長岡 亮介(ながおか りょうすけ、1978年10月7日 - )は、日本の音楽家、ギタリスト、歌手。千葉県千葉市出身。ロックバンド・東京事変(第二期以降)のメンバー。本項では、浮雲(うきぐも)名義の活動についても併せて記述する。
長岡 亮介/浮雲 | |
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出生名 | 長岡 亮介 |
生誕 | 1978年10月7日(45歳) |
出身地 | 日本 千葉県 |
学歴 | 東海大学建築学科 |
ジャンル | |
職業 | |
担当楽器 | |
活動期間 | 2000年 - 現在 |
共同作業者 | |
著名使用楽器 | |
テレファントム(Song Bird製) |
長岡亮介名義で自身がフロントマンを務めるバンド「ペトロールズ」でリード・ボーカルとギターを担当するほか、2005年から2012年、2020年から現在にかけ浮雲名義でロックバンド「東京事変」の2代目ギタリストとして活動している。同バンドではギターのほかに、曲によってはリード・ボーカル、コーラス、ラップ、マンドリンなどを担当することもあった。また2012年から2020年の東京事変が解散している間も、同バンドのボーカルであった・椎名林檎のサポートを務める。その椎名林檎以外にも、サポートギタリストとして星野源、RADWIMPSの野田洋次郎のソロプロジェクト・illion、大橋トリオ、Original Love、LOVE PSYCHEDELICOなどで務める。メジャー進出後も、アマチュア時代から出演していた赤坂のカントリー・ミュージックの店にカントリー・バンドのメンバーとして不定期に出演している。
千葉県の公団住宅に生まれ、幼い頃から父親が趣味でたしなむブルーグラス、カントリーなどの音楽が日常的に流れる環境で育つ。9歳からピアノを習い、中学1年生の時に部活動のバレーボール部とは別に必修クラブ活動でギタークラブに所属してギターを始める。友人たちとバンドを組む一方で高校時代より父親のカントリーバンドにも参加し、様々な音楽家との演奏を重ねる。東海大学在籍中にプロのカントリー歌手片山誠史のバンドなどギタリストとしての活動を始め、忙しいときには月の半分ほど音楽の仕事をしていた。ソニー・ミュージック主催のR&B、AOR系のオーディション「NEWDIGSOUL Audition」に参加し、本格的なプロミュージシャンへの道を歩み出す。
同じオーディションの出身である椎名純平のバンド「The Evil Vibrations」にギタリストとして参加していた。それが縁で、彼の妹でシンガーソングライターの椎名林檎との交流も始まった。また同バンドには、のちに東京事変で一緒になるドラマーの畑利樹も在籍していた。
椎名林檎にボーカルの仕事を依頼されるまで、歌は歌っていなかった。また作詞作曲についても、椎名に「曲や詞を書いたらいいと思う」とアドバイスされるまで歌詞は書いておらず、曲もたまに思いついたように書く程度だった。しかし彼女にそう言われたことで、「世の中で高く評価されている人にそう言ってもらえるのなら自分にも曲作りの脈があるのかもしれない」と考えるようになった。
それまでも曲のおおまかな構成を作ったりしたことはあったが、本格的に楽曲を作り始めたのはペトロールズを結成してから。きっかけは、その当時共演して、天才的でそのセンスには敵わないと思わされたkatokunnlee(pLAYAのリーダー)というアーティスト。すでにサポートで色々な現場で場数を踏んではいたが、結局は誰か他人の音楽であり100%自分にフィットする音楽はないと思い知らされ、自分の音楽を1から10まで自分自身で組み立てなければダメだと思うようになった。25、6歳のときイギリス・ロンドンに半年ほど留学した経験も大きかった。「自分は日本人だからこそできる音楽を作ればいいんだ」と気楽に考えられるようになり、自由に曲を作ってみようという気持ちになれた。
東京事変に加入したのは、椎名林檎の東京事変用のデモテープ制作 に協力したことがきっかけ。東京事変の初代ギタリストである晝海幹音の脱退が決まり、新しいギタリストを探していた時にそのデモを聴いたメンバーたちが彼のギターサウンドを気に入り、椎名に彼に決めるよう求めると、当初は渋っていた椎名も了承して加入を打診。彼はこの申し入れを2ndアルバム『大人』 のレコーディング直前にようやく承諾し、晴れて加入が決定した。また加入前から椎名林檎の3rdアルバム制作に参加したり、東京事変第1期メンバーだった晝海およびH是都M両名の脱退後は椎名の個人的な相談相手になったりしていた。浮雲という芸名は椎名によって名付けられた。
無類の車好き(シトロエン・アミ、シトロエン・BXを所有)・自転車好き。都内の移動なら自転車を選ぶ。スタジオの行き帰りも自転車。2009年4月からは季刊の雑誌『自転車日和』(辰巳出版)にてコラム「自転車なんて、動けばよい」を連載している。
ビザール・ギターのコレクターとしても有名で、自宅に50本ほどのギターをコレクションしている。
2016年リオデジャネイロパラリンピック(第15回夏季パラリンピック)閉会式の中で行われた、パラリンピック旗を次期開催地の東京に引き継ぐ式典「フラッグ・ハンドオーバー・セレモニー」の終盤、東京をアピールするパフォーマンスのバックミュージックに使用されたピチカート・ファイヴの楽曲「東京は夜の七時」のヴォーカルパートを本名の長岡亮介名義で務めた。
最も好むギタリストは、カントリーギタリストのピート・アンダーソン。独創的なギターフレーズはルーツにカントリーやブルーグラスがあり、そこからさまざまなジャンルと交わりながら育まれたもの。
東京事変のメンバーによる浮雲のギター・プレイについてのアンケートでは、従来型ギターの概念を覆すアプローチ、奇想天外で縦横無尽なフレーズ、グルーヴ感と香ばしい音色、しっかり設計された建築物のように繊細な作曲などが高く評価され、ギターらしくないフレーズをギターらしい音で奏でる天才とも称されている。亀田誠治が「よほど意図的でない限り、8ビートのまっすぐなリフを刻むのは浮雲くんのカラーではない」と発言しているように、カントリーギターを思わせるアドリブ感のあふれる非常にテクニカルなギタースタイルが特徴。
ギターらしくないフレーズを好んで弾き、鍵盤楽器のように弾くこともある。ペトロールズの三浦淳悟によれば、イメージしているフレーズがギター以外の楽器(鍵盤やホーン・セクション、あるいはスクラッチなど)だったりするからであるという。もともとカントリーをやっていたのでチキン・ピッキング が得意。東京事変加入当初は音を歪ませないようにしていたが、その後、特にこだわらなくなった。
楽曲ごとにスライド奏法やフィンガー・ピッキング、ワウペダルなどのエフェクターを効果的に利用し、繊細且つ変幻自在のギターサウンドを聴かせる。
必要最小限の音数で魅せる機能美に溢れたギターワーク、しなやかな指先が放つしゃれた音使いなど楽曲を輝かせるために必要不可欠なプレイを要所に組み込むことで、唯一無二の音世界を生み出すギタリスト。ギターの魅力はちっちゃくて小脇に抱えられるということだという。
使用するギターには俗に「ビザール・ギター」と呼ばれる個性的なものが多いが、初めて手にしたエレキギターは"フェンダーのストラト"であるとのこと。
発売日 | タイトル | 規格 | 規格品番 | 収録曲 | レーベル | 備考 | |
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1st | 2014年10月 | LOUNGE LOVER | CDシングル | ENCD-28 | 詳細
| ENNDISC | 2014年の眼鏡店を回るツアー“Vital Things”でツアー会場となった数店舗にて限定販売された。 |
2015年4月18日 | 7"シングルレコード | ENCD-030 | 詳細 A面
B面
| ENNDISC/JET SET | RECORD STORE DAY 限定でアナログ化。 | ||
2nd | 2015年6月9日 | MIXED MESSAGE | CDシングル | ENCD-31 | 詳細
| ENNDISC | 2015年の眼鏡店を回るツアー“Vital Things”でツアー会場となった数店舗にて限定販売された。 |
名義 | 発売日 | タイトル | 規格 | 規格品番 | 収録曲 | レーベル | 備考 |
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竹内朋康、長岡亮介 | 2015年12月18日 | Tune Up Yourself/事件は現場で | 7"シングルレコード | GHF-001 | 詳細 A面
B面
| GUITAR MAGAZINE/JET SET | ギター・マガジン2015年4月号『恍惚の黒いグルーヴ』と題したブラック・ミュージック大特集の付録CDに収録されたセッション音源をアナログ盤として単独リリース。 |
田島貴男&長岡亮介 | 2018年1月31日 | SESSIONS | CDアルバム | VICL-64924 VIZL-1306 | 詳細
| ビクターエンタテインメント | |
Rei&長岡亮介 | 2021年12月10日 | Don't Mind Baby | 配信 | 詳細
| ユニバーサルミュージック |
アーティスト名 | 発売日 | 収録作品 | 参加曲 |
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SOIL&"PIMP"SESSIONS | 2016年4月6日 | 『Black Track』 | 「Connected feat. Nagaoka Ryosuke」 |
冨田ラボ | 2018年8月1日 | 『OCEAN feat. Naz / パスワード feat. 長岡亮介』 | 「パスワード feat. 長岡亮介」 |
Various Artists | 2021年9月29日 | 『What a Wonderful World with Original Love?』 | 「ディア・ベイビー」 |
※所属バンドの楽曲は除く。
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