佐伯港(さいきこう)は、大分県佐伯市にある港湾。港湾管理者は大分県で、重要港湾に指定されている。佐伯湾奥に位置する。また、大分県によって拠点港(防災拠点港)に指定されている。
瀬戸内海への入口にあたる豊後水道のリアス式海岸に形成された港で、前面を大入島に覆われ、地形と水深に恵まれた天然の良港として古くから栄えた。昭和初期には軍用施設として整備され、戦後には木材、石灰石の輸入及びセメントの輸出で発展した大分県南部地域の物流の拠点である。ただし、2010年(平成22年)4月に太平洋セメント大分工場佐伯プラントがセメントの生産を停止したため、現在は石灰石及びセメントの取り扱いはなくなっている。
現在、大型化した船舶が直接着岸できるように、水深14mの大水深岸壁の整備が進められている。しかし、この工事によって発生する土砂等を受け入れるための大入島石間区の海岸の埋め立てには環境保護などの観点から大入島島民を中心とした反対運動も起きている。
主に原木や石膏等の外国貿易の貨物を取り扱う。地区内には、興人佐伯工場や、清掃工場のエコセンター番匠等も位置している。
砂、砂利、鋼材等の国内輸送(内貿)の貨物を取り扱う。
高知県宿毛市との間のフェリーや近隣の離島との間の定期船の発着場が整備され、漁船だまり、魚市場も位置している。
東経131度54分47.2秒 / 北緯32.977000度 東経131.913111度
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