裁定委員会(さいていいいんかい、Arbitration Committee)とは、ウィキペディアにおける論争に拘束力を持った裁定を下すための組織です。下される裁定は、一定期間の編集参加禁止以下のあらゆるものとなります。
この文書は私論です。一部のウィキペディアンが助言や意見を記したものです。広く共有されている考え方もあれば、少数意見の見解もあります。内容の是非については慎重に検討してください。 |
裁定委員会とは、コミュニティによって選ばれた人々によるグループであり、利用者間の衝突を解決する最終的な役割を担っています。他のあらゆる試みが失敗した時にはじめて取られる「最終手段」なのです。裁定に持ち込む前に、他の手段、つまり、利用者の間での議論、場合によっては調停委員会による調停がまずとられるべきです。裁定委員会はもっとも深刻で他にどうしようもないような論争や違反について担当するための組織です。裁定委員会は、紛争を調停するために可能な限りのあらゆる手段がとられることを保証する義務を負い、同時に、必要に応じて、編集の禁止やウィキペディアからの追放などの制裁措置を含む措置を決定する権限を保持します。
記事の内容や、他のあらゆる編集に関する決定事項については、裁定委員会は従うべき規範を決定することはありません。そうではなく、コミュニティによって示された決定事項を尊重するように利用者を促します。
裁定委員は、あらかじめ公示された立候補期間中に、自薦・他薦による立候補者の中から選挙によって選出されます。規定を満たしている管理者・ビューロクラットから2名、ログインユーザーから3名がそれぞれ選出され、その中で、総投票数に対して信任票が最も多かった管理者権限を有する1名が、自動的に裁定委員会の委員長に選出されます。任期は1年間で、6か月毎に半数が入れ替わります。任期中の辞任については、管理者・ビューロクラット、ログインユーザーからそれぞれ、選挙と同時に選出された代理委員1名が自動的に委員に選出され、その任にあたります。
アカウントを持つ全ての利用者は、裁定委員会に委員候補として立候補することができます。また、全てのログインユーザーを推薦することもできます。明確には決められていませんが、これまでに、利用者間の積極的な議論に参加した経験や、利用者間の論争解決を行った経験がある利用者が望ましいと考えられています。
以下の要件をすべて満たしているログインユーザーが投票権を有しています。
記事名前空間の編集回数は、移動、保護、保護解除などの履歴を含め、利用者の投稿記録において標準名前空間の編集として表示されるもの全てを数えるものとします。
投票総数の3分の2より多い信任票を獲得し、かつ10票以上の信任票を獲得した候補者が、裁定委員として選出されます。信任された裁定委員が5人を超えた時には、信任票の多い順に5人が選出されます。信任票が同数の場合には、不信任票の少ない順に選出されます。
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