瀬谷駅(せやえき)は、神奈川県横浜市瀬谷区瀬谷四丁目にある、相模鉄道相鉄本線の駅である。駅番号はSO13。
瀬谷駅 | |
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北口(2007年8月) | |
せや Seya | |
◄SO12 三ツ境 (1.9 km) (1.9 km) 大和 SO14► | |
所在地 | 横浜市瀬谷区瀬谷四丁目1-1 |
駅番号 | SO13 |
所属事業者 | 相模鉄道 |
所属路線 | ■相鉄本線 |
キロ程 | 15.5 km(横浜起点) |
電報略号 | セヤ |
駅構造 | 地上駅(橋上駅) |
ホーム | 2面4線 |
乗降人員 -統計年度- | 37,765人/日 -2022年- |
開業年月日 | 1926年(大正15年)5月12日 |
島式ホーム2面4線を有する地上駅。海老名寄りのみ、上り線より下り線に転線する片渡り線が設置されている。橋上駅舎を持っている。なお、橋上駅舎化以前は南北それぞれに駅舎があり、ホーム間を跨線橋で連絡していた。
2012年3月までは相対式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の形を取っていたが、3番線は貨物列車が運行していた頃に待避線として使用されていた。そのため、当時は下り列車同士の待避も可能とするため、下り線には上り線に転線可能な渡り線が設けられていた。しかし貨物列車が廃止されて以降は通常使用されなかった。
相鉄新横浜線を介したJR線・東急線とそれぞれ相互乗り入れする都心直通プロジェクト(神奈川東部方面線も参照)に伴い、下り線側に線路を新たに整備して上下線とも待避可能な2面4線にする工事が行われた。
一部の回送列車は当駅の1、4番線で停車または待避を行う列車が設定されている。
2022年3月12日現在、1番線、4番線にそれぞれ10両編成が1本ずつ夜間滞泊を行っており、平日下りについては当駅始発の列車に充当される。
駅構内には、stationIST(イスト)やファミリーマートといった商業施設がある。
戦時中は海軍道路沿いに鉄道の引き込み線があった。その分岐点はかつて当駅から存在していた二ツ橋駅方面に近い位置にあり、横浜市立瀬谷中学校の敷地を通過して海軍道路に通じていた。
2007年12月にICカード専用改札機が導入された。
神奈川東部方面線構想に伴い相鉄本線に二俣川以西も通過運転を行う速達列車を運行させる計画のため、上り線のみにある待避線を2010年4月から下り線にも敷設して4線化させる工事を開始した。当駅は昔からホームの2面4線化が想定されており、新駅舎自体に待避線を設ける空間は確保されていたが、列車の編成が長大化したことから線路沿い南側のそうてつローゼンなどを閉店し、また駐輪場を一時移設した上で敷地を確保した。当初は2011年3月に完成する予定だったが、下り待避線の線路と架線を敷設した後は上り待避線を撤去して再整備が行われ、同年夏に構内工事が完成、その後も本線や分岐線を撤去しつつ再整備を行っており工事は継続され、2013年12月をもって整備は終了した。
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
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1・2 | 相鉄本線 | 下り | 海老名方面 |
3・4 | 上り | 横浜・湘南台(二俣川のりかえ)・羽沢横浜国大方面 |
2022年度の1日平均乗降人員は37,765人である。相鉄線全27駅中第8位。
近年の1日平均乗降・乗車人員推移は下表の通り。
年度 | 1日平均 乗降人員 | 1日平均 乗車人員 | 出典 |
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1980年(昭和55年) | 21,049 | ||
1981年(昭和56年) | 21,310 | ||
1982年(昭和57年) | 21,436 | ||
1983年(昭和58年) | 21,448 | ||
1984年(昭和59年) | 21,690 | ||
1985年(昭和60年) | 21,934 | ||
1986年(昭和61年) | 22,433 | ||
1987年(昭和62年) | 22,746 | ||
1988年(昭和63年) | 23,255 | ||
1989年(平成元年) | 23,345 | ||
1990年(平成 | 2年)23,186 | ||
1991年(平成 | 3年)22,972 | ||
1992年(平成 | 4年)22,545 | ||
1993年(平成 | 5年)22,471 | ||
1994年(平成 | 6年)22,277 | ||
1995年(平成 | 7年)22,049 | ||
1996年(平成 | 8年)21,364 | ||
1997年(平成 | 9年)20,701 | ||
1998年(平成10年) | 20,424 | ||
1999年(平成11年) | 40,554 | 20,370 | |
2000年(平成12年) | 40,330 | 20,346 | |
2001年(平成13年) | 40,368 | 20,437 | |
2002年(平成14年) | 40,101 | 20,375 | |
2003年(平成15年) | 40,018 | 20,358 | |
2004年(平成16年) | 40,711 | 20,743 | |
2005年(平成17年) | 41,517 | 21,164 | |
2006年(平成18年) | 41,472 | 21,145 | |
2007年(平成19年) | 42,400 | 21,559 | |
2008年(平成20年) | 43,162 | 21,902 | |
2009年(平成21年) | 42,834 | 21,715 | |
2010年(平成22年) | 42,887 | 21,728 | |
2011年(平成23年) | 42,194 | 21,377 | |
2012年(平成24年) | 42,866 | 21,703 | |
2013年(平成25年) | 43,860 | 22,195 | |
2014年(平成26年) | 43,630 | 22,027 | |
2015年(平成27年) | 44,474 | 22,429 | |
2016年(平成28年) | 44,358 | 22,348 | |
2017年(平成29年) | 44,491 | 22,406 | |
2018年(平成30年) | 44,738 | 22,474 | |
2019年(令和元年) | 44,085 | 22,215 | |
2020年(令和 | 2年)34,150 | 17,168 | |
2021年(令和 | 3年)35,684 | 17,920 | |
2022年(令和 | 4年)37,765 | 18,948 |
戦後しばらくの間は、商業施設は南口のスーパーマーケットなどが主であり、貸し自転車店や風呂桶店があった。金融機関は横浜南農協と瀬谷郵便局だけであった。北口は戸塚区役所瀬谷支所・横浜市立瀬谷小学校・横浜市立瀬谷中学校・瀬谷消防署・瀬谷北郵便局などが主だった施設であった。
1950年代後半に横浜市は瀬谷の市街地造成を打ち出したが、上瀬谷通信施設周辺の工場化・住宅化を嫌った在日米軍が基地周囲に電波緩衝地区の設定を要求、1959年には当駅を含む極めて広範囲に電波規制と建設規制が布かれ、開発が遅れることとなった。
1970年代になると、金融機関は南口に横浜信用金庫、北口に横浜銀行が出店し、その後北口にも八千代信用金庫、南口にも静岡銀行(その後撤退)が進出した。スーパーマーケットは北口に西友(2006年閉店)が出店し、南口の相模鉄道資材置き場跡地にも相鉄ストアが出店した。同年代半ば以降には北口にバス乗り場が設置され、相模鉄道バスは細谷戸団地行、神奈川中央交通は戸塚駅東口行、鶴間駅行、原町田行の路線が乗り入れていた。また、ダイオー(ラオックス)も開店した。
1983年に放映された『早春スケッチブック』の舞台となった希望ヶ丘駅周辺と共に、主人公が八千代信用金庫瀬谷支店の渉外課長という設定で、同支店と北口広場でロケ撮影が行われた。他には、南口から少し離れた厚木街道沿いにある洋食レストラン「シオタ」でもロケ撮影が行われた。
冷戦終結後の1994年に電波規制が解除されると当駅周囲の再開発が行われ、北口の再開発(1988年事業計画決定・2000年事業完了)は店舗が少ないこともあって順調に進み、4棟のマンションが建設されるなど一部地域を除いてほぼ完成している。またスーパーマーケットでは1999年にマルエツ、翌2000年にユータカラヤが出店した。さらに1998年には相鉄駐車場ビルが完成し、1階が「瀬谷駅北口交通広場」(バス・タクシー乗り場)となっている。
2009年4月より駅北側(元:ダイソーから宝くじ売り場付近)に地上3階建ての商業ビルを建設し、2010年7月1日に「スマイルストリート瀬谷」として開業した。
一方、南口の再開発(1988年事業計画決定、1991年「瀬谷駅南口街づくり協議会」発足)は権利関係などが絡んで大きく遅延しており、2000年代に入ってからは一部商店が閉店し、跡地が駐車場・駐輪場となった箇所も見られ、北口や環状4号線沿いの賑わいに比べて活気がなくなっていた。しかし、2010年代半ばになると都市計画の決定や再開発組合の設立など再開発に向けて大きく進展・計画も具体化しており、2019年8月の着工と2021年9月の竣工を目指して都市型住宅・商業施設・公益施設(区民文化センター)からなる地下1階・地上10階建ての複合再開発ビルの建設が進められた。また、これに合わせて新たに駅前広場(バス・タクシー乗り場)も整備された。
2005年の環状4号線の部分開通で跨線橋が仮設(仮高架化)され、交通量は増加傾向にある。この他、駅周辺の観光資源として瀬谷八福神があり、年始になると、その窓口として瀬谷八福神めぐりスタンプブック(御朱印帳)の販売なども行われる。
駅前の雑居ビル2Fに八重樫東経営のスポーツバー「居酒屋ダイニングカウント8」があるが、客足が伸びず赤字続きであったかとから『坂上&指原のつぶれない店』で丹道夫の指導による経営改革が行われ、2019年11月に放映されている。
交通広場(バスターミナル)は北口と南口の2か所にあり、神奈川中央交通(一部は神奈川中央交通東に委託)のバス路線が乗り入れている。下記の路線以外に、かつては戸塚駅東口や町田バスセンターまで神奈川中央交通の路線が運行されていた。この他、南口より銀座通りを経由して下瀬谷行きの相模鉄道バスが運行されていた時期もある。
停留所名は「瀬谷駅」である。2番乗り場からの細谷戸線(瀬31系統)はかつて相模鉄道バスが運行していたが、2007年12月に路線撤退を発表し、翌2008年8月16日から神奈川中央交通へ移譲されている。
停留所名は「瀬谷駅南口」である。再開発により2022年4月1日から南口広場が供用開始となり、泉区方面の路線が発着するようになった。
横浜市では、当駅から北方向にある在日米軍上瀬谷通信施設跡地(2015年6月に返還)を結ぶアクセス鉄道として、AGT路線「上瀬谷ライン(仮称)」の新設を検討している。
相模鉄道では将来的に地下駅化する構想もあり、瀬谷区のマスタープランによると、「半地下計画」とされている。
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