『シムシティ』(SimCity)は、1989年にマクシスから発売された都市経営シミュレーションゲーム。シムシティシリーズの初代作品である。
ジャンル | シミュレーションゲーム |
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対応機種 | コモドール64、Amiga、Classic Mac OS、IBM PC、FM TOWNS、PC-9800シリーズ、X68000、ATARI ST、ZX Spectrum、Amstrad CPC |
開発元 | マクシス |
発売元 | マクシス(アメリカ)、イマジニア (日本)、インフォグラム(ヨーロッパ)、Probe Software(イギリス)、ACORNSOFT(Acorn Archimedes版) |
人数 | 1人 |
発売日 | 1989年2月2日 |
1989年2月2日、コモドール64、アミーガ、Macintosh、IBM PC(MS-DOSおよびOS/2)版がアメリカのmaxisより発売。コモドール64版がオリジナルである。コモドール64でバンゲリング ベイを開発、バンゲリングベイのマップ作製ソフトが進化してコモドール64のシムシティーが誕生、その後各機種に移植された。日本では1990年3月、富士通よりFM TOWNS版が発売。その後、イマジニアより1990年6月1日にJ3100版、1990年9月1日にPC-9800シリーズ版とX68000版が発売された。その他にも、日本トラストテクノロジーよりPalm OS版も販売されている。ヨーロッパ地区ではフランスのインフォグラムがATARI STなどの各機種用のシムシティーを販売している。又1990年、イギリスのProbe SoftwareがインフォグラムのシムシティーをZX Spectrum、Amstrad CPCに移植している。これらバージョンのシムシティーは後代と比較するとかなりシンプルな作りになっている。当時はそのゲーム自体の容量がフロッピー1枚分であった。ゲーム画面は街を真上から見たトップビューで、陸地と水域の違いを除いて標高の概念は存在しない。
後のシリーズ同様、住宅・商業・工業地区には低密度・高密度などの区別があり、サイズは3×3マスの固定である。インフラは電力・交通関連に限られ、教育・医療・水道・ゴミなどの概念は登場しない。教会(スーパーファミコン版では学校)と病院は登場するが、この作品では都市に特にメリットはない。
後期の作品と比べて、地価が重要視されている傾向が見受けられ、地価が低過ぎると住宅・商業地区がほとんど発展しないこともある。町の中心や緑地・水域に近いほど地価が高くなり、逆に公害や犯罪発生率が高いと地価が低くなる。
この作品における鉄道は道路とほぼ同様の効果を持っている。鉄道は建設費と維持費が高いが公害・交通渋滞を発生しないので、大規模な都市をめざすために交通渋滞や公害の対策として、しばしば道路を鉄道に置き換えていくプレイ方法が用いられる(最初から道路を一切敷かず鉄道のみで開発するプレイ方法もある)。『シムシティ2000』以降で登場した道路と鉄道との差異である駅は、本作にはまだない。
何の建造物の無い土地に一から自分の好きなように都市づくりを行うモードのほか、災害や問題の起きた都市を期限内に復興させる8つの「シナリオ」が用意されている。また、災害で襲来する怪獣は外見がゴジラに酷似している。
地形を自由に変更できるテレインエディタも発売された(PC-98,X68K版)。また、このテレインエディタを駆使して最高の人口を競うハイスコア競争も行われた(『マイコンBASICマガジン』1991年11月号)。優勝者の人口は175万1140人であった。テレインエディタを使用しなくても100万人を出すことは可能であるが、初期の土地によって人口の最大数は決まるので、最初のマップの選択によっては不可能である。
税や地価などから計算された商業、工業、住宅各地域の需要人数と実際に住んでいる人数の多少を比較して街が発展するか衰退するかを判定するルーチンが使われている。スタジアム、港、空港はそれぞれ商業、工業、住宅の需要人数の上限を2万人までという上限を取り払う効果がある。この各居住人口は655360人を超えると655360人を引いた数字が住んでいる人数と計算されるため、その状態になると住人<<需要となり、町の不満がほとんどなくなり支持率が90%を超えるほどになるバグがある。
当時富士通は海外製のパソコンゲームの FM TOWNS への移植に力をいれていた。「ソフトコレクション海外編6」、つまり海外のパソコン用ゲームの移植の6番目の作品である。パッケージは「シムシティー」や「シムシティ」ではなく「シム シティー」である。シムとシティーの間にスペースが1つ入っている。TOWNS版の シム シティー は他のパソコン版とはかなり異なり、時代が進むと建物が近未来ビルになったりリニアモーターカーが登場したり怪獣がワニになっている。ワニはマーティーのイメージキャラクターである。
ジャンル | シミュレーションゲーム |
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対応機種 | スーパーファミコン |
開発元 | 任天堂 インテリジェントシステムズ |
発売元 | 任天堂 |
人数 | 1人 |
メディア | 4Mbit(512KByte)カセット (セーブはB.B.方式:256Kbit(32KByte)) |
発売日 | 1991年4月26日 |
売上本数 | 90万本以上 198万本 |
日本語タイトルは後年の作品とは異なり、この作品のみ長音符ありの『シムシティー』となる。任天堂から発売されており、他機種の作品にはない大きな変更点がある。キャッチコピーは「市長(あなた)が好きなその都市も、市民(みんな)が好きとは限らない。」。2006年12月26日からWiiのバーチャルコンソールで配信された(現在は配信終了)。GMの作曲は岡素世。
後にスーパーファミコン向けの衛星データ受信用周辺機器「サテラビュー」で配信されていたサウンドリンクゲーム向けに他人数参加型ゲームとしてアレンジされ、1996年8月から4週にわたって「BS Simcity 街作り大会」のタイトルで配信された。
主に次の機能が追加・用意された。これらの一部は以降の作品でも採用・昇華されていくことになる。
その他細かな変更点として、以下のものがある。
当時のテレビコマーシャルは、野球帽をかぶった学校帰り風の少年が黒服の大人たちに取り囲まれて「今日からあなたは、市長です」と言われる。スーツ姿の七三ルックに変身した少年が執務室に現れ、街のジオラマ模型を前に大人の秘書たちに様々な指示を与えて街を作って行く様子が描かれ、ゲーム画面に移り変わる。最後に「学校の宿題くらいやっておいてくれ給え、僕は忙しいんだから」とオチのセリフを言って秘書たちを困らせる、というもの。
説明書には「はっきり言って50万人都市は並大抵ではできない」と書かれており終盤になると人口が増えづらくなる上、無計画な都市作りをすると途中で行き詰ってしまう。このようにシムシティシリーズでは随一、難易度が高い。
1991年、アメリカのコンシューマー・エレクトロニクス・ショーでNES版とSNES版の販売がアナウンスされるもNES版はリリースされなかった。しかし2017年、NES版のプロトタイプカートリッジが米シアトルの中古ゲームショップに持ち込まれた。NES版はSNES版とほとんど同じ内容だがファミコン版独自のBGMも収録されているなどの違いがある。発見されたプロトタイプカートリッジは完全版ではなかったため、有志によって完成、2018年12月25日からオープンソースとしてROMデータが公開された。
イマジニアからMSX2版のシムシティーの発売がアナウンスされたが、開発を担当していたプログラマーが開発途中で逃亡。その後発売中止になった。しかしながら海外ではブラジルのアミューズメントファクトリーがMSX1版のシムシティーを公開している。
従来のシムシティーの配布媒体はフロッピーディスクであった(FM TOWNS版を除く)。そのため、その後発売されたCD版のシムシティーはSIM SITY CDの名称で発売された(1995年5月1日発売)。他には、1996年2月1日『SIM CITY 2000 & SIM CITY CD』、1996年2月1日『SIM town & SIM CITY CD』、1996年5月1日『SIM CITY CD キャンペーン版』などが発売された。対応機種はPCとMACである。
シムシティーの拡張版である。従来のシムシティーがディスク1枚なのに対し、シムシティリターンズはディスク3枚組にボリュームアップしている。「シムシティリターンズ」以外にも「シムシティ2000&シムシティリターンズ」「シムタウン&シムシティリターンズ」の名称で販売された。対応機種としては、Windows 3.1用、Windows 3.1/Windows 95用、Macintosh用がある。プレイに支障は無いがWindows XPでウインドウを縮小や最大化すると、ウインドウ内が正しく表示されない。また、海外では「SIMCITY GRAPHICS」というシナリオ集も発売されている。
2002年5月24日には携帯電話のアプリケーションとしても登場、ハドソンから配信されている。この頃から従来の元祖シムシティーは他のバージョンのシムシティーと区別するためにシムシティー・クラシックの名称で発売されている。携帯電話版のシムシティーは他ユーザーと電気やゴミを売買できる様になっている。パソコン版のSIM CITY CLASSICは英語版のみの発売で日本語版は発売されていない。DOS版のシムシティー・クラシックはHP200LXで動作する。
オンラインで遊べるシムシティー・クラシックである。ブラウザー上で動作する。
上記以外にも「シムシティDX」や「シムシティオリジナル」などがある。それらシムシティーの基本的なプレイ方法は変わらないが、収録されているシナリオデータなどが違う。
ミクロポリス、またはマイクロポリス。2008年1月10日、OLPC XO-1へ搭載するために初代シムシティのソースコードがオープンソースソフトウェア(GPLv3)で公開された。オリジナル版と比べて、飛行機事故のイベントが削除されているという違いがある。またエレクトロニック・アーツは商標を放棄していないため、ソースコードはMicropolisという名前で公開されている。
2008年12月にシムシティ公開、2010年7月Deluxe版に差し替え、その後、SimCity Buildit公開に伴い、ストアから削除される。現在では入手不可。iPhone/iPod touch版とiPad版の2種類があった。シムシティ/シムシティデラックスとなっているが、実際はシムシティ3000のダウングレード版である。
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