ウィキペディアにあるすべてのコンテンツの編集は共同して行われます。何人も――どんなに熟練していて、コミュニティ内でどんなに高い地位にあろうと――ある記事を所有しているかのように振る舞う権利はありません。
この文書はウィキペディア日本語版のガイドラインです。多くの利用者が基本的に同意しており、従うことが推奨されますが、方針ではありません。必要に応じて編集することは可能ですが、大きな変更を加える場合は、先にノートページで提案してください。 |
この文書の要旨: ウィキペディアにある記事などのあらゆるページは誰の所有物でもありません。あなたが作成・編集した記事は、誰でも編集できるのであって、あなたはそれを妨げてはいけません。意見が合わないときは、その記事のノートでの議論を手始めに、冷静に解決してください。 |
利用者の行動について |
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合意形成 |
ウィキペディアの記事に所有者はいません。これらは全人類の共有財産であるのです。これは、ウィキペディアが採用しているクリエイティブ・コモンズ表示-継承ライセンス (CC BY-SA) とGNU Free Documentation License (GFDL) で保証されていることです。記事に所有者がいるという考えはよくある間違いの一つです。
しかしながら、一部の投稿者は自らがこのプロジェクトへと寄稿した記事に対して所有者意識を抱き、その記事に介入しようとする「邪魔者」からその記事を守ろうとしてしまうのも事実です。
あなたは、あなたが専門としている分野や興味を抱いている記事をウォッチリストに入れていることでしょう。だからといって警戒しすぎるのは禁物です。それが不当な改変防止に走らせてしまうのですから。
ウィキペディアにいったん投稿してしまうと、あなたの文章を誰かが編集するのを止めることはできません。どの編集ページにも以下のことが書かれています。
他者による編集があまりにも気になるのなら、しばらく編集作業を休んではどうでしょうか。少し休んで頭を冷やせば、また違った見方ができるかもしれません。あるいは、誰かが記事に対して所有権を主張しているのであれば、そのことをその記事のノートで指摘することもできます。他の編集者に意見を求めたり、論争の解決法に従うことも検討してみてください。
私有化問題には2種類のケースがあります。一人のみの編集者によるものと複数の編集者が関与するものです。
記事を私有化している編集者(これは何も初版投稿者に限ったことではありません)に対しては、その記事のノートにおいて、他の読者が私有化問題に関する議論だと分かるような見出しを付けて対話を開始してください。どのような場合でも、その編集者の意図を推察して非難や攻撃をしてはいけません。必要であれば、あなたの問いかけに対する攻撃的な回答は無視してください。そういった振る舞いが続くのなら、その問題について紛争解決手続きに従う必要が出てくるかもしれませんが、そのような調停手続きに進む前に、まずはノートページにてその編集者と善意にとって話し合ってみることが大事です。
すべてとは言いませんが、私有化問題を起こす個人の編集者は、その記事の主要執筆者であることが多いです。そういった編集者はその分野の専門家であったり、記事の質と正確性を保つことに高いモチベーションをもっていたりするので、話し合いに際しては、そのことに配慮してください。このような編集者は議論を歓迎しますから、彼らと意見を交換するだけで、たいていの場合、私有化問題を解決できるでしょう。もしも、その編集者が敵対的であり続け、個人攻撃や編集合戦を始めたら、破壊的な行動は努めて無視して、代わりにノートで議論してください。ノートでの議論の後でも私有化問題が継続するなら、論争解決手続きが必要となるでしょう。その場合でも、少なくとも一度はその編集者と直接問題を解決しようと努力したということは記録に残ります。私有化問題を指摘された編集者のありがちな反応は、プロジェクトを去るように脅すことです。私有化に関する本方針は、そのような編集者には休暇を取ってもらうことを推奨します。いったんプロジェクトから離れてもらい、その用意ができたら戻ってきてもらうとよいでしょう。
複数の編集者がお互いの記事で私有化を正当化する行為は、非常に複雑な問題となることがあります。最も分かりやすい例は、中心的な編集者を他の編集者がかばうことで、中心的な編集者による記事私有化が強化される場合です。このような行為は、プロレスで複数のレスラーが交代でリングに上がることになぞらえてタッグチームとも俗称され、新規編集者と熟練編集者の両方をいら立たせます。この場合でも、一人の編集者による私有化問題と同様に、編集者の問題行動に対処を試みず、私有化問題自体に対処してください。それがうまくいかない場合は、次に論争解決手続きを進めることになりますが、その前にノートで対話することで自分で解決を試みることが大切です。
記事の私有化問題は、見つけるのは簡単ですが、関係する編集者が満足するような形で解決するのは非常に困難です。冷静に、相手の言動を善意にとり、礼儀を忘れないことはどんな場合にでも参考になります。記事を私有化していると他の編集者を非難することは、攻撃的に見えたり、ときには個人攻撃のように映ってしまうこともあります。ですから、記事を私有化している編集者には、あなたが望むのと同じくらい礼儀正しくその事を指摘するようにしてください。私有化を指摘された編集者は、自分にはその自覚がないことが多いので、善意にとることが大事です。中には、記事を荒らしから守っているつもりで、あらゆる変更に対して敵意をもって対応する編集者もいます。あるいは、中立性という方針の重要性を十分に理解できずに、自分自身の特定の観点を推し進めようとする編集者もいます。
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