兵庫県立大学(ひょうごけんりつだいがく、英語: University of Hyogo)は、兵庫県神戸市西区に本部を置く日本の公立大学である。2004年大学設置。設置者は兵庫県公立大学法人。略称は県大。
兵庫県立大学 | |
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姫路工学キャンパス本館(2008年) | |
大学設置/創立 | 2004年 |
学校種別 | 公立 |
設置者 | 兵庫県公立大学法人 |
本部所在地 | 〒651-2197 兵庫県神戸市西区学園西町8丁目2番地1 北緯34度40分41.7秒 東経135度03分7.6秒 / 北緯34.678250度 東経135.052111度 東経135度03分7.6秒 / 北緯34.678250度 東経135.052111度 |
学生数 | 6,551 |
キャンパス | 神戸商科(神戸市西区) 姫路工学(姫路市) 播磨理学(赤穂郡上郡町・たつの市) 姫路環境人間(姫路市) 明石看護(明石市) 神戸情報科学(神戸市中央区) 淡路緑景観(淡路市) 豊岡ジオ・コウノトリ(豊岡市祥雲寺) 神戸防災(神戸市中央区) |
学部 | 経済学部 経営学部 国際商経学部 理学部 工学部 看護学部 環境人間学部 社会情報科学部 |
研究科 | 社会科学研究科 理学研究科 工学研究科 情報科学研究科 看護学研究科 環境人間学研究科 減災復興政策研究科 緑環境景観マネジメント研究科 地域資源マネジメント研究科 |
ウェブサイト | 公式サイト |
兵庫県立大学は2004年に誕生した大学である。かつて兵庫県に存在した、旧神戸商科大学と旧姫路工業大学、旧兵庫県立看護大学の3大学が統合された。第二次世界大戦後は伝統を異にして発展した経緯から、合併後20年近く経った今も大学としての一体感は醸成途上にあると言われ続けて20年がたつ。
兵庫県立大学には、8学部と9研究科合わせて9つのキャンパスが存在する。このうち、神戸商科キャンパス、神戸情報科学キャンパス、明石看護キャンパスの3つを「東地区」。姫路工学キャンパス、播磨理学キャンパス、姫路環境人間キャンパス、淡路緑景観キャンパスの4つを「西地区」と位置づけている。
全学共通教育(いわゆる教養課程に相当する)を中心に一部の授業を遠隔で行う。
統合により設立された経緯から、最北端の豊岡ジオ・コウノトリキャンパスと最南端の淡路緑景観キャンパスのほか、7つのキャンパスの位置が神戸市から播磨理学キャンパスが所在する上郡町にかけて点在するため相互を結ぶ交通手段が少なく、一部のクラブ・サークルを除き現実的な東西の学生の交流が乏しい。ゆえに学生からは東西交流の充実を望む声が挙がっている。[要出典] 大学祭の名称が1つでなく、(学生自治会学生会)東支部の「商大祭」と西支部の「工大祭」のように2つに分かれている点が特徴的である。
上記の通り兵庫県立大学は、兵庫県が設置していた3大学(神戸商科大学、姫路工業大学、兵庫県立看護大学)が2004年4月に統合して誕生。その際、新たに神戸ハーバーランドセンタービルに大学本部が置かれ、同時に大学院応用情報科学研究科も新設された。また移行に際して旧神戸商科大学の商経学部が経済学部と経営学部に再編された。
旧神戸商科大学は、旧制兵庫県立神戸高等商業学校を前身とする公立大学であった。第二次世界大戦後における全国最初の公立新制大学および商経学部(経済・経営学科の2学科)の単科大学として1948年に発足した。 その後、管理科学科・国際商学科を増設し、4学科体制となる。キャンパスは神戸市垂水区の星陵台(高丸校舎)にあったが、1990年に同市西区の神戸研究学園都市に移転された。
※旧制兵庫県立神戸高等商業学校の設立の経緯
当時存在した旧制"官立"神戸高等商業学校が、学部のみの旧制神戸商業大学(現・神戸大学)に昇格することが決定し、兵庫県内に官公立の高等商業学校がなくなったことが発端。その結果、県下の中等学校(中学校・商業学校)卒業生の進学先として、県により1929年に旧制"兵庫県立"神戸高等商業学校が新たに設置された。
旧姫路工業大学は、兵庫県立高等工業学校、兵庫県立工業専門学校を前身として1949年に発足した。長らく工学部のみの単科大学であったが、1990年に理学部を、1998年に環境人間学部を設置した。
旧兵庫県立看護大学は、1993年4月に国公立大学初の看護系単科大学として開学。また、兵庫県立大学発足後の2004年12月には地域ケア開発研究所が設置された。兵庫県立大学発足前に入学した在学生の卒業・修了を終えた2009年3月に閉学している。
21世紀COEプログラムとして、2件のプロジェクトが採択された。
グローバルCOEプログラムとして、1件のプロジェクトが採択されている。
学生自治会・部活動・学園祭などについては、基本的には東地区と西地区で別に運営されている。
神戸市西郊の神戸研究学園都市に位置し、大学本部が置かれる。通称「学都」(がくと)。同都市内外の近隣の大学と神戸研究学園都市大学交流センター(大学共同利用施設「UNITY」)を中心に交流がある。
ポートアイランドの計算科学センタービル内に位置する。
姫路市街近郊の書写山の麓に位置する。前身の姫路工業大学の本部と工学部が長年に渡り所在した経緯から、西地区の中心的キャンパスであり、クラブ・サークルも数多く存在する。通称「書写」(しょしゃ)。理学部と環境人間学部の1年生も通うため学生数が多い。地形からキャンパス内に階段が多い。
相生市北郊、播磨高原の一部を切り開き造られた播磨科学公園都市に位置する。兵庫県立大学附属中学校・高等学校とも近接。住所地名から「光都(こうと)」と呼ばれる。大型放射光施設SPring-8を中心に国や企業の研究機関が近隣に存在。交通の便の悪さや県外出身者も多いことから、一人暮らしや自動車を所有する学生が多く、兵庫県立大学のキャンパスの中で唯一近接区域に学生寮が設置されている。また近隣に学生向けの住宅が少なく、学生寮(後述)に入居していない学生の多くは姫路市やたつの市(竜野駅・本竜野駅周辺)、相生市などから通学する。
姫路市街、姫路城城下町の一角、新在家に位置する。 旧制姫路高等学校本館と講堂は、登録有形文化財に登録されている。キャンパス内には姫路市の保存樹となっているユリノキがあり、同窓会名の由来となっている。通称「新在家」または「環境人間」。
元は旧制姫路高等学校のキャンパスで、1949年の学制改革により神戸大学姫路分校となる。その後1965年に分校が神戸大学のある六甲台に統合移転したため、跡地に兵庫県立の姫路短期大学が移転。附属幼稚園も設置され、幼稚園跡地には環境人間学部のキャンパスとなった(現在もその面影が残る)。
神戸市西区に隣接する明石市域に位置する。学部のキャンパスでは最も学生数が少ない。建築家の安藤忠雄が設計した。
淡路島に位置するキャンパス。設置されている研究科は兵庫県立淡路景観園芸学校の専門課程を大学院として改組したもの。 なお、この研究科は全寮制である。
豊岡市の兵庫県立コウノトリの郷公園内にあるキャンパスである。
神戸市の人と防災未来センター東館内にあるキャンパスである。設置背景については「阪神・淡路大震災」参照。
2006年年9月23日発行のビジネス誌『週刊ダイヤモンド』94巻36号(通巻4147号)「出世できる大学」と題された特集の出世力ランキング(日本の全上場企業3,800社余の代表取締役を全調査)で、同大学は、2006年時点で存在する744大学中の第11位にランキングされた。
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