ダラス・カイケル: アメリカの野球選手 (1988 - )

ダラス・カイケル(Dallas Keuchel, 1988年1月1日 - )は、アメリカ合衆国オクラホマ州タルサ出身のプロ野球選手(投手)。左投左打。フリーエージェント(FA)。愛称はキッド・カイキー(Kid Keuchy)。

ダラス・カイケル
Dallas Keuchel
ダラス・カイケル: 経歴, 投球スタイル, 詳細情報
ヒューストン・アストロズ時代
(2015年8月25日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 オクラホマ州タルサ
生年月日 (1988-01-01) 1988年1月1日(36歳)
身長
体重
6' 3" =約190.5 cm
205 lb =約93 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 2009年 MLBドラフト7巡目
初出場 2012年6月17日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

経歴

プロ入りとアストロズ時代

2009年MLBドラフト7巡目(全体221位)でヒューストン・アストロズから指名され、プロ入り。

2012年6月17日のテキサス・レンジャーズ戦でメジャーデビューを果たした。二度目の登板となった6月23日のクリーブランド・インディアンスでは1失点完投でメジャー初勝利を挙げた。しかし、7月以降は打ち込まれる試合が増え、与四球が奪三振を上回った。

2014年は29試合全てに先発登板して12勝9敗、防御率2.93の成績を残した。また、自身初となるゴールドグラブ賞を受賞した。

2015年は33試合に登板し、アメリカンリーグ最多の232.0イニングに投げ、リーグトップタイの2完封勝利を含む20勝を挙げて最多勝のタイトルを獲得。WHIP1.02もリーグトップであり、ほか216奪三振はリーグ5位だった。チームにとって10年振りとなったポストシーズンでは、10月6日のニューヨーク・ヤンキースとのワイルドカードゲームで自身初出場・初先発し、6回無失点、3安打、1四球の好投で勝利投手となり、ディビジョンシリーズ進出に貢献した。シーズンオフ、30票中22票の1位票を獲得し、2位のデビッド・プライスに40ポイント以上の差をつけてアリーグのサイ・ヤング賞投手に選出された。

2016年は先発ローテーションで26試合に登板したが、9勝12敗、防御率4.55を記録し、3年連続でゴールドグラブ賞を受賞した。

2017年は開幕9連勝を記録する一方、首の故障で2度の故障者リスト入りを経験した。23試合の登板に終わり規定投球回には達しなかったが、2年ぶりの2桁勝利となる14勝を挙げ、防御率も2.90だった。ポストシーズン全体で2勝2敗、防御率3.58の成績を残し、球団史上初のワールドシリーズ制覇に貢献した。

2018年は34試合に先発登板して12勝11敗、防御率3.74、153奪三振を記録した。オフに2年ぶりに自身4度目となるゴールドグラブ賞を受賞した。単年1790万ドルのクオリファイング・オファー(QO)を拒否し、10月29日にFAとなった。

ブレーブス時代

2019年シーズン開幕前での契約合意には至らず、MLBドラフト終了後の6月7日にアトランタ・ブレーブスと単年1300万ドルで合意したことが発表された。背番号はアストロズ時代と同じ「60」で、6月21日にメジャー昇格した。最終成績は19先発で8勝8敗、防御率3.75だった。ポストシーズンのNLDSで2先発したが勝敗はつかなかった。同年オフの10月31日にFAとなった。

ホワイトソックス時代

2019年12月30日にシカゴ・ホワイトソックスと3年総額5500万ドルで契約を結んだことが発表された。背番号はメジャー昇格以降身につけている「60」で、オプションとして2023年シーズンは球団側が選択権を所持し、バイアウトの際は150万ドル支払われる。

2022年は開幕から不振で、5月28日にDFAとなり、30日に自由契約となった。

ダイヤモンドバックス時代

2022年6月7日にアリゾナ・ダイヤモンドバックスとマイナー契約を結び、傘下のAAA級リノ・エーシズへ送られた。26日にメジャー契約を結びアクティブ・ロースター入りした。7月22日にDFAとなり、そのまま自由契約となった。

レンジャーズ時代

2022年7月25日にテキサス・レンジャーズとマイナー契約を結んだ。8月27日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした。9月4日にDFAとなり、5日に自由契約となった。

ツインズ時代

2023年6月22日にミネソタ・ツインズとマイナー契約を結んだ。8月3日にメジャー契約を結んだ。同月6日に前年に所属したダイヤモンドバックス戦で移籍後初登板を果たした。オフの11月3日にFAとなった。

投球スタイル

Brooksbaseball.net版投球データ

球種 投球割合 平均球速
mph (kph)
水平変化
in (cm)
垂直変化
in (cm)
空振り率
シンカー 52 % 89 (144) 7 (17) 6 (14) 6 %
スライダー 20 % 79 (128) -6 (-15) -1 (2) 19 %
カットボール 12 % 87 (140) -1 (-3) 5 (11) 9 %
チェンジアップ 11 % 79 (128) 8 (19) 5 (14) 23 %
フォーシーム 4 % 90 (145) 1 (3) 9 (22) 7 %

元々技巧派で、球威はあまりなく、速球ツーシームフォーシーム)は最速93.9mph(約151.1km/h)程度。その他には、平均142km/hのカットボール、平均127km/hのスライダー、平均127km/hのチェンジアップを投げる。

2013年のスプリングトレーニングで、ツーシームを習得すると、技巧派としての幅を広げた。しかし、2014年には習得して1年のツーシームと、それまで多投していたカーブを封印。ツーシーム、フォーシーム、スライダーを主体に、カットボール、チェンジアップも投げる速球派にモデルチェンジした。また、技巧派時代は、平均球速115km/hと極端に遅かったチェンジアップの球速・精度を上げ、ゴロを打たせて取る現在の投球スタイルを確立した。投手ゴロによる補殺は、2014年に47個、2015年に53個と2年連続で両リーグ1位を記録した。

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
2012 HOU 16 16 1 0 0 3 8 0 0 .273 377 85.1 93 14 39 1 1 38 2 0 56 50 5.27 1.55
2013 31 22 0 0 0 6 10 0 2 .375 682 153.2 184 20 52 3 5 123 7 0 96 88 5.15 1.54
2014 29 29 5 1 3 12 9 0 0 .571 808 200.0 187 11 48 2 7 146 7 0 71 65 2.93 1.18
2015 33 33 3 2 1 20 8 0 0 .714 911 232.0 185 17 51 0 2 216 9 0 68 64 2.48 1.02
2016 26 26 1 1 0 9 12 0 0 .429 701 168.0 168 20 48 1 2 144 9 0 88 85 4.55 1.29
2017 23 23 1 0 0 14 5 0 0 .737 584 145.2 116 15 47 0 2 125 1 0 50 47 2.90 1.12
2018 34 34 1 0 0 12 11 0 0 .522 874 204.2 211 18 58 0 2 153 9 0 92 85 3.74 1.31
2019 ATL 19 19 0 0 0 8 8 0 0 .500 487 112.2 115 16 39 1 9 91 6 0 50 47 3.75 1.37
2020 CWS 11 11 0 0 0 6 2 0 0 .750 257 63.1 52 2 17 0 0 42 0 0 15 14 1.99 1.09
2021 32 30 0 0 0 9 9 0 0 .500 720 162.0 189 25 59 1 7 95 5 0 105 95 5.28 1.53
2022 8 8 0 0 0 2 5 0 0 .286 164 32.0 49 6 20 2 0 20 3 0 33 28 7.88 2.16
ARI 4 4 0 0 0 0 2 0 0 .000 89 18.2 27 4 7 0 0 18 0 0 22 20 9.64 1.82
TEX 2 2 0 0 0 0 2 0 0 .000 50 10.0 18 1 4 0 0 7 0 0 14 14 12.60 2.20
'22計 14 14 0 0 0 2 9 0 0 .182 303 60.2 94 11 31 2 0 45 3 0 69 62 9.20 2.06
2023 MIN 10 6 0 0 0 2 1 0 0 .667 172 37.2 45 3 18 0 2 25 2 0 25 25 5.97 1.67
MLB:12年 278 263 12 4 4 103 92 0 2 .528 6876 1625.2 1639 172 507 11 39 1243 60 0 785 727 4.02 1.32
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績



投手(P)












2012 HOU 16 8 19 2 2 .931
2013 31 7 24 0 3 1.000
2014 29 18 47 1 3 .985
2015 33 18 53 1 1 .986
2016 26 5 27 0 2 1.000
2017 23 7 34 5 3 .891
2018 34 14 27 0 1 1.000
2019 ATL 19 3 23 0 4 1.000
2020 CWS 11 2 6 0 0 1.000
2021 32 7 41 1 3 .980
2022 8 2 3 0 1 1.000
ARI 4 1 4 0 0 1.000
TEX 2 3 1 0 1 1.000
'22計 14 6 8 0 2 1.000
2023 MIN 10 3 10 0 0 1.000
MLB 278 98 319 10 24 .977
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高
  • 各年度の太字年ゴールドグラブ賞受賞

タイトル

表彰

記録

背番号

  • 60(2012年 - 2023年)

脚注

注釈

出典

関連項目

外部リンク

Tags:

ダラス・カイケル 経歴ダラス・カイケル 投球スタイルダラス・カイケル 詳細情報ダラス・カイケル 脚注ダラス・カイケル 出典ダラス・カイケル 関連項目ダラス・カイケル 外部リンクダラス・カイケル1988年1月1日アメリカ合衆国オクラホマ州タルサ (オクラホマ州)フリーエージェント (プロスポーツ)プロ野球選手投手

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