来歴
研究不正疑惑
2001年1月、国立感染症研究所在籍中に発表した論文「はしか に罹患すると細胞レベルの免疫力が一時的に低下する」の実験データがあまりにきれいすぎたため、明らかに人為的だと改ざん疑惑が浮上した。
当時の感染研究所・吉倉廣 所長が事態を重く見て、岡田に対し、その上司であった田代眞人 ウイルス第三部部長を通じて「元データを出すよう」に再三要請したが、岡田は元データを提出しなかった。
2002年5月17日付で、感染研究所・吉倉廣所長名の文書で論文を取り下げるように要求したが、元データの提出も論文の取り下げもされなかったと報道された。
メディアでの発言
Go To トラベル には、「人が動くとウイルスも一緒に動く」として反対している。政府が幅広い生活保障を実施することを求め、「財務省には前例のない財政出動 をしてほしい」と主張した。 2019年11月に発生が確認されたSARSコロナウイルス2 の説明者として、2020年1月中旬よりテレビ番組やラジオ番組に数多く出演している。新型コロナ特需でのメディアへの多数の出演について、日刊ゲンダイ は「コロナの女王」と揶揄気味に報じた。現代ビジネスによれば、一部の医師や専門家は、岡田がコロナの恐怖を過剰に煽り、数々の「陰謀論 」や「デマ 」をテレビを通して発表し、それらを事実と信じ込む視聴者が続出したと主張した。 2020年2月12日放送のテレビ朝日 系「モーニングショー 」で、新型コロナウイルスの集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス 」の感染者について、「感染者数が病床数を上回った場合はどう対応するのか」という羽鳥慎一 の質問に対し、「理論的には厚労省は空気感染はないと言っているため、陰圧の病床でないといけないわけではなく、一般病棟の隔離でもいい」と回答した。これに対し、「医療現場を知らない」などと非難された。 2020年2月27日放送の「モーニングショー」で、「感染研がPCR調査を民間に拡大することに消極的な理由として、データを独占したいOBがいる」と発言した。この主張に対し、国立感染症研究所 は「事実誤認」であると反発し、一部の報道が「新型コロナウイルス感染症対策への悪影響を及ぼしている」と主張した。 2020年3月16日放送の「モーニングショー」で「肺炎で亡くなっても、コロナで肺炎という診断がつかなければ死者数に入らない」と発言した。これに対し、「肺炎死亡者の中に新型コロナの患者がいたら院内感染が多発しているはず」などと非難された。 2020年4月28日放送の「モーニングショー」でテレビ朝日解説委員の玉川徹 は、前日の東京都の新型コロナウイルスの感染者数39人すべてが民間の検査機関によるもので、行政の検査機関は土日に休んでいたと発言し、岡田も「全部、民間だというのは私も聞き及んでいます」と同調した。しかし、翌日の放送で玉川は、正しくは39人のなかに行政機関の検査によるものも多数含まれており、土日も休んでいなかったと誤りを訂正し、「このことにより、土日も働いてらっしゃる都庁関係者の皆様、保健所の皆様、そして検査機関の皆様、検体を採取する医療関係者の皆様、全てに多大なるご迷惑をお掛けしてしまいました。本当にすいませんでした」と謝罪した。 2020年5月1日放送の「モーニングショー」で新型コロナウイルス軽症者のホテル滞在について、「療養であり医療ではないので、医者がいるわけでもない」と発言した。これに対し、都民ファーストの会 所属の伊藤ゆう東京都議会議員 が「療養ホテルには医師は日中は常駐していて、看護師は24時間体制で常駐している」として、不正確な情報は視聴者の不安を煽ることになると非難した。 2020年5月14日放送の「モーニングショー」で前日に28歳の力士 が新型コロナウイルス性肺炎による多臓器不全のため死去したことについて、「新型コロナで亡くなったというより、新型コロナの医療体制の不備で亡くなってしまったというイメージがある」「電話が繋がらない、病院はたらい回し」などと発言した。これに対し、「検査を煽る番組があるから、医療機関にも苦情や相談の電話がたくさん来てて繋がりにくいのでは」「医療体制や政府批判に亡くなった方を利用するのは許せない」「亡くなったのは医療体制のせいじゃない」などと非難された。 2021年5月17日放送の「モーニングショー」で、「新型コロナに感染した人はワクチンは必要はない」と発言したが、その後、アナウンサーの斎藤ちはる が「厚労省によると、すでに新型コロナウイルスに感染した人も、ワクチンを接種することができる。WHOなども接種を推奨している」と訂正した。これに対し「ワクチン接種に関わる質問の回答を医師でも薬剤師でもない人にやらせちゃダメだろ」などと非難された。 2021年5月23日放送のBS朝日 「日曜スクープ 」で新型コロナウイルスワクチンが高い有効性を示すことについて、「発症予防効果であって、感染予防効果ではない」と発言した。しかし、同年3月には米疾病対策センター が、ファイザー とモデルナ のワクチンが感染予防にも有効だとする調査結果を発表しており、複数の医師から「テレビ業界では、こんなレベルの知識の人が普通に間違ったことを話してても気にならないのか」「この岡田さんは情報を全くアップデートしていない。全く論文を読んでいないのではないか」などと非難された。 学位論文・寄稿文
「 HIV-1 Nef protein-induced apoptotic cytolysis of a broad spectrum of uninfected human blood cells independently of CD95(Fas) / HIV-1 Nef蛋白による非感染細胞のアポトーシスの解析」Okada,H.,Takei R.,Tashiro M. FEBS Letter. 414(3):603-6, 1997年 「 HIV-1 Nef protein-induced apoptotic cytolysis of a broad spectrum of uninfected human blood cells independently of CD95(Fas) / HIV-1 Nef蛋白による非感染細胞のアポトーシスの解析」順天堂大学 博士論文, 乙第1411号, 1998年, NAID 500000160270 , doi :10.1016/S0014-5793(97)01080-6 小船富美夫, 岡田晴恵, 佐藤威, 野田雅博, 鈴木一義, 李富男, 船津雅彦, 堺春美「麻疹ウイルス(MV)中和(VN)試験 : 改良と標準化にむけて」『臨床とウイルス』第27巻第2号、1999年4月、S77、ISSN 03038092 、NAID 10013385258 。 佐藤威, 岡田晴恵, 小船富美夫, 田代眞人, 砂川富正, 岡部信彦, 中村正治, 大野惇, 糸数清正, 村上秀親「麻疹ワクチン既接種者の麻疹罹患とわが国の麻疹対策 : 沖縄県八重山地区での麻疹流行」『臨床とウイルス』第28巻第1号、2000年4月、10-14頁、ISSN 03038092 、NAID 10009653621 。 小船富美夫, 片山未来, 佐藤直子, 岡田晴恵, 佐藤威, 野田雅博, 鈴木一義, 李富男, 和山行正, 船津雅彦, 篠川旦, 上田重晴, 堺春美「麻疹ウイルス(MV)中和試験の改良と標準化」『臨床とウイルス』第28巻第1号、2000年4月、31-34頁、ISSN 03038092 、NAID 10009653655 。 岡田晴恵「麻疹の病態とワクチン接種」『臨床とウイルス』第30巻第2号、2002年5月、S25-26、ISSN 03038092 、NAID 10012349540 。 岡田晴恵, 佐藤威, 田代眞人「小児麻疹患者の免疫・生体応答における男女差の検討」『臨床とウイルス』第30巻第2号、2002年5月、S71、ISSN 03038092 、NAID 10012349579 。 岡田晴恵, 佐藤威, 田代眞人, 高山直秀, 岡田賢司, 新里敬「成人における麻疹生ワクチン接種の有効性」『臨床とウイルス』第30巻第2号、2002年5月、S72、ISSN 03038092 、NAID 10012349580 。 岡田晴恵「成人麻疹」『総合臨床』第52巻、2003年、884-889頁、NAID 50000788325 。 岡田晴恵「麻疹の病態とワクチン接種」『臨床とウイルス』第31巻第1号、2003年3月、19-29頁、ISSN 03038092 、NAID 50000791362 。 吉田紀美, 近藤玲子, 山下育孝, 大瀬戸光明, 木村博一, 岡田晴恵, 田代眞人「麻疹ウイルスH1型による成人麻疹の多発」『臨床とウイルス』第31巻第2号、2003年5月、S61、ISSN 03038092 、NAID 10012754781 。 岡田晴恵「IgG avidity 検査」『臨床と微生物』第31巻第2号、2004年3月、031-036頁、ISSN 09107029 、NAID 10013595770 。 秋元未来, 岡田晴恵, 田代眞人「大学生における麻疹、風疹のワクチン接種、罹患状況の調査について」『臨床とウイルス』第32巻第2号、2004年5月、S57、ISSN 03038092 、NAID 10013117835 。 岡田晴恵「感染症Up to Date(88)麻疹の現状と学校保健現場の麻疹対策」『保健師ジャーナル』第60巻第9号、医学書院、2004年9月、916-920頁、ISSN 13488333 、NAID 40006393486 。 岡田晴恵, 田代眞人「鳥インフルエンザの流行は,何が問題なのか」『日本農村医学会雑誌』第53巻第5号、日本農村医学会、2005年、775-782頁、doi :10.2185/jjrm.53.775 、ISSN 0468-2513 、NAID 130004451081 。 岡田晴恵「麻疹ウイルスや麻疹ワクチンが引き起こす免疫抑制、宿主の生体反応からの解析」『臨床とウイルス』第33巻第2号、2005年5月、S19、ISSN 03038092 、NAID 10016510161 。 岡田晴恵「麻疹ウイルス感染における免疫機能低下の評価と対策さらに麻疹風疹ワクチン二回接種制度の導入」『臨床とウイルス』第34巻第1号、2006年3月、8-14頁、ISSN 03038092 、NAID 10017440936 。 岡田晴恵「焦点 新しいウイルス感染症--新型インフルエンザ流行にそなえて」『看護教育』第47巻第6号、医学書院、2006年6月、496-502頁、ISSN 00471895 、NAID 40007318505 。 岡田晴恵「新型インフルエンザと危機管理体制」『月刊自治研』第52巻第604号、自治労システムズ自治労出版センター、2010年1月、10-14頁、ISSN 13425021 、NAID 40016962528 。 岡田晴恵「学校現場で実践したい感染症対策 (特集 気をつけたい冬の感染症)」『教育と医学』第66巻第12号、慶應義塾大学出版会、2018年12月、1108-1115頁、ISSN 0452-9677 、NAID 40021725045 。 岡田晴恵「山本厚太郎教授への献辞」『白鴎大学教育学部論集』第13巻第1号、白鴎大学教育学部、2019年5月、17-24頁、ISSN 1882-4145 、NAID 40021944312 。 岡田晴恵「新型コロナウイルス感染症とそのリスク評価」『大学時報』第69巻第392号、日本私立大学連盟、2020年5月、68-71頁、ISSN 0288-1748 、NAID 40022268343 。 著書
単著 共著 監修 教材 かるた(6歳以上向)『感染症をアクティブ・ラーニング 感染症カルタ~うつる病気の秘密~』奥野かるた店、2017年12月1日発売。(監修・著者) 出演
参考文献 脚注 関連項目 外部リンク
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