「いい湯だな」(いいゆだな)は、1965年から1969年にかけて、永六輔作詞、いずみたく作曲、デューク・エイセスが歌うというスタイルで発表された『「にほんのうた」シリーズ』47都道府県を題材にした52曲の内の一曲である。
「いい湯だな」 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
デューク・エイセス の シングル | ||||||||
B面 | 銀杏並木 | |||||||
リリース | ||||||||
規格 | 7インチシングル | |||||||
ジャンル | 流行歌(歌謡曲) | |||||||
時間 | ||||||||
レーベル | 東芝レコード/東芝音楽工業 TP-1202 | |||||||
作詞・作曲 | 永六輔、いずみたく | |||||||
デューク・エイセス シングル 年表 | ||||||||
| ||||||||
|
この歌は群馬県のご当地ソングとして1966年2月にリリースされたものである。大阪府のご当地ソングである「銀杏並木」との両A面シングルとして東芝音楽工業(現・ユニバーサル ミュージック ジャパン)から発売された 。
その後ザ・ドリフターズがデビューシングル「ズッコケちゃん」のB面としてカバーした(1968年6月10日発売。東芝音楽工業 TP-1661。両面ジャケット仕様で、事実上の両A面扱い)。「ズッコケちゃん」より本曲の方がヒットした。歌詞の舞台を日本全国に拡げ、デューク・エイセス版とはアレンジも変えており「ビバノン・ロック」というサブタイトルが付く。1969年公開のドリフ映画『いい湯だな全員集合!!』(監督 - 渡邊祐介)のテーマ曲にもなった。
また、この曲をアレンジしたものをTBS系の『8時だョ!全員集合』とフジテレビ系の『ドリフ大爆笑』のエンディングでそれぞれ使用していた。『8時だョ!全員集合』版は「ドリフのビバノン音頭」、『ドリフ大爆笑』版は「さよならするのはつらいけど」という題名がついている。
ただし、両番組とも長く放映されたのにもかかわらず、歌詞はあくまで番組エンディングとしてのオリジナルであり、シングル版でも元の歌詞の温泉地の部分が改編されているため、この歌がご当地ソングであることを知る人は、発売当初を知る世代以外では少ない。
ザ・ドリフターズが出演していた日本石油(現・ENEOS)のプリペイドカード「コレカード」のCMでも替え歌として使われた。また2007年、関西テレビ・フジテレビで放映された『鬼嫁日記 いい湯だな』でサブタイトルとして使われており、主人公の義父役でザ・ドリフターズの加藤茶が出演していた。
デューク・エイセスのオリジナル版の歌詞の方が実際の温泉場の様子と合致しているようである。二番の歌詞「誰がうたうか八木節が。いいもんだ」はオリジナル版では八木節発祥地に近い伊香保温泉である。三番の歌詞「湯気にかすんだ白い人影。あの娘かな」は山のいで湯で混浴も数箇所ある万座温泉に合致する。LPレコード盤ケースには永六輔といずみたくの長いコメントがあり、そこで永六輔は「にほんのうた」シリーズの仕事を一生の仕事にしてゆきたいと述べている。
ちなみに四番の歌詞がデューク・エイセス版とザ・ドリフターズ版で異なっている。デューク・エイセス版では「いい湯だな。いい湯だな。日本人だなア。浪花節でも。うなろうかな。うなろうかな。ここは上州。水上の湯」であり、ザ・ドリフターズ版では「日本人なら、浪花節でも」と仮定形になっている。前者が「湯船の中で温泉文化の担い手である日本人の実感を満喫している」歌詞であるのに対して、後者は「日本人であるならば湯船では皆浪花節をうなるものである」という内容でありオリジナル版の歌詞とは異なる印象である。
This article uses material from the Wikipedia 日本語 article いい湯だな, which is released under the Creative Commons Attribution-ShareAlike 3.0 license ("CC BY-SA 3.0"); additional terms may apply (view authors). コンテンツは、特に記載されていない限り、CC BY-SA 4.0のもとで利用可能です。 Images, videos and audio are available under their respective licenses.
®Wikipedia is a registered trademark of the Wiki Foundation, Inc. Wiki 日本語 (DUHOCTRUNGQUOC.VN) is an independent company and has no affiliation with Wiki Foundation.