概要
ドラえもんと同型のネコ型ロボット達であり、ドラえもんを含めて計7人で構成されていることから、初期には「ドラドラ7(セブン)」とも呼称された。それぞれが世界の国々をモチーフとしている。
ドラえもん以外の6人は、1995年4月発売の3DO専用ゲームソフト『ドラえもん 友情伝説ザ・ドラえもんズ』用のゲーム初登場キャラクターとして作られた。
藤子・F・不二雄が監修としてクレジットされていることがあるが、藤子・Fは、その他のドラえもんのゲームと同様に、他者によるゲームの開発を認めたのみで、キャラクターの創出に深く関与したわけではない。
ゲームの発売に先駆け、1995年3月公開の映画『2112年 ドラえもん誕生』にゲスト出演。この作品でドラえもんのロボット養成学校時代からの親友としてわずかながら登場した。
同年4月に前述のゲームソフト『ドラえもん 友情伝説ザ・ドラえもんズ』が発売され本格デビューするが、当時は一部のキャラクター設定や担当声優が異なっていた。翌年公開の映画『ドラミ&ドラえもんズ ロボット学校七不思議!?』よりキャラクター設定が確立すると共に主役格の映画がスタートし、2002年の『ザ☆ドラえもんズ ゴール!ゴール!ゴール!!』まで継続した。当時はメディアミックスも盛んに行われ、TVスペシャルも幾度か放送されたほか、漫画作品も学年誌や『月刊コロコロコミック』などで連載された。
不滅の友情を誓った彼達は、普段は別々の場所・時代に暮らすが、互いのピンチには必ず駆けつけ、協力して事件や強敵に立ち向かう。“幻の古代神殿”で入手した伝説のひみつ道具「親友テレカ」は、彼達の友情の証であり、また最大の武器でもある。「テレカ」は「テレホンカード」ではなく「テレパシーカード」の略である。
一定の人気を保ち、特に当時の子供世代にとってはアイドル的ポジションを会得したが、一方で旧来のファンからは賛否両論となり、本家のプロデューサーを務めた別紙壮一も『ドラえもんズは藤子の作品ではない』という否定的な見解を示していたという。アニメシリーズの監督を務めた米たにヨシトモは後年の取材で完成作品を酷評されたり原作ファンから理解されなかった事が辛かったと漏らしており、ドラえもんズの上映時間拡大を望むファンの声とは裏腹に年々上映時間が短縮されていくなどプログラム内での扱いが悪くなっていったのは別紙プロデューサーの影響が強かったとしている。
一方、2005年4月以降のリニューアルされたアニメでは、ロボット養成学校時代の同級生は、黄色いドラえもんと同種のネコ型ロボットしか見られず、ドラえもんズの存在については触れられていない。
メンバー
関連キャラクター
ドラえもんズの関係者
- ドラミ
- 声優 - よこざわけい子
- 第1作目『ロボット学校七不思議!?』及び第6作目『宇宙ランド危機イッパツ!』の主人公。ドラえもんの妹であり『ロボット学校七不思議!?』ではドラ・ザ・キッドに「へちゃむくれ」とからかわれており恋仲とされていたが、それ以降からは関係が薄い。作中ではドラえもん不在時に、当人に代わり親友テレカを使用したことがある。詳細についてはドラミを参照のこと。
- ミニドラ
- 声優 - 佐久間レイ
- 小さいドラえもん。「ドラドラ〜」言葉で話す。ドラえもんやドラリーニョが使用する。
- ミニドラを参照。
- ノラミャー子
- 声優 - 皆口裕子、野中藍(2007年)
- ドラえもんのガールフレンド。連載初期に藤子・F・不二雄によって書かれたドラえもんの出自伝に早くも登場していたが、後に藤子F公認の新設定を採り上げた映画『2112年 ドラえもん誕生』で、容姿も含め大幅に設定が変更されて再登場した。ネコ型のダンシングロボットで、完成直後のトラブルで焼却炉に落ちそうになったドラえもんを助ける。在学中からドラえもんを気にかけていた。また、ドラえもんにドラ焼きを教えたのも彼女である。耳を失ったドラえもんを見て大笑いしたため顎を外し、自分も病院通いとなったことを恥じてドラえもんに謝罪し、仲直りしてよりを戻したようであるが、その後他作品にはあまり登場していない。『ドラミ&ドラえもんズ ロボット学校七不思議!?』ではドラミの卒業式に出席し、一瞬だけ登場した。『ムシムシぴょんぴょん大作戦!』では、修学旅行でポケットからドラえもんにどら焼きを大量に取り出されたり、ロボット学校には無事に到着する、エンディングでドラえもんと談笑するなどの描写などがあったものの、声の出演は一切無かった。腹部のポケットは過去や未来の(と言っても過去のものしか出していないが)ものを取り出せるタイムポケットになっている。
- テレビアニメ第2作第2期では変更前のデザインで登場した(それでも多少デザインが変更されていた)。
- 寺尾台校長
- 声優 - 永井一郎、高戸靖広(2007年)
- ロボット養成学校の校長。ネコ型ロボットの発明者で、のび太の時代に生きる小学生・寺尾台ヒロシの4代目の子孫。鋭い観察眼の持ち主で、ドラえもんの個性を認めて特別クラスに編入させた。ドラえもんズの個性や性格を知り尽くしたうえで行動することが多く、彼らの友情に免じて特別に卒業試験を合格させた寛大な人物でもあるが、急に冗談を言ってからかったり、うっかりドラえもんを溶鉱炉に落としかけたりといった一面もある(このドジな辺りは先祖譲り)。漫画版では五つ子であることが描かれている。2002年に放送された『ドラミの兄妹ゲンカ』でテレビアニメ本編に登場したことがある。また、『ドラえもん』原作出身でないキャラクターとしては、唯一テレビアニメ第2作第2期に登場していたキャラクターだった。
- エド
- 声優 - 二又一成(1995.3 - 2001.3)
- ドラ・ザ・キッドの相棒の白馬型ロボット。飛行も可能。好物はニンジン。関西弁でしゃべる。「あんさん、馬使い(「人使い」と同意語)荒いわ!!」が口癖。キッドのことは「あんさん」と呼んでいる。
- ミミ子 (アニメ未登場)
- 看護師ロボット。王ドラの彼女。普段は優しいが、王ドラが他の女の子にデレデレすると怒る。
- ドラナルド・ダ・ビンチ (アニメ未登場)
- 寺尾台校長から依頼されドラえもんズのお守りとなったネコ型ロボット。語尾に「〜だび」をつけて話す。持っている筆で描いたものが実体化する能力を持つ。
- 名前の由来はレオナルド・ダ・ビンチ[要出典]。
TVスペシャルのキャラクター
- チャオチャオ
- 声優 - 佐久間レイ
- TVスペシャル版『ミステリーX'マス大作戦!』に登場。王ドラが一目惚れした相手である(漫画版におけるミミ子に当たるキャラクター)。王ドラにあんまんをあげたり、笑顔を見せたりと心優しい一面がある。王ドラはあんまんのお礼に竹で作ったツルをプレゼントしようとするが、井戸の水汲みを終えた彼女はそのことに気づかないままにどこかへ行ってしまい、結果的にプレゼントはする事はなかった。
映画のキャラクター
- ドラパン
- 声優 - 神谷明
- 第2作目『ザ☆ドラえもんズ 怪盗ドラパン謎の挑戦状!』に登場
- 色 - 紫色
- 別名 - 怪盗ドラパン
- ヒゲの数 - 2本(カール・長め)
- 活躍地 - フランス
- 性格 - 紳士的。弱者に親切。
- 一人称 - 「わたし」(漫画では、「オレ」の場合もある)
- 二人称 - 「君」、「お前」、「アナタ」
- 好物 - カマンベールチーズ入りドラ焼き。あんこ入りどら焼きは食べられないらしく、「ぺっぺっ」と吐き出す描写がある。
- 特技 - 変装。ヒゲで分身を作ることもできる。
- 弱点 - 暗所恐怖症。犬も苦手。
- 道具 - キンキンステッキ・(かぶっているシルクハット)・ひらりマント。
- 仕事 - 天下の大怪盗(指名手配中)。ただし、ひもじくてパンを盗んでしまった子供を助けたり、法律で取り締まれない悪徳商法に騙された人々のお金を取り返したりと、あくまで貧しい人の味方の義賊。
- 夢 - 不明。
- その他の特徴
- 物質変換装置を先端に付けた「キンキンステッキ」を持っている(ミミミから譲り受けた)。
- 頭に被っているシルクハットには、身に着けた者に対する電磁波を防ぐ働きがある。
- 身にまとったマント(一部文献ではヒラリマントであると書かれている)で羽虫のように飛行可能。
- 親友・ミミミをドクターアチモフに人質に取られ、「逆らえばミミミを殺す」と脅迫されたため、やむなくドラえもんズと戦う。しかし劇中でドラメッドやドラリーニョの友情の力をみせられ、最後はドラえもんズと和解し、協力し合いアチモフを倒す。この際、ドラえもんズ全員が電磁波を防いで道具を使うために『合体ドラえもんズ』の頭部に配置され道具を電磁波から守った。
- ドラメッドから友情の証としてもらったタロットカード(絵柄は映画では仮面を付け剣を持ったネコ型ロボット、漫画版では天使の翼を生やしたネコ型ロボット)を持っている。
- 『ムシムシぴょんぴょん大作戦!』にワンシーンだけ登場していたが、同映画時点ではドラえもんがまだ黄色い姿かつドラえもんズと出会う前である。
- ドラメッドに追いかけられている時、「チョベリバ」と言ったことがある。
- ミミミ
- 声優 - 佐久間レイ
- 第2作目『怪盗ドラパン謎の挑戦状!』に登場。ドラパンの親友。追われて重傷を負ったドラパンを介抱してあげたのが運命の出会い。以後、ドラパンと行動を共にするようになる。しかし、『怪盗ドラパン謎の挑戦状!』ではアチモフに人質として捕まってしまう。ドラパンを慕っているのか、ドラリーニョにドラパンが義賊であることを訴えた。しかしドラパンがドラリーニョを騙し「キンキン・ステッキ」でブロンズ像にしてしまった際にはドラパンには厳しい批判を浴びせるが、すべては自分のためだとわかっていた。その後はドラパンとドラえもんズの活躍により助けられる。ロボット犬を飼っている(名前は「リープ」)。
- モモ
- 声優 - 川上とも子
- 第3作目『ムシムシぴょんぴょん大作戦!』に登場。ドラえもんズと同じロボット学校に通う女子高生ロボット。初めは友人と一緒にドラニコフを馬鹿にしていたが、タガメロボに絡まれたところをドラニコフに助けられて以来、ドラニコフのガールフレンドとなった。
- ジェドーラ
- 声優 - 山寺宏一
- 第4作目『ザ☆ドラえもんズ おかしなお菓子なオカシナナ?』に登場
- 色 - 橙色(その上からその色よりも濃い橙色のチェック線の模様が入っている)
- 別名 - お菓子職人
- ヒゲの数 - 2本(グニャグニャ・長め)
- 活躍地 - イタリア
- 性格 - 親切。少々落ち着きがない
- 一人称 - 「ジェドーラ」、「ボク」
- 二人称 - 「君」
- 好物 - 生クリーム入りドラ焼き。
- 特技 - 料理。
- 弱点 - 辛い物が苦手。また、困ってどうしようもなくなると「シュッポ・シュッポ・ダンス」(頭から汽車のように煙を出し、そこら中を「困った、困った」と連呼しながらグルグルと駆けめぐる。腕、目、舌なども激しく転動する)をする癖がある。
- 道具 - 不明。
- 仕事 - パティシエ。
- 夢 - 菓子を作る楽しみ、みんなで一緒に協力する楽しみ、そして楽しく菓子を食べてもらえる楽しみを伝えること。
- その他の特徴
- 視聴者の公募により作成されたキャラクター。
- 誕生日は5月17日で、ドラえもん、ドラミの他に誕生日が分かっている数少ないネコ型ロボット。
- 昔はドラえもんズやドラミと同じロボット学校の生徒で、ドラえもんズとは同級生であった。
- ネコ型ロボットの中で唯一メガネをかけており(後にドラベースにてグリえもんも眼鏡をかけてる)、実際に視力は悪い。
- 「困った」が口癖で、いつも舌をだして困ったような目をしたおとぼけ顔をしているが、情熱は誰にも負けない。
- オカシナナ王国ではドラえもんズと協力しての楽しいお菓子作りで、笑顔を忘れてしまったハニー姫に楽しかった日々を思い出させてあげた。
- いつも左手に愛用のスプーン(TV版では巨大なフォーク)を持っている。
- 漫画版にてロボット学校在籍時に恋愛を経験していることが描かれているが、結果は失恋に終わっている。
- 漫画版では語尾に「〜(なん)だな」とつけることがあるが、アニメ版では普通に話す。
- ドラリーニョほどではないが物忘れが激しい部分もあり、「巨大ケーキ紛失事件」では自分が作った巨大ケーキの味見のしすぎでケーキがなくなった時は王ドラとマタドーラに疑われるまで思い出せなかった。
- ハニー姫
- 声優 - 丹下桜
- 第4作目『おかしなお菓子なオカシナナ?』に登場。オカシナナ王国のお姫様。サト国王(声優 - 富田耕生)とシュガ王妃(声優 - 一城みゆ希)の娘。両親が夫婦喧嘩を繰り返していた原因で笑わなくなったが、ドラえもんズたちの作った「宇宙一の生クリームドラ焼き」で笑顔を取り戻した。
- ロビン
- 声優 - 白鳥由里
- 第5作目『ドキドキ機関車大爆走!』に登場。祖父の後を継いで機関車車掌を務める少女。普段は髪の毛を帽子に隠し、オーバーオールを着ているため、男の子に間違われやすい。アチモフの陰謀で電気が止められたとき、ひとつだけ残ったエネルギーカプセルを運ぶ任務を負う。相手の足を思い切り踏みつけるのが得意で、キッドは愚かアチモフですら痛がるほど。当初は愛用の機関車(通称・ロコ)をキッドに侮辱されたため突っかかっていたが、カプセル(実はアチモフに奪われたのはダミーで、彼女のペンダントが本物だった)と引き換えに助けてもらってからは和解している。最終的にはキッドにキスし、キッドを照れさせた。エンディングではワンピース姿も披露している。
- ピノ
- 声優 - 南央美
- 第6作目『宇宙ランド危機イッパツ!』に登場。宇宙ランド(スペースランド)の平和と安全を守る見習い警備隊員の犬型ロボット。臆病でよく部屋の隅に隠れて怯えている。腰の棍棒が武器。自分のミスで侵入させた宇宙ウイルスに立ち向かう。
悪役キャラクター
- ダディ13号
- 声 - 納谷悟朗
- 第1作目『ロボット学校七不思議!?』の悪役。ドラえもんズがロボット学校に在学していた当時、学校の機能をコントロールしていたタコのような姿の巨大コンピューター。ドラミがロボット学校に在学中はマミィ14号(声 - 池田昌子)と言うイカのような姿のコンピューターに変わっていて、リフレッシュルームで休息中となった。だが、気象衛星の事故で発生した雷の影響で再起動し、掃除機ロボットを始めとする旧式ロボット達と共に暴走してしまうが、ドラえもんズの親友テレカのパワーで正常に戻る。事件解決後は復活したマミィ14号と相思相愛な関係になり、共に行動するようになった。
- Dr.アチモフ
- 声優 - 銀河万丈
- 第2作目『怪盗ドラパン謎の挑戦状!』・第5作目『ドキドキ機関車大爆走!』・第7作目『ゴール!ゴール!ゴール!!』の3作品に登場する、世界征服を目論む悪の科学者。だが、悪党にしてはやや間の抜けた所が多い。片目は義眼。語尾に「~ッショ」をつけるのが口癖。『怪盗ドラパン謎の挑戦状!』でドラえもんズに倒されて以来、2度もドラえもんズに闘いを挑んでくるが、結局は全敗している。
- 脇役の中でも特によく登場する悪役である。
- タガメロボ
- 声優 - 緑川光、岩永哲哉、不明
- 第3作目『ムシムシぴょんぴょん大作戦!』の悪役。「〜じゃん」が口癖。モモたちをナンパし、強引に迫る。ドラニコフとヤゴロボットを人質にしたが、キッド・マタドーラ・王ドラ・ドラリーニョの総攻撃で星となって飛ばされた。
- ニガニガ
- 声優 - 岩田光央
- 第4作目『おかしなお菓子なオカシナナ?』の悪役で、ジェドーラのライバル。顔は青いヤマアラシのような外見。語尾に「〜ニガ」をつけて話す。子分は3体のコゲロボ(声優 - 長嶝高士、千葉一伸、稲田徹)。オカシナナ王国のオカシナナまつりで21エモンを始めとする参加者達に対して様々なイカサマをして彼らを失格にさせる悪事を行い、自ら優勝を狙っていた。しかしドラえもんズのお菓子に敗北し、最後はミニドラサッカーチームに自慢のUFOごと吹き飛ばされて王国から追放され、川に落ちていった。
登場する映画作品
漫画作品
ゲーム
脚注
関連項目
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