第51回Nhk紅白歌合戦

『第51回NHK紅白歌合戦』(だいごじゅういっかいエヌエイチケイこうはくうたがっせん)は、2000年(平成12年)12月31日にNHKホールで行われた、通算51回目のNHK紅白歌合戦。20世紀最後の開催となる。

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第51回NHK紅白歌合戦
第51回Nhk紅白歌合戦
会場のNHKホール
ジャンル 大型音楽番組
エンディング蛍の光
製作
制作 NHK
放送
音声形式ステレオ放送
(デジタル放送は5.1chサラウンドステレオ)
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間2000年平成12年)12月31日日曜日
放送時間19:20 - 21:25
21:30 - 23:45
放送分265分
回数NHK紅白歌合戦第51
NHK紅白歌合戦 公式サイト (日本語)
番組年表
前作第50回(平成11年)
次作第52回(平成13年)
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第51回NHK紅白歌合戦
ジャンル 大型音楽番組
放送方式 生放送
放送期間 2000年平成12年)12月31日
放送時間 2000年平成12年)12月31日
放送局 NHKラジオ第1
公式サイト 公式サイト
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19:20 - 21:25および21:30 - 23:45にNHK生放送された。

概要

  • 初めてBSデジタルハイビジョンでも放送された。
  • 両組司会については、紅組司会には3年連続での担当となる久保純子、白組司会には翌年の大河ドラマ北条時宗』の主演・和泉元彌が起用された。久保はこの年『ポップジャム』の司会や連続テレビ小説(上期)『私の青空』のナレーションで活躍し、広い年齢層から支持を受け(「好きなタレント」調査でも上位ランクイン)、さらに結婚をしたという話題性もあって紅組司会続投が決まった。元彌はこれが地上波での初司会となったほか、翌年の『大河ドラマ』の主演者が組司会に起用されるのは初めてだった。さらに、当時青山学院大学文学部日本文学科8年生の元彌は史上初の学生の立場での白組司会担当となった。なお、今回の司会発表は11月15日に行われた。
  • 番組側から久保と元彌に起用の告知は11月10日に行われたという。
  • 司会人選に関する報道は以下の通り。
    • ZAKZAK』(10月時点)  - 「紅組司会は久保の3連投が濃厚。白組司会は西城秀樹らの名前が挙がっている」
    • スポーツ報知』(10月時点) - 「紅組司会の最有力候補に藤原紀香(この年4月放送の8時間45分の大型番組『BSデジタルフェアスペシャル』で司会担当)が挙がっている」
    • スポーツニッポン』(10月10日付) - 「紅組司会は久保の3連投が有力。1996年上期の連続テレビ小説『ひまわり』のヒロイン出身の松嶋菜々子(且つ前回の審査員)も候補に挙がるが、関係者の話を総合すると久保の続投が有力」「白組司会については、前回担当者の中村勘九郎(後の中村勘三郎) が前回の司会を『最初で最後』としており、NHK側も連投の要請はしない方針。制作側では今年の紅白を「20世紀の総括」と位置付け、芸能史、歌謡史を踏まえたベテランから人選する意向だ。安定した司会ぶりに定評のある堺正章、この年の大河ドラマ『葵 徳川三代』の主演・西田敏行ら白組司会経験者も候補リストにのぼっている」
    • 週刊現代』(12月号、193~194頁) - 「紅組司会の候補に有働由美子も挙がっていたが、有働がこの年夏に石井琢朗とのスキャンダルがあったため、起用案が流れ、当時NHK会長の海老沢勝二の鶴の一声で久保の続投が決定」「有働は紅組司会就任に意欲を示し、衣装も用意していた」
    • 合田道人『紅白歌合戦の真実』 - 「久保の紅組司会続投案に加え紀香・明石家さんまの両組司会も有力視されたほか、松嶋、西田も司会の候補に挙がっていた。白組司会には宮本隆治(実際は今回も総合司会を担当)や堀尾正明と同局アナウンサーからの登用案もあった」
  • 審査員リポートが復活し、第53回2002年)まで続いた。リポートは紅組司会の候補だった有働が担当した。なお、確執関係にあった後輩の久保のサブ的位置での起用に有働は不満を抱いていたという。
  • 長嶋茂雄高橋尚子田村亮子(現姓・谷)が審査員を務め、開会宣言も行った。長嶋は開会宣言時に「メークドラマの始まりです」と述べた。
  • 野猿は前回に続いて扮装して登場。ボーカルチーム4人が長嶋の扮装で、その他のダンサーチームは高橋(6人)と田村(1人)の扮装で登場し、ボーカルチームは長嶋のものまねを交えながら歌唱。29日に行われたリハーサルでは、石橋貴明が急性胃腸炎で欠場しており、本番当日も体調が改善しないままのぶっつけ本番となった。
  • 初出場であったaikoの「ボーイフレンド」の歌詞には消波ブロック登録商標である「テトラポッド」を変えた「テトラポット」というものがあり問題となった (NHKは公共放送のため、宣伝行為となる歌詞での商標名の放送を制限することがあり、紅白などの音楽番組での歌詞の変更を求めることがある。過去においては山口百恵が『ヤング歌の祭典』で「プレイバックPart2」を歌唱した際、歌詞の中の「真っ赤なポルシェ」のフレーズを「真っ赤なクルマ」に変更した ほか、Mr.Childrenの出演時などにも同様のケースがある。民放でも同様の理由でテトラポッドのことを「消波ブロック」「波消しブロック」と言う場合も多い)。しかし、実際には歌詞の改変は行われなかった。「テトラポット」が商標そのものではないとの判断からという説と、消波ブロックが個人で消費されるものではないとの判断からという説がある。
  • 第1部ではコーナーとして劇団四季のミュージカル『ライオンキング』から「サークル・オブ・ライフ」が披露された。
  • 第1部のラストにおいて、紅白出演時の坂本九の映像のもと、出場歌手で「上を向いて歩こう」を大合唱した。
  • 第2部のスタートは審査員席に来た中居正広(白組司会の歴任者で読売ジャイアンツファン)が、長嶋とトークするところから始まった。
  • hitomiは「LOVE 2000」を歌唱。同曲は高橋がシドニーオリンピック女子フルマラソンのスタート直前に聞いていたことで話題に。そのシーンの映像が曲紹介の時に放映された。
  • 松田聖子の曲目について、当時聖子と交際が囁かれていた原田真二の作詞・作曲による最新曲「The Sound of Fire」も候補に挙がり、バックバンドの原田との「紅白ツーショット」も期待されたが、結果的にお茶の間への浸透度の高い「あなたに逢いたくて〜Missing You〜」に決まった。
  • 安室奈美恵はこの年行われた九州・沖縄サミットのテーマソング「NEVER END」を歌唱。同曲の作詞・作曲・編曲担当で、当時安室のプロデューサーだった小室哲哉がピアノ演奏を行った。小室は曲前に久保、安室とトークを行った際、翌日に沖縄でライブを開催する事に触れ、沖縄県民に放送を通じて改めて挨拶していた。
  • SMAPは自身の出番で「らいおんハート」を歌唱した。また5人でプレゼンターを務めたコーナーの最後に「夜空ノムコウ」のサビも披露した。当初、香取慎吾がこの年放送していたフジテレビ系列『サタ☆スマ』で演じたキャラクター「慎吾ママ」として出演するコーナーを設けることが予想されていたが、5人によるコーナーの設置により見送られた。
  • 翌元日にBS2で放送の歌舞伎の特別番組の番組宣伝を兼ねて、前回の白組司会・中村勘九郎がゲスト出演した。
  • 初出場の氷川きよしの応援に、氷川の芸名の名付け親であり氷川のメディアデビューとなった『神出鬼没!タケシムケン』(テレビ朝日)の出演者であるビートたけし志村けんが登場し、歌唱前にコントを行った。
  • この年下期の連続テレビ小説『オードリー』にちなみ長嶋一茂がゲスト出演。父・茂雄の見守る前で演技を披露した。
  • この年デビュー30周年を迎えた天童よしみが自身の出世曲「道頓堀人情」で初の紅組トリを務めた。天童は初紅組トリ担当が決まった直後、やしきたかじんに電話で「ここまでくるとは思わなかった」と祝福を受けたと話している(たかじんも天童の紅組トリ担当を喜んだという)。
  • 白組トリおよび大トリは30年連続出場を達成した五木ひろしが担当し、「山河」を歌唱。五木は美空ひばり以来2人目、白組歌手では史上初の10回目のトリ担当となった。
  • 紅組トリの候補には天童以外に石川さゆり や安室 が挙がっていたとされる。五木の白組トリ起用は曲順発表前に『スポーツニッポン』(2000年12月14日付)でリークされていた。
  • 優勝は紅組。なお、審査員を務めた長嶋は「僕も男なので」と白組にボールを入れたという(本人談)。
  • 前年のケース同様、後座番組『ゆく年くる年』内で紅白出演者および観客によるカウントダウンの模様を中継することも示唆された が、実施されることはなかった。
  • 小林幸子は「豪華な衣装で登場するのは最後」との発言をしていた が、翌年以降も豪華衣装を続ける(詳細は「第52回NHK紅白歌合戦」の項を参照)。
  • ビデオリサーチ・関東地区調べでの視聴率は48.4%で、第40回1989年)以来11年ぶりに50%を割る。瞬間最高視聴率(ビデオリサーチ調べ)は関東地区では紅組優勝が決まった瞬間に記録された52.4%で、歌手別では小柳ゆき、小林幸子、SMAP登場時の51.8%が同率で首位だった。関西地区ではピンク・レディー登場時とショーコーナーでSMAPとASIMOが登場した場面で記録された60.5%が同率一位となった。
  • 10月時点において、『ZAKZAK』は「審査員の候補には高橋尚子、日本シリーズで優勝した場合のダイエー王貞治監督らの名前が挙がっている」と報じていた。
  • 海老沢による「NHK色を強めたい」との強い意向により翌年の第52回 - 第55回2004年)まで司会陣が同局アナウンサーで固められることとなり、今回白組司会を務めた元彌を最後にNHKアナウンサー以外の司会起用は第56回2005年)まで途絶えることとなった。また久保(翌年産休入りし第52回では司会候補から外れる)、宮本(翌年も司会発表前に総合司会起用が決定との報道がされていた。以後司会は担当していないが、第53回2002年)で白組司会の候補に挙がったとされる)の連続司会は今回が最後となった一方、今回審査員リポートを務めた有働、ラジオ中継を務めた阿部渉が揃って第52回では司会(両組司会)に起用された(総合司会は宮本の後輩である三宅民夫に交代)。

司会者

メイン演奏

審査員

大会委員長

出場歌手

      初出場      返り咲き

紅組 白組
曲順 歌手 曲順 歌手
第1部
2 Whiteberry 夏祭り 1 藤井隆 ナンダカンダ
4 aiko ボーイフレンド 3 ポルノグラフィティ サウダージ
6 石原詢子 みれん酒 5 DA PUMP 3 if...
8 中村美律子 8 おんなの純情 7 山川豊 8 逢えてよかった
10 花*花 あ〜よかった 9 19 2 水・陸・そら、無限大
ウォルト・ディズニー生誕100年
1:星に願いを
2:SING SING SING
3:ROCK AROUND THE LOCK
4:LET'S GROOVE
5:CONGA
6:ミッキー・マウス・マーチパラパラ風アレンジ)
12 伍代夏子 11 満月 11 大泉逸郎
14 MAX 4 バラ色の日々 13 TOKIO 7 みんなでワーッハッハ!
16 藤あや子 9 ふたり花 15 山本譲二 9 花も嵐も
18 長山洋子 7 紅い雪 17 さだまさし 12 無縁坂
20 Every Little Thing 4 愛のカケラ 19 西城秀樹 17 ブルースカイ ブルー
22 原田悠里 2 夢ひとすじ 21 鳥羽一郎 13 兄弟船
ショーコーナー・劇団四季ライオン・キング』より「サークル・オブ・ライフ
23 モーニング娘。 3 ハッピーサマーウェディング大晦日スペシャル 24 平井堅 楽園
25 坂本冬美 13 風鈴 26 吉幾三 15 津軽平野
27 香西かおり 9 無言坂 28 加山雄三 15 海 その愛
ショーコーナー・「上を向いて歩こう
第2部
29 浜崎あゆみ 2 SEASONS 30 L'Arc〜en〜Ciel 3 STAY AWAY
31 鈴木あみ 2 THANK YOU 4 EVERY DAY EVERY BODY 32 野猿 2 Chicken guys
33 hitomi LOVE 2000 34 氷川きよし 箱根八里の半次郎
未来を開こう!21世紀スペクタクル
1:タイムマシンにおねがい
2:鉄腕アトム
3:夜空ノムコウ
35 小柳ゆき あなたのキスを数えましょう 〜You were mine〜 36 美川憲一 17 東京ホテル
37 松田聖子 14 あなたに逢いたくて〜Missing You〜 38 布施明 17 シクラメンのかほり
39 八代亜紀 22 なみだ恋 40 前川清 10 長崎は今日も雨だった
41 ピンク・レディー 4 スペシャルメドレー ピンクレディー2000 42 アリス アリス・ミレニアム・スペシャル
43 川中美幸 13 なにわの女 44 森進一 33 終列車
にっぽんのまつり スーパーパレード
1:よさこい鳴子踊り
2:ソーラン節
3:津軽じょんがら
4:唐船ドーイ
5:青森ねぶた囃子
45 小林幸子 22 泣かせ雨 46 郷ひろみ 21 なかったコトにして
47 由紀さおり安田祥子 9 赤とんぼ〜どこかに帰ろう 48 錦織健 荒城の月
49 石川さゆり 23 津軽海峡・冬景色 50 細川たかし 26 望郷じょんから
51 安室奈美恵 6 NEVER END 52 SMAP 10 らいおんハート
53 和田アキ子 24 もう一度ふたりで歌いたい 54 北島三郎 37 帰ろかな
55 天童よしみ 5 道頓堀人情 56 五木ひろし 30 山河

ミッキーと踊ろうダンスカーニバル」の曲目と歌手

劇団四季『ライオン・キング』より「サークル・オブ・ライフ」の歌手

  • 劇団四季、森進一、石原詢子、八代亜紀、中村美律子、布施明、谷村新司堀内孝雄(アリス)、大泉逸郎、19、MAX、山本譲二、西城秀樹。

一部終了後の応援合戦の曲目と歌手

「未来を開こう21世紀スペクタクル」の曲目と歌手

「全国の祭りスーパーパレード」の曲目と歌手など

選考を巡って

ゲスト出演者

演奏ゲスト

脚注

参考文献

  • NHK『テレビ50年 あの日あの時、そして未来へ』(NHKサービスセンター 2003年2月)

関連項目

外部リンク


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