核保有国の一覧(かくほゆうこくのいちらん)は、核兵器を保有しているか、または保有している可能性が高いと国際社会から見做されている国々の一覧。
2022年現在、核実験を公式に成功させた国々は8ヶ国である。
この5ヶ国であり、国連安保理の常任理事国となっている。
NPTは1970年3月に発効したが、この条約が「特定の国家のみに核保有の特権を与える差別条約である」として加盟しなかった国々もある。NPTの発効後に核実験を行なった国々はインド・パキスタン・北朝鮮である。このうちインド・パキスタンは最初からNPTに加盟しておらず、北朝鮮は1993年3月にNPT脱退を表明し、その後2003年1月になって実際に脱退した。
またイスラエルもNPT非加盟国であり、国際社会から核兵器を保有しているとみなされているが、公式には核保有を肯定も否定もしない政策を取っている。その他に南アフリカは冷戦期に一度は核兵器を開発したが、その後全ての核を放棄し、1991年7月にNPTに批准した。2005年にはイランの核開発疑惑が発生し、現在も続いている。
下表は核保有国(及び疑惑国)と、2023年1月時点の保有核弾頭数・初めての核実験の年・NPT及びCTBT(包括的核実験禁止条約)への対応状況である。各種の核軍縮条約で自身の保有する核兵器数を公開しているアメリカとロシアを除いて保有核弾頭数の大半は概数であり、イスラエルや北朝鮮などかなり信頼性の低いデータも含まれている。
国名 | 核弾頭数(配備数/総数) | 初核実験(年・実験名) | NPT | CTBT | |
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NPTにおける核保有国(五大国) | |||||
アメリカ | 1,700 / 5,244 | 1945年・トリニティ | 批准 | 署名 | |
フランス | 280 / 290 | 1960年・ジェルボアーズ・ブルー | 批准 | 批准 | |
イギリス | 120 / 225 | 1952年・ハリケーン | 批准 | 批准 | |
中国 | n.a. / 410 | 1964年・596 | 批准 | 署名 | |
ロシア | 1,674 / 5,889 | 1949年・RDS-1 | 批准 | 批准 | |
NPT非批准国 | |||||
インド | n.a. / 164 | 1974年・微笑むブッダ | 未 | 未 | |
パキスタン | n.a. / 170 | 1998年・チャガイI | 未 | 未 | |
北朝鮮 | n.a. / 30 | 2006年・北朝鮮の核実験 | 脱退 | 未 | |
核保有が確実視される国 | |||||
イスラエル | n.a. / 90 | 1979年(?)・ヴェラ事件 | 未 | 署名 |
過去の参加国
現在ではこれら3ヶ国は全てNPTに調印しており、もはや核兵器を保有していない。テロリストや他国への核兵器流出を防ぐため、アメリカは旧ソ連諸国の非核化を支援する「ナン・ルーガー計画」を実施した。130億ドル以上を投じて7,600個以上の核弾頭を解体し、核技術者らに再就職先を確保するなどした。
日本は第二次世界大戦中、理化学研究所などが核兵器の開発を目指していたが研究レベルであった。大戦末期の1945年8月、広島・長崎両市に世界初の核攻撃をアメリカから受けている。 また戦後沖縄が返還される70年代まで、極秘裏に沖縄にアメリカの核兵器が配備されていた。 国内では核武装論も存在するが、日本政府は唯一の戦争被爆国として原子力の平和利用に徹し、核軍縮・不拡散外交としてNPTや包括的核実験禁止条約(CTBT)を批准し、IAEAに協力している
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