イスタンブール空港(イスタンブールくうこう, 英語: Istanbul Airport, トルコ語: İstanbul Havalimanı)は、トルコ、イスタンブールヨーロッパ側の黒海沿岸に位置するArnavutköy地区にある国際空港である。
イスタンブール空港 İstanbul Havalimanı Istanbul Airport | ||||||||||||||||
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IATA: IST - ICAO: LTFM | ||||||||||||||||
概要 | ||||||||||||||||
所在地 | イスタンブールアルナヴトキョイ区 | |||||||||||||||
母都市 | トルコ、イスタンブール | |||||||||||||||
種類 | 民間 | |||||||||||||||
所有者 | DHMİ | |||||||||||||||
運営者 | IGA (Istanbul Grand Airport) Havalimanı İşletmesi A.Ş. | |||||||||||||||
開港 | 2018年10月29日 | |||||||||||||||
拠点航空会社 | ターキッシュ エアラインズ オヌル航空 | |||||||||||||||
標高 | 99 m (325 ft) | |||||||||||||||
座標 | 北緯41度15分39.97秒 東経28度44分32.54秒 / 北緯41.2611028度 東経28.7423722度 東経28度44分32.54秒 / 北緯41.2611028度 東経28.7423722度 | |||||||||||||||
公式サイト | www | |||||||||||||||
地図 | ||||||||||||||||
滑走路 | ||||||||||||||||
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リスト | ||||||||||||||||
空港の一覧 |
イスタンブールのかつての2つの空港だけでは収容能力が不足していたため、アタテュルク国際空港、サビハ・ギョクチェン国際空港に次いで、3番目の国際空港として建設された。2018年10月29日に開港し、2019年4月6日に貨物便やゼネラル・アビエーションなどの便を除くアタテュルク国際空港の全ての旅客便運行を引き継ぎ、同時にIATAコード「IST」も新空港へと移された。
現在は4本の滑走路を有し、すべて黒海に向けて南北に設けられている。 今後の建設計画によると最終的に横風用滑走路を含めて6本の滑走路が設けられる予定であり、全施設が完成すると年間1億5000万人が利用でき、最終的には2億人まで拡大して、世界最大の国際空港となる予定である。
現時点でのイスタンブールのメインとなる空港である、1953年に開港したアタテュルク国際空港は、BakırköyのYeşilköy地区に位置し、周囲を市街地に囲まれているため、増加する需要に対して十分に拡大することが不可能となっている[要出典]。さらに、上空での航空機の渋滞も増えている。アタテュルク国際空港は、2015年にははじめてフランクフルト空港を抜き、ヨーロッパで3番目に旅客数の多い空港となった。しかし、2016年には再びフランクフルトやアムステルダムに抜かれ、5位に順位を下げた。2017年は年間旅客数6,387万人(世界15位)、年間発着回数46万回(世界16位)となっている。
アタチュルク国際空港の拡張は検討されたが、新たに滑走路を建設する土地は残されておらず、トルコ航空局は空港の新たな貨物機やチャーター機の利用を許可することができない状況となっていた。また、新たな路線や便数の増加も不可能であった[要出典]。駐機スペースも不足していたことから、トルコ航空の一部はサビハ・ギョクチェン国際空港を拠点としていたが、この空港も2013年から2015年にかけて20%も発着回数が増え、収容能力が2500万人にもかかわらず、2015年には2800万人の乗客が利用する限界状態であった[要出典]。
2015年、2016年には、イスタンブールの2つの空港あわせておよそ9000万人が、2017年には9500万人が利用した。因みに、ロンドンは周辺の6空港で年間1億5000万人、パリは周辺の3空港で年間1億人を扱っている。
新空港は、イスタンブールの中心地の北、Yeniköy、Tayakadın、Akpınarといった黒海沿岸の都市の間に位置しており、Arnavutköy、Göktürk、Çatalcaへ向かう道路の結節点に建設されている。建設地はテルコス湖付近の7,659ヘクタールの土地で、この地域の6,172ヘクタールは県が所有する森林であった。アタチュルク国際空港と新空港との距離は直線にして35 km (22 mi)である。予定地には、古い露天掘りの鉱山も残っている。最終的にはイスタンブール地下鉄の複数路線が乗り入れ、市内と結ばれる。まずはGayrettepe駅からM11線が乗り入れ、その後Halkalı駅からもマルマライが建設される予定である。
2013年4月に発表された環境アセスメントの結果では、地域内の2,513,341本の木のうち657,950本は切り倒さなければならず、1,855,391本は新しい場所へ移植されるという。しかし、トルコ森林・水大臣は、切り倒される木、移植される木の正確な数は、建設が完了しないとわからないと述べている。
2013年5月3日にはじまった空港建設事業は、2030年まで続けられる。空港建設は4つのステージにわけられる。すべてのステージが完成すると、年間1億5000人が利用できる世界最大の空港となる。ファーストステージは、土地の移譲から42ヶ月以内に完了する予定である。プロジェクト全体でかかる費用はおよそ70億€。政府は、建設・運営事業者のコンソーシアムに対し、12年間で3億4200万人が利用することを保証している[要出典]。
2013年5月3日に入札が行われ、トルコ企業15社、外国企業2社が参加し、4社のみが落札した。このなかには、トルコの企業連合、Cengiz-Kolin-Limak-Mapa-Kalyonが含まれる。2018年から25年間におよぶ賃貸に関する付加価値税など、政府に261億4200万€の支払い義務が生じる。ファーストステージの完了は公式に2018年(42ヶ月後)という合意がなされている。
2014年6月7日、起工式が執り行われたが、実際に工事がはじまったのは土地の正式な引き渡し後の2015年5月である。
2018年4月時点で、ファーストステージのおよそ85%の工事が完了している。最初の離着陸テストは2018年2月26日に行われる予定であったが、実施されなかった。
空港建設は、完成時期ごとに4つのステージにわけられている。
ファーストステージ
セカンドステージ
サードステージ
フォースステージ
最終的な設備 (2030年までに建設予定)
トルコの環境エンジニア室 (ÇMO) は、環境アセスメントによるとプロジェクトは法律に反しているとして、法廷で告訴した。2014年2月、法廷は空港建設の延期を命じたが、数ヶ月後の2014年6月7日には起工式が行われた。
2018年2月には、トルコ労働省が、空港の建設工事中に27人の死者が出たことを発表した。しかし、地元の貿易連合は、犠牲者はさらに多く、週に3人から4人出ているとしている。日刊紙「ヒュリエット」によると、犠牲者の家族には事故について語らないよう金銭的なやりとりがあったという。
2018年2月13日、建設現場で400人が死亡したという報告書をもとに、共和人民党のVeli Ağbabaは、議会に質問状を提出した。
2021年1月28日現在の路線一覧である。
2020年1月現在、イスタンブール空港に定期貨物便は就航していない。貨物便は現在もアタテュルク国際空港を使用している。そのため、将来的に貨物便を当空港へ就航させるべく貨物ターミナルが建設中であるが、2022年1月24日に大雪がイスタンブール市を襲い、建設中の貨物ターミナルの屋根が崩れ落ちる事故があったが、けが人はいなかった。
建設が進められていたイスタンブール地下鉄M11号線のイスタンブール空港駅が2023年1月23日に開業し、イスタンブール中心部と結ばれた。トルコ高速鉄道も建設中であり、完成すれば首都アンカラと結ばれる予定である。
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