陸前高田市(りくぜんたかたし)は、岩手県南東部にある、太平洋に面する市。旧陸前国気仙郡に属し、隣接する同県大船渡市や宮城県気仙沼市とともに、三陸海岸のうち陸前海岸北部の中核を成す。
りくぜんたかたし 陸前高田市 | |||||
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奇跡の一本松(2011年〜2018年) | |||||
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国 | 日本 | ||||
地方 | 東北地方 | ||||
都道府県 | 岩手県 | ||||
市町村コード | 03210-7 | ||||
法人番号 | 8000020032107 | ||||
面積 | 231.94km2 | ||||
総人口 | 17,037人 [編集] (推計人口、2024年4月1日) | ||||
人口密度 | 73.5人/km2 | ||||
隣接自治体 | 大船渡市、一関市、気仙郡住田町 宮城県:気仙沼市 | ||||
市の木 | すぎ | ||||
市の花 | つばき | ||||
市の鳥 | かもめ | ||||
陸前高田市役所 | |||||
市長 | 佐々木拓 | ||||
所在地 | 〒029-2292 岩手県陸前高田市高田町字下和野1番地 北緯39度01分14秒 東経141度37分59秒 / 北緯39.02042度 東経141.63306度 東経141度37分59秒 / 北緯39.02042度 東経141.63306度 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
東日本大震災による津波で大きな被害を受け、復興や内陸への市役所移転など将来に備えた防災・減災に取り組んでいる。
1955年(昭和30年)の市制施行以来、市の読み方は「りくぜんたかた」である。しかし、地元住民および周辺市町村で用いられる方言では、「か行」と「た行」の音が鼻濁音化した「たがだ」、または、最後の「た」だけが濁音化する「たかだ」と発音される。
三陸海岸全体では南寄りに位置する。三陸海岸南部はリアス式海岸が続き、西の唐桑半島と東の広田半島に挟まれた広田湾の北奥に、陸前高田市中心部のある平野が広がる。小さな平野ではあるが、山が海に迫る地形が続く三陸海岸では最大級のものである。広田湾奥には気仙川が流れ込んでおり、その運ぶ土砂で形成された砂州には高田松原と呼ばれる松原が東西に続く。高田松原の北に古川沼があり、その先の山麓に中心市街地が位置し、その北には氷上山がそびえる。広田半島には椿島などの景勝地が見られる。
陸前高田市と全国の年齢別人口分布(2005年) | 陸前高田市の年齢・男女別人口分布(2005年) |
■紫色 ― 陸前高田市 ■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 |
陸前高田市(に相当する地域)の人口の推移 | |
総務省統計局 国勢調査より |
平成27年国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、15.20%減の19,758人であり、増減率は県下33市町村中32位。
2011年(平成23年)3月11日、マグニチュード9.0の東北地方太平洋沖地震が発生した。隣接する市町村の震度は、大船渡市・一関市および宮城県気仙沼市が震度6弱、住田町は5強であった。同市の震度は大船渡市での観測からの推定値で6弱とされている。この地震が引き起こした大津波によって市役所庁舎を含む市中心部が壊滅し、市の全世帯のうち7割以上が被害を受けた。また、市域にある東日本旅客鉄道(JR東日本)の5駅のうち4駅(大船渡線の竹駒駅・陸前高田駅・脇ノ沢駅・小友駅)は、周辺地域の多くの駅同様、駅舎などが流失し、線路も大きな被害を受けた。
岩手県総合防災室によると、2012年8月11日時点で陸前高田市における死者は1,555人(うち市職員非常勤職員死者は111人)・行方不明者は223人で、行方不明者のうち陸前高田市が死亡届を受理した件数は205人である。
震災前は気仙川によって形成された平野部低地に中心市街地が広がっていたが、津波により壊滅した。その後の復興で、氷上山山麓の高台に消防署や県立病院などの施設が移転し、集合住宅や住宅地の整備が行われた。津波浸水域には商業施設・スポーツ施設や東日本大震災津波伝承館が整備された。また、同時期に三陸沿岸道路が開通した。
震災後の陸前高田市役所は約10年にわたってプレハブの仮設庁舎であったが、2021年に新庁舎が完成し移転した。移転先は震災時にあった小学校が移転した跡地で、大型商業施設などがある新たな中心市街地に近いものの、震災で小学校校舎の1階が浸水した土地である。住民の不安に対して、市は防潮堤建設や土地かさ上げにより、東日本大震災級の津波なら浸水しないと説明している。
代 | 氏名 | 就任日 | 退任日 | 備考 |
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1 | 菅野音松 | 1955年(昭和30年)2月 | 1959年(昭和34年)2月 | |
2 | 伊東順太郎 | 1959年(昭和34年)2月 | 1963年(昭和38年)2月 | |
3 | 熊谷喜一郎 | 1963年(昭和38年)2月 | 1987年(昭和62年)2月 | |
4 | 菅野俊吾 | 1987年(昭和62年)2月 | 2003年(平成15年)2月 | |
5 | 中里長門 | 2003年(平成15年)2月 | 2011年(平成23年)2月12日 | |
6 | 戸羽太 | 2011年(平成23年)2月13日 | 2023年(令和5年)2月12日 | |
7 | 佐々木拓 | 2023年(令和5年)2月13日 | 現職 |
都市名 | 地方名・都道府県名 | 提携年月日 |
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名古屋市 | 中部地方 愛知県 | 2014年(平成26年)10月28日 |
東日本大震災からの復興支援の一環として、岩手大学と立教大学が交流拠点「陸前高田グローバルキャンパス」を開設している。
※以下は廃校
※以下は廃校
※以下は廃校
市内には鉄道路線が通っていない。かつてはJR東日本大船渡線が市内を通っていたが、東日本大震災の影響で不通となり、BRTとして復旧されたため廃止となった。
鉄道を利用する場合、大船渡線気仙沼駅あるいは三陸鉄道リアス線盛駅が最寄り駅となる。
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