概観
寛永 16年(1639年 )、西本願寺 13代宗主良如 が、本山本願寺 阿弥陀堂の北に僧侶の教育機関として設立した学寮を起源としている。
建学の精神(校訓・理念・学是)は、浄土真宗の精神であり、真実を求め、真実に生き、真実を顕かにする 人間の育成を目指す。2012年、「You, Unlimited」が大学のブランドスローガンとして制定された。
教育および研究 1991年設立の「龍谷エクステンションセンター」(通称 REC)では、日本初の大規模レンタルラボ施設を有していて、産学協同 による研究が行われ実績をあげている。
留学制度では、年間約500人の学生が留学し、学生交換協定締結大学数、136大学45カ国・地域(2023年3月現在)の協定校に「交換留学」。留学期間中の学費が免除され宿泊費も免除。留学中に修得した単位は認定される。
1987年4月から1993年9月に、住友商事 元会長の植村光雄による「総合商社論」や、元大蔵大臣 で旧新党さきがけ 代表、武村正義 (当時は滋賀県 知事)により、1984年から1989年4月まで「地域政策論」などが開講された。さらに、社民党 元党首の土井たか子 や、弁護士 の中坊公平 など、政界・経済界の面々が、同学の客員教授として講義した。
情報メディアセンターの情報実習室、セルフラーニング室などに2500台以上のコンピューターが配置され、DREAMの教育研究用ネットワークに接続されていて、情報リテラシー 講座では表計算ソフト などの受講が出来、eラーニング などの教育などを行っている。
学風および特色 380年を越える伝統を有する一方、滋賀県の誘致により琵琶湖文化ゾーン に理工学部、農学部などを開設している。
2015年4月に国際文化学部を国際都市京都の深草学舎に移転して国際学部と改名し、農学部を瀬田学舎に開設。
浄土真宗 の宗祖である親鸞 の教義を全学的に重視しており、たとえば大宮キャンパス正門横には親鸞の言葉が選ばれ、墨書されて掲げられる。
1887年 (明治 20年)に普通教校学生有志により発刊された「反省会雑誌」は、1899年 (明治32年)に中央公論 と改題され発展した。
大宮図書館には大谷探検隊 のシルクロード 将来品ほか、国宝 ・重要文化財 を含む国内外の貴重書が多数所蔵されている。また、深草図書館の「長尾文庫・コレクション 」は、明治から1985年までに全国で刊行された社史 (会社史)の70%以上が収集されていて、経済学部、経営学部などの教材に活用されている。
企業へのインターンシップ は、日本では最初(1981年 )に元龍谷大学経済学部長、前兵庫大学 学長の大塚圭介により実施され、「大学ランキング 2016年版」(朝日新聞出版、2015年4月発行)におけるインターンシップ参加学生数について、全国7位(学生数20,000人未満の私立大学の中で1位)に位置している。
2001年4月1日に学生起業家による新規事業の創出を目的として「プレゼン龍 (ドラゴン)」が設立された。インキュベートオフィス1に拠点を置き、実行委員が主体となりビジネスコンテスト「プレゼン龍」の開催をはじめ、インキュベンション事業や専門家による起業相談などを行っている。
大学組織幹部
沿革
基礎データ
学生数(2023年5月1日現在)20,460名(大学院生、短期大学生除く) 院生数(修士課程)417名 院生数(博士後期課程)116名 短期大学部453名 専任教員数543名 卒業生数4760名 短期大学部卒業生数225名 修士課程修了生数190名 博士後期課程修了生数19名 卒業生数(OB・OG)約195,000人(2020年3月1日現在) 蔵書数 約2,270,000冊 所在地 象徴 大宮学舎本館を含め5箇所が国の重要文化財 に指定されている。 瀬田学舎の樹心館は登録有形文化財 に登録されている。 同学の校章 は、1906年に前田慧雲 ・高楠順次郎 の2名の博士の考案したものが制定され、仏教のシンボルである三宝章と、本願寺の紋所である菊くずしを組合わせたものである。 1989年に同学創立350周年記念として、滋賀県 大津市 に瀬田キャンパスが開設されたことを機に「R」を基調としたサブ・マークが制定されたが、2012年に赤い「r」と銀色の「U」を組み合わせた新しい「ロゴマーク 」が制定された。ちなみにこの「r」は芽を表しており学生の姿を、「U」はそれを後ろで支える教職員や大学側を表している。 スクールカラー は従来は紫紺であったが、2012年に新しいロゴマークが制定された際にスクールカラーも赤 (龍谷レッド)に変更された。 ブランドスローガン は「You, Unlimited」である。「龍谷大学で学ぶすべての学生に、無限の可能性を」という意味が込められている。 フランドスローガンや大学名の英語表示の時には「Barkpipe」というフォント を用いて表現されている。 2009年10月には、同学の名前にちなんだ龍 のマスコットキャラクター が発表された。その後、学内で名前を公募し、2010年5月に「ロンくん 」「ロンちゃん 」と命名された。 2009年9月には、同学文学部OGであるつじあやの の書き下ろしによる、同学創立370周年記念の新応援歌 「Good Day,Good Luck! 」が制作された。翌2010年4月には、新入生向けオリエンテーションにて、同曲が収録されたCD が配布された。 深草学舎の礼拝堂である顕真館の正面には平山郁夫 作「祇園精舎」の原画を3倍に拡大した陶板画 が掲げられている。
学歌
同学の大学歌 は「校歌」ではなく「学歌 」と言う。作詞は学歌作製委員会、作曲は山田耕筰 。
教育および研究
学生生活 部活動・クラブ活動・サークル活動 学友会という龍谷大学の全ての学生 によって構成される組織があり、学友会に、宗教局、体育局、学術文化局、放送局の各局、および各委員会がある。各局に所属する団体として野球、アメフト、ラグビー、端艇など80を超えるサークル(部)がある。また、学友会組織ではないが大学公認のサークル(一般同好会)が深草・瀬田キャンパスに多数存在する。
学友会の最高執行機関は中央執行委員会である。また、最高機関として学生大会、それに準じて学生の選挙で選ばれた委員による中央委員会が組織運営の評議を行っている。
学友会組織の学生代表者と大学教職員の代表者が話し合う会議として「全学協議会」が開催されている。
イベント 創立記念降誕会:親鸞 聖人の誕生日(5月21日)は、創立記念日(5月20日)と併せて祝われ、この日にむけて創立記念降誕会という行事が開催される。同行事の伝統イベントとして京都市内を夜通しで50 kmを歩くオーバーナイトハイクや、円山公園 から四条河原町 を経由して御池まで約1200人が歩く提灯行列がある。企画・運営は創立記念降誕会実行委員会が担い行われる。 龍谷祭:瀬田学舎(10月)と深草学舎(11月)で開催される龍谷大学の学園祭。瀬田学舎は2日間、深草学舎は3日間、計5日間の開催である。企画・運営は龍谷祭実行委員会が担い行われる。 学術文化祭:学術文化局の各サークルの展示発表の場として龍谷祭にあわせて開催される。 夕照コンサート:瀬田学舎で8月下旬の土曜日に開催される野外吹奏楽イベントで、大学近隣の小学校・中学校・高等学校と龍谷大学の吹奏楽部およびバトン・チアSPIRITSが参加している。 花まつり(灌仏会) : 深草学舎を中心に4月8日の釈尊 の生誕日にむけて宗教局学生役員が中心になって法要や各種イベントを実施。入学式や新入生歓迎サークル説明ブース設置期間とも重なり、学生の他にも新入生の家族も参加している。 顕真週間(けんしんしゅうかん) : 深草学舎を中心に10月中旬に開催される。10月18日の大学報恩講 にむけて建学の精神を再確認していこうと、宗教局の各部学生による実行委員会が宗教文化講演会 や灯火、腕輪念珠つくりなどを企画している。 体育局(スポーツ) 体育局には次の団体が所属している。柔道部、相撲部、剣道部、硬式野球部、端艇部、弓道部、卓球部、ラグビー部、陸上競技部、自動車部、バドミントン部、ワンダーフォーゲル部、日本拳法部、スキー部、合気道部、サッカー部、アイススケート部、硬式庭球部、洋弓部、ソフトテニス部、山岳部、ボクシング部、男子バスケットボール部、男子バレーボール部、少林寺拳法部、フェンシング部、ユースホステル部、空手道部、航空部、自転車部、女子バレーボール部、アメリカンフットボール部、ゴルフ部、ソフトボール部、ハンドボール部、ヨット部、準硬式野球部、バトン・チア・SPIRITS、ラクロス部、居合道部、水上競技部、龍魂編集室。 硬式野球部 は関西六大学野球連盟 に加盟しており、プロ野球選手や高校野球甲子園出場校の監督などが卒業生に多くいる。特に同連盟に加盟し、同じ京都市内に存在する京都産業大学 との対戦は、「龍産戦 (京都産業大学 サイドでは「産龍戦」)」と呼ばれており、西京極球場 (わかさスタジアム京都)での試合に際しては、京都市内各所で開催告知のポスターが掲示されるほか、KBS京都 でのテレビ中継も行われている。2012年の第61回全日本大学野球選手権大会 ではベスト4に進出し、古本武尊 が首位打者、杉上諒が最優秀投手賞を受賞した。 上記の「龍産戦」は硬式野球部の他に、体育会各部の総合対抗競技大会としても行われており、対戦種目は多岐に渡る。 アメリカンフットボール 部の愛称は、龍谷大学シーホース である。2011年度は同志社 、神戸大 に勝ち京大 と引き分け、5位が確定した。2013年度は神戸大、近大、大阪教育大に勝ち5位が確定した。2014年度は京大、同志社に勝ったが神戸大、近大に負け6位となった。2015年度は近大と桃山学院大に勝ち6位となった。2016年度は京大、甲南、同志社、神戸大に勝ち、4勝3敗で初の4位になった。関西学生Div.1(1部リーグ) に所属している。 ラグビー部 は、かつて関西大学Aリーグ(1部) に所属していたが、2007年に摂南大学 との入れ替え戦に敗れて以降、Bリーグ(2部)での残留が続いている。 スキー 部は、男女ともに全関西学生スキー連盟の1部校に属している。2013年の全日本学生スキー選手権大会 のノルディッククロスカントリー10 kmフリーでは石井翔子が優勝した。 陸上競技 部は、卒業生に3000 m ・10000 m ・マラソン の日本記録(かつては5000 m も)を持つ高岡寿成 や、ユニバーシアード 準優勝、ベルリン・大邱世界陸上、ロンドンオリンピック (2012年) に出場した渕瀬真寿美 がいる。 自動車 部は、関西学連に所属し、かつては2001年から2005年まで、世界ラリー選手権 (WRC)のオーストラリアに参戦。クラス優勝の経験もある。 端艇 部は、1895年に創部され、体育会系のサークルでは、最古のサークルである。成績としては、2016年全日本軽量級選手権大会で男子舵手なしクォドルプルが優勝、アジア選手権に派遣された。また、2018年にも同大会、同種目で優勝、その後の大学選手権では、3位となった。 バドミントン 部は、関西学生バドミントンリーグで、女子が2011年に春から2014年春にかけて7連覇、男子が2012年春から2013年秋にかけて4連覇を達成した。女子は、2009年の第60回全日本学生バドミントン選手権大会では3位となった。また2012年には西日本チャンピオンとなった。全日本学生選手権大会では女子団体で2015年度に準優勝、男子団体で2016年度に準優勝した。 卓球 部は、女子が2011年の秋季関西学生卓球リーグで14年ぶりに優勝した。また2011年と2012年の全日本大学卓球総合選手権でベスト8になった。男子も関西学生リーグ1部に所属している。 柔道 部は、男子が2011年の全日本学生柔道優勝大会で、ベスト8に進出した。女子も2011年の全日本学生柔道体重別選手権大会で体重別3位入賞選手を複数輩出している。女子57 kg級の小野彰子は2013年のヨーロッパオープン・ソフィア とパンナムオープン・モンテビデオ で準優勝した。 女子バレーボール 部は、関西学生バレーボールリーグで、2010春から2013年秋まで8連覇を達成した。また2012年の天皇杯・皇后杯全日本バレーボール選手権大会 に出場し、同じ龍谷総合学園 の東九州龍谷高等学校 と対戦して勝利しベスト16になった。 チアリーディング のチームである「バトン・チア・SPIRITS」は体育局本部に所属し、関西学生バトン・チアコンテストでグランプリ8連覇を達成した。 剣道 部は、2010年の全日本女子学生剣道優勝大会 で準優勝するなど、関西屈指の強豪校として知られている。 龍魂編集室は、体育局の機関新聞「龍大スポーツ龍魂」を発行している。 学術文化局 学術文化局には、次の団体が所属している。能楽部、邦楽部、劇団未踏座、池坊華道部、龍吟会、落語研究会、E.S.S.、書道部、美術部あーちすと会、写真部、映画研究部、文芸部、茶道部釣寂会、陶芸部、フォークソング認定同好会"黄色いトマト"、軽音楽部、マンドリンオーケストラ、吹奏楽部、税務会計学研究会、経済研究会、広告研究会、心理学研究会、考古学研究会、古美術研究会、釣研究会、愛棋会、ボランティアサークル、野外活動部、交響楽団、プログラミングサークル。 吹奏楽 部は「学術文化局 」に所属し、全日本吹奏楽コンクール 大学の部において、4回連続を含む8度目の金賞入賞(2010年時点)を達成した。 映画研究部は学術文化局に所属し、山路ふみ子 文化財団主催の第2回および第3回山路ふみ子学生映画コンクールにおいて、制作部門佳作を受賞した。 マンドリンオーケストラ は、学術文化局に所属する音楽系サークルの一つである。「全日本学生マンドリン連盟・京都支部」に加盟している。技術顧問にマンドリニスト井上泰信を置いていた。特定非営利活動法人ARTE MANDOLINISTICA主催の第3回及び第4回全日本マンドリン合奏コンクール学生団体部門において、銀賞を受賞した。卒業生に作曲家、マンドリン奏者の丸本大悟 がいる。 宗教局 龍谷大学独自の組織として「宗教局 」が設けられており、合唱団・宗教教育部・伝道部・仏教青年会・パイオニアクラブ・仏像研究会が所属している。宗教局がおこなう行事として4月に開催する「花まつり (灌仏会 )」と10月中旬に開催する「顕真週間」がある。また2016年に第40回正力松太郎賞 (仏教) 児童強化功労賞を受賞した。 浄土真宗の寺院出身者が多いが、入部については他の学友会団体同様龍谷大学生(学部生)であれば誰でも可能であり、寺院出身ではない学生も少なくない。
合唱団は仏教讃歌の普及と研鑽を目的としており、大学の卒業式や音楽法要で仏教讃歌を歌っている。合唱曲は勿論J-POPもレパートリーで、京都女子大学 の女声合唱団とともに龍谷混声合唱団 として活動することもある。かつては宗教局男声合唱団として男声のみの老舗サークルであったが、新型コロナウイルス感染症の流行や、かつてからの部員減少の影響により学術文化局混声合唱団ラポールと合併し、宗教局合唱団として再スタートした。 宗教教育部は近隣の寺院と連携して土・日曜学校(子ども会)の運営、研究を行っている。 伝道部は朝の法話、教学の勉強会、子ども会の運営、機関紙恒河(ガンジス)の発行、西本願寺境内での布教など広く浄土真宗の伝道教化について研究・実践している。 仏教青年会は1952年に創部。社会情勢などからの部員減少により2000年代に2度ほど断絶した。現在は再興され、部員が自由なテーマで研究発表・討議を行うサンガ(勉強会)や合宿、寺院拝観、上映会、かつてはバスツアーなど幅広く活動している。 パイオニアクラブは龍谷大学のボーイスカウトサークルである。西本願寺 でのボランティア 活動や京都近郊でのキャンプを実施している。現在は部員がいない。 仏像研究会は仏像に関する研究や仏寺見学をおこなっている。大学が発行する「宗教部報りゅうこく」に仏像紹介マンガの記事や独自の機関紙『るる仏』を執筆している。 また、宗教局は大学の機関である宗教部職員とも連携して学内外に建学の精神(浄土真宗)の普及(伝道)に努めている。
放送局 委員会 委員会には次の団体が所属している。紫朋館運営委員会、学友会館運営委員会、イヤーブック作成委員会 、海外交流委員会、創立記念降誕会実行委員会、龍谷祭実行委員会。 紫朋館運営委員会、学友会館運営委員会、イヤーブック作成委員会は2021年頃までに解散済。
その他の団体 上記団体(局下団体含む)のほかに、学友会各局に属さない大学公認の一般同好会 が数多く存在する。認定されるには半期毎に申請が必要。大学非公認団体の場合は学内での勧誘活動などが禁止されている。 大学生協による生協学生委員会(GI)が深草と瀬田で活動し、組合員の利用促進や運営への提言などを行っている。 大学関係者と組織 大学関係者組織 龍谷大学校友会 - 龍谷大学の卒業生からなる組織。地域や職種などから国内38支部、海外3支部で構成されている。 親和会 - 龍谷大学在籍生の保護者組織。独自の奨学金制度などを設けて学生をサポートしている。 職業会計人グループ(RAS) - 龍谷大学の卒業生で、税理士、公認会計士などの有資格者からなる組織。 龍谷経営者の会 - 龍谷大学の卒業生で、経営者が中心となって組織される会。 教龍会 - 龍谷大学の卒業生で、中高などの学校教員からなる組織。 龍谷大学生活協同組合 - 各キャンパスにて購買店舗・食堂等が設けられている。 大学関係者一覧 施設 キャンパス キャンパスに関して、「-キャンパス」という呼称のほか「-学舎」という名称も使われている。
深草学舎 深草学舎 龍谷大学のメインキャンパスである。
使用学部:文学部(1・2年次)、心理学部(1・2年次)法学部、経済学部、経営学部、政策学部、国際学部、短期大学部、2025年度から社会学部。 使用研究科:法学研究科、経済研究科、経営研究科、政策研究科、国際文化研究科 使用附属施設 中央:和顔館(わげんかん・教室・研究室・別棟は深草図書館、1号館に相当)、2号館、3号館、4号館、5号館(紫明館)、6号館(紫英館)、8号館、21号館、22号館、顕真館(礼拝堂)、カフェ樹林 南側:成就館(9号館に相当)、12号館(体育館)、ミトラ館 北側:専精館(せんしょうかん、第二体育館) 西側:紫光館、至心館 南側にあった10号館(紫朋館)と11号館(紫陽館)はクラブ・サークル・各種委員会の部室棟であったが、2022年11月より解体され、跡地に新講義棟が建設され、中央の21号館との間には歩道橋が設置される。また体育館の北に隣接していた駐輪場や大宮キャンパス行きバス乗り場跡地にも新棟が建設される。 顕真館は礼拝堂であり、親鸞 の揮毫した六字名号(南無阿弥陀仏)(複写)が本尊である。正面の壁画は平山郁夫 の作品(レプリカ)であり、祇園精舎での釈迦の説法が描かれている。 旧1号館は1963年に完成した旧13号館であり、深草学舎で最も古い建物であったが、老朽化のため2012年11月から建替えられた。仮称・新1号館は「和顔館」と名付けられ、図書館が7号館から移転したほか、スターバックスコーヒーが入居している。西日本初の大学内のスターバックスコーヒーとなった。 2号館の東側(1階に生協売店が入っていた部分)は、1970年完成の旧16号館であったが、この部分は2023年に解体され、生協売店は2号館西側部分の地下1階に移転した。跡地と2号館の北側の立体駐輪場の跡には新講義棟が建設される。 7号館(旧・深草図書館)は図書館移転後数年した2020年 より解体され、広い中庭となっている。7号館は名実ともに欠番となっている。 顕真館前の石畳は、京都市電 の軌道石を再利用したものである。 成就館のある場所には、1970年竣工の学友会館が存在した。 北側の専精館や西側の紫光館、至心館は他の建物とはやや離れている。紫光館は法科大学院 として使われていたが、法科大学院閉鎖後の現在は、解体された10号館(紫朋館)と11号館(紫陽館)に代わる部室棟として使用されている。 交通アクセス 大宮学舎 七条大宮にある大学の元祖の学舎。
近代建築である本館や北黌(コウ)、南黌、旧守衛所は重要文化財に指定されており、実写映像作品でのロケーションなどにも使用されている。
本館は、地上二階建て、設計者は不明。設計や施工に西洋人が係わった記録が無い。明治天皇行幸の休憩所とするため建築途中で大幅な設計変更を行なった。木に石を貼り付けた木造石貼りで、屋根は瓦葺き。浄土真宗の寺の造りに合わせて西側の窓は無い。内壁は柱を漆喰で塗り込めた西洋式。
2階の講堂には本尊の阿弥陀如来像を安置し、20世紀半ばまでは大学の講義はすべてここで行われていた。窓がやや低いのは正座で学ぶ場であったため。北黌(コウ)、南黌も当時は学生寮として北寮、南寮と呼ばれていた。
大宮学舎 使用学部:文学部(3・4年次) 使用研究科:文学研究科、実践真宗学研究科 使用附属施設 西側:本館、北黌(コウ)、南黌、西黌、西黌別館、清和館、守衛所、旧守衛所 東側:東黌 北側:大宮図書館 南側:清風館、白亜館 2011年4月に、西本願寺 の東隣地に「龍谷ミュージアム 」が開設された。 東黌については、老朽化した鉄筋コンクリートの校舎を、重要文化財の建築群と調和させるための改築が、2016年春から2018年春にかけて行われた。改築中は不足する教室については、厚生施設である清和館の一部のスペースを教室に転用したほか、西に隣接する龍谷大学付属平安高等学校 の施設も使用した。2018年3月19日に竣工式が行われ、大宮学舎におけるメイン教室棟として使われている。エントランスホールには重要文化財の「本館正門鉄扉」が置かれ、入り口付近には平安京 東市跡の案内板が設置されている。 交通アクセス 瀬田学舎 使用学部:理工学部(先端理工学部)、農学部、2024年度まで社会学部 使用研究科:理工学研究科、社会学研究科、農学研究科 使用附属施設:1号館、2号館、3号館、4号館、5号館、6号館、7号館、8号館、9号館、樹心館、実験棟、青志館、青雲館、体育館、瀬田図書館、瑞光館、HRC棟、RECホール、智光館、SETA DOME、野球場 交通アクセス なお、深草学舎と瀬田学舎・大宮学舎間にはスクールバス が運行(大宮と瀬田のシャトルバス は無い)
その他の施設 龍谷ミュージアム 深草町家キャンパス 龍谷ミュージアム :仏教の総合博物館 。西本願寺から堀川通 を挟んだ向かい側の旧本願寺会館跡地に建設され、2011年4月に開館した。 梅田キャンパス:学生の就職支援活動などに使用。ヒルトンプラザ大阪 のヒルトンプラザ ウエスト14階に所在 深草町家キャンパス:深草キャンパスから徒歩10分ほどの本町通りに面して建つ築150年ほどの民家を改装した施設。利用は予約が必要で、ゼミやサークルなどの利用を想定しているが、OBや付近住民も利用できる。フリースペースは予約なしでも使用できる。 東京オフィス:学生の就職支援活動などに使用。東京都千代田区丸の内二丁目2番1号(岸本ビルヂング10階) セミナーハウス「ともいき荘」:京都市上京区にある旧オムロン 研修所を取得。 アバンティ 響都ホール:京都駅八条口前にある京都アバンティ 9階にある多目的ホール 。一般への貸し出しも可能。 龍谷の森:瀬田学舎に隣接する里山林。 南大日グラウンド(京都市山科区) 艇庫(滋賀県 大津市 ) 留学生寮 りゅうこく国際ハウス 大宮荘 向島学生センター ルミエール間宮学生寮 ともいき国際ハウス RUBeC(Ryukoku University Berkeley Center):米国カリフォルニア州バークレーにある教育・研究の拠点。BIE留学プログラムを実施している。 対外関係 日本で初めて弁護士会と大学が締結した協定 [要出典 ] で、この協定に基づいて法学部の学生が夏季実習で弁護士事務所で法律の実体験をするほか、龍谷大学で弁護士が生の講義を行っている。 地方自治体との協定及び交流 2005年3月、行政と私立大学が締結した協定で、産業の振興や環境の保全、地域活性化、福祉事業など幅広い分野で協力協定を結び、新しい事業を生み出すことなどを目的としている。
2006年10月、教育委員会と大学が締結した協定で、相互の人的・知的資源の交流・活性を図り、相互に連携協力して研究・協議を行い、その成果を双方の教育の充実・発展に寄与することを目的としている。
1998年、京都府弁護士会と協定を締結している。
NPO・地方行政コースが市町村と連携協定を結び、学生の受け入れ、公共政策の高度化・多様化を図る実践的教育の「場」を提供することを目的としている。 就職に関する協定 鳥取県 と龍谷大学は、2010年7月15日、就職支援を主目的とした連携協定を締結した。 徳島県 と龍谷大学は、2011年12月19日、就職支援に関する協定を締結した。 広島県 と龍谷大学は、2012年4月4日、就職支援に関する協定を締結した。 香川県 と龍谷大学は、2012年10月17日、就職支援に関する協定を締結した。 島根県 と龍谷大学は、2013年2月4日、就職支援に関する協定を締結した。 長野県 と龍谷大学は、2013年2月20日、就職支援に関する協定を締結した。 高知県 と龍谷大学は、2013年8月5日、就職支援に関する「学生Uターン就職促進に関する協定」を締結した。 鹿児島県 と龍谷大学は、2014年7月28日、「就職支援に関する協定書」を締結した。 岡山県 と龍谷大学は、2014年10月28日、「岡山県と龍谷大学との就職支援に関する協定書」を締結した。 山口県 と龍谷大学は、2015年1月26日、「山口県と龍谷大学との就職支援に関する協定書」を締結した。 石川県 と龍谷大学は、2015年1月27日、「石川県と龍谷大学との就職支援に関する協定書」を締結した。 熊本県 と龍谷大学は、2016年2月19日「熊本県と龍谷大学及び短期大学部と就職支援に関する協定書」を締結した。 三重県 と龍谷大学は、2016年3月2日、「三重県と龍谷大学及び短期大学部と就職支援に関する協定書」を締結した。 福岡県と龍谷大学は、2016年12月27日、「福岡県と龍谷大学との就職支援に関する協定」を締結した。 龍谷大学は他校に先駆け、自治体(鳥取県、徳島県、広島県、香川県、愛媛県、島根県、長野県、高知県、鹿児島県、岡山県、山口県、石川県、滋賀県、熊本県、三重県、福岡県)との連携による就職支援事業に積極的に取り組んでいる
他大学との協定 日本国内 龍谷大学が2009年3月に明治大学と、同年9月には広島大学と、2020年1月に立正大学とそれぞれ協定を締結したことにより、すでに関係を有していた上記3大学間を含めた4大学間相互の協力体制の確立を進めている。
日本国外 以下の大学と学生交換協定ないしは学術協定を締結している。
姉妹校 関係校 高大連携協定校
以上の工業系高等学校と高大連携に関する協定を締結。
西本願寺系の関係学校法人で構成する龍谷総合学園 に加盟する各教育機関とは関係が深い。 北海道から九州まで27の学校法人と、それらが設置する71の学校加盟数は日本最大で、龍谷大平安高等学校、他多数加盟している。
北陸高等学校(福井県)・崇徳高等学校(広島県)・神戸龍谷高等学校(兵庫県)・相愛高等学校(大阪府)と 、教育連携に関する協定を締結して、様々な教育連携事業を展開。
社会との関わり 文化財 龍谷大学では以下の国宝 ・重要文化財 を所蔵又は所有している。
国宝 重要文化財 建築物 大宮学舎本館 - 1879年(明治12年)築 大宮学舎北黌 - 1879年(明治12年)築 大宮学舎南黌 - 1879年(明治12年)築 大宮学舎旧守衛所 - 1879年(明治12年)築 大宮学舎正門(附帯・渡廊下、設計図2幅) - 1879年(明治12年)築 書物 登録有形文化財 附属学校 脚注 関連項目 ウィキメディア・コモンズには、龍谷大学 に関するカテゴリがあります。 外部リンク