延空木を電波ジャックし、真島は大衆に向け、都内にばらまいた1000丁の銃で偽りの平和に抗えと挑発。DAは千束に出動命令を出し、ロボ太は千束が延空木に近づくと吉松の命はないと脅す。千束はミカと共に吉松救出に向かう。 | ||||||||
#11 | Diamond cut diamond | 神林裕介 | 岩畑剛一 | 関暁子 |
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| 9月10日 |
千束とミカはロボ太に誘導され旧電波塔に到着。クルミは空港でも調査を続け、吉松が人工心臓をもう一つ入手していると突き止めミズキと引き返す。リコリコの異変に気付いたたきなはDA追放を覚悟で作戦から離脱。ロボ太はラジアータをダウンさせ、真島はリコリスの存在を市民に知らしめたあと、延空木におびき寄せたリコリスを爆薬で一網打尽にする。千束は旧電波塔で拘束された吉松を発見するが、待ち伏せていた真島の攻撃を受ける。そこへたきなが飛び込み加勢する。 | ||||||||
#12 | Nature versus nurture | 神林裕介 | 相澤伽月 | 柴田裕介 |
| - | 山本由美子 | 9月17日 |
千束とたきなは苦戦の末、真島を生け捕りにする。千束は吉松と再会するが、吉松は真島を殺さなかった千束を叱責し、2つ目の人工心臓が自分の体内にあり、欲しければ自分を殺して手に入れろと命じる。たきなは千束に代わって吉松を殺そうとするが、千束は吉松を逃がす。一方、DA上層部は真島の策略により存在が世間に暴露されたリコリスを処分すべくリリベル派遣の決断を下す。リコリス救援依頼を受け、千束とたきなは延空木でリリベルと対峙、クルミはロボ太のハッキングを妨害してラジアータの機能を復旧し、マスコミに流れたリコリスの戦闘の様子はすべて延空木で行われるイベントの宣伝映像だったことにした。リコリス処分は中止され、たきなたちリコリスは現場から引き揚げるが、再び真島が現れ千束は一人立ち向かう。 | ||||||||
#13 | Recoil of Lycoris | 神林裕介 | 足立慎吾 | 丸山裕介 |
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| 9月24日 |
真島は延空木の電源を落とし、時限爆弾を作動させる。旧電波塔ではミカが吉松にとどめを刺す。千束は人工心臓の不調を感じながら真島と戦い、割れた展望台のガラスから二人とも転落するが、駆け付けたたきなが千束を救助した。真島が設置した時限爆弾は大量の打ち上げ花火であり、セレモニーの騒動はうやむやにされた。一連の事件後、喫茶リコリコは千束抜きで再開するが、たきなは人工心臓入れ替え手術後に脱走した千束を伊良部島で確保。千束の提案で喫茶リコリコの一行はハワイに移住し、キッチンカーで営業をはじめる。 |
放送期間 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域 | 備考 |
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2022年7月2日 - 9月24日 | 土曜 23:30 - 日曜 0:00 | TOKYO MX | 東京都 | |
とちぎテレビ | 栃木県 | |||
群馬テレビ | 群馬県 | |||
BS11 | 日本全域 | 製作局 / BS放送 / 『ANIME+』枠 | ||
2022年7月4日 - 9月26日 | 月曜 22:00 - 22:30 | AT-X | 日本全域 | CS放送 / 字幕放送 / リピート放送あり |
2022年7月7日 - 9月29日 | 木曜 2:14 - 2:44(水曜深夜) | 朝日放送テレビ | 近畿広域圏 | 『水曜アニメ〈水もん〉』第1部 |
2022年7月8日 - 9月30日 | 金曜 2:15 - 2:45(木曜深夜) | メ〜テレ | 中京広域圏 |
配信開始日 | 配信時間 | 配信サイト |
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2022年7月2日 | 土曜 23:30 - 日曜 0:00 | ABEMA |
2022年7月5日 | 火曜 12:00 更新 |
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火曜 23:00 - 23:30 | ニコニコ生放送 | |
2022年7月6日 | 水曜 0:00 更新 |
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その他、Aniplus Asiaにて東南アジア地域、香港と韓国を対象にサイマル放送が、木棉花国際にて台湾での配信が、Crunchyrollにて英語吹替版、スペイン語吹替版、ポルトガル語吹替版、字幕版のサイマル配信が行われている。
Blu-ray DiscおよびDVD全6巻が、アニプレックスより発売された。
巻 | 発売日 | 収録話 | 規格品番 | |
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BD限定版 | DVD限定版 | |||
1 | 2022年9月21日 | 第1話 - 第3話 | ANZX-15301/2 | ANZB-15301/2 |
2 | 2022年10月26日 | 第4話 - 第5話 | ANZX-15303/4 | ANZB-15303/4 |
3 | 2022年11月23日 | 第6話 - 第7話 | ANZX-15305/6 | ANZB-15305/6 |
4 | 2022年12月21日 | 第8話 - 第9話 | ANZX-15307/8 | ANZB-15307/8 |
5 | 2023年1月25日 | 第10話 - 第11話 | ANZX-15309/10 | ANZB-15309/10 |
6 | 2023年2月22日 | 第12話 - 第13話 | ANZX-15311/2 | ANZB-15311/2 |
『リコリコラジオ』(リコラジ)が2022年7月8日より毎週金曜、2022年10月7日より隔週で、2023年3月24日まで全27回がアニプレックス公式YouTubeチャンネルおよびアニメ公式サイトにて配信された。パーソナリティは錦木千束役の安済知佳と井ノ上たきな役の若山詩音が担当した。構成作家・ディレクターは長田宏。2022年11月13日にはBlu-ray&DVD発売記念イベントとして『リコリコラジオ出張版』の公開収録が行われた。またリコリコラジオの終了をうけ、2023年3月25日のAnimeJapan 2023にて『リコリコラジオプレゼンツアフターパーリィ!in AnimeJapan2023』が行われ、「リコリコラジオは戻ってくる」との告知がなされ、同年7月2日に放送1周年を記念して『リコリコラジオ Anime Lycoris Recoil 1st Anniversary』が配信された。
なお、第22回には『舞台リコリス・リコイル』で千束役、たきな役を演じた河内美里と本西彩希帆がそれぞれコメントを寄せている。
『舞台「リコリス・リコイル」』が、アニプレックスおよびOffice ENDLESSにより、天王洲銀河劇場にて2023年1月7日から15日にかけて公演された。Spider Lilyを原作とし、脚本をほさかよう、演出を山崎彬が務める。
原作 | Spider Lily |
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脚本 | ほさかよう |
演出 | 山崎彬 |
音楽 | 坂本弦 |
技術監督 | 寅川英司 |
舞台監督 | 田中翼 |
美術 | 竹邊奈津子 |
大道具 | 合同会社Carps |
アクション | 新田健太 |
銃器協力 | 東京マルイ |
主催 | 舞台「リコリス・リコイル」製作委員会 |
協賛 | メイコー化粧品 |
企画・制作 | アニプレックス、Office ENDLESS |
錦木千束 | 河内美里 |
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井ノ上たきな | 本西彩希帆 |
クルミ | 大渕野々花 |
中原ミズキ | 石井美絵子 |
ミカ | 北村圭吾 |
楠木 | 三枝奈都紀 |
春川フキ | 田上真里奈 |
乙女サクラ | 彩木咲良 |
蛇ノ目エリカ | 井尻晏菜 |
吉松シンジ | 小野健斗 |
姫蒲 | 新谷姫加 |
ロボ太 | 竹内凜太郎 |
真島 | 仲田博喜 |
2023年7月5日発売、規格品番はBlu-ray限定版:ANZX-10274/5、DVD限定版:ANZB-10274/5。
漫画『リコリス・リコイル』が『月刊コミックフラッパー』(KADOKAWA)にて2022年10月号より連載中。作画は備前やすのり、原作はSpider Lily。単行本発行部数は2024年3月時点で41万部を突破している。
漫画『リコリス・リコイル リコレクト』がComicWalker、ニコニコ漫画にて2022年10月28日より連載中。阿部かなり漫画、Spider Lily原作のスピンオフコミックで、千束とたきなの喫茶リコリコでの日常を描く。
また、『リコリス・リコイル 公式コミックアンソロジー』が2022年12月から全7巻がいずれもKADOKAWAより発売されている。
副題 | 編集部 | 初版発行日(発売日) | ISBN | カバーイラスト |
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リロード | 電撃マオウ編集部 | 2022年12月27日 (12月22日) | 978-4-04-914800-8 | いみぎむる |
リロード2 | 電撃マオウ編集部 | 2023年5月26日(同日) | 978-4-04-915015-5 | いみぎむる |
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リロード3 | 電撃マオウ編集部 | (2023年12月27日) | 978-4-04-915426-9 | いみぎむる |
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リアクト | コミックフラッパー編集部 | 2022年12月22日(同日) | 978-4-04-682096-9 | 野上武志 |
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リピート | アパンダ編集部 | 2022年12月22日(同日) | 978-4-04-682054-9 | あっと |
リピート2 | アパンダ編集部 | 2023年3月23日(同日) | 978-4-04-682357-1 | 深川可純 |
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リピート3 | アパンダ編集部 | (2023年12月22日) | 978-4-04-683243-6 | さがら梨々 |
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電撃文庫(KADOKAWA)よりライトノベル『リコリス・リコイル Ordinary days』が2022年9月9日に、『リコリス・リコイル Recovery days』が2024年3月8日にそれぞれ発売された。著者はストーリー原案のアサウラ、イラストはキャラクターデザインのいみぎむる、原案・監修はSpider Lily。アニメでは入りきらなかった喫茶リコリコの様子にスポットを当てる。
『Ordinary days』の発売に際して、ゲームクリエイターの小島秀夫よりコメントが寄せられた。発売前には予約好調により2度の重版が行われ、発売前ながら累計発行部数が10万部を突破し、発売後の重版により2022年9月25日には紙本の発行部数が20万部に達し、同年11月25日には「発売から一ヶ月とちょっと」で紙本・電子書籍を合算した発行部数が25万部を突破したことが公表された。また、ORICONの調べによると同年12月時点で推定14万2610部を売り上げており、2022年度ライトノベル年間売上ランキング(タイトル別)では5位を記録している。
初版発行日(発売日) | ISBN |
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2022年9月10日(9月9日) | 978-4-04-914618-9 |
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2024年3月10日(3月8日) | 978-4-04-915554-9 |
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公式ファンブック『リコリス・リコイル ヒロインアーカイブ 千束&たきな』が、Febri編集部(一迅社)より2023年2月21日に発売された。当初は2022年12月26日の発売を予定していたが、制作上の都合により延期となった。
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