『キッド A』(キッド エー、英語: Kid A)は、イギリスのロックバンド、レディオヘッドのスタジオ・アルバム。
『キッド A』 | ||||
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レディオヘッド の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1999年1月~2000年4月 | |||
ジャンル | オルタナティヴ・ロック エレクトロニカ エクスペリメンタルロック ポストロック | |||
時間 | ||||
レーベル | パーロフォン キャピトル | |||
プロデュース | ナイジェル・ゴッドリッチ レディオヘッド | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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レディオヘッド アルバム 年表 | ||||
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レコーディングは、プロデューサーのナイジェル・ゴッドリッチの下、パリ、コペンハーゲン、グロスターシャー、オックスフォードで行われた。このアルバムから曲作り、レコーディングを通してレディオヘッドはエレクトロニカサウンドへと接近していった。発表される前、1998年に入った頃に発表されたバンドのツアービデオ作品「Meeting People Is Easy」において、ジョニーに対してトムが振りむき、次のように弁舌するシーンがある。「去年の僕らは最もイケてたバンドだったよな。世界中のどの人気投票でも1位だった」「でもそんなものは何もかもクソだ。何の意味も無い。すべてが変わっちまった。完全にイカれてるだけだ」
このアルバムの音楽性に直接の影響を与えたものとしては、クラウト・ロック、ジャズ、20世紀の現代音楽などが挙げられる。レディオヘッドのサウンドの特徴であった3本のギターは過去のアルバムと比較すると鳴りを潜め、インストゥルメンタル的な使われ方をしている。ギター以外ではキーボード、オンド・マルトノ、ストリングスなどのサウンドが目立つ。メンバーは一貫して、このアルバムはポップレコードである、という主張を続けているが、未だにそれは議論の対象となっている。
トム・ヨークは、「奴ら(音楽業界のマス連中)が思うほど、大衆の耳は馬鹿じゃない。聴こえのいいものだけを聞かせて金を巻き上げることが音楽産業だということに間違いはないけれど、許容され得る範囲はもっと広い」などとも、当時のインタビューで語っている。
大々的なシングルやミュージック・ビデオの制作もなく、イギリスでは発売1週間で30万枚以上を売り上げ、アメリカでも初のアルバムチャート1位を獲得、日本でもアルバムチャートで3位に入るなど成功を収め、世界中で400万枚以上を売り上げた。
2000年度(2000年4月1日〜2001年3月31日)のEMIグループの全世界でのアルバム売上では260万枚を記録し、ビートルズの『ザ・ビートルズ1』、レニー・クラヴィッツの『グレイテスト・ヒッツ』、ロビー・ウィリアムズの『シング・ホエン・ユーアー・ウィニング』、宇多田ヒカルの『Distance』、コールドプレイの『パラシューツ』に続いて第6位にランクインされている。
発売当初はメディア/プレスから賛否両論を受けた作品であったが、『ローリング・ストーン誌が選ぶオールタイム・ベストアルバム500』(2020年版)に於いて、20位にランクイン。2009年、同誌が行った企画「2000年代のアルバム・ベスト100」、さらに米国で最も影響力のあるレビューサイトのひとつ、ピッチフォーク・メディアの「The Top 200 Albums of the 2000s」において、どちらも1位に選ばれている。
作詞・作曲は、トム・ヨーク、コリン・グリーンウッド、エド・オブライエン、ジョニー・グリーンウッド、フィル・セルウェイ
チャート(2000年) | 最高順位 |
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イギリス(全英アルバムチャート) | 1 |
アメリカ(Billboard 200) | 1 |
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