投手 チャーリー・モートン: アメリカの野球選手 (1983 - )

チャールズ・アルフレッド・モートン4世(Charles Alfred Morton IV, 1983年11月12日 - )は、アメリカ合衆国ニュージャージー州ハンタードン郡フレミントン(英語版)出身のプロ野球選手(投手)。右投右打。MLBのアトランタ・ブレーブス所属。愛称はグラウンド・チャック(Ground Chuck)。

チャーリー・モートン
Charlie Morton
アトランタ・ブレーブス #50
投手 チャーリー・モートン: 経歴, 選手としての特徴, 人物
タンパベイ・レイズ時代
(2019年7月9日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ニュージャージー州ハンタードン郡フレミントン英語版
生年月日 (1983-11-12) 1983年11月12日(40歳)
身長
体重
6' 5" =約195.6 cm
235 lb =約106.6 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2002年 MLBドラフト3巡目(全体95位)
初出場 2008年6月14日
年俸 $20,000,000(2023年)
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

経歴

プロ入りとブレーブス時代

2002年MLBドラフト3巡目(全体95位)でアトランタ・ブレーブスから指名され、プロ入り。

2007年11月20日に初めて40人枠入りした。

2008年6月14日のロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム戦で先発してメジャーデビューし、6回3失点で初登板・初勝利をあげた。

パイレーツ時代

2009年6月3日にネイト・マクラウスとのトレードで、ゴーキース・ヘルナンデスジェフ・ロックと共にピッツバーグ・パイレーツへ移籍した。6月10日の古巣・ブレーブス戦に先発し、移籍後初登板を果たす。7月3日のフロリダ・マーリンズ戦に先発し、6回1安打無失点と好投し、移籍後初勝利を挙げた。9月30日のシカゴ・カブス戦で9回を投げ4安打、8奪三振に抑え、メジャー初完封をあげた。

2010年は開幕ローテーションに入った。シーズン初登板となる4月9日のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦で3回1/3を投げ8失点と炎上するなど、4月は5試合に投げ、0勝5敗、防御率12.57だった。5月5日のカブス戦でシーズン初勝利を挙げた。しかし、その後も黒星を重ね、最終的に2勝12敗を大きく負け越した。

2011年ロイ・ハラデイを参考に投球フォームを修正し、初の2桁勝利となる10勝を挙げた。10月に腰の関節唇修復手術を受けた。完治まで4ヶ月から6ヶ月の見込みで、モートンは開幕戦までには復帰できるだろうと話した。

2012年のシーズンの開幕を故障者リストで迎えると、戦列復帰は開幕後の4月12日となった。さらに、6月14日にはトミー・ジョン手術を受けたため、残りシーズンを全休した。

2013年の開幕も前年の手術の影響で故障者リストで過ごすも、6月13日のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦でシーズン初登板を果たす。復帰2戦目となる6月18日のシンシナティ・レッズ戦でシーズン初勝利を挙げた。最終的に20試合に登板し7勝4敗と初めてシーズン勝ち越しを決めた。12月11日、パイレーツと3年契約を結んだ。2017年は球団側がオプションの権利を持つ。

フィリーズ時代

2015年12月12日にデビッド・ホワイトヘッドとのトレードで、フィラデルフィア・フィリーズへ移籍。

2016年4月23日のミルウォーキー・ブルワーズ戦で、走塁中に左ハムストリングを負傷して手術を余儀なくされた。戦列復帰まで約8ヶ月で残りシーズン全休となった。球団は2017年のオプションを行使せず、11月3日にFAとなった。

アストロズ時代

2016年11月16日に2年1400万ドルでヒューストン・アストロズと契約した。

2017年は開幕から先発ローテーションに定着。5月に故障離脱したが、25試合登板で14勝7敗、防御率3.62と6年ぶりに2桁勝利を達成した。また、規定投球回未達ながらWHIP(1.19)および奪三振率(10.0)は共に自己最高を記録した。また、ロサンゼルス・ドジャースとのワールドシリーズでは優勝を決める最後のアウトを奪い、日本でいう「胴上げ投手」となった。

投手 チャーリー・モートン: 経歴, 選手としての特徴, 人物 
ヒューストン・アストロズ時代
(2018年9月30日)

2018年5月12日のテキサス・レンジャーズ戦で、自己最高記録となる14奪三振を残し、試合にも6-1で勝利した。オールスター休暇に入るまでに、アメリカンリーグでは3位となる11勝を記録、防御率2.96も9位に入った。オールスターゲームにも選出されたが、肩の違和感で10日間の故障者リストに入ったあと、小旅行に行ったため、投球することはなかった。レギュラーシーズンでは、2011年の171.2回の次となる167回を投げ、防御率3.13、15勝3敗、201奪三振と自己最高記録を残した。

レイズ時代

2018年12月21日にタンパベイ・レイズと2年3000万ドルの契約を結んだ。

2019年は33試合に先発登板し、16勝6敗、防御率3.05だった。オフに同年から新設されたオールMLBチームのセカンドチーム先発投手の1人に選出された。

2020年は9試合の登板で2勝2敗だった。オフの10月30日に球団が延長オプションの放棄し、FAとなった。

ブレーブス復帰

2020年11月24日に古巣のブレーブスと1500万ドルの単年契約を結んだ。

2021年4月3日のフィリーズ戦に2008年以来となるブレーブスでの先発登板を果たしたが、敗戦投手となった。6月22日のニューヨーク・メッツ戦で通算100勝を達成した。33試合のに先発登板し、14勝6敗、216奪三振、防御率3.34だった。

2022年4月14日のサンディエゴ・パドレス戦で史上19人目の1500奪三振を達成した。

選手としての特徴

スリークォーターから、平均球速95mph(153km/h)のシンカーと、決め球である平均81mph(130km/h)のカーブボールの2球種で投球の約8割を占め、その他に平均96mph(154km/h)のフォーシーム、平均88mph(142km/h)のスライダー、平均87mph(140km/h)のスプリッターを使用する。フォーシームの最速球速は98.9mph(159.2km/h)。

2010年までは速球はフォーシーム主体であったが、2011年以降はシンカー主体となっている。また、PITCHf/x上では2010年までチェンジアップが分類されていたが、2011年以降はスプリッターに切り替わっている。
GB%がMLB通算55%と高く、シンカーなどでゴロを打たせて取るグラウンドボールピッチャー。2011年にはMLB全体で1位のゴロ/フライ率を記録している。

トミー・ジョン手術後の2013-2015年の速球の平均球速は91-93mph程度であったが、2017年は95-96mph程度となっている。

人物

以前、ウィキペディアに家族がモートンズ・ザ・ステーキハウス英語版のオーナーであるとの記述があったが、この件はパイレーツ時代にウィキペディアの編集が好きなチームメイトによる悪戯だとして否定している。

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
2008 ATL 16 15 0 0 0 4 8 0 0 .333 345 74.2 80 9 41 2 2 48 2 0 56 51 6.15 1.62
2009 PIT 18 18 1 1 0 5 9 0 0 .357 416 97.0 102 7 40 0 5 62 4 0 49 49 4.55 1.46
2010 17 17 0 0 0 2 12 0 0 .143 382 79.2 112 15 26 3 7 59 2 1 79 67 7.57 1.73
2011 29 29 2 1 0 10 10 0 0 .500 769 171.2 186 6 77 5 13 110 9 1 82 73 3.83 1.53
2012 9 9 0 0 0 2 6 0 0 .250 223 50.1 62 5 11 1 2 25 4 0 30 26 4.65 1.45
2013 20 20 0 0 0 7 4 0 0 .636 493 116.0 113 6 36 1 16 85 5 0 51 42 3.26 1.28
2014 26 26 0 0 0 6 12 0 0 .333 666 157.1 143 9 57 2 19 126 8 0 76 65 3.72 1.27
2015 23 23 0 0 0 9 9 0 0 .500 563 129.0 137 13 41 6 12 96 2 1 77 69 4.81 1.38
2016 PHI 4 4 0 0 0 1 1 0 0 .500 71 17.1 15 1 8 0 0 19 1 1 8 8 4.15 1.33
2017 HOU 25 25 0 0 0 14 7 0 0 .667 617 146.2 125 14 50 1 13 163 4 0 65 59 3.62 1.19
2018 30 30 0 0 0 15 3 0 0 .833 695 167.0 130 18 64 0 16 201 4 0 63 58 3.13 1.16
2019 TB 33 33 0 0 0 16 6 0 0 .727 790 194.2 154 15 57 0 12 240 5 1 71 66 3.05 1.08
2020 9 9 0 0 0 2 2 0 0 .500 170 38.0 43 4 10 0 4 42 1 0 21 20 4.74 1.39
2021 ATL 33 33 0 0 0 14 6 0 0 .700 756 185.2 136 16 58 1 17 216 5 0 77 69 3.34 1.04
2022 31 31 0 0 0 9 6 0 0 .600 728 172.0 149 28 63 0 18 205 4 0 85 83 4.34 1.23
2023 30 30 0 0 0 14 12 0 0 .538 716 163.1 150 14 83 2 12 183 4 2 70 66 3.64 1.43
MLB:16年 353 352 3 2 0 130 113 0 0 .535 8400 1960.1 1837 180 722 24 168 1880 67 7 960 871 4.00 1.31
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別投手成績所属リーグ内順位


















2008 25 ナ・リーグ - - - - -
2009 26 - - - - -
2010 27 - - - - -
2011 28 - - - - -
2012 29 - - - - -
2013 30 - - - - -
2014 31 - - - - -
2015 32 - - - - -
2016 33 - - - - -
2017 34 ア・リーグ 9位 - - - -
2018 35 10位 - - - -
2019 36 5位 - - 5位 -
2020 37 - - - - -
2021 38 ナ・リーグ 5位 - - 6位 -
2022 39 - - - 5位 -
2023 40 5位 - - - -
  • -は10位未満(防御率は規定投球回到達未満の場合も-と表記)

年度別守備成績



投手(P)












2008 ATL 16 3 7 0 0 1.000
2009 PIT 18 7 11 0 2 1.000
2010 17 6 12 3 0 .857
2011 29 7 31 1 1 .974
2012 9 3 6 3 0 .750
2013 20 4 13 0 0 1.000
2014 26 9 23 1 2 .970
2015 23 9 16 2 1 .926
2016 PHI 4 1 2 0 0 1.000
2017 HOU 25 10 9 4 1 .826
2018 30 2 12 0 1 1.000
2019 TB 33 9 6 0 0 1.000
2020 9 2 1 0 0 1.000
2021 ATL 33 9 15 3 0 .889
2022 31 7 15 2 2 .917
2023 30 5 18 1 1 .958
MLB 353 93 197 20 11 .935
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

表彰

記録

背番号

  • 50(2008年、2010年 - 2015年、2017年 - )
  • 37(2009年)
  • 47(2016年)

脚注

関連項目

外部リンク

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