『ポケットモンスター ルビー・サファイア』は、2002年11月21日に株式会社ポケモンから発売されたゲームボーイアドバンス用ロールプレイングゲーム『ポケットモンスター ルビー』と『ポケットモンスター サファイア』の総称である。本項目では2004年9月16日に発売されたこれらのマイナーチェンジ版である『ポケットモンスター エメラルド』についても記載している。
ジャンル | ロールプレイングゲーム |
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対応機種 | ゲームボーイアドバンス |
開発元 | ゲームフリーク |
発売元 | 株式会社ポケモン |
販売元 | 任天堂 |
プロデューサー | 陣内弘之、出石武宏、鶴宏明 岩田聡(エグゼクティブ) 石原恒和(エグゼクティブ) |
ディレクター | 増田順一 田尻智(エグゼクティブ) |
デザイナー | 増田順一、森本茂樹、西野弘二、松島賢二、太田哲司、佐藤仁美、河内丸武史、下山田照幸、大森滋、たかはし ただし |
シナリオ | 増田順一(プロット)、西野弘二(プロット)、松宮稔展、とみさわ昭仁(プロットとシナリオ) |
プログラマー | 渡辺哲也(メイン) 曽我部仙史(バトルシステム) 玉田荘介(フィールドシステム) ほか、多数 |
音楽 | 一之瀬剛、青木森一、増田順一 |
美術 | 杉森建(アートディレクター) 吉田宏信(メイングラフィックデザイン) ほか、多数 |
シリーズ | ポケットモンスター |
人数 | 1人(通信時1~4人) |
メディア | ゲームボーイアドバンス専用カートリッジ(64Mbitロムカセット) バックアップ用フラッシュメモリ搭載 |
発売日 | 2002年11月21日 2003年3月19日 2003年4月3日 2003年7月25日 |
対象年齢 | 全年齢 |
売上本数 | 1,614万本(2022年末時点) 540万本(2022年末時点) |
その他 | 時計機能搭載 アドバンス専用通信ケーブル対応 GBAケーブル対応 カードeリーダー+対応 |
本作はポケットモンスターシリーズの完全新作の作品としては3作目となる。パッケージのポケモンは『ルビー』がグラードン、『サファイア』がカイオーガとなっている。今作からプラットフォームがゲームボーイカラー (GBC) の後継機であるゲームボーイアドバンス (GBA) となり、これまでよりもグラフィックやサウンドのクオリティが向上している。また、本作ではシリーズ初となる4人同時での通信が可能となっている。ハードウェア的な理由から本作を含めたGBA用ポケットモンスターシリーズと過去作との通信は一切できないが、後発のシリーズ作品へはポケモンを一方通行ながらも通信で送ることができる。
本作の舞台となる「ホウエン地方」は過去作の舞台となっている「カントー地方」と「ジョウト地方」から離れた地域にあるという設定のため、登場するポケモンの大半が一新されている。本作では新たに135体のポケモンが追加され、過去作に登場したポケモンと合わせると当時におけるポケモンの合計数は386体となった。また、過去作には敵対組織として「ロケット団」が登場していたが、本作では敵対組織として「マグマ団」と「アクア団」が登場する。本作は前作同様に現実世界の時間とリンクしている一方で、前作と異なり昼と夜の区別がつかなくなっている。
『ルビー』と『サファイア』の主な違いは、特定のポケモンの出現率と敵対組織「マグマ団」「アクア団」がどちらが登場するかであり、シナリオやポケモンの能力に違いはない。また、対戦トレーナーが使用するポケモンのタイプ比率も両作で異なっている。
シリーズ初の試みとして本作では劇場版と連動してポケモンが配布されるキャンペーンが行われている。
本項では本作で初登場するゲームシステムについて説明する。
「とくせい」(特性)とは、ポケモンが持つ特殊な能力をゲーム上で現れる効果として表したものである。ポケモンがどの特性を持っているかはステータス画面で確認できる。ポケモンの種族ごとに1種類または2種類割り当てられており、2種類あるポケモンはどちらの特性になるかは入手時にランダムに決まる。また、これを入手後に別な特性に変える手段は一切ない。
例えば、ミズゴロウの特性「げきりゅう」は、ピンチ時にみずタイプの威力が上がり、サメハダーの特性「さめはだ」は、直接攻撃を自身に繰り出した相手のHPを少し減らすというものである。
同じポケモンでも、個体ごとに「がんばりや」「さみしがり」といった異なる「せいかく」(性格)を持つようになった。野生であれば出現時、ゲーム中で人からもらうのであれば入手時にランダムに決まり、後から変える手段は一切ない。この性格には、ステータス画面で確認できる能力値「こうげき ぼうぎょ すばやさ とくこう とくぼう」の上下補正をする役割があり、どれかひとつが本来の1.1倍になり、それ以外のどれかひとつが0.9倍になるようになっている。性格25種類のうち、補正のあるものは20種類で、補正のないものが5種類存在している。 例えば、「きまぐれ」は補正がなく、「おだやか」は「こうげき」が下降補正、「とくぼう」が上昇補正となっている。
この性格は、そのままポロックの味の好き嫌いとコンディションの上がりやすさにも関係しており、好きなポロックの味とコンディションの上がりやすさは能力値の上昇補正、嫌いな味と上がりにくさは下降補正と一致している。補正のない性格であれば、好き嫌いやコンシションの伸び率に差異はない。
ダブルバトルとは、互いにポケモンを2匹同時に繰り出して戦うルール。2匹にそれぞれ命令して1ターンに自分と相手の計4匹が行動する。このルールではわざとわざの組み合わせ、特性とわざの組み合わせが戦術次第では1ターンで実現できるため、これまでにはない戦術が編み出されたり短いターンで決着がつくことも珍しくはない。シングルバトルと比較して2匹の組み合わせから生まれる戦術の多彩さやテンポのよさが特徴。相手の2匹両方に対して攻撃を加えるか、1匹に絞り集中攻撃をするか、またそれを読んでの防御的なわざ「まもる」「みきり」「みがわり」を使うかといった駆け引きの存在がある一方で、シングルバトルではありがちな防御面に優れたポケモンで持久戦に持ち込むのは難しい傾向にある。このダブルバトル導入後はこれが公式大会の標準ルールとなっている。
ダブルバトルの類似ルールとして、プレイヤー4人がそれぞれ2人ずつのタッグチームを組んで戦う「マルチバトル」も存在する。『ルビー・サファイア』では通信対戦時のみの要素だが、『エメラルド』ではシナリオ中でもマルチバトルをする場面が存在する。
ポケモンコンテストとは、ポケモンの魅力を競う競技。一次審査ではポケモンの「かわいさ」や「かっこよさ」といった「コンディション」を競い合い、二次審査ではポケモンが覚えている技を使用してアピールをする。
一次審査におけるコンディションは、本作で初登場するアイテム・ポロックを使用することで育成が可能となっている。ポロックの原料はきのみだが、きのみを一から育てるのは時間がかかるため、ポケモンコンテストで活躍できるポケモンを育てるためにはかなりの時間が必要となってくる。また、二次審査では使用する技の効果がバトル時と異なるため、コンテスト用の知識も必要となる。
なお、ポケモンジムとは異なり、クリアせずともストーリーを進めることが可能である。
各地のマップにある特殊な木や草の塊、岩の窪みのような場所でわざ「ひみつのちから」を使うと、「ひみつきち」(秘密基地)を作ることができる。作ったばかりの状態では何もないただの空間だが、置物やぬいぐるみのようなグッズを集めると内部に設置されたパソコンを使って配置することができる。レコードを混ぜた相手の秘密基地を訪れて中のNPCに話しかけると、交換したときの相手の手持ちポケモンを使うNPCと対戦できる。自分と同じ場所に基地を作った相手とはレコードを混ぜてもセーブデータには反映されない。
レコードとはプレイヤーのゲーム中でのさまざまな行動を記録したもの。2~4台のGBA本体と『ルビー・サファイア』『エメラルド』いずれかのカートリッジ同数を接続し、ポケモンセンター2階の「ポケモンつうしんクラブ」にある「レコードコーナー」で「レコードをまぜる」ことで、それぞれのカートリッジ内のセーブデータにさまざまな影響を及ぼす。
主人公(プレーヤー)は本作の舞台となるホウエン地方のミシロタウンに引っ越してくる。ポケモンに襲われているオダマキ博士を助けたことで、お礼として博士から初めてのポケモンとポケモン図鑑をもらい冒険の旅に出る。博士に頼まれたポケモン図鑑の完成を目指しながら各地のポケモンジムでバッジを集めていく。その過程で超古代ポケモンを狙う悪の組織・マグマ団(アクア団)との対立を繰り返し、やがてグラードン(カイオーガ)と遭遇する。このグラードン(カイオーガ)の目覚めにより引き起こされた異常気象を鎮めるべく目覚めの祠でこの超古代のポケモンと対決。見事ホウエン地方の危機を救った主人公は最後のポケモンジムで8つ目のバッジを手にしポケモンリーグへと足を進める。待ち構えていた四天王との激戦を戦い抜き、最後にチャンピオンとして待っていたのはこれまで旅の道中で何度か手助けをしてくれた男・ダイゴだった。
前作まで登場したオーキド博士をはじめ、過去作の人物は直接には一切登場しないが、キャラクターの台詞などから過去作の人物と本作の人物の関係をうかがい知ることができる。主人公は、前作『金・銀』の舞台ジョウト地方から引っ越してきたという設定になっている。
本作の舞台・ホウエン地方は、自然豊かな温暖な環境で、カントー地方とそれに隣接するジョウト地方から少し離れたところに位置する。そのためか、この地方に生息するポケモンは、カントーやジョウトでは見かけない種類が多く、ホウエン独自の伝説のポケモンやそれに由来する伝承も存在する。
本作の開発は2000年のゲームボーイアドバンスの完成直後から始まり、2001年3月7日に本作の発売決定が告知された。この発表では同年7月公開の短編映画「ピカチュウのドキドキかくれんぼ」に登場する新ポケモンのホエルコ、ルリリ、カクレオンの他、後に男の子主人公となる少年トレーナーのデザインが公開され、話題を呼んだ。また2001年当時本作は「ポケットモンスター ゲームボーイアドバンス版(仮)」と呼ばれていた。
ディレクター・デザイナーに加えシナリオや音楽も担当する増田順一は本作の開発テーマの一つとして、「バトル特化ではなくポケモン1体1体の個性を出していくこと」を挙げており、本作で初めて導入された「ポケモンコンテスト」もポケモンの個体についての面白さを追求したものであるとしている。また、増田は過去作をプレイしていないユーザーのために、「ポケモンとは何なのか」から細かい情報までを分かりやすくシンプルに入れたと述べている。任天堂の元代表取締役社長・岩田聡は、「間口の広さと奥の深さ」「初心者にも優しい導入部」「周囲の人といっしょに遊べる楽しみ」などを本作がヒットした要因に挙げている。
「ダブルバトル」は本作で新たに導入された要素であるが、実際にダブルバトルが行われる回数はかなり少なくなっており、この理由についてディレクター兼デザイナーの森本茂樹は、ダブルバトルは新たな試みではあったものの、メインはあくまでシングルバトルであるからだとしている。アートディレクターを担当する杉森建は過去作のポケモンが好きなユーザーが多く存在することも踏まえて過去作のポケモンを一部だけ登場させたとしているが、その一方で新規ポケモンをもう少し追加させたかったとも述べている。また、杉森は今作では過去作で実現できなかった公式イラストやテレビアニメの絵に近しい繊細な表現が可能となったとした上で、ポケモンらしくない複雑な色や形にならないようにすることを意識している。
本作の舞台となるホウエン地方は日本の九州地方がモデルとなっている。増田は両親が九州出身であり、幼少期は夏になるとよく九州に赴いて釣りをしたり昆虫を捕獲したりして遊んでいた。増田はこうした幼少期の楽しい思い出を詰め込みたいとの思いから九州をホウエン地方のモデルとした。また、ホウエンは漢字で表すと「豊縁」であり、増田はホウエン地方を「ポケモンと人、人と人の縁が豊かな場所」であると表現している。
本作では、ポケモンの鳴き声を環境音として流す手法がシリーズで初めて採用された。この時点では、プレイヤーの現在地のエンカウントテーブルを参照し、ポケモン図鑑用に用意された鳴き声を流すという仕組みだったことから、ポケモン1種類につき1つの鳴き声しか流せないうえ、情緒に欠けていたという課題が残った。
ポケモンシリーズにおいて、ポケモンが覚えられる技の数は4つ、トレーナーが所持できるポケモンの数は6体となっているが、本作の開発段階ではこれらの数の増減が検討されていた。しかし、最終的には変えることのできない絶妙なバランスであると判断され、数は据え置きとなった。
デザイナーを担当する佐藤仁美は、本作で使用されている音楽は「長い音が多くて短く切る音が少ない」と感じたことを明かしている。この理由について増田は、容量を極力抑えるためには「休符を入れない」「繰り返す」ということが重要であり、ベースを作成する際においても高低差のある2つの音だけを作ってループさせることによって容量の節約ができるからであるとしている。また、もう一つの理由として増田は自身が音フェチであるとした上で、以下のように述べている。
本作の音楽はポケモンシリーズにおける最後のチップチューンとなっている。増田によれば現在は厳しい制約がなく様々な音色を出せるようになったとしながらも、本作の時代においても生音のサンプリングは取り入れていたことを明かしており、例えばティンパニの音はバトルシーンで必ず使用していたとのこと。
本作は日本では2002年11月21日に、北米では2003年3月19日に、オーストラリアでは2003年4月3日に、ヨーロッパでは2003年7月25日にそれぞれ発売された。ポケットモンスターシリーズでは多数のポケモンが登場することから、各地域でのローカライズにかなりの時間を要しており、『ポケットモンスター 赤・緑』では日本発売から2年後に海外発売が行われ、『ポケットモンスター 金・銀』では日本発売から北米では1年後に、ヨーロッパでは2年後に発売が行われた。そして、本作では海外の販売体制が見直されたことで日本発売から約半年で海外発売が行われることとなった。
『ポケットモンスター 金・銀』は世界中で大ヒットを記録したものの、2000年代初頭になると世間では「ポケットモンスターのブームは去った」と言われるようになっていた。増田は、「ブームは去った」という世間の風潮が間違っていることを証明しなければならず、そのために何か凄いものを作らなければならないというプレッシャーを抱えていたことから、ストレスによる胃痛で病院に通うまでになったことを明かしている。しかし、ゲームフリークはこのような事態を「挑戦」と捉えて開発に取り組み、最終的には大ヒットを記録することとなった。
『リアルサウンド』の坂田憲亮は、本作で新たに導入されたゲームシステムの中で「とくせい」と「ダブルバトル」について触れている。坂田は「とくせい」が導入されたことによって過去作では単純な能力値やタイプ・技といった要素しかなかったポケモンバトルに多様性をもたらしたと、「ダブルバトル」が導入されたことによって過去作では不可能だった様々な技やとくせいの組み合わせが可能となり、ポケモンバトルの戦略が広がったとそれぞれ述べている。また、坂田はこれら二つの要素は後続シリーズでも使用されていることから、本作のシステムは「現代版ポケモン」の基礎となったとも述べている。『電撃オンライン』のレビュアー・高見沢有志は過去作から目に見えて変化した点としてグラフィックの大幅な向上を挙げており、同じポケモンでも目つきや体の模様が微妙に異なり、ドット絵もかなり丁寧に作り込まれていると称賛している。一方で、高見沢は「ダブルバトル」について、せっかくの新要素であるにもかかわらず作中でダブルバトルを挑んでくるトレーナーが少ない点を批判している。『4Gamer.net』の稲元徹也もゲームボーイアドバンスへと変わったことによるグラフィックや演出の強化、「せいかく」「とくせい」などの新要素の導入が高い評価を受けたと述べている。
『ファミ通』のウワーマンは新たに登場するポケモンの見た目のバリエーションが本作から一気に豊富になった印象があるとしており、伝説のポケモンであるレジロック・レジアイス・レジスチルのような不気味で怪しいポケモンが多いことも魅力的であると述べている。一方で、『マグミクス』の片野はポケモンシリーズの新作が発売されるたびに「(新ポケモンが)ポケモンらしくない」論争が起きているが、この論争が目立ち始めたのが本作からであるとしている。片野によればデザイン担当者の人員が増えて、デザインの方向性も広がった反面、「生物らしさ」が無くなっているとの指摘が目立つようになったという。
日本では発売から初週で約109万本を売り上げており、2002年のホリデーシーズンにおけるベストセラー作品となっている。発売翌年の2003年には170万本を売り上げ、日本における年間売上ランキング(2003年)では2位を獲得している。2004年2月には累計売上が500万本を記録しており、年間売上ランキング(2004年)においても上位を記録している。2022年末時点の累計出荷本数は540万本を記録している。
アメリカでは2003年にルビーが150万本を、サファイアが140万本をそれぞれ売り上げており、アメリカの年間売上ランキング(2003年)ではルビーが2位を、サファイアが3位をそれぞれ獲得している。ヨーロッパでは発売から初週に50万本以上を、8週目で150万本以上を売り上げており、これについてライターのCraig Harrisは「本作はヨーロッパにおいてとてつもない成功を収めた」と述べている。オーストラリアでは2003年9月時点で15万本を売り上げている。
2022年末時点で全世界累計売上は1614万本を記録している。
英国の非営利団体・Entertainment and Leisure Software Publishers Association (ELSPA) が公表した英国ゲームソフトランキングではルビーが1位を、サファイアが2位をそれぞれ獲得した。
「第7回 CESA GAME AWARDS」において本作は優秀賞とベストセールス賞を受賞している。
「ポケットモンスター 赤」「ポケットモンスター 緑」の発売から15周年を記念して2011年11月から12月に開催された投票企画「歴代ゲーム ポケモン総選挙!」にてルビーでパッケージを飾ったグラードンが15位中6位を、サファイアでパッケージを飾ったカイオーガが同9位をそれぞれ獲得した。
本作の音楽担当・一之瀬剛は、本作の曲を好きになったユーザーからは「PSGとPCMが混ざった音がとても好き」という声が寄せられていたと述べている。
『Ikenfell』の開発者・シェビー・レイ・ジョンストンは、『Ikenfell』のアートに特に影響を与えた作品として本作を挙げている。
本作に登場するレジロック・レジアイス・レジスチルが出現するそれぞれの場所が原爆および空爆の被害を受けた場所と一致しているという説がネット上で話題となった。
2002年に開催された「ポケモンフェスタ2002」で本作の体験会が実施されており、設置された試遊台にてプレイすることができた。
『劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 七夜の願い星 ジラーチ』の特別前売券を購入すると、幻のポケモン・ジラーチを入手できる引換券を貰うことができた。なお、ポケモンシリーズにおいて劇場版と連動してポケモンが配布されるキャンペーンが行われたのは今回が初であった。
本作で「きのみが成長しない」「ポケモンくじがひけない」といった不具合が発生したことを受けて、2003年12月5日に任天堂株式会社と株式会社ポケモンは前述の不具合に関する対応について発表した。同社によれば本作を1年以上プレイしていると前述の不具合が発生することがあり、このような場合はセーブデータを消しても「きのみが成長しない」不具合は解消されない。そのため同社はその対応としてポケモンセンターなどの各種店舗で修正プログラムを入れた月刊任天堂店頭デモの設置を行った。店頭で修正が行われるとジグザグマを貰うことができた。
株式会社ポケモンは2004年10月に開催されたイベント「東京国際エンターテインメントマーケット2004」で「むげんのチケット」を配布した。このチケットをゲーム内で使用すると「みなみのことう」でラティアスまたはラティオスを捕まえることができた。
本作の発売10周年を記念してグラードンやカイオーガが参加可能なダブルバトルルールの公式Wi-Fi大会「クリスマスカップ」が2012年12月に開催された。
本項目では出版社別に表記している
レーベルは特記の無い限りメディアファクトリーのポケモンガイド
レーベルは特記の無い限りファミ通
レーベルは特記の無い限り任天堂ゲーム攻略本NintendoDREAM
発売日 | タイトル |
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2003年4月26日 | GBA ポケモン ルビー&サファイア ミュージック・スーパーコンプリート |
ジャンル | ロールプレイングゲーム |
---|---|
対応機種 | ゲームボーイアドバンス |
開発元 | ゲームフリーク |
発売元 | 株式会社ポケモン |
販売元 | 任天堂 |
プロデューサー | 陣内弘之、山上仁志、出石武宏、のもと がくじ、鶴宏明 岩田聡(エグゼクティブ) 石原恒和(エグゼクティブ) |
ディレクター | 森本茂樹 田尻智(エグゼクティブ) |
デザイナー | 森本茂樹、下山田照幸、河内丸武史、とみさわ昭仁、中津井優、太田哲司、佐藤仁美、松島賢二、増田順一、西野弘二、大森滋、たかはし ただし |
シナリオ | 増田順一(プロット)、西野弘二(プロット)、とみさわ昭仁(プロットとシナリオ)、佐藤仁美、松宮稔展 |
プログラマー | 渡辺哲也(メイン) 曽我部仙史(バトルシステム) 玉田荘介(フィールドシステム) 森昭人 ほか、多数 |
音楽 | 一之瀬剛、増田順一、青木森一、佐藤仁美 |
美術 | 杉森建(アートディレクター) 藤原基史(グラフィックリーダー) ほか、多数 |
シリーズ | ポケットモンスター |
人数 | 1人(通信時1~5人) |
メディア | ゲームボーイアドバンス専用カートリッジ(128Mbitロムカセット) バックアップ用フラッシュメモリ搭載 |
発売日 | 2004年9月16日(ワイヤレスアダプタ同梱版) 2005年11月23日(ソフト単品版) 2005年5月1日 2005年6月9日 2005年10月21日 |
対象年齢 | CERO: 全年齢対象 |
売上本数 | 680万本(2022年末時点) 208万本(2022年末時点) |
その他 | 時計機能搭載 アドバンス専用通信ケーブル対応 GBAケーブル対応 アドバンス専用ワイヤレスアダプタ対応 カードeリーダー+対応 |
『ポケットモンスター エメラルド』は、『ポケットモンスター ルビー・サファイア』のマイナーチェンジ版として2004年9月16日に発売されたゲーム作品。パッケージのポケモンはレックウザとなっている。
今作ではポケモンシリーズ初となる強化されたジムリーダーとの再戦の要素が追加されたり、エンディング後の新たなやり込み要素である「バトルフロンティア」が新たに導入されたりしている。演出面では野生のポケモンに遭遇したときや、モンスターボールからポケモンが飛び出した瞬間にポケモンが動くようになっている。また、シナリオ面ではマグマ団・アクア団の両方が敵対組織として登場したり、グラードンとカイオーガが相対するエピソードも追加された。
「第9回 CESA GAME AWARDS」において本作は優秀賞を受賞している。
上述の人気投票「歴代ゲーム ポケモン総選挙!」にて本作のパッケージを飾ったレックウザが15位中1位を獲得した。
本作ではシナリオの終盤に、グラードンとカイオーガが相対して天変地異が発生したところにレックウザが介入して事なきを得る場面があるが、両者の対決の構図について2022年6月に海外で話題となった。前述の通りグラードンとカイオーガが相対する場面であるが、これが海上で起こっていたことや両者のタイプの相性からグラードンが圧倒的に不利なことは明白であったことから、海外のTwitterユーザーが「不公平な戦い」と投稿すると、18万件以上の「いいね」が付いた。
本作は発売から初週で約79万本を売り上げており、週間ゲームソフト&ハード販売ランキングでは1位を獲得した。2004年には140万本を売り上げており、年間売上ランキング(2004年)では4位を獲得している。2022年末時点で国内累計売上は208万本、全世界累計売上は680万本を記録している。
2004年に開催された「ポケモンフェスタ2004」で本作の体験会が実施されており、設置された試遊台にてプレイすることができた。
2005年に開催された「ポケモンフェスタ2005」などで本作向けに幻のポケモン「ミュウ」を入手できるアイテム「ふるびたかいず」が配布された。
2003年5月30日にニンテンドーゲームキューブ用ソフトとして発売されたゲーム作品。『ポケットモンスター ルビー・サファイア』(以下「ルビー・サファイア」)と連動した作品であり、「ルビー・サファイア」では426体までしかポケモンを保存できなかったが、今作では最大1500体のポケモンを保存できる。その他にもポケモンの能力値の並び替え機能やディスプレイ機能も搭載されている。
2014年11月21日にニンテンドー3DS用ソフトとして発売されたゲーム作品。「ルビー・サファイア」のリメイク作品という位置づけになり、前作『ポケットモンスター X・Y』をベースにしたグラフィックやゲームシステムが取り入れられている。
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